JP2010095223A - プロペラシャフト、プロペラシャフトの車両への取付方法および抜け止め部材 - Google Patents

プロペラシャフト、プロペラシャフトの車両への取付方法および抜け止め部材 Download PDF

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Abstract

【課題】車両への取付作業性を向上できるプロペラシャフト、プロペラシャフトの車両への取付方法および抜け止め部材の提供。
【解決手段】プロペラシャフトの前端部には、等速ジョイント6が設けられている。等速ジョイント6の外輪64には、円周上に複数のボルト孔が形成されており、各々のボルト孔には、等速ジョイント6をコンパニオンフランジに取り付けるための取付ボルト70が挿通されている。外輪64に取り付けられたブーツカバー67の外周面には、ストッパリング72が嵌合している。ストッパリング72は取付ボルト70の頭部70aと係合して、等速ジョイント6をコンパニオンフランジに取り付ける前に、外輪64から取付ボルト70が頭部70a側へ脱落することを防止している。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のプロペラシャフト、プロペラシャフトの車両への取付方法および抜け止め部材に関する。
通常、プロペラシャフトを車両に取り付ける場合、プロペラシャフトの端部に設けられた等速ジョイントを車両のコンパニオンフランジに対して連結している。等速ジョイントをコンパニオンフランジに取り付けるとき、等速ジョイントを支持しながら、その外輪に形成されたボルト挿通孔を車両のコンパニオンフランジの取付孔に対して位置合わせした状態で、取付ボルトをボルト挿通孔に挿入し、コンパニオンフランジに締め付けていく。
ところが、プロペラシャフトには相当の重量があり、その端部に形成されたボルト挿通孔の位置を合わせることは作業者にとって非常に困難である。したがって、プロペラシャフトの振れにより、取付ボルトの先端がコンパニオンフランジと当接して手前側に脱落することが多く、そのため取付作業に多くの時間を要していた。
これに対して、外輪のボルト挿通孔に、軸部に熱収縮性チューブを装着した取付ボルトを挿入したプロペラシャフトに関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。これは、熱収縮性チューブがボルト挿通孔に対して弾発的に当接して、取付ボルトが外輪に保持される。これにより、等速ジョイントを車両に取り付ける場合、車両のコンパニンフランジに締め付ける前に、取付ボルトが手前側に脱落することが防止され、作業者による等速ジョイントの車両への取付作業性を向上させることができる。
特開2006−90343号公報
しかしながら、上述した従来技術によれば、熱収縮性チューブが装着された状態で取付ボルトをコンパニオンフランジに締め付けていくため、熱収縮性チューブと取付ボルトおよび外輪との寸法関係等に起因して、取付ボルトの締付トルクが影響を受けやすくなる。すなわち、取付ボルトをコンパニオンフランジに対して所定のトルクで締付作業を行っても、取付ボルトとコンパニオンフランジの螺子部との間で、規定のトルクが発生しているとは限らず、その締付トルクの管理に困難がともなうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両への取付作業性を向上できるプロペラシャフト、プロペラシャフトの車両への取付方法および抜け止め部材を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係るプロペラシャフトの発明の構成上の特徴は、
本体シャフト部と、
該本体シャフト部と接続された自在継手と、
を備え、
前記自在継手は、
車両側の伝達部材に取り付けられる車両側ピースと、
前記本体シャフト部の端部と接続され、前記車両側ピースに対して角度変位可能に係合したシャフト側ピースと、
前記車両側ピースに挿通され、前記車両側ピースを前記伝達部材へ取り付けるための複数本の取付用ボルトと、
前記車両側ピースに取り付けられるとともに、前記取付用ボルトの頭部に当接して、前記車両側ピースに対する前記取付用ボルトの軸方向の移動を規制する抜け止め部材と、
を含むことである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1のプロペラシャフトにおいて、
前記抜け止め部材は、前記自在継手を車両に取り付けた後に、前記車両側ピースから取り外し可能であることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2のプロペラシャフトにおいて、
前記車両側ピースは、
前記シャフト側ピースに対して回転方向に係合する外輪と、
一端部が前記外輪に取り付けられるとともに、他端部にブーツ部材がかしめられるブーツカバーと、
を具備しており、
前記抜け止め部材は、前記ブーツカバーの外周面と嵌合可能なように円環状に形成された装着部を備え、該装着部の内周面には、前記ブーツ部材を固定するときに前記ブーツカバーの外周面上に形成されるかしめ溝と係合する凸部が設けられていることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項3のプロペラシャフトにおいて、
前記装着部は円周上の1か所に形成されたスリットにより切り離されて拡径可能に形成されていることである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項3または4のプロペラシャフトにおいて、
前記抜け止め部材は、
前記装着部から軸方向に突出した回り止め部を有し、
前記抜け止め部材を前記車両側ピースに取り付けた状態で、前記回り止め部は、円周上に並んだ前記取付用ボルトの前記頭部同士の間に配置されていることである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至5のいずれかのプロペラシャフトにおいて、
前記取付用ボルトの前記頭部の端面には、締付用工具が挿入される締付孔が形成され、
前記抜け止め部材は、前記締付孔を回避して前記頭部に当接している。
請求項7に係るプロペラシャフトの車両への取付方法の発明の構成上の特徴は、
プロペラシャフトは、
本体シャフト部と、
該本体シャフト部と接続された自在継手と、
を備え、
前記自在継手は、
車両側の伝達部材に取り付けられる車両側ピースと、
前記本体シャフト部の端部と接続され、前記車両側ピースに対して角度変位可能に係合したシャフト側ピースと、
前記車両側ピースに挿通され、前記車両側ピースを前記伝達部材へ取り付けるための複数本の取付用ボルトと、
前記車両側ピースに取り付けられるとともに、前記取付用ボルトの頭部に当接して、前記車両側ピースに対する前記取付用ボルトの軸方向の移動を規制する抜け止め部材と、
を含み、
前記車両側ピースを前記伝達部材へ取り付ける場合、前記抜け止め部材を取り外すことなく、前記取付用ボルトを前記伝達部材に対して締め付けていくことである。
請求項8に係る抜け止め部材の発明の構成上の特徴は、
本体シャフト部と該本体シャフト部に接続された自在継手とからなるプロペラシャフトを、車両側の伝達部材に連結するための複数本の取付用ボルトの軸方向移動を、前記取付用ボルトが前記伝達部材に螺着される前の状態において規制する抜け止め部材であって、
前記本体シャフト部の端部と接続された前記自在継手のシャフト側ピースに対して、角度変位可能に係合した車両側ピースの外周面と嵌合可能な装着部と、
前記取付用ボルトの頭部に前記伝達部材とは反対側の軸方向から当接する抜止部と、
を備えたことである。
請求項1に係るプロペラシャフトによれば、取付用ボルトの移動を規制する抜け止め部材により、取付用ボルトの締付トルクに影響を与えずに、車両側ピースから取付用ボルトが脱落することを防止できる。
請求項2に係るプロペラシャフトによれば、プロペラシャフトを車両に取り付けた後に、抜け止め部材を車両側ピースから取り外すことにより、車両走行時のプロペラシャフトの回転にともなう遠心力によって、抜け止め部材がプロペラシャフトから外れて、他部材と干渉することを防止することができる。
また、プロペラシャフトを車両に取り付けた後に、抜け止め部材を回収して再利用することができ、プロペラシャフトを低コスト化することができる。
請求項3に係るプロペラシャフトによれば、抜け止め部材の凸部がブーツカバーのかしめ溝に係合することにより、自在継手に新たに保持機構を設けなくても、抜け止め部材を車両側ピースに固定することができる。
請求項4に係るプロペラシャフトによれば、例えば、抜け止め部材を軸方向に移動させることにより、凸部とかしめ溝との係合を解除した後、半径方向に移動させることにより、スリットを本体シャフト部の端部に押しあて、装着部を拡径させながらスリットに本体シャフト部の端部を通過させ、車両側ピースから容易に取り外すことができる。
請求項5に係るプロペラシャフトによれば、抜け止め部材を車両側ピースに取り付けた状態で、取付用ボルトの頭部同士の間に抜け止め部材の回り止め部が位置するため、抜け止め部材の車両側ピースに対する回転を防止し、プロペラシャフトの車両への取付作業の妨げとなることがない。
また、抜け止め部材が回転して、取付用ボルトと対向するようにスリットが位置し、スリットを通って取付用ボルトが脱落することを防止することができる。
請求項6に係るプロペラシャフトによれば、抜け止め部材が締付孔を回避して頭部と係合しているため、抜け止め部材によって、取付用ボルトの締め付け作業に支障が生じることがなく、抜け止め部材を車両側ピースに装着したまま、取付用ボルトの伝達部材への締め付けを行うことができる。
請求項7に係るプロペラシャフトの車両への取付方法によれば、取付用ボルトの移動を規制する抜け止め部材により、取付用ボルトの締付トルクに影響を与えずに、車両側ピースから取付用ボルトが脱落することを防止できる。
請求項8に係る抜け止め部材によれば、取付用ボルトの移動を規制することにより、取付用ボルトの締付トルクに影響を与えずに、車両側ピースから取付用ボルトが脱落することを防止できる。
図1乃至図8に基づき、本発明の一実施形態によるプロペラシャフト1について説明する。尚、説明中において、図1における左方を車両の前方として説明する。また、説明中、特に断らない場合、軸とはプロペラシャフト1の回転軸を表している。プロペラシャフト1(本発明のプロペラシャフトに該当する)は、図1の左方に位置する図示しないトランスミッションの駆動力を、右方に位置する車両の従動装置へと伝達している。
図1に示すように、本実施形態によるプロペラシャフト1は、略円筒形状に形成されたフロントシャフト2、センターシャフト3、リアシャフト4を備えている。フロントシャフト2とセンターシャフト3およびリアシャフト4は互いに連結されており、リアシャフト4の後端には車両の従動装置へ連結されるクロスジョイント5(フロントシャフト2、センターシャフト3、リアシャフト4およびクロスジョイント5を包括したものが、本発明の本体シャフト部に該当する)が設けられている。
センターシャフト3には、一対のベアリングサポート31、32が形成されている。ベアリングサポート31、32は、それぞれ支持ブラケット33、34により車体に取り付けられている。
フロントシャフト2の前端には等速ジョイント6(本発明の自在継手に該当する)が接続されているが、ジョイント角度が比較的小さければ、不等速の自在継手でも構わない。等速ジョイント6は前方において、車両の駆動力伝達部材であるコンパニオンフランジ8(本発明の車両側の伝達部材に該当する)に取り付けられる。
図2に示すように、等速ジョイント6はフロントシャフト2に接続された内輪61と、内輪61と係合したボール62(内輪61とボール62とを包括したものが、本発明のシャフト側ピースに該当する)と、ボールを保持する保持器63と、ボール62の外周側に位置する外輪64(本発明の外輪に該当する)とを備えている。
内輪61は、内周側にスプライン孔61aを有している。内輪61は、スプライン孔61aによりフロントシャフト2の軸部21(本発明の本体シャフト部の端部に該当する)とスプライン嵌合し、フロントシャフト2と一体回転するように形成されている。また、内輪61の外周面には、複数のボール案内溝61bが形成されている。
一方、外輪64はほぼリング状を呈しており、その内周面にも、内輪61のボール案内溝61bと同数のボール係合溝64aが形成されており、内輪61と外輪64との間において、双方の溝61b、64aに係合するように複数のボール62が組み込まれている。また、保持器63は内輪61と外輪64との間に配置され、ボール62は保持器63のポケット63aにより保持されている。
これにより、内輪61と外輪64はボール62を介して回転方向に係合し、ともに等角速度で回転する。さらに、内輪61と外輪64は、互いにプロペラシャフト1の回転軸方向(図2において左右方向)に相対移動可能で、かつ、回転軸に対して互いに角度変位可能に係合している。
外輪64の前方には、エンドカバー65が装着されている。エンドカバー65は金属板をプレス加工して椀状に形成されており、前方に向けて突出することにより内部に所定の容積を有している。エンドカバー65は、開口部において、外輪64の外周面の嵌合溝64bにかしめられて固定されており、エンドカバー65と外輪64の端面との間には、ガスケット66が介装されている。
エンドカバー65内はガスケット66により外部から液密的に遮断され、エンドカバー65は等速ジョイント6の前端を封止して、内部のグリースの流出を防いでいる。また、ガスケット66は、合成樹脂材料または合成ゴム材料などにて形成されており、金属製の外輪64およびエンドカバー65よりも剛性が低い。
一方、外輪64の後方には、フロントシャフト2の軸部21よりも大径に形成されたブーツカバー67(本発明のブーツカバーに該当する)が取り付けられている。ブーツカバー67も金属板をプレス加工して形成されており、その前端が外輪64の外周面の固着溝64cにかしめられて固定されている(外輪64、エンドカバー65、ガスケット66およびブーツカバー67を包括したものが、本発明の車両側ピースに該当する)。
ブーツカバー67の後端部にはブーツ68(本発明のブーツ部材に該当する)の一端がかしめられている。ブーツ68の他端は、フロントシャフト2の軸部21の外周面に装着され、ブーツ68はブーツカバー67と軸部21との間に架設されている。ブーツ68の他端は、かしめリング69により外周を締め付けられ、等速ジョイント6の内部を液密的に封止している。これにより、ブーツ68はブーツカバー67とともに、内部のグリースの流出を防いでいる。
外輪64には6個のボルト孔64d(図6示)が、円周上に等間隔に並ぶように形成されている。ボルト孔64dは外輪64を軸方向に貫通しており、等速ジョイント6をコンパニオンフランジ8へ取り付けるための取付ボルト70(本発明の取付用ボルトに該当する)が挿通可能に形成されている。
エンドカバー65、ガスケット66およびブーツカバー67にも取付ボルト70のための挿通孔が形成され、各々の取付ボルト70はボルトワッシャー71に通された後、後方側からブーツカバー67、外輪64のボルト孔64d、ガスケット66、エンドカバー65の順に挿入される。ボルトワッシャー71は、取付ボルト70をコンパニオンフランジ8に締め付けた場合に、ブーツカバー67に発生する応力を低減するために、隣り合った取付ボルト70が挿入される部位同士が接続されて、ブーツカバー67を押圧する面積を増大させるように形成されている(図3示)。
図2に示すように、ブーツカバー67の外周面には、ストッパリング72(本発明の抜け止め部材に該当する)が装着されている。ストッパリング72は、ブーツカバー67からの取り外しを容易にするために、潤滑性に優れたポリアミド樹脂材料により一体成形されているが、これに限られるものではない。
図4および図5に示すように、ストッパリング72はブーツカバー67の外周面と嵌合可能なように円環状に形成されたベース部72a(本発明の装着部および抜止部に該当する)を備え、ベース部72aの内周面には、ブーツカバー67のかしめ溝67a(本発明のかしめ溝に該当する)と係合する凸部72b(本発明の凸部に該当する)が設けられている。
かしめ溝67aは、ブーツ68を固定するときに、ブーツカバー67の外周面をかしめることにより形成されるリング状の溝である。また、ベース部72aは円周上の1か所に形成されたスリット72c(本発明のスリットに該当する)により切り離され、拡径可能に形成されている。さらに、ベース部72aからは、延在部72dが軸方向前方に延びており、延在部72dの先端には、当接部72e(本発明の回り止め部に該当する)が半径方向外方に突出している。
等速ジョイント6をコンパニオンフランジ8に取り付ける前、ストッパリング72のベース部72aはブーツカバー67の外周面に嵌合している。この状態において、ストッパリング72の凸部72bがブーツカバー67のかしめ溝67aに係合し、ストッパリング72はブーツカバー67に対して軸方向に固定されている。
このとき、ストッパリング72のベース部72aは、取付ボルト70の頭部70a(本発明の取付用ボルトの頭部に該当する)に対して後方側から当接して、外輪64に対する取付ボルト70の軸方向後方への移動を規制している。これにより、取付ボルト70が外輪64から頭部70a側へ脱落することを防止している(図6において破線にて示す)。図6に示すように、ベース部72aの前端の位置は、等速ジョイント6を車両に取り付ける場合に、取付ボルト70をコンパニオンフランジ8に対して締め付けるために必要な、締め付け開始時における頭部70aの位置を考慮して決められている。
図3に示すように、取付ボルト70の頭部70aの端面には、締付用工具である図示しない六角レンチが挿入される六角穴70b(本発明の締付孔に該当する)が形成されている。ベース部72aは、六角穴70bを塞ぐことがないように、いずれの取付ボルト70に対しても六角穴70bを回避するように、頭部70aに対して軸部21の軸中心側のみに当接している。
また、図3に示すように、ストッパリング72をブーツカバー67に装着した状態で、延在部72dの先端の当接部72eは、隣り合った取付ボルト70の頭部70a同士の間に配置されており、ストッパリング72が外輪64に対して軸回りに回転することを防止している。
等速ジョイント6をコンパニオンフランジ8に取り付ける場合、ストッパリング72をブーツカバー67から取り外すことなく、ストッパリング72が取付ボルト70の頭部70aと当接可能なことにより、取付ボルト70およびボルトワッシャー71の脱落が防止された状態で、外輪64のボルト孔64dとコンパニオンフランジ8の螺子孔との位置合わせを行う。次に、六角レンチを取付ボルト70の六角穴70bに挿入して、取付ボルト70をコンパニオンフランジ8の螺子孔に、所定のトルクにより締め付けていく(図6において実線にて示す)。
次に、図7および図8に基づき、等速ジョイント6を車両に取り付けた後に、ストッパリング72をブーツカバー67から取り外す方法について説明する。ベース部72aがブーツカバー67の外周面に嵌合した状態から、ストッパリング72をブーツカバー67から取り外す場合、最初に、ストッパリング72を軸方向後方に移動させて、凸部72bをかしめ溝67aに乗り上げさせ、凸部72bとかしめ溝67aとの係合を解除する(図7示)。
その後、ストッパリング72を半径方向外方に移動させることにより、スリット72cがフロントシャフト2の軸部21に当接させる。さらに、ストッパリング72を半径方向外方に移動させて、スリット72cを軸部21に押し当てる。これにより、軸部21がスリット72c内に入り込み、ベース部72aを拡径させながらスリット72cを通過し、ストッパリング72がブーツカバー67から取り外される(図8示)。
一方、ストッパリング72のブーツカバー67への取付方法は、上述した場合とは逆の手順により行う。すなわち、最初にストッパリング72を半径方向内方に移動させて、フロントシャフト2の軸部21に対して接近させる。フロントシャフト2の軸部21がスリット72cに当接すると、軸部21はスリット72c内に入り込み、ベース部72aを拡径させながらスリット72cを通過させる。
次に、ストッパリング72を軸方向前方に移動させて、ベース部72aをブーツカバー67の外周面に嵌合させるとともに、凸部72bとかしめ溝67aとを係合させ、ストッパリング72を軸方向に固定する。
本実施形態によれば、取付ボルト70の頭部70aと係合するストッパリング72により、取付ボルト70の締付トルクに影響を与えずに、外輪64から取付ボルト70が脱落することを防止できる。
また、プロペラシャフト1を車両に取り付けた後に、ストッパリング72をブーツカバー67から取り外すことにより、車両走行時のプロペラシャフト1の回転にともなう遠心力によって、ストッパリング72がプロペラシャフト1から外れて、他部材と干渉することを防止することができる。
また、プロペラシャフト1を車両に取り付けた後に、ストッパリング72を回収して再利用することができ、プロペラシャフト1を低コスト化することができる。
また、ストッパリング72の凸部72bがブーツカバー67のかしめ溝67aに係合することにより、等速ジョイント6に新たに保持機構を設けなくても、ストッパリング72をブーツカバー67に固定することができる。
また、例えば、ストッパリング72を軸方向に移動させることにより、凸部72bとかしめ溝67aとの係合を解除した後、半径方向に移動させることにより、スリット72cをフロントシャフト2の軸部21に押しあて、ベース部72aを拡径させながらスリット72cに軸部21を通過させ、ブーツカバー67から容易に取り外すことができる。
また、ストッパリング72をブーツカバー67に取り付けた状態で、取付ボルト70の頭部70a同士の間にストッパリング72の当接部72eが位置するため、ストッパリング72のブーツカバー67に対する回転を防止し、プロペラシャフト1の車両への取付作業の妨げとなることがない。
また、ストッパリング72が回転して、取付ボルト70と対向するようにスリット72cが位置し、スリット72cを通って取付ボルト70が脱落することを防止することができる。
また、ストッパリング72が、六角レンチ挿入用の六角穴70bを回避して頭部70aと係合しているため、ストッパリング72によって、取付ボルト70の締め付け作業に支障が生じることがなく、ストッパリング72をブーツカバー67に装着したまま、取付ボルト70のコンパニオンフランジ8への締め付けを行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
ストッパリングは、プロペラシャフトの後端部に設けられた等速ジョイントを車両に取り付ける場合において、取付ボルトの脱落を防ぐために使用してもよい。
プロペラシャフトに設けられた等速ジョイント以外の自在継手(例えば、クロスジョイント等)を車体に取り付ける場合にも、ストッパリングを使用することは可能である。
本発明の一実施形態によるプロペラシャフトの全体図 図1の要部拡大図 図2のA−A断面図 図2に示したストッパリングの軸方向正面図 図4のC−C断面図 図3のB−B断面図 ストッパリングを取り外すために軸方向に移動させた状態を示した図 ストッパリングを半径方向に移動させた状態を示した図
符号の説明
図面中、1はプロペラシャフト、2はフロントシャフト(本体シャフト部)、3はセンターシャフト(本体シャフト部)、4はリアシャフト(本体シャフト部)、5はクロスジョイント(本体シャフト部)、6は等速ジョイント(自在継手)、8はコンパニオンフランジ(伝達部材)、21は軸部(本体シャフト部の端部)、61は内輪(シャフト側ピース)、62はボール(シャフト側ピース)、64は外輪(車両側ピース)、65はエンドカバー(車両側ピース)、66はガスケット(車両側ピース)、67はブーツカバー(車両側ピース)、67aはかしめ溝、68はブーツ(ブーツ部材)、70は取付ボルト(取付用ボルト)、70aは頭部、70bは六角穴(締付孔)、72はストッパリング(抜け止め部材)、72aはベース部(装着部、抜止部)、72bは凸部、72cはスリット、72eは当接部(回り止め部)を示している。

Claims (8)

  1. 本体シャフト部と、
    該本体シャフト部と接続された自在継手と、
    を備え、
    前記自在継手は、
    車両側の伝達部材に取り付けられる車両側ピースと、
    前記本体シャフト部の端部と接続され、前記車両側ピースに対して角度変位可能に係合したシャフト側ピースと、
    前記車両側ピースに挿通され、前記車両側ピースを前記伝達部材へ取り付けるための複数本の取付用ボルトと、
    前記車両側ピースに取り付けられるとともに、前記取付用ボルトの頭部に当接して、前記車両側ピースに対する前記取付用ボルトの軸方向の移動を規制する抜け止め部材と、
    を含むことを特徴とするプロペラシャフト。
  2. 前記抜け止め部材は、前記自在継手を車両に取り付けた後に、前記車両側ピースから取り外し可能であることを特徴とする請求項1記載のプロペラシャフト。
  3. 前記車両側ピースは、
    前記シャフト側ピースに対して回転方向に係合する外輪と、
    一端部が前記外輪に取り付けられるとともに、他端部にブーツ部材がかしめられるブーツカバーと、
    を具備しており、
    前記抜け止め部材は、前記ブーツカバーの外周面と嵌合可能なように円環状に形成された装着部を備え、該装着部の内周面には、前記ブーツ部材を固定するときに前記ブーツカバーの外周面上に形成されるかしめ溝と係合する凸部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のプロペラシャフト。
  4. 前記装着部は円周上の1か所に形成されたスリットにより切り離されて拡径可能に形成されていることを特徴とする請求項3記載のプロペラシャフト。
  5. 前記抜け止め部材は、
    前記装着部から軸方向に突出した回り止め部を有し、
    前記抜け止め部材を前記車両側ピースに取り付けた状態で、前記回り止め部は、円周上に並んだ前記取付用ボルトの前記頭部同士の間に配置されることを特徴とする請求項3または4に記載のプロペラシャフト。
  6. 前記取付用ボルトの前記頭部の端面には、締付用工具が挿入される締付孔が形成され、
    前記抜け止め部材は、前記締付孔を回避して前記頭部に当接することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプロペラシャフト。
  7. プロペラシャフトは、
    本体シャフト部と、
    該本体シャフト部と接続された自在継手と、
    を備え、
    前記自在継手は、
    車両側の伝達部材に取り付けられる車両側ピースと、
    前記本体シャフト部の端部と接続され、前記車両側ピースに対して角度変位可能に係合したシャフト側ピースと、
    前記車両側ピースに挿通され、前記車両側ピースを前記伝達部材へ取り付けるための複数本の取付用ボルトと、
    前記車両側ピースに取り付けられるとともに、前記取付用ボルトの頭部に当接して、前記車両側ピースに対する前記取付用ボルトの軸方向の移動を規制する抜け止め部材と、
    を含み、
    前記車両側ピースを前記伝達部材へ取り付ける場合、前記抜け止め部材を取り外すことなく、前記取付用ボルトを前記伝達部材に対して締め付けていくことを特徴とするプロペラシャフトの車両への取付方法。
  8. 本体シャフト部と該本体シャフト部に接続された自在継手とからなるプロペラシャフトを、車両側の伝達部材に連結するための複数本の取付用ボルトの軸方向移動を、前記取付用ボルトが前記伝達部材に螺着される前の状態において規制する抜け止め部材であって、
    前記本体シャフト部の端部と接続された前記自在継手のシャフト側ピースに対して、角度変位可能に係合した車両側ピースの外周面と嵌合可能な装着部と、
    前記取付用ボルトの頭部に前記伝達部材とは反対側の軸方向から当接する抜止部と、
    を備えたことを特徴とする抜け止め部材。
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