JP2005195010A - 排出ガス浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排ガスとフィルタが接する有効面積或いは距離、更には管体の総断面積に対して実際に排ガスが流れる実効断面積を十分確保可能なほか、排ガス処理時間を短縮し、排ガス処理量を増やすことが可能な排出ガス浄化装置を提供する。
【解決手段】 内燃機関の排出ガス浄化装置1で、エキゾーストパイプ41からの排ガスを排ガス処理室2内に備えられたフィルタFで処理した後テールパイプ42から排出するものであって、エキゾーストパイプとフィルタの間に接続され、エキゾーストパイプから排出されてきた排ガスが処理室の外周方向に回転し乍らフィルタへ向かって行く様構成された偏向器10を有するもの、或いは上記の基本構成を有する排出ガス浄化装置1であって、フィルタとテールパイプの間に接続され、排ガス流速を速めるべく、その流路の一部に断面積が狭められたのどTを有する絞り部8を備えるものとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関からの排出ガス浄化装置に関する。
特開2002−221023号公報 特開2002−47915号公報 実用新案登録第3033579号公報
内燃機関からの排出ガスの浄化装置、例えばディーゼル微粒子除去装置(DPF)等については、地球環境保護対策の一環として従来よりも更にその開発が盛んなものとなっている。
ここで、排出ガス浄化装置というものは、円筒或いは角柱状の管体からなる本体内に、PM(粒子状物質)その他の排ガス内物質を捕集する為に金属やセラミック等で出来た捕集手段(フィルタ)、或いは更に触媒その他の付帯設備が格納されたものを言い、これに内燃機関からエキゾーストパイプを介して来る排ガスを導いて通過させ、処理済みのガスをテールパイプを通じて外部に放出するものである。
従来知られた排出ガス浄化装置の場合、エキゾーストパイプを伝って来る排ガスは、フィルタが納められた管体内へ直接導かれていたり、或いは排ガスの入口(IN側)で一旦排ガスを拡散板に当てて拡散させ、管体の断面領域全体に対して排ガスが入って行く様企図されていたが、作動流体即ち排ガスの流速は、流体摩擦その他の影響により、管体内壁面に比べて管体の中心軸周りの方が速くなる性質上、フィルタが納められた管体内へ排ガスを直接導く場合のほか、唯単に拡散させるだけでは結局フィルタ内で直ぐに排ガスが管体の中心軸周りに集まってしまうことになり、折角、管体の断面領域全体にフィルタが設けられているにも関わらず、排ガスとフィルタが接する有効面積、距離が少ないものとなってしまう、即ち管体の総断面積に対し実際に排ガスが流れる実効断面積が小さいという問題があった。
また、この種排出ガス浄化装置内部に格納されるフィルタは、PM(粒子状物質)その他の排ガス内物質を捕集する必要上、所謂目が詰まった態様で形成されていることが多く、唯でさえ通過時間が長く掛かる上、処理量を増大させるには断面積を増やす為管体自体を大径化したり、管体を複数本並列配置し、エキゾーストパイプから来る排ガスをこれらに分配して導いて処理する他に無く、小型化、軽量化が難しいという課題があった。
従って本発明は、排ガスとフィルタが接する有効面積或いは距離、更には管体の総断面積に対して実際に排ガスが流れる実効断面積を十分確保出来る排出ガス浄化装置を提供することを課題とする。
又本発明は、排ガス処理時間を短縮し、排ガス処理量を増やすことが可能な排出ガス浄化装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、
i) 流体摩擦即ち、粘性のある流体(実在する流体には全て粘性がある)が流路中を流れる場合には固体表面と流体間には流体の粘性に基づくせん断力が働き、粘性のある流体が固体の表面に沿って流れる場合、固体表面に密接した部分の流体は、固体に密着して速度は零となり、固体表面から離れるに従って速度が増す現象に着目し、管体の中心軸付近を流れる排ガスが管体内壁付近を流れるものよりも高い流速をもって流れて行く点に留意しつつ、排ガスを管体の断面領域全体に何らかの方法で強制的に導入することが出来れば、排ガスとフィルタが接する有効面積、距離を増やし、管体の総断面積に対して実際に排ガスが流れる実効断面積を大きくすることが可能なこと、を見い出したほか、
ii) フィルタ後段に当たる排ガスの出口(OUT側)にベンチュリー管同様の絞り部分を設け、そののど部下流側近傍域に出来る静圧の低い領域(負圧)に流れが吸い込まれることによって排ガスの流速が速くなる様構成すると共に、更にその負圧を利用してフィルタのOUT側端まで管体内壁近くを流れて来た排ガスを吸い出した上、のど部を通過して流速の速まった排ガスの流れに乗せる様構成することが出来れば、フィルタのOUT側端付近の領域についても、管体の断面領域全体に排ガスを行き渡らせることが可能となり、排ガスとフィルタが接する有効面積、距離、或いは管体の総断面積に対し実際に排ガスが流れる実効断面積を増やすことができることに加えて、結果として排ガス流速を管体の断面領域全体にわたって高めて処理時間を短縮し、排ガス処理能力を高めることが可能なこと、をも見い出して、本発明を完成した。
上記課題を解決可能な本発明の排出ガス浄化装置は、内燃機関の排出ガス浄化装置で、エキゾーストパイプと、内部にフィルタの備えられた排ガス処理室と、テールパイプが連結されており、エキゾーストパイプから排出された排ガスを前記処理室内のフィルタで処理した後テールパイプから排出するものであって、前記エキゾーストパイプと前記フィルタの間に接続され、前記エキゾーストパイプから排出されてきた排ガスが前記処理室の外周方向に回転しながら前記フィルタへ向かって行く様構成された偏向器を有することを特徴とするものである。
又本発明の排出ガス浄化装置は、エキゾーストパイプと、内部にフィルタの備えられた排ガス処理室と、テールパイプが連結された基本構成を有するものであって、前記フィルタと前記テールパイプの間に接続され、排ガス流速を速めるべく、その流路の一部に断面積が狭められたのどを有する絞り部が備えられていることを特徴とするものである。
その他本発明の排出ガス浄化装置は、内燃機関の排出ガス浄化装置で、エキゾーストパイプと排ガス処理室とテールパイプが連結されており、エキゾーストパイプから排出された排ガスを前記処理室内のフィルタで処理した後テールパイプから排出するものであって、内部にフィルタの備えられた排ガス処理室と、前記エキゾーストパイプと前記フィルタの間に接続され、前記エキゾーストパイプから排出されてきた排ガスが前記処理室の外周方向に回転しながら前記フィルタへ向かって行く様構成された偏向器と、前記フィルタの後段に備えられ、前記排ガスを前記テールパイプに向けて収束させる様、前記テールパイプ側へ向かって漏斗状に先細に形成された隔壁と、前記隔壁と前記テールパイプの間に接続され、排ガス流速を速めるべく、その流路の一部に断面積が狭められたのどを有する絞り部と、前記隔壁の後段に備えられ、少なくとも前記隔壁と前記絞り部に囲まれて規定された空洞と、前記処理室から前記空洞へ前記排ガスが放出されるよう前記隔壁に設けられた第1の通気口と、前記空洞へ放出された前記排ガスを前記テールパイプを通じて外部に放出すべく、前記絞り部において、前記のどよりも下流側に設けられた第2の通気口と、からなることを特徴とするものである。
後記実施例にて説明する通り、上記フィルタは、前記排ガス処理室内において、セラミック触媒フィルタと金属触媒フィルタとが、エキゾーストパイプ側から順にテールパイプ側に向かって夫々複数個、互い違いに設置されたものが好適である。
尚本明細書では、排ガスがIN側からOUT側に向かって流れる様子を、上流側から下流側に向かって流れる、と言うこともある。また、ある構成要素よりもIN側に設けることを、ある構成要素よりも「前段に」設けると言うこともあれば、反対に、ある構成要素よりもOUT側に設けることを、ある構成要素よりも「後段に」設ける、と言うこともある。更に、本明細書に言う粘性とは作動流体である排ガスをずれ応力にさらしたときに受ける抵抗をいう。
本発明によれば、排出ガス浄化装置に備えられたフィルタの前段(IN側)では、排ガスが管体の中心軸周りに渦を描きながらフィルタ内に進んで行く様構成されているので管体の断面領域全体に排ガスを拡散させ、排ガスとフィルタが接する有効面積或いは距離、更には管体の総断面積に対して実際に排ガスが流れる実効断面積を増やすことが出来る上、後段(OUT側)では、後記の通りリアカバー6内に、隔壁7と絞り部8、及びこれらにより規定される空洞C、並びに空洞Cへの通気を可能ならしめる穴(第1及び第2の通気口;72,82)からなる構成を設けることで、結果として排ガス流速を管体の断面領域全体にわたって高めて処理時間を短縮し、排ガス処理量を増やすことができる様構成されているので、装置の排ガス処理能力を向上させつつ、装置の小型化、軽量化をも達成することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
発明を実施するための形態
[第1形態]
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一態様に付き説明する。図1は本発明の排出ガス浄化装置の一形態を正面側から見た中央縦断面図である。図2はIN側に設けられた偏向スペーサ(偏向器)を表わした図であり、AはこれをIN側から見た図、Bはこれを正面側から見た図である。図3は図1に示す装置をOUT側より見た図である。図4はOUT側に設けられた隔壁を表わした図であり、AはこれをOUT側から見た図、Bはこれを正面側から見た図である。図5はリアカバーを正面側から見た中央縦断面図、図6は絞り部を正面側から見た中央縦断面図、図7はOUT側における排ガスの流れを表わした図である。図8は偏向スペーサの別の構成例を表わした図であり、AはこれをIN側から見た図、Bはこれを正面側から見た図である。
[構成]
図1から明らかな様に本例に係る排出ガス浄化装置1は、円筒状の外筒3内部にある、フィルタFその他が格納された内筒2(排ガス処理室)に、そのIN側端にはフロントカバー5が、OUT側端にはリアカバー6が、それぞれ蓋の如き態様で、ボルト9を用いて接続されたものである。
フィルタFに関し、本例では、例えば特開2003−232214号公報に示される様な、波形又は凹凸状の山部又は谷部に突出部を周縁に持つ貫通孔が多数穿設された帯状の金属薄板からなる金属フィルタをロール状に巻いて構成したものを、内筒2内において複数段(3〜5段)カスケード(縦続)に装備して用いている(図1並びに後記図9及び図10参照)。尚本例でフィルタFとして用いる金属フィルタは、排ガス内物質の捕集機能のみに限らず、排ガスが貫通孔周辺に設けられた突出部の各突起に衝突しながら適宜フィルタ内を回遊して行くことでその衝撃波を弱める働きをすることから、消音器としての機能をも有するものである。内筒2内に収容されるフィルタFその他の詳細は、後記実施例1にて説明する。
図1に示すように、筒Sは二重管構造になっており、内筒2と外筒3とからなっている。同様にフロントカバー5及びリアカバー6についても、内壁51或いは周壁61はテーパをもって形成されているものの、構成としては単体或いは内筒2中に組み込まれた状態では二重管構造になっており、酸素過多等の予期しない状況下で内筒2他が破裂等した際の安全性を確保している。内筒2の内径は、本例では150mm〜300mm程度のものとされる。
ここで、本例における各構成要素については、フロントカバー5、内管2及びリアカバー6は内部に排ガスを通す性質上、耐熱及び耐酸性能を特に有する厚さt=1.5mmのステンレススチールから、外管3は耐熱性能を特に有する厚さt=2.0mmのステンレススチールからなっている。絞り部8は、鉄又はステンレススチールからなっている。
図1に示すフロントカバー5は、内管2内径と実質上同径に形成された円筒状の外周壁53と、そのIN側に蓋の如き態様で設けられる端部壁52の他、テーパをもって形成された内壁51と第1の端壁31とからなっている。フロントカバー5の内壁51は漏斗状をなしており、そのIN側はエキゾーストパイプ41と実質上同径に、そしてOUT側は内管2内径と実質上同径に形成され、直径の異なるエキゾーストパイプ41と偏向スペーサ10の間をそれぞれ繋いでいる。本例において、第1の端壁31は円環状をなしており、中央部に開けられた孔部内径は、偏向スペーサ10の外径に実質上一致させてある。図1に示す様に、フロントカバー5の内壁51のIN側端には、端部壁52を貫いて伸びるエキゾーストパイプ41が接続され、OUT側端には図2の偏向スペーサ10が外周壁53内に収まる様に設置されている。
図1に示す通り、フロントカバー5の内壁51のOUT側端と第1の端壁31との間には、偏向スペーサ(偏向器)10が接続されている。図2AにこれをIN側から見た図、又図2Bにこれを正面側から見た図を示す。偏向スペーサ10は、エキゾーストパイプ41から入ってきた排ガスを、羽根12の配置に沿って偏向させ、内筒2円周方向に回転する渦流を形成する様機能する。従って、内筒2内のフィルタFには、内筒2円周方向に回転しながら進む排ガスが入力されるかたちになっている(図2B参照)。本例では、エキゾーストパイプ41から入ってきた排ガスが時計回りに回転しながらフィルタF内に進んで行く様、各羽根12のIN側端121及びOUT側端122の配置やその角度が調節されている。本例では、羽根12は内筒の中心軸方向よりθ=30°の傾きをもって取り付けられている。
又本例では、羽根12により流れを変えられた排ガスは、フィルタF内に入ると、金属フィルタに穿設された貫通孔周辺に設けられた突出部の各突起に適宜衝突して乱流を発生させながら、フィルタF内を逐次OUT側に向けて流れる様になっている。
図3にOUT側から見た様子、そして図5に正面側から見た中央縦断面図が示されているリアカバー6は、テーパをもって形成された周壁61と、第2の端壁32と、第2の端壁32からIN側に向かって伸び、丁度2つの円錐を背中合わせにした様な態をなしている絞り部8とからなっている。リアカバー6の周壁61は漏斗状をなしており、そのIN側は内管2内径と実質上同径に、そしてOUT側はテールパイプ42と実質上同径に形成され、直径の異なる内筒2とテールパイプ42の間をそれぞれ繋いでいる。図1及び図7から明らかな通り、図5に示すリアカバー6の周壁61のIN側端には図4の隔壁7が設置され、OUT側端にはフランジ62を介してテールパイプ42が取り付けられる。隔壁7については、図4AにOUT側から見た図を、図4Bに正面側から見た図を示す。又図3に示す様に、リアカバー6のOUT側端には、取付穴が形成されたフランジ62が設けられており、テールパイプ42を接続できる様になっている。
図1、4及び7に示す通り、フロントカバー5の内壁51やリアカバー6の周壁61同様、内筒2のOUT側に設置される隔壁7も、漏斗状即ちテーパをもって形成されており、それぞれ径の異なる内筒2の内壁と絞り部8のIN側端に接続されている。
即ち、隔壁7の表面71のIN側端は、リアカバー6の周壁61のIN側端と接している。反対に隔壁7の表面71のOUT側端は、絞り部8のIN側端に接続される。
従って、図1又は図7に示す通り、リアカバー6内部には、リアカバー6の周壁61と、隔壁7の表面71と、絞り部8の外側表面に囲まれた中空環状の空洞部Cが形成されることとなる。又隔壁7の表面71と、絞り部8ののどTよりも下流側の壁にはそれぞれ、前記フィルタ側から空洞内へ排ガスが放出される様に、或いは空洞へ放出されたその排ガスをテールパイプを通じて外部に放出するべく、第1及び第2の通気口(穴72及び82)が設けられている(図4〜図7参照)。
図1、図5、図6A及び図7に示す様に絞り部8は、中央が細くくびれた管であって、2つのテーパーをもったパイプの間に断面積が外側よりも小さなのどTを有している。作動流体即ち排ガスは、こののどTの近傍域で圧力が最小、速度は最大となり、続く下流の断面積拡大部分で運動エネルギーが回復する様になっている。
尚、絞り部8ののどT内径とフランジ部62付近周りの内径の比率は、本例では60mm:100mm、又は80mm:120mmとしてある。
[使用状態]
以下では、本発明の排出ガス浄化装置によって排ガスが処理される様子に付き説明する。エキゾーストパイプ41を通じて内燃機関側から伝わる排ガスは、フロントカバー5及びフロントカバー5のOUT側端に設けられた偏向スペーサ10を通って内筒2内のフィルタF他に入って行き、フィルタF他による排ガス内物質の捕集処理又は消音処理を受けた後、処理済みのガスは、リアカバー6内の隔壁7及び絞り部8、或いは更に空洞Cを通って、リアカバー6のフランジ62に接続されたテールパイプ42側へと排出される。
はじめに、排出ガス浄化装置1のIN側では、内管2よりも小径のエキゾーストパイプ41を通って流れ込んで来た排ガスを、羽根12を用いて偏向させることで流れを変え、排ガスがフィルタFの断面領域全体に均一に行き渡る様にして排ガスとフィルタの接する有効面積・距離を増やして排ガス内物質の捕集能力を確保する。
フィルタF内では、内管2の中心軸付近を流れる排ガスは、元々内管2内壁付近を流れるものよりも高い流速をもって流れて行く上、OUT側に設けられた絞り部8で更に加速されるほか、OUT側まで内管2内壁付近を流れて来た排ガスについても、隔壁表面71に開けられた穴72を通じて空洞C内に流入したものについては、内筒2のOUT側端に設けた絞り部8ののどTより下流側において排ガス流速に応じて発生する負圧によって、絞り部8ののどTよりも下流側の外周部に設けられた穴82から吸い出されてテールパイプ側に排出される。即ち、空洞C内に流入した排ガスは、絞り部8ののどTを通過して流速が速くなった流れに引張られる様なかたちで、のどT下流側に吸い出される。
次に、排出ガス浄化装置1のOUT側周りにおける排ガスの詳細な振る舞いに付き説明する。
絞り部8では、その入り口から流路の断面がしだいに細くなるにつれて、排ガスの流速は増し、のどTの下流側近傍域において流速(流量)に見合った負圧が発生することとなる。本発明はこの、のどTの下流側近傍域に出来る静圧の低い領域に流れが吸い込まれることによって作動流体の流速が速まる性質を利用している。
又本例では、隔壁7の表面71に、円周方向に穴72を設け、隔壁7の表面71と、リアカバー6の周壁61と、絞り部8に囲まれてできた空洞C内に排ガスを導き、これを絞り部8ののどT下流に設けられた穴82から排出即ち、上記のどTの下流側近傍域において発生する負圧を利用して空洞Cから排ガスを吸い出した上、のどTを通過して流速の速まった排ガスの流れに乗せる様構成している。上記の作動原理については、内燃機関用の公知の吸い出しジェット式キャブレターと同様なものと考えて良い。
[第2形態]
又別の態様として、図6B及び図7Bに示す様に、絞り部8の後側に、絞り部内径と同じ外形を有する円筒形の直管15を絞り部8中央部から第2の端壁32付近まで伸ばしておくことで、隔壁7表面71に開けられた穴72を通じて空洞部Cに流入した排ガスをより効率的に吸い出して行くことが出来た。
その他、IN側に関しても、図8に示す様に、偏向スペーサ10のIN側端に、適宜寸法、例えばエキゾーストパイプ41内径より大径の衝突板14を追加することで、エキゾーストパイプ41から流入した排ガスをより効果的に内筒2の断面領域全体に拡散させることが出来た。
[構成]
図9に示す様に、上記各構成要素からなる装置の円筒2内に、以下に例示する公知のセラミック触媒フィルタ及び金属触媒フィルタを組合わせて設置することで、良好な排出ガス浄化性能を得ることが出来た。即ち、内筒2内に備えられるフィルタFの好適な一構成例として、エキゾーストパイプ41側に配置されたセラミック触媒フィルタAcの後段に金属触媒フィルタAmが配置され、更にこれら2種のフィルタの組合せが複数段、カスケードに設置されたものが挙げられる。以下、この一実施例に付き説明する。
尚セラミック触媒フィルタ及び金属触媒フィルタの作用には、排気ガス中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)を触媒反応により低減すると共に、NOの生成を図りPMを酸化処理する点等が挙げられる。この他、金属触媒フィルタには更に、PMを捕集し、酸化させる等の作用がある。
本実施例では、図9に示す通り、上記の通り排出ガスの組成変化をもたらすセラミック触媒フィルタをIN側に配置すると共に、やはり上記の通りPMを捕集し、酸化させる役割を持つ金属触媒フィルタをその次段に配置し、さらに、この組合せを装着車両のエンジン排気量に合わせて3〜5段(図9に示す例では4段)カスケードに設置する構成とした。尚本実施例では、内筒2内で交互に配置される上記セラミック触媒フィルタと金属触媒フィルタとの間には夫々、適宜数mm〜40mm程度の任意の大きさの空隙Vが設けられている。
次に、上記セラミック触媒フィルタ及び金属触媒フィルタに付き夫々説明する。
まず、セラミック触媒フィルタに関し説明すると、これは、セラミックからなる円柱状体であって、軸方向に多数の貫通孔が形成されているものに触媒物質がコーティングされたものである。貫通孔形状は、例えば角穴形状或いはハニカム形状のものとされる。
この種金属触媒フィルタについては既に公知であるが、具体的な構成例としては、本体表面にアルミナ等からなる中間層を形成し、その上に排ガス成分と反応する触媒物質を担持させたもの等が挙げられる。
触媒物質に関しては、自動車排気ガスの処理に好適なもの、例えば白金、パラジウム、ロジウム等或いはこれらの合金等の触媒活性金属種が選ばれる。又この触媒には例えば、炭化水素及び一酸化炭素等の物質と酸化反応をするほか、NO還元反応を行うような物質が選ばれる。このほか、反応を開始する温度等、詳細に関しては触媒物質によって種々変化するが、一例によればLOT(50%以上の浄化反応開始温度)がCOに対しては110〜130℃前後、HCに対しては170〜180℃前後のものが選ばれる。
他方、金属触媒フィルタに関し説明すると、これは、図10に概要が示されている金属フィルタの表面に触媒物質を担持させたものである。この種金属触媒フィルタについては既に公知であるが、具体的な構成例としては、担持母体となる金属フィルタの表面に形成された酸化アルミニウムや酸化ケイ素等、表面積の大きな多孔質物質(担体)上に上記触媒活性金属種を分散させて触媒層を形成したもの等が挙げられる。
金属フィルタ自体の構成については上記した通りである。即ち、これは図10A及びBに示す通り、波形又は凹凸状の山部又は谷部に突出部R(各突起R1〜R4)を周縁に持つ貫通孔Ha,Hbが多数穿設された帯状の金属薄板がロール状に巻回されて一単位が構成されるものである。本実施例の金属フィルタは、上記形状からなる金属薄板単板を巻回して構成されたもののほか、図10C〜Eに示す様に、波型のピッチPや突出部Rの各突起R1〜R4の突出方向や形状が種々異なる金属薄板を重ね合わせ、これら複数枚の金属薄板を同時に巻回して構成されたものである。尚上記金属薄板は、厚さ数μm〜100μm程度、幅30mm〜100mm程度のものとされる。又、巻回済みの金属フィルタの直径は、内管2の内径に合わせられる(150〜300mm程度)。
触媒物質に関しては、自動車排気ガスの処理に好適なもの、例えば酸化チタン、或いはこれと白金との合金等の触媒活性金属種が選ばれる。この触媒は、例えば炭素、炭化水素、及び一酸化炭素等の物質と酸化反応をする物質が選ばれる。このほか、反応を開始する温度等、詳細に関しては触媒物質によって種々変化するが、一例によれば200℃以上で反応を開始するものが選ばれる。
このような構成からなる金属触媒フィルタは、排気ガスの酸化処理と排気ガス中のPMの捕集がフィルタ全体で均一に行えるものである。一例によれば、金属触媒フィルタ一巻での捕集能力は、200mm径のもので50g程度、250mm径のもので75g程度である。
[使用状態]
図9に示す通り、最初にエキゾーストパイプ41から流れて来た排気ガスは、衝突板14、及び羽根12からなる偏向スペーサ10を通過した後、内筒2内に配置された、IN側端から見て1段目にあるセラミック触媒フィルタAcに流入する。内筒2では、まずセラミック触媒フィルタAcで排気ガスを酸化反応によって処理するほか、次段の金属触媒フィルタAmで、流入した排気ガスの酸化処理を再び行うと共に、排気ガス中のPMの捕集を行う。
本実施例では、セラミック触媒フィルタAcの反応開始温度と金属触媒フィルタAmの反応開始温度に差があることに着目し、反応開始温度の低いセラミック触媒フィルタAcを前段に配置することにより、酸化反応による発熱を利用して内筒2内の排気温度を保持し、それによって反応開始温度の高い金属触媒フィルタAmでの酸化反応を促す構成としている。更に本実施例では、上記セラミック触媒フィルタAcと金属触媒フィルタAmとの組合せを複数段、カスケードに設置する構成としている。上のようにして、本実施例では内筒2内の排気温度低下を抑え、触媒作用の低下を防止している。
従って本実施例によれば、セラミック触媒フィルタAcと金属触媒フィルタAmとを組合わせることで、低温域からの排気ガスの酸化反応が実現できる上、排気ガス中のPMの捕集と排気ガスの酸化反応を効率良く行うことが出来る、所謂連続再生型触媒マフラーを得ることが可能となる。さらに、本実施例装置の構成では、内筒2内のOUT側端に配置された金属触媒フィルタAmから出た排出ガスは、絞り部8を通過することによって速い流速でテールパイプ42へと送り出されるので、所謂背圧の上昇をも抑えることが可能となる。
本実施例の実機を排気量11L程度のディーゼルエンジン車両に装着して所謂ディーゼル13モード試験を実施した結果、装着前と比較して、60%を超えるPM除去効果(PM低減率)が得られた。このほか、COやHCの排出量も、装着前と比較して著しく減少しており、触媒が有効に作用していることが確認された。試験条件その他については、表1に列記する通りである。
Figure 2005195010
その他、本実施例の実機を適宜車両に装着して走行試験を行なった結果、排出ガス浄化装置1のOUT側の排気温度が、試験期間及び区間全領域で装置1のIN側よりも高く、即ち排気温度が装置1の前後で逆転しており、ノーマル時より内部で温度が上がっている事が確認された。これは、触媒の作用により排気温度の保持が良好に行われていることのほか、排ガス処理室が二重管構造になっているので、内筒2内における排気温度の保持が良好に行われることが寄与しているものと考えられる。又このことから、装置1の装着前に比べてエンジンを始動した直後から触媒の反応開始温度に至る迄の時間が短縮されると共に、一度上昇した排気温度が下がりにくくなり、高速走行ののち低速走行に移行した後も高温を保持し広い領域で確実に触媒による酸化処理反応が行われていることが明らかとなった。
この様に、従来知られた排出ガス浄化装置の場合、排ガスは管体の中心軸周りに集中した儘下流側へと流れて行ってしまうので、折角、管体の断面領域全体にフィルタが設けられているにも関わらず、排ガスとフィルタが接する有効面積・距離が少なく、管体の総断面積に対し実際に排ガスが流れる実効断面積が小さいという問題があったところ、本発明によれば、金属フィルタ及びこれと触媒の組み合わせ等からなるフィルタFが収容された排出ガス浄化装置1の内筒2の前段(IN側)に偏向板に相当する羽根12を備えて排ガスの流れを変え、排ガスが渦を描きながらフィルタF内へ入る様にすることで、管体の断面領域全体に排ガスを拡散させ、排ガスとフィルタが接する有効面積或いは距離、更には管体の総断面積に対して実際に排ガスが流れる実効断面積を十分確保することができる。
又従来であれば、フィルタFのOUT側端付近の領域については、テールパイプへ排ガスが収束する必要上、管体の断面領域全体に排ガスを行き渡らせることは困難であり、管体の総断面積に対し実際に排ガスが流れる実効断面積が小さく、排ガスとフィルタが接する有効面積、距離が少ないものとなってしまっていた。ところが、本発明によれば、フィルタFのOUT側にある隔壁7の後段に、排ガス流速を高める働きをする絞り部8を設置することに加え、隔壁7の表面71に、円周方向に穴72を設け、空洞Cに排ガスを導き、これを絞り部8ののどT下流に設けられた穴82から排出する、即ち絞り部8をベンチュリー管同様に構成し、そののどTの下流側近傍域に出来る静圧の低い領域(負圧)に流れが吸い込まれることによって排ガスの流速が速くなる様構成すると共に、その負圧を利用して空洞Cから排ガスを吸い出した上、のどTを通過して流速の速まった排ガスの流れに乗せる様構成することで、フィルタFのOUT側端付近の領域についても、管体の断面領域全体に排ガスを行き渡らせることが可能となり、排ガスとフィルタが接する有効面積、距離、或いは管体の総断面積に対し実際に排ガスが流れる実効断面積を増やすことができる。金属フィルタと同様に、空洞Cには消音器としての効果も期待し得る。
更に、フィルタFのOUT側のリアカバー6内に、隔壁7と絞り部8、及びこれらにより規定される空洞C、並びに空洞Cへの通気を可能ならしめる穴(72,82)からなる構成を設けることで、結果として排ガス流速を管体の断面領域全体にわたって高めて処理時間を短縮し、排ガス処理量を増やすことができる様になっているので、処理量を増やしつつも、装置の小型化、軽量化を達成することができる。
又排ガス流速が管体の断面領域全体にわたって高くなることから、排出ガス浄化装置1を通過する排ガスの抜けが良くなり、排ガス内物質の捕集性能や消音性能を犠牲にすることなくフィルタFが詰まるのを抑制出来るほか、排出ガス浄化装置のIN側とOUT側との差圧を少なく出来、排気系の圧力損失低減を図ることも出来る。
その他、従来知られた排出ガス浄化装置では構造上、排ガス処理能力を増やすには装置全体を大型化していた他、フィルタが詰まって装置自身が破裂してしまうのを防止する必要上、フィルタに付着した物質を燃焼処理するためのヒータ装置を設けたり、或いはその前に警告を出すための排気圧センサを設けたりしていたが、本発明によればPM等の排ガス内物質を捕集する性能を犠牲にすることなく排ガス流速を高めることが出来る上、装置一基当りの排ガス処理量を増やすことが出来るので、大型内燃機関にも対応可能な他、定期的又は不定期にフィルタ交換等のメンテナンスをする必要が無く、信頼性に富んだ排出ガス浄化装置を提供することが可能となる。
[変形例]
尚本発明は上記各例に限定されず、種々の設計事項の変更が可能である。
例えば、外管3と内管2で構成される筒Sや、これに接続されるフロントカバー5やリアカバー6、更にこれらに内蔵される偏向スペーサ10、隔壁7又は絞り部8の外形或いは内側断面の形状は、円形断面に限らず、楕円形や種々の多角形状をなすものとして構わない。偏向スペーサ10或いはこれを構成する羽根12や衝突版14の配置位置に関しても、図1に示す通りフロントカバー5の内壁51のOUT側端に限られず、図9に示す通り上記内壁51のIN側端であっても良い。排出ガス浄化装置1のIN側又はOUT側には、エキゾーストパイプ41又はテールパイプ42を、1本に限らず複数本接続しても構わないほか、逆に1本のエキゾーストパイプ41又はテールパイプ42から、複数の排出ガス浄化装置1にそれぞれ分岐して接続された状態であっても排ガスの処理機能を発揮し得ることは言うまでもない。
又内筒2内には、上記各例に係る金属フィルタをロール状に巻いて構成したものだけを順次カスケードに接続して備えても良いし、IN側に、表面に触媒加工を施した金属フィルタからなるフィルタアセンブリをまず設置し、その後段に上記各例に係る金属フィルタからなるフィルタアセンブリを縦続接続したものを備えても良いほか、IN側に触媒物質を担持した適宜構造体(セラミックフィルタ等)を設置し、次段以降に上記各例に係る金属フィルタからなるフィルタアセンブリを縦続接続したものを備えても良い。
さらに、上記実施例では、内筒2内に備えられるフィルタFの好適な一構成例として、エキゾーストパイプ41側に配置されたセラミック触媒フィルタAcの後段に金属触媒フィルタAmが配置され、更にこれら2種のフィルタの組合せが複数段、カスケードに設置されたものに付き説明したが、交互に配置されるセラミック触媒フィルタAcと金属触媒フィルタAmの順序を逆にしても十分、排出ガス浄化性能を発揮し得る。これら2種のフィルタの組合せをカスケードに設置する段数に関しても、上記実施例で挙げた数に特に限定されない。
さらに、内筒2のIN側半分にセラミック触媒フィルタAcを設置し、残りのOUT側半分に金属触媒フィルタAmを設置する態様、或いはその逆の態様としても構わない。
要するに、内筒2内に設置されるフィルタFに関しては、特に限定無く従来知られた種々のものを用いることが可能である。
従ってフィルタの種類についても、上記各例に係る金属フィルタや従来知られた金属フィルタ(特許文献1,2参照)に限定されず、公知のセラミックフィルタ、ハニカムフィルタや公知のコロナ放電現象を使用した電気式フィルタ(特許文献3参照)等を使用し得る事は言うまでもなく、また金属フィルタの材質も、上記ステンレス材料に限定されず、アルミニウムその他の金属を含有するものであっても構わない。
偏向スペーサ10に設置された各羽根12の数や取り付け角度θ、或いはそのIN側端121及びOUT側端122の形状や設置の仕方、更に衝突板14の外径等についても、上記のものに限定されず、適宜調節の上、種々の態様のものを選択し得る。
図5他に示す絞り部8ののどT内径とフランジ部62付近周りの内径の比率についても、上記の値に限定されない。
排出ガスの浄化装置1の適用対象も、ディーゼルエンジンに何ら限定されず、種々の内燃機関に対して適用できることは言うまでもない。
本発明の排出ガス浄化装置の一形態を正面側から見た中央縦断面図である。 IN側に設けられた偏向スペーサを表わした図である。 図1に示す装置をOUT側より見た図である。 OUT側に設けられた隔壁を表わした図である。 リアカバーを正面側から見た中央縦断面図である。 絞り部を正面側から見た中央縦断面図である。 OUT側における排ガスの流れを表わした図である。 偏向スペーサの別の構成例を表わした図である。 本発明装置の一実施例を示す構造図である。 金属フィルタの一例を示した図である。
符号の説明
Ac セラミック触媒フィルタ
Am 金属触媒フィルタ
C 空洞部
F フィルタ
Ha,Hb 孔
R 突出部
R1〜R4 突起
S 筒
T のど
V 空隙
1 排出ガス浄化装置
2 内筒
3 外筒
5 フロントカバー
6 リアカバー
7 隔壁
8 絞り部
9 ボルト
10 偏向スペーサ
11 外周部
12 羽根
13 穴
14 衝突板
15 直管
31 第1の端壁
32 第2の端壁
41 エキゾーストパイプ
42 テールパイプ
51 内壁
52 端部壁
53 外周壁
61 周壁
62 フランジ
71 表面
72 穴
82 穴
121 IN側端
122 OUT側端

Claims (7)

  1. 内燃機関の排出ガス浄化装置で、エキゾーストパイプと、内部にフィルタの備えられた排ガス処理室と、テールパイプが連結されており、エキゾーストパイプから排出された排ガスを前記処理室内のフィルタで処理した後テールパイプから排出するものであって、
    前記エキゾーストパイプと前記フィルタの間に接続され、前記エキゾーストパイプから排出されてきた排ガスが前記処理室の外周方向に回転しながら前記フィルタへ向かって行く様構成された偏向器を有することを特徴とする排出ガス浄化装置。
  2. 内燃機関の排出ガス浄化装置で、エキゾーストパイプと、内部にフィルタの備えられた排ガス処理室と、テールパイプが連結されており、エキゾーストパイプから排出された排ガスを前記処理室内のフィルタで処理した後テールパイプから排出するものであって、
    前記フィルタと前記テールパイプの間に接続され、排ガス流速を速めるべく、その流路の一部に断面積が狭められたのどを有する絞り部が備えられていることを特徴とする排出ガス浄化装置。
  3. 内燃機関の排出ガス浄化装置で、エキゾーストパイプと排ガス処理室とテールパイプが連結されており、エキゾーストパイプから排出された排ガスを前記処理室内のフィルタで処理した後テールパイプから排出するものであって、
    内部にフィルタの備えられた排ガス処理室と、
    前記フィルタの後段に備えられ、前記排ガスを前記テールパイプに向けて収束させる様、前記テールパイプ側へ向かって漏斗状に先細に形成された隔壁と、
    前記隔壁と前記テールパイプの間に接続され、排ガス流速を速めるべく、その流路の一部に断面積が狭められたのどを有する絞り部と、
    前記隔壁の後段に備えられ、少なくとも前記隔壁と前記絞り部に囲まれて規定された空洞と、
    前記処理室から前記空洞へ前記排ガスが放出されるよう前記隔壁に設けられた第1の通気口と、
    前記空洞へ放出された前記排ガスを前記テールパイプを通じて外部に放出すべく、前記絞り部において、前記のどよりも下流側に設けられた第2の通気口と、
    からなることを特徴とする排出ガス浄化装置。
  4. 前記空洞が、前記隔壁と前記絞り部と前記処理室内壁に囲まれて規定されていることを特徴とする請求項3に記載の排出ガス浄化装置。
  5. 前記エキゾーストパイプと前記フィルタの間に接続され、前記エキゾーストパイプから排出されてきた排ガスが前記処理室の外周方向に回転しながら前記フィルタへ向かって行く様構成された偏向器を更に含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の排出ガス浄化装置。
  6. 内燃機関の排出ガス浄化装置で、エキゾーストパイプと排ガス処理室とテールパイプが連結されており、エキゾーストパイプから排出された排ガスを前記処理室内のフィルタで処理した後テールパイプから排出するものであって、
    内部にフィルタの備えられた排ガス処理室と、
    前記エキゾーストパイプと前記フィルタの間に接続され、前記エキゾーストパイプから排出されてきた排ガスが前記処理室の外周方向に回転しながら前記フィルタへ向かって行く様構成された偏向器と、
    前記フィルタの後段に備えられ、前記排ガスを前記テールパイプに向けて収束させる様、前記テールパイプ側へ向かって漏斗状に先細に形成された隔壁と、
    前記隔壁と前記テールパイプの間に接続され、排ガス流速を速めるべく、その流路の一部に断面積が狭められたのどを有する絞り部と、
    前記隔壁の後段に備えられ、少なくとも前記隔壁と前記絞り部に囲まれて規定された空洞と、
    前記処理室から前記空洞へ前記排ガスが放出されるよう前記隔壁に設けられた第1の通気口と、
    前記空洞へ放出された前記排ガスを前記テールパイプを通じて外部に放出すべく、前記絞り部において、前記のどよりも下流側に設けられた第2の通気口と、
    からなることを特徴とする排出ガス浄化装置。
  7. 前記フィルタは、前記排ガス処理室内において、セラミック触媒フィルタと金属触媒フィルタとが、エキゾーストパイプ側から順にテールパイプ側に向かって夫々複数個、互い違いに設置されたものからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の排出ガス浄化装置。
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