JP2010096428A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バーナの燃焼炎の温度を検出するサーミスタの劣化による異常を検知する機能を有する燃焼装置を提供する。
【解決手段】バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎サーミスタ36と、燃焼炎サーミスタ36の検出温度に応じて、バーナ3の燃焼状態を検知する燃焼状態検知手段51と、ファンから供給される燃焼用空気の温度を検出する供給空気サーミスタ17と、バーナが消火状態にあるときの燃焼炎サーミスタ36の検出温度と供給空気サーミスタ17の検出温度との差が、所定の判定温度差以上となったときに、燃焼炎サーミスタ36が異常であると判断する燃焼炎サーミスタ異常検知手段52とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バーナの燃焼炎の温度を検出するサーミスタの異常を検知する機能を備えた燃焼装置に関する。
従来より、例えばガス給湯装置において、バーナの燃焼炎の温度を検出する熱電対を備えて、該熱電対の起電力によりバーナの燃焼状態を検出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたガス給湯装置では、熱電対の起電力が適正範囲外となったときに、バーナに燃焼用空気を供給するファンの回転速度を補正することにより、バーナの不完全燃焼を解消して、一酸化炭素やススの発生を防止している。
特許第3060728号公報
バーナの燃焼炎の温度を検出する素子として、上述した熱電対の他にサーミスタを用いることが考えられる。しかし、サーミスタは焼成した酸化物であるため、焼成温度以上の環境や還元雰囲気におかれると劣化が生じて、本来の温度/抵抗値特性を維持することができなくなる。
そのため、サーミスタを用いてバーナの燃焼炎の温度を検出するときには、バーナの異常燃焼によりサーミスタが高温に晒されたときやサーミスタ近傍の空気中の酸素濃度が低下したときに、サーミスタの劣化が生じる可能性がある。そして、このように、バーナの燃焼炎の温度を検出するサーミスタの劣化が生じると、それ以後はバーナの燃焼状態を精度良く検知することができなくなる。
そこで、本発明は、バーナの燃焼炎の温度を検出するサーミスタの劣化による異常を検知することができる燃焼装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、バーナと、前記バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎サーミスタと、前記燃焼炎サーミスタの検出温度に応じて、前記バーナの燃焼状態を検知する燃焼状態検知手段と、前記バーナの周辺の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサと、前記バーナが消火状態にあるときの前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との差が、所定の判定温度差以上となったときに、前記燃焼炎サーミスタが異常であると判断する燃焼炎サーミスタ異常検知手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記バーナの異常燃焼等により前記燃焼炎サーミスタの劣化が生じた場合、前記燃焼炎サーミスタの温度/抵抗値特性は、高温側から低温側に亘って全体的にシフトする傾向がある。例えば、前記バーナの燃焼状態の検知に使用される高温側で、実温度700℃に対して前記燃焼炎サーミスタの検出温度が50℃低下した場合、前記バーナが消火状態にあるときの低温側の20℃に対しても検出温度が50℃低下する。
そのため、前記燃焼炎サーミスタの劣化が生じると、前記バーナが消火状態にあるときの前記燃焼炎サーミスタの検出温度と、正常状態にある前記雰囲気温度センサの検出温度との温度差が生じる。そこで、前記燃焼炎サーミスタ異常検知手段は、前記バーナが消火状態にあるときの前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との差が、前記判定温度差以上となったときに、前記燃焼炎サーミスタが異常であると判断することができる。
また、前記判定温度差は、組み付け時又は使用開始時における前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との温度差を基準として、該温度差よりも所定温度大きい値に設定されていることを特徴とする。
かかる本発明において、前記燃焼炎サーミスタは前記バーナの燃焼状態を検知するために高温域を検出対象とする仕様となっているため、前記雰囲気温度センサが検出対象とする常温域では、ある程度の温度検出誤差が生じる場合がある。そこで、組み付け時又は使用開始時における前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との温度差を基準として、該温度差よりも所定レベル大きな温度差を前記判定温度差に設定することにより、前記温度検出誤差の影響を回避して、前記燃焼炎サーミスタの異常をより精度良く検知することができる。
また、前記燃焼炎サーミスタ異常検知手段は、前記バーナが燃焼状態から消火状態に切り換わった時から、前記燃焼炎サーミスタ付近の温度と前記雰囲気温度センサ付近の温度とが同一となるまでの時間を想定して決定した安定時間が経過した後に、前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との差が、前記判定温度差以上であるか否かを判断することを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記バーナが燃焼状態から消火状態に切り換わっても、前記燃焼炎サーミスタ付近の温度が低下して、前記雰囲気温度センサ付近の温度と同一になるまでには、ある程度の時間を要する。そこで、この時間を想定して決定した前記安定時間が経過した後に、前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との差が、前記判定温度差以上であるか否かを判断することによって、前記燃焼炎サーミスタの異常をより精度良く検知することができる。
また、前記燃焼炎サーミスタ異常検知手段は、所定の時間間隔で所定回数以上、前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との差が前記判定温度差以上となったときに、前記燃焼炎サーミスタが異常であると判断することを特徴とする。
かかる本発明によれば、燃焼装置の設置環境等により、前記判定温度差を小さい値に設定せざるを得ない場合に、前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との差が、電気的なノイズ等により瞬間的に前記判定温度差以上となったときに、前記燃焼炎サーミスタ異常検知手段により、前記燃焼炎サーミスタが異常であると誤って検知されることを防止することができる。
本発明の実施形態の一例を、図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の燃焼装置である屋内設置型のガス給湯器の構成図である。図1を参照して、本実施形態のガス給湯器は、屋内に設置される本体ハウジング1、本体ハウジング1内に収容された燃焼室2、燃焼室2内の下部に収容されたガスバーナ3(本発明のバーナに相当する)、ガスバーナ3に燃料ガスを供給するガス供給管4、台所や浴室等に湯水を供給する通水管5、ガスバーナ3の燃焼用空気x(外気)を屋外から燃焼室2に吸入すると共に、ガスバーナ3の燃焼運転に伴って発生する燃焼排ガスyを屋外に送出する給排気管6、ガス給湯器の全体的な作動を制御する制御ユニット7、及び制御ユニット7と接続されて給湯器を遠隔操作するリモコン8を備えている。
給排気管6は、排気路9を内部に形成する内管10と、該内管10に略同心に外挿されて該内管10との間の空間に燃焼用空気の給気路11を形成する外管12とにより二重管構造に形成され、屋内の本体ハウジング1の上部箇所から屋外にかけて延設されている。
給排気管6の外管12の屋内側の端部は、本体ハウジング1の上部に形成された開口13に連接され、これにより、外管12の内部の給気路11は、上記開口13を介して本体ハウジング1の内部に連通している。
本体ハウジング1は略密閉構造に形成されており、その内部は燃焼室2の下部に形成された給気口14の箇所に設けられたファン15(バーナ3に給気路11を介して燃焼用空気を供給すると共にバーナ3の燃焼排ガスを排気路9を介して排出するファン)を介して燃焼室2の内部に連通している。
給排気管6の内管10の屋内側の端部は、外管12内から本体ハウジング1内に導入され、燃焼室2の上部に形成された排気口16に接続されている。そのため、内管10の内部の排気路9は、排気口16を介して燃焼室2の内部に連通している。なお、給排気管6の内管10及び外管12の屋外側の端部は、大気中に開口している。
また、燃焼室2の給気口14の付近には、給気路11から本体ハウジング1の内部を介して燃焼室2内に供給される燃焼用空気の温度(供給空気温度)を検出する供給空気サーミスタ17(本発明の雰囲気温度センサに相当する)が設けられている。
ガス供給管4はバーナ3と接続され、その上流側から順に主電磁弁18、比例電磁弁19及び副電磁弁20が設けられている。主電磁弁18と副電磁弁20は、ガス供給管4を開閉してバーナ3への燃料ガスの供給/遮断を切換える。また、比例電磁弁19は、ガス供給管4の開度を変更してバーナ3への燃料ガスの供給量を変更する。
通水管5は、入水管21と、入水管21から分岐した熱交換器管22及びバイパス管23と、熱交換器管22及びバイパス管23が合流した出湯管24とからなり、出湯管24の下流の端部は、台所、浴室、洗面所等に設置された給湯栓(図示しない)に接続されている。そして、入水管21から熱交換器25に流入した水は、熱交換器25を流通する際にバーナ3で加熱され、該加熱された水とバイパス管23側を流れる水とが合流して出湯管24に供給される。
入水管21には、入水管21を流通する水の温度(入水温)を検出する入水サーミスタ26と、入水管21を流通する水の流量を検出する流量センサ27と、入水管21を流通する水の流量を調節する水量制御弁28とが設けられている。また、出湯管24には、出湯管24を流通する水の温度(出湯温)を検出する出湯サーミスタ29が設けられている。
燃焼室2には、バーナ3の燃焼炎を検知するフレームロッド30と、火花放電を発生してバーナ3に点火する点火電極31と、バーナ3の燃焼炎の温度を検出する燃焼炎サーミスタ36とが備えられている。また、点火電極31に高電圧を印加するイグナイタ32が、本体ハウジング1内に設けられている。
リモコン8には、通信ケーブル33を介して制御ユニット7と接続され、目標給湯温度を設定するための温度設定スイッチ34や、ガス給湯器の運転状況等を表示する表示器35が備えられている。
次に、図2は図1に示したガス給湯器の制御ブロック図であり、制御ユニット7には、リモコン8から目標給湯温度の設定データ等が通信ケーブル33を介して送信されると共に、入水サーミスタ26、出湯サーミスタ29、流量センサ27、供給空気サーミスタ17、フレームロッド30、及び燃焼炎サーミスタ36の検出信号が入力される。
制御ユニット7は、マイクロコンピュータやメモリ(図示しない)等により構成された電子ユニットである。そして、メモリに保持された給湯器の制御用プログラムをマイクロコンピュータに実行させることにより、制御ユニット7は、ガスバーナ3の燃焼運転を制御する燃焼制御手段50と、燃焼炎サーミスタ36により検出されるバーナ3の燃焼炎の温度に基づいてバーナ3の燃焼状態を検知する燃焼状態検知手段51と、燃焼炎サーミスタ36の異常を検知する燃焼炎サーミスタ異常検知手段52として機能する。
そして、制御ユニット7から出力される制御信号によって、主電磁弁18、副電磁弁20、比例電磁弁19、ファン15、イグナイタ32、及び水量制御弁28の作動が制御される。
燃焼制御手段50は、流量センサ27の検出信号から通水管5への水の供給が開始されたことを検知したときに、バーナ3の点火処理を行ってバーナ3の燃焼運転を開始する。燃焼制御手段50は、燃焼運転におけるバーナ3の目標燃焼量を、出湯サーミスタ29の検出温度が目標給湯温度と一致するように決定する。
ここで、制御ユニット7のメモリには、目標燃焼量に対応したファン15の目標回転速度と比例電磁弁19の目標開度の設定データが予め記憶されており、燃焼制御手段50は、該設定データによりファン15の目標回転速度を取得する。そして、燃焼制御手段50は、ファン15の回転速度を目標回転速度に制御すると共に、比例電磁弁19の開度を目標開度に制御する。
次に、図3に示したフローチャートに従って、燃焼炎サーミスタ異常検知手段52による燃焼炎サーミスタ36の異常検知の処理について説明する。
燃焼炎サーミスタ36の使用可能温度範囲は例えば−30℃〜900℃程度であり、通常は、燃焼炎サーミスタ36が使用可能温度範囲を超える高温になることはない。しかし、バーナ3の異常燃焼により、燃焼炎サーミスタ36が使用可能温度範囲を超える高温まで加熱されて、燃焼炎サーミスタ36の劣化が生じる可能性がある。
ここで、燃焼炎サーミスタ36の劣化が生じると、燃焼炎サーミスタ36による検出温度は、低温域から高温域に亘ってほぼ一定の温度幅だけ低下する。例えば、劣化により、高温域の実温度700℃に対して、燃焼炎サーミスタ36の検出温度が実温度よりも50℃低い650℃となった場合、低温域の実温度20℃に対しても、燃焼炎サーミスタ36の検出温度が実温度よりも50℃低い−30℃となる。
そして、燃焼炎サーミスタ36の劣化の程度が大きくなると、燃焼炎サーミスタ36の検出温度に基づいて、バーナ3の燃焼状態を精度良く検知することができなくなる。そこで、燃焼炎サーミスタ異常検知手段52は、燃焼炎サーミスタ36の劣化による異常の有無を検知する処理を行う。
燃焼炎サーミスタ異常検知手段52は、図3のSTEP1で、バーナ3が消火された時から1時間(本発明の安定時間に相当する)が経過したか否かを判断する。この1時間は、バーナ3が消火された時から、バーナ3付近の温度が低下して燃焼炎サーミスタ36と供給空気サーミスタ17の周囲温度が同一となるまでの時間を想定して決定されたものである。
そして、バーナ3が消火された時から1時間が経過しているときはSTEP2に進み、1時間が経過していないときにはSTEP10に分岐する。STEP10で、燃焼炎サーミスタ異常検知手段52は、カウント用の変数CNTをリセット(CNT=0)し、STEP1に戻る。
STEP2で、燃焼炎サーミスタ異常検知手段52は、供給空気サーミスタ17による検出温度TH1と、燃焼炎サーミスタ36による検出温度TH2との温度差が50℃(本発明の判定温度差に相当する)以上(50℃≦|TH1−TH2|)であるか否かを判断する。そして、供給空気サーミスタ17による検出温度TH1と、燃焼炎サーミスタ36による検出温度TH2との温度差が50℃以上であるときはSTEP3に進み、50℃未満であるときにはSTEP10に分岐する。
STEP3で、燃焼炎サーミスタ異常検知手段52は、カウンタ変数CNTをカウントアップ(CNT+1→CNT)し、STEP4でカウンタ変数CNTの値が5以上となったか否かを判断する。
そして、カウンタ変数CNTの値が5以上となったとき、すなわち、STEP1〜STEP4のループにおいて、STEP4で連続して5回(本発明の所定回数に相当する)、供給空気サーミスタ17による検出温度TH1と燃焼炎サーミスタ36による検出温度TH2との温度差が、50℃以上と判断されたときはSTEP5に進み、カウント変数CNTの値が5未満であるときにはSTEP1に分岐する。なお、STEP1〜STEP4の実行時間が本発明の所定周期に相当する。
STEP5で、燃焼炎サーミスタ異常検知手段52は燃焼制御手段50によるバーナ3の燃焼運転を禁止し、これにより、バーナ3の燃焼状態を検知することができない状態で、バーナ3の燃焼運転が実行されることを回避している。また、続くSTEP6で、燃焼炎サーミスタ異常検知手段52は、リモコン8の表示器35にリモコン8の表示器35(図1参照)に、燃焼炎サーミスタ36が異常状態にあることを示すエラー表示を行う。そして、このエラー表示により、使用者に対して給湯器の修理・点検を行うことを促している。
ここで、燃焼炎サーミスタ36が正常であれば、供給空気サーミスタ17による検出温度TH1と燃焼炎サーミスタ36による検出温度TH2はほぼ一致する。そのため、供給空気サーミスタ17による検出温度TH1と、燃焼炎サーミスタ36による検出温度TH2との温度差が50℃以上となったときには、燃焼炎サーミスタ36が異常状態にあると判断することができる。
そして、燃焼炎サーミスタ異常検知手段52は、STEP1〜STEP4のループにおいて、供給空気サーミスタ17の検出温度TH1と燃焼炎サーミスタ36の検出温度TH2との温度差が50℃以上であると、5回連続してSTEP2で判断されたときに、燃焼炎サーミスタ36が異常であると検知して、STEP5及びSTEP6の処理を実行している。
このように、供給空気サーミスタ17の検出温度TH1と燃焼炎サーミスタ36の検出温度TH2との温度差が50℃以上であると、5回連続して判断したときに、燃焼炎サーミスタ36が異常であると検知することによって、電気的なノイズ等により、瞬間的に供給空気サーミスタ17による検出温度TH1と燃焼炎サーミスタ36による検出温度との差が50℃以上となったときに、STEP5及びSTEP6の処理が実行されることを回避することができる。
なお、STEP2における50℃という判定温度差は、燃焼炎サーミスタ36の劣化による検出温度の変化が、バーナ3の燃焼状態の検知に与える影響を考慮して決定される。ここで、図4は、左側の縦軸を空気中の1酸化炭素濃度(ppm)に設定し、右側の縦軸を燃焼炎サーミスタ36による検出温度に設定し、横軸を空気過剰率(λ、燃料ガスの供給量に対する燃焼用空気の供給量の比率)に設定して、空気過剰率と燃焼炎サーミスタ36の検出温度との関係をaで示し、空気過剰率と空気中の1酸化炭素濃度との関係をbで示したものである。
図4を参照して、燃焼炎サーミスタ36の劣化が生じて、燃焼炎サーミスタ36による検出温度がΔT(P1a→P2a)だけ変化した場合、対応する空気中の1酸化炭素濃度の変化ΔCo(P1b→P2bにおける変化)は、280ppm→420ppmとなる。そして、この程度の1酸化炭素の検出精度の悪化であれば、燃焼炎サーミスタ36の検出温度によりバーナ3の燃焼状態を判断することが可能であるため、本実施の形態では、判定温度差を50℃に設定している。
なお、本実施の形態では、本発明の燃焼装置としてガス給湯器を示したが、バーナの燃焼炎の温度をサーミスタにより検出して、バーナの燃焼状態を検知する燃焼装置であれば、本発明の適用が可能である。
また、判定温度差を決定するときに、工場における給湯器の組み立て時又は給湯器の設置時に、供給空気サーミスタ17の検出温度と燃焼炎サーミスタ36の検出温度との温度差を測定し、この温度差よりも所定レベル(例えば上述した50℃)大きい温度差を、判定温度差として決定してもよい。この場合には、初期における供給空気サーミスタ17の検出温度と燃焼炎サーミスタ36の検出温度との差(温度検出誤差)の影響を排除して、燃焼炎サーミスタ36の異常を検知することができる。
また、本実施の形態では、図2に示したように、供給空気サーミスタ17による検出温度と燃焼炎サーミスタ36による検出温度との温度差が、判定温度差以上であると5回以上連続して判断されたときに、燃焼炎サーミスタ36が異常であると検知したが、1回判断された時点で燃焼炎サーミスタ36が異常であると検知してもよい。
また、本実施の形態では、供給空気サーミスタ17を、本発明の雰囲気温度センサとして用いたが、例えば、屋外に設置される給湯器においては、凍結防止運転を行なうために設けられる外気温サーミスタを、本発明の雰囲気温度センサとして用いてもよい。また、雰囲気温度センサを専用に設けてもよい。
本発明の燃焼装置であるガス給湯器の全体構成図。 図1に示したガス給湯器の制御ブロック図。 燃焼炎サーミスタの異常検知処理のフローチャート。 判定温度差の決定についての説明図。
符号の説明
1…本体ハウジング、2…燃焼室、3…バーナ、7…制御ユニット、17…供給空気サーミスタ(雰囲気温度センサ)、36…燃焼炎サーミスタ、50…燃焼制御手段、51…燃焼状態検知手段、52…燃焼炎サーミスタ異常検知手段

Claims (4)

  1. バーナと、
    前記バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎サーミスタと、
    前記燃焼炎サーミスタの検出温度に応じて、前記バーナの燃焼状態を検知する燃焼状態検知手段と、
    前記バーナの周辺の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサと、
    前記バーナが消火状態にあるときの前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との差が、所定の判定温度差以上となったときに、前記燃焼炎サーミスタが異常であると判断する燃焼炎サーミスタ異常検知手段とを備えたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 請求項1記載の燃焼装置において、
    前記判定温度差は、組み付け時又は使用開始時における前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との温度差を基準として、該温度差よりも所定温度大きい値に設定されていることを特徴とする燃焼装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の燃焼装置において、
    前記燃焼炎サーミスタ異常検知手段は、前記バーナが燃焼状態から消火状態に切り換わった時から、前記燃焼炎サーミスタ付近の温度と前記雰囲気温度センサ付近の温度とが同一となるまでの時間を想定して決定した安定時間が経過した後に、前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との差が、前記判定温度差以上であるか否かを判断することを特徴とする燃焼装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の燃焼装置において、
    前記燃焼炎サーミスタ異常検知手段は、所定の時間間隔で所定回数以上、前記燃焼炎サーミスタの検出温度と前記雰囲気温度センサの検出温度との差が前記判定温度差以上となったときに、前記燃焼炎サーミスタが異常であると判断することを特徴とする燃焼装置。
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