JP2010096516A - 偏心測定装置および方法 - Google Patents

偏心測定装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】偏心測定装置および方法において、複数の被検レンズの偏心測定に要する時間を短縮することができるようにする。
【解決手段】被検レンズ1を保持する保持台2と、保持台2を測定基準軸Mを中心として回転させるスピンドル3と、レーザーダイオード4と、移動レンズ群6および固定レンズ群7からなる測定光学系20と、移動レンズ群6を移動させる移動機構4と、スポット像を撮像するカメラ10と、スピンドル3によって被検レンズ1が回転されたときに、スポット像を取得し、このスポット像の描く回転軌跡の回転中心を算出し、回転時の移動レンズ群6の移動位置の情報とともに測定基準点の位置情報として記憶する測定基準点測定部と、測定基準点の位置情報が記憶されている場合に、スポット像の位置と、測定基準点の位置情報とから被検面1aの偏心量を算出する偏心量算出部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検レンズの偏心測定装置および方法に関する。例えば、測定基準軸に対する被検レンズの最外の被検面の偏心を測定する偏心測定装置および方法に関する。
従来、被検レンズの被検面に測定光を照射して、その反射光によるスポット像を取得して、偏心がない場合にスポット像が形成される測定基準点からの位置ずれ量を測定して、被検面の偏心量を算出する偏心測定装置および方法が知られている。
このような偏心測定装置および方法として、例えば、特許文献1には、光源からの光をズーム光学系を通って被測定レンズ系のレンズ面に照射し、その反射像を撮像するにあたり、ズーム光学系の移動レンズ群をレンズ面のフォーカス位置に移動させ、被測定レンズ系を回転させた状態で、反射像を撮像し、反射像の回転半径および方向を測定することで、被測定レンズ系の偏心量を求めるレンズ系の偏心測定装置および方法が記載されている。
特開2006−112896号公報
しかしながら、上記のような従来の偏心測定装置および方法には、以下のような問題がある。
特許文献1に記載の技術では、移動レンズ群を被測定レンズ系のレンズ面のフォーカス位置に移動させて反射像を撮像し、被測定レンズ系を保持しているスピンドルを回転させ、反射像の回転軌跡の円中心を求めて偏心測定の基準点としている。
これは、移動レンズ群の移動機構がピッチングやヨーイングなどの移動誤差を有するため、移動レンズ群の移動位置によってズーム光学系の固定レンズ群の光軸に対する位置関係が変化し、被測定レンズ系に偏心がない場合の反射像の結像位置である偏心測定の基準点の位置が変化するためである。
このように、特許文献1に記載の技術では、移動レンズ群を移動させるごとに被測定レンズ系を回転させて、反射像の回転軌跡を求めなければならない。このため、偏心測定に時間がかかり、効率的な測定を行うことができないという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、複数の被検レンズの偏心測定に要する時間を短縮することができる偏心測定装置および方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、被検レンズを測定基準軸上で、回転可能に保持する被検レンズ保持台と、前記被検レンズ保持台を、前記測定基準軸を中心として回転させる回転機構と、測定光を発生する光源と、移動レンズ群および固定レンズ群からなり、前記測定光を被検レンズの被検面に照射するとともに、前記被検面からの反射光によるスポット像を形成する測定光学系と、前記移動レンズ群を前記測定基準軸に沿う方向に移動させる移動機構と、前記測定光学系によって形成された前記スポット像を撮像する撮像部と、前記回転機構によって前記被検レンズが回転されたときに、前記撮像部から前記スポット像を取得し、該スポット像の描く回転軌跡の回転中心を算出し、回転時の前記移動レンズ群の移動位置の情報とともに測定基準点の位置情報として記憶する測定基準点測定部と、前記測定基準点測定部に前記測定基準点の位置情報が記憶されている場合に、前記撮像部から取得されたスポット像の位置と、該スポット像の取得時の前記移動レンズ群の移動位置に対応する前記測定基準点の位置情報とから前記被検面の偏心量を算出する偏心量算出部とを備える構成とする。
この発明によれば、被検レンズ保持台によって、被検レンズを測定基準軸上で回転可能に保持し、光源から出射された測定光を測定光学系を通して被検レンズの被検面に照射する。そして、移動機構によって測定光学系の移動レンズ群を光軸に沿う方向に移動して、この被検面での反射光によるスポット像を形成し、このスポット像を撮像部によって撮像することができる。
そして、回転機構によって被検レンズを回転させつつ撮像部からスポット像を取得した場合、測定基準点測定部によって、スポット像の描く回転軌跡の回転中心を算出し、回転時の移動レンズ群の移動位置の情報とともに測定基準点の位置情報として記憶することができる。
偏心量算出部では、測定基準点測定部に測定基準点の位置情報が記憶されている場合に、撮像部から取得されたスポット像の位置と、このスポット像の取得時の移動レンズ群の移動位置に対応する測定基準点の位置情報とから被検面の偏心量を算出することができる。
これにより、測定基準点測定部に測定基準点の位置情報が記録されている場合には、被検レンズを回転させて測定基準点を新たに測定することなく偏心量を測定することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の偏心測定装置において、前記移動機構は、前記移動レンズ群を前記測定基準軸に直交する方向に位置決めする位置決め部材と、前記移動レンズ群を前記位置決め部材に押圧して固定する押圧手段とを備える構成とする。
この発明によれば、押圧手段によって、移動レンズ群を位置決め部材に押圧して固定することができる。これにより、移動レンズ群の光軸の測定基準軸に対する位置および姿勢を位置決めして固定することができるため、移動レンズ群の位置および姿勢の再現性を向上することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の偏心測定装置において、偏心測定を行うために前記スポット像を撮像した際、前記移動機構から前記移動レンズ群の移動位置を取得し、該移動位置に対応する前記測定基準点の位置情報が前記測定基準点測定部に記憶されているかどうかを判定し、前記測定基準点の位置情報が記憶されている場合には、前記偏心量算出部によって偏心量を算出させ、前記測定基準点の位置情報が記録されていない場合には、前記回転機構によって前記被検レンズを前記測定基準軸回りに回転させ、前記撮像部によって前記スポット像の描く回転軌跡を撮像し、前記測定基準点測定部によって、前記測定基準点の位置情報を記憶してから、前記偏心量算出部によって偏心量を算出させるようにした測定制御部を備える構成とする。
この発明によれば、偏心測定を行うためにスポット像を撮像した際、測定制御部によって、取得時の移動レンズ群の移動位置に対応した測定基準点の位置情報が記憶されているかどうか判定して、被検レンズの回転が必要となる場合のみ、自動的に、測定基準点の位置情報を取得するための測定を行うことができる。
請求項4に記載の発明では、被検レンズを測定基準軸上で、回転可能に保持し、光源から出射された測定光を測定光学系を通して前記被検レンズの被検面に照射し、該被検面での反射光によるスポット像を、移動レンズ群および固定レンズ群を有する前記測定光学系を介して撮像して、撮像面における前記スポット像の位置を取得して、前記被検面の偏心量を測定する偏心測定方法であって、前記移動レンズ群を光軸に沿う方向に移動させて、前記測定光学系を介して前記スポット像を撮像し、前記撮像面での前記スポット像の位置を取得し、前記移動レンズ群の移動位置に対応して、前記被検面に偏心がない場合にスポット像が形成される位置である測定基準点の位置情報が記録されているかどうかを判定し、前記測定基準点の位置情報が記録されている場合には、前記撮像面における前記スポット像の位置と前記測定基準点の位置とから、前記被検面の偏心量を算出し、前記測定基準点の位置情報が記録されていない場合には、前記被検レンズを前記測定基準軸回りに回転させて、前記スポット像の描く回転軌跡を撮像し、前記撮像面上での前記回転軌跡の回転中心を算出して、算出された前記回転中心の位置を前記移動レンズ群の移動位置での測定基準点として記録するとともに、前記回転軌跡から前記被検面の偏心量を算出する方法とする。
この発明によれば、移動レンズ群の移動位置に対応して測定基準点の位置情報が記録されているかどうかを判定して、測定基準点の位置情報が記録されている場合には、スポット像の位置と記録されている測定基準点の位置とから被検面の偏心量を算出し、測定基準点の位置情報が記録されていない場合には、被検レンズを測定基準軸回りに回転させてスポット像の描く回転軌跡を撮像し、撮像された回転軌跡の回転中心を算出して、算出された回転中心の位置を、前記移動レンズ群の移動位置での測定基準点として記録するとともに、撮像された回転軌跡から被検面の偏心量を算出することができる。
これにより移動レンズ群の移動位置において、すでに測定基準点が測定済みの場合に、偏心測定の測定時間を短縮することができる。
測定基準点の位置情報が記録されていない場合における回転軌跡からの偏心量は、回転軌跡の回転半径から算出してもよいし、測定基準点の位置情報が記録されている場合と同様に、回転軌跡上のスポット像の位置と測定基準点の位置とから算出するようにしてもよい。
本発明の偏心測定装置および方法によれば、測定基準点が記憶(記録)されている場合には、被検レンズを回転させて測定基準点を新たに測定することなく偏心量を測定することができるので、複数の被検レンズの偏心測定に要する時間を短縮し、測定効率を向上することができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る偏心測定装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る偏心測定装置の概略構成を示す模式的な構成図である。図2は、本発明の実施形態に係る偏心測定装置の制御ユニットの機能構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の偏心測定装置50は、図1に示すように、被検レンズ1の最外のレンズ面を被検面1aとして、被検面1aでの反射光による反射像を取得して、偏心測定の基準軸に対する偏心量を測定する装置である。
被検レンズ1は、正レンズ、負レンズのいずれでもよいが、以下では、一例として凸レンズの場合の例で説明する。なお、被検レンズ1は、レンズ単体には限定されず、例えば、被検レンズ1がレンズ枠に固定されたレンズユニットであってもよい。
偏心測定装置50の概略構成は、図1に示すように、保持台2(被検レンズ保持台)、スピンドル3(回転機構)、レーザーダイオード4(光源)、測定光学系20、移動機構40、カメラ10(撮像部)、操作部13、制御ユニット11、およびモニタ12からなる。
このうち、スピンドル3、レーザーダイオード4、測定光学系20、移動機構40、およびカメラ10は、特に図示しないが、剛性の高い箱型や門型等の筐体に配置されている。また、この筐体や、各部材を支持する支持部材(不図示)は、材質に低膨張合金を使用することが好ましい。この場合、温度変化による各部材の位置関係の変化を低減することができるため、偏心の測定誤差を低減することができる。
保持台2は、被検レンズ1を測定基準軸M上で回転可能に保持するものである。保持台2の構成は、例えば、被検レンズ1を外周側から径方向にチャックして位置決めして保持するチャック機構や、被検レンズ1の被検面1aと反対側のレンズ面を位置決めして被検レンズ1の位置を固定する適宜のヤトイなどを採用することができる。
スピンドル3は、測定基準軸Mを中心として保持台2を回転させるもので、回転中心軸が測定基準軸Mと同軸に調整され、上端部に保持台2が固定されている。ここで保持台2の保持中心軸は、スピンドル3の回転中心軸と同軸となるように調整されている。
スピンドル3は、制御ユニット11と電気的に接続され、制御ユニット11からの制御信号により、回転を起動停止したり、回転速度を可変したりすることができる。
レーザーダイオード4は、被検レンズ1に照射する測定光を発散光として発生する光源である。レーザーダイオード4は、測定基準軸M上で、保持台2に対向する位置に設けられ、レーザーダイオード4の光軸は、測定基準軸Mと同軸となるように調整されている。
測定光学系20は、レーザーダイオード4から出射される測定光を集光して、保持台2に保持された被検レンズ1の被検面1aに照射するとともに、被検面1aからの反射光によるスポット像を形成するものである。
測定光学系20のレンズ構成は、保持台2側から固定レンズ群7、および移動レンズ群6をこの順に備え、それぞれの光軸が、測定基準軸Mと同軸となるように配置されている。
固定レンズ群7は、複数のレンズがレンズ枠7aに固定されてなり、このレンズ枠7aが保持台2から光軸に沿う方向の一定距離だけ離れた位置において、不図示の支持部材に固定されている。
移動レンズ群6は、複数のレンズがレンズ枠6aに固定されてなり、このレンズ枠6aが、移動機構40によって光軸に沿う方向に移動可能に支持されている。
移動レンズ群6とレーザーダイオード4との間の光路上には、ビームスプリッタ5が配置されている。
ビームスプリッタ5は、レーザーダイオード4から出射された測定光を透過させるとともに、被検面1aで反射された反射光のうち、固定レンズ群7、移動レンズ群6を再透過して戻る光の光軸を測定基準軸Mの側方に向けて反射させる光分岐部材である。
移動機構40は、移動レンズ群6を測定基準軸Mに沿う方向に移動させるもので、不図示の支持部材に支持された駆動部9と、駆動部9上に測定基準軸Mに平行に延ばされて設けられたガイド部8bと、駆動部9から駆動力を受けてガイド部8bに沿って移動可能に設けられたスライダ8aとからなる。そして、スライダ8aの端部にレンズ枠6aが固定されている。
駆動部9の構成例としては、例えば、リニアモータやボールねじ送り機構等の適宜の1軸移動機構を採用することができる。
また、移動機構40は制御ユニット11に電気的に接続され、制御ユニット11からの制御信号によりスライダ8aの移動位置を制御されるとともに、移動位置の情報を制御ユニット11に送出できるようになっている。
移動機構40は、スライダ8aの移動に際して、ガイド部8bに精度に起因するヨーイングやピッチングをある程度発生させるものであってもよいが、ガイド部8bは高剛性の部材からなり、またスライダ8aとガイド部8bとの間の遊びも良好に除去されている。このため、移動時のスライダ8aの姿勢誤差は移動位置ごとに安定するようになっており、姿勢誤差の位置再現性が良好な構成となっている。
カメラ10は、測定光学系20によって形成された被検面1aからの反射光によるスポット像を撮像するものである。このため、カメラ10は、例えば、CCDなどからなる撮像素子の撮像面が、ビームスプリッタ5によって反射された光軸上において、レーザーダイオード4の発光面の位置と光学的に同等となる位置(共役位置)に配置されている。すなわち、移動レンズ群6からビームスプリッタ5を透過してレーザーダイオード4の発光面に至るまでの光学的な距離と、移動レンズ群6からビームスプリッタ5を反射してカメラ10の撮像面に至るまでの光学的な距離とが、同一となるように配置されている。
カメラ10は、制御ユニット11に電気的に接続され、制御ユニット11からの制御信号に応じて、撮像素子によって光電変換された画像信号を制御ユニット11に送出できるようになっている。
操作部13は、偏心測定装置50による偏心測定に係る動作を制御するための操作入力を行う入力手段である。操作部13は、例えば、操作パネル、キーボード、マウス等の適宜の入力手段から構成され、制御ユニット11に電気的に接続されている。
操作部13から行う操作入力の例としては、例えば、偏心測定装置50による偏心測定動作の開始や停止の指示、移動機構40による移動、停止、移動量、移動位置等の指示、あるいは後述する測定基準点の測定開始の指示などを挙げることができる。
制御ユニット11は、偏心測定装置50の動作制御および画像データ等の演算処理を行うものであり、その概略の機能構成は、図2に示すように、画像取得部60、測定制御部61、記憶部62、演算処理部63、および表示制御部64からなる。
画像取得部60は、カメラ10から送出される画像信号を、必要に応じてノイズ除去処理、2値化処理などを施して、フレームごとの画像データを取得するものである。取得された画像データは、記憶部62に記憶されるとともに、表示制御部64に送出される。
また画像取得部60は、測定制御部61に電気的に接続されており、測定制御部61からの制御信号に応じて適宜タイミングで画像信号を取得することができる。
測定制御部61は、偏心測定装置50の動作全般を制御するもので、スピンドル3、移動機構40、操作部13、画像取得部60、記憶部62、および演算処理部63と電気的に接続されている。
測定制御部61の制御としては、例えば、操作部13からの操作入力に応じて偏心測定の開始および停止する制御、操作部13からの操作入力に応じて移動機構40を駆動する制御、偏心測定においてスピンドル3の回転の起動停止を行う制御、画像取得部60を介してカメラ10から画像信号を取り込む制御、および記憶部62に記憶されたデータを検索しこの検索結果に応じて演算処理部63が行う動作を選択する制御などを挙げることができる。
記憶部62は、画像取得部60、測定制御部61、および演算処理部63と通信可能に接続され、これらから送出された画像データや数値データの情報を記憶するものである。
演算処理部63は、測定制御部61からの制御信号に基づいて記憶部62に記憶された画像データや数値データに対して演算処理を行い、演算処理結果を記憶部62に記憶させるものである。
演算処理部63が行う演算としては、記憶部62に記憶された画像データを呼び出し、撮像面上における画像データに現れたスポット像の中心位置、および複数のスポット像の描く回転軌跡の中心位置を求める演算を挙げることができる。
スポット像の中心位置を算出する演算としては、例えば、スポット像の重心(重心位置)を求める演算を採用することができる。
スポット像の回転軌跡の中心位置を求める演算としては、例えば、回転の周方向にわたって離散的に取得されたスポット像から各スポット像の重心からなる回転軌跡上の各点の座標を取得し、この点座標を円フィッティングして、回転軌跡の中心位置を求める、といった演算を採用することができる。
このようにして求めたスポット像の回転軌跡の中心位置は、偏心測定の測定基準点の位置情報となる。
また、演算処理部63が行う他の演算としては、記憶部62に記憶されたスポット像の位置および測定基準点の位置との間の距離を算出し、この距離を被検面1aの偏心量に換算する演算を挙げることができる。
これらの演算処理部63の演算結果は、例えば、推定された回転軌跡円の描画データや、偏心量の数値データなどとして、表示制御部64に送出される。
表示制御部64は、画像取得部60、および演算処理部63から送出された画像データ、描画データ、数値データ等を適宜重ね合わせて表示用の画像データを生成し、例えばNTSC信号などの映像信号への信号変換を行ってからモニタ12に送出するものである。
以上に説明した制御ユニット11の装置構成は、上記各機能を専用のハードウェアを用いて実現してもよいが、本実施形態では、CPU、メモリ、入出力インターフェース、外部記憶装置などからなるコンピュータで構成され、このコンピュータにより適宜の制御プログラム、演算プログラムを実行することでこれらの機能を実現している。
モニタ12は、制御ユニット11に電気的に接続され、表示制御部64から送出される映像信号を表示画面12aに表示するものである。
次に、偏心測定装置50の動作について、本発明の実施形態に係る偏心測定方法を中心として説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る偏心測定方法の測定フローを示すフローチャートである。図4は、偏心量と光線の関係を2次元で示した概念図である。
偏心測定装置50によって被検面1aの偏心量を測定するには、予め、保持台2の保持中心軸と、スピンドル3の回転中心軸とが同軸となるように保持台2の位置を調整しておく。これにより、偏心測定の測定基準軸Mが構成される。
また、測定光学系20の光軸およびレーザーダイオード4の光軸は、測定基準軸Mと同軸になるように配置されるように調整する。また、図1および4に示すように、カメラ10は、被検レンズ1の最外の被検面1aに偏心がない場合に、被検面1aで反射されて測定基準軸M上を進む主光線が、ビームスプリッタ5で反射される光軸Lがカメラ10の撮像面10aの中心Oに略一致するように、適宜の調整治具を用いて配置する。
ただし、測定光学系20の移動レンズ群6は、移動機構40を用いて測定基準軸Mに沿って移動されるため、ガイド部8bの設置精度による測定基準軸Mとのわずかなずれや、ガイド部8bの反りなどの影響によって、移動中、ピッチングやヨーイングを起こす。
このため、レーザーダイオード4、固定レンズ群7、移動レンズ群6、カメラ10の測定基準軸Mに対する位置合わせは、移動レンズ群6を一定位置に配置した状態で行われる。
本実施形態の偏心測定方法は、偏心測定装置50を用いて、図3に示すステップS1〜S9までのフローにしたがって行われる。
ステップS1では、測定者が、保持台2に被検レンズ1を保持させ、操作部13から偏心測定を開始する操作入力を行う。
これにより、レーザーダイオード4が点灯され、操作部13からの操作入力によって、移動機構40の駆動が行えるようになる。
レーザーダイオード4から出射された測定光は、ビームスプリッタ5を透過して、移動レンズ群6、固定レンズ群7を透過して集光され、保持台2に保持された被検レンズ1の最外(測定光学系に最も近い側)の被検面1aに照射される。被検面1aでの反射光は、固定レンズ群7、移動レンズ群6を透過して集光された後、ビームスプリッタ5で反射されて、カメラ10に入射する。この反射光の反射像は、カメラ10で光電変換され、画像取得部60、表示制御部64を通して、モニタ12上に表示される。
次に、ステップS2では、移動レンズ群6の測定基準軸Mに沿う方向の位置調整を行う。
移動レンズ群6が光軸に沿う位置が被検レンズ1の被検面1aの曲率半径に応じて適切に設定されていないと、スポット径が大きいぼけたスポット像しかモニタ12上に表示されないが、移動機構40によって移動レンズ群6を測定基準軸Mに沿う方向に移動させると、測定光学系20の焦点距離が変化するためスポット像のフォーカス調整を行うことができる。
測定光の結像位置が、被検面1aの球心位置に一致すると、被検面1aでの反射光は、光路を逆進してレーザーダイオード4の発光面と光学的に同等の位置に配置されたカメラ10の撮像面10a上に結像され、スポット径が最小のスポット像が形成される。
測定者が、操作部13から移動量の操作入力を行うと、これに応じて測定制御部61が移動機構40を駆動し、移動レンズ群6を測定基準軸Mに沿う方向に移動させる。測定制御部61は、画像取得部60に適宜タイミングで制御信号を送出し、この移動レンズ群6の移動中にカメラ10で撮像されるスポット像をフレームごとに取り込んで、モニタ12に表示させる。これにより、モニタ12の表示画面12a上に、撮像されたスポット像がリアルタイムに表示される。
測定者は、このようにして、モニタ12上の表示画像を見ながら移動レンズ群6の位置調整を行い、モニタ12上で最小のスポット像が得られた場合に、操作部13から位置調整を終了する操作入力を行う。
なお、本ステップは、被検レンズ1の被検面1aの曲率半径、面頂位置などの情報が知られている場合には、これらの曲率半径や面頂位置の情報から、最小のスポット径が得られる移動レンズ群6の最適の移動位置を求めておき、操作部13を通して、この最適の移動位置に移動するようにしてもよい。すなわち、モニタ12上のスポット像の観察に基づく調整作業を省略してもよい。
また、被検レンズ1を代えた場合に、新たな被検レンズ1における被検面1aの曲率半径、面頂位置などが変わらないことが分かっている場合には、本ステップは省略して、移動レンズ群6を移動させない状態で、次のステップに移行してもよい。
このように、移動レンズ群6が光軸に沿う方向に移動されると、上記に説明した移動機構40の移動精度に応じて、移動レンズ群6が測定基準軸Mに対して偏心する。このため、測定基準点である被検面1aに偏心がない場合にスポット像が形成される位置は、例えば、図4に示す測定基準点Pのように、移動レンズ群6が移動する際の偏心によって、光軸L上に調整された撮像面10aの中心Oからずれることになる。
例えば、被検面1aが偏心量εを有する場合、被検面1aの反射光の主光線は、実線矢印のような光路をたどって撮像面10a上の点Qに到達するが、この状態からスピンドル3を180°回転させると、点線矢印のような光路をたどって撮像面10a上の点Qに到達する。点Pは、線分Qの中点であり、偏心量εは、距離PQ(またはPQ)を移動レンズ群6の移動位置およびこの移動位置における測定光学系20の焦点距離から換算して求めることができる。
実際には、測定精度を増すため、以下に説明するように、スピンドル3を1回転させる間に、複数のスポット像を取得し、これらのスポット像の回転軌跡を円フィッティングし、回転軌跡円の中心として測定基準点Pの位置を求める。
測定制御部61は、移動レンズ群6の位置調整を終了する操作入力を受けると、次のステップS3では、画像取得部60に制御信号を送出して、画像取得部60が取得したスポット像の画像データを記憶部62に記憶させるとともに、移動機構40から、移動レンズ群6の移動位置の情報を取得し、この移動位置の情報を、取得したスポット像の画像データと関連付けて記憶部62に記憶させる。
次に、ステップS4では、測定制御部61は、記憶部62を検索し、取得された移動レンズ群6の移動位置に対応する測定基準点Pの位置情報が記憶部62に記憶されているかどうかを判定する工程を行う。
測定基準点Pの位置情報が記憶部62に記憶されていない場合には、ステップS5に移行する。
また、測定基準点Pの位置情報が記憶部62に記憶されている場合には、ステップS8に移行する。
ステップS5では、測定制御部61は、スピンドル3を回転させ、スピンドル3が1回転する間に、画像取得部60を介して回転軌跡を推定するための複数のスポット像の画像データを取得し、この複数のスポット像の画像データを記憶部62に記憶させる。
次に、ステップS6では、測定制御部61は、演算処理部63に制御信号を送出して、ステップS3およびステップS5で記憶部62に記憶された画像データを呼び出し、撮像面10a上における画像データに現れたスポット像の中心位置、および複数のスポット像の描く回転軌跡の中心位置を測定基準点Pとして求める演算を実行させる。
次に、ステップS7では、演算処理部63は、この回転軌跡の中心位置を移動レンズ群6の移動位置に対応する測定基準点Pとして、記憶部62に記憶させる。また、各スポット像の画像および測定基準点Pの描画データを表示制御部64に送出し、表示制御部64を介して、モニタ12に表示させる。
このように、演算処理部63および記憶部62は、スピンドル3によって被検レンズ1が回転されたときに、カメラ10からスポット像を取得し、このスポット像の描く回転軌跡の回転中心(中心位置)を算出し、被検レンズ1の回転時の移動レンズ群の移動位置の情報とともに測定基準点Pの位置情報として記憶する測定基準点測定部を構成している。
次に、ステップS8では、演算処理部63は、カメラ10から取得されたスポット像の位置と、記憶部62に記憶された測定基準点Pの位置とから偏心量を算出する工程を行う。
本ステップは、ステップS7から移行した場合には、ステップS6で算出された回転軌跡円の半径を、移動レンズ群6の移動位置に応じた測定光学系20の焦点距離を用いて、偏心量に換算することにより行う。
一方、ステップS4から本ステップに移行した場合には、測定制御部61は、画像取得部60を介して、モニタ12にその時点で表示されているスポット像の画像データを取得し、記憶部62に記憶させている。
そして、測定制御部61は、記憶部62に記憶されたスポット画像の画像データから、スポット像の位置qを算出させるための制御信号とともに、記憶部62で検索された測定基準点Pの位置情報を演算処理部63に送出する。
次に、演算処理部63は、測定制御部61から送出された制御信号から、スポット像の位置qを算出する演算を行い、測定制御部61から送出された位置情報の測定基準点Pと、点qとから距離Pqを算出し、距離Pqを移動レンズ群6の移動位置に応じた測定光学系20の焦点距離を用いて、偏心量に換算する。
すなわち、この場合には、スピンドル3を回転することなく、また複数のスポット像から回転軌跡を取得したり、円フィッティングなどの演算を行ったりすることなく、偏心量を求めることができる。
ステップS8では、いずれのステップから移行した場合でも、演算処理部63によって算出された偏心量は、記憶部62に記憶されるとともに、表示制御部64に数値データとして送出され、表示制御部64を介してモニタ12に表示される。
以上で、被検面1aの偏心測定が終了する。
このように、ステップS8では、測定基準点測定部に測定基準点Pの位置情報が記憶されている場合に、カメラ10から取得されたスポット像の位置と、このスポット像の取得時の移動レンズ群6の移動位置に対応する測定基準点Pの位置情報とから被検面1aの偏心量を算出する工程が行われる。
このため、演算処理部63は、偏心量算出部を構成している。
次に、ステップS9では、測定者は、被検レンズ1を他の被検レンズ1に交換して偏心測定を続ける場合には、ステップS1に戻って、上記を繰り返して、複数の被検レンズ1の被検面1aを同様にして測定する。すべての被検レンズ1の測定が終了した場合には、偏心測定を終了する。
偏心測定を繰り返す場合、測定済みの被検レンズ1とレンズ構成が同じものを測定する場合には、記憶部62に測定済みの被検レンズ1の測定基準点Pが記憶されているため、2番目以降の被検レンズ1は、それぞれステップS5〜S7がスキップされる。
したがって、同様なレンズ構成を備える被検レンズ1を数多く測定するほど、全体として、スキップされる(ステップS5〜S7が省略される)ことが多くなるので、偏心測定に要する時間を短縮することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
図5(a)、(b)は、本発明の実施形態の変形例に係る偏心測定装置の移動機構の構成を図1から変形させ、変形させた箇所を、図1における左側面図および下面図として示す図である。
本変形例の偏心測定装置50Aは、図1に示すように、上記実施形態の偏心測定装置50の移動機構40、制御ユニット11を、それぞれ移動機構40A、制御ユニット11Aに代えたものである。
移動機構40Aの概略構成は、図5(a)、(b)に示すように、移動機構40の駆動部9を支持した支持部材(不図示)を支持ベース30として図示するとともに、この支持ベース30上に位置決め部材21、シリンダ22、押圧部材24、およびシリンダ25を追加したものである。
制御ユニット11Aは、図2に示すように、上記実施形態の測定制御部61に代えて、測定制御部61Aを備える。測定制御部61Aは、移動機構40Aの駆動部9の他に、シリンダ22、25とも電気的に接続され、シリンダ22、25の動作制御も行うものである。
以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
位置決め部材21は、移動レンズ群6を測定基準軸Mに直交に方向に位置決めする部材である。本実施形態では、図5(b)に示すように、移動レンズ群6を収める円筒状のレンズ枠6aの外周面に当接させるV字溝面21aが、移動レンズ群6の移動範囲にわたって測定基準軸Mに沿う方向に延伸されて形成されたブロック状部材からなる。位置決め部材21の延伸方向の両端部には、V字溝面21aの形成側と同方向側において、位置決め部材21の進出位置を位置決めするための突き当て面21bが設けられている。
シリンダ22は、位置決め部材21のV字溝面21aの裏面側に取り付けられ、位置決め部材21を測定基準軸Mに直交する一定方向(図5(a)、(b)の矢印A方向)に進退させる機構である。本実施形態では、例えば、エアシリンダなどからなる機構を採用している。
また、本実施形態では、シリンダ22の進退方向(矢印A方向)は、V字溝面21aのV字の対称軸に沿う溝の深さ方向とされている。
シリンダ22は、移動機構40の駆動部9を偏心測定装置50Aの装置本体に固定する支持ベース30上において駆動部9の固定位置の側方に固定されている。
シリンダ22は、制御ユニット11Aと電気的に接続され、制御ユニット11Aからの制御信号に応じて、進退動作が制御される。
支持ベース30上において、駆動部9の近傍には、位置決め部材21の各突き当て面21bを係止して、位置決め部材21の進出位置を位置決めする一対のストッパー23が立設されている。
これにより、シリンダ22を駆動して、位置決め部材21を進出させると、各突き当て面21bが、各ストッパー23に押圧状態に当接され、測定基準軸Mに対して位置決め部材21のV字溝面21aが位置決めされる。
ストッパー23の位置は、位置決め状態に進出されたV字溝面21aによって、移動レンズ群6の光軸が略測定基準軸Mに一致する位置となるように設定する。
押圧部材24は、移動レンズ群6を収めるレンズ枠6aを位置決め部材21の進退方向に沿って、位置決め部材21側に押圧して、移動レンズ群6の位置、姿勢を固定する部材である。本実施形態の押圧部材24では、図5(b)に示すように、位置決め部材21のV字溝面21aの谷部に対向して押圧平面24aが設けられた直方体であって、移動レンズ群6の移動範囲にわたって測定基準軸Mに沿う方向に延ばされたブロック状部材からなる。
シリンダ25は、押圧部材24の押圧平面24aの裏面側に取り付けられ、押圧部材24を位置決め部材21に向けて(図5(a)、(b)の矢印B方向)進退させる機構である。本実施形態では、例えば、エアシリンダなどからなる機構を採用している。
シリンダ25は、移動機構40の駆動部9を挟んで、シリンダ22と対向する支持ベース30上に固定されている。
シリンダ25は、制御ユニット11Aと電気的に接続され、制御ユニット11Aからの制御信号に応じて進退動作が制御される。
このように、押圧部材24およびシリンダ25は、移動レンズ群6をシリンダ22側に押圧して固定する押圧手段を構成している。
なお、位置決め部材21、押圧部材24、支持ベース30、およびシリンダ22、25の構造部材は、偏心測定装置50Aの他の構造部材と同様に、材質に低膨張合金を使用することが好ましい。
次に、偏心測定装置50Aの動作について、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
ステップS1で、保持台2に被検レンズ1を保持させた状態では、測定制御部61Aによって、シリンダ22、25はいずれも退避位置に移動されている。このため、移動レンズ群6は、移動機構40Aによって、抵抗なく移動できるようになっている。
次に、ステップS2で、移動レンズ群6の測定基準軸Mに沿う方向の位置調整では、測定制御部61は、移動機構40Aによって移動レンズ群6の測定基準軸Mに沿う方向の位置調整を行った後、シリンダ22を駆動して、位置決め部材21の突き当て面21bが、ストッパー23に突き当たる進出位置まで進出させる。次にシリンダ25を駆動して、押圧部材24の押圧平面24aによってレンズ枠6aの外周面を押圧する。そして、レンズ枠6aの反対側が位置決め部材21のV字溝面21aに確実に当接された状態で押圧力を保持する。
ただし、この押圧力はシリンダ22による押圧力以下とする。これにより、突き当て面21bとストッパー23とが離間しないため、測定基準軸Mに対するV字溝面の位置決め状態が保たれる。
次に上記実施形態と同様に、ステップS4〜S9を行う。
ステップS9では、測定制御部61は、ステップの終了時にシリンダ22、25を退避位置に移動し、移動レンズ群6の位置固定状態を解除する。
本変形例によれば、移動レンズ群6を収めたレンズ枠6aが、測定基準軸Mに対して位置決めされた位置決め部材21のV字溝面21aによって位置決めされ、移動レンズ群6の移動位置ごとに、移動レンズ群6の位置、姿勢が固定された状態で、スポット像の取得を行うことができる。
このため、例えば、移動機構40Aのガイド部8bに支持されるスライダ8aの剛性が低い場合にも、より高剛性の位置決め部材21を設けることで、測定基準軸Mに対するレンズ枠6aの位置、姿勢の移動位置による位置再現性を向上することができる。
この場合、ガイド部8b上でのスライダ8aの走行精度を緩めることができるため、スライダ8a、ガイド部8b、駆動部9を、より安価な低剛性の部材から構成することができるため、部品コストを削減することができる。
なお、上記の説明では、スポット像の取得時の移動レンズ群6の移動位置に対応する測定基準点Pが記憶されているかどうかを、測定制御部61によって自動判定し、これによりスピンドル3を回転させて回転軌跡を取得するかどうかも測定制御部61によって自動判定する場合の例で説明したが、例えば、これらの判定は、測定者が行って、スピンドル3を回転させるかどうかを、測定者が操作部13から随時操作入力するマニュアル操作を行えるようにしてもよい。
また、このように、本発明の偏心測定方法を、測定者のマニュアル操作によって行う場合、測定基準点の位置情報は、必ずしも測定制御部61が参照する記憶部62に記憶される必要はない。例えば、測定者が見て分かるようにモニタ12に表示することで、偏心測定の間だけ、記録されるようにしてもよいし、測定者が、記録ノートや、パソコンなどにオフラインで記録するようにしてもよい。
また、上記の説明では、回転軌跡を求める場合、離散的な複数のスポット像を取得して円フィッティングを行う場合の例で説明したが、スピンドル3を回転させつつ、連続的な回転軌跡画像を取得し、この画像から軌跡曲線を抽出して、これに円フィッティングを行うようにしてもよい。
また、上記の説明では、ステップS8における偏心量を算出する演算を、ステップS7から移行した場合と、ステップS4から移行した場合とで変えるようにした例で説明したが、ステップS7から移行した場合でも、複数のスポット像のうちのいずれか1つのスポット像の位置を用いて、ステップS4から移行した場合と同様の演算を行って算出してもよい。
また、上記の実施形態、変形例に説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせて実施することができる。
本発明の実施形態に係る偏心測定装置の概略構成を示す模式的な構成図である。 本発明の実施形態に係る偏心測定装置の制御ユニットの機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る偏心測定方法の測定フローを示すフローチャートである。 偏心量と光線の関係を2次元で示した概念図である。 本発明の実施形態の変形例に係る偏心測定装置の移動機構の構成を図1から変形させ、変形させた箇所を、図1における左側面図および下面図として示す図である。
符号の説明
1 被検レンズ
1a 被検面
2 保持台(被検レンズ保持台)
3 スピンドル(回転機構)
4 レーザーダイオード(光源)
6 移動レンズ群
6a レンズ枠
7 固定レンズ群
8a スライダ
8b ガイド部
9 駆動部
10 カメラ(撮像部)
10a 撮像面
11、11A 制御ユニット
12 モニタ
20 測定光学系
21 位置決め部材
24 押圧部材(押圧手段)
25 シリンダ(押圧手段)
40、40A 移動機構
50、50A 偏心測定装置
61、61A 測定制御部
62 記憶部(測定基準点測定部)
63 演算処理部(測定基準点測定部、偏心量算出部)
L 光軸
M 測定基準軸
P 測定基準点

Claims (4)

  1. 被検レンズを測定基準軸上で、回転可能に保持する被検レンズ保持台と、
    前記被検レンズ保持台を、前記測定基準軸を中心として回転させる回転機構と、
    測定光を発生する光源と、
    移動レンズ群および固定レンズ群からなり、前記測定光を被検レンズの被検面に照射するとともに、前記被検面からの反射光によるスポット像を形成する測定光学系と、
    前記移動レンズ群を前記測定基準軸に沿う方向に移動させる移動機構と、
    前記測定光学系によって形成された前記スポット像を撮像する撮像部と、
    前記回転機構によって前記被検レンズが回転されたときに、前記撮像部から前記スポット像を取得し、該スポット像の描く回転軌跡の回転中心を算出し、回転時の前記移動レンズ群の移動位置の情報とともに測定基準点の位置情報として記憶する測定基準点測定部と、
    前記測定基準点測定部に前記測定基準点の位置情報が記憶されている場合に、前記撮像部から取得されたスポット像の位置と、該スポット像の取得時の前記移動レンズ群の移動位置に対応する前記測定基準点の位置情報とから前記被検面の偏心量を算出する偏心量算出部とを備えることを特徴とする偏心測定装置。
  2. 前記移動機構は、
    前記移動レンズ群を前記測定基準軸に直交する方向に位置決めする位置決め部材と、
    前記移動レンズ群を前記位置決め部材に押圧して固定する押圧手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の偏心測定装置。
  3. 偏心測定を行うために前記スポット像を撮像した際、前記移動機構から前記移動レンズ群の移動位置を取得し、該移動位置に対応する前記測定基準点の位置情報が前記測定基準点測定部に記憶されているかどうかを判定し、
    前記測定基準点の位置情報が記憶されている場合には、
    前記偏心量算出部によって偏心量を算出させ、
    前記測定基準点の位置情報が記録されていない場合には、
    前記回転機構によって前記被検レンズを前記測定基準軸回りに回転させ、前記撮像部によって前記スポット像の描く回転軌跡を撮像し、前記測定基準点測定部によって、前記測定基準点の位置情報を記憶してから、前記偏心量算出部によって偏心量を算出させるようにした測定制御部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の偏心測定装置。
  4. 被検レンズを測定基準軸上で、回転可能に保持し、光源から出射された測定光を測定光学系を通して前記被検レンズの被検面に照射し、該被検面での反射光によるスポット像を、移動レンズ群および固定レンズ群を有する前記測定光学系を介して撮像して、撮像面における前記スポット像の位置を取得して、前記被検面の偏心量を測定する偏心測定方法であって、
    前記移動レンズ群を光軸に沿う方向に移動させて、前記測定光学系を介して前記スポット像を撮像し、前記撮像面での前記スポット像の位置を取得し、
    前記移動レンズ群の移動位置に対応して、前記被検面に偏心がない場合にスポット像が形成される位置である測定基準点の位置情報が記録されているかどうかを判定し、
    前記測定基準点の位置情報が記録されている場合には、
    前記撮像面における前記スポット像の位置と前記測定基準点の位置とから、前記被検面の偏心量を算出し、
    前記測定基準点の位置情報が記録されていない場合には、
    前記被検レンズを前記測定基準軸回りに回転させて、前記スポット像の描く回転軌跡を撮像し、前記撮像面上での前記回転軌跡の回転中心を算出して、算出された前記回転中心の位置を前記移動レンズ群の移動位置での測定基準点として記録するとともに、前記回転軌跡から前記被検面の偏心量を算出することを特徴とする偏心測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105033768A (zh) * 2015-06-04 2015-11-11 大连理工大学 一种螺旋铣孔装置的偏心量检测与控制方法
WO2022224344A1 (ja) * 2021-04-20 2022-10-27 オリンパス株式会社 偏心測定方法および偏心測定装置

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