JP5315624B2 - 車輪支持装置 - Google Patents

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この発明は、車輪が取り付けられるハブホイールのハブ軸と、等速ジョイントの外輪とがトルク伝達可能に連結された車輪支持装置に関する。
この種の車輪支持装置においては、例えば、特許文献1に開示されている。
これにおいては、図11に示すように、ハブホイール110のハブ軸113の外周面に、内輪121、外輪130及び玉(転動体)141、142を備えた転がり軸受としての複列のアンギュラ玉軸受120が組み付けれている。
一方、駆動軸151の端部が連結される等速ジョイント150の外輪160にはその外輪筒部161の端面162から外輪軸部163が一体に突出されている。
また、ハブホイール110のハブ軸113の内孔の内周面には内歯スプライン114が形成され、この内歯スプライン114に噛み合う外歯スプライン164が外輪軸部163の外周面に形成されている。
そして、内・外歯のスプライン114、164が相互に噛み合わされながらハブホイール110のハブ軸113の内孔に外輪軸部163が嵌挿され、外輪軸部163の先端から突出された雄ねじ部165に締付ナット166が締め付けられることで、ハブホイール110と等速ジョイント150とがトルク伝達可能に連結されている。
特開2002−114004号公報
特許文献1に開示された車輪支持装置においては、車両の走行時等において、駆動軸151と同方向に回転する等速ジョイント150の外輪軸部163のトルクは内外歯のスプライン114、164の噛み合いによってハブホイール10に伝達され、車輪が回転駆動される。
ところで、急発進時など想定を越える大きなトルクが加えられた場合などに、等速ジョイント150の外輪160の端面162と、ハブホイール110のハブ軸113の端面(かしめ部117の端面)との相互の接触面の間において相対的な滑り(ねじれを含む滑り)が生じ、異音が発生する恐れがある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、等速ジョイントの外輪の端面と、ハブホイールのハブ軸の端面との相対的な滑りを抑制することができ、当該部分の相対的な滑りが原因となる異音の発生を防止することができる車輪支持装置を提供することである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る車輪支持装置は、車輪が取り付けられるハブホイールのハブ軸と、等速ジョイントの外輪とがトルク伝達可能に連結された車輪支持装置であって、
前記ハブ軸の端面と、この端面に突き合わされる前記等速ジョイントの外輪の端面には、相互に噛み合うことで前記ハブホイールと前記等速ジョイントの外輪とをトルク伝達可能に連結するサイドフェーススプラインがそれぞれ形成され、
前記ハブ軸の外周に設けられた転がり軸受の外輪と、前記等速ジョイントの外輪との間には、前記サイドフェーススプラインの噛み合い部分及び前記両外輪間の隙間を覆ってシールするカバー部材が取り付けられ、
前記カバー部材又は車体側部材には車速検出器が配設され、
前記カバー部材の内部には、前記車速検出器の検出部に臨んでパルサーリングが配設されており、
前記ハブ軸の端面と、この端面に突き合わされる前記等速ジョイントの外輪の端面との相互には、内径側環状部分と外径側環状部分とがそれぞれ設けられ、
前記内径側環状部分と外径側環状部分のうち、一方の環状部分には、相互に噛み合うことで前記ハブホイールと前記等速ジョイントの外輪とをトルク伝達可能に連結する前記サイドフェーススプラインがそれぞれ形成され、
他方の環状部分には、相互に密接して環状シール部を構成する平坦面がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、車両の走行時等において、駆動軸と同方向に回転する等速ジョイントの外輪のトルクは、ハブ軸の端面と等速ジョイントの外輪の端面にそれぞれ形成されたサイドフェーススプラインの噛み合いによってハブホイールに伝達され、車輪が回転駆動される。
このようにして、サイドフェーススプラインの噛み合いによって等速ジョイント側のトルクをハブホイール側に良好に伝達することができる。
このため、従来と異なり、等速ジョイントの外輪の端面と、ハブホイールのハブ軸の端面との間の相対的な滑りを抑制して異音の発生を防止することができる。
また、ハブ軸側の転がり軸受の外輪と、等速ジョイントの外輪との間に取り付けられたカバー部材によって、両サイドフェーススプラインの噛み合い部分及び両外輪間の隙間を覆ってシールすることができる。このため、車両走行時に車輪が跳ね上げる泥水等がハブ軸側の転がり軸受の内部や両サイドフェーススプラインの噛み合いの隙間に浸入して発錆させることを防止することができる。
また、カバー部材の内部に車速検出器に対するパルサーリングが配設されることによって、パルサーリングを泥水や塵等から保護することができる。
また、ハブ軸の端面と等速ジョイントの外輪の端面との内径側環状部分と外径側環状部分のうちの他方の環状部分にそれぞれ形成された平坦面の密接によって環状シール部を構成することによって、仮に、カバー部材によるシール不良が不測に発生して泥水等が内部に浸入したとしても、環状シール部によってこれ以上内部に泥水等が浸入することを防止することができる。
請求項2に係る車輪支持装置は、請求項1に記載の車輪支持装置であって、
カバー部材は、ハブ軸の転がり軸受の外輪の内周面に圧入嵌合される筒状部と、この筒状部の端部から等速ジョイントの外輪の外周面に向けて突出された環状部を有する芯金と、
前記芯金の環状部に一体状に接合され、かつ先端部が前記等速ジョイントの外輪の外周面に密接する弾性シール体とを備えていることを特徴とする。
前記構成によると、ハブ軸の転がり軸受の外輪に対しては、芯金の筒状部が圧入嵌合されるため、当該部分からの泥水等の浸入を良好に防止することができる。
また、等速ジョイントの外輪の外周面に対しては、芯金の環状部に一体状に接合された弾性シール体の先端部が密接することで、当該部分からの泥水等の浸入を良好に防止することができる。
請求項3に係る車輪支持装置は、請求項2に記載の車輪支持装置であって、
芯金の筒状部には車速検出器の検出部に対応する挿通孔が形成され、
前記車速検出器は、その検出部が前記挿通孔に挿通されて前記芯金の筒状部に取り付けられることで、前記検出部がパルサーリングの外周面に接近することを特徴とする。
前記構成によると、カバー部材が車速検出器の取付部材として兼用することができると共に、車速検出器の検出部とパルサーリングとの位置合せを容易にかつ正確に行うことができる。
請求項4に係る車輪支持装置は、請求項2に記載の車輪支持装置であって、
カバー部材の芯金は、非磁性体によって形成され、
前記芯金の筒状部の外周面に車速検出器の検出部が接近して配設される一方、
前記車速検出器の検出部に対応する位置でかつ前記芯金の筒状部の内周面に接近して着磁リングよりなるパルサーリングが配設されていることを特徴とする。
前記構成によると、カバー部材の芯金の筒状部に、検出器の検出部に対する挿通孔を孔明けする必要がないため、シール性の向上を図ることができる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
(実施例1)
この発明の実施例1を図1〜図4にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係る車輪支持装置を示す側断面図である。図2はハブ軸のアンギュラ玉軸受の外輪と、等速ジョイントの外輪との間にカバー部材が取り付けられた状態を拡大して示す断面図である。図3はハブ軸の端面と等速ジョイントの端面とが離反した状態を示す断面図である。図4はハブホイールのハブ軸の端面を示す正面図である。
図1に示すように、この実施例1の車輪支持装置は、ハブホイール10と、転がり軸受としての複列のアンギュラ玉軸受20と、等速ジョイント50とを備えて構成されている。
図1に示すように、ハブホイール10は、円筒状をなすハブ軸13と、ハブ軸13の一端部寄り外周面に形成されたフランジ11とを一体に有している。そして、フランジ11には、ブレーキロータ(図示しない)を間に挟んで車輪(図示しない)を取り付けるための複数本のハブボルト12が所定ピッチでかつ圧入によって固定されている。
ハブ軸13の外周には、外輪30、内輪21、転動体としての複数の玉41、42及び保持器45、46を備えた複列のアンギュラ玉軸受20が組み付けられている。
この実施例1において、ハブ軸13は、フランジ11側に形成された大径軸部15と、大径軸部15よりも適宜に小径でかつ大径軸部15と段差部をもって連続状に形成された小径軸部16とを一体に有している。そして、大径軸部15の外周面に、外輪30の一方の軌道面31に対応する軌道面22が形成されている。
さらに、外輪30の他方の軌道面32に対応する軌道面23が外周面に形成された内輪21がハブ軸13の小径軸部16の外周面に嵌込まれた後、小径軸部16の先端部がかしめられてかしめ部17が形成されることによって、内輪21が段差部とかしめ部17との間に固定されている。
また、外輪30の両軌道面31、32と、ハブ軸13側の両軌道面22、23との間には各複数個の玉41、42と、これら各複数個の玉41、42をそれぞれ保持する保持器45、46が組み付けられる。
また、外輪30の外周面には、車両の懸架装置(図示しない)に支持された車体側部材(ナックル、又はキャリア)にボルトによって取り付けるための固定フランジ35が一体に形成されている。
図1に示すように、等速ジョイント50は、周知のツェッパー型、バーフィールド型と呼ばれている等速ジョイントが使用されており、駆動軸51の一端に一体状に連結された内輪52と、外輪60と、これら内・外輪52、60の間に配設された複数のボール53と、これら複数のボール53を保持する保持器54を備えて構成されている。
等速ジョイント50の外輪60は、椀形状の外輪筒部61と、外輪筒部61の一端側に段差面61bをもって突出された円柱状の突出部61aと、この突出部61aの先端面の中心部から一体に突出された外輪軸部63とを備え、外輪軸部63の先端には雄ねじ部65が形成されている。
また、図2〜図4に示すように、ハブ軸13の端面(かしめ部17の端面)と、この端面に突き合わされる等速ジョイント50の外輪(外輪筒部61)60の突出部61aの端面(先端面)には、相互に噛み合うサイドフェーススプライン71、76がそれぞれ形成されている。そして、ハブホイール10のハブ軸13の内孔に等速ジョイント50の外輪軸部63が嵌挿された後、外輪軸部63先端の雄ねじ部65に締付ナット66が締め付けられることで、ハブ軸13の端面と等速ジョイント50の外輪60の突出部61aの端面との相互のサイドフェーススプライン71、76が噛み合い、これによってハブホイール10と等速ジョイント50とがトルク伝達可能に連結されるようになっている(図1参照)。
図2と図3に示すように、ハブ軸13の外周に設けられたアンギュラ玉軸受20の外輪30の端部と、これに対向する等速ジョイント50の外輪60の端部との間には、サイドフェーススプライン71、76の噛み合い部分及び両外輪30、60の間の隙間を覆ってシールするカバー部材80が取り付けられている。
カバー部材80は、金属製の芯金81と、軟質樹脂、ゴム等のエラストマ材料よりなる弾性シール体85とを一体に備えている。
芯金81は、低炭素鋼板等の金属板がプレス加工されることで形成され、ハブ軸13のアンギュラ玉軸受20の外輪30の一端部の開口部内周面に圧入嵌合される筒状部82と、この筒状部82の端部(圧入側と反対側の端部)から等速ジョイント50の外輪60の突出部61a外周面に向けて突出された環状部83とを有している。
図2と図3に示すように、弾性シール体85は、芯金81の環状部83の外側面を覆うようにして一体状に接合された薄肉状の弾性層85aと、この弾性層85aの外周側寄り部分から延出された外側リップ86と、弾性層85aの中間部分から延出された中間リップ87と、弾性層85aの内径端部分から延出された奥側リップ88を備えている。
そして、図2に示すように、外側リップ86の先端部が、外輪60の段差面61bの外周縁に弾性的に密接し、中間リップ87が、段差面61bの中間位置に弾性的に密接し、奥側リップ88が二股状に分かれて外輪60の突出部61aの外周面に弾性的に密接するようになっている。
また、図2に示すように、カバー部材80の内部には、次に述べる車速検出器90の検出部91に臨んでパルサーリング98が取付部材92によって取り付けれている。
取付部材92は、ハブホイール10の内輪21の外周面に圧入固定される筒部93と、この筒部93の一端から半径方向外側に直角状に折り曲げられたフランジ部94とを有して断面略L字状をなしている。そして、取付部材92のフランジ部94の側面に着磁リング等よりなるパルサーリング98が設けられている。なお、フランジ部94の側面に多数の凹部と多数の凸部とを周方向に交互に形成してパルサーリングを構成してもよい。
一方、カバー部材80の芯金81の筒状部82には、車速検出器90の検出部91に対応する挿通孔84と、車速検出器90を、その外周面に突設された取付片90aにおいて取り付けるための複数の取付孔(図示しない)とが形成されている。
そして、車速検出器90は、その検出部91が筒状部82の挿通孔84に挿通されて、取付片90aを通して取付ねじが筒状部82の取付孔にねじ込むことで取り付けられる。そして、この取付状態において、車速検出器90の検出部91がパルサーリング98の外周面の被検出部に接近して検出可能に設定されている。
この実施例1に係る車輪支持装置は上述したように構成される。
したがって、車両の走行時等において、駆動軸51のトルクが等速ジョイント50の内輪52、複数のボール53及び等速ジョイント50の外輪60に順次伝達され、駆動軸51と同方向に等速ジョイント50の外輪60が回転される。
等速ジョイント50の外輪60に伝達されたトルクは、ハブホイール10のハブ軸13の端面(かしめ部17の端面)と、等速ジョイント50の外輪60の端面とのサイドフェーススプライン71、76の噛み合いによってハブホイール10に伝達され、車輪が回転駆動される。
前記したようにして、サイドフェーススプライン71、76のそれぞれの噛み合いによって等速ジョイント50側のトルクをハブホイール10側に良好に伝達することができる。このため、従来と異なり、ハブホイール10のハブ軸13の端面と等速ジョイント50の外輪60の端面との間の相対的な滑りを良好に抑制することができる。ひいては、ハブホイール10のハブ軸13の端面と等速ジョイント50の外輪60の端面との間の相対的な滑りが原因となる異音の発生を防止することができる。
また、ハブ軸13の外周のアンギュラ玉軸受20の外輪30と、等速ジョイント50の外輪60との間に取り付けられたカバー部材80によって、両サイドフェーススプライン71、76の噛み合い部分及び両外輪30、60間の隙間を覆ってシールすることができる。このため、車両走行時に車輪が跳ね上げる泥水等がハブ軸13の外周のアンギュラ玉軸受20の内部や両サイドフェーススプライン71、76の噛み合いの隙間に浸入することを防止することができる。
また、カバー部材80の芯金81の筒状部82がハブ軸13の外周のアンギュラ玉軸受20の外輪30の端部内周面に圧入嵌合されるため、当該部分からの泥水等の浸入を良好に防止することができる。
また、芯金81の環状部83に一体状に接合されて弾性シール体85をなす外側リップ86、中間リップ87及び奥側リップ88の各先端部が等速ジョイント50の外輪60外周面の各部に弾性的に密接することで、泥水等の浸入を良好に防止することができる。
また、カバー部材80の内部に車速検出器90に対するパルサーリング98が配設されることによって、パルサーリング98を泥水や塵等から保護することができる。
また、この実施例1において、車速検出器90は、検出部91が筒状部82の挿通孔84に挿通され、かつ取付片90aがカバー部材(芯金81)80の筒状部82の外周面に当接したところで、取付片90aを通して取付ねじ(図示しない)が筒状部82の取付孔にねじ込まれることで取り付けられる。そして、この取付状態において、検出部91がパルサーリング98の非検出部を検出可能に接近する。このため、カバー部材80が車速検出器90の取付部材として兼用することができると共に、車速検出器90の検出部91とパルサーリング98の外周面の被検出部との位置合せを容易にかつ正確に行うことができる。
なお、前記実施例1においては、図1に示すように、等速ジョイント50の外輪軸部63の先端の雄ねじ部65に締付ナット66が締め付けられることで、ハブホイール10と等速ジョイント50とが連結固定される場合を例示したが、外輪軸部63の先端に雌ねじを形成し、この雌ねじに締付けボルトをねじ込んでハブホイール10と等速ジョイント50とを連結固定する構造にしてもよい。
(実施例2)
次に、この発明の実施例2を図5にしたがって説明する。
図5はこの発明の実施例2に係る車輪支持装置におけるハブ軸のアンギュラ玉軸受の外輪と、等速ジョイントの外輪との間にカバー部材が取り付けられた状態を拡大して示す断面図である。
図5示すように、カバー部材80の芯金81は、非磁性金属板(例えば、アルミ合金、銅板等)、合成樹脂材等の非磁性体によって形成されている。
そして、芯金81の筒状部82の外周面に車速検出器90の検出部91が接近して配設されている。なお、車速検出器90は、車体側部材(ナックル、又はキャリア)に取り付けてもよく、あるいは、カバー部材80に取り付けてもよい。
一方、カバー部材80の内部にパルサーリング98を取り付けるための取付部材92は、ハブホイール10の内輪21の外周面に圧入固定される筒部93と、この筒部93の一端から半径方向外側に直角状に折り曲げられたフランジ部94と、このフランジ部94の外周縁から芯金81の筒状部82の内周面に沿って形成された外筒部95とを有して段差円筒状に形成されている。そして、取付部材92の外筒部95の外周面には、着磁リングよりなるパルサーリング98が貼り付けられている。この取付状態において、パルサーリング98は、車速検出器90の検出部91に対応する位置でかつ芯金81の筒状部82の内周面に接近するようになっている。
この実施例2のその他の構成は、実施例1と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施例2においても実施例1と略同様の作用効果を奏する。
但し、この実施例2においては、カバー部材80の芯金81の筒状部82に、車速検出器90の検出部91に対する挿通孔や取付孔を孔明けする必要がないため、シール性の向上を図ることができる。
(実施例3)
次に、この発明の実施例3を図6と図7にしたがって説明する。
図6はこの発明の実施例3に係る車輪支持装置におけるハブ軸の端面と、等速ジョイントの外輪の端面とのサイドフェーススプラインの嵌合部分を示す断面図である。図7はハブ軸の端面と、等速ジョイントの外輪の端面とのサイドフェーススプラインが離反した状態を示す断面図である。
図6と図7に示すように、この実施例3においては、ハブ軸13の端面(かしめ部17の端面)と、端面に突き合わされる等速ジョイント50の外輪(外輪筒部61)60の端面62との相互には、外径側環状部分と内径側環状部分とがそれぞれ設けられている。そして、両外径側環状部分には、相互に噛み合うことでハブホイール10と等速ジョイント50とをトルク伝達可能に連結するサイドフェーススプライン71a、76aがそれぞれ形成されている。また、両内径側環状部分には、相互に密接して環状シール部を構成する平坦面73a、78aがそれぞれ形成されている。
また、カバー部材80、車速検出器90、パルサーリング98及び取付部材92においては、実施例1又は実施例2と同様である。図6と図7においては、実施例1で述べたカバー部材80、車速検出器90、パルサーリング98及び取付部材92が図示されている。
また、この実施例3のその他の構成においても、実施例3と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施例3においても、実施例1と略同様の作用効果を奏する。
但し、この実施例3においては、仮に、カバー部材80によるシール不良が不測に発生し、これによって泥水等がカバー部材80の内部に浸入したとしても、ハブホイール10のハブ軸13の端面と、等速ジョイント50の外輪60の端面との相互の内径側環状部分の平坦面73、78の密接によって環状シール部を構成するため、この環状シール部によってこれ以上内部に泥水等が浸入することを阻止することができる。これによって、サイドフェーススプラインの噛み合いの隙間から泥水等が内部に浸入する不具合を防止することができる。
なお、前記実施例3においては、両外径側環状部分にサイドフェーススプライン71a、76aがそれぞれ形成され、両内径側環状部分に環状シール部を構成する平坦面73a、78aがそれぞれ形成される場合を例示したが、両外径側環状部分に環状シール部を構成する平坦面73a、78aがそれぞれ形成され、両内径側環状部分にサイドフェーススプライン71a、76aがそれぞれ形成されてもよい。
この場合には、泥水等が両内径側環状部分のサイドフェーススプライン71a、76aの噛み合いの隙間に達することを阻止することができる。
(実施例4)
次に、この発明の実施例4を図8〜図10にしたがって説明する。
図8はこの発明の実施例4に係る車輪支持装置を示す側断面図である。図9はハブ軸の端面と、等速ジョイントの外輪の端面とのサイドフェーススプラインの嵌合部分を示す断面図である。図10はハブ軸の端面と、等速ジョイントの外輪の端面とのサイドフェーススプラインが離反した状態を示す断面図である。
図8〜図10に示すように、この実施例4においては、ハブホイール10のハブ軸13の端面と、等速ジョイント50の外輪60の端面とが段差状をなして突き合されると共に、ハブホイール10と等速ジョイント50の外輪60とが連結軸100によって連結されている。
すなわち、この実施例4においては、ハブ軸13の端面(かしめ部17の端面)の内径側環状部分は、外径側環状部分よりも段差部70に相当する分だけ凹んで段差状に形成されている。そして、ハブ軸13の端面の内径側環状部分にはサイドフェーススプライン71bが形成され、外径側環状部分には平坦面73bが形成されている。
一方、等速ジョイント50の外輪60の端面(突出部61aの端面)の内径側環状部分は、外径側環状部分よりも段差部75に相当する分だけ突出して段差状に形成されている。そして、等速ジョイント50の外輪60の端面の内径側環状部分には、サイドフェーススプライン71bに噛み合ってトルク伝達するサイドフェーススプライン76bが形成され、外径側環状部分には平坦面73bに密接して環状シール部を構成する平坦面78bが形成されている。
また、図8に示すように、ハブ軸13の中心部には、頭部101と軸部102を有する連結軸100が、その軸部102において挿通される内孔が形成されている。また、等速ジョイント50の外輪60の端面の中心部には、連結軸100の軸部102の先端部に形成された雄ネジ103に対応する雌ねじが形成されている。そして、連結軸100の軸部102がハブ軸13の内孔の一側から他側に向けて嵌挿され、軸部102先端部の雄ネジ83が等速ジョイント50の外輪60の雌ねじにねじ込まれることによって、ハブホイール10と等速ジョイント50の外輪60とが連結されている。
また、カバー部材80、車速検出器90、パルサーリング98及び取付部材92においては、実施例1又は実施例2と同様である。図8〜図10においては、実施例1で述べたカバー部材80、車速検出器90、パルサーリング98及び取付部材92が図示されている。
また、この実施例4のその他の構成においても、実施例3と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施例4においても、実施例1と略同様の作用効果を奏する。
但し、この実施例3においては、仮に、カバー部材80によるシール不良が不測に発生して泥水等がカバー部材80の内部に浸入したとしても、ハブホイール10のハブ軸13の端面と、等速ジョイント50の外輪60の端面との両外径側環状部分の平坦面73b、78bの密接によって環状シール部を構成しているため、泥水等が両内径側環状部分のサイドフェーススプライン71b、76bの噛み合いの隙間に達することを阻止することができ、泥水等の浸入が原因となるサイドフェーススプライン71b、76bの発錆を防止することができる。
また、前記実施例4においては、両内径側環状部分にサイドフェーススプライン71b、76bがそれぞれ形成され、両外径側環状部分に環状シール部を構成する平坦面73b、78bがそれぞれ形成される場合を例示したが、両外径側環状部分にサイドフェーススプライン71b、76bがそれぞれ形成され、両内径側環状部分に環状シール部を構成する平坦面73b、78bがそれぞれ形成されてもよい。
なお、この発明は前記実施例1〜4に限定するものではない。
例えば、前記実施例1〜4においては、転がり軸受として、複列のアンギュラ玉軸受20が採用された場合を例示したが、複列の円すいころ軸受けを用いてもこの発明を実施可能である。
この発明の実施例1に係る車輪支持装置を示す側断面図である。 同じくハブ軸のアンギュラ玉軸受の外輪と、等速ジョイントの外輪との間にカバー部材が取り付けられた状態を拡大して示す断面図である。 同じくハブ軸の端面と等速ジョイントの端面とが離反した状態を示す断面図である。 同じくハブホイールのハブ軸の端面を示す正面図である。 この発明の実施例2に係る車輪支持装置におけるハブ軸のアンギュラ玉軸受の外輪と、等速ジョイントの外輪との間にカバー部材が取り付けられた状態を拡大して示す断面図である。 この発明の実施例3に係る車輪支持装置におけるハブ軸の端面と、等速ジョイントの外輪の端面とのサイドフェーススプラインの嵌合部分を示す断面図である。 同じくハブ軸の端面と、等速ジョイントの外輪の端面とのサイドフェーススプラインが離反した状態を示す断面図である。 この発明の実施例4に係る車輪支持装置を示す側断面図である。 同じくハブ軸の端面と、等速ジョイントの外輪の端面とのサイドフェーススプラインの嵌合部分を示す断面図である。 同じくハブ軸の端面と、等速ジョイントの外輪の端面とのサイドフェーススプラインが離反した状態を示す断面図である。 従来の車輪支持装置のハブホイールのハブ軸内孔に等速ジョイントの外輪軸部がスプライン嵌合された状態を示す側断面図である。
符号の説明
10 ハブホイール
11 フランジ
13 ハブ軸
17 かしめ部
20 アンギュラ玉軸受(転がり軸受)
50 等速ジョイント
60 外輪
71、76 サイドフェーススプライン
80 カバー部材
81 芯金
82 筒状部
83 環状部
85 弾性シール体
90 車速検出器
91 検出部
98 パルサーリング

Claims (4)

  1. 車輪が取り付けられるハブホイールのハブ軸と、等速ジョイントの外輪とがトルク伝達可能に連結された車輪支持装置であって、
    前記ハブ軸の端面と、この端面に突き合わされる前記等速ジョイントの外輪の端面には、相互に噛み合うことで前記ハブホイールと前記等速ジョイントの外輪とをトルク伝達可能に連結するサイドフェーススプラインがそれぞれ形成され、
    前記ハブ軸の外周に設けられた転がり軸受の外輪と、前記等速ジョイントの外輪との間には、前記サイドフェーススプラインの噛み合い部分及び前記両外輪間の隙間を覆ってシールするカバー部材が取り付けられ、
    前記カバー部材又は車体側部材には車速検出器が配設され、
    前記カバー部材の内部には、前記車速検出器の検出部に臨んでパルサーリングが配設されており、
    前記ハブ軸の端面と、この端面に突き合わされる前記等速ジョイントの外輪の端面との相互には、内径側環状部分と外径側環状部分とがそれぞれ設けられ、
    前記内径側環状部分と外径側環状部分のうち、一方の環状部分には、相互に噛み合うことで前記ハブホイールと前記等速ジョイントの外輪とをトルク伝達可能に連結する前記サイドフェーススプラインがそれぞれ形成され、
    他方の環状部分には、相互に密接して環状シール部を構成する平坦面がそれぞれ形成されていることを特徴とする車輪支持装置。
  2. 請求項1に記載の車輪支持装置であって、
    カバー部材は、ハブ軸の転がり軸受の外輪の内周面に圧入嵌合される筒状部と、この筒状部の端部から等速ジョイントの外輪の外周面に向けて突出された環状部を有する芯金と、
    前記芯金の環状部に一体状に接合され、かつ先端部が前記等速ジョイントの外輪の外周面に密接する弾性シール体とを備えていることを特徴とする車輪支持装置。
  3. 請求項2に記載の車輪支持装置であって、
    カバー部材の芯金の筒状部には車速検出器の検出部に対応する挿通孔が形成され、
    前記車速検出器は、その検出部が前記挿通孔に挿通されて前記芯金の筒状部に取り付けられることで、前記検出部がパルサーリングの外周面に接近することを特徴とする車輪支持装置。
  4. 請求項2に記載の車輪支持装置であって、
    カバー部材の芯金は、非磁性体によって形成され、
    前記芯金の筒状部の外周面に車速検出器の検出部が接近して配設される一方、
    前記車速検出器の検出部に対応する位置でかつ前記芯金の筒状部の内周面に接近して着磁リングよりなるパルサーリングが配設されていることを特徴とする車輪支持装置。
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