JP2010094617A - フィルターユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流入口13を有する流入口側カバー11と流出口14を有する流出口側カバー12との間に濾過部材15を配設した。流入口側カバー11の内径を流入口13から濾過部材15に向かって急激に大きくなるように形成し、流出口側カバー12の内径を濾過部材15から流出口14に向かって急激に小さくなるように形成する。流入口13の内側に流入エアーを拡散する拡散手段23を設けた。濾過部材15を流入口側カバー11と流出口側カバー12との間で着脱自在に形成した。濾過部材15が略筒形状の金属フレーム内に金属製ワイヤーを網状に配設したもの、或いは、合成樹脂製織布又は不織布を濾材として配設したものから形成した。
【選択図】図1
Description
この熱風発生機は、産業用として各種物品の乾燥用、水切り用、樹脂製容器のシュリンク包装用等々として、常温から1000℃までの熱風を要するあらゆる工場内で使用されて来たものである。
更に、工場内の環境においても同様に、油分や水分のミスト、粉塵や塵芥等々あらゆる種類の汚れ、ダスト成分が浮遊しており、これが熱風発生機に与える悪影響も多く、そのメンテナンスや寿命等に大きな影響を及ぼして来た。
そこで、本願出願人は、水切りや包装、更には乾燥される各種物品等の汚染等を排除するため、或いは、熱風発生機のメンテナンス・サイクルの長期化、更にはその寿命の長期化を目的として、熱風発生機の吸入口側に装着する各種のフィルターの創案を行ってきたものである。
この文献は本願出願人が発行するカタログであるが、このカタログに記載のものは上記した通り、熱風発生機或いは送風機の吸入口に装着されるものである。
流入エアーは、この蛇腹状の濾材を通過して、本体部中心部の通路から流出口へと流れ、その間に濾過されて、熱風発生機の吸入口からその内部に流入するものである。
株式会社竹綱製作所発行「オプションパーツ総合カタログ」(カタログNo. OP)平成20年〜21年版2008年6月発行(第25頁)
また、その全体が完結したものであって、濾材の寿命が尽きると、その濾材部分を交換することが出来なかった。
更には、その濾材の能力を向上させるということも全く不可能であり、濾過されるべき乾燥室や乾燥炉等、更には工場内の雰囲気を考慮して、それに相応しい濾材に変更し、或いは交換するという観念も全く存在していないものであった。
更に、本発明においては、このフィルターユニットの濾過部材の洗浄等を容易にするために、着脱できる構造を創案することもその課題である。
また、濾過能力を高め、或いは濾過されるべき空気中の汚れや粉塵等に適合した濾過部材を選択できるようにすることもその課題とするところである。
特に熱風発生機に設備された送風機の吸入口部位に装着した場合には、その熱風発生機自体のメンテナンス期間の延長を図ることができ、また装置自体の寿命をも延長させることが可能となる。
これにより濾過部材の洗浄時期の間隔を延長させることができるのである。
勿論、本発明に係るフィルターユニットは、上記熱風発生機等の吐出口側に装着することも可能である。
また、複数の濾過部材を流通方向に積層して設置することも可能となり、その濾過能力を向上させることもでき、また異なる濾材からなる濾過部材を組み合わせて積層させることにより、乾燥室、乾燥炉、或いは工場内の汚れ環境に適合させて最適の濾過部材の組み合わせとして実施することも可能となる。
例えば、金属製ワイヤーを編成した網状の濾材からなる濾過部材と、ポリアミド等の樹脂製織布や不織布から形成された濾材を用いた濾過部材を積層させて使用することも可能となるのである。
本発明の第5のものにおいては、同様に濾材として、ポリアミド等の合成樹脂製織布又は不織布を利用したものを使用して、その濾材を使い捨て可能なものとして構成したものである。
図1は、本発明に係るフィルターユニットの一実施形態を図示しており、その(A)が分解斜視図、その(B)が組み立てた状態の斜視図である。
本発明に係るフィルターユニット10は、金属製のエアー流入口側カバー11と、同じく金属製のエアー流出口側カバー12と、中間に位置する濾過部材15とからなり、両カバー11、12と濾過部材15とは、バンド部材18、18により結合、固定されている。
他方、流出口側カバー12も、上記流入口側カバー11と略対称形状を有し、その底部に円形の流出口14が設けられている。
図中矢印Sがエアー流通方向である。
請求項1において、流出口側カバーの内径について「急激に」という限定語を付加しなかった理由である。
他方、図1(B)のものは、配管の一部に取り付けられるように、流入口13の側の筒体部13tと同様に、流出口14の部分に筒体部14tを形成し、流入口13及び流出口14の部分に支持脚部20、20を設けている。
従って、図示はしていないが、配管の端部を上記筒体部13t、14tに接続することができ、脚部20、20の存在によりこのフィルターユニットはそれ自体で自立状態に設置可能となる。
従って、この濾過部材15は、このフィルターユニット10から取り外して、そのまま洗浄オイル等で洗浄することが容易にできる。
この濾過部材15の枠体15wの構造は、全く自由に設計でき、濾過されるエアーが流通方向にのみ流通できる構造であれば、どのような構造でもよい。
濾過部材15の周面には取手15hが形成され、取り外す際にこの取手15hを把持して簡単に取り外すことができる。
即ち、流入口側カバー11の濾過部材15側の開口周縁部に設けられた鍔部11tと濾過部材15の端面周縁部に設けられた鍔部15tとを接合させて、バンド部材18で両者を結合し、固定することが出来る構成である。
バンド部材18については、後の図5により更に説明を加える。
同様に、流出口側カバー12と濾過部材15との結合、固定も上記流入口側カバー11と濾過部材15との結合、固定と全く同じである。
この拡散翼23、23、…は、この実施形態では、4枚設けられており、円形の板状体に同一形状の切れ目を複数設け、その部分を流出口側に起立させて形成している。板状体は金属製でも合成樹脂製でも何れでもよい。
この拡散翼23、23、…により、流入口13から流入するエアーが流入口13の半径方向放射状に回転するように拡散され、流入エアーが濾過部材15の全表面に拡散されることとなるのである。
この拡散翼23を設けた円板は、流入口側カバー11の流入口側底部に螺着されている。
熱風発生機の吸入口に装着する場合には、まず流出口側カバー12を熱風発生機に装備された送風機の吸入口部位に螺着する。
次にバンド部材18を開放して、流出口側カバー12の鍔部12tに仮に取り付けておき、その鍔部12tに濾過部材15の鍔部15tを当接して接合する。そして両者の鍔部12t、15tをバンド部材18の固定レバー15kを時計回りに回動させて固定する。
各種配管等に本発明のフィルターユニット10を取り付ける場合には、このフィルターユニット10を組み立てた状態で、即ち図1(B)の状態で、配管の適宜部位の両端部にやはり各種のバンド部材やジョイント等を使用して接続、固定することができる。
更に、濾過部材15を取り外す際は、上記バンド部材18の固定レバー15kを反時計回りに回動させてバンド部材18を開放して、濾過部材15の端縁部の鍔部15tから外し、濾過部材15の取手15hを把持して引き出せば容易に取り外すことができる。
この図2は、本発明に係るフィルターユニットにおいては、その濾過部材を容易に複数積層できることを示している。
図2(B)に図示したものは、同一の濾過部材15を3個エアー流通方向に積層したものであり、これにより濾過能力を向上させることができる。
この濾過部材15の積層枚数は、濾過されるエアーの汚れ度合いによって、適宜必要に応じて設定すればよい。
各構成部材は、上記した通り円環状のバンド部材で相互に連結、固定されるのであるが、図2ではこのバンド部材の図示は省略している。
熱風発生機本体部50の図中右側にブロアー51が位置しており、このブロアー51の吸入口に本発明に係るフィルターユニット10の流出口側カバー12が螺子により固定される。
この流出口側カバー12には、バンド部材18によって濾過部材15が1個固定され、流入口側カバー11が更にバンド部材18によって固定されている。
濾過され浄化された流入エアーがブロアー51を通過し、熱風発生機本体部50内部のヒーター部を通過した後、加熱されたエアーが吐出口53から吐出されるのである。
これにより、流入エアーが浄化され、且つ熱風発生機内部のエアー流通路内における種々の汚れやダスト等の蓄積度合いも極めて低いものとなるのである。
この形態では、金属製円板に同一形状の切れ目を複数設けている。つまり、半径方向に切れ目24を設け、これから円周方向に切れ目25を設ける。
この切れ目24、25を周方向90度毎に4つ形成するのである。そして、その切れ目24、25の内側部分を略45度程起立させ、拡散翼23、23、…を4つ形成することができる。
要は、流入口から流入する流入エアーが適切に回転するように拡散される形状であれば拡散翼の形状はどのような形状でもよいものである。
バンド部材18は、横断面略コ字形状の円環状の金属製のバンド本体部18hと、その一方の端部に固定レバー18kを軸支し、その他方の端部と前記固定レバー18kの根元部とに連結杆18jを架け渡してリンク機構を形成し、固定レバー18kをバンド本体部18hに沿わせるように時計方向に回動して倒すことによってその周囲長さが狭まり、バンド本体部18hに挟持されるカバーの鍔部と濾過部材の鍔部とが連結、固定されるものである。
図6(A)は、既に上述した実施形態で用いたステンレス製ワイヤーを網状に編み上げた濾材15fを使用した濾過部材15の表側と裏側を示している。
また、図には明瞭には表れていないが、枠体15wの下端部には、濾過収集された廃油等を排出するためのキャップ付の排出口が設けられている。
図6(B)に図示した濾過部材26は、濾材26fとしてポリアミドの不織布を使用している。この実施形態では、この濾材26fが汚れて濾過能力が衰退した際は廃棄される使い捨てタイプのものである。
取手26hは、この濾過部材26をフィルターユニットから容易に抜き出すことができるようにするために設けている点は、上記実施形態と同様である。
即ち、各種の乾燥室、乾燥炉、或いは工場内の雰囲気に適合するように、濾材を採用することができ、同一の濾過部材を複数積層して使用することも出来るし、或いは異なる濾材を使用した濾過部材を積層して使用することも可能となるのである。
流入口側カバー及び流出口側カバー共に円錐台形状のものを使用したが、これが角錐台形状のものであってもよい。
要するに、何れのカバーもその流入口又は流出口側から濾過部材に向かってその内径が急激に拡大するような形状を採用することである。
濾過部材も上記実施形態では、円筒形状のものを使用したが、流入口側カバー及び流出口側カバーの口径形状に適合するように、その断面形状を適宜設計変更することができる。
勿論、濾過部材の流通方向の長さも適宜必要に応じて設定することができる。
拡散翼についても、既に述べた通り、その形状や枚数を適宜必要に応じて設計変更することができ、圧力損失が少なく、且つ流入エアーを回転するように拡散でき、拡散効率の高い形状を採用すればよい。
バンド部材も自由に選択して利用することができ、上記実施形態で使用したものばかりで無く、他の形式の固定部材を利用することができる。
以上、本発明は、その長手方向に極めて短くコンパクトに設計することができ、且つ濾過性能に関しても質的及び量的に変更させ、また向上させることができる極めて著大な効果を有するフィルターユニットを提供することができたものである。
11 流入口側カバー
12 流出口側カバー
13 流入口
14 流出口
15、26 濾過部材
15f、26f 濾材
15w、26w 枠体
18 バンド部材
23 拡散翼(拡散手段)
Claims (5)
- 流入口(13)が設けられた流入口側カバー(11)と、流出口(14)が設けられた流出口側カバー(12)との間に濾過部材(15)を配設したフィルターユニットであって、
濾過部材(15)の外径を流入口(13)及び流出口(14)の内径よりも大きく形成し、
流入口側カバー(11)は、その内径が流入口(13)から濾過部材(15)に向かって急激に大きくなるように形成され、
他方、流出口側カバー(12)は、その内径が濾過部材(15)から流出口(14)に向かって小さくなるように形成され、
流入口(13)の内側に流入エアーを拡散する拡散手段(23)を設けたことを特徴とするフィルターユニット。 - 濾過部材(15)を流入口側カバー(11)と流出口側カバー(12)との間で着脱自在に形成し、1又は2以上の濾過部材(15)をエアー流通方向に積層して装脱着できることを特徴とする請求項1に記載のフィルターユニット。
- 流入エアーを拡散する拡散手段(23)として、1枚の板状体を使用し、この板状体に略同一形状の切れ目を複数設け、その切れ目の部位を起立させることにより、複数の拡散翼(23, 23, …)を放射状に形成し、流入エアーをこの拡散翼(23, 23, …)に衝突させることにより、放射状に拡散できることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルターユニット。
- 濾過部材(15)が略筒形状の枠体(15w)内に金属製ワイヤーを網状に編成したものから形成し、繰り返し洗浄可能としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のフィルターユニット。
- 濾過部材(26)が略筒形状の枠体(26w) 内に合成樹脂製織布又は不織布を濾材として配設したものから形成し、濾材を使い捨て可能としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のフィルターユニット。
Priority Applications (1)
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KR20230150187A (ko) * | 2022-04-20 | 2023-10-30 | 주식회사 에프에이치아이코리아 | 세균 함유 비말 제거장치 |
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2008
- 2008-10-17 JP JP2008268448A patent/JP2010094617A/ja active Pending
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