JP2017125672A - 給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出湯温度が設定温度に対してより迅速に一致する給湯装置を提供する。【解決手段】給湯装置の制御部16は、給水流量M、設定温度Tp、及び給水温度T1に基づいて、加熱量の算出値を得る加熱量算出部19と、出湯温度を参照して加熱量の算出値の補正に用いる補正値α、βを算出する補正値算出部20とを備える。制御部16は、補正値α、βで補正した加熱量で加熱するように装置を動作させるとともに補正値α、βを記憶し、次回の装置の動作開始時に、加熱量算出部19により得られる加熱量の算出値を補正値α、βで補正した加熱量で加熱するように装置を動作させる。【選択図】図2

Description

本発明は、供給される水を加熱して出湯する給湯装置に関する。
従来、装置に供給される水を、熱交換器を介してバーナで加熱し、装置の外部に出湯する給湯装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の給湯装置では、検出される供給水の流量、ユーザにより設定される設定温度、及び検出される給水温度に基づいて、バーナが発生すべき加熱量が算出される。そして、算出された加熱量でバーナが加熱するように、バーナへの燃料供給量が調整される。
また、この給湯装置では、検出される実際の出湯温度を上述の設定温度に一致させるべく、上述の算出された加熱量が補正される。そして、補正された加熱量に基づいて、燃料供給量が、さらにフィードバック制御される。
特開平09−97119号公報
しかしながら、上記従来の給湯装置によれば、算出された加熱量による出湯温度が判明し、これに基づいて加熱量の補正を行い、フィードバック制御を行うことができるようになるまでの間は、算出された加熱量に基づいて燃料供給量が制御されると考えられる。
このため、給・排気路の閉塞等に起因して、算出された加熱量で加熱した場合の出湯温度が設定温度より低い状況が生じる場合、加熱開始からその後のフィードバック制御で出湯温度が設定温度に一致するまでに長期間を要することになる。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、出湯温度が設定温度に対してより迅速に一致する給湯装置を提供することにある。
本発明は、入水側通水路を介して供給される供給水を加熱部で加熱して出湯側通水路を介して出湯する給湯装置であって、前記入水側通水路に設けられて供給水の給水流量を検出する給水流量検出器と、前記出湯側通水路に設けられて出湯される湯の出湯温度を検出する出湯温度検出器と、前記出湯温度の設定温度を設定するための出湯温度設定操作部と、前記供給水の給水温度を検出する給水温度検出器と、給湯運転を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記給水流量、前記設定温度、及び前記給水温度に基づいて、前記加熱部の加熱量の算出値を得る加熱量算出部と、前記出湯温度を参照して前記加熱量の算出値の補正に用いる補正値を算出する補正値算出部とを備え、前記補正値で補正した加熱量で加熱するように前記加熱部を動作させるとともに該補正値を記憶し、次回の動作開始時に、前記加熱量算出部により得られる加熱量の算出値を該補正値で補正した加熱量で加熱するように前記加熱部を動作させるものであることを特徴とする。
この構成において、給湯装置の初回の運転時には、制御部は、加熱量算出部により算出される加熱量で加熱するように加熱部を動作させる。そして、出湯温度が一定になると、補正値算出部による補正値の算出が可能となるので、出湯温度と設定温度に差がある場合には、この補正値で補正した加熱量で加熱するように装置を動作させる。これにより、出湯温度を設定温度に一致させることができる。
なお、例えば給湯装置が良好な状態にあり、算出された加熱量で加熱部を動作させた場合の出湯温度が設定温度に一致する場合には、補正した加熱量は算出された加熱量に一致する。この場合には、補正値の算出は不要であり、例えば補正値が、補正前の加熱量に乗じられる補正係数である場合には、補正値は「1」となる。
制御部は、上記の補正値を記憶し、次回の加熱部の動作開始時に、加熱量算出部により得られる加熱量の算出値を該補正値で補正した加熱量で加熱するように装置を動作させる。したがって、2回目以降の運転時には、停電等により装置がリセットされて補正値の記憶が失われた場合を除き、上述の初回運転時の動作に比べ、より迅速に出湯温度を設定温度に一致させることができる。
本発明において、制御部は、前記補正値が所定値以上になった場合、異常である旨を報知する報知部を備えてもよい。これによれば、ユーザは、報知部による報知情報により装置に異常があることを認識し、必要な対応をとることができる。
本発明において、前記加熱部は、バーナを収容する燃焼室と、前記バーナで加熱される熱交換器と、前記燃焼室に連通する給・排気路と、前記バーナに前記給・排気路を介して燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、前記給・排気路の空気抵抗を前記加熱部に要求される加熱量に応じて切り替える空気抵抗切替弁とを備え、前記補正値は、前記空気抵抗切替弁により切り替えられる空気抵抗毎に算出され、用いられるものであってもよい。
ここで、加熱部の加熱量は、燃焼ファンの回転数に比例する。しかし、例えば、加熱部に要求される加熱量が所定値以下になって、燃焼ファンの回転数が送風量の比例特性を維持できる下限回転数以下になった場合には、要求される加熱量に応じた量の空気を供給できなくなる。この場合、空気抵抗切替弁により給・排気路の空気抵抗を大きくして、比例特性を維持することができる。
この場合、切り替えられる空気抵抗に応じて、補正値算出部により算出される補正値が異なる。そこで、補正値を、空気抵抗切替弁により切り替えられる空気抵抗毎に算出し、用いることにより、加熱量の大小に応じて切り替えられる空気抵抗毎に適切な加熱量の補正を行うことができる。
本発明において、前記制御部は、前記出湯温度と前記設定温度とに所定の差がある状態が所定時間継続した場合に前記補正値を更新するものであってもよい。これによれば、燃焼室への給・排気路の圧力が突風で一時的に急変するなどにより出湯温度と設定温度とに差が生じた場合に誤った補正値の更新が行われ、加熱部の加熱量が多くなり過ぎたり、少なくなり過ぎたりするのを防止することができる。
本発明において、前記燃焼ファンのファン電流を検出するファン電流検出部と、前記ファン電流に基づいて前記給・排気路の閉塞の有無を判定する閉塞判定部とを備え、前記制御部は、装置の電源投入時に、前記燃焼ファンを駆動して前記ファン電流検出部によりファン電流を検出し、該ファン電流に基づいて前記閉塞判定部により前記給・排気路の閉塞の有無を判定し、閉塞が有ると判定した場合に該閉塞の程度に基づいて、前記加熱量算出部により算出される加熱量を補正する初期加熱量補正部を備えてもよい。
これによれば、制御部は、初期加熱量補正部により、給湯装置の設置時又は停電からの復帰時における初期状態での点火に際しての加熱量の補正が可能になるので、かかる点火に際しても直ちに、補正した加熱量で加熱部を動作させることができる。したがって、初期状態においても、上述のように、算出された加熱量での加熱により出湯温度が一定になって補正値の算出が可能になるのを待つ必要なく、点火時から十分な加熱量を得ることができる。
また、本発明において、前記給・排気路の排気側に排気温度を検出する排気温度検出器を備え、前記排気温度が所定値以上となった場合に、前記熱交換器にライム詰まりが生じた旨を報知する報知部を備えてもよい。これによれば、ライム詰まりによって上記補正値による加熱量の補正が必要になり、さらに熱交換器の温度が上昇して熱交換器に穴が開く前に、ユーザにその旨の異常を知らせることができる。
本発明の一実施形態に係る給湯装置の構成を示す構成図である。 図1の装置の制御部の構成を示すブロック図である。 給・排気路の閉塞が生じた場合にインプットが減少する様子を示す図である。 図1の装置の制御部による処理の要部を示すフローチャートである。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、実施形態の給湯装置1は、給湯装置1に供給される供給水を加熱する加熱部2と、供給水の流量を検出する給水流量検出器3と、加熱部により供給水を加熱して出湯される湯の温度を検出する出湯温度検出器4と、出湯温度の設定温度を設定するための出湯温度設定操作部5(図2)と、供給水の給水温度を検出する給水温度検出器6とを備える。
加熱部2は、熱源としてのバーナ7と、バーナ7を収容する燃焼室8と、バーナ7の燃焼熱により加熱される熱交換器9と、燃焼室8に連通する排気ダクト10や給気路11等で構成される給・排気路と、バーナ7に燃焼用空気を供給する燃焼ファン12と、給気路11の空気抵抗を切り替える抵抗切替弁13とを備える。抵抗切替弁13は、後述の制御部16により制御される。バーナ7は、混合装置14で燃料ガスと空気を混ぜ合わせた混合ガスを火口で燃焼させる予混合燃焼バーナである。
給湯装置1への供給水は、熱交換器9を経由する通水路15に供給される。通水路15は、熱交換器9に組み込まれた吸熱通水路15bと、吸熱通水路15bの上流側に連なる入水側通水路15aと、吸熱通水路15bの下流側に連なる出湯側通水路15cとで構成される。
給水流量検出器3は、入水側通水路15aに設けられた流量センサを用いて構成することができる。出湯温度検出器4は、出湯側通水路15cに設けられた温度センサを用いて構成することができる。出湯温度設定操作部5は、リモコンとして構成することができる。装置各部は、図2に示される制御部16により制御される。制御部16は、加熱部2が必要な加熱量で供給水を加熱するように装置各部を動作させる。
混合装置14は、燃料ガスを大気圧に調整するゼロガバナ28と、燃焼ファン12からの空気とゼロガバナ28からの燃料ガスを混合するベンチュリミキサ17とを備える。これにより、混合装置14は、燃焼ファン12の送風量に比例した量の燃料ガスを混合し、一定の空燃比を有する混合ガスをバーナ7に供給する。このため、バーナ7による加熱量(発熱量)は、燃焼ファン12の回転数に比例する。
燃焼ファン12には、燃焼ファン12に空気を供給するための給気路11が接続される。給気路11には、給気路11の空気抵抗を切り替える抵抗切替弁13が設けられる。すなわち、燃焼ファン12の送風量と回転数との比例関係は、給気路11の空気抵抗が一定の場合には、ある下限回転数以上のときに維持される。そして、この下限回転数は、空気抵抗が大きいと小さくなるので、下限回転数以下とならないように、空気抵抗が切替え可能となっている。
排気ダクト10には、排気ダクト10を通って排出される排気の温度を検出する排気温度検出器18が設けられる。
図2は、制御部16の構成を示す。図2のように、制御部16は、加熱部2が発生すべき加熱量を算出する加熱量算出部19と、加熱量算出部19による加熱量の算出値の補正に用いられる補正値を算出する補正値算出部20とを備える。
加熱量算出部19は、給水流量検出器3により検出される給水流量、出湯温度設定操作部5により設定される設定温度、及び給水温度検出器6により検出される給水温度に基づいて、加熱量を算出する。補正値算出部20は、出湯温度検出器4により検出される出湯温度を参照して、加熱量の算出値の補正に用いる補正値を算出する。補正値が所定値以上になった場合、報知部21により、異常である旨がリモコン等のディスプレイ22に表示して報知される。
また、制御部16は、補正値算出部20により算出される補正値を記憶する補正値記憶部23を備え、補正値記憶部23により記憶される補正値を、次回の加熱部2の動作開始時に、加熱量算出部19により得られる加熱量の算出値を補正するために用いる。
また、制御部16は、燃焼ファン12の駆動電流であるファン電流を検出するファン電流検出部24と、ファン電流に基づいて前記給・排気路の閉塞の有無を判定する閉塞判定部25と、給湯装置1の電源投入時に、加熱量算出部19により算出される加熱量を補正する初期加熱量補正部26とを備える。ファン電流検出部24は、電流センサ27の検出信号に基づいてファン電流を検出する。給・排気路の閉塞には、給・排気路が延長される場合が含まれる。
初期加熱量補正部26は、給湯装置1の電源投入時に、燃焼ファン12を駆動してファン電流検出部24によりファン電流を検出し、該ファン電流に基づいて閉塞判定部25により給・排気路の閉塞の有無を判定し、閉塞が有ると判定した場合に該閉塞の程度に基づいて加熱量の補正を行う。
補正値算出部20による補正値の算出は、次のようにして行うことができる。すなわち、給水流量検出器3により検出される給水流量をM、出湯温度設定操作部5により設定されている設定温度をTp、給水温度検出器6により検出される給水温度をT1、及び出湯温度検出器4により検出される出湯温度をT2とする。
そして、(Tp−T1)×Mから(T2−T1)×Mを減じた値が、(Tp−T1)×Mのx[%]であるとすれば、1+x/100が補正値となる。ここで、(Tp−T1)×Mは、加熱量算出部19で算出される加熱量の算出値に対応する。(T2−T1)×Mは、排気閉塞等に起因して減少した実際の加熱量に対応する。
図3を用いて、補正値を算出し、加熱量を補正する例を示す。図3では、抵抗切替弁13により切替え可能な風量大(空気抵抗小)の場合と風量小(空気抵抗大)の場合について、給・排気路に一定の閉塞率で給・排気路の閉塞(以下、「排気閉塞」という。)が生じた場合にインプット(ガス消費量)が減少する様子が例示されている。
ここで、風量大とは、同じファン回転数に対して燃焼ファン12による送風量が大きいことを意味し、風量小とは、同送風量が小さいことを意味している。グラフの横軸はインプットであり加熱量に対応している。縦軸は、燃焼ファン12のファン回転数である。
ここで、両端が■の実線L1は、排気閉塞が無くかつ風量大の場合のインプットとファン回転数との関係を示しており、両端が□の破線L2は、この場合においてインプットが20%程度低下するまで排気閉塞が進行した場合の同関係を示している。両端が◆の実線L3は、排気閉塞が無くかつ風量小に切り替えた場合の同関係を示し、両端が◇の破線L4は、この場合において破線L2の場合と同程度の排気閉塞がある場合を示している。
この例において、排気閉塞が無くかつ風量大である実線L1の上端のインプットが49371[kcal/h]で、この場合に排気閉塞が生じたときの破線L2の上端のインプットは39803[kcal/h]であり、インプットの減少率は19.4%である。このときのファン回転数は345[Hz]である。
また、実線L1の下端のインプット12267[kcal/h]、破線L2の下端のインプット9590[kcal/h]の場合の減少率は21.8[%]であるから、実線L1及び破線L2について、ほぼ全範囲で20[%]程度減少することがわかる。したがって、この減少率に基づき、補正値を1.2とすることができる。
この場合に、加熱量算出部19で算出される加熱量(指示熱量)が20000[kcal/h]、ファン回転数が150[Hz]である場合には、20000×1.2=24000[kcal/h]が補正後の加熱量(指示熱量)となる。この加熱量を得るためには、ファン回転数を、同様に補正値1.2を乗じた値である180[Hz]にすればよい。
この風量大の場合に対し、風量小(空気抵抗大)に切り替えた場合には、実線L3及び破線L4の上端における減少率は3.6[%]、下端における減少率は2.9[%]となっている。ただし、この切替えの前後において排気閉塞の閉塞率には変化はない。この場合、補正値は1.03程度となり、風量大の場合よりかなり小さい(1に近い)値となる。したがって、補正値は、風量大の場合の補正値αと風量小の場合の補正値βとで別個に算出し、使い分ける必要がある。
図4は、制御部16による処理の要部を示す。制御部16は、装置の電源が投入され、又は運転中に生じた停電から復帰したとき、図4の処理を開始する。処理を開始すると、まず、STEP1において、前回運転時に補正値記憶部23に記憶した補正値を読み出して、風量大及び風量小の場合の補正値α及び補正値βを設定する。
初回運転時の場合には、又はリセット等により記憶している補正値が無い場合には、燃焼ファン12を駆動してファン電流検出部24によりファン電流を検出し、該ファン電流に基づいて閉塞判定部25により給・排気路の閉塞の有無を判定する。そして、閉塞が有ると判定した場合には、初期加熱量補正部26により、該閉塞の程度に基づいて加熱量算出部19により算出される加熱量を補正する。
このときの補正値は、風量大及び風量小の場合の補正値α及び補正値βとして採用される。なお、この代わりに、初回運転時の場合又はリセット等により記憶している補正値が無い場合には、補正値α及び補正値βとして「1」を設定してもよい。
次に、出湯側通水路15cの下流側先端に設けられた出湯栓が開かれたことに伴って、給水流量検出器3による検出水量が設定水量を超えたことが判明するまで待機する(STEP2、STEP3)。STEP3において検出水量が設定水量を超えた旨を判定すると、STEP4において、バーナ7の点火処理を行い、燃料ガスの燃焼を開始する。
このとき、加熱量算出部19により算出される加熱量(発熱量)Kに対応する給・排気路の空気抵抗となるように抵抗切替弁13を風量大又は風量小に設定し、この設定に対応する補正値α又はβを上記の算出加熱量Kに乗じて得られる補正加熱量Kcに対応する回転数で燃焼ファン12を回転させる。
この処理を、上述図3の例に当て嵌めると、算出加熱量Kとして20000[kcal/h]が算出され、これに対応して抵抗切替弁13が風量大に設定され、補正値α(=1.2)を算出加熱量Kに乗じて得られる24000[kcal/h]の補正加熱量Kcに対応する回転数180[Hz]で燃焼ファン12が回転される。
バーナ7の燃焼中には、STEP5において、出湯側通水路15cの下流側先端に設けられた出湯栓が閉じられて、給水流量検出器3による検出水量が設定水量以下になったかどうかが監視される。設定水量以下になったと判定した場合には、STEP6においてバーナ7の燃焼を停止する処理を行い、STEP2に戻って検出水量が再度設定水量を超えるまで待機する。
また、バーナ7の燃焼中には、STEP7において、バーナ7の加熱量が過多であるか否かを判定する。この判定は、補正加熱量Kcで加熱したときの出湯温度T2が上限に達してから、出湯温度設定操作部5により設定されている設定温度Tpと、その出湯温度T2とに基づいて行われる。例えば、T2−Tpの値が1℃以上であれば過多であると判定し、1℃未満であれば過多ではないと判定する。
過多ではないと判定した場合には、そのまま燃焼を続行する。過多であると判定した場合には、STEP8において、抵抗切替換弁13の設定に対応する補正値α又はβを更新する。
この更新は、上述のようにして補正値を算出することにより行われる。すなわち、給水流量検出器3により検出される給水流量M、出湯温度設定操作部5により設定されている設定温度Tp、給水温度検出器6により検出される給水温度T1、及び出湯温度検出器4により検出される出湯温度T2に基づき、(Tp−T1)×Mから(T2−T1)×Mを減じた値が、(Tp−T1)×Mのx[%]であるとすれば、1+x/100を新たな補正値α又はβとして採用することにより行うことができる。
例えば、上記の差が(Tp−T1)×Mの−10[%]であれば、新たな補正値α又はβは0.9(=1−10/100)倍することにより、新たな補正値α又はβを得ることができる。このようにして更新された補正値α及びβを用いて、(Tp−T1)×Mを補正した加熱量Kcに対応する回転数で燃焼ファン12を回転させることにより燃焼が続行される。
また、バーナ7の燃焼中には、STEP9において、バーナ7の加熱量が不足であるか否かを判定する。この判定は、上記STEP7の場合と同様に、補正加熱量Kcで加熱したときの出湯温度T2が一定の状態になってから、設定温度Tpと出湯温度T2とに基づいて行われる。例えば、T2−Tpの値が−1℃以下であれば不足であると判定し、−1℃以下でなければ不足ではないと判定する。
不足ではないと判定した場合には、そのまま燃焼を続行する。不足であると判定した場合には、STEP10において、抵抗切替弁13の設定に対応する補正値α又はβを更新する。
この更新は、上記STEP8の場合と同様にして行うことができる。例えば、上記の(Tp−T1)×Mから(T2−T1)×Mを減じた値が、(Tp−T1)×Mの20[%]であれば、新たな補正値α又はβは1.2(=1+20/100)となる。
次に、STEP11において、補正値αが所定の判定値Aを超えているか否かを判定する。判定値A以上であると判定した場合には、報知部21により、給・排気路が閉塞している旨又は燃料ガスの種類が間違っている旨をディスプレイ22上に表示し、バーナ7の燃焼を停止する処理を行い、図4の処理を中止する。
STEP11において、判定値Aを超えていないと判定した場合には、STEP13において、補正値βが所定の判定値Bを超えているか否かを判定する。超えていると判定した場合には、STEP14において、報知部21により、ディスプレイ22上に、抵抗切替弁13に異物詰りが生じた旨の表示を行うとともに、バーナ7の燃焼を停止する処理を行い、図4の処理を中止する(STEP12)。
すなわち、風量大の場合の補正値αに対する風量小の場合の補正値βの減少の割合が、給・排気路の閉塞や延長時の場合と大きく異なる場合には、抵抗切替弁13に異物が侵入していると判断できる。例えば、上述の図3の例では、風量大の場合の補正値αが1.2に対し、風量小の場合の補正値βが1.03程度であるのに対し、補正値βが1.2であるとすれば、抵抗切替弁13に対して異物が侵入していると判断できる。この観点から、判定値Bを適切に設定することにより、抵抗切替弁13に対する異物の侵入の有無を判定することができる。
STEP13において判定値Bを超えていないと判定した場合には、STEP15において、排気温度検出器18による検出温度が所定の判定値Cを超えているか否かを判定する。超えていると判定した場合には、STEP16において、報知部21により、ディスプレイ22上に、ライム詰りが生じている旨のエラー表示を行うとともに、バーナ7の燃焼を停止する処理を行い、図4の処理を中止する。ライム詰りによって熱交換器9の温度が異常に上昇し、熱交換器9に穴が開く前に、ユーザにそのような不具合があることを知らせて、対応措置を促すためである。
STEP15において判定値Cを超えていないと判定した場合には、STEP4における燃焼を続行する。
以上のように、本実施形態によれば、制御部16は、補正値α、βを記憶し、次回の加熱部の動作開始時に、加熱量算出部19により得られる加熱量の算出値を該補正値α、βで補正した加熱量で加熱するように給湯装置1を動作させる。したがって、2回目以降の運転時には、停電等により装置がリセットされて補正値α、βの記憶が失われた場合を除き、上述の初回運転時の動作に比べ、より迅速に出湯温度T2を設定温度Tpに一致させることができる。
また、制御部16は、補正値α又はβが所定値以上になった場合、異常である旨を報知するようにしたので、ユーザは、報知部による報知情報により装置に異常があることを認識し、必要な対応措置を講ずることができる。
また、抵抗切替弁13により切り替えられる空気抵抗毎に補正値を算出して用いるようにしたので、加熱量(送風量)の大小に応じて切り替えられる空気抵抗毎に適切な加熱量の補正を行うことができる。
また、排気温度が所定値以上となった場合に、熱交換器9にライム詰まりが生じた旨を報知するようにしたので、ライム詰まりによって熱交換器9の温度が異常に上昇して熱交換器9に穴が開く前に、ユーザにそのような異常を知らせることができる。
また、制御部16は、給湯装置1の電源投入時に、ファン電流に基づいて給・排気路の閉塞の有無を判定し、閉塞が有ると判定した場合に該閉塞の程度に基づいて加熱量算出部19により算出される加熱量を補正する。これによれば、給湯装置1の設置時又は停電からの復帰時における初期状態での点火に際しての加熱量の補正が可能になるので、直ちに、補正した加熱量で加熱部を動作させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部16は、出湯温度と設定温度とに所定の差、例えば1℃である状態が所定時間継続した場合に補正値α、βを更新するものであってもよい。これによれば、燃焼室8への給・排気路の圧力が突風で一時的に急変するなどにより出湯温度T2と設定温度Tpとに差が生じた場合に誤った補正値α、βの更新が行われ、加熱部2の加熱量が多くなり過ぎたり、少なくなり過ぎたりするのを防止することができる。
また、混合装置14は、燃料ガスの供給量を制御する比例弁と、比例弁からの燃料ガスに空気を混合させるファンとを備え、比例弁とファンの回転数を一定の空燃比となるように制御するものであってもよい。
上記設定値Aとして値が異なる複数のもの、例えばA1、A2(A1<A2)を採用し、設定値A1を超えた場合には単にその旨を表示するにとどめ、設定値A2を超えた場合に燃焼を停止するようにしてもよい。設定値B、Cについても同様である。
1…給湯装置、2…加熱部、3…給水流量検出器、4…出湯温度検出器、5…出湯温度設定操作部、6…給水温度検出器、7…バーナ、8…燃焼室、9…熱交換器、10…排気ダクト(給・排気路)、11…給気路(給・排気路)、12…燃焼ファン、13…抵抗切替弁、15a…入水側通水路、15c…出湯側通水路、16…制御部、18…排気温度検出器、19…加熱量算出部、20…補正値算出部、21…報知部、24…ファン電流検出部、25…閉塞判定部、26…初期加熱量補正部。

Claims (6)

  1. 入水側通水路を介して供給される供給水を加熱部で加熱して出湯側通水路を介して出湯する給湯装置であって、
    前記入水側通水路に設けられて供給水の給水流量を検出する給水流量検出器と、
    前記出湯側通水路に設けられて出湯される湯の出湯温度を検出する出湯温度検出器と、前記出湯温度の設定温度を設定するための出湯温度設定操作部と、
    前記供給水の給水温度を検出する給水温度検出器と、
    給湯運転を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記給水流量、前記設定温度、及び前記給水温度に基づいて、前記加熱部の加熱量の算出値を得る加熱量算出部と、前記出湯温度を参照して前記加熱量の算出値の補正に用いる補正値を算出する補正値算出部とを備え、前記補正値で補正した加熱量で加熱するように前記加熱部を動作させるとともに該補正値を記憶し、次回の動作開始時に、前記加熱量算出部により得られる加熱量の算出値を該補正値で補正した加熱量で加熱するように前記加熱部を動作させるものであることを特徴とする給湯装置。
  2. 請求項1記載の給湯装置において、
    前記制御部は、前記補正値が所定値以上になった場合、異常である旨を報知する報知部を備えることを特徴とする給湯装置。
  3. 請求項1又は2記載の給湯装置において、
    前記加熱部は、バーナを収容する燃焼室と、前記バーナで加熱される熱交換器と、前記燃焼室に連通する給・排気路と、前記バーナに前記給・排気路を介して燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、前記給・排気路の空気抵抗を前記加熱部に要求される加熱量に応じて切り替える空気抵抗切替弁とを備え、
    前記補正値は、前記空気抵抗切替弁により切替え可能な空気抵抗毎に算出され、用いられるものであることを特徴とする給湯装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載の給湯装置において、
    前記制御部は、前記出湯温度と前記設定温度とに所定の差がある状態が所定時間継続した場合に前記補正値を更新するものであることを特徴とする給湯装置。
  5. 請求項3記載の給湯装置において、
    前記燃焼ファンのファン電流を検出するファン電流検出部と、前記ファン電流に基づいて前記給・排気路の閉塞の有無を判定する閉塞判定部とを備え、
    前記制御部は、装置の電源投入時に、前記燃焼ファンを駆動して前記ファン電流検出部によりファン電流を検出し、該ファン電流に基づいて前記閉塞判定部により前記給・排気路の閉塞の有無を判定し、閉塞が有ると判定した場合に該閉塞の程度に基づいて、前記加熱量算出部により算出される加熱量を補正する初期加熱量補正部を備えることを特徴とする給湯装置。
  6. 請求項3又は5記載の給湯装置において、
    前記給・排気路の排気側に排気温度を検出する排気温度検出器を備え、
    前記排気温度が所定値以上となった場合に、前記熱交換器にライム詰まりが生じた旨を報知する報知部を備えることを特徴とする給湯装置。
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