JP2010094753A - タップコレット用キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】タップ保持部材とコレット本体の嵌合部から漏れ出す切削液をシーリングするとともに、各種形状のタップにおいて確実に切削液が供給でき、取付け取外しが簡単なタップコレット用キャップの供給を目的とする。
【解決手段】本発明は、タップ保持部およびタップ保持部材に給液孔を有するタップコレットと、前記タップコレットを支持するタップホルダからなり、給液孔が設けられていないタップを装着するタップホルダ装置において、内周面が、前記タップ保持部の外周面と、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部と、前記タップ保持部材の外周面と、に密着する形状を有する本体部と、内部に1端が前記タップ保持部材の前記給液孔に繋がり他端がタップTの先端方向に開口する1個又は複数個の噴射孔を含み、前記本体部と一体形成されるノーズと、からなり、前記タップコレット及び前記タップ保持部材の1端部に装着されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明はタップコレット用キャップに係り、さらに詳しくは、タップ保持部材とコレッ
ト本体の嵌合部から漏れ出す切削液をシーリングするとともに、各種形状のタップにおいて確実に切削液が供給でき、取付け取外しが簡単なタップコレット用キャップに関する。
本発明は、切削液の給液通路を有しコレット支持部を設けたタップホルダと、該タップホルダの給液通路と連通してタップに切削液を供給する給液通路を有しコレット支持部に嵌合させる中空支持部を設けたタップコレットと、該タップコレットをタップホルダに嵌合させた状態を保持する係止手段と、該係止手段の係止解除時にタップコレットを押し出す押出部材とを設けてタップコレットを着脱自在に構成したもので、工具等を用いることなく、ワンタッチでタップコレットを着脱できる手段を具備したタップホルダ装置に関するもので、タップホルダ装置を図6に示す。
近年の加工機械は、切削液の供給圧力を高くすることにより、タップTの切削部における潤滑や冷却とともに、切り粉の排出作用も兼ねさせているため、各嵌合部から多量の切削液が漏れてしまい、効果的な潤滑作用や切り粉の排出作用を発揮することができなくなる。その上、多量の切削液が必要となり、効率的な加工作業ができなくなってしまう
図6に示す通り、切削液はシャンク2中央の給液通路2aから給液パイプ21中央の給液孔21aと給液部材23中央の給液孔23aを経由して、タップT中央の給液孔TaからタップT先端の切削部へ供給される。このように供給される切削液は、給液パイプ21の基部とホルダ本体4との間に設けたOリング22と、給液パイプ21と給液部材23との間に設けたOリング25と、給液部材23と保持金具16との間に設けたOリング24と、保持金具16とコレット本体14との間に設けたOリング26とによってシールされている。
しかし、これらのシールは完全でないため、供給液圧によってはタップ先端からの吐出量と同等かそれ以上の液漏れが発生する。
また加工材質に合わせて専用化してきたタップの種類すべてに「油孔」が準備されておらず、特にM6以下のサイズでは「油孔」そのものを設けることが困難であり、図6に示すような給液孔が設けられていないタップの利用が増加している。
特許第3017951号公報
本発明は、タップ保持部材とコレット本体の嵌合部から漏れ出す切削液をシーリングするとともに、各種形状のタップにおいて確実に切削液が供給でき、取付け取外しが簡単なタップコレット用キャップの供給を目的とする。
本発明は、タップ保持部およびタップ保持部材に給液孔を有するタップコレットと、前記タップコレットを支持するタップホルダからなり、給液孔が設けられていないタップを装着するタップホルダ装置において、内周面が、前記タップ保持部の外周面と、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部と、前記タップ保持部材の外周面と、に密着する形状を有する本体部と、内部に1端が前記タップ保持部材の前記給液孔に繋がり他端がタップTの先端方向に開口する1個又は複数個の噴射孔を含み、前記本体部と一体形成されるノーズと、からなり、前記タップコレット及び前記タップ保持部材の1端部に装着されることを特徴とする。
また、本発明は、タップ保持部およびタップ保持部材に給液孔を有するタップコレットと、前記タップコレットを支持するタップホルダからなり、給液孔が設けられていないタップを装着するタップホルダ装置において、内周面が前記タップ保持部の外周面と、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部と、前記タップ保持部材の外周面と、に密着する形状を有する本体部と、内部に1端が前記タップ保持部材の前記給液孔に繋がり他端がタップTの先端方向に開口する1個又は複数個の噴射孔を含み、前記本体部と一体形成されるノーズと、からなる本体を円管の中心線を含む面で2分割し、前記タップコレット及び前記タップ保持部材の1端部に装着した後、止めねじで結合することを特徴とする。
また、本発明は、タップ保持部およびタップ保持部材に給液孔を有するタップコレットと、前記タップコレットを支持するタップホルダからなり、給液孔が設けられていないタップを装着するタップホルダ装置において、中心線方向の1端に前記中心線方向に向かって突出する内フランジと外周に沿うリング溝が設けられ、内周面が前記タップ保持部の外周面と、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部と、前記タップ保持部材の外周面と、に密着する形状を有する本体部と、1端に前記中心線から離れる方向に突出し、前記本体部の内フランジと噛み合う外フランジが設けられ、内部に1端が前記タップ保持部材の前記給液孔に繋がり他端がタップTの先端方向に開口する1個又は複数個の噴射孔を含むノーズと、からなる前記本体部と前記ノーズを、前記タップ保持部および前記タップ保持部材に被せて密着させた後、前記本体部のリング溝に固定リングを挿入して前記本体部と前記ノーズを一体化させるとともに前記タップ保持部および前記タップ保持部材に密着させることを特徴とする。
また、本発明は、タップ保持部およびタップ保持部材に給液孔を有するタップコレットと、前記タップコレットを支持するタップホルダからなり、給液孔が設けられていないタップを装着するタップホルダ装置において、中心線方向の1端に前記中心線に向かって突出する内フランジが設けられ、内周面が前記タップ保持部の外周面と、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部と、前記タップ保持部材の外周面と、に密着する形状を有する本体部と、中心線方向の1端に前記中心線から離れる方向に突出し、前記本体部の内フランジと噛み合う外フランジが設けられ、内部に1端が前記タップ保持部材の前記給液孔に繋がり他端がタップTの先端方向に開口する1個又は複数個の噴射孔を含むノーズと、からなる前記本体部と前記ノーズを、前記タップ保持部および前記タップ保持部材に被せて密着させた後、前記本体部外周に複数個設けられたねじ孔からテーパねじを挿入して前記本体部と前記ノーズを接合させるとともに前記タップ保持部材を押圧することを特徴とする。
前記噴射孔は、前記ノーズの直径方向断面内に1個又は複数個設けられ、前記ノーズ内部でタップと被切削材の接触点に向けて傾斜するように設置され、前記本体部と前記ノーズは、ゴムまたは樹脂製の弾性体であることを特徴とする。
ていることを特徴とする。
前記テーパねじは、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部に挿入するように装着され、ねじを旋回させることにより前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間隔が拡縮出来ることを特徴とする。
本発明のタップコレット用キャップを使用すれば、嵌合部隙間79aや内径部隙間79bから漏れ出る切削液が大幅に減少し、遠心力により飛ばされる切削液が非常に少なくなることから、機械内の見通しが確保され、作業性が向上する。
タップTの切削面へ噴射する切削液は、切削液を有効に切削面に供給するためにタップTの切り屑排出用の溝部に沿って行なわれるため、コレット用キャップ80に設けられる噴射孔80aの数はタップTの切り屑排出用の溝部の数と同じにする必要があるが、本発明のタップコレット用キャップは、ねじサイズや刃先形状により2〜5本と溝部の数がー定していない場合でも、キャップ噴射孔80aの数の違うもの2〜3種類を製作し保有することは、構造的にもコスト的にもの可能であり、ユーザーへの経済的負担も軽減される。
また、給液孔34aをタップTの切削面へ直接向けるように傾斜させることも、本発明のタップコレット用キャップが加工が容易なゴムまたは樹脂製であるため、タップ保持部材13の給液孔34aを傾斜させることに比べ、遥かに容易であり安価に出来る。
さらに、本発明に係るコレット用キャップ80はゴム又は樹脂製であるためタップ保持部材34の取付け取外しに比べて、タップ保持部33a、タップ保持部材34の先端部への取付けをきわめて短時間、かつ、簡単に行なうことができる。
なお、本体部86の外周からタップ保持部材34の中心線に向けて円周方向の凹部92の隙間を押し広げるようにテーパねじ84をねじ込んで行く方式では、タップ保持部材34がタップTを保持する力を強化させることができる。
以下、図面を参照して本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のコレット用キャップを適用するタップホルダ装置の断面図、図2乃至5は、本発明のコレット用キャップの実施例1乃至4の図面である。
図1に示す本発明のタップホルダ装置は、加工機械に取付けるタップホルダ1と、下端にタップTを取付けてタップホルダ1に固定するタップコレット32から成り、タップホルダ1の上部に形成したシャンク2を加工機械の主軸に取付け、回転駆動力が伝達される。
タップホルダ1は、上部のシャンク2に給液通路2aを形成し、下部に円筒状のコレット支持部3を突設したホルダ本体4と、コレット支持部3の中央に設けた給液パイプ21とを備えている。
給液パイプ21は、中央に給液孔21aを有し先端がタップコレット32内へ所定量突出するように設けられている。この給液パイプ21は、シャンク2に形成した給液通路2aの下端のねじ部2bに給液パイプ21の上端を固定することによってシャンク2の給液通路2aと給液パイプ21の給液孔21aとを連通させている。給液パイプ21とホルダ本体4との間はOリング22でシールされている。
一方、タップコレット32は、上部にタップホルダ1のコレット支持部3の内周に嵌合する円筒状の中空支持部35を形成し、下部にタップ保持部材34を設けたコレット本体33と、コレット本体33の中央に設けた給液部材36とを備えている。Tは、タップ保持部材34に取付けたタップである。
タップコレット32は、コレット本体33の先端のタップ保持部33aに設けたタップ保持部材34にタップ保持部内側33bからタップ切削面に向けて開口する給液孔34aを設け、タップ保持部33aのタップ角部Tbを支持する周囲にタップ保持部内側33bと中空支持部35内とを連通させる給液孔33cを設け、給液部材36に中空支持部35内と給液部材36の給液孔とを連通させる給液口36bを設けている。そして、タップTに形成された3本の溝Tcに向けて切削液を噴出するように、タップ保持部材34の円周方向断面上にタップ保持部材34の中心線から等距離の位置に3本の給液孔34aが円周方向にほぼ同一ピッチで設けられている。
このタップホルダ1によると、タップホルダ1に設けた給液パイプ21の給液孔21aから供給された切削液は、給液部材36の給液孔、給液口36b、タップ保持部33aの給液孔33cを通過して、タップ保持部材34の給液孔34aに到達するようになっている。切削液は、Oリング22,24,25,26によって漏れ防止される。
しかし、これらのシールは完全でないため、供給液圧によってはタップ先端からの吐出量と同等かそれ以上の液漏れが発生する。
また加工材質に合わせて専用化してきたタップの種類すべてに「油孔」が準備されておらず、特にM6以下のサイズでは「油孔」そのものを設けることが困難であり、図6に示すような給液孔が設けられていないタップの利用が増加している。
本発明は、タップ保持部33aおよびタップ保持部材34に給液孔33c、34aを有するタップコレット32と、タップコレット32を支持するタップホルダ1からなり、給液孔が設けられていないタップTを装着するタップホルダ装置において、タップ保持部材34とコレット本体33の嵌合部から漏れ出す切削液をシーリングするとともに、各種形状のタップTに対して確実に切削液が供給でき、取付け取外しが簡単なタップコレット用キャップ80の供給を目的とするものである。
以下、本発明に係るタップコレット用キャップ80の実施例とその取付け方法について説明する。
実施例1によるキャップ80は、図2に示す通り、円管状の本体部86と、円錐台状のノーズ85が一体形成されたもので、内周面は、タップ保持部33aの外周面91、タップ保持部33aとタップ保持部材34の間の円周方向の凹部92、およびタップ保持部材34の外周面93に密着する形状を有する。ノーズ85の円錐台の外周壁内には、1端がタップ保持部材34の給液孔34aに繋がり他端が円錐台のノーズ頂部85aに開口する1個又は複数個の噴射孔80aを含む。コレット用キャップ80は、ゴム又は樹脂製の弾性体で、タップ保持部33a及びタップ保持部材34の1端部に装着され、コレット用キャップ80自体の弾性力と、円周方向の凹部92に密着するよう本体部86の内周面に設けられた引っかかり部81により、脱落が防止できるようになっている。
コレット用キャップ80がタップ保持部33aとタップ保持部材34の嵌合部隙間79aを覆い、切削液が漏れ出すのが防止できる。
実施例2によるコレット用キャップ80は、図3に示す通り、円管状の本体部86と、円錐台状のノーズ85が一体形成されたものを円管の中心線を含む面で2分割し、タップ保持部33a及びタップ保持部材34の1端部に装着した後、止めねじ82で結合するもので、内周面は、タップ保持部33aの外周面91、タップ保持部33aとタップ保持部材34の間の円周方向の凹部92、およびタップ保持部材34の外周面93に密着する形状を有する。
ノーズ85は、円錐台の外周壁内に1端がタップ保持部材34の給液孔34aに繋がり他端が円錐台のノーズ頂部85aに開口する1個又は複数個の噴射孔80aを含む。
ゴム又は樹脂製の弾性体で2分割されているコレット用キャップ80は、タップ保持部33aとタップ保持部材34の先端部を挟み込むようにして装着し、引っかかり部81で位置決めした後、止めネジ82で結合することによりタップ保持部33aとタップ保持部材34を締結して、タップ保持部33aとタップ保持部材34の嵌合部隙間79aから切削液が漏れ出すのを防ぐ。
実施例3によるコレット用キャップ80は、図4に示す通り、ゴム又は樹脂製の弾性体である円管状の本体部86と、円錐台状のノーズ85からなり、本体部86の外周に設けられたリング溝86aに固定リング83を挿入して本体部86とノーズ85を一体化させるとともにタップ保持部33aおよびタップ保持部材34に密着させる。
本体部86には円管の中心線方向の1端に中心線に向かって突出する内フランジ95と外周に沿うリング溝86aが設けられ、内周面は、タップ保持部33aの外周面91、タップ保持部33aとタップ保持部材34の間の円周方向の凹部92、およびタップ保持部材34の外周面93に密着する形状を有する。
ノーズ85には、円錐台中心線方向の1端に中心線から離れる方向に突出し、本体部86の内フランジ95と噛み合う外フランジ94が設けられ、円錐台の外周壁内に1端がタップ保持部材34の給液孔34aに繋がり他端が円錐台の頂部85aに開口する1個又は複数個の噴射孔80aを含む。
実施例3によるコレット用キャップ80は、ノーズ85をタップ装着側からタップ保持部材34に被せた後、本体部86をノーズ85からタップ保持部材34、タップ保持部33aにかけて上から被せて行き、本体部86のリング溝86aに固定リング83を挿入して締め付け、本体部86とノーズ85を一体化させるとともにタップ保持部33aおよびタップ保持部材34に密着させる。
実施例4によるコレット用キャップ80は、図5に示す通り、ゴム又は樹脂製の弾性体である円管状の本体部86と、円錐台状のノーズ85からなり、本体部86の外周に複数個設けられたねじ孔84aからテーパねじ84を挿入して本体部86とノーズ85を接合させるとともにタップ保持部材34をタップTの先端方向に押圧する。
本体部86には円管の中心線方向の1端に中心線に向かって突出する内フランジ95と外周に沿うねじ孔84aが設けられ、内周面は、タップ保持部33aの外周面91、タップ保持部33aとタップ保持部材34の間の円周方向の凹部92、およびタップ保持部材34の外周面93に密着する形状を有する。
ノーズ85には、円錐台中心線方向の1端に中心線から離れる方向に突出し、本体部86の内フランジ95と噛み合う外フランジ94が設けられ、円錐台の外周壁内に1端がタップ保持部材34の給液孔34aに繋がり他端が円錐台のノーズ頂部85aに開口する1個又は複数個の噴射孔80aを含む。
実施例4によるコレット用キャップ80は、ノーズ85をタップ装着側からタップ保持部材34に被せた後、本体部86をノーズ85からタップ保持部材34、タップ保持部33aにかけて上から被せて行き、本体部86のタップ保持部材34とタップ保持部33aの間の円周方向の凹部92に相当する本体部86の外周に設けた2箇所のねじ孔84aから、タップ保持部材34の中心線に向けて円周方向の凹部92の隙間を押し広げるようにテーパねじ84をねじ込んで行き、本体部86とノーズ85を一体に結合してタップ保持部材34およびタップ保持部33aを締め付けるとともに、円周方向の凹部92の隙間を押し広げることによりタップ保持部材34がタップTを保持する力を強化させることができる。
次に、本発明に係るタップコレット用キャップ80の作用について説明する。
タップ保持部33aおよびタップ保持部材34の先端部にコレット用キャップ80を装着した後、タップホルダ1に設けた給液パイプ21の給液孔21aから切削液を圧入すると、切削液は給液部材36の給液孔から給液口36b、タップ保持部33aの給液孔33c、タップ保持部材34の給液孔34aを経由して、コレット用キャップ80の液溜り80cに至り、コレット用キャップの噴射孔80aからタップTの切削面へ向け噴出される。
その際、タップ保持部33aとタップ保持部材34の嵌合部隙間79aから漏れ出す切削液は本体部86で阻止できる。
また、タップTの軸部とタップ保持部材34の内径部の間には内径部隙間79bがあり、嵌合部隙間79aと同様、切削液が漏れ易いが、コレット用キャップ80とタップTの軸部の間にはコレット用キャップ80の弾性力でシール効果が得られるため、切削液の漏れが阻止でき、タップTの切削面への切削液の供給がキャップの噴射孔80aを通じて効果的に行なわれる。
コレット用キャップ80を装着しない場合は、嵌合部隙間79aや内径部隙間79bから漏れ出る切削液が遠心力により飛ばされて、タップホルダ1周辺に撒き散らされ、周辺を汚染する。
しかし、本発明に係るコレット用キャップ80を使用することにより、遠心力で撒き散らされる切削液が非常に少なくなり、機械内の見通しが確保され、作業性の向上に繋がる。
タップTには、刃先に切り屑排出用の溝部が形成されており、コレット用キャップの噴射孔80aを通じてタップTの切削面へ噴射する切削液は、切削液を有効に切削面に供給するためにタップTの切り屑排出用の溝部に沿って行なわれる。従って、コレット用キャップ80に設けられる噴射孔80aの数はタップTの切り屑排出用の溝部の数と同じにする必要があるが、タップTの溝部の数はネジのサイズや刃先形状により2〜5本と、同じネジサイズのタップTであってもー定していない。
タップTの溝数に合わせてタップ保持部材34の給液孔34aの数を変更することは、部品の製作コストや管理費などの上昇に繋がり、ユーザーへの負担増となる。
しかし、本発明に係るコレット用キャップ80は、コレット用キャップの噴射孔80aの数を変更することが容易であり、コレット用キャップの噴射孔80aの数の違うものを2〜3種類を製作し保有することは、構造的にもコスト的にも可能で、ユーザーへの経済的負担も軽減される。
また、切削液がタップTの切削面へ直接噴射できるよう給液孔34aは傾斜させることが有効であるが、従来方式によるタップ保持部材34の給液孔34aでは、製造上傾斜を付けることが困難であった。
本発明に係るコレット用キャップ80は、ゴム又は樹脂製であるためコレット用キャップの噴射孔80aをタップTの切削面へ直接向けるように傾斜させることが、タップ保持部材34の給液孔34aを傾斜させることに比べ、はるかに容易であり安価に出来る。
さらに、本発明に係るコレット用キャップ80はゴム又は樹脂製であるためタップ保持部材34の取付け取外しに比べて、タップ保持部33a、タップ保持部材34の先端部への取り付けを極めて短時間、かつ、簡単に行なうことができる。
本発明のタップコレット用キャップを適用するタップホルダ装置の断面図である。 本発明のタップコレット用キャップの実施例1の断面図である。 本発明のタップコレット用キャップの実施例2の断面図である。 本発明のタップコレット用キャップの実施例3の断面図である。 本発明のタップコレット用キャップの実施例4の断面図である。 従来法によるタップホルダ装置の断面図である。
符号の説明
1…タップホルダ
2…シャンク
2a 給液通路
2b ねじ部
3…コレット支持部
4…ホルダ本体
5…カバー
6…押出部材
7…圧縮ばね
8…止め輪
9…係合ボール
10…圧縮ばね
11、32…タップコレット
12、35…中空支持部
13、34…タップ保持部材
14、33…コレット本体
15…トルク伝達部材
16、37…保持金具
17…ピン
18…保持ばね
19…保持ボール
20…環状カバー
21…給液パイプ
21a、23a、33c、34a、Ta…給液孔
22、24、25、26、28、30…Oリング
23、36…給液部材
27,29…押出部材
33a タップ保持部
33b タップ保持部内側
35…中空支持部
36b 給液口
37…保持金具
79a 嵌合部隙間
79b 内径部隙間
80 コレット用キャップ
80a 噴射孔
80c 液溜り
81 引っかかり部
82 止めねじ
83 止め輪、固定リング
84 テーパねじ
84a ねじ孔
85 ノーズ
85a ノーズ頂部
86 本体部
86a リング溝
91、93 外周面
92 円周方向の凹部
94 外フランジ
95 内フランジ
T…タップ
Tb タップ角部
Tc 溝

Claims (7)

  1. タップ保持部およびタップ保持部材に給液孔を有するタップコレットと、前記タップコレットを支持するタップホルダからなり、給液孔が設けられていないタップを装着するタップホルダ装置において、
    内周面が、前記タップ保持部の外周面と、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部と、前記タップ保持部材の外周面と、に密着する形状を有する本体部と、
    内部に1端が前記タップ保持部材の前記給液孔に繋がり他端がタップTの先端方向に開口する1個又は複数個の噴射孔を含み、前記本体部と一体形成されるノーズと、
    からなり、
    前記タップコレット及び前記タップ保持部材の1端部に装着されることを特徴とするタップコレット用キャップ。
  2. タップ保持部およびタップ保持部材に給液孔を有するタップコレットと、前記タップコレットを支持するタップホルダからなり、給液孔が設けられていないタップを装着するタップホルダ装置において、
    内周面が前記タップ保持部の外周面と、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部と、前記タップ保持部材の外周面と、に密着する形状を有する本体部と、
    内部に1端が前記タップ保持部材の前記給液孔に繋がり他端がタップTの先端方向に開口する1個又は複数個の噴射孔を含み、前記本体部と一体形成されるノーズと、
    からなる本体を円管の中心線を含む面で2分割し、前記タップコレット及び前記タップ保持部材の1端部に装着した後、止めねじで結合することを特徴とするタップコレット用キャップ。
  3. タップ保持部およびタップ保持部材に給液孔を有するタップコレットと、前記タップコレットを支持するタップホルダからなり、給液孔が設けられていないタップを装着するタップホルダ装置において、
    中心線方向の1端に前記中心線方向に向かって突出する内フランジと外周に沿うリング溝が設けられ、内周面が前記タップ保持部の外周面と、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部と、前記タップ保持部材の外周面と、に密着する形状を有する本体部と、
    1端に前記中心線から離れる方向に突出し、前記本体部の内フランジと噛み合う外フランジが設けられ、内部に1端が前記タップ保持部材の前記給液孔に繋がり他端がタップTの先端方向に開口する1個又は複数個の噴射孔を含むノーズと、
    からなる前記本体部と前記ノーズを、前記タップ保持部および前記タップ保持部材に被せて密着させた後、前記本体部のリング溝に固定リングを挿入して前記本体部と前記ノーズを一体化させるとともに前記タップ保持部および前記タップ保持部材に密着させることを特徴とするタップコレット用キャップ。
  4. タップ保持部およびタップ保持部材に給液孔を有するタップコレットと、前記タップコレットを支持するタップホルダからなり、給液孔が設けられていないタップを装着するタップホルダ装置において、
    中心線方向の1端に前記中心線に向かって突出する内フランジが設けられ、内周面が前記タップ保持部の外周面と、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部と、前記タップ保持部材の外周面と、に密着する形状を有する本体部と、
    中心線方向の1端に前記中心線から離れる方向に突出し、前記本体部の内フランジと噛み合う外フランジが設けられ、内部に1端が前記タップ保持部材の前記給液孔に繋がり他端がタップTの先端方向に開口する1個又は複数個の噴射孔を含むノーズと、
    からなる前記本体部と前記ノーズを、前記タップ保持部および前記タップ保持部材に被せて密着させた後、前記本体部外周に複数個設けられたねじ孔からテーパねじを挿入して前記本体部と前記ノーズを接合させるとともに前記タップ保持部材を押圧することを特徴とするタップコレット用キャップ。
  5. 前記噴射孔は、前記ノーズの直径方向断面内に1個又は複数個設けられ、前記ノーズ内部でタップと被切削材の接触点に向けて傾斜するように設置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のタップコレット用キャップ。
  6. 前記テーパねじは、前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間の円周方向の凹部に挿入するように装着され、ねじを旋回させることにより前記タップ保持部と前記タップ保持部材の間隔が拡縮出来ることを特徴とする請求項4に記載のタップコレット用キャップ。
  7. 前記本体部と前記ノーズは、ゴムまたは樹脂製の弾性体であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のタップコレット用キャップ。
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