JP2010096941A - 光伝送基板および光モジュール、ならびに光伝送基板の製造方法 - Google Patents

光伝送基板および光モジュール、ならびに光伝送基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な構成で基板厚み方向に良好な光接続をすることができ、複数の光伝送路における光伝送品質が均一かつ良好な光伝送基板を提供する。
【解決手段】 複数列の第1貫通孔群13と、表層に形成される電気配線5とを有する基板1と、複数列の第2貫通孔群43であって第1貫通孔群13のそれぞれの延長部位でありかつ第1貫通孔群13のそれぞれの幅w1,w2,w3よりも狭い幅d1,d2,d3である第2貫通孔群43を有し、表面11および裏面12のいずれかまたは両方に上面41および下面42のいずれかが接合される導光部4と、第1貫通孔群13および第2貫通孔群43のそれぞれを貫通する、複数列の光導波路2とを含むパッケージ基板6とする。第2貫通孔群43よりも第1貫通孔群13の孔径が大きいから基板1への第1貫通孔群13の作製精度が低くても光導波路2を良好に作製できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光信号を伝送するための光伝送基板およびこれを備える光モジュール、ならびに光伝送基板の製造方法に関するものである。
近年、コンピュータの情報処理能力の向上化にともなって、マイクロプロセッサとして使用される半導体大規模集積回路素子(LSI,VLSI)等の集積回路(IC)では、トランジスタの集積度が高められており、ICの動作速度は、クロック周波数でGHzのレベルまで達している。それに伴い、電気素子間を電気的に接続する電気配線についても高密度化および微細化が要求されている。
ところが従来から主流である、電気配線のみで信号伝送が行われるプリント配線基板等の従来の配線基板においては、電気信号のクロストークおよび伝搬損失が生じやすいといった問題点があることから、高密度化および微細化の限界が近づいてきているとされ、これに替わるものとして、電気配線の他に光配線が形成された光伝送基板が広く知られるようになっている。
光伝送基板は、それに実装される半導体素子同士の信号のやりとりを、表層または内層に形成された光導波路などの光配線に光信号を伝送することによって行うというものである。光伝送基板には、半導体素子の他、電気信号から光信号または光信号から電気信号に変換する光電変換素子がそれら半導体素子の近くに実装され、光電変換素子により光配線と電気配線との間で信号の変換が行われる。
このような光伝送基板においては、回路基板の表面などに形成される光導波路のように、光を基板に対して略平行に伝送させるだけでなく、例えば、光を基板の厚み方向にも伝送させることで、光信号についても電気信号と同様に三次元的な伝送をおこなう光伝送技術が知られている。このような光配線は、通常は多数設けられ、光配線の接続部においてはそれら多数の光配線の接続が同時に行われる。
例えば、特許文献1には、マザーボード基板上にパッケージ基板(光伝送基板に対応)が実装され、さらにそのパッケージ基板上に実装される光半導体素子と、マザーボード基板上に形成された光導波路Wとを光接続する構成において、パッケージ基板の表裏面を貫通する光伝送路Vとマザーボードに形成された光導波路Wの出射光を光路変換し光伝送路Vに結合する光路変換体と、光伝送路Vの端部に設けられたマイクロレンズとを備える、光伝送基板およびそれを用いた光モジュールの従来例が開示されている(マザーボード基板、パッケージ基板および光半導体素子の組立て体が光モジュールに対応)。
特開2006−019526号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来の光伝送基板では、工業的にはビルドアップ工法等の積層基板が好んで用いられるために、基板厚み方向に光伝送路を設けるには、後加工により基板に貫通孔を設けた後、その貫通孔に光伝送路となる導光部を挿入することとなるが、このような積層基板の厚み方向への光伝送路の作製においては、後加工の精度が光学的に要求される精度にくらべて現実的に高くない傾向にあることから、光伝送路の配置が複数間でばらつきやすいために、複数の光伝送路間で光信号の強度を均一にすることが難しいので光伝送品質が不安定になりやすいという問題点もあった。
すなわち、特許文献1に開示されるような従来の光伝送基板では、基板厚み方向に複数の光伝送路が形成されたパッケージ基板とマザーボード基板との間で複数の光接続をする場合に、良好な光接続をすることが難しいので安定な光伝送品質を確保しにくいという問題点があった。
本発明は以上のような従来の技術における課題を解決すべく案出されたものであり、その目的は、簡単な構成で基板厚み方向に良好な光接続をすることができ、複数の光伝送路における光伝送品質が均一かつ良好な光伝送基板およびそれを用いた光モジュールならびに光伝送基板の製造方法を提供することにある。
本発明の光伝送基板は、表裏面を貫通する貫通孔が列状に設けられた第1貫通孔群と、表層または内層に形成される電気配線とを有する基板と、前記表裏面のいずれかまたは両方に前記上下面のいずれかが接合され、上下面を貫通するする貫通孔が列状に設けられた第2貫通孔群であって前記第1貫通孔群のそれぞれの延長部位でありかつ前記第1貫通孔群よりもそれぞれの幅が狭い第2貫通孔群を有する導光部と、前記第1貫通孔群および前記第2貫通孔群のそれぞれの内部に連続して設けられた、複数列の光導波路と、を含む。
また、本発明の光伝送基板は、前記基板はビルドアップ配線基板であり、前記導光部は前記ビルドアップ配線基板よりも体積の小さい。
また、本発明の光伝送基板は、上記各構成において、前記光導波路は、コア部と、前記コア部の周囲に設けられ、前記コア部よりも屈折率の低い光導波路の第1のクラッド部とを有し、前記光導波路の近傍側の前記基板と前記導光部との隙間を埋める第2のクラッド部をさらに含む。
また、本発明の光伝送基板は、上記各構成において、前記導光部の前記接合面の反対面に設けられるガイド穴をさらに含む。
本発明の光モジュールは、上記各構成のいずれかの光伝送基板と、表層または内層に形成される他の光導波路と、前記他の光導波路の端部に設けられ、光路を変換して前記光伝送基板の前記光導波路の一端に結合する光路変換体とを有する他の光伝送基板と、前記光伝送基板の前記光導波路の他端に結合する光半導体素子と、を含む。
また、本発明の光モジュールは、上記構成において、前記他の光伝送基板は、前記光路変換体を囲む領域に金属膜が形成されている。
本発明の光伝送基板の製造方法は、表層または内層に電気配線が形成された基板に、表裏面を貫通する貫通孔が列状に設けられた第1貫通孔群を形成する工程Aと、上下面を貫通する貫通孔が列状に設けられた第2貫通孔群が前記第1貫通孔群よりも体積の小さい孔径で予め形成された導光部の前記第2貫通孔群と前記第1貫通孔群とが端部同士がそれぞれ重なるように位置あわせして、前記第1貫通孔群が形成された前記基板に前記導光部を接合する工程Bと、前記導光部が接合された前記基板の前記第1貫通孔群および前記第2貫通孔群に光導波路のクラッド部となるクラッド部材を注入する工程Cと、前記クラッド部材が注入された前記第1貫通孔群および前記第2貫通孔群の中央に前記クラッド部よりも径の小さい第3貫通孔群を設け、前記第3貫通孔群に光導波路のコア部となるコア部材を注入する工程Dと、を含む。
本発明の光伝送基板によれば、第1貫通孔群と、前記第1貫通孔群のそれぞれの延長部位でありかつ前記第1貫通孔群よりもそれぞれの幅が狭い第2貫通孔群を有することから、導光部に設けられる第2貫通孔群の各貫通孔の位置精度にくらべて基板に設けられる第1貫通孔群の各貫通孔の位置精度が低くても、第1貫通孔群の各貫通孔の孔径が第2貫通孔群の対応する各貫通孔の孔径よりも大きくなっていることにより、位置精度の誤差を吸収して、それぞれの孔がひと続きの貫通孔を構成するように作用するので、基板の厚み方向に伝送する光導波路を基板表面または基板裏面から延長して他の光伝送基板の光導波路に結合させる場合において、基板側の光導波路と延長部である導光部側の光導波路との位置あわせ誤差による接続損失を複数間で平均的に小さくすることができるので、簡単な構成で基板厚み方向に良好な光接続をすることができ、複数の光伝送路における光伝送品質が均一かつ良好なものとなる。
また、本発明の光伝送基板によれば、前記基板はビルドアップ配線基板であり、前記導光部は前記ビルドアップ配線基板よりも体積の小さいときには、ビルドアップ配線基板は基板厚み方向への孔加工精度がプレーナな加工精度よりも低いために位置ずれ誤差が生じやすいが、導光部が介在することにより導光部がその誤差を緩和して改善する働きをするとともに、基板よりも導光部のサイズを小さくすることにより射出成形等で精密加工されたものを効率よく量産することができるので、全体として光伝送品質が良好なものを効率良く量産することができるものとなる。
また、本発明の光伝送基板によれば、前記光導波路は、コア部と、前記コア部の周囲に設けられ、前記コア部よりも屈折率の低い光導波路の第1のクラッド部とを有し、前記光導波路の近傍側の前記基板と前記導光部との隙間を埋める第2のクラッド部をさらに含むときには、導光部に設けられる第2貫通孔群が正確なテンプレートの役割をしてそれらの中央にコア部が設けられることにより、コア部を精密に配置することが光接続の損失が絶対的に小さくなりかつ複数間で均一なものとなる。また、基板に反り等の変形が若干あっても導光部と基板との間に生じる隙間をクラッド部材が埋めていることにより、光導波路からの光の漏洩をなくすことができ、また温度変動があっても構造的な変形を抑制する働きをするので品質がより安定なものとなる。
また、本発明の光伝送基板は、前記導光部の前記接合面の反対面に設けられるガイド穴をさらに含むときには、この光伝送基板を他の光伝送基板に実装し、他の光伝送基板の光導波路との間で光結合する際の案内用の穴として機能するため、他の光伝送基板に光伝送する場合において、簡単な構成で基板厚み方向に良好な光接続をすることができ、複数の光伝送路における光伝送品質が均一かつ良好なものとなる。
本発明の光モジュールは、上記各構成のいずれかの光伝送基板と、表層または内層に形成される他の光導波路と、前記他の光導波路の端部に設けられ、光路を変換して前記光伝送基板の前記光導波路の一端に結合する光路変換体とを有する他の光伝送基板と、前記光伝送基板の前記光導波路の他端に結合する光半導体素子とを含むことから、導光部に設けられる光導波路が、光伝送基板から他の光伝送基板までを繋ぐ延長部の光導波路として機能し、しかもそれら複数の光導波路における光伝送品質が均一かつ良好なので、基板厚み方向に略平行に配置される複数の光伝送基板間を光接続する光閉じ込め構造を簡単な実装工程で提供することができ、しかもそれら複数の光伝送基板間の光伝送品質を良好なものとすることができるものとなる。
また、本発明の光モジュールは、前記他の光伝送基板は、前記光路変換体を囲む領域に金属膜が形成されているときには、光伝送基板を他の光伝送基板に実装する際に金属膜が視認性の良いマーカとしての機能をはたすため、それら光伝送基板間の光接続を行いながら実装することが簡単にできるものとなる。
本発明の光伝送基板の製造方法は、第1貫通孔群を形成する工程Aと、第2貫通孔群が前記第1貫通孔群よりも体積の小さい孔径で予め形成された導光部の前記第2貫通孔群と前記第1貫通孔群とが端部同士で重なるように位置あわせして、前記第1貫通孔群が形成された前記基板に前記導光部を接合する工程Bと、前記導光部が接合された前記基板の前記第1貫通孔群および前記第2貫通孔群に光導波路のクラッド部となるクラッド部材を注入する工程Cと、前記クラッド部材が注入された前記第1貫通孔群および前記第2貫通孔群の中央に前記クラッド部よりも径の小さい第3貫通孔群を設け、前記第3貫通孔群に光導波路のコア部となるコア部材を注入する工程Dと、を含むことから、精密に孔が形成された第2貫通孔群を基準に光導波路のクラッド部およびコア部が形成されるため、第1貫通孔群の孔の位置精度が低くても基板および導光部を貫通する光導波路を比較的精度良く作製することができるので、基板の製造過程を複雑化することなく全体として簡単な工程で比較的精度良く安定に製造することができる工程を提供することができるものとなる。
以下、本発明の光伝送基板について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の光伝送基板としてのパッケージ基板の実施の形態の一例を示す部分断面図である。図2は、図1に示すパッケージ基板における複数の光導波路を含む領域を示す断面図である。図3は、本発明の光モジュールの実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は光モジュールの全体斜視図、(b)は光モジュールを構成するパッケージ基板を、他の光伝送基板であるボード基板上に実装する前の様子を示す斜視図および(c)はパッケージ基板をボード基板上に実装したときの様子を示す拡大斜視図である。図4は、嵌合ピンを有するパッケージ基板を示す拡大斜視図である。図5は導光部を示す拡大斜視図である。
図1〜5において、1は基板、11は表面、12は裏面、13は第1貫通孔群、2は光導波路、21はコア部、22は第1のクラッド部、23は第2のクラッド部、24は他の光導波路、3は突出部、31は光経路、32は突出部のクラッド部、33は縁部、4は導光部、41は上面、42は下面、43は第2貫通孔群、5は電気配線、6は光伝送基板としてのパッケージ基板、7は光半導体素子、8は接合部、および9は他の光伝送基板としてのボード基板、10は光路変換体、Mは光モジュールである。
図1および図2に断面図で示す本発明の光伝送基板としてのパッケージ基板6の実施の形態の一例は、表面11から裏面12にかけて貫通する貫通孔が列状に設けられた第1貫通孔群13と、表層または内層(この例において表層)に形成される電気配線5とを有する基板1と、上面41から下面42にかけて貫通する貫通孔が列状に設けられた第2貫通孔群43であって第1貫通孔群13のそれぞれの延長部位でありかつ第1貫通孔群13のそれぞれの幅w1,w2,w3よりも狭い幅d1,d2,d3である第2貫通孔群43を有し、表面11および裏面12のいずれかまたは両方に上面41および下面42のいずれかが接合される導光部4と、第1貫通孔群13および第2貫通孔群43の内部に連続して設けられた複数列の光導波路2とを含む構成である。なお、貫通孔の幅は、例えば、貫通孔が円柱状であるときは、その円の直径をいう。
図1および図2に示すパッケージ基板6は、好ましい構成として、基板1はビルドアップ配線基板とし、導光部4は基板1よりも小さくする。ビルドアップ配線基板は、複数層から成る積層体で構成され、表層や内層に電気回路パターンが印刷され、各層間は必要な部位においてスルーホール導体により電気的に接続される(図示せず)。光導波路2は、コア部21と、コア部21の周囲に設けられ、コア部21よりも屈折率の低い光導波路2のクラッド部22とを有し、光導波路2の近傍側の基板1と導光部4との隙間を埋めるクラッド部23をさらに含むものとする。導光部4の接合面の反対面(この例において下面42)にガイド穴(図1、図2おいては図示せず)を設ける。基板1において、導光部4が接合される面の反対面、すなわち表面11には突出部3が設けられ、突出部3にも光導波路2が形成される。
図1および図2に示すパッケージ基板6の製造方法は、次の通りとすればよい。
最初の工程Aにおいて、表層に電気配線5が形成された基板1に、表面11から裏面12にかけて貫通する貫通孔が列状に設けられた第1貫通孔群13を形成する。
次の工程Bにおいて、上面41から下面42にかけて貫通する貫通孔が列状に設けられた第2貫通孔群43が第1貫通孔群13よりも体積の小さい孔径で予め形成された導光部4の第2貫通孔群43と第1貫通孔群13とが端部同士で重なるように位置あわせして、第1貫通孔群13が形成された基板1に導光部4を接合する。
次の工程Cにおいて、導光部4が接合された基板1の第1貫通孔群13および第2貫通孔群43に光導波路2のクラッド部22となるクラッド部材を注入し硬化する。
次の工程Dにおいて、クラッド部材が注入された第1貫通孔群13および第2貫通孔群43の中央にクラッド部22よりも径の小さい第3貫通孔群を設け、第3貫通孔群に光導波路2のコア部21となるコア部材を注入し硬化する。
図1および図2に示す、パッケージ基板6によれば、上記構成にすることから、導光部4に設けられる第2貫通孔群43の各貫通孔の位置精度にくらべて基板1に設けられる第1貫通孔群13の各貫通孔の位置精度が低くても、第1貫通孔群13の各貫通孔の孔径w1,w2,w3が第2貫通孔群43の対応する各貫通孔の孔径d1,d2,d3よりも大きくなっていることにより、位置精度の誤差を吸収して、それぞれの孔がひと続きの貫通孔を構成するように作用するので、基板1の厚み方向に伝送する光導波路2を基板表面11または基板裏面12から延長して他の光伝送基板(図3におけるボード基板9)の光導波路に結合させる場合において、基板1側の光導波路2と延長部である導光部4側の光導波路2との位置あわせ誤差による接続損失を複数間で平均的に小さくすることができるので、簡単な構成で基板1の厚み方向に良好な光接続をすることができ、複数の光伝送路における光伝送品質が均一かつ良好なものとなる。
また、ビルドアップ配線基板は基板厚み方向への孔加工精度がプレーナな加工精度よりも低いために位置ずれ誤差が生じやすいが、導光部4が介在することにより導光部4がその誤差を緩和して改善する働きをするとともに、導光部4は基板1よりもサイズを小さくすることにより射出成形等で精密加工されたものを効率よく量産することができるので、全体として光伝送品質が良好なものを効率良く量産することができるものとなる。
また、導光部4に設けられる第2貫通孔群43が正確なテンプレートの役割をしてそれらの中央にコア部21が設けられることにより、コア部21を精密に配置することができるので、光接続の損失が絶対的に小さくなりかつ複数間で均一なものとなる。また、基板にそり等の変形が若干あっても導光部4と基板1との間に生じる隙間をクラッド部材が埋められてクラッド部23が設けられることにより、光導波路2からの光の漏洩をなくすことができ、また温度変動があっても構造的な変形を抑制する働きをするので品質がより安定なものとなる。
また、パッケージ基板6をボード基板9に実装し(図3および後記を参照)、ボード基板9の光導波路との間で光結合する際の案内用の穴として機能するため、ボード基板9に光伝送する場合において、簡単な構成で基板1の厚み方向に良好な光接続をすることができ、複数の光導波路における光伝送品質が均一かつ良好なものとなる。
また、上記構成の製造方法をとることにより、精密に孔が形成された第2貫通孔群43を基準に光導波路2のクラッド部22およびコア部21が形成されるため、第1貫通孔群13の孔の位置精度が低くても基板1および導光部4を貫通する光導波路2を比較的精度良く作製することができるので、基板1の製造過程を複雑化することなく全体として簡単な工程で比較的精度良く安定に製造することができる工程を提供することができるものとなる。
図1および図2に示すパッケージ基板6は、さらに詳細には、各構成要素を以下のようにするとよい。
(基板1)
基板1としては、例えば、セラミックス、ガラスエポキシ樹脂などの樹脂材料からなるプリント基板を用いればよい。なかでも、光導波路2や突出部3を形成する樹脂との相性という面から、光導波路2や突出部3を形成する樹脂と同じ樹脂基板を用いるのが好ましく、機械的強度が大きく、熱による基板の反りに対して効果的な防止が可能となるため、両面に同じ厚さの樹脂絶縁層を形成した対称層構造を有する基板が望ましい。基板1の厚みとしては、0.4〜2mmとすることができる。
また、基板1として、多層配線基板を用いるのが好ましい。ここで、多層配線基板とは、電気配線層と絶縁層とが交互に複数積層されたものであればよく、例えば、コア基板と、配線基板表裏面側に形成されたビルドアップ層とからなる基板も含まれる。基板1は、外部との電気的接続を行うための接続部位(例えば、素子実装用パッド、ソルダレジスト層など)を有することが好ましい。なお、基板1において、基板1の表面11とは突出部3が設けられる側を、基板1の裏面12とは突出部3が設けられる側の反対側の主面をいう。
(光導波路2)
光導波路2は、基板1、突出部3および導光部4の内部に設けられ、表面11から下面42まで光を伝送させる部位を構成する。光導波路2は、光伝送方向に対する断面が円形を有する。その場合、光導波路2の直径は約50〜200μmである。
光導波路2は、中心部に屈折率の高いコア部21と、コア部21の周囲に設けられ、コア部21よりも屈折率の低いクラッド部22と、を有することが好ましい。このような構造をとることにより、光導波路2内において十分な光閉じ込め効果が得られる。
なお、コア部21の直径は約35〜100μmである。
光導波路2としては、光を照射すると屈折率が低下するフォトブリーチング現象を生じるポリシラン、あるいは光を照射した部分が現像により除去できる感光性のアクリル系樹脂、エポキシ樹脂等を用いて形成することができる。例えば、フォトブリーチング現象を利用する場合は、基板1に貫通孔を設けたのち、貫通孔にポリシランを充填し、加熱硬化させた後、フォトマスク(光伝送孔より小さい径の円形パターンの遮光部を具備する)を介して紫外光を照射して紫外光照射部の屈折率を低下させ、最後にポストベークを行うことにより、コア部21およびクラッド部22を有する光導波路2を形成する。この方法では、コアとクラッドの屈折率差を得るために露光部と未露光部に分ける必要があるが、露光する厚みが厚いと露光時の光が広がるため充分な屈折率差を得ることが難しくなる。
紫外線硬化型のアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂などの感光性材料を用いる場合は、基板1に貫通孔を設けたのち、クラッドとなる感光性ポリマー材料を導光部4の下面42側から充填する。基板1上で光導波路2の上方には、光半導体素子を実装することができるが、その際、素子実装部のソルダレジスト開口部(不図示)を材料充填時の流れ出し防止ダムとして使用することにより、充填樹脂が広範囲に基板上に広がることを防止することが出来る。その後、フォトマスクを使用して縁部33として必要な面積を露光し、プレベーク・現像・ポストベークを行って硬化させる。その後、ドリル、レーザなどにより穿孔した部分(光伝送孔中心部)に、最初に充填した材料より屈折率の高いコア材料をクラッドと同じく基板1の裏面12側から充填する。その際も、素子実装部のソルダレジスト開口部(不図示)を材料充填時の流れ出し防止ダムとして使用することにより、充填樹脂が広範囲に基板上に広がることを防止することが出来る。その後、フォトマスクを使用して必要な面積を露光し、プレベーク・現像・ポストベークを行って硬化させる。コア材料をコア部21や光経路31となる光伝送孔中心部にのみ限って充填できる場合は上述のマスク露光等は必要としないが、非常に小さな孔に充填する必要があるため、必要な箇所のみを露光して作製しやすいという利点がある。最後に突出部として必要な厚みとなるように表面を研磨する。以上により、コア部21およびクラッド部22を有する光導波路2と、光経路31と突出部クラッド32を有する突出部3を一度に形成することができる。
光伝送路がエポキシ樹脂から構成され、基板1としてガラスエポキシ基板を用いるような、ともにエポキシ系材料(エポキシ基を有する高分子材料をいう)を用いる場合、基板1と光伝送路とが、エポキシ基同士で水素結合することから、密着性が良く、剥がれなどの不良が抑制される。
前述の貫通孔の形成には、通常のプリント基板の穿孔工程に使用されるドリル、レーザなどが好適に使用される。そして、一方の主面から他方の主面まで基板1を貫通させることにより貫通孔は形成される。なお、基板1に設ける貫通孔は断面を円形とすることが望ましく、直径は50〜200μmとすることが望ましい。
(突出部3)
突出部3は、図1および2に示すように、基板1上に突出するように設けられる。突出部3の厚みは10〜100μmである。
突出部3は、基板1から突出しているため視認性が良く外部の部品を実装する際にマーカとしての役割を果たす。突出部3は、フォトプロセスによって高精度に形成することができるが、その場合、嵌合部品としての役割も果たし、実装位置決めを行う事が出来るので調芯を行うこと無く高効率な光伝送を可能とする。また、実装時に光学経路間の距離を短縮することも可能であり、光学損失を低減させる事が出来る。凸部の高さが十分にある場合には光学部品間を結合させることも可能であるし、隙間を有する場合も素子実装後にアンダーフィルを行う際の厚みが薄いため気泡の巻き込みや異物混入などを防ぐこともできる。
突出部3は、光経路31を有する。光経路31は、光伝送基板6の外部と光導波路2とを光学的に結合する。光経路31は、光導波路2と同様に光の伝送が可能な透明樹脂によって構成されている。材料は光導波路2と同様のものから構成される。光経路31は突出部3の屈折率分布のうち、屈折率の高い部位(いわゆるコア部)をいう。突出部3のうち光経路31以外の部位は、光経路31の屈折率よりも低い屈折率を有するクラッド部32となる。図1および図2においては、光経路31以外の部位はクラッド部32である。
なお、光経路31の直径は約35〜100μmである。
光経路31は、光導波路2のコア部21と対応するように設けられる。具体的には、光伝送基板6を、上面から透視した場合、光経路31と光導波路2のコア部21とが重なりあうように設けられる。また、光経路31の直径とコア部21との直径とは等しいことが好ましい。
突出部3は、縁部33を有する。縁部33とは、突出部3において基板1の第2の主面12と接している部位をいう。縁部33は、例えば、フォトリソグラフィによって基板1上に設けられる。特に縁部33としてエポキシ樹脂を用い、基板1としてガラスエポキシ基板を用いるような、ともにエポキシ系材料(エポキシ基を有する高分子材料をいう)を用いる場合、基板1と縁部33とが、エポキシ基同士で水素結合することから、密着性が良く、剥がれなどの不良が抑制される。このように、縁部33が基板1と密着していることにより、縁部33が、光導波路2と突出部3とから構成される光伝送路を保持するために、長期にわたり使用しても、基板1から光伝送路が剥がれにくくなり、長期にわたって低損失な光伝送をおこなうことができる。
縁部33の長さは約1〜1000μmである。なお、縁部33の長さとは、光導波路2の外周縁部と第2の主面12との境界から縁部33の端までの長さをいう(図1のaの長さ)。
次に、図3に示す本発明の光モジュールの実施の形態の一例としての光モジュールMは、図1および図2に示すパッケージ基板6と、表層または内層に略平行に形成される光導波路24と、光導波路24の端部に設けられ、光路を約90度変換してパッケージ基板6の光導波路2の一端に結合する光路変換体10とを有するボード基板9と、パッケージ基板6の光導波路2の他端に結合する光半導体素子7とを含む構成である。
また、上記構成において、好ましい構成として光路変換体10を囲む領域に金(Au)等の金属膜が形成される。なお、前記金属膜および光路変換体を上面視した場合、金属膜の領域が長円状であることが好ましい。このような形状であることで、領域のかどに応力が集中することを低減できるため、金属膜が光路変換体10から剥がれにくくなる。
図3に示す光モジュールによれば、導光部4に設けられる光導波路2が、パッケージ基板6からボード基板9までを繋ぐ延長部の光導波路2として機能し、しかもそれら複数の光導波路2における光伝送品質が均一かつ良好なので、基板1の厚み方向に略平行に配置されるパッケージ基板6およびボード基板9との間を光接続する光閉じ込め構造を簡単な実装工程で提供することができ、しかもパッケージ基板6およびボード基板9の間の光伝送品質を良好なものとすることができるものとなる。
また、パッケージ基板6をボード基板9に実装する際に金属膜は視認性の良いマーカとしての機能をはたすため、それらパッケージ基板6をボード基板9に対して光接続を行いながら実装することが簡単にできるものとなる。
したがって、本発明によれば、簡単な構成で基板厚み方向に良好な光接続をすることができ、複数の光伝送路における光伝送品質が均一かつ良好な光伝送基板およびそれを用いた光モジュールならびに光伝送基板の製造方法を提供することができる。
(光伝送基板(パッケージ基板6)の作製)
基板1として、ビルドアップ基板であるCPCore(登録商標)を使用した。基板1の表面に素子実装用の配線パターン、裏面にBGAパターンを形成した。素子実装配線パターンは、VCSEL、PDをフリップチップできるものとし、直近にドリルで250μmピッチ,12チャンネルのφ0.15mm貫通孔(第1貫通孔群13)を形成した。
導光部4の基材としてMTコネクタを利用した。ファイバを挿入していないMTコネクタの先端を切断し、2.4×6.3×0.35mmの板状の両端にφ0.7mmの位置決め用嵌合穴(ガイド穴)と、この嵌合穴に挟まれるようにφ0.125mm×12の光Via用穴(第2貫通孔群43)と、をもつ位置決め部品である導光部4を作製した(図5参照)。
基板1と導光部4の位置合わせには、ワイヤを用いて、第1貫通孔群13および第2貫通孔群43の両端にワイヤを通し、接着剤を塗布して基板1と導光部4とを硬化させた後、ワイヤを抜き取り、基板1と導光部4とを接着させた。
第1貫通孔群13および第2貫通孔群43に光導波路2を形成した。まず、基板1の素子実装面からディスペンサでクラッドとなる屈折率1.531のUV硬化型透明エポキシ樹脂を充填した。貫通孔の直近にある素子実装用の電気配線を露出させるため、フォトマスクを用いて露光・現像をして、不要部の樹脂を除去した。次に、3rd-YAGレーザを用いて、導光部4側から基板1側へコアとなる貫通孔を形成した。なお、このように導光部4側から基板1側へ貫通孔を形成することにより、形成において第2貫通孔群の側からレーザを照射することで、幅の広い第1貫通孔群の側からレーザを照射した場合よりも、レーザの出射位置が限定され、貫通孔をより精密に作製することができた。
コア径の設計は、送信側は光導波路と結合することからφ50μm、受信側はPDの受光径φ70μmとした。次に、コアとなる屈折率1.593のUV硬化型透明エポキシ樹脂を充填し、クラッドと同様に形成した。最後に表面を研磨し、コア/クラッド構造の同軸光Viaを形成した。なお、コア用に設けられた貫通孔の直径は、送信側が59μm、受信側が77μmであった。
次に、屈折率1.593のUV硬化型透明樹脂をコア用穴に充填し、パターニングを行った。最後に表面を研磨して、約1mmの長さの光導波路2(同軸型光Via)をパッケージ基板6に完成させた。
作製した同軸光Viaの挿入損失を測定した。入射側光ファイバにGI-50/125MMFを使用し、受光側には送信用にはGI-50/125MMF、受信用にはGI-62.5/125MMFを使用した結果、損失は送信側が2.3dB、受信側が1.4dBであった。
(光モジュールの作製)
他の光導波路24とミラーといった光配線をもつボード基板(他の光伝送基板)に用いられる基板は、サイズ100×100×0.8mmの CPCore(登録商標)を基板とした。
他の光導波路24はボード基板9の基板上に直接形成した。他の光導波路24の材料にはUV硬化型透明エポキシ樹脂を用いた。屈折率はコアが1.615,クラッドが1.593、非屈折率差Δn=1.4%,NA=0.27である。
他の光導波路24の作製は、まず、下部クラッドとなる透明エポキシ樹脂をスピンコートにより塗布し、プリベーク・露光・現像・ポストベークにより形成した。同様の方法で、コア、上部クラッドを形成し、光導波路を作製した。コアだけでなくクラッドもパターニングを行うことで、基板の表面の任意の場所に光導波路を形成した。
他の光導波路24のコアは、サイズが50×50μm、ピッチが250μmである。基板厚みは0.8mm、下部クラッドの厚みは15μm、上部クラッドの厚みは20μmである。
850nm VCSELとGI-50/125MMFを用いてカットバック法により測定した光導波路の伝搬損失は、0.12dB/cm2であった。
光導波路パターンは曲率半径R=10mmの90度曲がりを2箇所に配置し、全長10cmとした。パッケージ実装用のBGA実装部は6箇所設けた。今回は、上下に各4本の直線光導波路と左上と右下を結ぶ8本の曲線光導波路の計16本の光配線を設けた。
他の光導波路24の端部には光路変換体10として45度ミラーを作製した。ミラーは先端が45度のブレードを用いて、垂直面と45度面を他の光導波路24内部に形成した。次に、45度斜面にAuを2000Å蒸着して、反射膜を形成した。最後に厚み20μmのブレードを用いてダイシングにより垂直面を切り出した。
光結合効率を上げるために、ダイシングにより切り出した空間に光閉じ込め構造として第2のクラッド部23を作製した。光閉じ込め構造には他の光導波路24と同じコアとクラッドの材料を使用した。ミラーの45度面と他の光導波路24の垂直端面の間に光導波路コアを延長させて形成し、コア周辺をクラッド材で埋めて光閉じ込め構造とした。
ミラーと光導波路端部間を測定した場合、開放されたミラーの場合は損失が送信側3.5dB、受信側2.8dBであるのに対し、光閉じ込め構造により送信側2.1dB、受信側1.5dBとなり、約1.3dBの損失改善が確認できた。曲り光導波路を含めて両端に閉じ込め構造のミラーを形成したボードの挿入損失は5.5dBであった。
最後に、パッケージの位置決め部品と嵌合させるための嵌合ピンを厚膜用樹脂であるSU-8を使用して形成した。厚み200μm、φ697μmの嵌合ピンを、光導波路のミラー線上の両端に2箇所形成した。具体的には、厚膜用樹脂をスピンコートし、プリベークして仮硬化させ、フォトマスクを用いて露光し、現像したのちポストベークすることにより嵌合ピンを形成した(図4参照)。
パッケージ基板6にメタルマスクを用いて、ソルダーペースト塗布、ソルダーボール振込みを行い、リフロー炉によりボール取り付けを行った。光閉じ込め部に封止材を塗布した後に、ボード基板9上の嵌合ピンと、導光部4のガイド穴を嵌合させ、実装治具を用いてリフロー実装を行った。
以上により、光モジュールを作製するとともに、光伝送基板6とボード基板9とを電気的に接合させるとともに光接続を実現できた。
本発明の光伝送基板としてのパッケージ基板の実施の形態の一例を示す部分断面図である。 図1に示すパッケージ基板における複数の光導波路を含む領域を示す断面図である。 本発明の光モジュールの実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は光モジュールの全体斜視図、(b)は光モジュールを構成するパッケージ基板を、他の光伝送基板であるボード基板上に実装する前の様子を示す斜視図および(c)はパッケージ基板をボード基板上に実装したときの様子を示す拡大写真である。 嵌合ピンを有するパッケージ基板を示す拡大写真である。 導光部を示す拡大写真である。
符号の説明
1 基板
11 基板1の表面
12 基板1の裏面
13 第1貫通孔群
2 光導波路
21 コア部
22 光導波路2のクラッド部(第1のクラッド部)
23 基板1と導光部4との間に設けられた光導波路2のクラッド部(第2のクラッド部)
24 他の光導波路(ボード基板9上に形成される光導波路)
3 突出部
31 光経路
32 突出部のクラッド部
33 縁部
4 導光部
41 導光部4の上面
42 導光部4の下面
43 第2貫通孔群
5 電気配線
6 光伝送基板としてのパッケージ基板
7 光半導体素子
8 接合部
9 他の光伝送基板としてのボード基板
10 光路変換体
M 光モジュール

Claims (7)

  1. 表裏面を貫通する貫通孔が列状に設けられた第1貫通孔群と、表層または内層に形成される電気配線とを有する基板と、
    前記表裏面のいずれかまたは両方に前記上下面のいずれかが接合され、上下面を貫通するする貫通孔が列状に設けられた第2貫通孔群であって前記第1貫通孔群のそれぞれの延長部位でありかつ前記第1貫通孔群よりもそれぞれの幅が狭い第2貫通孔群を有する導光部と、
    前記第1貫通孔群および前記第2貫通孔群のそれぞれの内部に連続して設けられた、複数列の光導波路と、を含む光伝送基板。
  2. 前記基板はビルドアップ配線基板であり、前記導光部は前記ビルドアップ配線基板よりも体積の小さい請求項1記載の光伝送基板。
  3. 前記光導波路は、コア部と、前記コア部の周囲に設けられ、前記コア部よりも屈折率の低い光導波路の第1のクラッド部とを有し、前記光導波路の近傍側の前記基板と前記導光部との隙間を埋める第2のクラッド部をさらに含む請求項1または2記載の光伝送基板。
  4. 前記導光部が、その前記接合面の反対面に設けられるガイド穴をさらに含む請求項1乃至3のいずれかに記載の光伝送基板。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の光伝送基板と、
    表層または内層に形成される他の光導波路と、前記他の光導波路の端部に設けられ、光路を変換して前記光伝送基板の前記光導波路の一端に結合する光路変換体とを有する他の光伝送基板と、
    前記光伝送基板の前記光導波路の他端に結合する光半導体素子と、
    を含む光モジュール。
  6. 前記他の光伝送基板は、前記光路変換体を囲む領域に金属膜が形成されている請求項5記載の光モジュール。
  7. 表層または内層に電気配線が形成された基板に、表裏面を貫通する貫通孔が列状に設けられた第1貫通孔群を形成する工程Aと、
    上下面を貫通する貫通孔が列状に設けられた第2貫通孔群が前記第1貫通孔群よりも体積の小さい孔径で予め形成された導光部の前記第2貫通孔群と前記第1貫通孔群とが端部同士がそれぞれ重なるように位置あわせして、前記第1貫通孔群が形成された前記基板に前記導光部を接合する工程Bと、
    前記導光部が接合された前記基板の前記第1貫通孔群および前記第2貫通孔群に光導波路のクラッド部となるクラッド部材を注入する工程Cと、
    前記クラッド部材が注入された前記第1貫通孔群および前記第2貫通孔群の中央に前記クラッド部よりも径の小さい第3貫通孔群を設け、前記第3貫通孔群に光導波路のコア部となるコア部材を注入する工程Dと、
    を含む光伝送基板の製造方法。
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