JP5092127B2 - 軸継手 - Google Patents
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Description
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、2つの回転軸間で心ズレを起こさないように締結させる軸継手を提供することを課題とする。
2つの回転軸を連結するための軸継手であって、
軸挿通孔を形成する筒部を有する軸保持部と、
筒部に外嵌させる締付けリングとを有し、
上記締付けリングは、上記筒部を挿通する中心孔を有し、外周面からこの中心孔に達して軸方向に沿った割スリットを形成すると共に、割スリットを貫通して形成したボルト装着孔にクランプボルトを装着し、且つ上記中心孔が上記筒部の外径と嵌め合い公差範囲で相似形状に形成されており、
上記筒部の軸挿通孔に回転軸を挿通させ、この筒部に外嵌させた締付けリングのクランプボルトを締付けて締付けリングを縮径させて筒部を回転軸に対して締付けるように構成し、
上記軸保持部は、筒部から外側に張り出したフランジを有し、
上記締付けリングは、軸方向端面の外縁部に軸方向に突出した凸部を設け、
上記凸部が上記フランジに当接するように締付けリングを軸保持部の筒部に配置するように構成したものである。
上記締付けリングは、軸方向端面の外縁部に軸方向に突出した凸部を設け、
上記凸部が上記フランジに当接するように締付けリングを軸保持部の筒部に配置するように構成している。
これにより、締付けリングの凸部が軸保持部のフランジに当接されることにより、締付けリングは、軸保持部の筒部に回転力が作用してもこの回転力に対して抗力を発揮することができる。従って、筒部が回転軸からネジリ力(回転力)を受けると、この筒部に外嵌した締付けリングによってもこのネジリ力に対する抗力が発揮される。その結果、軸保持部における筒部のネジリ剛性が向上される。
2つの回転軸を連結するための軸継手であって、
軸挿通孔を形成する筒部を有する軸保持部と、
筒部に外嵌させる締付けリングとを有し、
上記締付けリングは、上記筒部を挿通する中心孔を有し、外周面からこの中心孔に達して軸方向に沿った割スリットを形成すると共に、割スリットを貫通して形成したボルト装着孔にクランプボルトを装着し、且つ上記中心孔が上記筒部の外径と嵌め合い公差範囲で相似形状に形成されており、
上記筒部の軸挿通孔に回転軸を挿通させ、この筒部に外嵌させた締付けリングのクランプボルトを締付けて締付けリングを縮径させて筒部を回転軸に対して締付けるように構成し、
上記軸保持部は、筒部から外側に張り出したフランジを有し、このフランジには段部が形成され、
上記締付けリングは、軸方向端面の外縁部に軸方向に張り出した鍔部を設け、
上記締付けリングの鍔部が上記フランジの段部に外嵌するように締付けリングを軸保持部の筒部に配置するように構成したものである。
この場合、上記鍔部と上記フランジの段部とは、テーパ状に形成されてテーパ嵌合するように構成してもよい。
これにより、締付けリングの鍔部が軸保持部のフランジの段部に外嵌されることにより、締付けリングは、軸保持部の筒部に回転力が作用してもこの回転力に対して抗力を発揮することができる。従って、筒部が回転軸からネジリ力(回転力)を受けると、この筒部に外嵌した締付けリングによってもこのネジリ力に対する抗力が発揮される。その結果、軸保持部における筒部のネジリ剛性が向上される。
上記軸保持部のフランジには、上記ボルト挿通孔との対向位置にネジ孔が設けられ、
上記ボルト挿通孔と上記ネジ孔を通して固着ボルトを締付けて締付けリングを軸保持部のフランジに固定するように構成してもよい。
これにより、締付けリングが固着ボルトにより軸保持部のフランジに固定されるので、この締付けリングによって、上述した、回転軸から筒部に作用するネジリ力に対して一層大きな抗力が発揮される。よって、この場合、軸保持部における筒部のネジリ剛性が一層向上される。
これにより、締付けリングが第2の締付けリングにより軸保持部のフランジに固定されるので、この締付けリングによって、上述した、回転軸から筒部に作用するネジリ力に対して一層大きな抗力が発揮される。よって、この場合、軸保持部における筒部のネジリ剛性が一層向上される。
上記軸保持部における筒部の先端付近には外側に突出する突起を設けるように構成してもよい。
これにより、上記突起が締付けリングの抜け落ち防止手段として機能する。
図1に示すように、実施の形態による軸継手1は、円柱状の2つの回転軸(駆動軸、従動軸)J1,J2を連結するため、一対の軸保持部2と、一対の締付けリング3とを備える。
図2に示した変形例1は、上記実施の形態による軸継手1において、上記締付けリング3における軸方向端面の外縁部に軸方向に突出した凸部5を設け、この凸部5を軸保持部2のフランジ23の周面に当接するように締付けリング3を軸保持部2の筒部22に配置するように構成した軸継手1である。なお、上記凸部5は、締付けリング3の外縁部に沿って全周に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。
図3に示した変形例2は、上記変形例1の軸継手1(図2)において、上記締付けリング3には、軸方向に固着ボルト6を挿通するボルト挿通孔36が設けられ、上記軸保持部2のフランジ23には、上記ボルト挿通孔36との対向位置にネジ孔26が設けられ、上記ボルト挿通孔36と上記ネジ孔26を通して固着ボルト6を締付けて締付けリング3を軸保持部2のフランジ23に固定するように構成した軸継手1である。
また、このものでは、固着ボルト6の締め加減を調整することにより外周の心ブレをある程度調整することができる。
図4に示した変形例3は、上記実施の形態による軸継手1において、上記軸保持部2のフランジ23には段部37が形成され、上記締付けリング3は、軸方向端面の外縁部に軸方向に張り出した鍔部50を設け、上記締付けリング3の鍔部50が上記フランジ23の段部37に外嵌するように締付けリング3を軸保持部2の筒部22に配置するように構成し、且つ、上記鍔部50の外側に第2の締付けリング7を外嵌するように構成した軸継手1である。第2の締付けリング7の構成は、そのサイズが異なる以外、上記締付けリング3と同様である。なお、上記鍔部50は、締付けリング3の外縁部に沿って全周に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。
図5に示した変形例4は、上記実施の形態による軸継手1において、上記軸保持部2のフランジ23には段部37が形成され、上記締付けリング3は、軸方向端面の外縁部に軸方向に張り出した鍔部50を設け、上記締付けリング3の鍔部50が上記フランジ23の段部37に外嵌するように締付けリング3を軸保持部2の筒部22に配置するように構成し、且つ、上記鍔部50と上記フランジ23の段部37とは、テーパ面50A,37Aに形成されてテーパ嵌合するように構成し、さらに、上記締付けリング3には、軸方向に固着ボルト6を挿通するボルト挿通孔36が設けられ、上記軸保持部2のフランジ23には、上記ボルト挿通孔36との対向位置にネジ孔26が設けられ、上記ボルト挿通孔36と上記ネジ孔26を通して固着ボルト6を締付けて締付けリング3を軸保持部2のフランジ23に固定するように構成した軸継手1である。
図6に示す変形例5は、上記実施の形態による軸継手1において、軸保持部2における筒部22の外周面と締付けリング3の内周面とをテーパ面22A,31Aに形成するように構成した軸継手1である。なお、上記筒部22と上記締付けリング3におけるテーパの角度は、締付けリング3をクランプボルト33により締付けたときに締付けリング3が筒部22の先端側へ抜ける方向の力が発生し難い程度の角度とし、例えば、7度以下に設定されることが望ましい。
なお、上記筒部22の外周面および上記締付けリング3の内周面は、例えば、先端側をストレート(回転軸J1、J2と略平行)に形成し、フランジ23寄りの基端側を上記テーパ面22A,31Aとしてもよい。
図7に示した変形例6は、上記実施の形態による軸継手1において、上記軸保持部2における筒部22の先端付近に外側に突出する突起27を設けるように構成した軸継手1である。なお、上記突起27は、筒部22の全周に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。
締付けリング3として、図8(a)(b)に示すように、割スリット32の位置と等間隔に中心孔31から外周面に向けた内向きスリット81(又は82)や、図8(c)に示すように、割スリット32の位置と等間隔に外周面から中心孔31に向けた外向きスリット83を設けることができる。
上記筒部22において、軸方向に開削したスリットを筒部22の周方向に等間隔に複数形成するようにしてもよい。これにより、筒部22の縮径を円滑に行うことができる。なお、筒部22に設けるこのスリットは、複数且つ筒部22の周方向に等間隔に配置することで、筒部22の均等な縮径を妨げるものではない。なお、上記筒部22には、この段落で説明した上記スリットに代えて、貫通孔又は軸方向に延びた長孔を設けるようにしてもよい。 また、上記軸保持部2は、筒部22とフランジ23とが一体形成されているが、これら筒部22とフランジ23とが別体に形成されて組み付けられたもの(例えば、別体とした筒部22の外周面及びフランジ23の内周面にセレーション溝を設けて組み合わせるなど)でもよい。
また、上記締付けリング3は、割スリット32を一箇所だけ設けて概略Cリング状に形成するが、割スリット23を180度位置に二箇所設けて半円状に二分割したものとしてもよい。
また、一方の筒部22には締付けリング3外嵌させて回転軸J1を固定するが、他方の筒部22は他の手段(例えば、軸挿通孔21の内径をテーパ形状としテーパ嵌合による軸固定など)により回転軸j2を固定するようにしてもよい。
2 軸保持部
3 締付けリング
4 中間体
5 凸部
6 固着ボルト
7 第2の締付けリング
21 軸挿通孔
22 筒部
23 フランジ
32 割スリット
33 クランプボルト
34 ボルト挿通孔(ボルト装着孔)
35 ネジ孔(ボルト装着孔)
37 段部
50 鍔部
J1,J2 回転軸
Claims (6)
- 2つの回転軸を連結するための軸継手であって、
軸挿通孔を形成する筒部を有する軸保持部と、
筒部に外嵌させる締付けリングとを有し、
上記締付けリングは、上記筒部を挿通する中心孔を有し、外周面からこの中心孔に達して軸方向に沿った割スリットを形成すると共に、割スリットを貫通して形成したボルト装着孔にクランプボルトを装着し、且つ上記中心孔が上記筒部の外径と嵌め合い公差範囲で相似形状に形成されており、
上記筒部の軸挿通孔に回転軸を挿通させ、この筒部に外嵌させた締付けリングのクランプボルトを締付けて締付けリングを縮径させて筒部を回転軸に対して締付けるように構成し、
上記軸保持部は、筒部から外側に張り出したフランジを有し、
上記締付けリングは、軸方向端面の外縁部に軸方向に突出した凸部を設け、
上記凸部が上記フランジに当接するように締付けリングを軸保持部の筒部に配置するように構成した軸継手。 - 2つの回転軸を連結するための軸継手であって、
軸挿通孔を形成する筒部を有する軸保持部と、
筒部に外嵌させる締付けリングとを有し、
上記締付けリングは、上記筒部を挿通する中心孔を有し、外周面からこの中心孔に達して軸方向に沿った割スリットを形成すると共に、割スリットを貫通して形成したボルト装着孔にクランプボルトを装着し、且つ上記中心孔が上記筒部の外径と嵌め合い公差範囲で相似形状に形成されており、
上記筒部の軸挿通孔に回転軸を挿通させ、この筒部に外嵌させた締付けリングのクランプボルトを締付けて締付けリングを縮径させて筒部を回転軸に対して締付けるように構成し、
上記軸保持部は、筒部から外側に張り出したフランジを有し、このフランジには段部が形成され、
上記締付けリングは、軸方向端面の外縁部に軸方向に張り出した鍔部を設け、
上記締付けリングの鍔部が上記フランジの段部に外嵌するように締付けリングを軸保持部の筒部に配置するように構成した軸継手。 - 請求項2に記載の軸継手において、
上記鍔部と上記フランジの段部とは、テーパ状に形成されてテーパ嵌合するように構成した軸継手。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の軸継手において、
上記締付けリングには、軸方向に固着ボルトを挿通するボルト挿通孔が設けられ、
上記軸保持部のフランジには、上記ボルト挿通孔との対向位置にネジ孔が設けられ、
上記ボルト挿通孔と上記ネジ孔を通して固着ボルトを締付けて締付けリングを軸保持部のフランジに固定するように構成した軸継手。 - 請求項2又は3に記載の軸継手において、
上記鍔部の外側に第2の締付けリングを外嵌するように構成した軸継手。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の軸継手において、
上記軸保持部における筒部の先端付近には外側に突出する突起を設けるように構成した軸継手。
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JP2008130661A JP5092127B2 (ja) | 2008-05-19 | 2008-05-19 | 軸継手 |
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JPH11124220A (ja) * | 1997-10-21 | 1999-05-11 | Iwata Seisakusho:Kk | 位置決め具 |
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JP2008095937A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Kinzo Shinozuka | 多軸穴継手システム |
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2008
- 2008-05-19 JP JP2008130661A patent/JP5092127B2/ja active Active
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