JP2010097582A - 価値媒体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型のICコイン及びコインを処理でき、既設の価値媒体処理装置と互換性を有する価値媒体処理装置を提供する。
【解決手段】ICコインが転動し、かつ、投入口に続いて配置された可動ICコインガイドレール及び前記可動ICコインガイドレールに実質的に連続して形成された固定ICコインガイドレールによって形成されたICコイン通路、投入口近傍のICコイン通路に続いて前記ICコイン通路の下方に形成され、投入されたコインが転動する固定コインガイドレールによって形成されるコイン通路、投入口近傍のICコイン通路に隣接配置した磁石334、前記磁石と前記可動ICコインガイドレールを駆動連結する連動装置336を備え、前記連動装置は、ICコインの前記磁性体に吸着されて移動可能であり、前記吸着移動に連動して前記可動ICコインガイドレールがICコイン通路構成位置に移動されることを特徴とする価値媒体処理装置である。
【選択図】図11

Description

本発明は、コインの真偽を判別し、及び、コイン型電気的価値情報記憶媒体の価値情報を読み込み、若しくは書き込みできる価値媒体処理装置に関する。
詳しくは、コインとコイン型電気的価値情報記憶媒体を共通する投入口に投入する価値媒体処理装置に関する。
なお、本発明に係る価値媒体処理装置は、コイン式ゲーム機や自動販売機等に使用可能である。
本明細書において、「コイン」とは、通貨としての硬貨、ゲーム機のメダルおよびトークン等の総称であり、「ICコイン」とはコイン型電気的価値記憶媒体の総称である。
第1の従来技術として、ICコインと硬貨のいずれも投入可能な縦スリット状の共通投入口の背後に当該投入口と同幅の縦長行路を設け、当該縦長行路の底面にはその幅方向中央部において硬貨のみを収めうる幅の相対的高勾配なくだり斜面の硬貨用通路を形成してその先に硬貨のみ落下する幅のスリット状硬貨受入口を設けると共に、該硬貨用通路の両端脇においてはより低勾配な下り斜面の路肩を形成し、該スリット状硬貨受入口より先に先方にICコイン受け入れ部を設けた種分け機構知られている(例えば、特許文献1参照。)。
第2の従来技術として、同一の投入口に続いて下向きに傾斜するコイン搬送路を設け、このコイン搬送路に複数のシャッタを配置し、投入されたコインの大きさを判別して複数のシャッタを選択的に開くことにより、ICコイン及びコインをそれぞれに対応した処理部に振り分けるものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2006-189986(図1−図3、2頁―4頁) 特開2005-293097(図2−7、6頁―11頁)
第1の従来技術は、コインとICコインとを同一の投入口に投入でき、顧客が投入口を間違えない利点がある。
しかし、低勾配な下り斜面の路肩によってコインを硬貨通路に落下させるが、コインは転動により慣性力を有しているため、路肩上を転がり、コイン用通路に落下せず、結果としてコインの選別を行うことができない恐れがある。
また、コインはICコインの通路を転動中に振分られた後、識別される。
よって、ICコインの読込若しくは書込装置はコインが転動する通路の下流に配置せねばならず、装置が大型化する問題がある。
さらに、第1の従来技術においては、コインの真偽は、厚みを機械的に判別しているのみであるので、厚みのみ同一とした偽コインを選別することはできない。
真偽判別精度を高めるには直径、材質等を加えて真偽判別する必要があるが、コイン用通路に続いて判別装置を設けねばならず、装置が大型化する問題がある。
詳細には、ゲーム機等に既に使用されているコイン選別装置との互換性を確保する観点から、従来のコイン選別機の大きさに収めることが要求される。
具体的には、大凡幅50ミリ、高さ130ミリ及び奥行き120ミリの空間に価値媒体処理装置が収納されなければならない。
第1従来技術は前記のように大型化するので、既設機と互換性を有する大きさに作ることができない。
第2の従来技術は、第1の従来技術同様にシャッタで振り分けた下流に、ICコインの処理装置及びコインの真偽判別部を配置せねばならず、既設機と互換性を有する大きさにすることができない。
本発明の第1の目的は、小型のICコイン及びコインを処理できる価値媒体処理装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、既設の価値媒体処理装置と互換性を有するICコイン及びコインを処理できる価値媒体処理装置を提供することである。
本発明の第3の目的は、小型のICコイン及びコインを処理できる価値媒体処理装置を安価に提供することである。
この目的を達成するため、本発明にかかる価値媒体処理装置は以下のように構成される。
コインと少なくとも一部が磁性体により構成されたICコインとの共通の投入口に投入された前記コインの真偽を判別して受入コインと返却コインとに選別し、及び前記ICコインと通信して受入ICコイン若しくは返却ICコインに選別する価値媒体処理装置において、前記ICコインが転動し、かつ、前記投入口に続いて配置された可動ICコインガイドレール及び前記可動ICコインガイドレールに実質的に連続して形成された固定ICコインガイドレール()によって形成されたICコイン通路、前記投入口近傍のICコイン通路に続いて前記ICコイン通路の下方に形成され、投入された前記コインが転動する固定コインガイドレール()によって形成されるコイン通路、前記投入口近傍のICコイン通路に隣接配置した磁石、前記磁石と前記可動ICコインガイドレールを駆動連結する連動装置)を備え、前記連動装置は、ICコインの前記磁性体に吸着されて移動可能であり、前記吸着移動に連動して前記可動ICコインガイドレールがICコイン通路構成位置に移動されることを特徴とする価値媒体処理装置である。
また、コインと少なくとも一部が磁性体により構成されたICコインとの共通の投入口に投入された前記コインの真偽を判別して受入コインと返却コインとに選別し、及び前記ICコインと通信して受入ICコイン若しくは返却ICコインに選別する価値媒体処理装置において、前記ICコインが転動し、かつ、前記投入口に続いて配置された可動ICコインガイドレール及び前記可動ICコインガイドレールに実質的に連続して形成され、前下がりの固定ICコインガイドレール()によって形成されたICコイン通路、前記投入口近傍のICコイン通路に続いて前記ICコイン通路の下方に前記ICコインガイドレールと平行に形成され、投入された前記コインが転動する前下がりの固定コインガイドレール()によって形成されるコイン通路、前記投入口近傍のICコイン通路に隣接配置した磁石、前記磁石と前記可動ICコインガイドレールを駆動連結する連動装置()を備え、前記連動装置は、ICコインの前記磁性体に吸着されて移動可能であり、前記吸着移動に連動して前記可動ICコインガイドレールがICコイン通路構成位置に移動されることを特徴とする価値媒体処理装置である。
また、請求項1または2の価値媒体処理装置において、前記磁石の側方の前記ICコイン通路に位置するICコインを前記投入口から遠ざかる方向に移動させる強制受入装置を配置したことを特徴とする価値媒体処理装置である。
さらに、請求項3の価値媒体処理装置において、前記強制受入装置は、前記ICコイン通路の上側から前記投入口へ向かって片持ち板バネ形に延びるバネ体であることを特徴とする。
さらにまた、請求項4の価値媒体処理装置において、前記バネ体の根元部のICコイン通路側にICコインを前記可動ICコインガイドレール側に案内する案内体を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明において、共通の投入口から投入されたICコインの磁性体によって磁石が引き寄せられ、この磁石の移動に連動して可動ICコインガイドレールがICコイン通路を構成する位置に移動される。
これにより、ICコインは可動ICコインガイドレールを転動した後、固定ICコインガイドレール上を転動する。
このICコイン通路においてICコインに内蔵された記憶部と通信し、所定の処理を行い、収納ICコインと返却ICコインに選別する。
コインを投入口に投入した場合、コインは磁性体でないため磁石は投入コインによって移動されない。
これにより、可動ICコインガイドレールはICコイン通路を構成する位置に移動しないので、投入コインはICコイン通路から下側に落下し、固定コインガイドレール上を転動する。
この転動過程において、コインの直径等の情報を取得し、基準値と比較することにより真偽が別され、偽コインは返却され、真正コインは収納される。
したがって、ICコインの磁性体に吸着される磁石の移動を利用して可動ICコインガイドレールを移動させてICコイン通路を構成したので、極めて簡単な構成あり、小型、かつ安価に構成できる利点がある。
また、小型であるので従来の価値媒体処理装置と互換性を有するサイズにすることができる。
請求項2の発明において、共通の投入口から投入されたICコインの磁性体によって磁石が引き寄せられ、この磁石の移動に連動して可動ICコインガイドレールがICコイン通路を構成する位置に移動される。
ICコイン通路を転動するICコインは、保留装置によって所定の位置に停止されることができる。
保留装置によって停止されたICコインは近傍に配置された読込書込装置によって所定の情報を読み込まれ、及び書き込まれる。
所定の処理が終了したICコインは保留装置により停止が解除され、再びICコイン通路を転動してICコイン振分装置によって返却通路又は収納通路に振り分けられる。
返却通路に振り分けられたICコインは返却通路を転動して返却口に達し、顧客へ返却され、収納通路に振り分けられたICコインは収納部に収納される。
共通の投入口から投入されたコインによって磁石は吸着されないので可動ICコインガイドレールはICコイン通路を構成しない。
これにより、投入コインはICコイン通路からコイン通路に落下し、コイン通路を転動する。
この転動途中において、直径、材質、厚み等のコイン特性が検知され、この検知情報に基づいて判別装置が真偽判別及び/又は金種判別する。
この判別装置による判別結果に基づいて、コインはコイン振分装置によって収納通路又は返却通路に振り分けられる。
返却通路に振り分けられたコインは返却通路を転動して共通の返却口に達し、顧客へ返却され、収納通路に振り分けられたコインは収納部に収納される。
ICコイン通路及びコイン通路は上下に並置され、それぞれ読込書込手段、判別装置が配置され、かつ、ICコイン及びコインの投入口及び返却口が共通であるので、装置を小型化できる利点がある。
請求項3の発明において、前記磁石の側方の前記ICコイン通路に位置するICコインを前記投入口から遠ざかる方向に強制的に移動させる強制受入装置が配置されている。
ICコインは、投入口近傍における磁石の側方において、強制受入装置によって磁石の吸着力に拘わらず投入口から遠ざかる方向に強制的に移動される。
換言すれば、磁石の側方に位置するICコインは強制受入装置によって強制的に移動されてICコイン通路の奥側に強制的に送り込まれる。
これにより、ICコインの磁性体が磁石に吸着されて保持されてしまうトラブルを解消できる利点がある。
請求項4の発明において、前記強制受入装置は、前記ICコイン通路の上側から前記投入口へ向かって片持ち板バネ形に延びるバネ体である。
ICコインは、強制受入装置である板状のバネ体によって弾き入れられる。
バネ体は、板状であるので安価に構成でき、かつ耐久性もある。
また、バネ体はICコイン通路の側壁を構成する部材と一体成型することができ、安定した弾発力を得ることが出来、さらにコスト低減をすることができる。
請求項5の発明において、前記バネ体の根元部のICコイン通路側にバネ体により弾き入れられたICコインをICコインガイドレール側に案内する案内体を設けたものである。
ICコインはバネ体により弾かれると、ICコイン通路の奥側に向かって強制的に移動される。
このとき、ICコインはバネ体による弾き方向によって可動ICコインガイドレールから離れることがある。
可動ICコインガイドレールは、ICコイン通路から退出する方向に常時付勢されているので、ICコインが可動ICコインガイドレールから離れることにより戻り力に対する抵抗が無くなり、ICコイン通路から退出してしまうことがある。
これにより、ICコインは可動ICコインガイドレールに案内されないことから、コイン通路に落下してキャンセルされてしまうことがある。
しかし、ICコインガイドレール側に案内する案内体を設けることにより、ICコインが弾かれたことにより可動ICコインガイドレールから離れた場合であっても、ICコインは案内体に衝突してすぐさま可動ICコインガイドレール上を転がるようになる。
これにより、可動ICコインガイドレールは直ぐさまICコインによって退出動を停止し、ICコインは当該可動ICコインガイドレール上を転動する。
よって、ICコインはICコイン通路を転動して次の行程へ移動することができる利点がある。
本発明の最良の形態は、コインと少なくとも一部が磁性体により構成されたICコインとの共通の投入口に投入された前記コインの真偽を判別して受入コインと返却コインとに選別し、及び前記ICコインと通信して受入ICコイン若しくは返却ICコインに選別する価値媒体処理装置において、前記ICコインが転動し、かつ、前記投入口に続いて配置された可動ICコインガイドレール及び前記可動ICコインガイドレールに実質的に連続して形成され、前下がりの固定ICコインガイドレール()によって形成されたICコイン通路、前記投入口近傍のICコイン通路に続いて前記ICコイン通路の下方に前記ICコインガイドレールと平行に形成され、投入された前記コインが転動する前下がりの固定コインガイドレールによって形成されるコイン通路、前記投入口近傍のICコイン通路に隣接配置した磁石、前記磁石と前記可動ICコインガイドレールを駆動連結する連動装置を備え、前記連動装置は、ICコインの前記磁性体に吸着されて移動可能であり、前記吸着移動に連動して前記可動ICコインガイドレールがICコイン通路構成位置に移動されることを特徴とする価値媒体処理装置である。
実施例1において、コインCは円盤状かつ金属製であって下向き傾斜通路を自重で転動できる。
ICコインECは円盤状であって下向き傾斜通路を自重で転動でき、かつ、非接触で読込若しくは書込可能なアンテナを備えたICチップTPを内蔵するコアECCとその外周に位置し、磁性体、好ましくは強磁性体からなるリムECRにより構成され、例えば500円コインよりも僅かに小さい厚み、及び、直径に形成される。
コイン形電気的価値情報記憶媒体とは、 ICコインECをいう。
ICコインECは適宜のサイズに構成できるが、最高額コインよりも価値が高いことを顧客にイメージさせるため、500円コインと同程度のサイズに構成することが好ましい。
磁性体の材質は適宜選択できるが、鉄の場合、錆びるため外見上好ましくなく、さらに、偽造されやすいため、本出願人の出願にかかる特許第3039838号に記載のステンレス鋼を採用することが好ましい。
価値媒体処理装置100は、投入口102、ICコイン通路104、コイン通路106、ICコインの保留装置108、読込書込装置112、ICコイン振分装置114、判別装置116、コイン振分装置118、返却通路120、返却口124、キャンセル装置126、ICコインの検知装置128、投入阻止装置132を含んでいる。
まず、投入口102を説明する。
投入口102は、コインC及び電気的価値情報記憶媒体としてのICコインECを投入される機能を有する。
投入口102は、コインC及びICコインECの共通投入口である。
本実施例1において、投入口102は縦長矩形であって、その幅は最大厚みである500円コインの厚みよりも僅かに大きく、かつその高さは500円コインの直径よりも僅かに大きく形成されている。
以上より、投入口102にはICコインEC、5円〜500円コイン及びゲームトークンを投入することができる。
コインC及びICコインECの投入口を共通にすることにより、投入口設置範囲を小さくできるので、装置を小型化できる利点を有する。
本実施例1において、投入口102は垂立する縦長矩形のフロントカバ134に形成されている。
フロントカバ134は、金属製の板状のフロントパネル136の前面を覆うように固定されている。
次にICコイン通路104を図5を参照して説明する。
ICコイン通路104は、投入口102に投入されたICコインECが自重により転動する機能を有する。
ICコイン通路104は、投入口102に続いて形成され、投入口102から離れるにしたがって下方に位置する下向きの傾斜通路であり、ICコインガイドレール162、ベース144及びキャンセルカバ146によって下及び左右を囲われた縦長スリット状の通路である(図6)。
換言すれば、ICコイン通路104は、ベース144の側面152、キャンセルカバ146の側面160及びICコインガイドレール162によって画定された図5において左下がりに直線的に伸びる通路である。
ICコインガイドレール162は、投入口102の下縁に続いて所定の角度で前下がり(図5において左下がり)に形成された直線状の細長い突起であり、ベース144に一体的に直線状に形成された固定ICコインガイドレール162F及びキャンセルカバ146に回動可能に支持された固定ICコインガイドレール162Fと投入口102の間に位置できる可動ICコインガイドレール162Mとよりなり、固定ICコインガイドレール162F及び可動ICコインガイドレール162Mとは前下がりの一直線状のICコインガイドレール162を構成する。
ベース144は、フロントパネル136に対し直角に固定された垂立する非磁性体よりなるほぼ矩形の板状体である。
ベース144の側面152は、投入されたコインC及びICコインECのガイドのため、投入口102の側面140と同一平面内に位置される。
ベース144は、樹脂によって一体成形することが好ましい。
キャンセルカバ146は、非磁性体よりなるほぼ矩形の板状体であり、上端部がベース144の軸受154A、154B(図2)に取り付けられた軸156に揺動自在に支持され、付勢用のスプリング158によってベース144に近づくよう回動力を受け、下端の突起159をベース144に突き当てることにより側面152及び160が平行に所定の間隔で位置するよう設定してある。
キャンセルカバ146は、樹脂により一体成形することが好ましい。
キャンセルカバ146の投入口102側の中間に上端部に可動ICコインガイドレール162Mが形成された揺動体163から前後に突出する支軸165A、165Bが軸受167A、167Bに回動自在に軸支されている。
揺動体163は、上下方向に伸びるレバであって、中間から横向きに突出する支軸165A、165Bを軸受167A、167Bに回動自在に支持されている。
揺動体163の下端部からフロントパネル136に向かって被動片169(図2)が突設されている。
支軸165A、165Bの軸線は、コインガイドレール150と平行に配置されている。
可動ICコインガイドレール162Mは、コインガイドレール150と平行に配置され、ガイド位置GPに位置する場合、ICコインECが転動する面は側面152に向かって傾斜している。
また、揺動体163は通常、共通通路170から退出方向にモーメントが作用し、ICコインECが乗った場合、ガイド位置GPに保持されるようモーメントが設定されている。
次にコイン通路106を図5を参照して説明する。
コイン通路106は、投入口102に投入されたコインCが転動する機能を有する。
コイン通路106は、投入口102近傍のICコイン通路104に連続し、その下方において、ICコイン通路104と平行に直線的に伸びている。
コイン通路106の幅はICコイン通路104厚みと同一である。
詳細には、5円〜500円コインの中で最も厚い500円硬貨の厚みよりも僅かに広い幅を有している。
換言すれば、コインC及びICコインECはコイン通路106、及びICコイン通路104において転動可能である。
コイン通路106は、前下がりに傾斜するコインガイドレール150、ベース144及びキャンセルカバ146によって囲われた断面矩形の縦長直線状通路である。
換言すれば、コイン通路106は、投入口102から遠ざかるにしたがって下向きに傾斜し、その上端はICコイン通路104に連通している。
コインCは投入口102から投入された直後、ICコイン通路104をほぼ直径分移動した後、コイン通路106に落下する。
よって、投入口102に連なるICコイン通路104は、ICコイン通路104との共通通路170である。
キャンセルカバ146の側面160の下端からコインガイドレール166が突出し、コインガイドレール166上面はベース144側に向かって下降するよう傾斜している。
この傾斜により、コインCはベース144にもたれつつ転動するので転動位置が安定する効果がある。
ベース144の側面152とキャンセルガイド側面164との間隔は、選別するコインCの最大厚みよりも僅かに大きく設定されている。
コイン通路106は、ベース144とキャンセルカバ146及びコインガイドレール166によって構成される。
コインガイドレール166は、転動開始ガイドレール148及びコインガイドレール150によって構成される。
固定コインガイドレール150は、固定ICコインガイドレール162Fと平行に形成されている。
転動開始ガイドレール148は、フロントパネル136に隣接したキャンセルカバ146に固定された台形の金属板であり、コインガイドレール150に連なる落下転動面168が湾曲して形成されている。
コインCの落下によって落下転動面168が摩耗しないため、及び、コインCの転動速度向上のためである。
コインCは側面152及びキャンセルカバ146の側面160によって側面を案内されつつ立った状態でコインガイドレール166上を転動可能である。
次にキャンセル装置126を主に図3を参照して説明する。
キャンセル装置126は、ICコイン通路104若しくはコイン通路106においてジャムしたコインC、又は、投入したコインCをキャンセルし、返却口124に戻す機能を有する。
本実施例1において、キャンセル装置126は、キャンセルカバ146、キャンセルレバ174、及び、第1リンク機構176を含んでいる。
まず、キャンセルレバ174を説明する。
キャンセルレバ174は、顧客がコインCをキャンセルするために操作するレバであり、ベース144から横方向に突出する固定軸178にその中間を回転自在に取り付けられている。
その操作レバ180はフロントカバ134の投入口102に対し右側下方に形成された開口182からフロントカバ134の前方に突出され、顧客によって押し下げ可能に配置されている。
操作レバ180の中間側面に斜面よりなる押下カム184が形成され第1揺動レバ190を押し下げることができる。
操作レバ180は弾性的に図3において時計方向に付勢され、通常、図3に示す待機位置においてストッパ(図示せず)により停止され、保持される。
次に第1リンク機構176を説明する。
第1リンク機構176は、押下カム184が図3において反時計方向に回動された場合、キャンセルカバ146の下端をベース144から遠ざける方向に移動させる機能を有する。
第1リンク機構176は、フロントパネル136から横向き後方向に延びる固定軸185に回動自在に取り付けられた第1揺動レバ190の横向き先端190Tがキャンセルカバ146の下端を押動することにより、キャンセルカバ146は軸156を支点に回動し、ベース144に対し傾斜される。
これにより、コインガイドレール166の側端面と側面152との隙間はコインCの厚み以上にされ、かつ、コインガイドレール150の上面は横方向に対して下向き傾斜になるので、その上に載っているコインCは、自重により落下する。
落下したコインCは、コイン通路106の下方においてベース144に形成され、フロントパネル136側へ下向きに傾斜し、返却通路120を構成するコイン返却ガイドレール192(図13)上に落下した後、自重によりその上を図5において右方向へ転動し、返却口124へ転げ落ちる。
返却口124は、コインCの両サイド及び前方を囲う溝状に形成されているので、コインCは返却口124において立った状態で保持される。
次にICコインEC及びコインCの検知装置128を図5を参照して説明する。
検知装置128は、共通通路170に配置され、投入口102に投入された価値媒体がコインCであるかICコインECであるかを判別する機能を有する。
よって、検知装置128は同様の機能を有する他の装置変更することができる。
本実施例1において、検知装置128は、ベース144の側面152に配置された第1センサ196と第2センサ198を含んでいる。
本実施例1において、第1センサ196及び第2センサ198は、共通通路170を横断する透過型の光電センサであるが、反射型光電センサや接触式センサ等に変更することができる。
第1センサ196は、逸らせ装置122及びICコインガイドレール162の近傍に配置され、コインC及びICコインECによって投射光を遮断され、遮断された時に検知信号を出力する。
第2センサ198は、共通通路170を通過するコインCによっては遮断されないが、大径のICコインECによって遮断される位置に配置されている。
よって、第1センサ196及び第2センサ198の投射光が同時に遮断された場合、ICコインECが投入されたと判別し、逸らせ装置122をICコイン通路104から退出させる。
次に判別装置116を説明する。
判別装置116は、コイン通路106を転動するコインCの正偽及び金種を判別する機能を有する。
判別装置116は、コイン通路106に沿ってベース144及びキャンセルカバ146に相対して固定されたコアにコイルを巻きつけたコイル体232、234、236を含んでいる。
コイル体232は、コインCの直径を検知するために用いられる。
コイル体234は、コインCの厚みを検知するために用いられる。
コイル体236は、コインCの材質を検知するために用いられる。
これらコイル体232、234、236からの出力を判別回路(図示せず)に入力し、所定の基準値と比較してコインCの正貨及び偽貨並びに金種を判別する。
判別装置116は偽貨の場合、コイン振分装置118にキャンセル信号CSを出力する。
次にコイン振分装置118を説明する。
コイン振分装置118は、コイン通路106を転動するコインCをコイン返却通路191若しくは保留金庫へのコイン収納通路244Cに振り分ける機能を有する。
コイン振分装置118は、コイン振分体246と電磁アクチュエータ248と第2リンク機構252を有する。
コイン振分体246は、コイン通路106の延長上のキャンセル位置CP若しくは収納通路244Cへ案内する収納位置SPに位置可能である。
コイン振分体246は、ベース144から横方向へ突出する固定軸258に回転自在に取り付けられた第2揺動レバ254の先端から横方向に向かってコイン通路106に延びる棒体である。
第2揺動レバ254の他端は、第1電磁アクチュエータ248の鉄心260にリンク機構252によってリンク結合されている。
鉄心260は、スプリング(図示せず)により、図8において左方向へ付勢され、通常、キャンセル位置CPに保持される。
判別装置116が真正コインと判別した場合、第1電磁アクチュエータ248が励磁され、鉄心260が図8において右方へ移動されるので、第2揺動レバ254は反時計方向へ回動され、コイン振分体246は収納位置SPに移動され、保持される。
コイン振分体246が収納位置SPに保持される場合、コイン通路106を転動するコインCは、コインガイドレール150からコイン振分体246上に落下してコイン収納通路244Cに案内される。
コイン振分体246がキャンセル位置CPに位置する場合、コイン通路106から落下したコインCはコイン振分体246に当接して図5において右方へ案内されるので、コイン返却通路191のコインキャンセルガイドレール192上を転動して返却口124へ戻される。
次に逸らせ装置122を図5、6、7を参照して説明する。
逸らせ装置122は、投入口102に投入されたコインCをコイン通路106に案内する機能を有する。
逸らせ装置122は、逸らせ体262、第3リンク機構264、及び第2電磁アクチュエータ266を含んでいる。
逸らせ体262は、板状であり、図12に示すようにL形に形成され、ベース144に対し平行に固定された固定軸268に回動自在に取り付けた第3揺動レバ270の一端に対し直角に位置している。
逸らせ体262は垂立部272及び下向き傾斜部274を有し、投入されたコインCは垂立部272に衝突して転がり慣性力を消去され、自重で下方へ落下した後、転動ガイドレール148の転動面168上に落下する。
第3揺動レバ270の固定軸268よりもベース144に遠い位置から上方に突出する軸276にリンク278の端部が回動自在に取り付けられている。
リンク278の他端は、第2電磁アクチュエータ266の鉄心280に回動自在に取り付けられている。
鉄心280は、スプリング(図示せず)によって突出方向に付勢されている。
よって、第2電磁アクチュエータ266が励磁され、鉄心280が吸引され、図6において上方へ移動された場合、第3揺動レバ270は反時計方向へ回動され、逸らせ体262はICコイン通路104の共通通路170に進行し、共通通路170をほぼ横断するよう位置する。
第2電磁アクチュエータ266が消磁された場合、鉄心280は図示しないスプリングにより図6、12における下方へ移動される。
第3揺動レバ270は時計方向へ回動され、逸らせ体262が共通通路170(ICコイン通路104)から退出する(図6、12の位置)。
このとき、後述のように、投入阻止部材306が投入口102に隣接したICコイン通路104に進出しているので、コインCを投入することはできない。
次にICコイン保留装置108を図5を参照して説明する。
ICコイン保留装置108は、ICコインECが投入された場合、ICコインECをICコイン通路104に保留する機能を有する。
ICコイン保留装置108は、停止片282及び第2電磁アクチュエータ266との第4リンク機構283を含んでいる。
停止片282は、ICコイン通路104の上方において、ベース144から側方に突出する固定軸284に回動自在に取り付けられ、ベース144に隣接し、ベース144に対し平行な平面内において回動できる。
第4リンク機構283は、鉄心280に固定され、ベース144にガイドされつつ横方向に往復動可能に設けたスライド片287、スライド片287から横方向へ突出するピン288及び、停止片282に形成した長孔290を含み、ピン288が長孔290にスライド可能に挿入されている。
固定ICコインガイドレール162Fを挟んだ側壁152の反対側に固定の棒状の落下防止体291が配置されている。
ICコインECが保留位置SPに保持されている状態において、キャンセルレバ174が操作され、キャンセルカバ146が移動されることによりICコインECが保留位置HPから落下することを防止するためである。
第2電磁アクチュエータ266が消磁されている場合、スライド片287は図8において最左方に位置しているので、停止片282は図5において時計方向に回動された保持位置SPに保持される。
停止片282が保持位置SPに位置する場合、ICコインガイドレール162上を転動してきたICコインECは、停止片282の先端に当接して転動を阻止され、保留位置HPに保持される。
第2電磁アクチュエータ266が励磁された場合、鉄心280が図8において右方へ移動されるため、停止片282は図5において反時計方向へ回動される。
これにより、停止片282の先端はICコインECに当接しない位置に移動され、ICコインECはICコイン通路104を図5においてさらに左方へ転動可能になる。
ICコイン通路104を転動するICコインECは、ICコイン振分装置114によって収納通路244IC又はICコイン返却通路313へ案内される。
次に投入阻止装置132を図12を参照して説明する。
投入阻止装置132は、ICコインECが保留位置HPに保留されている場合、コインC及びICコインECを投入口102に投入できないようにする機能を有する。
投入I阻止手段132は、第3揺動レバ270と一体に形成したL形レバ302である。
L形レバ302の先端が阻止片306である。
阻止片306は、投入口102の後方のフロントパネル136に近接した位置において、共通通路170に進退可能である。
よって、逸らせ体262と阻止片306とは第3揺動レバ270の揺動によって反対位相で共通通路170に進退する。
詳述すれば、逸らせ体262が共通通路170に位置している場合、阻止片306は共通通路170から退出する。
逸らせ体262が共通通路170から退出している場合、阻止片306は投入口102に相対する共通通路170に位置する。
よって、阻止片306が共通通路170に位置する場合、コインC及びICコインECを投入口102に投入することが出来ない。
次に読込書込装置112を説明する。
読込書込装置112は、保留位置HPに保留されたICコインECのICチップTPと価値情報を通信によって読込書込する機能を有する。
本実施例1においては、読込書込装置112は、ベース144に固定され、通信機能を有するIC及びアンテナを搭載した通信基板311である。
次にICコイン振分装置114を説明する。
ICコイン振分装置114は、停止片282による保持を解除されたICコインECをICコイン収納通路244IC若しくはICコイン返却通路313に振分ける機能を有する。
ICコイン振分装置114は、ICコイン振分体314及び第3電磁アクチュエータ316を含んでいる。
ICコイン振分体314は縦軸318がベース144に形成された軸受318A、318Bに回転自在に支持されている。
縦軸318の上端部に側方に突出する被動レバ325が固定され、被動レバ325の自由端は第3電気アクチュエータ316の鉄心326の先端に固定された駆動体328の孔332に挿入されている。
第3電気アクチュエータ316が消磁されている場合、鉄心326はスプリング(図示せず)によって突出され図7に示す返却位置CPに保持される。
返却位置CPにおいて、ICコイン振分体314は図7の位置に保持され、一側面である返却案内面334はICコイン通路104を形成する側面152に連なって後、下方に向かうにしたがって横方向へ突出するよう緩やかに湾曲している。
この湾曲によって、ICコインECは、ICコイン返却通路313に案内される。
ICコイン返却通路313は、コインガイドレール150の下方に形成され、隔壁335によって区切られてコイン返却通路191に並列配置されている。
隔壁335はキャンセルカバ146の延長上に位置している。
第3電気アクチュエータ316が励磁された場合、ICコイン振分体314は図7において時計方向に回動され、返却案内面334の裏面側の収納案内面336がキャンセルカバ146の側壁160の延長上の収納位置RPに位置する。
収納案内面336は、ICコインECを収納通路244ICに案内するよう湾曲形成されている。
これにより、ICコインECはICコイン収納通路244ICへ案内される。
ICコイン収納通路244ICは、ベース144によってコイン収納通路244Cに対し区画され、並列配置されている。
なお、コイン収納通路244Cに糸吊り防止手段320を配置することが好ましい。
本実施例1の糸吊り防止手段320は、軸322に対し揺動可能に取り付けた扇形の阻止体324である。
通常、重力により阻止体324の一部が収納通路244に突出した状態に垂下される。
正貨コインCが通過する場合、阻止体324は当該コインCにより移動され、当該コインCは通過することが出来る。
コインCが通過した後、阻止体324は自己モーメントにより元に戻る。
これにより、糸吊りしたコインCを引き上げた場合、当該コインCによって阻止体324は収納通路244C内に引き入れられるように力を受けるので、阻止体324に移動を阻止され、引き上げることはできない。
フロントカバ134にICコインECのICチップTPに記憶された価値情報を表示するための表示器330を装着することが好ましい。
表示器330は、上向きに形成し、顧客から見えやすいように配置することが好ましい。
また、フロントカバ134を透光性樹脂にて製造し、フロントカバ134裏面側のフロントパネル136に多数のLEDを配置して発光させることにより、装飾性を高めることができる。
さらに、スピーカーを組み込むことにより、音楽やアナウンスを流すことができる。
次に可動ICコインガイドレール162Mの移動装置332を図9、11及び16を参照して説明する。
移動装置332は、ICコインECが投入口102に投入された場合、可動ICコインガイドレール162Mをガイド位置GPに移動させる機能を有する。
移動装置332は、永久磁石334と連動装置336を含んでいる。
まず、永久磁石334を説明する。
永久磁石334は。コイン投入口102のすく下流の共通通路170に接離可能に隣接して配置され、ICコインECのリムECRの側方に配置される。
換言すれば、永久磁石334はベース144に形成された開口335においてリムECRの磁性に引かれてICコインECに近づくように移動可能である。
次に連動装置336を説明する。
連動装置336は、永久磁石334が自己の着磁力によってICコインECのリムECRに吸着されて移動した場合、永久磁石334の移動を可動ICコインガイドレール162Mの移動に連動させる機能を有する。
連動装置336は、第4揺動レバ338を含んでいる。
第4揺動レバ338は、フロントカバ134の裏面から横向き後方に突出する固定軸344に中間を回動自在に支持された上下方向に直線状に延びる棒状体である。
第4揺動レバ338の上端に形成された円筒ホルダ340に円柱形の永久磁石334が挿入固定され、固定軸344に対し下側には係止凹部346及び下端部に押動部342が形成されている。
押動部342は、揺動体163の被動片169を押動する。
第4揺動レバ338は自己モーメントにより図11において反時計方向に回動するが、ICコインECのリムCERが所定値以上の磁性体である場合、永久磁石334の吸着力により図11において時計方向に回動される。
これにより押動部342が被動片169を押動して揺動体163を回動させ、可動ICコインガイドレール162Mをガイド位置GPに移動させる(図15)。
リムECRが鉄等の強磁性体である場合、ICコインECは永久磁石334に吸着され、可動ICコインガイドレール162M上を転動できない。
この場合、キャンセルレバ174のキャンセル操作を利用して吸着解除装置350により解除する。
したがって、リムCERの磁性は、永久磁石334の磁力との関係で所定値以上所定値以下でなければならない。
換言すれば、鉄を強磁性体とすれば、磁性ステンレスのような弱磁性体でなければならない。
次に吸着解除装置350を説明する。
吸着解除装置350は、永久磁石334に吸着された偽ICコインを解除する機能を有する。
第1揺動レバ190から側方に突出する弧状の解除片352が係止凹部346に挿入されている。
前述のように、リムECRが強磁性体で製造された偽ICコインが投入された場合、キャンセルレバ174を押し下げると押下カム184によって第1揺動レバ190が押されて図10において反時計方向に回動される。
これにより、先端190Tはキャンセルカバ146の下端を押すのでキャンセルレバ146は軸156を支点に回動され、ベース144との間隔が拡大される。
また、第1揺動レバ190の回動によって解除片352が係止凹部346の上部346Uを押すので、第4揺動レバ338は図16において反時計方向に回動される。
これにより、永久磁石334は強制的に偽ICコインから引き離され、偽ICコインは真下に落下して返却通路120に達した後、返却口124に返却される。
次に本実施例1の作用を説明する。
まず正貨コインCを投入したケースを説明する。
本価値媒体処理装置100がスタンバイ状態にない場合、逸らせ装置122の第2電磁アクチュエータ266は、消磁され、鉄心280がスプリング(図示せず)によって図6における下方に移動され、リンク278を介して第3揺動レバ270は時計方向へ回動され、最時計回り位置に位置する(図6の状態)。
これにより、逸らせ体262は共通通路170から退出した位置に保持される。
一方、逆位相に移動される投入阻止片306は、共通通路170に進出している。
よって、コインC及びICコインECは投入阻止片306によって阻止され、投入口102に投入することができない。
本価値媒体処理装置100がスタンバイ状態にされた場合、第2電磁アクチュエータ266は励磁され、鉄心280が図6において引き上げられ、リンク278を介して第3揺動レバ270は反時計方向へ回動される。
これにより、逸らせ体262は共通通路170に進出し、投入阻止片306は共通通路170から退出する。
よって、コインC及びICコインECは投入口102にをそれぞれ投入可能になる。
コイン振分装置118の第1電磁アクチュエータ248は消磁され、鉄心260はスプリング(図示せず)によって図5において右方へ移動されるので、第2リンク252を介して第2揺動レバ254が最時計方向に回動される(図5の状態)。
これにより、コイン振分体246はキャンセル位置CPに保持される。
ICコイン振分装置114の第3電磁アクチュエータ316も消磁され、キャンセル位置CPに保持される。
換言すれば、ICコイン振分体314の返却案内面334がベース144の側壁152に連続的に連なっている位置に保持される(図7の状態)。
コインCが投入口102に投入された場合、永久磁石334はコインCによって吸着されないので押動部342が被動片169を押動しない。
これにより、可動ICコインガイドレール162Mは共通通路170に突出しないので、投入コインCはコイン通路106の転動開始ガイドレール148上に落下した後、転動を開始し、コインガイドレール150上を転動する。
コインCが勢いよく投入された場合、コインCは直径が小さいため、第1センサ196及び第2センサ198の光軸を同時に遮断することはないので、第2電磁アクチュエータ266は励磁されたままであり、逸らせ体262はICコイン通路104に突出している。
これにより、投入コインCは共通通路170を進行して逸らせ体262の垂立部272又は傾斜部274に衝突する。
垂立部272又は傾斜部274に衝突したコインCは投入口102側へ跳ね返って横方向への移動慣性力を消滅させられ、重力により落下して転動開始ガイドレール148上に落下する。
転動開始ガイドレール148の転動面168に落下したコインCは、その円弧面により加速されつつ転動し、次いでコインガイドレール150上を転動する。
コインCはコインガイドレール150上を転動する過程でセンサ236、234、232に順次相対し、コインCの材質、厚み及び直径に関する識別情報を取得される。
判別装置116は、これらの識別情報からコインCの真偽及び金種を判別する。
本ケースは正貨であるため、正貨として判別され、第1電磁アクチュエータ248が所定時間励磁される。
この励磁によって、鉄心260は図8において右方へ引かれるので、第2揺動レバ254は反時計方向へ回動される。
これにより、振分体246は図5に示す保留位置SPへ移動される。
コインガイドレール150から落下したコインCはコイン振分体246上に落下して図5における左方へ跳ね返り、コイン収納通路244Cへ案内される。
収納通路244Cを落下するコインCは、阻止体324を図5において時計方向へ回動させて通過し、保留金庫(図示せず)に保留される。
保留されたコインCを糸吊りにより引き上げようとしても前述のように阻止片324に阻止されて引き上げることができない。
次に偽コインが投入されたケースを説明する。
投入口102に投入された偽コインは、前述同様にコイン通路106のコインガイドレール150上を転動する。
判別装置116はセンサ体236、234、232からの識別情報に基づき偽信号を出力するので、第1電磁アクチュエータ248は励磁されない。
これにより、コイン振分体246は図5におけるキャンセル位置CPを維持するので、偽コインは振分体242に衝突してコイン返却通路191へ案内され、返却口124に保持されてキャンセルされる。
次にICコインECを投入口102に投入したケースを説明する。
ICコインECが投入口102に挿入されると永久磁石334がリムECRに吸着され、第4揺動レバ338は図11において時計方向に回動される。
これにより、押動部342は被動片169を押すので、揺動体163は支軸165A、165Bを支点に回動され、可動ICコインガイドレール162Mがガイド位置GPに移動する(図15、16)。
ICコインECは、可動ICコインガイドレール162M上を転動してICコイン通路104を図5において右方から左方へ転動する。
この転動によってICコインECは永久磁石334の側方を通過するので可動ICコインガイドレール162Mは永久磁石334による案内位置GPへの保持力を受けないが、その上を転動するICコインECはその重量によってガイド位置GPに保持されるモーメントを生じさせるので、可動ICコインガイドレール162Mはガイド位置GPを保持する。
ICコインECは、転動途上で第1センサ196及び第2センサ198の投射光を遮断するので、検知装置128はICコインECとして検知する。
これにより、第2電磁アクチュエータ266が消磁され、鉄心280が図6において下方へ移動されるので、第3揺動レバ270は時計方向へ回動され、逸らせ体262は共通通路170から退出すると共にICコイン投入阻止片306は共通通路170に進出し、コインCは投入不可能になる(図6に示す状態)。
また、スライド片287、ピン288を介して係止片282が図5の位置に回動され、ICコインECは保持位置HPに保持される。
逸らせ体262の共通通路170からの退出により、ICコインECは可動ICコインガイドレール162M上から固定ICコインガイドレール162F上を転動して上端部が係止片282によって停止され、保留位置HPにおいて保留される(図5)。
ICコインECは保留位置HPに保留された後、読込書込装置112によってICコインECに内蔵されたICチップTPと通信し、価値情報を読込若しくは書き込む。
ICコインECがICコインEC保留位置HPに保留された場合、キャンセルレバ174を回動させ、キャンセルカバ146を開いたとしても、ICコインECはベース144と落下防止体291との間に保持されて位置が安定するので読込書込エラを生じることはない。
ICコインECの価値情報がゼロになった場合、ICコイン振分装置132の第3電磁アクチュエータ316が励磁され、駆動体328が移動されるので、被動レバ325の先端が移動され(図14の状態)、縦軸318は反時計方向へ回動される。
この回動によって、ICコイン振分体314が図7において時計方向に回動され、収納案内面336がキャンセルカバ146の壁面と面一になる収納位置RPに保持される。
次いで第2電磁アクチュエータ266が励磁され、図6において上方へ移動される。
これにより、スライド片287が同方向へ移動され、ピン288を介して係止片282が図5において反時計方向に回動され、非保持位置に移動される。
係止片282の係止を解除されたICコインECは、固定ICコインガイドレール162Fの傾斜によって転動を開始し、ICコイン振分体314に達する。
ICコイン振分体314が収納位置RPにあるため、ICコインECは収納案内面336に案内されてICコイン収納通路244ICへ案内される。
ICコインECに価値情報が残存している場合、第3電磁アクチュエータ316は励磁されず、キャンセル位置CPに保持される。
換言すれば、ICコイン振分体314の返却案内面334がベース144の側面152と面一の位置に保持される。
この場合、ICコインECは、ICコイン振分体314によってICコイン返却通路313に案内され、返却口124へ戻される。
本発明は上記実施例1の他、ICコインECのリムCERによって永久磁石334が吸着され、その移動によって、ICコインの可動ICコインガイトレールが非ガイド位置に移動し、下方のICコイン通路を転動し、コインCが投入された場合、当該コインは可動ICコインガイドレール上を転動して上側のコイン通路を転動するようにし、各コイン通路において所定の処理を行うようにすることもできる。
しかし、磁性体による定休磁石334のガイド位置GPへの移動の確実性を考慮すると、実施例のように、磁石の移動によってICコインガイドレールがガイド位置GPに移動するよう構成することが好ましい。
本実施例2は、実施例1においてICコインECのリムCERが永久磁石334に吸着されることにより、ICコインECが投入口102において保持され、顧客がICコインECを永久磁石334の側方を通過するまで押し込まねばならい問題を解消したものである。
本実施例2において、ICコイン通路104はベース144に固定されたICコイン通路部材354によって下面、一側面及び上面を画定されている。
換言すれば、ICコイン通路部材354はネジ孔356を貫通するビス(図示せず)などによりベース144に一体化されている。
ICコイン通路部材354は、側壁362、入口下端画定体364、固定ICコインガイドレール162F、上側ガイドレール部材366、強制受入装置368、及び案内体372が一体に形成されている。
ICコイン通路部材354をベース144と別体に構成することにより、ベース144よりも耐摩耗性に勝る材料を選択でき、また、摩耗した場合ICコイン通路部材354のみを交換することにより修復できる利点がある。
まず側壁362を説明する。
側壁362は、側面152を構成する機能を有し、垂立する板状を呈し、そのICコイン通路104側の側面が側面152である。
側面152には、ICコインECが面接触せず円滑に転動可能とするため、ICコイン通路104の伸長方向に平行に延在するリブ374を形成することが好ましい。
次に投入口下端画定体364を説明する。
投入口下端画定体364は、縦長スリット状の投入口102の下面を画定する機能を有する。
投入口下端画定体364は、側壁362の投入口102側下端部に横向きに台形状にICコインECの厚みよりも僅かに大きい量で突出形成されている。
投入口下端画定体364の画定体上面376によって、投入口102の下面が画定され、その上面376は、投入口側から上向案内斜面378、頂部382及び下向案内斜面384を有する。
次に固定ICコインガイドレール162Fを説明する。
固定ICコインガイドレール162Fは、第1実施例と同様にICコインECが転動する機能を有する。
固定ICコインガイドレール162Fは、入口下端画定体364から反投入口102側に可動ガイドレール162Mの全長よりも僅かに離れた位置からICコイン通路104の下流に向かって所定の長さで側壁362の下端部から横向きに入口下端画定体364と同じ量、突出形成されている。
固定ICコインガイドレール162Fは、実施例1と同様に可動ガイドレール162Mを通過したICコインECが転動する。
固定ICコインガイドレール162Fは可動ガイドレール162M側の前下がりの傾斜角度が小さい緩斜面386とそれよりも傾斜角が大きい急斜面388とにより構成されている。
換言すれば、固定ICコインガイドレール162FはICコイン通路104の下面を画定形成し、全体としてICコイン通路104の奥(投入口102から遠ざかる方向)に向かって前下がりに構成される。
可動ガイドレール162MがICコイン通路104を画定する位置に移動した場合、図18において鎖線で示すように下向き斜面384の端部と緩斜面386の端部とを直線的に結ぶ位置に進行する。
緩斜面386を構成することにより、可及的に大径のICコインECを使用することができる利点がある。
換言すれば、上側ガイドレール368と固定ICコインガイドレール162Fとの間隔を可及的に大きくすることができる。
次に上側ガイドレール部材366を説明する。
上側ガイドレール366はICコイン通路104の上側を画定する機能を有する。
上側ガイドレール366は、固定ガイドレール162Fの急斜面388に対し平行にICコインECの直径よりも大きな間隔で配置された上側ガイドレール368が下面に形成され、側壁362から横向きに突出する台形状を呈している。
次に強制受入装置368が説明される。
強制受入装置368は、投入口102に挿入されたICコインECをICコイン通路104の奥側に向かって強制的に送り込む機能を有する。
したがって、同様の機能を有する装置に変更することができる。
本実施例2の強制受入装置368は、上側ガイドレール部材368の投入口102側の端面から投入口102側に向かって片持ち状に板状で所定の長さで突出するたるバネ体392である。
バネ体392は上側ガイドレール部材366と一体に樹脂により成形され、かつ薄板状、及び弧状に突出していることから、所定の弾発力を有している。
バネ体392の自由端394は、入口102の上側端の近傍に位置し、横向き円柱状に形成されている。
バネ体392が何ら外力を受けない場合、その自由端394の下縁と入口下端画定体364の上面376との間隔は、ICコインECの直径よりも小さい距離離れている。
ICコインECが投入口102に挿入された場合、ICコインECの下周面は入口下端画定体364の頂部382から下向き斜面384の順に滑って或いは転がって案内されるので、その上端周縁は自由端394の下縁を押し上げてバネ体392を変形させつつICコイン通路104の奥部へ向かって移動する。
これにより、バネ体392の弾発力は徐々に高められる。
換言すれば、顧客はICコインECを投入口102に挿入する際、バネ体392によって小さな抵抗を受けつつ押し込むことになる。
これにより、ICコインECを勢いよくICコイン通路104に投入できないので、投入速度差によって生じる問題をも解消できる。
ICコインECの直径部が下向き斜面384と自由端394との間を通過した直後、自由端394はバネ体392の弾発力によってICコインECの後端側下向き弧状周面に作用させ、ICコイン通路104の奥部へ押し出す力を付与する。
これにより、ICコインECは自由端394によってICコイン通路104の奥部へ向かって弾き入れられる。
バネ体392の弾発力は同一であるので、ICコイン通路104におけるICコインECの移動速度は所定速度以上であり、かつ毎回ほぼ同一速度になる。
さらに、投入口102の側方には永久磁石334が配置され、リムECRの磁性によりこICコインECは永久磁石334に吸着され、保持されそうになる。
しかし、ICコインECはバネ体392によって弾かれることによって強制的に移動されるので、ICコインECが永久磁石334に吸着されて保持され続けることはない。
なお、ICコインEC以外のコインCが投入口102に投入される場合、自由端394は当該コインCに接しないことが好ましい。
バネ体392がコインCを弾かない場合であっても、コインCは非磁性体若しくは磁性があっても極めて小さいので、コインCが永久磁石334の磁力によって投入口102に保持されることはない。
換言すれば、ICコインECの直径が、使用可能コインにおいて、最大であることが好ましい。価値観を醸しだすからである。
次に案内体372が説明される。
案内体372は、バネ体392によってICコイン通路104の奥側に向かって弾き入れられたICコインECを可動ガイドレール162M側に案内する機能を有する。
案内体372は、バネ体392の根本部の上側ガイドレール部材366のバネ体392よりもICコイン通路104側の端面から投入口102に向かってバネ体392の約三分の一の長さで突出している。
案内体372の先端398は、可動ガイドレール162Mに対し、投入口102側の間隔が大きく、ICコイン通路104の下流側に向かって間隔が狭くなるよう前下り斜面400に形成されている。
この構成により、ICコインECがバネ体392によって弾かれた反動で可動ガイドレール162Mから浮いた場合、直ぐさまICコインECが案内体372の前下がり斜面400に衝突して可動ガイドレール162M側に跳ね返され、可動ガイドレール162Mとの接触を回復するので可動ガイドレール162Mがガイド位置GPから外れてしまうことを防止できる。
側壁362には、投入阻止装置132がICコイン通路104に突出可能にするための第1貫通孔402、逸らせ装置122がICコイン通路104に突出可能にするための第2貫通孔404及び第1センサ196、第2センサ198の透光のための第3貫通孔406及び第4貫通孔408が形成されている。
側壁362は図19に示すように、その先端が投入口102の一側面、具体的には右側面を画定するようフロントカバ134の縦長開口410に挿入される。
これにより、投入口102の右側面は側壁362、左側面はフロントカバ134の開口410の側壁、下面は入口下端画定体364及び上面はフロントカバ134の開口410の上面によって画定される。
ICコイン通路104は、右側面が側面152、左側面がキャンセルカバ146の側面160、下面が可動ガイドレール162M及び固定ガイドレール162F並びに上面が上側ガイドレール368によって画定される。
コイン通路106は実施例1と同一である。
次に実施例2の作用を説明する。
図19に示すように、ICコインECを投入口102に挿入した場合、その周面下端は入口下端画定体364の頂部382に支えられた状態において、ICコインECの前側の上向き周縁がバネ体392の自由端394の下面と接触する。
顧客はバネ体392の弾発力による抵抗に抗してさらに挿入した場合、自由端394はICコインECの上向き外周面によって押し上げられ、バネ体392が変形する。
バネ体392は、変形量の増加と共に弾発力が大きくなる。
このとき、リムECRは永久磁石334の磁力の影響下にあるので、永久磁石334がリムECR側に吸着移動し、第4揺動レバ338は図11において時計方向に回動される。
これにより、押動部342は被動片169を押すので、揺動体163は支軸165A、165Bを支点に回動され、可動ICコインガイドレール162Mがガイド位置GPに移動する(図15、16)。
ICコインECの直径部が下向き斜面384と自由端394の下面との間を超えて挿入された所定位置において、ICコインECはバネ体392の弾発力によりICコイン通路104の奥側へ向かって弾き入れられる。
この弾き入れにより、ICコインECは強制的に永久磁石334の側方を移動されるので、永久磁石334に吸着保持されない。
換言すれば、バネ体392の弾発力はICコインECが永久磁石334に吸着保持されない速度で移動されるよう設定される。
ICコインECは弾かれた後、可動ICコインガイドレール162M上を転動してICコイン通路104を奥側へ(図5、19において右方から左方)転動する。
この転動時において、ICコインECは永久磁石334の側方を通り過ぎているので可動ICコインガイドレール162Mは永久磁石334による案内位置GPへの保持力を受けないが、その上を転動するICコインECの重量によってガイド位置GPに保持されるモーメントを生じさせるので、可動ICコインガイドレール162Mはガイド位置GPを保持する。
万が一、ICコインECがバネ体392によって弾かれて可動ICコインガイドレール162M上から離れた場合であっても、直ぐにその上端周面が案内体372の前下がり斜面400に衝突し、直ぐさま可動ICコインガイドレール162M側に跳ね返される。
これにより、可動ICコインガイドレール162Mは実質的にガイド位置GPを保持し続け、前述のようにICコインECは可動ICコインガイドレール162M上を転動してICコイン通路104を図5、19において右方から左方へ転動する。
ICコインECは、転動途上で第1センサ196及び第2センサ198の投射光を遮断するので、検知装置128はICコインECとして検知する。
これにより、第2電磁アクチュエータ266が消磁され、鉄心280が図6において下方へ移動されるので、第3揺動レバ270は時計方向へ回動され、逸らせ体262は共通通路170から退出すると共にICコイン投入阻止片306は共通通路170に進出し、コインCは投入不可能になる(図6に示す状態)。
また、スライド片287、ピン288を介して係止片282が図5の位置に回動され、ICコインECは保持位置HPに保持される。
爾後前述の実施例1と同様に処理される。
コインCが投入口102に挿入され、バネ体392によってICコインECと同様に弾き入れられたた場合、永久磁石334はコインCによって吸着されないので可動ICコインガイドレール162Mはガイド位置GPに移動されない。
また、逸らせ体262が共通通路170に位置しているので、逸らせ体262に衝突して下方に落下してコイン通路106を転動して実施例1と同様に真偽判別される。
実施例2は、ICコインECが投入口102に保持されない利点がある。
なお、側壁362の投入口102側端部を弧状に切欠412を設け、対応するフロントカバ134部分を球面状に窪み414とすることにより、顧客が指先で切欠412の底部まで押し込め出来るようにすることが好ましい。
ICコインECを一層容易にバネ体392の弾発力に抗して押し込むことができるからである。
図1は実施例1の価値媒体処理装置の斜視図である。 図2は実施例1の価値媒体処理装置の左側面図である。 図3は実施例1の価値媒体処理装置の右側面図である。 図4は実施例1の価値媒体処理装置の平面図である。 図5は図4におけるA―A線断面図である。 図6は図3におけるB―B線断面図である。 図7は図3におけるC―C線断面図である。 図8は図4におけるD―D線断面図である。 図9は実施例1の価値媒体処理装置の連動装置の分解斜視図である。 図10は図3におけるE―E線断面図である。 図11は図3におけるF―F線断面図である(通常状態)。 図12は実施例1の価値媒体処理装置の投入阻止装置部の拡大断面図である。 図2におけるG―G線断面図である。 図14は図3におけるH―H線断面図である。 図15は図2におけるI―I線断面図である。 図16は図3におけるF―F線断面図である(ICコイン投入状態)。 図17は本発明の実施例2におけるICコイン通路部材の斜視図である。 図18は本発明の実施例2におけるICコイン通路部材の正面図である。 図19は本発明の実施例2におけるICコイン通路部材を組み込んだ図4におけるA―A線断面に相当する断面図である。
符号の説明
C コイン
EC ICコイン
100 価値媒体処理装置
102 投入口
104 ICコイン通路
106 コイン通路
108 ICコインの保留装置
112 読込書込手段
114 ICコイン振分装置
116 判別装置
118 コイン振分装置
122 逸らせ装置
124 返却口
128 ICコイン検知手段
126 投入阻止装置
191 コイン返却通路
244C Cコイン収納通路
224IC ICコイン収納通路
313 返却通路
334 磁石、
336 連動装置
368 強制受入装置
372 案内体
392 バネ体

Claims (5)

  1. コイン(C)と少なくとも一部が磁性体(ECR)により構成されたICコイン(100)との共通の投入口(102)に投入された前記コインの真偽を判別して受入コインと返却コインとに選別し、及び前記ICコインと通信して受入ICコイン若しくは返却ICコインに選別する価値媒体処理装置において、
    前記ICコインが転動し、かつ、前記投入口に続いて配置された可動ICコインガイドレール(162M)及び前記可動ICコインガイドレールに実質的に連続して形成された固定ICコインガイドレール(162F)によって形成されたICコイン通路(104)、
    前記投入口近傍のICコイン通路に続いて前記ICコイン通路の下方に形成され、投入された前記コインが転動する固定コインガイドレール(150)によって形成されるコイン通路(106)、
    前記投入口近傍のICコイン通路に隣接配置した磁石(334)、
    前記磁石と前記可動ICコインガイドレールを駆動連結する連動装置(336)を備え、
    前記連動装置は、ICコインの前記磁性体に吸着されて移動可能であり、
    前記吸着移動に連動して前記可動ICコインガイドレールがICコインのガイド位置(GP)に移動されることを特徴とする価値媒体処理装置。
  2. コインと少なくとも一部が磁性体により構成されたICコインとの共通の投入口に投入された前記コインの真偽を判別して受入コインと返却コインとに選別し、及び前記ICコインと通信して受入ICコイン若しくは返却ICコインに選別する価値媒体処理装置において、
    前記ICコインが転動し、かつ、前記投入口に続いて配置された可動ICコインガイドレール及び前記可動ICコインガイドレールに実質的に連続して形成され、前下がりの固定ICコインガイドレールによって形成されたICコイン通路、
    前記投入口近傍のICコイン通路に続いて前記ICコイン通路の下方に前記ICコインガイドレールと平行に形成され、投入された前記コインが転動する前下がりの固定コインガイドレールによって形成されるコイン通路、
    前記投入口近傍のICコイン通路に隣接配置した永久磁石、
    前記磁石と前記可動ICコインガイドレールを駆動連結する連動装置を備え、
    前記連動装置は、ICコインの前記磁性体に吸着されて移動可能であり、
    前記吸着移動に連動して前記可動ICコインガイドレールがICコインのガイド位置に移動されることを特徴とする価値媒体処理装置。
  3. 請求項1または2の価値媒体処理装置において、
    前記磁石の側方の前記ICコイン通路に位置するICコインを前記投入口から遠ざかる方向に移動させる強制受入装置(368)を配置したことを特徴とする価値媒体処理装置。
  4. 請求項3の価値媒体処理装置において、
    前記強制受入装置は、前記ICコイン通路の上側から前記投入口へ向かって片持ち板バネ形に延びるバネ体(392)であることを特徴とする。
  5. 請求項4の価値媒体処理装置において、
    前記バネ体の根元部のICコイン通路側にICコインを前記可動ICコインガイドレール側に案内する案内体(372)を設けたことを特徴とする。
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