JP2004286533A - 高さ測定方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な制御で、高速な撮像を可能とし、汎用性が高く高速な高さ測定を行なうこと。
【解決手段】試料5をXYZステージ15によってZ方向に連続的に等速で移動させ、このときにCCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Zを順次読み取り、これらスケール値Zを読み取った時点でそれぞれCCDカメラ11から出力される画像信号を共焦点画像データとして取り込み、これら共焦点画像データの輝度情報Iとそのスケール値Zとを対応させてデータ蓄積部36に記憶し、ピーク処理を行なって試料4の高さを算出する。
【選択図】 図1
【解決手段】試料5をXYZステージ15によってZ方向に連続的に等速で移動させ、このときにCCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Zを順次読み取り、これらスケール値Zを読み取った時点でそれぞれCCDカメラ11から出力される画像信号を共焦点画像データとして取り込み、これら共焦点画像データの輝度情報Iとそのスケール値Zとを対応させてデータ蓄積部36に記憶し、ピーク処理を行なって試料4の高さを算出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、共焦点光学系のセクショニング効果を利用して試料の微小構造や3次元形状を高速で測定する高さ測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高精度に高さ測定するのに共焦点の原理を利用した共焦点高さ測定装置が用いられている。図6は共焦点高さ測定装置の構成図である。光源1から放射された光は、コリメートレンズ2により平行光に整形され、偏光板3を透過し、偏光ビームスプリッタ(PBS)4により試料5側に反射され、ピンホール6に照射される。
【0003】
このピンホール6を通過した光は、第1の結像レンズ7により集光され、λ/4波長板8を透過し、対物レンズ9により試料5上に照射される。
【0004】
試料5からの反射光は、この試料5に照射する光路と同一光路を戻り、ピンホール6の位置で焦点の合った光だけが透過し、偏光ビームスプリッタ4、第2の結像レンズ10を透過してCCDカメラ11に結像される。
【0005】
このCCDカメラ11は、対物レンズ9の焦点の合った試料5の共焦点画像(セクショニング像)を撮像してその画像信号を出力する。
【0006】
コンピュータ12は、ステージ移動機構コントローラ14に対して試料5を載置するXYZステージ15を光軸方向(Z方向)に所定のサンプリング間隔毎に移動動作させる指令を発し、Z方向に対して共焦点位置を所定のステップ間隔毎に変えてCCDカメラ11から取り込まれた複数枚の共焦点画像データを取得し、これら共焦点画像データをデータ蓄積部13に蓄積する。
【0007】
コンピュータ12は、データ蓄積部13に蓄積された複数枚の共焦点画像データを読み出し、これらZ方向の複数枚の共焦点画像データから試料5の3次元形状を求めてモニタ装置16に表示出力する。
【0008】
これと共に演算処理部17は、データ蓄積部13に蓄積された複数枚の共焦点画像データを演算処理して試料5の高さを算出する。この高さの算出は、ピーク処理と呼ばれ、試料5の表面に焦点が合ったときに最大輝度になることを利用するもので、各焦点位置での各共焦点画像データから一番輝度が高くなった焦点位置を試料5の光軸方向の表面位置とするか、又は離散的な輝度と焦点位置との関係から近似曲線を求め、一番高くなる位置を推測して試料5の光軸方向の表示位置として算出する。
【0009】
例えば、上記装置を用いて、図7に示すように試料5としてウエハ19上に形成されたバンプ20をウエハ表面bからバンプ頂上aまでの高さを測定する場合は、バンプ頂上aと基準となるウエハ表面bとに対してピーク処理を行ない、それぞれの光軸方向のバンプ頂上aとウエハ表面bとの各位置を算出し、これら位置の差分を取ることでウエハ表面bからバンプ頂上aまでの高さとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記装置では、例えば特開平9−105615号公報にも記載されているように、XYZステージ15を所定のステップ間隔毎に移動させて各焦点位置に位置決めし、この位置決め毎に共焦点画像を撮像するというシーケンスを繰り返している。これは、共焦点の原理を利用して高さ測定において、撮像された輝度情報がどの焦点位置に対する情報なのかが明確に対応していなければ、測定精度誤差に影響を及ぼす為である。
【0011】
しかしながら、上記装置では、XYZステージ15を移動させて各焦点位置に位置決めする時間を要することやCCDカメラ11とXYZステージ15とを連動させる必要があるために、インライン計測で必要となる高速応答には不向きである。
【0012】
これら問題を解決するための技術として例えば特開平9−5046号公報がある。この技術は、図8に示すように厚さの異なる複数の平行平面板21を共焦点光学系の光軸22に対して垂直になるように回転板23の円周上に配置する。そして、回転板23をモータ24の駆動により回転させて、共焦点光学系の光軸22上に複数の平行平面板21を順次挿入することで、高速撮像を可能にしている。なお、モータ24を駆動するモータドライバ25である。この技術は、試料5を特定し、CCDカメラ12の撮像枚数能力(以下、フレームレートと称する)に十分に余裕がある場合に有効である。
【0013】
しかしながら、上記技術では、全ての平行平面板21の傾きを光軸22に対して厳密に調整する必要がある。又、試料5によって共焦点画像データを取得する各焦点位置(サンプリング間隔)を変更したい場合、平行平面板21の厚み構成を全て変更する必要があり、汎用性に欠ける。さらに、回転板23の回転とCCDカメラの撮像タイミングとの同期を取る必要がある為、CCDカメラのフレームレートを全て使うことはできない。これは、近年における半導体分野の高精細化の高精度検査には欠かすことの出来ない高画素CCD(フレームレートが低い)を使用する場合に有効でない。
【0014】
そこで本発明は、XYZステージを移動させて各焦点位置に位置決めすることやCCDカメラとXYZステージとを連動させることもなく、簡単な制御で、高速な撮像を可能とし、汎用性が高く高速な高さ測定ができる高さ測定方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、共焦点光学系により取得される試料の共焦点画像に基づいて試料の高さ測定を行なう高さ測定方法において、共焦点光学系の共焦点パターンを光軸に対して直交する方向に走査して共焦点画像を得る工程と、共焦点光学系の光軸上における試料に対して焦点位置を等速で連続的に変化させる工程と、試料と共焦点光学系の焦点位置との距離情報と、共焦点光学系の焦点位置における輝度情報とを関連付けて記憶する工程と、これら関連付けられた距離情報と輝度情報とに基づいてピーク処理を行い試料の高さを算出する工程とを有する高さ測定方法である。
【0016】
本発明は、試料の共焦点画像に基づいて試料の高さ測定を行なう高さ測定装置において、共焦点パターンを光軸に対して直交する方向に走査して共焦点画像を得る共焦点光学系と、共焦点光学系の光軸上における試料に対して焦点位置を等速で連続的に変化させる移動機構と、共焦点光学系により取得される試料の共焦点画像を撮像して共焦点画像データを得る撮像手段と、試料と共焦点光学系の焦点位置との距離を検出する距離検出手段と、試料と共焦点光学系の焦点位置との距離情報と、共焦点光学系の焦点位置における共焦点画像データの輝度情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、これら関連付けられた距離情報と輝度情報とに基づいてピーク処理を行い試料の高さを算出する高さ算出手段とを具備した高さ測定装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図6と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0018】
図1は高さ測定装置の構成図である。偏光ビームスプリッタ4の反射光路上には、ピンホール6に代えて共焦点ディスク30が配置されている。この共焦点ディスク30は、セクショニング効果を発生するものであればどのような形状の開口部(開口パターン)30aが形成されたものでもよく、例えば複数のスリット開口が形成された複スリットディスク、円形の複数のピンホール開口が形成された回転ディスク(Nipkowディスクなど)などである。この共焦点ディスク30は、その中心部がモータ31の回転軸31aに連結されている。
【0019】
又、ステージ移動機構コントローラ32は、XYZステージ15に対して共焦点画像をサンプリングするサンプリング範囲においてZ方向(光軸方向)に等速で移動させる移動制御信号を送出するもので、具体的にはサンプリング範囲に到達するまで加速し、サンプリング範囲内に入る所定距離だけ手前から等速で移動させ、サンプリング範囲を外れると減速して停止させる機能を有する。
【0020】
XYZステージ15には、Z方向にスケール33が設けられている。このスケール33は、XYZステージ15のZ方向への移動位置を読み取り、この移動位置をスケール値として出力するものである。このスケール値は、試料5と共焦点光学系の対物レンズ9による焦点位置との距離を示す。
【0021】
一方、コンピュータ34は、CCDカメラ11の撮像により取得される試料5の複数の共焦点画像データを用いてピーク処理を行なって試料5の高さ測定を行うもので、演算処理部35とデータ蓄積部36とを有する。
【0022】
コンピュータ34は、スケール33から出力されるスケール値を読み取り、XYZステージ15のZ方向の移動位置がサンプリング範囲内に入ると、CCDカメラ11を連続撮像させると共に、CCDカメラ11から出力される画像信号を共焦点画像データとして取り込み、この共焦点画像データの輝度情報Iとスケール値Zとを関連付けてデータ蓄積部36に記憶する機能を有する。
【0023】
具体的にコンピュータ34は、XYZステージ15が等速でZ方向に移動しているときに、CCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値を読み取り、このスケール値を読み取った時点での共焦点画像データの輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とそのスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)とを例えば図2に示すように対応させてデータ蓄積部36に記憶する機能を有する。
【0024】
演算処理部35は、データ蓄積部36に記憶した共焦点画像データとそのスケール値とを読み出し、これらスケール値Zと共焦点画像データにおける輝度情報Iとの関係(以下、I−Z特性と称する)を求めるピーク処理を行ない、試料4の高さを算出する高さ算出手段としての機能を有する。図3はスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)と共焦点画像データにおける輝度情報I(I1,I2,I3,…,)との関係を示すI−Z特性図の例を示す。
【0025】
なお、コリメートレンズ2と偏光板3との間の光路上には、NDフィルタ37が配置されるが、これについては第2の実施形態において説明する。
【0026】
次に、上記の如く構成された装置の動作について説明する。
【0027】
コンピュータ34は、モータ31に対して回転指令を発して共焦点ディスク30を一定の回転速度で回転させ、これと共にステージ移動機構コントローラ32に対してZ方向への移動を開始する指令を発し、かつスケール33から出力されるスケール値の読み取りを開始する。ステージ移動機構コントローラ32は、XYZステージ15に対して移動制御信号を送出し、XYZステージ15のZ方向への移動を、先ずは、サンプリング範囲に到達するまで加速し、次にサンプリング範囲内に入る所定距離だけ手前から等速で移動させ、次にサンプリング範囲を外れると減速して停止させる。
【0028】
このとき、XYZステージ15がサンプリング範囲に入って等速でZ方向に移動するようになると、コンピュータ34は、図4のタイミングチャートに示すようにCCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を順次読み取り、これらスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を読み取った時点でそれぞれCCDカメラ11から出力される画像信号を共焦点画像データとして取り込む。
【0029】
そして、コンピュータ34は、各共焦点画像データの輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とそのスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)とを例えば図2に示すように対応させてデータ蓄積部36に記憶する。
【0030】
次に、演算処理部35は、データ蓄積部36に記憶した共焦点画像データの輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とそのスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)とを読み出してピーク処理を行なって例えば図3に示すような輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)との関係を示すI−Z特性図を求め、このI−Z特性図から試料4の高さを算出する。
【0031】
このように上記第1の実施の形態においては、試料5をXYZステージ15によってZ方向に連続的に等速で移動させ、このときにCCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を順次読み取り、これらスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を読み取った時点でそれぞれCCDカメラ11から出力される画像信号を共焦点画像データとして取り込み、これら共焦点画像データの輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とそのスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)とを対応させてデータ蓄積部36に記憶し、ピーク処理を行なって試料4の高さを算出するので、XYZステージ15を焦点位置に高精度に位置決めする必要はなく、XYZステージ15をZ方向に連続的に等速で移動させればよく、XYZステージ15のZ方向への移動制御を非常な簡単化できる。
【0032】
そのうえ、XYZステージ15は連続的に移動させればよいので、複数枚の共焦点画像データを取り込む時間を速くでき、試料5の高速な高さ測定ができる。これにより、高速応答が必要なインライン計測に適用できる。
【0033】
又、CCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を順次読み取るので、CCDカメラ11の露光タイミングと試料5のZ方向のスケール値との対応が確実に取れてその関係が安定化でき、かつCCDカメラ11の撮像を連続に行なうことができ、CCDカメラ11のフレームレートをフルに使うことができる。
【0034】
なお、上記一実施の形態では、CCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を順次読み取り、これらスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)に対応してCCDカメラ11から共焦点画像を取り込んでいるが、これに限らず、XYZステージ15が等速移動であれば、コンピュータ34の内部タイマ等の時刻を読み取って所定時間毎に共焦点画像を取り込んでもよい。
【0035】
又、XYZステージ15に当該XYZステージ15の移動距離に対応した測定値を検出するためのセンサ類を取り付けたり、ロータリーエンコーダを取り付けて、XYZステージ15のZ方向への移動位置を検出するようにしてもよい。
【0036】
又、CCDカメラ11の撮像間隔とスケール33の読み取り間隔とが一定であればよいので、キャブレーションし、1回補正を掛けることにより、CCDカメラ11の撮像時のスケール値でなくても済む。これによって、タイマや、ディスクスキュン共焦点方式で使用される共焦点ディスク30の回転をCCDカメラ11の撮像タイミングと同期させて得た信号すなわち時間間隔を同期信号として発生させ、この同期信号に同期させて共焦点画像データを取り込んでもよい。
【0037】
上記一実施の形態では、試料5をXYZステージ15上に載置してZ方向に移動されているが、これに限らず、共焦点光学系における対物レンズ9又は第1の結像レンズ7を光軸方向に移動させてもよい。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、高さ測定装置の構成は、上記図1と同様なので、図1を援用して説明する。
【0039】
この第2の実施の形態において、ステージ移動機構コントローラ32は、XYZステージ15のZ方向への移動速度を、予め定められた標準測定時の移動速度のα倍で等速移動させる機能を有する。
【0040】
CCDカメラ11の露光時間は、コンピュータ34によって標準測定時の露光時間の(1/α)倍に設定する。
【0041】
さらに、コリメートレンズ2と偏光板3との間の光路上には、NDフィルタ37を配置する。このNDフィルタ37を配置することにより、光源1から共焦点光学系への投光量を標準測定時の投光量のα倍にする。
【0042】
図5はI−Z特性に対応させてXYZステージ15のZ方向への移動速度(標準測定時の移動、α倍の等速移動)と、CCDカメラ11の露光時間(標準測定時の速度での露光時間Q1、α倍の等速移動の速度での露光時間Q2)とを示している。
【0043】
上記装置の動作は、上記第1の実施の形態と同様なのでここでは省略する。
【0044】
このように上記第2の実施の形態においては、XYZステージ15のZ方向への移動速度を、予め定められた標準測定時の移動速度のα倍で等速移動させ、CCDカメラ11の露光時間を標準測定時の露光時間の(1/α)倍に設定し、かつNDフィルタ37により光源1から共焦点光学系への投光量を標準測定時の投光量のα倍にするので、上記第1の実施の形態の効果に加えて、XYZステージ15による試料5のZ方向への移動速度をどうような等速な速度に設定しても、試料5における任意の焦点面で得られた輝度情報であって、これら輝度情報とZ方向の位置とを対応させることができ、I−Z特性をオフセットさせることなく面倒な位置補正をする必要が無く、共焦点画像を取り込むサンプリング間隔を容易に変更できる。
【0045】
なお、本発明は、上記第1及び第2の実施の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0046】
例えば、本発明は、スケール値Zとこのスケール値Zを読み取った時点での共焦点画像データとを対応させてデータ蓄積部36に記憶すればよいので、XYZステージ15による試料5のZ方向への移動速度が変動しても、スケール値Zに対応した共焦点画像データの輝度情報を用いてピーク処理を行なって試料4の高さを算出できる。
【0047】
さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、XYZステージを移動させて各焦点位置に位置決めすることやCCDカメラとXYZステージとを連動させることもなく、簡単な制御で、高速な撮像を可能とし、汎用性が高く高速な高さ測定ができる高さ測定方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる高さ測定装置の第1の実施の形態を示す概略構成図。
【図2】本発明に係わる高さ測定装置の第1の実施の形態におけるデータ蓄積部の模式図。
【図3】本発明に係わる高さ測定装置の第1の実施の形態におけるI−Z特性図。
【図4】本発明に係わる高さ測定装置の第1の実施の形態におけるスケール値読み取りのタイミングチャート。
【図5】本発明に係わる高さ測定装置の第2の実施の形態におけるI−Z特性に対応させてZ方向への移動速度とCCDカメラの露光時間とを示した図。
【図6】従来の共焦点高さ測定装置の構成図。
【図7】ウエハ表面からバンプ頂上までの高さ測定を説明するための図。
【図8】従来におけるインライン計測で必要となる高速応答に対応する共焦点高さ測定装置の一部構成図。
【符号の説明】
1:光源、2:コリメートレンズ、3:偏光板、4:偏光ビームスプリッタ(PBS)、5:試料、6:ピンホール、7:第1の結像レンズ、8:λ/4波長板、9:対物レンズ、10:第2の結像レンズ、11:CCDカメラ、15:XYZステージ、16:モニタ装置、30:共焦点ディスク、30a:開口部(開口パターン)、31:モータ、32:ステージ移動機構コントローラ、33:スケール、34:コンピュータ、35:演算処理部、36:データ蓄積部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、共焦点光学系のセクショニング効果を利用して試料の微小構造や3次元形状を高速で測定する高さ測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高精度に高さ測定するのに共焦点の原理を利用した共焦点高さ測定装置が用いられている。図6は共焦点高さ測定装置の構成図である。光源1から放射された光は、コリメートレンズ2により平行光に整形され、偏光板3を透過し、偏光ビームスプリッタ(PBS)4により試料5側に反射され、ピンホール6に照射される。
【0003】
このピンホール6を通過した光は、第1の結像レンズ7により集光され、λ/4波長板8を透過し、対物レンズ9により試料5上に照射される。
【0004】
試料5からの反射光は、この試料5に照射する光路と同一光路を戻り、ピンホール6の位置で焦点の合った光だけが透過し、偏光ビームスプリッタ4、第2の結像レンズ10を透過してCCDカメラ11に結像される。
【0005】
このCCDカメラ11は、対物レンズ9の焦点の合った試料5の共焦点画像(セクショニング像)を撮像してその画像信号を出力する。
【0006】
コンピュータ12は、ステージ移動機構コントローラ14に対して試料5を載置するXYZステージ15を光軸方向(Z方向)に所定のサンプリング間隔毎に移動動作させる指令を発し、Z方向に対して共焦点位置を所定のステップ間隔毎に変えてCCDカメラ11から取り込まれた複数枚の共焦点画像データを取得し、これら共焦点画像データをデータ蓄積部13に蓄積する。
【0007】
コンピュータ12は、データ蓄積部13に蓄積された複数枚の共焦点画像データを読み出し、これらZ方向の複数枚の共焦点画像データから試料5の3次元形状を求めてモニタ装置16に表示出力する。
【0008】
これと共に演算処理部17は、データ蓄積部13に蓄積された複数枚の共焦点画像データを演算処理して試料5の高さを算出する。この高さの算出は、ピーク処理と呼ばれ、試料5の表面に焦点が合ったときに最大輝度になることを利用するもので、各焦点位置での各共焦点画像データから一番輝度が高くなった焦点位置を試料5の光軸方向の表面位置とするか、又は離散的な輝度と焦点位置との関係から近似曲線を求め、一番高くなる位置を推測して試料5の光軸方向の表示位置として算出する。
【0009】
例えば、上記装置を用いて、図7に示すように試料5としてウエハ19上に形成されたバンプ20をウエハ表面bからバンプ頂上aまでの高さを測定する場合は、バンプ頂上aと基準となるウエハ表面bとに対してピーク処理を行ない、それぞれの光軸方向のバンプ頂上aとウエハ表面bとの各位置を算出し、これら位置の差分を取ることでウエハ表面bからバンプ頂上aまでの高さとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記装置では、例えば特開平9−105615号公報にも記載されているように、XYZステージ15を所定のステップ間隔毎に移動させて各焦点位置に位置決めし、この位置決め毎に共焦点画像を撮像するというシーケンスを繰り返している。これは、共焦点の原理を利用して高さ測定において、撮像された輝度情報がどの焦点位置に対する情報なのかが明確に対応していなければ、測定精度誤差に影響を及ぼす為である。
【0011】
しかしながら、上記装置では、XYZステージ15を移動させて各焦点位置に位置決めする時間を要することやCCDカメラ11とXYZステージ15とを連動させる必要があるために、インライン計測で必要となる高速応答には不向きである。
【0012】
これら問題を解決するための技術として例えば特開平9−5046号公報がある。この技術は、図8に示すように厚さの異なる複数の平行平面板21を共焦点光学系の光軸22に対して垂直になるように回転板23の円周上に配置する。そして、回転板23をモータ24の駆動により回転させて、共焦点光学系の光軸22上に複数の平行平面板21を順次挿入することで、高速撮像を可能にしている。なお、モータ24を駆動するモータドライバ25である。この技術は、試料5を特定し、CCDカメラ12の撮像枚数能力(以下、フレームレートと称する)に十分に余裕がある場合に有効である。
【0013】
しかしながら、上記技術では、全ての平行平面板21の傾きを光軸22に対して厳密に調整する必要がある。又、試料5によって共焦点画像データを取得する各焦点位置(サンプリング間隔)を変更したい場合、平行平面板21の厚み構成を全て変更する必要があり、汎用性に欠ける。さらに、回転板23の回転とCCDカメラの撮像タイミングとの同期を取る必要がある為、CCDカメラのフレームレートを全て使うことはできない。これは、近年における半導体分野の高精細化の高精度検査には欠かすことの出来ない高画素CCD(フレームレートが低い)を使用する場合に有効でない。
【0014】
そこで本発明は、XYZステージを移動させて各焦点位置に位置決めすることやCCDカメラとXYZステージとを連動させることもなく、簡単な制御で、高速な撮像を可能とし、汎用性が高く高速な高さ測定ができる高さ測定方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、共焦点光学系により取得される試料の共焦点画像に基づいて試料の高さ測定を行なう高さ測定方法において、共焦点光学系の共焦点パターンを光軸に対して直交する方向に走査して共焦点画像を得る工程と、共焦点光学系の光軸上における試料に対して焦点位置を等速で連続的に変化させる工程と、試料と共焦点光学系の焦点位置との距離情報と、共焦点光学系の焦点位置における輝度情報とを関連付けて記憶する工程と、これら関連付けられた距離情報と輝度情報とに基づいてピーク処理を行い試料の高さを算出する工程とを有する高さ測定方法である。
【0016】
本発明は、試料の共焦点画像に基づいて試料の高さ測定を行なう高さ測定装置において、共焦点パターンを光軸に対して直交する方向に走査して共焦点画像を得る共焦点光学系と、共焦点光学系の光軸上における試料に対して焦点位置を等速で連続的に変化させる移動機構と、共焦点光学系により取得される試料の共焦点画像を撮像して共焦点画像データを得る撮像手段と、試料と共焦点光学系の焦点位置との距離を検出する距離検出手段と、試料と共焦点光学系の焦点位置との距離情報と、共焦点光学系の焦点位置における共焦点画像データの輝度情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、これら関連付けられた距離情報と輝度情報とに基づいてピーク処理を行い試料の高さを算出する高さ算出手段とを具備した高さ測定装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図6と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0018】
図1は高さ測定装置の構成図である。偏光ビームスプリッタ4の反射光路上には、ピンホール6に代えて共焦点ディスク30が配置されている。この共焦点ディスク30は、セクショニング効果を発生するものであればどのような形状の開口部(開口パターン)30aが形成されたものでもよく、例えば複数のスリット開口が形成された複スリットディスク、円形の複数のピンホール開口が形成された回転ディスク(Nipkowディスクなど)などである。この共焦点ディスク30は、その中心部がモータ31の回転軸31aに連結されている。
【0019】
又、ステージ移動機構コントローラ32は、XYZステージ15に対して共焦点画像をサンプリングするサンプリング範囲においてZ方向(光軸方向)に等速で移動させる移動制御信号を送出するもので、具体的にはサンプリング範囲に到達するまで加速し、サンプリング範囲内に入る所定距離だけ手前から等速で移動させ、サンプリング範囲を外れると減速して停止させる機能を有する。
【0020】
XYZステージ15には、Z方向にスケール33が設けられている。このスケール33は、XYZステージ15のZ方向への移動位置を読み取り、この移動位置をスケール値として出力するものである。このスケール値は、試料5と共焦点光学系の対物レンズ9による焦点位置との距離を示す。
【0021】
一方、コンピュータ34は、CCDカメラ11の撮像により取得される試料5の複数の共焦点画像データを用いてピーク処理を行なって試料5の高さ測定を行うもので、演算処理部35とデータ蓄積部36とを有する。
【0022】
コンピュータ34は、スケール33から出力されるスケール値を読み取り、XYZステージ15のZ方向の移動位置がサンプリング範囲内に入ると、CCDカメラ11を連続撮像させると共に、CCDカメラ11から出力される画像信号を共焦点画像データとして取り込み、この共焦点画像データの輝度情報Iとスケール値Zとを関連付けてデータ蓄積部36に記憶する機能を有する。
【0023】
具体的にコンピュータ34は、XYZステージ15が等速でZ方向に移動しているときに、CCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値を読み取り、このスケール値を読み取った時点での共焦点画像データの輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とそのスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)とを例えば図2に示すように対応させてデータ蓄積部36に記憶する機能を有する。
【0024】
演算処理部35は、データ蓄積部36に記憶した共焦点画像データとそのスケール値とを読み出し、これらスケール値Zと共焦点画像データにおける輝度情報Iとの関係(以下、I−Z特性と称する)を求めるピーク処理を行ない、試料4の高さを算出する高さ算出手段としての機能を有する。図3はスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)と共焦点画像データにおける輝度情報I(I1,I2,I3,…,)との関係を示すI−Z特性図の例を示す。
【0025】
なお、コリメートレンズ2と偏光板3との間の光路上には、NDフィルタ37が配置されるが、これについては第2の実施形態において説明する。
【0026】
次に、上記の如く構成された装置の動作について説明する。
【0027】
コンピュータ34は、モータ31に対して回転指令を発して共焦点ディスク30を一定の回転速度で回転させ、これと共にステージ移動機構コントローラ32に対してZ方向への移動を開始する指令を発し、かつスケール33から出力されるスケール値の読み取りを開始する。ステージ移動機構コントローラ32は、XYZステージ15に対して移動制御信号を送出し、XYZステージ15のZ方向への移動を、先ずは、サンプリング範囲に到達するまで加速し、次にサンプリング範囲内に入る所定距離だけ手前から等速で移動させ、次にサンプリング範囲を外れると減速して停止させる。
【0028】
このとき、XYZステージ15がサンプリング範囲に入って等速でZ方向に移動するようになると、コンピュータ34は、図4のタイミングチャートに示すようにCCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を順次読み取り、これらスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を読み取った時点でそれぞれCCDカメラ11から出力される画像信号を共焦点画像データとして取り込む。
【0029】
そして、コンピュータ34は、各共焦点画像データの輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とそのスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)とを例えば図2に示すように対応させてデータ蓄積部36に記憶する。
【0030】
次に、演算処理部35は、データ蓄積部36に記憶した共焦点画像データの輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とそのスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)とを読み出してピーク処理を行なって例えば図3に示すような輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)との関係を示すI−Z特性図を求め、このI−Z特性図から試料4の高さを算出する。
【0031】
このように上記第1の実施の形態においては、試料5をXYZステージ15によってZ方向に連続的に等速で移動させ、このときにCCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を順次読み取り、これらスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を読み取った時点でそれぞれCCDカメラ11から出力される画像信号を共焦点画像データとして取り込み、これら共焦点画像データの輝度情報I(I1,I2,I3,…,)とそのスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)とを対応させてデータ蓄積部36に記憶し、ピーク処理を行なって試料4の高さを算出するので、XYZステージ15を焦点位置に高精度に位置決めする必要はなく、XYZステージ15をZ方向に連続的に等速で移動させればよく、XYZステージ15のZ方向への移動制御を非常な簡単化できる。
【0032】
そのうえ、XYZステージ15は連続的に移動させればよいので、複数枚の共焦点画像データを取り込む時間を速くでき、試料5の高速な高さ測定ができる。これにより、高速応答が必要なインライン計測に適用できる。
【0033】
又、CCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を順次読み取るので、CCDカメラ11の露光タイミングと試料5のZ方向のスケール値との対応が確実に取れてその関係が安定化でき、かつCCDカメラ11の撮像を連続に行なうことができ、CCDカメラ11のフレームレートをフルに使うことができる。
【0034】
なお、上記一実施の形態では、CCDカメラ11の垂直同期信号に同期してスケール33のスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)を順次読み取り、これらスケール値Z(Z1,Z2,Z3,…,)に対応してCCDカメラ11から共焦点画像を取り込んでいるが、これに限らず、XYZステージ15が等速移動であれば、コンピュータ34の内部タイマ等の時刻を読み取って所定時間毎に共焦点画像を取り込んでもよい。
【0035】
又、XYZステージ15に当該XYZステージ15の移動距離に対応した測定値を検出するためのセンサ類を取り付けたり、ロータリーエンコーダを取り付けて、XYZステージ15のZ方向への移動位置を検出するようにしてもよい。
【0036】
又、CCDカメラ11の撮像間隔とスケール33の読み取り間隔とが一定であればよいので、キャブレーションし、1回補正を掛けることにより、CCDカメラ11の撮像時のスケール値でなくても済む。これによって、タイマや、ディスクスキュン共焦点方式で使用される共焦点ディスク30の回転をCCDカメラ11の撮像タイミングと同期させて得た信号すなわち時間間隔を同期信号として発生させ、この同期信号に同期させて共焦点画像データを取り込んでもよい。
【0037】
上記一実施の形態では、試料5をXYZステージ15上に載置してZ方向に移動されているが、これに限らず、共焦点光学系における対物レンズ9又は第1の結像レンズ7を光軸方向に移動させてもよい。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、高さ測定装置の構成は、上記図1と同様なので、図1を援用して説明する。
【0039】
この第2の実施の形態において、ステージ移動機構コントローラ32は、XYZステージ15のZ方向への移動速度を、予め定められた標準測定時の移動速度のα倍で等速移動させる機能を有する。
【0040】
CCDカメラ11の露光時間は、コンピュータ34によって標準測定時の露光時間の(1/α)倍に設定する。
【0041】
さらに、コリメートレンズ2と偏光板3との間の光路上には、NDフィルタ37を配置する。このNDフィルタ37を配置することにより、光源1から共焦点光学系への投光量を標準測定時の投光量のα倍にする。
【0042】
図5はI−Z特性に対応させてXYZステージ15のZ方向への移動速度(標準測定時の移動、α倍の等速移動)と、CCDカメラ11の露光時間(標準測定時の速度での露光時間Q1、α倍の等速移動の速度での露光時間Q2)とを示している。
【0043】
上記装置の動作は、上記第1の実施の形態と同様なのでここでは省略する。
【0044】
このように上記第2の実施の形態においては、XYZステージ15のZ方向への移動速度を、予め定められた標準測定時の移動速度のα倍で等速移動させ、CCDカメラ11の露光時間を標準測定時の露光時間の(1/α)倍に設定し、かつNDフィルタ37により光源1から共焦点光学系への投光量を標準測定時の投光量のα倍にするので、上記第1の実施の形態の効果に加えて、XYZステージ15による試料5のZ方向への移動速度をどうような等速な速度に設定しても、試料5における任意の焦点面で得られた輝度情報であって、これら輝度情報とZ方向の位置とを対応させることができ、I−Z特性をオフセットさせることなく面倒な位置補正をする必要が無く、共焦点画像を取り込むサンプリング間隔を容易に変更できる。
【0045】
なお、本発明は、上記第1及び第2の実施の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0046】
例えば、本発明は、スケール値Zとこのスケール値Zを読み取った時点での共焦点画像データとを対応させてデータ蓄積部36に記憶すればよいので、XYZステージ15による試料5のZ方向への移動速度が変動しても、スケール値Zに対応した共焦点画像データの輝度情報を用いてピーク処理を行なって試料4の高さを算出できる。
【0047】
さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、XYZステージを移動させて各焦点位置に位置決めすることやCCDカメラとXYZステージとを連動させることもなく、簡単な制御で、高速な撮像を可能とし、汎用性が高く高速な高さ測定ができる高さ測定方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる高さ測定装置の第1の実施の形態を示す概略構成図。
【図2】本発明に係わる高さ測定装置の第1の実施の形態におけるデータ蓄積部の模式図。
【図3】本発明に係わる高さ測定装置の第1の実施の形態におけるI−Z特性図。
【図4】本発明に係わる高さ測定装置の第1の実施の形態におけるスケール値読み取りのタイミングチャート。
【図5】本発明に係わる高さ測定装置の第2の実施の形態におけるI−Z特性に対応させてZ方向への移動速度とCCDカメラの露光時間とを示した図。
【図6】従来の共焦点高さ測定装置の構成図。
【図7】ウエハ表面からバンプ頂上までの高さ測定を説明するための図。
【図8】従来におけるインライン計測で必要となる高速応答に対応する共焦点高さ測定装置の一部構成図。
【符号の説明】
1:光源、2:コリメートレンズ、3:偏光板、4:偏光ビームスプリッタ(PBS)、5:試料、6:ピンホール、7:第1の結像レンズ、8:λ/4波長板、9:対物レンズ、10:第2の結像レンズ、11:CCDカメラ、15:XYZステージ、16:モニタ装置、30:共焦点ディスク、30a:開口部(開口パターン)、31:モータ、32:ステージ移動機構コントローラ、33:スケール、34:コンピュータ、35:演算処理部、36:データ蓄積部。
Claims (7)
- 共焦点光学系により取得される試料の共焦点画像に基づいて前記試料の高さ測定を行なう高さ測定方法において、
前記共焦点光学系の共焦点パターンを光軸に対して直交する方向に走査して前記共焦点画像を得る工程と、
前記共焦点光学系の光軸上における前記試料に対して前記焦点位置を等速で連続的に変化させる工程と、
前記試料と共焦点光学系の焦点位置との距離情報と、前記共焦点光学系の焦点位置における輝度情報とを関連付けて記憶する工程と、
これら関連付けられた前記距離情報と前記輝度情報とに基づいてピーク処理を行い前記試料の高さを算出する工程と、
を有することを特徴とする高さ測定方法。 - 前記共焦点光学系の焦点位置をサンプリング範囲内において等速で変化させ、この等速度に同期して前記輝度情報を取得することを特徴とする請求項1記載の高さ測定方法。
- 前記共焦点光学系の焦点位置の移動速度に応じて前記共焦点画像を取得する露光時間と前記試料に投光する光量とを可変することを特徴とする請求項1記載の高さ測定方法。
- 試料の共焦点画像に基づいて前記試料の高さ測定を行なう高さ測定装置において、
共焦点パターンを光軸に対して直交する方向に走査して前記共焦点画像を得る共焦点光学系と、
前記共焦点光学系の光軸上における前記試料に対して前記焦点位置を等速で連続的に変化させる移動機構と、
前記共焦点光学系により取得される前記試料の共焦点画像を撮像して共焦点画像データを得る撮像手段と、
前記試料と前記共焦点光学系の焦点位置との距離を検出する距離検出手段と、前記試料と共焦点光学系の焦点位置との距離情報と、前記共焦点光学系の焦点位置における前記共焦点画像データの輝度情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、
これら関連付けられた前記距離情報と前記輝度情報とに基づいてピーク処理を行い前記試料の高さを算出する高さ算出手段と、
を具備したことを特徴とする高さ測定装置。 - 前記移動機構は、前記試料に対する前記共焦点光学系の焦点位置がサンプリング範囲内において等速で移動させることを特徴とする請求項4記載の高さ測定装置。
- 前記距離検出手段は、前記撮像手段による前記共焦点画像の撮像タイミングに同期して前記試料と前記共焦点光学系の焦点位置との距離を検出することを特徴とする請求項4記載の高さ測定装置。
- 前記移動機構による前記試料に対する前記共焦点光学系の焦点位置の移動速度に応じて前記撮像手段により取得する前記共焦点画像の露光時間と前記試料に投光する光量とを可変することを特徴とする請求項4記載の高さ測定装置。
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-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003077712A patent/JP2004286533A/ja not_active Withdrawn
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