JP2010094526A - 穿刺装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】寸法精度をさほど高めなくともハウジングに対するキャップの装着脱を適切に行なうことができ、また繰り返しの使用に起因したキャップのがたつきや抜け外れを抑制する穿刺装置を提供する。
【解決手段】 穿刺部材2を特定方向に前進させるための動作機構を内部に収容しているハウジング1と、このハウジング1に装着され、かつ上記穿刺部材2が前進したときに上記穿刺部材2の先端を外部に突出させるための開口部31を有するキャップ3と、を備えている穿刺装置Aであって、上記キャップ3は、上記キャップ3および上記ハウジング1のうちの一方の要素を他方の要素に対して嵌合することにより上記ハウジング1に装着され、かつ、上記一方の要素はインナ側筒部12を有しているとともに、上記他方の要素は上記インナ側筒部12に外嵌するアウタ側筒部32を有しており、上記インナ側筒部12の外周面12bと上記アウタ側筒部32の内周面32aとは、上記特定方向から見た場合に、基本輪郭の形状が相違している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、検査用の血液その他の体液あるいは組織を採取することを目的として、ランセットなどの穿刺部材を皮膚に突き刺すのに用いられる穿刺装置に関する。
穿刺装置の従来例としては、種々のものがある(たとえば、特許文献1,2参照)。これら従来の穿刺装置の一般的な構造は、ランセットなどの穿刺部材を前進させるための動作機構を内部に備えたハウジングの先端に、キャップが着脱自在に装着された構造となっている。キャップの先端には、穿刺部材が前進したときに、穿刺部材の先端部を突出させるための開口部が形成されている。
このような構成によれば、キャップの先端を穿刺対象となる皮膚に押し当てた状態で穿刺部材を前進させると、この穿刺部材の先端部が上記キャップの開口部から突出し、穿刺部材の先端部が皮膚に突き刺さる。すると、上記皮膚から出血が生じ、血液の採取を行なうことができる。使用済みの穿刺部材は、新たな穿刺部材と交換する必要があるが、キャップをハウジングから取り外すことが可能なように構成しておけば、その作業を容易かつ適切に行なうことが可能である。また、キャップをハウジングから取り外すことが可能なように構成しておけば、キャップに血液が付着するなどして汚れた場合に、キャップをハウジングから取り外して洗浄を行なうこともできる。
従来の穿刺装置においては、ハウジングに対してキャップを着脱自在とする構成として、いわゆるネジ式およびスライド嵌合方式が採用されている。これらの方式においては、ネジ式に比べて、スライド嵌合方式のほうが、操作性および製造コストの面において有利である。すなわち、スライド嵌合方式は、ネジ式に比べて、ハウジングに対するキャップの装着脱が容易であるばかりか、構造も簡易であるため製造コスト的に有利である。
しかしながら、スライド嵌合方式を採用した穿刺装置においては、次のような不具合があった。
すなわち、スライド嵌合方式では、ハウジングの先端を円筒状に形成するとともに、キャップの一部分をハウジングの円筒状部分に外嵌可能な円筒状に形成するなど、互いに嵌合する部分の形状を一致させている。このような構成において、ハウジングに対してキャップを適切に嵌合させるためには、それらの嵌合部分の全体を所定の寸法に高精度に仕上げなければならない。それらの寸法精度が低く、上記嵌合部分の隙間が大きい場合には、ハウジングとキャップとにがたつきが生じ、あるいはハウジングからキャップが容易に抜け外れるといった不具合が発生する。既述したとおり、穿刺を行なう際には、キャップの先端を穿刺対象となる皮膚に接触させるため、ユーザに大きな不安感などを与えないようにする観点からしても、キャップにがたつきなどが生じることは好ましくない。また、ハウジングからキャップが容易に外れてしまっては、キャップを紛失する可能性が大きくなってしまう。これに対して、ハウジングとキャップとの寸法差が余りにも小さい場合には、ハウジングに対してキャップが確実に嵌合されるため、キャップのがたつきや抜け外れは防止される。その反面、キャップをハウジングに対して着脱し難くなり、その操作には強い力が必要となるなど、使い勝手が悪くなってしまう。
このような不具合を生じないようにするためには、ハウジングやキャップの製造に際しての寸法管理を厳格に行なう必要がある。そのため、スライド嵌合方式を採用した穿刺装置は、製造の容易化などを図る上で改善の余地があった。その一方で、仮に、嵌合部分を寸法精度良く仕上げた場合であっても、繰り返しの使用により上記嵌合部分に磨耗や変形を生じる虞れがある。このような事態が生じると、上記嵌合部分に隙間が生じ、キャップのがたつきや抜け外れが発生することとなり、上述した不具合が生じる。
特開2001−95787号公報 特開平11−9577号公報
本発明は、穿刺装置において、寸法精度をさほど高めなくともハウジングに対するキャップの装着脱を適切に行なうことができ、また繰り返しの使用に起因したキャップのがたつきや抜け外れを抑制することを課題としている。
本発明によって提供される穿刺装置は、穿刺部材を特定方向に前進させるための動作機構を内部に収容しているハウジングと、このハウジングに装着され、かつ上記穿刺部材が前進したときに上記穿刺部材の先端を外部に突出させるための開口部を有するキャップと、を備えている穿刺装置であって、上記キャップは、上記キャップおよび上記ハウジングのうちの一方の要素を他方の要素に対して嵌合することにより上記ハウジングに装着され、かつ、上記一方の要素はインナ側筒部を有しているとともに、上記他方の要素は上記インナ側筒部に外嵌するアウタ側筒部を有しており、上記インナ側筒部の外周面と上記アウタ側筒部の内周面とは、上記特定方向から見た場合に、基本輪郭の形状が相違していることを特徴とする、穿刺装置が提供される。
ここで、本発明でいうインナ側筒部およびアウタ側筒部の「筒部」とは、円筒状に限らず、角筒状も含む概念である。また、上記「筒部」は、完全な筒状である必要はなく、たとえばその周壁の一部にスリットやその他の切欠部が形成された構成であってもかまわない。さらに、本発明でいう「基本輪郭」とは、インナ側筒部の外周面やアウタ側筒部の内周面に、凸部や凹部がイレギュラーな状態に形成されている場合に、そのような凸部や凹部を除外した輪郭、すなわちインナ側筒部の外周面やアウタ側筒部の内周面の基本的な形態ともいうべき輪郭を意味している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記インナ側筒部の外周面および上記アウタ側筒部の内周面の一方の基本輪郭は、真円であり、上記インナ側筒部の外周面および上記アウタ側筒部の内周面の他方の基本輪郭は、真円以外の形状、たとえば楕円、長円あるいは多角形である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記アウタ側筒部は、上記インナ側筒部と向かい合う方向に弾性復元力をもって撓み可能であり、かつ上記弾性復元力によって上記インナ側筒部を挟み付ける構成とされている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記インナ側筒部の外周面と上記アウタ側筒部の内周面とは、それらの一部分どうしが接触し、かつそれ以外の部分どうしは間隔を隔てて離反した状態となるように構成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記アウタ側筒部の外周面のうち、上記アウタ側筒部と上記インナ側筒部とが間隔を隔てて離反する部分に対応する箇所には、目印が設けられている。上記目印は、たとえばフランジ状などの凸部として形成される。上記凸部は、たとえば上記インナ側筒部がハウジングに設けられている一方で、上記アウタ側筒
部がキャップに設けられている場合には、キャップに対して上記特定方向に直交または略直交する方向に突出したものとして形成される。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記特定方向から見た場合に、上記アウタ側筒部の外周面の基本輪郭は、このアウタ側筒部の内周面の基本輪郭とは異なる形状とされている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記インナ側およびアウタ側筒部には、互いに係脱自在な係合手段が設けられている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記係合手段は、上記インナ側筒部の外周面および上記アウタ側筒部の内周面のうちの一方の周面に形成された環状の係合用凹溝と、上記インナ側筒部の外周面および上記アウタ側筒部の内周面の他方の周面に形成された係合用凸部と、を含んでいる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記インナ側筒部の端部におけるアウタ側および上記アウタ側筒部の端部におけるインナ側のうちの少なくとも一方には、面取り部が形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ハウジングに装着された状態の上記キャップを取り外すために利用される可動体をさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記可動体は、上記特定方向に移動可能な操作部と、この操作部が上記特定方向に移動させられたときに上記キャップに対して上記特定方向に移動させる力を作用させるための作用部と、を有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記可動体は、上記操作部が上記特定方向に移動させられたときに、上記穿刺部材を取り外すために、上記穿刺部材に対して上記特定方向に移動させる力を作用させるための押圧部をさらに有している。
(a)は本発明に係る穿刺装置の一例を示す断面図であり、(b)はその動作状態を示す断面図である。 図1に示す穿刺装置のキャップを取り外した状態の斜視図である。 図1(a)のIII−III要部断面図である。 (a)は図2のIVa−IVa要部断面図であり、(b)は図2のIVb−IVb要部断面図である。 図1に示す穿刺装置の動作を説明するための断面図である。 (a)は本発明に係る穿刺装置の他の例を示す断面図であり、(b)は(a)のVIb−VIb断面図である。 図6に示した穿刺装置の例において、キャップを取り外した状態の斜視図である。 本発明に係る穿刺装置の他の例を示す側面図である。 本発明に係る穿刺装置の他の例を示す側面図である。 (a)は本発明に係る穿刺装置の他の例を示す一部断面要部正面図であり、(b)はその右側面図であり、(c)は(a)に示す穿刺装置のキャップを外した状態の一部断面要部正面図である。 (a)は本発明に係る穿刺装置の他の例を示す一部断面要部正面図であり、(b)はその右側面図である。 (a)は本発明に係る穿刺装置の他の例を示す要部正面図であり、(b)はその右側面図である。 (a)は本発明に係る穿刺装置の他の例を示す一部断面要部正面図であり、(b)はその右側面図である。 本発明に係る穿刺装置の一部断面要部正面図である。 本発明に係る穿刺装置の一部断面要部正面図である。 本発明に係る穿刺装置の他の例を示す要部断面側面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1および図2は、穿刺装置の一例を示している。本実施形態の穿刺装置Aは、図1(a)によく表われているように、ハウジング1、キャップ3、ランセットホルダ4、操作キャップ5、およびイジェクタ9を備えている。ランセットホルダ4の先端部には凹部49が形成され、この凹部49内にランセット2が取り外し可能に装着されている。ランセット2は、本発明でいう穿刺部材の一例に相当し、たとえば略円柱状の本体部20から金属製の針部21が突出した形態を有している。
ハウジング1は、ランセットホルダ4とこのランセットホルダ4を矢印Fr方向に前進させるための後述する動作機構を内部に収容するものであり、たとえば合成樹脂により筒状に形成されている。このハウジング1の先端部には、筒部12が形成されている。この筒部12は、キャップ3が外嵌される部分であり、本発明でいうインナ側筒部の一例に相当する。この筒部12は、図3および図4(a)に示すように、内周面12aおよび外周面12bの輪郭がいずれも真円の円筒状である。図2によく表れているように、ハウジング1の全体の概略の外観形態は円柱状であり、筒部12は、この筒部12の後端寄りに隣
接する領域14よりも小径である。この領域14と筒部12との間には、段差部が形成されている。図1(a)および図2に示したように、筒部12およびその隣接領域には、スリット16が形成されている。このスリット16は、後述するイジェクタ9がハウジング1の軸方向に移動するのを許容するためのものである。
キャップ3は、ハウジング1の筒部12に外嵌可能な筒部32を基端部に有している。筒部32は、本発明でいうアウタ側筒部の一例に相当する。キャップ3は、合成樹脂製であり、筒部32はその半径方向に弾性復元力を伴って変形可能である。図3および図4(b)に示すように、筒部32の内周面32aの輪郭(後述する係合用凸部33を除外した基礎輪郭)は、楕円である。この楕円の長軸Sbの寸法は、図4(a)および図4(b)に示したように、ハウジング1の筒部12の外径Daよりも大である。これに対し、上記楕円の短軸Saの寸法は、キャップ3がハウジング1に外嵌されていない自然状態において、筒部12の外径Daよりも僅かに小さな寸法とされている。したがって、図3に示したように、穿刺装置Aにおいては、ハウジング1にキャップ3を装着させるときには、筒部32を短軸Saの方向に拡張変形させた状態で、この筒部32をハウジング1の筒部12に外嵌させることとなる。図1(a)に示すように、筒部12,32のそれぞれの先端部分には、断面が傾斜面とされた面取り部15,35が形成されている。このような面取り部15,35を形成しておけば、筒部32を筒部12に対してスライド外嵌させていくときに、それら面取り部15,35どうしが当接する作用により、筒部32を短軸Saの方向に拡張変形させることが可能である(図3参照)。なお、このような作用は、面取り部15,35のいずれか一方のみを設けた場合にも得られる。また、平面状の傾斜面を形成する面取り部15,35に代えて、いわゆる丸み付けを行なった場合にも同様な作用が得られる。
キャップ3における筒部32の外周面32bの輪郭(後述する凸部34を除外した基礎輪郭)は、真円である。したがって、図4(b)に示すように、筒部32の各部の厚みは不均一であり、短軸Saの延長線上部分の厚みt1は厚めであるのに対し、長軸Sbの延長線上部分の厚みt2はそれよりも薄くなっている。筒部32の外径D1は、ハウジング1の筒部12に隣接した領域14の外径D2と略同一とされている(図2参照)。
筒部32の内周面32aの短軸Sa上の2箇所には、内周面32aの周方向に一定幅を有し、かつ内向きに突出した一対の係合用凸部33が設けられている。一方、図1ないし図3に示したように、ハウジング1の筒部12の外周面12bには、その全周囲にわたった環状の係合用凹溝13が形成されており、筒部12,32を嵌合させたときには、係合用凹溝13に係合用凸部33が係入可能となっている。なお、本発明における係合手段は、本実施形態とは反対に、筒部32の全周囲に環状の係合用凹溝を形成し、かつ筒部12の一部に係合用凸部を形成した構成とすることもできる。また、各部の具体的な寸法例を挙げると、筒部32の外径D1は10〜30mm、長軸Sbは外径D1の70〜98%、短軸Saは長軸Sbの75〜98%、係合用凸部33の突出寸法は外径D1の0.5〜10%、筒部12の外径Daは短軸Sbの75〜98%である。
キャップ3は、透明であり、ランセット2の装着状態をキャップ3の外部から透視して確認することができるようにされている。ただし、本発明はこれに限定されず、キャップ3を不透明な材質にすることもできる。キャップ3の先端壁30は、穿刺対象となる皮膚90に接触させるのに利用され、後述するように、ランセット2が前進したときに針部21を突出させるための開口部31を有している。
図1(a)および図1(b)に示したように、ランセットホルダ4は、ハウジング1内においてその軸長方向(図1の左右方向)に往復動可能であり、後端部に位置する複数のラッチ用爪40と、長手方向中間部の外周に形成された凸部41とを有している。各ラッ
チ用爪40は、ハウジング1の内周に設けられた凸状段部10の後面部に係合可能である。凸状段部10と凸部41との間には、第1のバネ61が配されている。この穿刺装置Aにおいては、ランセットホルダ4をハウジング1の先端側から後端側に押し込むことにより、第1のバネ61を圧縮させた状態で各ラッチ用爪40を凸状段部10の後面部に係合させ、これによりランセットホルダ4を所定の待機ポジションに配置させておくことが可能である。ランセットホルダ4にはさらに、スリット42が設けられている。このスリット42は、後述するイジェクタ9における第1作用部91bがハウジング1の軸方向に移動するのを許容するためのものである。
操作キャップ5は、ラッチ用爪40と凸状段部10との係合を解除するためのものであり、ハウジング1の後端部にスライド可能に嵌合装着されている。この操作キャップ5は、各ラッチ用爪40の先端の傾斜面40aに対応する傾斜面50aを先端に有しており、この操作キャップ5を前進させると、傾斜面50aが傾斜面40aを押圧する作用によって各ラッチ用爪40がハウジング1の中心軸寄りに変形し、凸状段部10に対する各ラッチ用爪40の係合状態が解除される。すると、図1(b)に示すように、ランセットホルダ4は第1のバネ61の弾発力により前進することとなる。この前進時には、ランセットホルダ4の凸部41がハウジング1の内周の凸部11に当接することにより、ランセットホルダ4の前進ストロークが所定の適正量となるように規定されている。ランセットホルダ4の凸部41は、凸状段部10と凸部11との間に配置されているが、このような配置にランセットホルダ4をハウジング1に組み込むには、たとえばハウジング1をその軸長方向に延びる割線を介して分割された2部材からなるものとし、これら2部材の間にランセットホルダ4を挟み込むようにしてそれらを組み合わせる手段を採用すればよい。ハウジング1の後部内には、操作キャップ5が前進操作されるときに圧縮される第2のバネ62が設けられており、操作キャップ5はその前進操作後に第2のバネ62の弾発力によって元の初期位置に復帰するようになっている。
図1および図2に示したように、キャップ3およびハウジング1には、第1および第2の支持部7A,7Bが設けられており、これらには紐8の両端が連結されている。第1の支持部7Aは、孔部70を有するものであり、キャップ3の外周面においてキャップ3の一部として一体形成されている。第2の支持部7Bは、ハウジング1の後部において、孔部72を有するものとして形成されている。孔部72は、ハウジング1の樹脂成形時に形成されたものである。紐8としては、種々の材質および形状のものを用いることが可能であり、両端を孔部70,72に挿通することによって第1および第2の支持部7A,7Bに結び付けられている。紐8の長さは、第1および第2の支持部7A,7B間の距離よりも長めであり、キャップ3をハウジング1から取り外すことを許容する寸法とされている。
この穿刺装置Aにおいては、紐8が装着されているが、紐8の装着は、穿刺装置Aのメーカあるいは販売者が行なってもよいし、あるいは紐8の装着をユーザに委ねるようにしてもかまわない。後者の場合であっても、穿刺装置Aには、第1および第2の支持部7A,7Bが形成されているために、ユーザは適当な紐をそれらの部分に結び付けることによって、キャップ3とハウジング1とを簡単に接続することが可能である。
図5(a)および図5(b)に示したように、イジェクタ9は、ランセットホルダ4から
ランセット2を取り外すとともに、ハウジング1からキャップ3を取り外す際にユーザが利用するためのものであり、ハウジング1の軸長方向にスライド可能に設けられている。このイジェクタ9は、操作部91aおよび第1作用部91bを有している。操作部91aは、ユーザによって操作され、かつハウジング1の外面上をスライドさせられる部分である。第1作用部91bは、ランセットホルダ4からランセット2を取り外すためのものであり、操作部91aに一体的に形成されている。この作用部91bは、ハウジング1のス
リット16およびランセットホルダ4のスリット42によってハウジング1の軸方向への移動が許容されている。
イジェクタ9は、ハウジング1にキャップ3を取り付ける際の目印ともなるものであり、キャップ3は、第1の支持部7Aが操作部91aの正面に位置するようにし装着される。このため、イジェクタ9は、ハウジング1にキャップ3が装着された状態において操作部91aを前進操作させたときに、前面(第2作用部)91cが第1の支持部7Aに当接する。
次に、穿刺装置Aの作用について説明する。
まず、図1(a)に示したように、ランセットホルダ4のラッチ用爪40を凸状段部10に係合させることよりランセットホルダ4をラッチさせた状態において、キャップ3の先端壁30を穿刺対象となる皮膚90に接触させる。次いで、操作キャップ5を押圧して前進させる。すると、既に述べたとおり、ランセットホルダ4が前進し、同図(b)に示すように、ランセット2の針部21が皮膚90に突き刺さる。これにより、皮膚90から出血を生じさせて、血液の採取を行なうことができる。採取された血液は、血糖値測定などの所望の検査に供される。
既述したとおり、ハウジング1の筒部12の外周面12bの輪郭は真円であるのに対し、キャップ3の筒部32の内周面32aの輪郭は楕円である。したがって、これらが嵌合した状態においては、たとえば図3に示すように、筒部32の内周面32aのうち、短軸Sa方向の2箇所(符号n1で示す部分)が筒部12の外周面12bに接触し、それ以外の部分は外周面12bに対して隙間s1を介して離反した構造となる。また、筒部32は、ハウジング1の筒部12に外嵌されていない自然状態時よりも短軸Sa方向に拡張変形した状態で筒部12に外嵌しているために、筒部32は筒部32を元の形状に復帰させようとする弾性力Fを発揮する。したがって、筒部32は、短軸Sa方向の2箇所n1において、弾性力Fによって筒部12を挟み付けることとなる。このように、弾性力Fを利用して筒部12を筒部32によって挟み付けるようにすれば、筒部12,32間に隙間s1が存在しているにも拘らず、キャップ3をハウジング1に対してがたつきが無いように適切に装着させておくことができる。キャップ3の先端壁30を皮膚90に押しつけたときにキャップ3に大きながたつきを生じたのではユーザに不安感を与えるが、この穿刺装置Aによれば、そのような不具合を防止可能である。なお、筒部32が短軸Sa方向に拡張変形すると、これに伴って筒部32の長軸Sb方向の寸法が小さくなる。したがって、この作用を利用することにより、隙間s1を小さくし、がたつきをより生じ難くすることが可能となる。隙間s1を実質的に無くすといったことも可能となる。
上記したような嵌合構造によれば、筒部12,32の形成に際しては、非嵌合時の自然状態において、筒部12の外径Da、筒部32の短軸Saおよび長軸Sbの三者の寸法を、Sa<Da<Sbの関係となるようにすればよく、この関係が維持されるのであれば、多少の寸法誤差は許容される。上記従来技術の場合と比較すると、筒部12,32の全体の寸法精度は余り高める必要はなく、寸法管理が容易となる。筒部12,32は、いずれも金型を用いて樹脂成形可能であるため、筒部32の内周面32aの輪郭が従来技術より複雑な形状であるとしても、製造工程自体は従来技術と比べて複雑化することもない。したがって、本実施形態によれば、寸法管理が容易となる分だけ、穿刺装置Aの製造コストの低減が可能である。
また、上記した嵌合構造は、筒部32の内周面32aの一部分が筒部12を挟み付けているに過ぎず、内周面32aの全体が筒部12に圧接している構造にはなっていない。したがって、この穿刺装置Aにおいては、キャップ3のがたつきを確実に防止すべく上記の
挟み付け力を比較的大きくした場合であっても、キャップ3の抜き外しが困難になるといった不具合は無い。キャップ3は、その筒部32に上記した弾性力Fが生じてハウジング1の筒部12を挟み付ける作用を有する限りは、ハウジング1に適切に外嵌保持させることが可能である。したがって、たとえば筒部12の外周面12bや筒部32の内周面32aに多少の磨耗を生じても、これによって直ちにハウジング1に対するキャップ3の装着状態に緩みが生じるといった不具合も無い。その結果、キャップ3の使用寿命も長いものとすることができる。
キャップ3をハウジング1に装着させている場合には、キャップ3における一対の係合用凸部33がハウジング1の係合用凹溝13に係入している。したがって、ハウジング1からのキャップ3の抜け止めが適切に図られる。上記した弾性力Fが係合用凹溝13に係合用凸部33を係入させる力としても働くため、その係入状態が適切に維持され、またその係入動作時にはユーザに対して明確なクリック感を与えることとなる。
穿刺作業を終えた後には、使用済みのランセット2を交換することが望まれる。この交換に際しては、キャップ3をハウジング1から取り外す必要がある。また、キャップ3は、血液が付着するなどして汚れを生じる場合があり、この場合にもキャップ3の洗浄を行なうためにハウジング1から取り外す必要がある。ランセットホルダ4からランセット2を取り外すとともにハウジング1からキャップ3を取り外すときには、イジェクタ9を前進させるように操作部91aを操作すればよい。
図5(A)および図5(b)に示すように、イジェクタ9を前進させた場合には、第1作用部91bによってランセット2が前方Frに押圧されてランセットホルダ4からランセット2が取り外される。このときに、操作部91aの前面(第2作用部)91cがキャップ3の第1の支持部7Aに当接し、イジェクタ9によって第1の支持部7Aが前方Frに押される。これにより、キャップ3は、イジェクタ9によって前方Frに向けた力が作用させられてハウジング1から外れる。したがって、穿刺装置Aでは、ランセット2とキャップ3とのそれぞれの取り外しを1つの操作で同時に行なうことが可能となり、便利となる。とくに、第1の支持部7Aは、上記したように、紐8を接続するための部分であり、この第1の支持部7Aがキャップ3の取り外しも有効に利用されているため、合理的である。
また、使用済みのランセット2の交換に際しては、図2に示すように、キャップ3をハウジング1から取り外した場合には、このキャップ3は紐8を介してハウジング1に繋がれたままである。したがって、ユーザがキャップ3を誤って落とすなどして、キャップ3を紛失し、あるいは損傷させてしまうといった虞れを無くすことができる。キャップ3は、血液が付着するなどして汚れを生じる場合があり、この場合にはハウジング1から取り外して洗浄する必要がある。このような場合にも、キャップ3は紐8を介してハウジング1に繋がれたままであるから、やはり紛失などを生じる可能性は少ない。とくに、イジェクタ9によってキャップ3を取り外す構成を採用した場合には、ユーザがキャップ3を摘んでハウジング1からキャップ3を取り外す場合に比べてキャップ3を紛失する虞れが大きくなる。そのため、キャップ3をハウジング1に対して紐8を介して繋げることは、イジェクタ9を利用してキャップ3を取り外す構成において有用である。
この穿刺装置Aにおいては、筒部12の外周面12bと筒部32の内周面32aとの輪郭を真円と楕円との組み合わせにしており、また係合用凹溝13は環状に形成されているために、筒部12に対して筒部32をどのように回転させた姿勢であっても、それらを適切に嵌合させ、また係合用凹溝13に係合用凸部33を係合させることができる。したがって、ハウジング1に対してキャップ3を所定の姿勢にしなければ、それらの装着ができなくなるといった不便さは、無い。筒部32の外周面32bは、ハウジング1の筒部12に隣接する領域14と略同一径の真円である。したがって、ハウジング1にキャップ3を装着したときには、それら外周面32bと領域14の外周面とを略面一状として、それらの繋ぎ目部分に大きな段差を生じないようにし、外観体裁を良好にすることもできる。また、上記繋ぎ目部分に大きな段差があると、この部分に他の物品などが引っ掛かりを生じて、キャップ3がハウジング1から外れる虞れもあるが、このような虞れも無くなる。
穿刺装置Aでは、これを皮膚の穿刺に使用しない場合には、ハウジング1に対してキャップ3を装着した状態としておくのが好ましい。そうすれば、ユーザは、紐8を穿刺装置Aを持つためのいわゆる把持部として利用することができる、また紐8を適当な部分に引っ掛けるなどして、穿刺装置Aの吊り下げ支持に利用することもできるので便利である。
図6および図7は、本発明に係る穿刺装置の他の例を示している。これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素などには、上記実施形態と同一の符号を付している。
図6および図7に示した穿刺装置A′においては、イジェクタ9(図5参照)が省略されているとともに、キャップ3の構成が先に説明した穿刺装置A(図1参照)とは異なったものとなっている。キャップ3は、筒部32の外周面32bのうち、長軸Sbの延長線上の2箇所に一対の凸部34が形成された構成を有している。この凸部34は、後述するように、筒部32を押圧して変形させる際に指で摘まむための部分である。
穿刺装置A′では、キャップ3を取り外すときには、まずキャップ3の一対の凸部34を図6(b)の矢印N1方向に押圧する。すると、キャップ3が短軸Sa方向に広がるように変形し、一対の係合用凸部33の間隔が広がるために、これら係合用凸部33を係合用凹溝13から簡単に脱出させて、キャップ3をハウジング1から取り外すことができる。キャップ3の一対の凸部34は、ユーザにとってはキャップ3を取り外す際に押圧する箇所の目印となり、またキャップ3から突出しているが故にその部分のみを的確に押圧操作し易いものとなるため、便利である。
本発明に係る穿刺装置においては、接続手段および支持部として、図8〜図15に示した構成を採用することもできる。これらの図においては、説明の便宜上、イジェクタ9(図5参照)あるいは一対の凸部34(図7参照)が省略されているが、それらの要素は必要に応じて付加すればよく、必ずしも省略する必要はない。
図8に示す構成においては、紐8の両端に係止具80aが設けられている。係止具80aは、たとえばフック状部材に抜け止め用のバネ弾性をもつストッパ片が取り付けられたものであり、第1および第2の支持部7A,7Bに対して係脱自在である。
このような構成によれば、係止具80aのフック状部材を孔部70,72に挿通させるだけで第1および第2の支持部7A,7Bに係止具80aを係止させることができる。したがって、紐8の両端を第1および第2の支持部7A,7Bに結び付ける必要がなく、穿刺装置に対する紐8の連結作業が容易となる。また、紐8の取り外しも容易であるために、たとえばキャップ3を交換するような場合には一層便利である。
本発明においては、上記した係止具80aとは異なる構成の係止具を用いることにより、第1および第2の支持部7A,7Bに対する紐8の着脱の容易化を図ることもできる。また、係止具は、紐8の両端に設けるのではなく、紐8の一端のみに設け、他端については支持部に結び付けるといった構成にすることもできる。
図9に示す構成においては、紐8にバネ80の一端を接続し、このバネ80の他端を第2の支持部7Bに支持させている。第2の支持部7Bは、たとえばバネ80を係止可能な
凸状である。このような構成によれば、キャップ3をハウジング1に装着しているときには、バネ80の収縮力を利用して紐8が弛まないようにしておくことができるとともに、キャップ3をハウジング1の前方に引き抜くように操作するときには上記収縮力に抗してバネ80が伸びることにより、キャップ3の取り外しが許容される。したがって、ハウジング1の周辺に紐8が常時弛んだ状態で存在することを解消するのに好適である。同図の仮想線に示すように、ハウジング1に紐8やバネ80を覆い隠す部分1aを設ければ、外観体裁を良くすることが可能であり、このような手段を採用してもかまわない。
また、上記したのと同様に、紐8に弛みを生じさせないようにするための他の手段としては、紐8の全体または一部をゴム製にするなどして伸縮性をもたせる手段を用いることもできる。さらに、紐8を適当な芯材に巻き取る構造を採用し、キャップ3をハウジング1から取り外すときには、上記芯材に巻き取られていた部分から紐8を必要量だけ繰り出すといった手段を採用することもできる。
図10(a)〜図10(c)に示す構成においては、第1および第2の支持部7A,7Bは、キャップ3およびハウジング1の外面から突出した凸状である。これら第1および第2の支持部7A,7Bは、キャップ3およびハウジング1に一体形成されているが、これらとは別体の部材をキャップ3およびハウジング1に取り付けることにより構成してもかまわない(前述した凸状の支持部および後述する凸状の支持部も同様である)。接続部材8Aは、合成樹脂製などの薄手のシート状またはプレート状であり、可撓性を有している。接続部材8Aには、2つの孔部81が形成されており、これらの孔部81に第1および第2の支持部7A,7Bの軸部が挿通している。第1および第2の支持部7A,7Bの頭部は、上記軸部および各孔部81よりも大径のたとえば略半球状であり、接続部材8Aが第1および第2の支持部7A,7Bから容易に外れないようになっている。孔部81を上記頭部より小径に形成した場合であっても、たとえば接続部材8Aの各孔部81の周縁部に切り目(図示略)を設けておき、この切り目を一時的に開かせることによって孔部81に第1および第2の支持部7A,7Bの頭部を挿通させることが可能である。接続部材8Aは、キャップ3がハウジング1に装着された状態においては、適当な弛みをもってキャップ3とハウジング1とを接続している。
上記構成によれば、図10(c)に示すように、接続部材8Aを介してキャップ3とハウジング1とを繋げたまま、キャップ3をハウジング1から取り外すことができる。接続部材8Aは可撓性を有しているために、この接続部材8Aを撓ませることによって、キャップ3をランセット2の着脱に邪魔にならない箇所に配置することができる。また、接続部材8Aを撓ませることによりキャップ3の姿勢を変更することもできるために、キャップ3の内部などを洗浄するような場合にも便利となる。キャップ3は、接続部材8Aから取り外すことが可能である。したがって、キャップ3の交換も可能である。また、接続部材8A自体をキャップ3やハウジング1から取り外すこともできるために、接続部材8Aの交換も可能であり、接続部材8Aが長期使用などに原因して破損した場合などにも好適に対処することができる。
図11に示す構成においては、接続部材8Aにハウジング1の軸長方向に延びる長孔81aを形成し、かつこの長孔81aに第2の支持部7Bの軸部が挿通されている。このような構成によれば、長孔81a内において第2の支持部7Bを相対移動させることができるために、キャップ3をハウジング1から前方Frに適切に取り外すことができる。もちろん、キャップ3の取り外し後においても、接続部材8Aを利用してキャップ3とハウジング1とを適切に接続しておくことができる。また、長孔81a内において第2の支持部7Bを相対移動させる構成を採用すれば、キャップ3をハウジング1に装着させているときに、接続部材8Aに弛みを設けておく必要がない。接続部材8Aに弛みがあると、その分だけ接続部材8Aが嵩張ることとなるが、そのような虞れを無くすことができる。
本発明においては、上記構成とは反対に、接続部材8Aに設けられた2つの孔のうち、第1の支持部7Aが挿通する孔を長孔とし、かつ第2の支持部7Bが挿通する孔を非長孔状にしてもかまわない。このような構成であっても、上記したのと同様な作用が得られる。ただし、接続部材8Aの長孔が形成された部分がキャップ3の外周面上に位置したのでは不体裁になるなどの虞れがあるため、図11に示したように第2の支持部7Bが挿通する孔を長孔とすることが好ましい。
図11に示した構成から理解されるように、本発明においては、第1および第2の支持部の少なくとも一方に対して接続部材を相対移動可能に支持させれば、キャップをハウジングに装着しているときに接続部材に弛みを生じさせる必要がない。したがって、この場合には、弛みが無い分だけ接続部材の嵩張りを少なくし、また接続部材として、弛みを生じない非可撓性の硬質の部材を用いることも可能となる。
図12に示す構成においては、接続部材8Bとして、軸部82の両端に、この軸部82よりも大径の略球状をなす大径部82a,82bが形成されたものを用いている。この接続部材8Bは、合成樹脂製であり、軸部82は可撓性を有している。第1および第2の支持部7A,7Bは、互いに接近して対向した一対の凸部73aおよび凸部73bを有している。一対の凸部73aおよび凸部73bは、いずれも略リング状または一部切り欠きリング状となっており、それらの間に形成された通路には、軸部82がスライド可能に挿通している。上記通路は、大径部82a,82bが通過不能なサイズである。また、一対の凸部73aおよび凸部73bは、それらが対向し合う方向に弾性変形可能であり、それらを互いに離反させる方向に変形させてそれらの間隔を広げることによって、上記通路への軸部82の着脱が行なえるようになっている。接続部材8Bの軸部82の寸法L1は、第1および第2の支持部7A,7Bの間隔L2よりも長くされている。
このような構成によれば、キャップ3をハウジング1から前方Frに移動させようとした場合に、接続部材8Bの軸部82が第2の支持部7Bに対してスライドするため、ハウジング1からのキャップ3の取り外しが適切に許容される。接続部材8Bの大径部82bが第2の支持部7Bに当接すると、それ以上のスライドは阻止され、接続部材8Bが第2の支持部7Bから抜けることが防止される。大径部82aも、第1の支持部7Aから抜けることはなく、接続部材8Bは第1および第2の支持部7A,7Bに適切に支持された状態を維持する。したがって、キャップ3をハウジング1に対して適切に接続させておくことができる。図11に示した構成と同様に、キャップ3をハウジング1に装着しているときに接続部材に弛みを設ける必要もない。また、接続部材8Bとしては、略軸状の部材を用いているために、シート状またはプレート状の接続部材を用いる場合と比較すると、全体のサイズを小さくし、体裁を良くすることもできる。また、電気配線コードの結束などに用いられている結束具の技術分野においては、接続部材8Bと同様な構成を備えたもの、あるいは接続部材8Bが連続して繰り返されたのと同様な構成のものがある。したがって、このような結束具をそのまま、または切断するなどして、接続部材8Bとして用いることが可能であり、このことによって部品コストを安価にすることもできる。
図13に示す構成においては、接続部材8Cとして、略球状の3つの大径部83a〜83cと、これら3つの大径部83a〜83cどうしを繋ぐ2つの軸部84a,84bとを備えたものが用いられている。第1の支持部7Aは、図12に示した第1の支持部7Aと同様に一対の凸部73aを備えており、軸部84aをその長手方向にスライド可能に保持している。第2の支持部7Bは、大径部83cを一定位置において保持可能な一対の凸部73cを備えており、大径部83cをその中心点周りに種々の方向に回転させることができるように球面摺動自在に保持している。
このような構成によれば、接続部材8Cの軸部84aが第1の支持部7Aに対してスライド可能であるために、キャップ3をハウジング1の前方Frに移動させてハウジング1から取り外すことができる。第1の支持部7Aに大径部83aが当接することにより、第1の支持部7Aに対する接続部材8Cの抜け止め効果が得られるために、キャップ3をハウジング1から取り外した後においても、接続部材8Cを介してキャップ3とハウジング1とは適切に接続される。また、接続部材8Cの大径部83cは、第2の支持部7Bに球面摺動自在に支持されているために、接続部材8Cを種々の方向に傾けることができる。その結果、キャップ3をランセットの交換作業の邪魔にならない箇所に配置するといったことが、接続部材8Cを撓ませることなく行なうことができる。したがって、接続部材を多数回にわたって撓ませることに起因して接続部材がダメージを受けるといった不具合を生じないようにすることができる。また、接続部材8Bの場合と同様に、電気配線コードの結束などに用いられている結束具としては、接続部材8Cと同様な構成を備えたものがあり、これを接続部材8Cとして利用することにより、部品コストを安価にすることも可能である。
図14に示す構成においては、接続部材8Dとして、円環状のリング部85aと、このリング部85aに一端が繋がったアーム部85bとを備えた合成樹脂製のものが用いられている。リング部85aは、ハウジング1からの抜け止めが図られるようして、ハウジング1の先端部に回転可能に外嵌されている。本実施形態においては、ハウジング1のうち、リング部85aが外嵌されている部分が第2の支持部7Bである。接続部材8Dのアーム部85bは、可撓性を有しており、その他端部85b′はたとえば略球状に形成されている。第1の支持部7Aは、図13に示した第2の支持部7Bと同様な構成を有しており、他端部85b′を球面摺動自在に保持する一対の凸部を備えている。
このような構成によれば、キャップ3をハウジング1に相対させて矢印N2方向に回転させた場合に、これに伴わせて接続部材8Dをハウジング1に相対させてその軸心周りに回転させることができる。したがって、たとえばキャップ3とハウジング1との嵌合部分にネジ部を形成し、キャップ3を回転させることによってハウジング1に対して螺合装着させるような構造を採用した場合であっても、好適に対処することができる。接続部材8Dのアーム部85bは、可撓性を有しているために、キャップ3の位置変更や姿勢変更が可能である。また、アーム部85bの端部85b′が第1の支持部7Aによって球面摺動自在に保持されているために、アーム部85bに対してキャップ3を種々の角度に変更させることができ、その分だけアーム部85bを大きく撓ませる必要がなくなる。このことにより、アーム部85bに大きな応力が生じないようにし、アーム部85bの撓み変形の繰り返しによる破損などを好適に防止し得る効果が得られる。
上記構成においては、接続部材にリング部を具備させることによって、接続部材をハウジングに対して回転可能に装着しているが、本発明においては、上記リング部は、完全なリング状でなくてもかまわず、たとえば一部分が切り欠かれたリング状とすることもできる。また、接続部材のリング部をハウジングに嵌合装着させる構成に代えて、リング部をキャップに嵌合装着させる構成とすることもできる。
図15に示す構成においては、キャップ3に軸状または帯状の突出部33を一体的に形成している。第2の支持部7Bは、突出部33をその長手方向にスライド可能に支持するように構成されている。突出部33の先端部33aは、突出部33の他の部分よりも厚みあるいは幅などが大きくされており、第2の支持部7Bから抜けないようになっている。
上記構成においては、キャップ3の突出部33が、キャップ3とハウジング1とを接続しておくための接続手段に相当することとなり、キャップ3をハウジング1から取り外したときには、突出部33が第2の支持部7Bに支持されていることにより、キャップ3と
ハウジング1との接続状態が維持される。このように、本発明においては、接続手段をキャップ3に一体的に設けてもかまわない。また、このような構成に代えて、接続手段をハウジングに一体的に設けた構成とすることもできる。このような構成によれば、キャップやハウジングとは別体の接続手段を用いる場合と比べて、部品点数を少なくし、製造コストの低減を図るのに好適となる。
本発明でいう接続手段としては、上述した実施形態で用いられていた部材以外として、種々の部材または物品を用いることが可能である。本発明においては、キャップとハウジングとを接続する手段として、紐を用いるのに代えて、糸、帯、鎖、あるいはそれ以外の長尺状部材を用いることができることは勿論のこと、プレート状、シート状などの非長尺状部材を用いてもかまわない。また、本発明においては、キャップとハウジングとの接続に、複数の接続部材を用いてもかまわない。
本発明でいう支持部は、キャップおよびハウジングに直接設けられていなくてもかまわない。たとえば、キャップに付属して設けられた部材や、ハウジングに付属して設けられた部材に、支持部を設けた構成とすることもできる。また、支持部は、接続手段を支持する機能を有していればよく、やはり種々の形態のものとして構成することができる。接続手段としてたとえば紐を用いる場合には、紐を挿通可能な孔部を有するものとして構成することが好ましいが、孔部に代えて、凹部を有するものとし、あるいは孔部や凹部を有しない凸部を備えた構成とすることもできる。前者においては、凹部に紐を引っ掛けることができ、また後者においては凸部に紐を係合させてくくり付けるといった手法により、紐を連結することができる。
ハウジング1の筒部12の外周面12bの基本輪郭を真円にしつつ、キャップ3の筒部32の内周面32aの基本輪郭を、楕円とは異なる長円などの真円以外の円としてもかまわない。さらに、円以外の三角形、四角形、あるいはそれ以外の多角形としてもかまわない。
また、本発明においては、上述した実施形態とは反対に、互いに嵌合する2つの筒部のうち、インナ側の筒部の外周面を楕円とし、かつアウタ側の筒部の内周面を真円にすることによって、両面の輪郭の形状を相違させてかまわない。この場合においても、アウタ側の筒部を積極的に弾性変形させて、アウタ側の筒部の内周面の一部分をインナ側の筒部の外周面に圧接させることが可能である。ただし、本発明においては、アウタ側筒部がインナ側筒部を挟み付けた状態にはなく、それらが単に部分接触して嵌合する構成としてもよい。
本発明においては、キャップをハウジングに外嵌させるのに代えて、たとえば図16に示すように、キャップ3の筒部32をハウジング1の筒部12に嵌入させた構成とすることもできる。この場合、筒部32が、本発明でいうインナ側筒部に相当し、筒部12が本発明でいうアウタ側筒部に相当する。本発明でいう筒部がその周壁部にスリットや切欠部などを有するものであってもよいことは、前述したとおりである。
ハウジングおよびキャップは、いずれも単一部材により構成されている必要はなく、いずれも複数の部材を組み合わせて構成することができる。ハウジングとキャップとの嵌合に利用される筒部は、ハウジングやキャップのメインとなる構成部材に一体的に形成されている必要もない。たとえば、ハウジングをメイン部材とそれに付属する複数の部材から構成した場合に、その付属部材に筒部を形成した構成とすることができる。
キャップは、円筒状や角筒状などの単なる筒状に形成されていてもよい。穿刺部材としては、上記したランセットとは異なる形態のものを用いることができる。穿刺部材を前進
させるための動作機構は、バネ力を利用したものに限らず、電磁力やエア力を利用したものであってもよく、種々の機構を採用することができる。ハウジングは、必ずしも上記動作機構の全体を内部に収容したものである必要はなく、上記動作機構の一部分を内部に収容するものとして構成されていてもかまわない。
A,A′ 穿刺装置
1 ハウジング
12 (ハウジングの)筒部(インナ側筒部)
12b (筒部の)外周面(インナ側筒部の外周面)
13 (ハウジングの)係合用凹溝
14 (ハウジングの)領域
2 ランセット(穿刺部材)
3 キャップ
31 (キャップの)開口部
32 (キャップの)筒部(アウタ側筒部)
32a (筒部の)内周面(アウタ側筒部の内周面)
32b (筒部の)外周面(アウタ側筒部の外周面)
33 (キャップの)係合用凸部
34 凸部(目印)
4 ランセットホルダ
5 操作キャップ
7A 第1の支持部
7B 第2の支持部
70 (第1の支持部の)孔部
72 (第2の支持部の)孔部
8 紐(接続部材)
8A〜8D 接続部材
91 イジェクタ(可動体)
91a (イジェクタの)操作部
91b (イジェクタの)第1作用部(追加の作用部)
91c (イジェクタの)第2作用部(作用部)

Claims (15)

  1. 穿刺部材を特定方向に前進させるための動作機構を内部に収容しているハウジングと、
    このハウジングに装着され、かつ上記穿刺部材が前進したときに上記穿刺部材の先端を外部に突出させるための開口部を有するキャップと、
    を備えている穿刺装置であって、
    上記キャップは、上記キャップおよび上記ハウジングのうちの一方の要素を他方の要素に対して嵌合することにより上記ハウジングに装着され、かつ、
    上記一方の要素はインナ側筒部を有しているとともに、上記他方の要素は上記インナ側筒部に外嵌するアウタ側筒部を有しており、
    上記インナ側筒部の外周面と上記アウタ側筒部の内周面とは、上記特定方向から見た場合に、基本輪郭の形状が相違していることを特徴とする、穿刺装置。
  2. 上記インナ側筒部の外周面および上記アウタ側筒部の内周面のうちの一方の基本輪郭は、真円であり、上記インナ側筒部の外周面および上記アウタ側筒部の内周面の他方の基本輪郭は、真円以外の形状である、請求項1に記載の穿刺装置。
  3. 上記他方の基本輪郭は、楕円、長円、または多角形である、請求項2に記載の穿刺装置。
  4. 上記アウタ側筒部は、上記インナ側筒部と向かい合う方向に弾性復元力をもって撓み可能であり、かつ上記弾性復元力によって上記インナ側筒部を挟み付ける構成とされている、請求項1ないし3のいずれかに記載の穿刺装置。
  5. 上記インナ側筒部の外周面と上記アウタ側筒部の内周面とは、それらの一部分どうしが接触し、かつそれ以外の部分どうしは間隔を隔てて離反した状態となるように構成されている、請求項4に記載の穿刺装置。
  6. 上記アウタ側筒部の外周面のうち、上記アウタ側筒部と上記インナ側筒部とが間隔を隔てて離反する部分に対応する箇所には、目印が設けられている、請求項5に記載の穿刺装置。
  7. 上記目印は、凸部である、請求項6に記載の穿刺装置。
  8. 上記インナ側筒部は上記ハウジングに設けられている一方、上記アウタ側筒部は上記キャップに設けられており、かつ、
    上記凸部は、上記キャップにおいて、上記特定方向に直交または略直交する方向に突出している、請求項7に記載の穿刺装置。
  9. 上記特定方向から見た場合に、上記アウタ側筒部の外周面の基本輪郭は、このアウタ側筒部の内周面の基本輪郭とは異なる形状とされている、請求項1ないしし8のいずれかに記載の穿刺装置。
  10. 上記インナ側およびアウタ側筒部には、互いに係脱自在な係合手段が設けられている、請求項1ないし9のいずれかに記載の穿刺装置。
  11. 上記係合手段は、上記インナ側筒部の外周面および上記アウタ側筒部の内周面のうちの一方の周面に形成された環状の係合用凹溝と、上記インナ側筒部の外周面および上記アウタ側筒部の内周面の他方の周面に形成された係合用凸部と、を含んでいる、請求項10に記載の穿刺装置。
  12. 上記インナ側筒部の端部におけるアウタ側および上記アウタ側筒部の端部におけるインナ側のうちの少なくとも一方の部分には、面取り部が形成されている、請求項1ないし11のいずれかに記載の穿刺装置。
  13. 上記ハウジングに装着された状態の上記キャップを取り外すために利用される可動体をさらに備えている、請求項1ないし12のいずれかに記載の穿刺装置。
  14. 上記可動体は、上記特定方向に移動可能な操作部と、この操作部が上記特定方向に移動させられたときに上記キャップに対して上記特定方向に移動させる力を作用させるための作用部と、を有している、請求項13に記載の穿刺装置。
  15. 上記可動体は、上記操作部が上記特定方向に移動させられたときに、上記穿刺部材を取り外すために、上記穿刺部材に対して上記特定方向に移動させる力を作用させるための追加の作用部をさらに有している、請求項14に記載の穿刺装置。
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