JP2010096328A - 減速機のエアブリーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】減速機の高さ寸法を高くしたり、遮蔽板を新たに取付けたりすることなく、減速機の両方向の回転に対応したエアブリーザ装置を提供すること。
【解決手段】潤滑油が封入されたハウジング20に、水平に回転する少なくとも1つのギアが収納され、ハウジング20の天板26の周縁近傍に空気抜き孔28が設けられた減速機10において、平面図で見て空気抜き孔28を取り囲むようにハウジング20の側板21,23から一対の壁部22a,22bを内方に突出させ、一対の壁部22a及び22bの先端に隙間25を設ける。空気抜き孔28の両側に一対の壁部22a,22bを設けているため、ギアの左右のどちらの回転に対しても、潤滑油の噴き出しを抑制することができる。
【選択図】図1
【解決手段】潤滑油が封入されたハウジング20に、水平に回転する少なくとも1つのギアが収納され、ハウジング20の天板26の周縁近傍に空気抜き孔28が設けられた減速機10において、平面図で見て空気抜き孔28を取り囲むようにハウジング20の側板21,23から一対の壁部22a,22bを内方に突出させ、一対の壁部22a及び22bの先端に隙間25を設ける。空気抜き孔28の両側に一対の壁部22a,22bを設けているため、ギアの左右のどちらの回転に対しても、潤滑油の噴き出しを抑制することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、減速機のエアブリーザ装置に関する。
減速機のギアケース内には、通常、所定量の潤滑油が封入され、オイルシールを介して回転軸がギアケース外に延出している。そして、このようなギアケースには、通常、エアブリーザ装置が設けられている。エアブリーザ装置は、ギアケースの内部と外気を連通させて、その内部の圧力が運転中に高くなるのを防ぎ、オイルシール設置部からの油漏れが生じないようにするためのものである。
ところで、市場からの要請により、近年、コンパクトで能力の高い減速機が求められているため、外観はコンパクトにして、内部のギアは厚く大きくなる傾向にある。そのため、減速機内部に占めるギアの比率が上がることになり、内部の潤滑油の撹拌によって、潤滑油がエアブリーザ装置から噴出し易くなる問題がある。
すなわち、ギヤの回転に伴う遠心力によって、潤滑油がギア中心から外方向へ吹き飛ばされ、ケース内壁にぶつかった潤滑油が逃げ場がないため、上部へ跳ね上がることがあり、その結果、ギアケースの上部に設けられた空気抜き孔(プレッシャベント)から潤滑油が噴き出すことがあった。そして、ギアの回転が速くなるに従い、潤滑油の跳ね上がりも激しくなり、潤滑油の噴き出しも多くなるという問題がある。
このような潤滑油の噴き出しを軽減する機構としては、特許文献1から4のものがある。
特開平5−164216号公報
特開昭59−110974号公報
特開昭59−13171号公報
特開昭60−215158号公報
すなわち、ギヤの回転に伴う遠心力によって、潤滑油がギア中心から外方向へ吹き飛ばされ、ケース内壁にぶつかった潤滑油が逃げ場がないため、上部へ跳ね上がることがあり、その結果、ギアケースの上部に設けられた空気抜き孔(プレッシャベント)から潤滑油が噴き出すことがあった。そして、ギアの回転が速くなるに従い、潤滑油の跳ね上がりも激しくなり、潤滑油の噴き出しも多くなるという問題がある。
このような潤滑油の噴き出しを軽減する機構としては、特許文献1から4のものがある。
特許文献1から3の装置では、潤滑油が空気抜き孔から噴き出さないようにするために、構造的に潤滑油がプレッシャベントに届き難くなるようにしているが、そのため、減速機の高さ寸法が高くなったり、遮蔽板の取付けのために、別途、コストと納期が発生するというような問題がある。
また、特許文献4の装置では、空気抜き孔に向かう潤滑油の飛散方向を覆うバッフルプレートをケーシング端面から内方に延在させることにより、油が噴き出さないようにしているが、一方向の回転しか想定しておらず、減速機の両方向の回転には対応できない。
また、特許文献4の装置では、空気抜き孔に向かう潤滑油の飛散方向を覆うバッフルプレートをケーシング端面から内方に延在させることにより、油が噴き出さないようにしているが、一方向の回転しか想定しておらず、減速機の両方向の回転には対応できない。
本発明は、上述した、従来のエアブリーザ装置の問題点を解決することを目的とする。
本発明は、潤滑油が封入されたハウジングに、水平に回転する少なくとも1つのギアが収納され、該ハウジングの天板の周縁近傍に空気抜き孔が設けられた減速機において、
平面図で見て前記空気抜き孔を取り囲むように前記ハウジングの側板から一対の壁部を内方に突出させ、該一対の壁部の先端に隙間を設けたことを特徴とする減速機のエアブリーザ装置によって、前記課題を解決した。
平面図で見て前記空気抜き孔を取り囲むように前記ハウジングの側板から一対の壁部を内方に突出させ、該一対の壁部の先端に隙間を設けたことを特徴とする減速機のエアブリーザ装置によって、前記課題を解決した。
本発明によれば、空気抜き孔の両側に一対の壁部を設けているため、ギアの左右のどちらの回転に対しても、潤滑油の噴き出しを抑制することができる。
さらに、請求項2の構成によれば、ギアの回転により遠心力によって吹き飛ばされて来る潤滑油を内方に向かって戻すような流れをつくることができるため、空気抜き孔からの潤滑油の噴き出しをより効果的に軽減することができる。
さらに、請求項3の構成によれば、ギアの回転に伴い、空気抜き孔の方向へ向かう潤滑油の流れを低減することにより、さらに、空気抜き孔からの潤滑油の噴き出しを軽減することができる。
さらに、請求項2の構成によれば、ギアの回転により遠心力によって吹き飛ばされて来る潤滑油を内方に向かって戻すような流れをつくることができるため、空気抜き孔からの潤滑油の噴き出しをより効果的に軽減することができる。
さらに、請求項3の構成によれば、ギアの回転に伴い、空気抜き孔の方向へ向かう潤滑油の流れを低減することにより、さらに、空気抜き孔からの潤滑油の噴き出しを軽減することができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態の減速機の水平断面図、図2は、図1の2−2線での断面図、図3(A),(B)は、ギアの回転に伴う潤滑油の2つの流れの説明図、図4(A),(B)は、壁部が内側へ向けて傾斜していない場合と、傾斜している場合の潤滑油の流れを説明する図、図5(A),(B)は、本発明の第2の実施形態におけるハウジングの内部の斜視図と、潤滑油の流れの説明図である。
なお、説明の都合上、減速機は、2段減速の場合を図示してあるが、これに限定されることはない。
図1は、本発明の実施形態の減速機の水平断面図、図2は、図1の2−2線での断面図、図3(A),(B)は、ギアの回転に伴う潤滑油の2つの流れの説明図、図4(A),(B)は、壁部が内側へ向けて傾斜していない場合と、傾斜している場合の潤滑油の流れを説明する図、図5(A),(B)は、本発明の第2の実施形態におけるハウジングの内部の斜視図と、潤滑油の流れの説明図である。
なお、説明の都合上、減速機は、2段減速の場合を図示してあるが、これに限定されることはない。
図1及び図2に示すように、減速機10は、ハウジング(ギアケース)20に、水平に取付けられた入力軸12の回転を2段減速して(中空)出力軸14に伝達するもので、垂直に設置される(中空)出力軸14には、ギア30が取付けられており、このギア30がハウジング20内に封入されている潤滑油を撹拌し、且つ、吹き飛ばすことに起因する、空気抜き孔28からの潤滑油の噴き出しを抑制することが本発明の主題である。
空気抜き孔28は、ハウジングの天板26の周縁近傍に設けられる。
空気抜き孔28は、ハウジングの天板26の周縁近傍に設けられる。
符号24は、ハウジング20の側板21に取付けられているオイルゲージ(油面計)で、外部から潤滑油の液面が目視できるように、潤滑油の液面は、通常、このオイルゲージ24の高さにある。
本発明では、平面図で見て空気抜き孔28を取り囲むように、ハウジング20の側板21と23から、一対の壁部22a,22bを内方に突出させ、この一対の壁部22a,22bの先端には、隙間25が設けてある。この隙間25により、ハウジング内の空気は、空気抜き孔28を通じて外気と連通する。そして、本発明では、このように、一対の壁部22a,22bが設けられていることにより、ギア30の左右、いずれの方向の回転に際しても、空気抜き孔28に向かう潤滑油の流れを抑制することができる。
ところで、ギア30の回転に伴う潤滑油の流れは、図3(A),(B)のように分解して示すことができる。図3(A)は、ギア30の回転による遠心力に起因して外側へ飛ばされる流れであり、図3(B)は、ギアの回転に伴って回される流れである。この2つの流れが重なり合って、実際の潤滑油の流れが生じる。
前記一対の壁部22a,22bを設けたことにより、潤滑油の撹拌に抵抗が生じると、減速機において動力の損失が生じるので好ましくない。しかし、図4(A)のように、一対の壁部22a,22bの、空気抜き孔28から見て外壁面22c,22dがギア30の同心円に対して接線方向に沿っていると、ギア30の回転により回される潤滑油の流れに、遠心力によって吹き飛ばされて来る潤滑油の流れが合わさったとき、遠心力によって吹き飛ばされて来る潤滑油の流れを抑えることができない。
ところが、図4(B)に示すように、前記外壁面22c,22dがギア30の同心円に対する接線方向に対して内方に傾斜が付けられていると、この外壁面22c,22dの傾斜により、遠心力によって吹き飛ばされて来る潤滑油の流れを内向きに抑える流れをつくることができるので、空気抜き孔28に向かう潤滑油の流れを低減することができる。
図4(A),(B)において、丸で囲んだ部分が、この外壁面22c,22dの内向き傾斜による効果を示している。
図4(A),(B)において、丸で囲んだ部分が、この外壁面22c,22dの内向き傾斜による効果を示している。
次に、図5(A)は、本発明の第2の実施形態におけるハウジングの内面の斜視図である。
この実施形態では、ハウジング20の側板23の内面に凹み40が形成されている。そして、この凹みの側壁の少なくとも一部42に、空気抜き孔28に向かって下方に下る傾斜が設けられている。この実施形態では、ギア30が左回転するとき、潤滑油の回される流れと、遠心力によって吹き飛ばされて来る流れのいずれについても、下方へ誘導されるため、空気抜き孔28方向へ向かう潤滑油の流れを,さらに抑えることができる。図5(B)は、傾斜した周壁42の効果を示す説明図である。
この実施形態では、ハウジング20の側板23の内面に凹み40が形成されている。そして、この凹みの側壁の少なくとも一部42に、空気抜き孔28に向かって下方に下る傾斜が設けられている。この実施形態では、ギア30が左回転するとき、潤滑油の回される流れと、遠心力によって吹き飛ばされて来る流れのいずれについても、下方へ誘導されるため、空気抜き孔28方向へ向かう潤滑油の流れを,さらに抑えることができる。図5(B)は、傾斜した周壁42の効果を示す説明図である。
このような凹みを、側板21にも設けておくと、ギア30の左右、いずれの方向の回転に際しても、空気抜き孔28に向かう潤滑油の流れを抑制することができる。
10: 減速機
20: ハウジング
22a,22b: 壁部
21,23: 側板
25: 隙間
26: 天板
28: 空気抜き孔
40: 凹み
42: (傾斜)周壁
20: ハウジング
22a,22b: 壁部
21,23: 側板
25: 隙間
26: 天板
28: 空気抜き孔
40: 凹み
42: (傾斜)周壁
Claims (3)
- 潤滑油が封入されたハウジングに、水平に回転する少なくとも1つのギアが収納され、該ハウジングの天板の周縁近傍に空気抜き孔が設けられた減速機において、
平面図で見て前記空気抜き孔を取り囲むように前記ハウジングの側板から一対の壁部を内方に突出させ、該一対の壁部の先端に隙間を設けたことを特徴とする、
減速機のエアブリーザ装置。 - 前記一対の壁部が前記ギアの同心円に対してその接線方向から内方に傾斜している、請求項1の減速機のエアブリーザ装置。
- 前記壁部に続くハウジングの側板に凹みが設けられ、該凹みの周壁の少なくとも一部が前記空気抜き孔側へ向かって下向きの傾斜を有する、請求項1又は2の減速機のエアブリーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008269831A JP2010096328A (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 減速機のエアブリーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008269831A JP2010096328A (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 減速機のエアブリーザ装置 |
Publications (1)
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JP2008269831A Pending JP2010096328A (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 減速機のエアブリーザ装置 |
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JP (1) | JP2010096328A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102606717A (zh) * | 2011-01-19 | 2012-07-25 | 北方传动机构制造有限责任两合公司 | 锥形齿轮组合部件传动装置 |
US20140290407A1 (en) * | 2013-03-28 | 2014-10-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Drive force transmission device |
CN108871158A (zh) * | 2018-05-10 | 2018-11-23 | 浙江恒星传动科技有限公司 | 一种伞齿轮副的检测及装配方法 |
-
2008
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20140290407A1 (en) * | 2013-03-28 | 2014-10-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Drive force transmission device |
US9909629B2 (en) * | 2013-03-28 | 2018-03-06 | Honda Motor Co., Ltd. | Drive force transmission device |
CN108871158A (zh) * | 2018-05-10 | 2018-11-23 | 浙江恒星传动科技有限公司 | 一种伞齿轮副的检测及装配方法 |
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