JP2010096027A - ブローバイガス還元装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スロットル弁のデポジットの付着量の増大を抑制することができるブローバイガス還元装置を提供する。
【解決手段】このブローバイガス還元装置50は、エンジン10の燃焼室30からクランクケース24に漏れたブローバイガスを吸気通路49に還元する。吸気通路49への還元は、ブローバイガスをスロットル弁46の下流側49bに導く第一通路53及びスロットル弁46の上流側49aに導く第二通路54を通じて行われる。また、第一通路53にPCV弁55が設けられており、PCV弁55の制御により、機関運転状況に応じて第一通路53を通じて還元されるブローバイガス量が調整される。そして、デポジット量が閾値を超えるか否か等により、スロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるかを判定し、その必要性があると判定したときは、PCV弁55の開度を増大させる。
【選択図】図1
【解決手段】このブローバイガス還元装置50は、エンジン10の燃焼室30からクランクケース24に漏れたブローバイガスを吸気通路49に還元する。吸気通路49への還元は、ブローバイガスをスロットル弁46の下流側49bに導く第一通路53及びスロットル弁46の上流側49aに導く第二通路54を通じて行われる。また、第一通路53にPCV弁55が設けられており、PCV弁55の制御により、機関運転状況に応じて第一通路53を通じて還元されるブローバイガス量が調整される。そして、デポジット量が閾値を超えるか否か等により、スロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるかを判定し、その必要性があると判定したときは、PCV弁55の開度を増大させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の燃焼室からクランクケースに漏れたブローバイガスを、吸気量制御弁の上流及び下流にそれぞれ接続された第一通路及びは第二通路を通じて吸気通路に還元するとともに、第一通路に設けられたPCV弁の制御により第一通路を通じて還元されるブローバイガス量を機関運転状況に応じて調整するブローバイガス還元装置に関する。
自動車等の車両に搭載される内燃機関は、シリンダとピストンにより密閉された燃焼室で燃料を燃焼させることにより熱エネルギを回転運動に変換している。しかしながら、シリンダとピストンとの間には僅かな隙間が存在するため、燃焼室からシリンダとピストンリングとの間からクランクケースにブローバイガスが漏れている。このブローバイガスには、燃料成分や排気成分を含んでおり外部に排出すると公害の原因となるため、近年では、ブローバイガス還元装置によりブローバイガスを吸気通路に還元し、吸気とともに燃焼させている(特許文献1参照)。
一方、ブローバイガスを吸気と混合させることにより燃焼状態が悪化するという問題がある。すなわち、ブローバイガスには、燃焼室から漏れた燃料ガスだけでなく、オイル成分が含まれており、燃料のように効率的に燃焼させ得るものではないため、吸気に高濃度でブローバイガスを混合すると結果的に酸素量が足りなくなり燃焼状態が悪化する。
そのため、燃焼状態が悪化しないように、機関運転状況に応じて、吸気通路に還元するブローバイガス流量を調整している。具体的には、ブローバイガス還元装置には、PCV弁が、吸気通路におけるスロットル弁の下流側とクランクケースを連結する第一通路に設けられ、そのPCV弁の開度の調整により、第一通路におけるブローバイガス流量が吸気量に対して過剰とならないように調整している。
なお、内燃機関には、ブローバイガス還元装置の構成要素として、クランクケースと吸気通路におけるスロットル弁の上流側とを連結する第二通路が設けられているが、この通路は、主に、機関低負時において、クランクケースへ新たな空気を導入するために用いられている。
特開2006−299929号公報
ところで、上記ブローバイガス還元装置を備える内燃機関においては、機関運転状態によっては、スロットル弁に付着するデポジット(ブローバイガスに含まれるオイル等によって形成される堆積物)が異常に増大してしまうといった問題がある。
例えば、機関高負時においては、クランクケース内の圧力が大気圧よりも高くなるため、ブローバイガスが第一通路及び第二通路を通じて吸気通路に還元される。このとき、第二通路を通じて吸気通路のスロットル弁よりも上流側に相当量のブローバイガス量が流れ込み、スロットル弁を通過するブローバイガス量が増大するため、スロットル弁に付着するデポジット量が増大する。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、吸気量制御弁に付着するデポジット量の増大を抑制することのできるブローバイガス還元装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、内燃機関の燃焼室からクランクケースに漏れたブローバイガスを、内燃機関への吸気空気量を制御する吸気量制御弁の下流側に導く第一通路及び吸気量制御弁の上流側に導く第二通路を通じて吸気通路に還元するとともに、前記第一通路に設けられたPCV弁の制御により前記第一通路を通じて還元されるブローバイガス量を機関運転状況に応じて調整するブローバイガス還元装置において、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるか否かを判定し、その必要性があると判定したときは、前記PCV弁の開度を増大させる制御を行う制御手段を備えることを要旨としている。
(1)請求項1に記載の発明は、内燃機関の燃焼室からクランクケースに漏れたブローバイガスを、内燃機関への吸気空気量を制御する吸気量制御弁の下流側に導く第一通路及び吸気量制御弁の上流側に導く第二通路を通じて吸気通路に還元するとともに、前記第一通路に設けられたPCV弁の制御により前記第一通路を通じて還元されるブローバイガス量を機関運転状況に応じて調整するブローバイガス還元装置において、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるか否かを判定し、その必要性があると判定したときは、前記PCV弁の開度を増大させる制御を行う制御手段を備えることを要旨としている。
本発明によれば、吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があると判定したときは、第一通路にあるPCV弁を開いて第一通路に流れるブローバイガス量を増加させることにより、第二通路のブローバイガス量を減少させる。これにより、吸気量制御弁に付着するデポジット量の増大を抑制することができる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブローバイガス還元装置において、前記制御手段は、前記デポジット量が閾値を超えたことに基づいて、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性がある旨判定することを要旨としている。
この発明によれば、閾値の大きさの設定により、吸気量制御弁に付着することが許容されるデポジット量を調整することができる。例えば、閾値として「0」に近い値を設定したときには、吸気量制御弁へのデポジットの付着が生じたとしてもその量を「0」付近に維持することができる。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のブローバイガス還元装置において、前記制御手段は、前記内燃機関が高負荷状態になったことに基づいて、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性がある旨判定することを要旨としている。
機関高負荷時にはクランクケース内のブローバイガスが第二通路を通じて吸気量制御弁の上流側に流れ込むため、同制御弁を通過するブローバイガス量が多くなる。本発明では、上記の条件に基づいてPCV弁の開度を増大するようにしているため、吸気量制御弁に付着するデポジット量の増大を好適に抑制することができる。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のブローバイガス還元装置において、前記内燃機関のクランクケース内圧が前記吸気量制御弁の上流側の圧力より大きくなったことに基づいて、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性がある旨判定することを要旨としている。
内燃機関のクランクケース内圧が吸気通路の上流側の圧力より大きくなったときは、ブローバイガスは第二通路を通じて吸気通路の上流側に流れ込む。この結果、吸気量制御弁を通過するブローバイガス量が多くなる。本発明では、上記の条件に基づいてPCV弁の開度を増大するようにしているため、吸気量制御弁に付着するデポジット量の増大を好適に抑制することができる。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のブローバイガス還元装置において、前記第二通路においてブローバイガスが前記吸気通路から前記吸気量制御弁の上流側に向けて流れることに基づいて、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性がある旨判定することを要旨としている。
クランクケース内のブローバイガスが第二通路を通じて吸気通路に供給されるときには、吸気量制御弁を通過するブローバイガス量が多くなる。本発明では、上記の条件に基づいてPCV弁の開度を増大するようにしているため、吸気量制御弁に付着するデポジット量の増大を好適に抑制することができるようになる。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、本発明のブローバイガス還元装置を具体化した第1実施形態について説明する。
図1〜図4を参照して、本発明のブローバイガス還元装置を具体化した第1実施形態について説明する。
図1に示すように、内燃機関としてのエンジン10は、混合気の燃焼により動力を発生させるエンジン本体20と、外部の空気を取り入れエンジン本体20に供給する吸気装置40と、ブローバイガスを吸気装置40に供給するブローバイガス還元装置50とを備えている。又、これら装置を統括的に制御する電子制御装置60を備えている。
エンジン本体20は、吸気と燃料の混合気を燃焼させるための燃焼室30を構成するシリンダ21と、その燃焼による熱膨張によりシリンダ21内で往復運動するピストン22と、シリンダ21の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト23とを備えている。さらに、クランクシャフト23を収容するクランクケース24と、クランクケース24の底部に設けられ潤滑油を貯留するオイルパン25と、各シリンダ21の吸気ポートに燃料を噴射するインジェクタ27とを備えている。
シリンダ21には、吸気をシリンダ21内に送り込むための吸気口21aと、排気空気をシリンダ21から排出するための排気口21bとが設けられている。吸気口21aには、この吸気口21aを開閉するための吸気弁28が設けられ、吸気を導入するための吸気通路49が接続されている。また、排気口21bには、この排気口21bを開閉するための排気弁29が設けられるとともに、排気ガスを外部に導くための排気通路31が接続されている。
吸気装置40は、外気を当該装置内に取り込むためのエアインテーク41と、取り入れられた外気(以下、吸気という。)の流量を調整するためのスロットルボディ42と、スロットルボディ42からの吸気を各シリンダ21に配分するインテークマニホールド43とを備えている。
エアインテーク41とスロットルボディ42との間には、エアクリーナ44とインテークホース45とが設けられている。エアクリーナ44は、エアインテーク41の吸気下流側に設けられ、エアインテーク41から取り込まれた空気中の異物を捕捉する。このエアクリーナ44の吸気下流側にはインテークホース45が接続されており、インテークホース45の他端は、スロットルボディ42の吸気上流側に接続されている。
スロットルボディ42には、スロットル弁46が設けられており、その開閉によりスロットルボディ42を通過する吸気の流量を調整する。また、スロットルボディ42の他端はインテークマニホールド43に接続されている。
インテークマニホールド43は、一定量の吸気を滞留させるためのサージタンク47と、サージタンク47内の吸気をシリンダヘッドの各インテークポートに送り込むための複数のサブパイプ48とが設けられている。
すなわち、エアインテーク41と、エアクリーナ44と、インテークホース45と、スロットルボディ42と、インテークマニホールド43とにより、吸気をエンジン本体20に送り込むための吸気通路49が形成されている。
ブローバイガス還元装置50は、シリンダ21から漏れ出たブローバイガスをブローバイガス連通室52に導くためのブローバイガス通路51と、ブローバイガス通路51に接続されたブローバイガス連通室52と、ブローバイガス連通室52に接続された第一通路53及び第二通路54と、を備えている。
ブローバイガス通路51は、エンジン本体20のクランクケース24に接続されている。また、同通路の先端はブローバイガス連通室52に接続されている。ブローバイガス連通室52には、第一通路53及び第二通路54がそれぞれ接続されている。第一通路53の吸気通路49側の端部は、吸気通路49のスロットル弁46より下流側49bに接続されている。また、第二通路54の吸気通路49側の端部は、吸気通路49のスロットル弁46より上流側49aに接続されている。
また、第一通路53には、同通路53の流量断面積を変更してブローバイガス流量を調整するためのPCV弁55が設けられている。PCV弁55は、アクチュエータで駆動される。
電子制御装置60は、エンジン本体20の運転状態等を検出する各種センサからの信号を入力する入力ポート、及び各種装置に信号を出力する出力ポートを有している。エンジン本体20の運転状況を検出するための各種センサとして、アクセルポジションセンサ61、クランクポジションセンサ62、エアフロメータ63、スロットルポジションセンサ64、空燃比センサ65等がある。アクセルポジションセンサ61は、車両のアクセルペダルの踏み込み量に応じた信号を出力する。クランクポジションセンサ62は、クランクシャフト23の回転速度に応じた信号を出力する。エアフロメータ63は、吸気通路49を流れる吸気の質量流量に応じた信号を出力する。スロットルポジションセンサ64は、スロットル弁46の開度に応じた信号を出力する。空燃比センサ65は、排気中の酸素濃度に基づいて混合気の空燃比に応じた信号を出力する。
電子制御装置60は、各種センサからの信号に基づいて運転者の要求及び機関運転状態を把握したうえで、スロットル弁46の開度、インジェクタ27の開弁時間、PCV弁55の開度、空燃比等の制御を行う。
具体的には、スロットル弁46の制御では、アクセル操作量及び機関回転速度に基づいて機関負荷の要求値を把握する。そして、この要求値に対応する吸気流量を目標値として設定し、エアフロメータ63による吸気流量をこの目標値に近づけるべくスロットル弁46の開度を制御する。
また、インジェクタ27の制御では、エアフロメータ63による吸気流量に基づいて導き出される吸気空気量に対し混合気の空燃比が目標値となる基本噴射量QIBを設定する。さらに、この基本噴射量QIBに対して別途の制御により設定される補正噴射量QIFを反映させたものを噴射量の最終的な要求値(以下、「噴射量の要求値QIT」)として設定する。そして、実際の噴射量をこの要求値QITにすべくインジェクタ27の開弁時間を制御する。
また、PCV弁55の制御では、機関負荷及び機関回転速度に基づいて要求されるPCV流量(第一通路53を流れるガス流量)を設定し、実際のPCV流量がこの要求値に維持されると見込まれるPCV弁55の開度をPCV弁開度要求値として設定する。そして、実際のPCV弁55の開度がPCV弁開度要求値に維持すべくPCV弁55の開度を制御する。
また、このような機関負荷及び機関回転速度に基づいて行われるPCV弁55の制御に加えて、スロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑止する必要性があるかの判定に基づいて、PCV弁55の制御が行われる。すなわち、各種センサからの信号に基づいて電子制御装置60がスロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があると判定したときは、PCV弁開度要求値に基づいて制御されている状態から、PCV弁55の開度を大きくするように制御する。
また、空燃比の制御は、目標の空燃比(以下、空燃比の目標値AFTという。)と空燃比センサ65による空燃比(以下、空燃比の実際値AFRという。)との乖離量及び乖離傾向に基づいて行われる。具体的には、空燃比の実際値を目標値に近づけるために、補正噴射量QIFを導出するものとして、基本噴射量QIBに対する補正係数(以下、空燃比補正値FAFという。)を設定する。空燃比補正値FAFは、空燃比フィードバック制御と空燃比学習制御とに基づいて導き出される。
空燃比フィードバック制御は、空燃比の目標値に対する空燃比の実際値の一時的な乖離を補償するための噴射量の空燃比補正値FAFを導き出するものである。
具体的には、空燃比の実際値AFRが空燃比の目標値AFT(例えば理論空燃比)に対してリッチ側に乖離しているとき、空燃比補正値FAFは噴射量を減少させるべくその基準値である「1」よりも小さい値として設定される。一方、空燃比の実際値AFRが空燃比の目標値AFTに対してリーン側に乖離しているとき、空燃比補正値FAFは噴射量を増加させるべくその基準値である「1」よりも大きい値として設定される。
具体的には、空燃比の実際値AFRが空燃比の目標値AFT(例えば理論空燃比)に対してリッチ側に乖離しているとき、空燃比補正値FAFは噴射量を減少させるべくその基準値である「1」よりも小さい値として設定される。一方、空燃比の実際値AFRが空燃比の目標値AFTに対してリーン側に乖離しているとき、空燃比補正値FAFは噴射量を増加させるべくその基準値である「1」よりも大きい値として設定される。
空燃比学習制御は、空燃比の目標値に対する空燃比の実際値の定常的な乖離を補償するための噴射量の補正係数(以下、空燃比学習値FAGという。)を算出するものである。この空燃比学習制御は、空燃比フィードバック制御とともに並行して行われる。
具体的には、空燃比の実際値AFRが空燃比の目標値AFTに対してリッチ側及びリーン側のいずれかに定常的に乖離する傾向がない場合、空燃比補正値FAFは「1」を中心としてリッチ側及びリーン側に変動する。そのため、この場合の空燃比補正値FAFの平均値は実質的に「1」と等しい値を示すようになる。一方、インジェクタ27の個体差あるいは経年劣化等に起因して空燃比の実際値AFRが空燃比の目標値AFTに対してリッチ側又はリーン側のいずれか一方に定常的に乖離する場合がある。そのため、このような定常的な乖離を補償するために、空燃比の実際値AFR及び空燃比の目標値AFTの定常的な乖離傾向を把握される。具体的には、空燃比補正値FAFの平均値が所定値を超えたとき又は所定値未満となったときに、乖離傾向を解消すべき値としての空燃比学習値FAGを求め、空燃比学習値FAGを更新する。
以上の態様をもって算出された空燃比補正値FAF及び空燃比学習値FAGは、それぞれ基本噴射量QIBに対する空燃比補正値FAFを導きだすための値として用いられ、補正噴射量QIFに反映される。
また、本実施形態では、空燃比学習値FAGは、スロットル弁46に付着したデポジット量を求めるための指標として用いられる。
空燃比学習値FAGは、空燃比の実際値AFR及び空燃比の目標値AFTの定常的な乖離傾向から導き出される数値である。つまり、空燃比学習値FAGは、実際の吸気空気量がその時点での目標値に対して差があることを示している。この差は、スロットル弁46に付着したデポジットによりスロットルボディ42の吸気通路面積が実質的に小さくなることに起因して生じる。したがって、空燃比学習値FAGをスロットル弁46に付着したデポジット量の指標として用いることができる。
空燃比学習値FAGは、空燃比の実際値AFR及び空燃比の目標値AFTの定常的な乖離傾向から導き出される数値である。つまり、空燃比学習値FAGは、実際の吸気空気量がその時点での目標値に対して差があることを示している。この差は、スロットル弁46に付着したデポジットによりスロットルボディ42の吸気通路面積が実質的に小さくなることに起因して生じる。したがって、空燃比学習値FAGをスロットル弁46に付着したデポジット量の指標として用いることができる。
次に、図2及び図3に基づいてブローバイガスの流れについて説明する。
図2に示すように、機関低負荷時においては、吸気通路49におけるスロットル弁46の下流側49bの負圧が大きいため、クランクケース24内のブローバイガスはブローバイガス通路51、ブローバイガス連通室52及び第一通路53を通じて吸気通路49の下流側49bに流れ込む。一方、クランクケース24の内圧はスロットル弁46の上流側49aの圧力より低くなっているため、矢符Aのように、吸気は第二通路54及びブローバイガス連通室52を通じてクランクケース24に流れ込む。
図2に示すように、機関低負荷時においては、吸気通路49におけるスロットル弁46の下流側49bの負圧が大きいため、クランクケース24内のブローバイガスはブローバイガス通路51、ブローバイガス連通室52及び第一通路53を通じて吸気通路49の下流側49bに流れ込む。一方、クランクケース24の内圧はスロットル弁46の上流側49aの圧力より低くなっているため、矢符Aのように、吸気は第二通路54及びブローバイガス連通室52を通じてクランクケース24に流れ込む。
このように機関低負荷時では、通常は、矢符Aのようにブローバイガスが流れているが、矢符Bに示すように、ブローバイガスが第二通路54を通じて吸気通路49からスロットル弁46の上流側49aへ流れる場合もある。特に、エンジン10を低燃費で運転させる運転モード(低燃費モードという。)では、このような流れが生じやすくなる。
すなわち、低燃費モードにおける機関アイドル時では、通常モード(低燃費モードでない運転モード。)におけるアイドル時における機関アイドル時に比べ、PCV弁55の開度は絞られている。そのため、第一通路53に流れるブローバイガス量が制限されることにより、ブローバイガス連通室52の内圧が高まり、同図矢符号Bに示すように、第二通路54を通じてスロットル弁46の上流側49aへブローバイガスが流れることとなる。
図3に示す機関高負荷時においては、クランクケース24の圧力がスロットル弁46の上流側49aの圧力よりも大きくなる。したがって、クランクケース24内のブローバイガスは、ブローバイガス通路51、ブローバイガス連通室52、第二通路54を通じて、吸気通路49のスロットル弁46の上流側49aに流れ込む。
ブローバイガスの流れは、上記のように機関の運転状況により変化しているが、第二通路54を通じてスロットル弁46の上流側49aに流れ込むブローバイガスが増大すると、スロットル弁46に付着するデポジット量は増加する傾向を示す。また、機関の長期間の使用によりスロットル弁46に付着するデポジット量が過多となっているときは、第二通路54を通じて流れるブローバイガス量が小量であっても、当該流れの発生により、スロットル弁46に付着するデポジット量が、そのスロットル弁46において許容されるデポジット量の上限を超えてしまうことになる。
そこで、電子制御装置60により、スロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑止する必要性について判定し、その必要性の有無に応じて、PCV弁55を制御している。これにより、スロットル弁46に付着するデポジット量が増加することを抑制している。
以下、スロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑止する必要性についての判定、及びその判定に基づくPCV制御の処理(以下、デポジット量増加抑制処理という。)について説明する。
図4は、デポジット量増加抑制処理の手順を示したフローチャートである。なお、この処理は予め設定された所定の制御周期毎に電子制御装置60を通じて繰り返し実行される。
ステップS101では、スロットル弁46のデポジット量が閾値DFを超えているか否かを判定する。例えば、上記に示したように、空燃比学習値FAGとデポジット量との相関図に基づいて、空燃比学習値FAGからスロットル弁46に付着したデポジット量を求める。次いで、求めたデポジット量と、燃費等を考慮して予め定められたデポジット量の上限値としての閾値DFとを比較して、デポジット量がこの閾値DFを超えているか否かについて判定する。
デポジット量が閾値DFを超えている場合は、ステップS102において、エンジン10が高負荷状態であるか否かを判定する。
すなわち、エンジン10が高負荷状態である場合は、先の図3に示したように、吸気通路49のスロットル弁46の上流側49aに流れ込む。したがって、エンジン10の高負荷状態により、デポジット量が増大することを抑制することの必要性について判定することができる。
すなわち、エンジン10が高負荷状態である場合は、先の図3に示したように、吸気通路49のスロットル弁46の上流側49aに流れ込む。したがって、エンジン10の高負荷状態により、デポジット量が増大することを抑制することの必要性について判定することができる。
具体的には、エンジン10が高負荷状態であるか否かの判定は、例えば、吸気通路49におけるスロットル弁46の下流側49bの負圧(以下、吸気通路下流部の負圧という。)と、予め設定された閾値PFとを比較し、吸気通路下流部の負圧がこの閾値PFを超えているか否かで行う。
エンジン10が高負荷状態であると判定したときは、ステップS103において、PCV弁55の開度をエンジン10が高負荷状態である旨判定する直前よりも大きくする。これにより、第一通路53に流れるブローバイガス量が増加し、第二通路54のブローバイガス量が減少するため、スロットル弁46に付着するデポジット量の増大を抑制することができる。
ステップS101でデポジット量が閾値DFを超えていないと判定した場合、又はステップS102でエンジン10が高負荷状態ではないと判定した場合は、PCV弁55の開度を維持して当該抑制処理を一旦終了する。この場合には、所定の制御周期が経過した後にステップS101の処理から再び当該抑制処理を実行する。
[実施形態の効果]
以上詳述したように、本実施形態のブローバイガス還元装置50によれば以下に示す効果が得られるようになる。
以上詳述したように、本実施形態のブローバイガス還元装置50によれば以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、スロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるか否かを判定し、その必要性があると判定したときは、PCV弁55の開度を増大させる制御を行う。これにより、第一通路53のブローバイガス流量を増大させて、第二通路54のブローバイガス量を減少させることができる。したがって、スロットル弁46に付着するデポジット量の増大を抑制することができる。
また、この構成によれば、スロットル弁46に付着するデポジット量の増大を抑制するための制御装置を新たに設ける必要もないので、その分、ブローバイガス還元装置50のコスト上昇を抑制することができる。
(2)本実施形態では、デポジット量が閾値を超えたことに基づいて、スロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるか否かを判定し、その必要性があると判定したときは、PCV弁55の開度を増大させる制御をする。すなわち、閾値の大きさの設定により、スロットル弁46に付着することが許容されるデポジット量を調整することができる。例えば、閾値として「0」に近い値を設定したときには、スロットル弁46へのデポジットの付着が生じたとしてもその量を「0」付近に維持することができる。また、閾値として、スロットル弁46の付着するデポジット量として許容できる範囲の上限値よりも低い値としたときには、その上限値まで増加することを抑えることができる。
(3)本実施形態では、エンジン10が高負荷状態になったことに基づいて、スロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるか否かを判定する。すなわち、機関高負荷時にはクランクケース24内のブローバイガスが第二通路54を介してスロットル弁46の上流側49aに流れ込むため、スロットル弁46を通過するブローバイガス量が多くなる。本発明では、上記の条件に基づいてPCV弁55の開度を増大するようにしているため、スロットル弁46に付着するデポジット量の増大を好適に抑制することができる。
(第2実施形態)
図5を参照して、本発明のブローバイガス還元装置を具体化した第2実施形態について説明する。
図5を参照して、本発明のブローバイガス還元装置を具体化した第2実施形態について説明する。
本実施形態のエンジン10は、上記の第1実施形態のデポジット量増加抑制処理において、その処理方法が異なるものとして構成されている。なお、本実施形態のエンジン10について、以下で説明する点以外は実質的に上記の第1実施形態のエンジン10と同様の構成である。
本実施形態では、前記第1実施形態のデポジット量増加抑制処理に代えて、図5に示すデポジット量増加抑制処理を行うようにしている。その他の構成については、前記第1実施形態と同様であるためその説明を省略する。
まずステップS201では、低燃費モードのアイドル運転状態であるかについて判定する。具体的には、車両の運転者が低燃費モードを選択したときに出される指令の有無により、その判定を行う。
低燃費モードである場合は、ステップS202において、PCV弁55の開度を通常モードのアイドル運転状態における開度よりも小さくする制御を行う。
なお、PCV弁55の開度を絞ることにより、次のように低燃費化が図られる。すなわち、PCV弁55の開度を小さくすることにより、一時的に、シリンダ21内の内圧が低下することによって機関回転速度が低下する。そのため、電子制御装置60は、機関回転速度をアイドル運転時の目標回転速度に近づけるように、スロットル弁46の開度を大きくするように指令し、吸気空気量を増大させる。この結果、ポンピングロスの低減が生じるとともに、機関回転速度が目標回転数を上回る。電子制御装置60は、実際の機関回転速度が目標回転速度を上回っていることに基づいて、スロットル弁46の開度を絞るように指令する。一般に吸気空気量に対するブローバイガス量の比率が低い程燃料消費率が高いので、機関回転速度を一定に維持するには、ブローバイガス量の比率が低い方が高いときよりも吸気空気量の必要量を少なくすることができる。そのため、スロットル弁46の開度は、通常モードにおけるアイドル時においてスロットル弁46の開度(開度を絞る前のPCV弁の開度)よりも小さい値となる。このため、通常モードのアイドル時における吸気空気量よりも、低燃費モードのアイドル時における吸気空気量が低減される。このとき、電子制御装置60は、エアフロメータ63から低減した吸気空気量に応じた信号を受けるので、インジェクタ27から燃料噴射量を低減させる。つまり、このような作用により、アイドル時においてPCV弁55の開度を絞ることによって、機関運転の低燃費化が可能となる。
なお、PCV弁55の開度を絞ることにより、次のように低燃費化が図られる。すなわち、PCV弁55の開度を小さくすることにより、一時的に、シリンダ21内の内圧が低下することによって機関回転速度が低下する。そのため、電子制御装置60は、機関回転速度をアイドル運転時の目標回転速度に近づけるように、スロットル弁46の開度を大きくするように指令し、吸気空気量を増大させる。この結果、ポンピングロスの低減が生じるとともに、機関回転速度が目標回転数を上回る。電子制御装置60は、実際の機関回転速度が目標回転速度を上回っていることに基づいて、スロットル弁46の開度を絞るように指令する。一般に吸気空気量に対するブローバイガス量の比率が低い程燃料消費率が高いので、機関回転速度を一定に維持するには、ブローバイガス量の比率が低い方が高いときよりも吸気空気量の必要量を少なくすることができる。そのため、スロットル弁46の開度は、通常モードにおけるアイドル時においてスロットル弁46の開度(開度を絞る前のPCV弁の開度)よりも小さい値となる。このため、通常モードのアイドル時における吸気空気量よりも、低燃費モードのアイドル時における吸気空気量が低減される。このとき、電子制御装置60は、エアフロメータ63から低減した吸気空気量に応じた信号を受けるので、インジェクタ27から燃料噴射量を低減させる。つまり、このような作用により、アイドル時においてPCV弁55の開度を絞ることによって、機関運転の低燃費化が可能となる。
次いで、ステップS203において、クランクケース24の内圧がスロットル弁46の上流側49aの圧力より大きいか否かを判定する。クランクケース24の内圧がスロットル弁46の上流側49aの圧力より大きい場合は、ブローバイガスが第二通路54を通じてスロットル弁46の上流側49aに流れ込むこととなるため、この判定により、スロットル弁46に付着するデポジット量の増加傾向について把握することができる。
クランクケース24の内圧がスロットル弁46の上流側49aの圧力より大きいと判定したときは、ステップS204において、PCV弁55の開度をその時点の開度より大きくする。これにより、第一通路53に流れるブローバイガス量が増加するため、第二通路54のブローバイガス量は減少する。
ステップS201において低燃費モードのアイドル運転状態でない旨の判定をした場合、又はステップS203でクランクケース24の内圧がスロットル弁46の上流側49aの圧力より小さい旨判定した場合は、PCV弁55の開度を維持して当該抑制処理を一旦終了する。
[実施形態の効果]
以上詳述したように、本実施形態のブローバイガス還元装置50によれば、前記第1実施形態による(1)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
以上詳述したように、本実施形態のブローバイガス還元装置50によれば、前記第1実施形態による(1)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(4)本実施形態では、エンジン10のクランクケース24の内圧がスロットル弁46の上流側49aの圧力より大きくなったことに基づいてスロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるか否かを判定する。
すなわち、内燃機関のクランクケース内圧が吸気通路49の上流側49aの圧力より大きくなったときは、ブローバイガスは第二通路54を通じて吸気通路49の上流側49aに流れ込む。この結果、スロットル弁46を通過するブローバイガス量が多くなる。本発明では、上記の条件に基づいてPCV弁55の開度を増大するようにしているため、スロットル弁46に付着するデポジット量の増大を好適に抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記各実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。
なお、本発明の実施態様は上記各実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。
・上記第1実施形態のステップS102では、エンジン10の高負荷状態であるかの判定は、吸気通路49におけるスロットル弁46の下流側49bの負圧と、予め設定された閾値PFとを比較することにより行っているが、次のように変更してもよい。すなわち、機関回転速度が高回転領域にある状態で継続している、あるいはスロットル弁46の開度が高開度領域にある状態で継続している等の条件が成立しているか否かにより、エンジン10の高負荷状態を判定することもできる。
・上記第1実施形態のデポジット量増加抑制処理では、ステップS101におけるデポジット量が閾値DFを超えているという判定結果と、ステップS102におけるエンジン10が高負荷状態であるという判定結果との両方が得られたときに、デポジット量が増大することを抑制する必要性がある旨判定したが、これを次のように変更することもできる。すなわち、ステップS101の判定又はステップS102の判定のいずれか一方のステップの判定が成立したときに、デポジット量が増大することを抑制する必要性があると判定してもよい。
・上記第2実施形態では、クランクケース24の内圧がスロットル弁46の上流側49aの圧力より大きいことに基づいて判定しているが、次のように行ってもよい。すなわち、第二通路54におけるブローバイガスの流れを検出し、この検出される流れが吸気通路49からスロットル弁46の上流側49aに向かうものであることに基づいて、スロットル弁46に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるか否かを判定するように構成してもよい。
因みに、第二通路54に流れるブローバイガスが吸気通路49からスロットル弁46の上流側49aに流れる方向になった場合は、スロットル弁46にデポジット量が増大することとなる。したがって、上記判定に基づくPCV弁55の制御によっても、第二通路54へのブローバイガスの流入によって生じるデポジットの増加を抑制することができる。
・上記第2実施形態では、低燃費モードのアイドル運転状態である旨の判定したときは、PCV弁55の開度を通常モードのアイドル運転状態における開度よりも小さくする制御を行っているが、このPCV弁55の制御においてその開度を「0」としてもよい。
・上記第2実施形態のデポジット量増加抑制処理では、デポジット量が増大することを抑制する必要性があるか否かの判定は、低燃費モードを前提条件としているが、この条件を除いて当該判定を行ってもよい。すなわち、この前提条件は、低燃費モードにおいてはブローバイガスが第二通路54を通じて吸気通路49からスロットル弁46の上流側49aに向けて流れる状況が特に生じやすいことに鑑み、上記必要性の判定のために付加したものに過ぎないため、当該前提条件を省略して同必要性の判定を行ってもデポジット量の増大を抑制することはできる。
・上記第1又は2実施形態では、ブローバイガス還元装置50の構成である第一通路53及び第二通路54はそれぞれ一端をブローバイガス連通室52に接続させているが、これら第一通路53及び第二通路54を、それぞれクランクケース24自体に接続してもよい。要するに、エンジン本体20内のブローバイガスをスロットル弁46の上流側49a及び下流側49bにそれぞれ供給する構成であれば、第一通路53及び第二通路54の構成は適宜変更することができる。
・上記第1又は2実施形態に示したエンジン10については、いわゆるポート噴射式エンジンについて説明しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、直噴エンジンにも適用される。
10…エンジン、20…エンジン本体、21…シリンダ、21a…吸気口、21b…排気口、22…ピストン、23…クランクシャフト、24…クランクケース、25…オイルパン、27…インジェクタ、28…吸気弁、29…排気弁、30…燃焼室、31…排気通路、40…吸気装置、41…エアインテーク、42…スロットルボディ、43…インテークマニホールド、44…エアクリーナ、45…インテークホース、46…スロットル弁(吸気量制御弁)、47…サージタンク、48…サブパイプ、49…吸気通路、49a…吸気通路のスロットル弁の上流側、49b…吸気通路のスロットル弁の下流側、50…ブローバイガス還元装置、51…ブローバイガス通路、52…ブローバイガス連通室、53…第一通路、54…第二通路、55…PCV弁、60…電子制御装置(制御手段)、61…アクセルポジションセンサ、62…クランクポジションセンサ、63…エアフロメータ、64…スロットルポジションセンサ、65…空燃比センサ。
Claims (5)
- 内燃機関の燃焼室からクランクケースに漏れたブローバイガスを、内燃機関への吸気空気量を制御する吸気量制御弁の下流側に導く第一通路及び吸気量制御弁の上流側に導く第二通路を通じて吸気通路に還元するとともに、前記第一通路に設けられたPCV弁の制御により前記第一通路を通じて還元されるブローバイガス量を機関運転状況に応じて調整するブローバイガス還元装置において、
前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性があるか否かを判定し、その必要性があると判定したときは、前記PCV弁の開度を増大させる制御を行う制御手段を備える
ことを特徴とするブローバイガス還元装置。 - 請求項1に記載のブローバイガス還元装置において、
前記制御手段は、前記デポジット量が閾値を超えたことに基づいて、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性がある旨判定する
ことを特徴とするブローバイガス還元装置。 - 請求項1又は2に記載のブローバイガス還元装置において、
前記制御手段は、前記内燃機関が高負荷状態になったことに基づいて、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性がある旨判定する
ことを特徴とするブローバイガス還元装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のブローバイガス還元装置において、
前記内燃機関のクランクケース内圧が前記吸気量制御弁の上流側の圧力より大きくなったことに基づいて、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性がある旨判定する
ことを特徴とするブローバイガス還元装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のブローバイガス還元装置において、
前記第二通路においてブローバイガスが前記吸気通路から前記吸気量制御弁の上流側に向けて流れることに基づいて、前記吸気量制御弁に付着するデポジット量が増大することを抑制する必要性がある旨判定する
ことを特徴とするブローバイガス還元装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008265529A JP2010096027A (ja) | 2008-10-14 | 2008-10-14 | ブローバイガス還元装置 |
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JP2012202392A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のブローバイガス処理装置 |
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- 2008-10-14 JP JP2008265529A patent/JP2010096027A/ja active Pending
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