JP2010097622A - 質感マップおよび販売促進用ツール - Google Patents

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麻衣子 伊藤
Hiroko Hirasawa
裕子 平沢
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Abstract

【課題】メーキャップの質感と仕上がりワードとを関連付け、販売促進及び商品開発に役立てることが可能な質感マップおよび販売促進用ツールを提供することを目的とする。
【解決手段】メーキャップの質感を表現し得る第1の仕上がりワード「つや」を第1の軸に対応させて、「つや」の感じる割合を示す軸とし、メーキャップの質感を表現し得る第2の仕上がりワード「カバー力」を第2の軸に対応させて、「カバー力」の感じる割合を示す軸とし、第1の軸及び第2の軸で座標を構成し、質感を表現し得るメーキャップを施した顔の画像を「つや」及び「カバー力」の感じる割合に従って座標に配置し、画像に関連付けられているメーキャップの質感を表現し得る複数の仕上がりワード情報と、画像のようにメーキャップを施す為の商品情報とを画像と対応付けて配置した質感マップを利用して上記課題を解決する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、質感マップおよび販売促進用ツールに係り、特にメーキャップの質感を分類する質感マップおよび販売促進用ツールに関する。
メーキャップ(化粧)は、ファンデーション,リップカラー,アイカラー等、様々なアイテムを利用して行われる。ユーザは、自分の好みや専門家によるアドバイスを受け、自分に適しているアイテムを選択可能である。メーキャップに利用されるアイテムの一つであるファンデーションは顔全体の印象を左右する為、慎重に選択する必要がある。
例えばユーザがファンデーションを購入するとき、肌に対する悩み,ファンデーションの機能(化粧くずれしない,毛穴が目立たない等),肌の仕上がりを表すワード(以下、仕上がりワードという)等を参考にファンデーションを選択することが多かった。
従来、ファンデーションの選択を支援する方法および装置として、ユーザの肌の色を測定し、その測定された肌の色に応じてファンデーションの色見本郡からユーザの肌の色に適したファンデーションの色を選択することが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003−149051号公報
しかしながら、仕上がりワードを参考にファンデーションを選択する場合、その仕上がりワードからユーザが想像した仕上がりイメージと、実際にユーザがファンデーションを使用したときの仕上がりイメージとが大きく異なることがあった。即ち、仕上がりワードによるイメージは、文字から想像されるものであって、具体的に仕上がりイメージを把握できないという問題があった。このような場合、購入されたファンデーションは返品されるばかりか、メーカの印象も悪くなる可能性もあり、大きな問題である。
また、商品開発を行う場合、ユーザがなりたい仕上がりイメージを調査するためのアンケートがよく行われている。このようなアンケートでは、仕上がりワードをユーザに幾つか呈示し、なりたい仕上がりイメージを想像させる仕上がりワードを選択させる。しかしながら、同一の仕上がりワードからユーザおよび開発者が想像する仕上がりイメージは異なることがあった。このような場合、開発者はユーザの望む仕上がりイメージを正確に把握できず、ユーザの満足する商品を開発できないという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、メーキャップの質感と仕上がりワードとを関連付け、販売促進及び商品開発に役立てることが可能な質感マップおよび販売促進用ツールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の質感マップは、メーキャップの質感を表現し得る第1の仕上がりワードである「つや」を第1の軸に対応させて、前記第1の軸を「つや」の感じる割合を示す軸とし、メーキャップの質感を表現し得る第2の仕上がりワードである「カバー力」を第2の軸に対応させて、前記第2の軸を「カバー力」の感じる割合を示す軸とし、前記第1の軸及び前記第2の軸で座標を構成し、前記質感を表現し得るメーキャップを施した顔の少なくとも一部を撮影した複数の画像を前記画像ごとの「つや」及び「カバー力」の感じる割合に従って前記座標に配置すると共に、前記画像に関連付けられている前記画像ごとのメーキャップの質感を表現し得る複数の仕上がりワード情報と、前記画像のようにメーキャップを施す為の商品情報とを前記画像と対応付けて配置することで、前記メーキャップの質感を分類したことを特徴とする。
また、本発明の販売促進用ツールは、メーキャップの質感を表現し得るメーキャップを施した顔の少なくとも一部を撮影した複数の画像と、前記画像ごとのメーキャップの質感を表現し得る複数の仕上がりワード情報と、前記画像のようにメーキャップを施す為の商品情報とが印刷された複数のシートから成ることを特徴とする。
本発明では、ユーザがなりたい仕上がりイメージを、質感を表現し得るメーキャップを施した顔の少なくとも一部を撮影した複数の画像と、画像ごとのメーキャップの質感を表現し得る複数の仕上がりワード情報とから選択させることができるので、仕上がりワード情報から想像される仕上がりイメージと、メーキャップを施したときの仕上がりイメージとが大きく異なることを避けることができる。
また、本発明では、メーキャップの仕上がりイメージとしての画像を、メーキャップの質感を表現し得る第1の仕上がりワードである「つや」の第1の軸及びメーキャップの質感を表現し得る第2の仕上がりワードである「カバー力」の第2の軸に対応させて、分類することで、ユーザの嗜好の把握が容易となり、ユーザの満足する商品を開発することが可能となる。
本発明によれば、メーキャップの質感と仕上がりワードとを関連付け、販売促進及び商品開発に役立てることが可能な質感マップおよび販売促進用ツールを提供可能である。
本発明によるシステムの一実施例の構成図である。 販売促進装置及び商品開発支援装置の一例のハードウェア構成図である。 仕上がりワードの一例の説明図である。 官能評価を行うアンケートの一例の説明図である。 質感マップの一例のイメージ図である。 商品開発支援装置の一例の機能構成図である。 質感マップからユーザが選択した仕上がりの質感を、ユーザの年代別に表した一例のグラフである。 仕上がり質感嗜好調査結果の一例のイメージ図である。 商品対応画面の一例のイメージ図である。 質感選択シートの一例のイメージ図である。 質感情報シートの一例のイメージ図である。 販売促進用ツールの利用方法を表す一例のフローチャートである。 販売促進装置の一例の構成図である。 販売促進装置の処理の一例のフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。図1は、本発明によるシステムの一実施例の構成図である。図1のシステムは、1つ以上の販売促進装置10と商品開発支援装置20とが、インターネットやLANなどのネットワーク30を介して接続されている。
販売促進装置10は、例えば様々なアイテムを販売する店頭に設置される。商品開発支援装置20は、例えば商品開発を行う研究所に設置される。販売促進装置10及び商品開発支援装置20は、ネットワーク30を介してデータ交換が可能である。なお、図1のシステムは一例であって、例えば販売促進装置10及び商品開発支援装置20の機能を提供するサーバ装置を別途設け、販売促進装置10及び商品開発支援装置20をクライアントとするシステムであってもよい。
次に、販売促進装置10及び商品開発支援装置20を実現するためのハードウェア構成について説明する。図2は、販売促進装置及び商品開発支援装置の一例のハードウェア構成図である。図2の販売促進装置10及び商品開発支援装置20は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置51と,出力装置52と,ドライブ装置53と,補助記憶装置54と,メモリ装置55と,演算処理装置56と,インターフェース装置57とを有するように構成される。なお、図2の販売促進装置10及び商品開発支援装置20を構成する各種デバイスは、1つの筐体に収容してもよいし、複数の筐体に分散して収容してもよい。
入力装置51はキーボード,マウスなどで構成され、様々な操作指示を入力するために用いられる。出力装置52は、ディスプレイなどで構成され、操作に必要な各種ウインドウやデータ等を出力する。インターフェース装置57は、ネットワーク30に接続する為のインターフェースであり、例えばモデム,ルータ,LANカード等で構成される。
販売促進装置10を制御する販売促進プログラム及び商品開発支援装置20を制御する商品開発支援プログラムは、CD−ROM等の記録媒体58によって提供される。記録媒体58は、ドライブ装置53にセットされ、販売促進プログラム又は商品開発支援プログラムが記録媒体58からドライブ装置53を介して補助記憶装置54にインストールされる。なお、記録媒体58は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(MO)等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、又はROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることが可能である。
また、販売促進プログラム又は商品開発支援プログラムはインターフェース装置57を介して接続される他のコンピュータの記録媒体等に記録されているものも含まれる。他のコンピュータの記録媒体等に記録されている販売促進プログラム又は商品開発支援プログラムは、インターフェース装置57を介してダウンロードされて補助記憶装置54にインストールされる。
補助記憶装置54は、インストールされた販売促進プログラム又は商品開発支援プログラムと、その販売促進プログラム又は商品開発支援プログラムの処理に必要な各種ファイル等を格納する。例えば補助記憶装置54は、後述するデータベースを格納している。
メモリ装置55は、補助記憶装置54から販売促進プログラム又は商品開発支援プログラムを読み出して格納する。演算処理装置56は、メモリ装置55に格納された販売促進プログラム又は商品開発支援プログラムに従って販売促進装置10及び商品開発支援装置20の各種手段を実現する。
ここで、本発明の理解を容易とする為に、購入するファンデーションをユーザが選択する一例の手順について説明する。例えばユーザがファンデーションを購入するときに参考とする参考情報には、雑誌特集記事,雑誌広告,インターネットの口コミサイト,メーカサイト,友人の口コミなどがある。アンケート結果等によると、ユーザは雑誌特集記事と並んで友人の口コミを参考としてファンデーションを選択している。
ここで言う口コミには、友人の肌の仕上がりを実際に見て、友人にファンデーションを尋ねる行為が含まれる。即ち、実際にファンデーションを利用している友人の肌の仕上がりを見て、仕上がりの質感を確認できるので、多くのユーザは友人の口コミを参考としてファンデーションを選択していると予想される。
前述したように、従来、ファンデーションの仕上がりワードからユーザが想像した仕上がりイメージと、ユーザがファンデーションを使用したときの仕上がりイメージとが異なるという問題があった。また、同様の問題として、ファンデーションの仕上がりワードからユーザが想像した仕上がりイメージと、開発者が想像する仕上がりイメージとが異なるという問題があった。この問題は、仕上がりワードによる仕上がりイメージが文字から想像されるものであり、具体的に仕上がりイメージを把握できないことに起因する。
そこで、本発明ではメーキャップを施した化粧肌(顔)の写真(画像)と、その化粧肌の仕上がりの質感を表現する仕上がりワードとを関連付けておくことにより、前述した問題を解決するようにしている。メーキャップ施した化粧肌の写真と、その化粧肌の仕上がりの質感を表現する仕上がりワードとは、例えば以下のように実施したアンケートの結果に基づき、関連付けを行うことができる。
アンケートは、首都圏在住のフルタイム有職者で、週5日以上ファンデーションを使用する20代のパウダリー使用者31名,30代のパウダリー使用者29名,40代のパウダリー使用者29名,20代のリキッド使用者28名,30代のリキッド使用者29名および40代のリキッド使用者27名の合計173名によって行った。なお、リキッド使用者にはクリーム使用者を含めている。また、アンケートの対象者は、ファンデーションやベースメーキャップに対する意識の高さを事前スクリーニングにて確認済みである。
アンケートの調査方法は、メーキャップを施した10枚の化粧肌の写真をアンケートの対象者に呈示し、図3に示す21個の仕上がりワードに対する官能評価を行う。図3は仕上がりワードの一例の説明図である。仕上がりワードは、化粧肌の仕上がりの質感やメーキャップに関する言葉を雑誌などからピックアップした。
なお、化粧肌の写真は様々な質感を表すものがピックアップされているものとする。例えば各写真は、ある質感を表すようにメーキャップを施すと共に、その質感が最も分かり易い角度で撮影されている。写真のピックアップは、開発者等の経験則で行ってもよい。
また、各写真毎に行う21個の仕上がりワードに対する官能評価は、図4に示すような5段階評価(感じる,やや感じる,どちらとも言えない,あまり感じない,感じない)のアンケートにより調査する。図4のアンケートでは、5段階評価に加えて、「意味がわからない」という項目も選択できるようになっている。
図4は、官能評価を行うアンケートの一例の説明図である。アンケートの対象者は、図3の仕上がりワードが、各写真の化粧肌の仕上がりの質感を、どの程度表しているかを5段階評価する。アンケート結果から、仕上がりワードの5段階評価において、「感じる」という回答数と「やや感じる」という回答数とを加え、各写真ごとに総回答数に対する割合を求める。
各写真において、総回答数に対する割合が75%以上の仕上がりワードに着目し、この条件に合致する写真数が多く、割合の数値平均が一番高い仕上がりワードを上位から2つ選び、これらを2軸として設定した。これらの結果から、化粧肌の仕上がりの質感を最もよく分類できる仕上がりワードは「つや」及び「カバー力」であることが判明した。
そこで、各写真を「つや」軸と「カバー力」軸とに沿って、それぞれの割合の順に並べて質感マップを作製した。各写真と仕上がりワードとは、それぞれの写真において前述した割合の高い仕上がりワードを選び、関連付ける。なお、前述した割合に差がほとんど無かった場合は、2つの仕上がりワードを合わせた新たな仕上がりワードを作製し、関連付けた。
図5は、質感マップの一例のイメージ図である。図5の質感マップは、「つや」及び「カバー力」を縦軸及び横軸に取って、前述したアンケート結果からアンケートの対象者が感じた肌の質感に基づき各写真を配置し、更に各写真からアンケートの対象者が最も感じた仕上がりワードを対応付けて表示している。質感マップに配置する写真は、肌の仕上がりの質感が分かるものであれば、顔の全体であっても顔の一部であってもよい。
本発明の販売促進装置10及び商品開発支援装置20は、前述した質感マップ及び質感マップを作製するための各種データを利用して、後述するような処理を行う。以下、本発明によるシステムの処理について、商品開発支援と販売促進とに分けて説明する。
図6は、商品開発支援装置の一例の機能構成図である。商品開発支援装置20は、後述する仕上がり質感嗜好調査,仕上がりワード調査,新製品中味設計に使用される。図6の商品開発支援装置20は、質感マップ表示手段21,データベース22,選択結果格納手段23,嗜好情報出力手段24を含むように構成される。
質感マップ表示手段21は、後述するデータベース21を利用して、質感マップを表示する。データベース22は、質感マップを作製するための各種データと、質感マップに配置された各写真のようにメーキャップを施す為の商品情報とが、関連付けられて格納されている。質感マップを作製するための各種データには、前述した肌の写真の画像情報,写真毎の「つや」及び「カバー力」の割合及び仕上がりワードが含まれる。
選択結果格納手段23は、質感マップからユーザが選択した仕上がりの質感と、その質感を選択したユーザの情報とを関連付けて格納する。また、嗜好情報出力手段24は選択結果格納手段23を利用して、質感マップからユーザが選択した仕上がりの質感と、その質感を選択したユーザの情報とを一緒に出力する。
仕上がり質感嗜好調査は、次のように行われる。まず、質感マップ表示手段21は図5のような質感マップをユーザに呈示し、好きな質感を選択させる。選択結果格納手段23は、質感マップからユーザが選択した仕上がりの質感と、その質感を選択したユーザの情報(例えば、年齢など)とを関連付けて格納する。
図7は、質感マップからユーザが選択した仕上がりの質感を、ユーザの年代別に表した一例のグラフである。例えば図7のグラフの場合、嗜好情報出力手段24は選択結果格納手段23を利用して、質感マップからユーザが選択した仕上がりの質感と、その質感を選択したユーザの年代とを図8のような仕上がり質感嗜好調査結果として出力する。
図8は、仕上がり質感嗜好調査結果の一例のイメージ図である。図8の仕上がり質感嗜好調査結果からは、20代のユーザが好きな質感がG,N,Q,S,Tであり、40代のユーザが好きな質感がP,S,T,Uであり、ユーザ全体が好きな質感がS,Tであることが分かる。
すなわち、仕上がり質感嗜好調査では、嗜好された質感の質感マップ上の配置から「カバー力」及び「つや」の程度を設定できる。また、仕上がり質感嗜好調査では、仕上がり質感嗜好調査結果からユーザの年代などのターゲット別の嗜好領域を把握したり、商品特性の再検討を行うこともできる。また、質感マップを経年で分析することで、嗜好の変化や予測を行うこともできる。仕上がり質感嗜好調査によれば、試作品が質感マップ上のどの写真に対応するかによってユーザの嗜好(ニーズ)を確認することができる。
仕上がりワード調査は、次のように行われる。まず、質感マップ表示手段21は図5のような質感マップと1つの仕上がりワードとをユーザに呈示し、その仕上がりワードから想像する質感を選択させる。ユーザが選択した質感の質感マップ上の配置から、その仕上がりワードの「カバー力」及び「つや」の程度を分類できる。また、質感マップ上に配置された写真と、その写真のようにメーキャップを施す為の商品情報との対応から、仕上がりワードのイメージに近い試作品を開発できる。仕上がりワード調査によれば、企画立案時に開発者が訴求する仕上がりワードとユーザがその仕上がりワードからイメージする質感とを確認することができる。
新製品中味設計は、次のように行われる。まず、質感マップ表示手段21は図9の商品対応画面を開発者に呈示する。図9は、商品対応画面の一例のイメージ図である。図9の商品対応画面は、質感マップと、質感マップ上に配置された写真のようにメーキャップを施す為の商品情報とが含まれる。なお、商品対応画面はデータベース21を利用して作製される。
すなわち、商品対応画面では質感マップ上に配置された質感を実現する為の商品の配置が確認できる。例えば商品対応画面からは、40代のユーザが好きな質感であるP,Uに商品の配置が無いことが分かる。
新製品中味設計によれば、質感マップを利用することで、より具体的にユーザの好きな仕上がりイメージを把握でき、商品の配置を考慮しつつ、受容度の高い商品設計が可能となる。なお、前述した仕上がり質感嗜好調査,仕上がりワード調査は、ユーザに紙ベースでアンケートを行い、アンケート結果を別途商品開発支援装置20に入力するようにしてもよい。
次に、店頭で利用する販売促進用ツールについて説明する。販売促進用ツールは、図10の質感選択シートと、図11の質感情報シートとを含むように構成されている。図10は、質感選択シートの一例のイメージ図である。また、図11は質感情報シートの一例のイメージ図である。
図10の質感選択シートは、図5の質感マップに含まれる10種類の質感を表す写真が配置されている。図10では、上段につやを感じる質感の写真を、下段につやを消したマットな印象となる質感の写真を配置している。また、図10ではカバー力を感じる質感の写真を左から右に向かって配置している。
図11の質感情報シートは、図10の質感選択シートに配置された写真毎に用意されている。図11の質感情報シートは、質感を表す写真と、「つや」及び「カバー力」の目安情報と、その質感を実現する為の使用アイテムや使用方法等を表す商品情報とが配置されている。
図12は、販売促進用ツールの利用方法を表す一例のフローチャートである。ステップS1では、ユーザが来店する。ステップS2では、ユーザがファンデーションの選択を希望する。ステップS3に進み、ユーザは図10の質感選択シートを呈示され、その質感選択シートに配置されている10種類の質感を表す写真から一枚の写真を選択し、希望する質感を選ぶ。
ステップS4に進み、例えば店員はユーザが選択した質感に対応する質感情報シートを用いて、その質感を実現する為の使用アイテムを紹介し、必要に応じて使用方法の説明や実習を行う。そして、ステップS5に進み、店員はユーザに商品を提供する。
質感選択シート及び質感情報シートを用いることで、ユーザのなりたいイメージに近い仕上がりイメージの商品を提供することができ、仕上がり満足度の向上や商品返品の軽減にも繋がる。また、シート状の販売促進用ツールであるため、店員が積極的に応対しないセルフチャネルでの展開も可能であり、ユーザ自身でツールを用い、商品選びが可能となる。
なお、質感選択シート及び質感情報シートの作製は、前述したような質感マップを作製するための各種データと、質感マップに配置された各写真のようにメーキャップを施す為の商品情報とが、関連付けられて格納されているデータベース21を利用して容易に作製可能である。
実施例2では、シート状の販売促進用ツールを利用していたが、ディスプレイ等の画面上で実現することもできる。図13は、販売促進装置の一例の構成図である。販売促進装置10は、質感選択手段11,データベース12,商品情報出力手段13を含むように構成される。
質感選択手段11は、後述する写真モード,ワードモード,写真及びワードモード,商品モードに応じた画面をユーザに呈示し、希望する質感を選択させる。データベース12は、質感マップに含まれる10種類の質感を表す写真の画像情報,仕上がりワード,各写真のようにメーキャップを施す為の商品情報とが、関連付けられて格納されている。商品情報出力手段13は、データベース12を利用して、前述した図11の質感情報シートを表示する画面をユーザに呈示する。
図14は、販売促進装置の処理の一例のフローチャートである。ステップS11及びS12は、図12のステップS1及びS2と同様である。ステップS13に進み、販売促進装置10はモード選択に応じて、写真モード,ワードモード,写真及びワードモード,商品モードに応じた画面をユーザに呈示する。
写真モードのとき、販売促進装置10は図10のような質感選択シートをユーザに呈示する。ワードモードのとき、販売促進装置10は質感選択シートの写真の配置に対応させて、仕上がりワードをユーザに呈示する。写真及びワードモードは、写真モードとワードモードとを合わせたものであって、質感選択シート上に仕上がりワードが合わせて呈示される。商品モードのとき、販売促進装置10は商品情報をユーザに呈示する。
ステップS14に進み、ユーザは呈示された画面を利用して、希望する質感を販売促進装置10に入力する。希望する質感を入力されると、商品情報出力手段13はステップS15に進み、図11のような質感情報シートをユーザに呈示する。ユーザは選択した質感に対応する質感情報シートを確認し、その質感を実現する為の使用アイテムや使用方法などの商品情報を知ることができる。
ステップS16に進み、質感選択手段11は選択された質感等の情報をユーザの情報と合わせて所定の格納手段(例えば選択結果格納手段23)に転送して格納させる。選択された質感等の情報及びユーザの情報は、例えばユーザに対するフォローカルテとしても利用できる。また、前述したように、選択された質感等の情報及びユーザの情報は、商品開発支援に利用できる。ステップS17に進み、店員はユーザに商品を提供する。
前述したように、本発明によるシステムは一例であって、例えば販売促進装置10及び商品開発支援装置20の機能を提供するサーバ装置を別途設け、販売促進装置10及び商品開発支援装置20をクライアントとするシステムであってもよい。例えばWeb技術を利用すれば、店頭に設置する必要のある販売促進装置10に別途プログラムを用意する必要がなくなり、費用を削減できる。
本発明の質感マップは、メーキャップにおける仕上がり(質感)を数多くユーザに呈示できるので、ユーザに対して仕上がりの可能性を呈示できる。その結果、ファンデーションによる肌づくりへの興味を喚起することができる。即ち、本発明の質感マップはユーザの理想の仕上がりを受け止める為のコミュニケーションツールとして機能し、ユーザおよび開発者が想像する仕上がりイメージを共有することを可能にする。この結果、メーカはユーザの満足する商品を提供することができる。
10 販売促進装置
11 質感選択手段
12 データベース
13 商品情報出力手段
20 商品開発支援装置
21 質感マップ表示手段
22 データベース
23 選択結果格納手段
24 嗜好情報出力手段
30 ネットワーク

Claims (3)

  1. メーキャップの質感を表現し得る第1の仕上がりワードである「つや」を第1の軸に対応させて、前記第1の軸を「つや」の感じる割合を示す軸とし、メーキャップの質感を表現し得る第2の仕上がりワードである「カバー力」を第2の軸に対応させて、前記第2の軸を「カバー力」の感じる割合を示す軸とし、前記第1の軸及び前記第2の軸で座標を構成し、
    前記質感を表現し得るメーキャップを施した顔の少なくとも一部を撮影した複数の画像を前記画像ごとの「つや」及び「カバー力」の感じる割合に従って前記座標に配置すると共に、前記画像に関連付けられている前記画像ごとのメーキャップの質感を表現し得る複数の仕上がりワード情報と、前記画像のようにメーキャップを施す為の商品情報とを前記画像と対応付けて配置することで、前記メーキャップの質感を分類した質感マップ。
  2. 前記画像は、前記質感が最も分かり易い角度で撮影されていることを特徴とする請求項1記載の質感マップ。
  3. メーキャップの質感を表現し得るメーキャップを施した顔の少なくとも一部を撮影した複数の画像と、前記画像ごとのメーキャップの質感を表現し得る複数の仕上がりワード情報と、前記画像のようにメーキャップを施す為の商品情報とが印刷された複数のシートから成る販売促進用ツール。
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