JP2010094792A - 切削工具および切削加工方法 - Google Patents
切削工具および切削加工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010094792A JP2010094792A JP2008269630A JP2008269630A JP2010094792A JP 2010094792 A JP2010094792 A JP 2010094792A JP 2008269630 A JP2008269630 A JP 2008269630A JP 2008269630 A JP2008269630 A JP 2008269630A JP 2010094792 A JP2010094792 A JP 2010094792A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- chip
- milling
- speed
- workpiece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Abstract
【解決手段】フライスカッター1のフライスボデー2の下端部には、フライスチップ3が自転可能に取り付けられている。フライスチップ3の回転軸には、タービン4が同軸上に接続されている。クーラントポンプ52から吐出されたクーラントは、調圧弁装置51により減圧された後、タービン4に対して上方から供給され、クーラント流によりフライスチップ3がタービン4とともに回転されるようになっている。コントローラー53は、調圧弁装置51の作動を制御し、フライスチップ3の回転速度が、削り取られた切り屑がワークから排出される速度と同等になるように、タービン4に供給されるクーラント圧を調整している。
【選択図】図1
Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐久性を向上させることができる切削工具および切削加工方法を提供することにある。
工具基体と、
前記工具基体の軸方向端部に取り付けられたチップと、
を備え、
前記工具基体が前記軸中心に回転することによって、前記チップが前記軸回りに公転してワークを切削加工する切削工具において、
前記チップは、前記工具基体に対して自転可能に取り付けられ、
駆動源により発生された駆動力が加えられることにより、前記チップは前記工具基体に対して回転されることである。
前記チップの前記工具基体に対する回転速度を制御するために、速度制御手段が前記駆動源により発生された駆動力を調整することである。
前記速度制御手段は、
前記チップの自転速度を、前記チップにより削り取られた前記ワークの切り屑が、前記ワークから排出される速度と同等の速度となるように、前記駆動源による駆動力を制御することである。
前記速度制御手段は、
前記チップの自転速度を、前記チップにより削り取られた前記ワークの切り屑が、前記ワークから排出される速度より高い速度となるように、前記駆動源による駆動力を制御することである。
前記駆動源は流体供給源であり、前記速度制御手段は、前記流体供給源による流体の圧力または流量を調整する調整装置であって、
前記チップの回転軸には、羽根車が同軸上に接続され、
前記流体供給源から前記羽根車に対して供給される流体流により、前記チップが前記羽根車とともに自転することである。
前記流体供給源は、前記工具基体を回転させる主軸を冷却するためのクーラント供給源であることである。
前記チップの前記ワークに対する切り込み側の面には流路が形成され、前記チップの外周縁に冷却流体を供給することにより、前記冷却流体は前記流路を通って前記ワークの切削部位に供給されることである。
前記速度制御手段は、
仕上げ加工時には、前記チップの自転速度を前記ワークの切り屑の排出速度よりも高速となるように、前記駆動源による駆動力を制御することである。
工具基体と、該工具基体の軸方向端部に取り付けられたチップと、を備えた切削工具を用い、
前記工具基体が前記軸中心に回転することによって、前記チップが前記軸回りに公転するとともに、
前記チップは、前記工具基体に対して自転可能に取り付けられ、
前記チップに駆動力が加えられることにより、前記チップが前記工具基体に対して回転してワークを切削加工することである。
請求項2に係る切削工具によれば、速度制御手段が駆動源により発生された駆動力を調整することにより、チップをワーク材質に応じた回転速度で回転させることができ、切削抵抗を低減させチップの耐久性を向上させることができる。
請求項6に係る切削工具によれば、主軸冷却用のクーラント供給源によって、チップを自転させることにより、特に新たな駆動源を設けずに、チップを回転させることができる。
請求項9に係る切削加工方法によれば、駆動力によりチップが工具基体に対して回転されるため、チップを安定した速度で回転させることができ、偏磨耗および熱によるチップの劣化を低減することができる。
図1乃至図4に基づき、本発明の実施形態1によるフライスカッター1、およびフライスカッター1を用いた切削加工方法について説明する。尚、説明中においてフライスチップ3の回転と言う場合、特に断らなければ、フライスチップ3のフライスボデー2に対する自転を意味している。
尚、タービン4側にシャフト部を形成し、タービン4側のシャフト部をフライスチップ3に圧入してもよいし、あるいは、シャフトをフライスチップ3およびタービン4とは別体に形成し、双方をシャフトの両端に接続するようにしてもよい。
コントローラー53はフライス盤の設定仕様あるいはオペレーターの操作に基づいて、フライスチップ3の回転速度を所定の目標値にするために、調圧弁装置51の作動を制御してフライスカッター1へ供給するクーラント圧を調整している。
また、コントローラー53がフライスカッター1に供給されるクーラント圧を調整するため、フライスチップ3をワークWの材質に応じた回転速度で回転させることができ、切削抵抗を低減させフライスチップ3の耐久性を向上させることができる。
図5および図6に基づき、本発明の実施形態2によるフライスチップ6について説明する。尚、説明中、フライスチップ6の大径側(図6において左側)を前方とする。本実施形態によるフライスチップ6の、ワークWに対する切り込み側の面であるチップ前面61には、連結凹部62が形成されている。連結凹部62は、チップ前面61の中央部が、供給されたクーラントが貯留可能なように真円状に一段低く形成されている。
連結凹部62からは、フライスチップ6の外周側に向かって複数のスリット状のクーラント流路63(本発明の流路に該当する)が放射状に延びている。クーラント流路63は、フライスチップ6の回転に合わせて蛇行した形状をしており、連結凹部62により互いに連通している。
また、フライスチップ6の回転にともない、クーラントが放射状の複数のクーラント流路63から広範囲に吐出されるため、クーラントがワークWおよびフライスチップ6の隅々まで行き届き、ワークW等の冷却を進行させてフライスチップ6の劣化を防ぐことができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明はフライス盤における切削工具のみでなく、複合旋盤等においてフライス機能を発揮する工具にも適用可能である。
フライスチップ3を回転させる流体として、クーラントに代えてエアを用いてエアタービン駆動としてもよい。ただし、冷却性能に優れるためクーラントを使用するのが望ましい。
フライスカッター1に形成されるフライスチップ3は、いくつあってもよい。
Claims (9)
- 工具基体と、
前記工具基体の軸方向端部に取り付けられたチップと、
を備え、
前記工具基体が前記軸中心に回転することによって、前記チップが前記軸回りに公転してワークを切削加工する切削工具において、
前記チップは、前記工具基体に対して自転可能に取り付けられ、
駆動源により発生された駆動力が加えられることにより、前記チップは前記工具基体に対して回転されることを特徴とする切削工具。 - 前記チップの前記工具基体に対する回転速度を制御するために、速度制御手段が前記駆動源により発生された駆動力を調整することを特徴とする請求項1記載の切削工具。
- 前記速度制御手段は、
前記チップの自転速度を、前記チップにより削り取られた前記ワークの切り屑が、前記ワークから排出される速度と同等の速度となるように、前記駆動源による駆動力を制御することを特徴とする請求項2記載の切削工具。 - 前記速度制御手段は、
前記チップの自転速度を、前記チップにより削り取られた前記ワークの切り屑が、前記ワークから排出される速度より高い速度となるように、前記駆動源による駆動力を制御することを特徴とする請求項2記載の切削工具。 - 前記駆動源は流体供給源であり、前記速度制御手段は、前記流体供給源による流体の圧力または流量を調整する調整装置であって、
前記チップの回転軸には、羽根車が同軸上に接続され、
前記流体供給源から前記羽根車に対して供給される流体流により、前記チップが前記羽根車とともに自転することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の切削工具。 - 前記流体供給源は、前記工具基体を回転させる主軸を冷却するためのクーラント供給源であることを特徴とする請求項5記載の切削工具。
- 前記チップの前記ワークに対する切り込み側の面には流路が形成され、前記チップの外周縁に冷却流体を供給することにより、前記冷却流体は前記流路を通って前記ワークの切削部位に供給されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の切削工具。
- 前記速度制御手段は、
仕上げ加工時には、前記チップの自転速度を前記ワークの切り屑の排出速度よりも高速となるように、前記駆動源による駆動力を制御することを特徴とする請求項3記載の切削工具。 - 工具基体と、該工具基体の軸方向端部に取り付けられたチップと、を備えた切削工具を用い、
前記工具基体が前記軸中心に回転することによって、前記チップが前記軸回りに公転するとともに、
前記チップは、前記工具基体に対して自転可能に取り付けられ、
前記チップに駆動力が加えられることにより、前記チップが前記工具基体に対して回転してワークを切削加工することを特徴とする切削加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008269630A JP5298757B2 (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 切削工具および切削加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008269630A JP5298757B2 (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 切削工具および切削加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010094792A true JP2010094792A (ja) | 2010-04-30 |
JP5298757B2 JP5298757B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=42256847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008269630A Expired - Fee Related JP5298757B2 (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 切削工具および切削加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5298757B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011156644A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Okuma Corp | 切削加工方法 |
KR20160149078A (ko) * | 2015-06-17 | 2016-12-27 | 이종일 | 이동식 면취기의 냉각장치 |
CN115106790A (zh) * | 2022-07-15 | 2022-09-27 | 上海交通大学 | 一种电弧铣削复合工具电极 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06210512A (ja) * | 1993-01-13 | 1994-08-02 | Dijet Ind Co Ltd | 回転式切削工具 |
JP2002502711A (ja) * | 1998-02-03 | 2002-01-29 | サンドビック アクティエボラーグ | 冷却溝を備えた切削インサート |
JP2004025442A (ja) * | 2002-06-26 | 2004-01-29 | Sandvik Ab | ドリルのための切削用インサート |
JP2006068831A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Kumamoto Univ | 切削加工方法および切削加工工具 |
-
2008
- 2008-10-20 JP JP2008269630A patent/JP5298757B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06210512A (ja) * | 1993-01-13 | 1994-08-02 | Dijet Ind Co Ltd | 回転式切削工具 |
JP2002502711A (ja) * | 1998-02-03 | 2002-01-29 | サンドビック アクティエボラーグ | 冷却溝を備えた切削インサート |
JP2004025442A (ja) * | 2002-06-26 | 2004-01-29 | Sandvik Ab | ドリルのための切削用インサート |
JP2006068831A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Kumamoto Univ | 切削加工方法および切削加工工具 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011156644A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Okuma Corp | 切削加工方法 |
US9067265B2 (en) | 2010-02-03 | 2015-06-30 | Okuma Corporation | Cutting method |
KR20160149078A (ko) * | 2015-06-17 | 2016-12-27 | 이종일 | 이동식 면취기의 냉각장치 |
KR101700713B1 (ko) * | 2015-06-17 | 2017-01-31 | 이종일 | 이동식 면취기의 냉각장치 |
CN115106790A (zh) * | 2022-07-15 | 2022-09-27 | 上海交通大学 | 一种电弧铣削复合工具电极 |
CN115106790B (zh) * | 2022-07-15 | 2023-11-21 | 上海交通大学 | 一种电弧铣削复合工具电极 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5298757B2 (ja) | 2013-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7234224B1 (en) | Curved grooving of polishing pads | |
JP2011506111A (ja) | 旋盤作業における切削インサート回転用アセンブリおよびそれに用いられるインサート | |
JP2002011630A (ja) | 半導体cmp加工用パッドの細溝加工機械・加工用工具及び切削加工方法 | |
JP5298757B2 (ja) | 切削工具および切削加工方法 | |
JP5507401B2 (ja) | ワークピースのハードフィニッシュを行うためのハードフィニッシュ加工機 | |
JP2010149271A (ja) | 角部加工工具 | |
JP2006289567A (ja) | 工作機械 | |
JP2010142889A (ja) | 工具保持具、工具保持具用切削液供給プレート及び切削加工方法 | |
JP2008221400A (ja) | 切削加工装置 | |
JPH06134648A (ja) | 切削加工方法および装置 | |
JP2018024060A (ja) | 歯切り工具、歯車加工装置及び歯車加工方法 | |
JPH1133812A (ja) | エンドミル | |
WO2017126145A1 (ja) | ホブ | |
JP5534509B2 (ja) | 切削加工方法 | |
JP3162183U (ja) | 多刃カッターによる凹面加工装置 | |
JPH11207514A (ja) | 加工方法および加工機械 | |
JP2006068831A (ja) | 切削加工方法および切削加工工具 | |
JP2000000735A (ja) | プリント基板加工機のプレッシャフット | |
KR101615016B1 (ko) | 선반용 나사 가공 장치 및 이를 이용한 나사 가공 방법 | |
JP3398655B2 (ja) | 側フライス用冷却液供給装置 | |
JP5623716B2 (ja) | 加工用ドリル、加工装置、及び加工体の製造方法 | |
JP7271160B2 (ja) | 切削加工装置及び切削加工方法 | |
JPH0929529A (ja) | 複合工具 | |
JP6565380B2 (ja) | 切削装置、切削方法及び環状工具 | |
JP2002144199A (ja) | 薄板円板状ワークの平面研削方法および平面研削盤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110921 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120605 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130319 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130417 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130603 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5298757 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |