JP2010094503A - 成形マスク及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感にも優れた成形マスクを提供する。
【解決手段】 熱接着性繊維を含有する繊維層を含む多層構造を有し立体形状に成形されてなるマスクであって、マスクの口側に捲縮が発現した潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層が配置されていることを特徴とする成形マスク。好ましくは、前記口側層と当該口側層の外側に配置された保形層とから不織布層が形成されており、前記口側層は熱接着性繊維と捲縮が発現した潜在捲縮性繊維とを含有しており、前記保形層は熱接着性繊維を含有しており、前記不織布層の構成繊維が絡合していることで前記構成繊維が結合していると共に前記口側層と前記保形層とが不離一体となっており、さらに前記構成繊維が前記熱接着性繊維によっても結合している成形マスク。
【選択図】 なし

Description

本発明は、防塵マスク、衛生マスク又は花粉症対策マスクなどに用いられる成形マスクに関する。
従来から、防塵マスク、衛生マスク又は花粉症対策マスクなどには、椀(カップ)状などの立体形状に成形した成形マスクが使用されている。これは、マスクの内側表面が装着者の鼻や口と直接に接触せず、しかもマスク周辺部が装着者の顔面に密着する形状なので、装着者に不快感を与えずに鼻及び口を確実に覆うことができるからである。このような成形マスクとしては、例えば本出願人により特許文献1が提案されている。この特許文献1には、最外層及び最内層の少なくとも表面がエレクトレット化されている多層構造の成形マスクであり、外層が絡合不織布からなるプレフィルタ層であり、中間層がメルトブロー不織布からなるメインフィルタ層であり、そして内層が絡合不織布からなる支持/補助フィルタ層である成形マスクが開示されている。
このような、成形マスクでは、それを製造する際に、シート状繊維材料を一対の立体形状(椀状)加熱金型に挟み、直接に接触させて椀状に熱成形するか、又はシート状繊維材料をオーブンなどで加熱した後に、これより低温又は室温の立体形状(椀状)金型に挟んで成形する、熱成形工程を含む。そこで、シート状繊維材料に、熱接着性繊維を含むようにして、成形後にマスクの形状が容易に変形しないようにする方法、すなわち成形後の保形性を高める方法が採用されており、特許文献1の例では、外層と内層の不織布に熱接着性繊維を用いて成形を行ない、成形後の保形性を高めている。
しかし、熱接着性繊維を含有する不織布を成形すると、成形後にしわや歪みが生じ易く成形性が劣るという問題や、マスク全体が硬くなり、マスク周辺部が装着者の顔面に接触すると不快感が生じるという問題があった。その一方で、熱接着性繊維の含有量が少ないと、保形性が悪くなると共に不織布の表面が毛羽立ってしまうという問題があった。
特開平09−149944号公報
本発明は、上記問題を解決して、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感にも優れた成形マスクを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段は、請求項1に係る発明では、熱接着性繊維を含有する繊維層を含む多層構造を有し立体形状に成形されてなるマスクであって、マスクの口側(マスクを装着した際に顔又は口に接する側を意味する。)に捲縮が発現した潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層が配置されていることを特徴とする成形マスク(以下、単にマスクと称することがある。)であり、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感にも優れるという利点がある。
請求項2に係る発明では、前記口側層と当該口側層の外側に配置された保形層とから不織布層が形成されており、前記口側層は熱接着性繊維と捲縮が発現した潜在捲縮性繊維とを含有しており、前記保形層は熱接着性繊維を含有しており、前記不織布層の構成繊維が絡合していることで前記構成繊維が結合していると共に前記口側層と前記保形層とが不離一体となっており、さらに前記構成繊維が前記熱接着性繊維によっても結合していることを特徴とする請求項1に記載の成形マスクである。当該発明により、二層構造の不織布を製造するだけで容易に口側層と保形層からなる不織布層を形成することが可能であるという利点があり、前記不織布層のみからなる簡易な構造の成形マスクとすることが可能であり、また他の特定の機能を有する層と積層して高機能の成形マスクとすることが可能である。
請求項3に係る発明では、前記口側層の外側に網状体が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の成形マスクであり、更に保形性や復元性に優れるという利点を有している。例えば、本発明の成形マスクを折り畳んでポケット等にいれて携帯した場合、外力で潰れたり、変形したり、皺が生じたりしても、元の形状に復元するという復元能力に優れている。
請求項4に係る発明では、前記網状体が、低融点樹脂成分と高融点樹脂成分とを有する複合繊維をすくなくとも経糸又は緯糸に用いた平織りのネットであり、前記低融点樹脂成分によって経糸と緯糸が接着していると共に、前記低融点樹脂成分によって、前記ネットが前記保形層と接着していることを特徴とする請求項3に記載の成形マスクであり、マスクの保形性や復元性により優れており、成形性にも優れているという利点を有している。
請求項5に係る発明では、前記口側層の外側に、帯電処理を施した不織布からなる層が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の成形マスクであり、塵埃の捕集効率により優れるという利点がある。
請求項6に係る発明では、前記口側層の外側に、活性炭粒子を含む不織布からなる層が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の成形マスクであり、有害ガスの除去機能が付加されているという利点がある。
請求項7に係る発明では、熱接着性繊維を含有する繊維層を含む多層構造において、潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層をマスクの口側になるように配置し、次いで加熱処理により前記潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させると共に熱接着性繊維により前記繊維層の構成繊維を結合させ、且つ立体形状に成形することを特徴とする成形マスクの製造方法であり、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感にも優れた成形マスクを得ることができる。
本発明によって、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感にも優れた成形マスクを提供することが可能となった。
以下、本発明に係る「成形マスク」及び「成形マスクの製造方法」の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明の成形マスクは、熱接着性繊維を含有する繊維層を含む多層構造を有し立体形状に成形されてなるマスクであって、マスクの口側に捲縮が発現した潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層が配置されている。
前記多層構造としては、熱接着性繊維を含有する繊維層を含む限り特に限定されず、積層体の形態を挙げることができ、各層は好ましくは繊維材料から構成される。なお、熱接着性繊維を含有することにより、成形後のマスクにおいては繊維層の構成繊維は熱接着性繊維によって結合している。繊維材料から構成される多層構造としては、例えば、一つの繊維シートの内部が口側層と他の層から形成された多層構造の形態を挙げることができる。また、複数の繊維シートが積層されており、複数の繊維シートの中の一つの繊維シートが口側層となっている形態を挙げることができる。繊維材料以外の材料からなる層としては、ネットなどの網状体又は発泡体からなる層や活性炭粒子などの機能性粒子を含む不織布からなる層などを挙げることができる。繊維材料から構成される繊維層は、不織布層、編物層、又は織物層であることができ、不織布層であることが好ましい。本発明では、成形マスクが多層構造を有しているので、それぞれの繊維層ごとに口側層、保形層、網状体、高性能濾過層、脱臭層などとしての特定の機能と構造をもたせることができる。また、多層構造の層数は特に限定されるものではないが、好ましくは2〜10層、より好ましくは2〜8層である。本発明の成形マスクでは、多層構造を有する積層体が、マスクの口側に口側層が配置されるようにして、例えばカップ状に成形されており、一定の立体的形状を維持している。
熱接着性繊維を含有する繊維層としては、不織布層であることが好ましく、この不織布層は、公知の不織布の製法に従って得ることが可能であり、例えば湿式法、乾式法、或いはスパンボンド法などがある。このうち、乾式法であれば嵩高な繊維層とすることができること、均一性に優れた繊維層とすることができること、或いは繊維配向を変更しやすいこと等の有利性があり好ましい。この不織布層に熱接着性繊維を含有することにより、加熱しながら立体形状に成形する際に、構成繊維が結合してマスクの形状を固定し、冷却後もマスクの形状を保つという保形効果を奏することができる。したがって、熱接着性繊維を含有する繊維層は保形層として多層構造の一部を構成する不織布層であることができる。あるいは、後述する口側層とこの口側層の外側に配置された保形層とから構成される二層構造の不織布層において、この不織布層中に含まれる保形層として多層構造の一部を構成することができる。
前記乾式法では、前記熱接着性繊維や潜在捲縮性繊維を含む短繊維を使用し、カード機またはエアレイ機等によってシート状に繊維ウェブを形成する。当該短繊維は、特にカード機の工程通過性を良好に保つため、繊維にクリンパーなどの機械的な手段によって予めジグザグ状の捲縮を付与し、例えばカード機投入前の捲縮数が20個/インチ以下程度に設計することが望ましい。このような捲縮数を上記設計値よりも大きく採ると、繊維ウェブの形成装置内で繊維同士が過度に絡み合い、均一な繊維ウェブを形成することが困難になる場合がある。
前記繊維ウェブは、一台または複数台のカード機またはエアレイ機などから形成されるウェブを積層した繊維ウェブを使用することができる。この積層に際しては、カード機またはエアレイ機などにより繊維が一方向に配向したパラレルウェブを使用することが可能である。また、前記パラレルウェブを更にクロスレイヤーなどによって、交差するように配向させたクロスレイドウェブを使用することが可能である。
前記熱接着性繊維としては、例えば150℃以下の融点の樹脂成分からなる低融点繊維を適用することができる。また、例えば、低融点の樹脂成分と高融点の樹脂成分とを組合せてなる複合繊維を適用することができる。このような複合繊維には、例えばポリエステル−低融点ポリエステル、ポリアミド−低融点ポリアミド、ポリエステル−ポリアミド、ポリエステル−ポリプロピレン、ポリプロピレン−低融点ポリプロピレン、ポリプロピレン−ポリエチレン、ポリエチレン酢酸ビニル共重合体−ポリプロピレンなど種々の合成樹脂を組み合わせたものがある。特に、ポリプロピレン−ポリエチレンの組み合わせからなる複合繊維は、化学的な耐性の点で優れており好ましい。また、ポリエチレン酢酸ビニル共重合体−ポリプロピレンの組み合わせからなる複合繊維は、より低融点を有する点で好ましい。
また、前記熱接着性繊維の繊度範囲は、マスクの通気性を確保する必要から1デシテックスを下限とし、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感を良好とするため、その上限を30デシテックス程度とし、さらに好ましくは、3デシテックス〜20デシテックス程度の範囲とするのが望ましい。
また、前記保形層中の熱接着性繊維の含有率は、70〜100質量%であることが好ましく、80〜100質量%であることがより好ましく、90〜100質量%であることが更に好ましい。70質量%未満であると保形性に劣るという問題が生じる場合がある。
前記不織布層に含まれる熱接着性繊維以外の繊維としては、成形マスクとして機能を付加する目的に応じて、適宜選択することが可能であり、例えば、レーヨン繊維などの再生繊維、アセテート繊維などの半合成繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリウレタン繊維などの合成繊維、綿などの植物繊維、羊毛などの動物繊維などを使用できる。
前記保形層の構成繊維の平均繊維径は、マスクの通気性を確保する必要から平均繊度2デシテックスを下限とし、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感を良好とするため、その上限を平均繊度20デシテックス程度とするのが望ましく、平均繊度4デシテックス〜10デシテックス程度の範囲とするのがさらに好ましい。なお、平均繊度の計算方法としては、各繊維の繊度をaデシテックス、bデシテックス、cデシテックス・・・として、各繊維の含有割合をそれぞれa’質量%、b’質量%、c’質量%・・・とすると、(a’/a)+(b’/b)+(c’/c)・・・=(100/x)の関係式が成り立ち、この関係式から平均繊度xを求めることができる。
本発明では、マスクの口側に捲縮が発現した潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層が配置されている。この口側層は、捲縮が発現した潜在捲縮性繊維を含有する繊維層から構成されている限り特に限定されないが、口側層としては、不織布から構成される層であることが好ましく、この不織布層は、公知の不織布の製法に従って得ることが可能であり、例えば湿式法、乾式法、或いはスパンボンド法などがある。このうち、乾式法であれば嵩高な繊維層とすることができること、均一性に優れた繊維層とすることができること、或いは繊維配向を変更しやすいこと等の有利性があり好ましい。
前記口側層は多層構造の一部を構成する不織布層であることができる。あるいは、後述する口側層とこの口側層の外側に配置された保形層とから構成される二層構造の不織布層の口側層として多層構造の一部を構成することができる。
本発明では、前記口側層に潜在捲縮性繊維を含有させた後に、マスクの成形加工前あるいは成形加工時の加熱処理によって、潜在捲縮性繊維の捲縮が発現する。その結果、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感にも優れるという効果を奏する。この効果を詳細に説明すると、背景技術で説明したように、従来技術によれば、口側層の不織布に熱接着性繊維を用いて成形を行ない、構成繊維を熱接着性繊維によって接着固定することによって、成形後の保形性を高めていたが、マスク全体が薄くなると共に硬くなり、マスク周辺部が装着者の顔面に接触すると不快感が生じるという問題があった。しかし、本発明では、潜在捲縮性繊維が加熱されることによって、構成繊維が絡み込むという現象や潜在捲縮性繊維の端部が繊維層の中に折り込まれて毛羽が生じ難くなる現象が生じる。このように、繊維層の構成繊維は接着繊維の場合のように繊維同士が固定されないので、自由度を有しており、その結果柔軟性やクッション性を有しており、またザラツキ感がなく肌触りの良好な表面が形成されている。このため、この繊維層が顔面に接触すると装着感に優れるという効果が生じる。また、潜在捲縮性繊維を含有させた後に捲縮が発現するので成形後のマスクにしわが入ったり、椀形状が歪むという問題がなく成形性に優れるという効果が生じる。
前記潜在捲縮性繊維としては、例えば、融点の異なる複数の樹脂が複合された複合繊維や、繊維の一部に特定の熱履歴を施した繊維が適用可能である。複合繊維には、例えば偏心型の芯鞘構造のものや、サイドバイサイド型の複合繊維が好適に用いられる。融点の異なる樹脂の組み合わせとして、ポリエステル−低融点ポリエステル、ポリアミド−低融点ポリアミド、ポリエステル−ポリアミド、ポリエステル−ポリプロピレン、ポリプロピレン−低融点ポリプロピレン、ポリプロピレン−ポリエチレンなど種々の合成樹脂を組み合わせたものが使用できる。特に、ポリエステル−低融点ポリエステル若しくはポリプロピレン−低融点ポリプロピレンの組み合わせからなる潜在捲縮性繊維は、化学的な耐性と伸度特性の点で優れており好ましい。
前記潜在捲縮性繊維の捲縮発現は加熱温度が高くなるに伴い捲縮の度合いが高まる傾向がある。この度合いは、例えば、対象とする潜在捲縮性繊維100%からなる面密度100g/mのニードルパンチ不織布(針密度50本/cm)20cm角を加熱処理により自由収縮させた場合に、面積が元の面積に対して何%減少したかを示す面積収縮率(%)と加熱処理温度(℃)との関係で表すことができる。例えば、後述する実施例で用いる潜在捲縮性繊維の場合、加熱処理温度が120℃、140℃、145℃、160℃、180℃、200℃において、面積収縮率がそれぞれ5%、15%、18%、35%、50%、60%である。本発明では、前述の効果「潜在捲縮性繊維が加熱されることによって、構成繊維が絡み込むという現象や潜在捲縮性繊維の端部が繊維層の中に折り込まれて毛羽が生じ難くなる現象が生じる。このように、繊維層の構成繊維は接着繊維の場合のように繊維同士が固定されないので、自由度を有しており、その結果柔軟性やクッション性を有しており、またザラツキ感がなく肌触りの良好な表面が形成されている。このため、この繊維層が顔面に接触すると装着感に優れるという効果が生じる。また、潜在捲縮性繊維を含有させた後に捲縮が発現するので成形後のマスクにしわが入ったり、椀形状が歪むという問題がなく成形性に優れるという効果が生じる。」を得るには、この面積収縮率が5%以上の捲縮発現でも可能である。なお、従来から貼付剤の基布として潜在捲縮性繊維を用いた伸縮性不織布が知られているが、この場合は潜在捲縮性繊維が捲縮を発現することで高度な伸縮性が要求され、通常上述の面積収縮率で35%以上の捲縮発現が要求される。これに対して、本願発明では面積収縮率が35%未満の捲縮発現でも可能であり、言い換えれば比較的低温度の加熱処理により、マスクの風合いを損ねない条件下で、熱接着性繊維による構成繊維の結合と同時に潜在捲縮性繊維の捲縮発現効果を得ることができるという利点がある。
なお、前記潜在捲縮性繊維は、従来から伸縮性を要求される不織布に用いられる潜在捲縮性繊維を適用することが可能であり、つまり伸縮効果を効率的に発揮し得る捲縮発現温度で自由収縮させた場合に、初期捲縮数に較べて2倍以上の捲縮数にまで達するものも使用可能である。具体的には、例えばポリエステルの場合160〜240℃程度の加熱処理によって、50個/インチ以上の比較的高い捲縮数を発現するものも使用可能である。
また、本発明に好適な前記潜在捲縮性繊維の繊度範囲は、マスクの通気性を確保する必要から1デシテックスを下限とし、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感を良好とするため、その上限を6.6デシテックス程度とし、さらに好ましくは、2.2デシテックス〜5.5デシテックス程度の範囲とするのが望ましい。
前記口側層における前記潜在捲縮性繊維の含有率は、10〜50質量%であることが好ましく、15〜40質量%であることがより好ましく、20〜40質量%であることが更に好ましい。50質量%を超えると柔軟になり過ぎるため、かえって保形効果が低下する場合があり、10質量%未満であるとマスクの装着感に優れる効果が低下したり、保形効果や復元性効果が低下する場合がある。
また、前記口側層は、捲縮性繊維以外の繊維として、成形マスクの装着感が損なわれない限り、熱接着性繊維を含むことも可能である。熱接着性繊維を含むことにより、成形性や保形性を高めることが可能である。熱接着性繊維としては、例えば前記潜在捲縮性繊維の樹脂成分の融点よりも低い融点の樹脂成分からなる、例えば150℃以下の融点の樹脂成分からなる低融点繊維を適用することができる。また、例えば、融点の異なる樹脂成分と組合せてなる複合繊維であって、前記潜在捲縮性繊維の樹脂成分の融点よりも低い融点の樹脂成分を有する複合繊維を適用することができる。このような複合繊維には、例えばポリエステル−低融点ポリエステル、ポリアミド−低融点ポリアミド、ポリエステル−ポリアミド、ポリエステル−ポリプロピレン、ポリプロピレン−低融点ポリプロピレン、ポリプロピレン−ポリエチレン、ポリエチレン酢酸ビニル共重合体−ポリプロピレンなど種々の合成樹脂を組み合わせたものがある。特に、ポリプロピレン−ポリエチレンの組み合わせからなる複合繊維は、化学的な耐性の点で優れており好ましい。また、ポリエチレン酢酸ビニル共重合体−ポリプロピレンの組み合わせからなる複合繊維は、より低融点を有する点で好ましい。
前記口側層における前記熱接着性繊維の含有率は、50〜90質量%であることが好ましく、60〜85質量%であることがより好ましく、60〜80質量%であることが更に好ましい。90質量%を超えるとマスクの装着感が低下する場合があり、50質量%未満であると保形性に劣るという問題が生じる場合がある。
前記口側層に含まれる捲縮繊維及び熱接着性繊維以外の繊維としては、成形マスクとして機能を付加する目的に応じて、適宜選択することが可能であり、例えば、レーヨン繊維などの再生繊維、アセテート繊維などの半合成繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリウレタン繊維などの合成繊維、綿などの植物繊維、羊毛などの動物繊維などを使用できる。
前記口側層の構成繊維の平均繊維径は、マスクの通気性を確保する必要から平均繊度1デシテックスを下限とし、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感を良好とするため、その上限を平均繊度20デシテックス程度とするのが望ましく、平均繊度3デシテックス〜10デシテックス程度の範囲とするのがさらに好ましい。また、前記口側層の構成繊維の平均繊維径は、保形層の構成繊維の平均繊維径よりも小さいことが好ましい。
本発明では、口側層を構成する不織布の構成繊維が絡合により結合していることが好ましい。絡合していることにより、マスクの成形性、保形性及び装着感を更に向上させることができる。このような絡合は、例えば、前述のように、潜在捲縮性繊維や接着性繊維を含有する繊維ウェブを形成し、次いで前記繊維ウェブにニードルパンチまたは高圧水流を作用させることにより、前記繊維ウェブの構成繊維同士を交絡させ、次いで前記潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させることによって得ることができる。
ニードルパンチの方法としては、ニードルパンチ法不織布の製造に適用される方法であれば、特に限定されることはなく、具体的には、例えば前記繊維ウェブの片面から1cm当り2〜20本の針密度でニードルパンチを行い、更に1cm当り20〜150本の針密度でニードルパンチを行うなどの方法により実施することができる。
また、前記繊維ウェブに高圧水流を作用させて繊維同士を交絡させる場合は、水流絡合法不織布の製造に適用される方法であれば、特に限定されることはなく、例えば金属性ネットやプラスチックネットなどの多孔性支持体上に前記繊維ウェブを載置して、その上方から繊維ウェブに向けて、高圧のノズルから水流を噴射する方法を適用することができる。
前記水流の発生に用いる好ましいノズルとしては、例えばノズル孔が一列又は複数列に配置されたノズルがあり、ノズル孔の列は繊維ウェブの生産方向或いは繊維ウェブの処理方向と交差する方向に配置される。ノズル孔の孔径は直径0.05〜0.5mmが好ましく、0.1〜0.3mmがより好ましく、0.1〜0.18mmがさらに好ましい。また隣り合うノズル孔の間隔は0.2〜4mmが好ましく、0.3〜3mmが好ましく、0.4〜2mmがさらに好ましい。
前記口側層の好ましい形態としては、口側層と当該口側層の外側に配置された保形層とから不織布層が形成されている形態を挙げることができる。より詳しくは、前記口側層は熱接着性繊維と捲縮が発現した潜在捲縮性繊維とを含有しており、前記保形層は熱接着性繊維を含有しており、前記不織布層の構成繊維が絡合していることで前記構成繊維が結合していると共に前記口側層と前記保形層とが不離一体となっており、さらに前記構成繊維が前記熱接着性繊維によっても結合している形態であることが好ましい。このような形態であれば、二層構造の不織布を製造するだけで容易に口側層と保形層からなる不織布層を形成することが可能であり、前記不織布層のみからなる簡易な構造の成形マスクとすることが可能であるという利点がある。また、この不織布層をコアとして、この不織布層と他の特定の機能を有する、例えば網状体、高性能濾過層、脱臭層とを積層して高機能の成形マスクとすることも可能である。
このようにして形成される前記口側層の面密度は、口側層のみからなる不織布層の場合は、30〜160g/mが好ましく、40〜140g/mがより好ましく、50〜120g/mが更に好ましい。30g/m2未満ではマスクの保形性が低下する場合があり、160g/mを超えると保形性の効果の更なる向上が期待できず、その分マスクの吸気抵抗値が上昇する場合がある。また、前記口側層の面密度は、口側層と保形層とからなる二層構造の不織布層の場合は、15〜160g/mが好ましく、20〜140g/mがより好ましく、20〜120g/mが更に好ましい。15g/m2未満ではマスクの保形性や復元性が低下する場合があり、160g/mを超えると保形性の効果の更なる向上が期待できず、その分マスクの吸気抵抗値が上昇する場合がある。
なお、口側層と保形層とからなる二層構造の不織布層の面密度は、30〜320g/mが好ましく、40〜280g/mがより好ましく、50〜240g/mが更に好ましい。上記の範囲外の面密度である場合、二層構造としての効果が充分に発揮されない場合がある。
また、前記口側層の厚さは、口側層のみからなる不織布層の場合は、0.5〜2.4mmが好ましく、0.6〜2.1mmがより好ましく、0.8〜1.8mmが更に好ましい。また、前記口側層の厚さは、口側層と保形層とからなる二層構造の不織布層の場合は、0.2〜1.2mmが好ましく、0.3〜1.1mmがより好ましく、0.3〜0.9mmが更に好ましい。なお、厚さは5g/cmの加重下における厚さをいう。
なお、口側層と保形層とからなる二層構造の不織布層の厚さは、0.5〜4.8mmが好ましく、0.6〜4.2mmがより好ましく、0.8〜3.6mmが更に好ましい。上記の範囲外の厚さである場合、二層構造としての効果が充分に発揮されない場合がある。
本発明の成形マスクでは、前記口側層の外側に、必ずしも隣接する必要はないが網状体が配置されていることが可能である。このような構成により、更に保形性や復元性に優れるという利点を有している。ここでいう口側層の外側とは、必ずしも口側層に隣接した外側である必要はなく、例えば口側層と当該口側層の外側に配置された保形層とからなる不織布層の保形層に隣接して網状体が配置されていることも可能である。
前記網状体としては、通気性があり、成形加工が可能である限り特に限定されることがなく、例えば熱可塑性樹脂からなる成形されたネット、合成繊維や天然繊維などから形成された織物や編物などを適用することができる。前記網状体が経糸と緯糸から織られた平織りのネットであれば、糸の交点に融通性があるので成形時に変形し易く好ましい。また、前記網状体が、低融点樹脂成分と高融点樹脂成分とを有する複合繊維をすくなくとも経糸又は緯糸に用いた平織りのネットであり、前記低融点樹脂成分によって経糸と緯糸が接着しているネットであれば、成形時に低融点樹脂成分が一時溶融し、糸の交点に融通性を生じさせ、成形後に再び糸の交点が結合してマスクの形態を保持するので、マスクの保形性や復元性により優れており、成形性にも優れているのでより好ましい。また、前記低融点樹脂成分によって、前記ネットが前記保形層と接着した形態であれば、マスクの保形性や復元性に更に優れ、且つ成形性にも更に優れるという利点を有している。
前記網状体の外側には網状体が表面に露出することを防ぐためのカバー層が配置されることが好ましく、このカバー層は前述の保形層と同様の素材を用いることが可能である。また、前述の口側層と保形層とが一体化された不織布層と同様の素材を、口側層を内側にして配置することが可能である。このような構成であれば、保形効果により優れた成形マスクとすることが可能となる。
また、本発明の成形マスクでは、前記口側層の外側に、必ずしも隣接する必要はないが帯電処理を施した不織布からなる層(以下、帯電処理層と称することがある。)が設けられていることも可能である。このような構成により、塵埃の捕集効率により優れた効果を発揮するという利点がある。帯電処理を施した不織布としては、例えば高電圧下に不織布を配置して不織布にコロナ放電処理を施すか、あるいはエレクトレット化処理を施して得られる不織布を挙げることができる。この場合、不織布としてメルトブロー法により製造された平均繊維径が8μm以下の極細繊維を含む不織布を用いれば、より粒子径の小さい塵埃を捕集することが可能である。また、例えばポリオレフィン繊維とアクリル系繊維とを含む清浄な複数の繊維成分が摩擦帯電されてなる不織布を挙げることができる。より好ましくは、特開2000−170068号公報に開示されるように、ポリオレフィン繊維と、無機系溶媒によって紡糸されたアクリル系繊維とを含む、清浄な複数の繊維成分が摩擦帯電されてなる不織布を挙げることができる。この場合、不織布として、ステープル繊維をカード機にかけて摩擦帯電を施した不織布であることが好ましく、このような不織布であれば、繊維の空隙が大きいのでマスクの目詰まりを起こしにくいという利点がある。
また、本発明の成形マスクでは、前記口側層の外側に、必ずしも隣接する必要はないが活性炭粒子を含む不織布からなる層(以下、活性炭含有層と称することがある。)が設けられていることも可能である。このような構成により、脱臭機能が付加されるという利点がある。活性炭粒子を含む不織布としては、例えば不織布に活性炭粒子を散布し、更にその上に他の不織布層を積層した構造であるか、不織布層中に活性炭粒子を実質的に均質に分散担持させた構造であるか、2つの不織布間に活性炭層を挟んだ構造であるか、あるいは、不織布中に活性炭粒子を実質的に均質に分散担持させた層を、2つの活性炭を含まない不織布間に挟んだ構造であることができる。活性炭含有層における活性炭の含有量は、好ましくは10〜200g/m、より好ましくは20〜150g/mである。含有量が10g/m未満であると、脱臭効果が不十分となり、200g/mを越えると吸気抵抗が高くなる場合がある。本発明の成形マスクにおける活性炭含有層の数は限定されないが、1層であることが好ましい。また、活性炭含有層の厚さも特に限定されないが、好ましくは0.5〜10mm、より好ましくは1〜7mmである。
本発明では、前記帯電処理層または前記活性炭含有層の外側に、これらの層を保護するためのプレフィルタ層が設けられることが好ましい。このような構成により、前記帯電処理層または前記活性炭含有層に多量に塵埃が付着して、これらの層が有する機能を早期に低下することを防ぐことが可能である。このようなプレフィルタ層は、平均繊維径が例えば15〜250μmと比較的大きく、それゆえ繊維間距離が比較的長く、圧力損失の少ない不織布であることが好ましい。
次に、本発明の成形マスクの好適な成形方法について述べる。本発明では、最初に熱接着性繊維を含有する繊維シート(例えば、前記二層構造の不織布)または、当該繊維シートと網状体、帯電処理を施した不織布、カバー層を構成する前の繊維シートなどから選択した一種以上の材料を積層して多層構造とする。この際に、潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層をマスクの口側になるように配置する。次いでこの多層構造を熱成形によって、前記潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させると共に前記熱接着性繊維により前記繊維層の構成繊維を結合させ、且つ椀状のような、口と鼻孔とを覆う立体形状に成形する。熱成形の温度は、前記熱接着性繊維を構成する樹脂成分の中で最も低い融点以上である必要があり、また潜在捲縮性繊維を構成する樹脂成分の中で最も低い融点未満である必要があり、さらに潜在捲縮性繊維の捲縮が発現する温度である必要がある。
また、前記熱成形は加熱金型などで熱プレスすることより、加熱と成形とを同時に行なうことが可能であるが、積層された積層体をあらかじめ加熱しておき、その加熱温度よりも低い温度、例えば常温の金型でプレスすることにより成形するコールドプレス法も適用可能である。後者の熱成形法であれば、網状体や不織布などの繊維を必要以上に加熱しないため、繊維表面にバリのような突起が生じにくく、また不織布の空隙も必要以上に潰されることが防止できるので好ましい方法である。また、前記繊維シートと、上記の他の網状体などの材料とを積層した積層体を成形工程以前にラミネートすることにより一体化することも可能であるが、前述の熱プレスまたはコールドプレスによる成形方法であれば、成形と同時に積層体同士を接着可能であるので、成形前のラミネートによる一体化は必ずしも必要としない。
本発明の成形マスクは前述のように多層構造を有しているが、マスク全体としての圧力損失は、労働安全衛生法(昭和47年法律57号)第42条の規定に基づく、防じんマスクの規格に規定される試験方法において、試験流量が40リットル/分の時に、75Pa以下であることが好ましく、50Pa以下であることがより好ましく、40Pa以下であることが更に好ましい。下限は、目的とする粉じんの捕集効率を満足する限り低い値であることが望ましい。
本発明の成形マスクの製造方法は、熱接着性繊維を含有する繊維層を含む多層構造において、潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層をマスクの口側になるように配置し、次いで加熱処理により前記潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させると共に熱接着性繊維により前記繊維層の構成繊維を結合させ、且つ立体形状に成形することを特徴とする。本発明の成形マスクの製造方法によって、マスクの成形性や保形性に優れると共に装着感にも優れた本発明の成形マスクを得ることができる。なお、「熱接着性繊維を含有する繊維層を含む多層構造」、「潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層をマスクの口側になるように配置すること」及び「加熱処理により前記潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させると共に熱接着性繊維により前記繊維層の構成繊維を結合させ、且つ立体形状に成形すること」に関する説明については、前述の本発明の成形マスクで説明した内容をそのまま適用することができる。
以下、本発明の実施例につき説明するが、これは発明の理解を容易とするための好適例に過ぎず、本発明はこれら実施例の内容に限定されるものではない。
(マスク表面の毛羽立ちの評価)
マスクの口側層の表面状態を目視により観察して、繊維の立っている程度を判定基準として下記のように評価する。
繊維の立っている本数が15本以下・・・◎
繊維の立っている本数が16〜50本・・・△
繊維の立っている本数が51本以上・・・×
(マスクの装着感の評価)
10名のモニターにマスクを装着してもらい、違和感があるか否かを判定基準として下記のように評価する。
違和感があると答えた人数が0名・・・◎
違和感があると答えた人数が1〜2名・・・○
違和感があると答えた人数が3〜4名・・・△
違和感があると答えた人数が5〜10名・・・×
(成形性の評価)
成形用不織布サンプルをオーブンに入れ、145℃で10分間、加熱処理を行い、その後オーブンより取り出し、直ちにマスクの成形型を用いて1分間プレス成形を行なう。その後成形型より出来上がった成形マスクを取り出して、成形マスクのカップ形状を目視により観察して、下記の基準で評価する。なお、この試験は1つの成形用不織布サンプルについて、20個の成形マスクを成形して評価するものとする。
しわや歪みがなく成形できた・・・◎
しわや歪みが10個のうち1個以下の割合で発生した・・・△
しわや歪みが10個のうち2個以上の割合で発生した・・・×
(復元性の評価)
成形マスクの評価用サンプルを、荷重をかけて二つ折りに折り曲げて30分間放置する。その後、荷重を除去して元の状態に戻るか否かを、目視により観察を行ない、サンプルの形状が復元する程度を判定基準として下記のように評価する。
元通りに形状が回復した・・・◎
ほぼ元通りに回復した・・・○
やや歪が残った・・・△
歪の程度が大きい・・・×
(潜在捲縮性繊維の準備)
潜在捲縮性繊維Aとして、ポリエステル(融点255℃)/低融点ポリエステル(融点245℃)複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)を準備した。この潜在捲縮性繊維Aは、加熱処理温度が120℃、140℃、145℃、160℃、180℃、200℃において、面積収縮率がそれぞれ5%、15%、18%、35%、50%、60%である。なお、面積収縮率(%)とは、対象とする潜在捲縮性繊維100%からなる面密度100g/mのニードルパンチ不織布(針密度50本/cm)20cm角を加熱処理により自由収縮させた場合に、面積が元の面積に対して減少した割合(%)のことをいう。
(口側層と保形層とからなる二層構造不織布の調整)
ポリエチレン(融点130℃)/ポリプロピレン(融点160℃)複合繊維(繊度6.6dtex、繊維長102mm)80%、潜在捲縮性繊維A15%、ポリエチレン−ポリエチレン酢酸ビニル共重合体(融点110℃)/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)5%を混合した後、カード機によって80g/mである口側層ウェブを作製した。
次いで、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度20dtex、繊維長102mm)30%、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度6.6dtex、繊維長102mm)65%、ポリエチレン−ポリエチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)5%を混合した後、カード機によって80g/mの保形層ウェブを作製した。
次いで、これらのウェブを重ね、口側層ウェブ側より針密度80本/cmの条件でニードルパンチを施し、厚さ1.6mm、目付160g/mの二層構造不織布Aを得た。
また、前述の二層構造不織布Aの調整の口側層ウェブの作製において、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度6.6dtex、繊維長102mm)70%、潜在捲縮性繊維A25%、ポリエチレン−ポリエチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)5%を混合した後、カード機によって80g/mである口側層ウェブを作製したこと以外は、前述の二層構造不織布Aと同様にして、厚さ1.6mm、目付160g/mの二層構造不織布Bを得た。
また、前述の二層構造不織布Aの調整の口側層ウェブの作製において、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度6.6dtex、繊維長102mm)55%、潜在捲縮性繊維A40%、ポリエチレン−ポリエチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)5%を混合した後、カード機によって80g/mである口側層ウェブを作製したこと以外は、前述の二層構造不織布Aと同様にして、厚さ1.6mm、目付160g/mの二層構造不織布Cを得た。
また、前述の二層構造不織布Aの調整の口側層ウェブの作製において、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度6.6dtex、繊維長102mm)95%、ポリエチレン−ポリエチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)5%を混合した後、カード機によって80g/mである口側層ウェブを作製したこと以外は、前述の二層構造不織布Aと同様にして、厚さ1.6mm、目付160g/mの二層構造不織布Dを得た。
また、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度6.6dtex、繊維長102mm)70%、潜在捲縮性繊維A25%、ポリエチレン−ポリエチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)5%を混合した後、カード機によって40g/mである口側層ウェブを作製した。
次いで、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度20dtex、繊維長102mm)30%、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度6.6dtex、繊維長102mm)65%、ポリエチレン−ポリエチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)5%を混合した後、カード機によって40g/mの保形層ウェブを作製した。
次いで、これらのウェブを重ね、口側層ウェブ側より針密度80本/cmの条件でニードルパンチを施し、厚さ0.9mm、目付80g/mの二層構造不織布Eを得た。
また、前述の二層構造不織布Eの調整の口側層ウェブの作製において、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度6.6dtex、繊維長102mm)95%、ポリエチレン−ポリエチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)5%を混合した後、カード機によって40g/mである口側層ウェブを作製したこと以外は、前述の二層構造不織布Eと同様にして、厚さ0.9mm、目付80g/mの二層構造不織布Fを得た。
また、前述の二層構造不織布Eの調整の口側層ウェブの作製において、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度6.6dtex、繊維長102mm)70%、ポリエチレンテレフタレート繊維(融点260℃)(繊度3.3dtex、繊維長51mm)25%、ポリエチレン−ポリエチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)5%を混合した後、カード機によって40g/mである口側層ウェブを作製したこと以外は、前述の二層構造不織布Eと同様にして、厚さ0.9mm、目付80g/mの二層構造不織布Gを得た。
以上説明した、「口側層と保形層とからなる二層構造不織布の調整」において得られた二層構造不織布A〜Fの結果を表1に示す。
(網状体の調整)
ポリエチレン/ポリプロピレン芯鞘構造複合繊維からなるフィラメント糸を、経糸及び緯糸に用いて平織りしたネットを準備した。このネットは、500dtexの経糸が8本/インチで織られており、1000dtexの緯糸が10本/インチで織られており、経糸と緯糸の交点は熱加工によって接着されて固定されており、面密度は58g/mであった。
(帯電処理を施した不織布の調整)
ポリアクリル繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)60%、ポリプロピレン繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)40%を混合した後、カード機によってウェブを形成し、その後ニードルパンチ処理により構成繊維を絡合して、面密度160g/mの帯電不織布Aを得た。
また、平均繊維径が約4μmのポリプロピレン繊維からなるメルトブロー不織布にコロナ放電処理を施して、面密度50g/mの帯電不織布Bを得た。
(活性炭粒子を含む不織布の調整)
ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)を用いてカード機によって50g/mの支持ウェブを作製した。
次いで、この支持ウェブの上方から、活性炭粒子(質量比率95%)とエチレン酢酸ビニル樹脂粒子(質量比率5%)との混合粒子を面密度40g/mになるように散布した。
次いで、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度3.3dtex、繊維長64mm)を用いてカード機によって面密度30g/mのカバーウェブを作製して、前述の混合粒子が散布された支持ウェブの上に載置して活性炭粒子含有積層体を作製した。
次いで、この積層体を加熱処理して面密度120g/mの活性炭粒子含有不織布を得た。
(プレフィルタ用不織布の調整)
ポリプロピレン繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)を用いて、カード機によってウェブを形成し、その後水流絡合処理により構成繊維を絡合して、面密度50g/mのプレフィルタ用不織布Aを得た。
また、ポリプロピレン繊維のスパンボンド不織布からなる面密度20g/mのプレフィルタ用不織布Bを準備した。
(実施例1〜3)
前述の材料調整で得られた二層構造不織布A、B、Cをそれぞれ145℃に加熱した金型に、口側層ウェブが口側になるように配置してから、熱プレスして、口と鼻孔とを覆うように、椀状の立体形状に成形して、それぞれ実施例1、2、3の成形マスクを得た。得られた成形マスクの評価を表2に示す。これらの成形マスクは、面密度が160g/mであり、成形性や保形性に優れると共に復元性に優れ装着感にも優れた成形マスクであった。また、この成形マスクは、簡易型の成形マスクとして好適であった。
(実施例4)
二層構造不織布Bの替わりに、二層構造不織布Eを2枚積層したこと以外は、実施例2と同様にして成形マスクを得た。なお、二層構造不織布Eの口側層ウェブが口側になるように配置した。得られた成形マスクの評価を表3に示す。この成形マスクは、面密度が160g/mであり、簡易型の成形マスクとして好適であった。また、二層構造不織布Eが2枚積層されているため、実施例2よりも更に保形性に優れていた。
(実施例5)
二層構造不織布Bの替わりに、前述の材料調整で得られた二層構造不織布E、網状体、二層構造不織布Eの順に積層したこと以外は、実施例2と同様にして成形マスクを得た。なお、二層構造不織布Eの口側層ウェブが口側になるように配置した。得られた成形マスクの評価を表3に示す。この成形マスクは、面密度が218g/mであり、簡易型の成形マスクとして好適であった。また、二層構造不織布Eが2枚積層されており、しかも網状体で補強されているため、実施例4よりも更に復元性と保形性に優れていた。
(実施例6)
二層構造不織布Bの替わりに、前述の材料調整で得られた二層構造不織布E、活性炭粒子含有不織布、二層構造不織布Eの順に積層したこと以外は、実施例2と同様にして成形マスクを得た。なお、二層構造不織布Eの口側層ウェブが口側になるように配置した。得られた成形マスクの評価を表3に示す。この成形マスクは、面密度が280g/mであり、簡易型の成形マスクとして好適であった。また、二層構造不織布Eが2枚積層されているため、実施例2よりも更に保形性に優れていた。また、活性炭粒子を含む不織布からなる層が設けられているため、脱臭効果や有害ガスの除去効果にも優れていた。
(実施例7)
二層構造不織布Bの替わりに、前述の材料調整で得られた二層構造不織布E、網状体、帯電不織布A、帯電不織布B、プレフィルタ用不織布A、プレフィルタ用不織布Bの順に積層したこと以外は、実施例2と同様にして成形マスクを得た。なお、二層構造不織布Eの口側層ウェブが口側になるように配置した。得られた成形マスクの評価を表4に示す。この成形マスクは、面密度が418g/mであり、塵埃の捕集効果に優れており、国家検定に適合する防じんマスクとして好適であった。また、網状体で補強されているため、実施例2よりも更に復元性と保形性に優れていた。
(実施例8)
二層構造不織布Bの替わりに、前述の材料調整で得られた二層構造不織布E、活性炭粒子含有不織布、網状体、帯電不織布A、帯電不織布B、プレフィルタ用不織布A、プレフィルタ用不織布Bの順に積層したこと以外は、実施例2と同様にして成形マスクを得た。なお、二層構造不織布Bの口側層ウェブが口側になるように配置した。得られた成形マスクの評価を表4に示す。この成形マスクは、面密度が538g/mであり、塵埃の捕集効果に優れており、脱臭効果や有害ガスの除去効果にも優れており、国家検定に適合する防じんマスクとして好適であった。また、網状体で補強されているため、実施例2よりも更に復元性と保形性に優れていた。
(比較例1)
二層構造不織布Bの替わりに、前述の材料調整で得られた二層構造不織布Dを用いたこと以外は、実施例2と同様にして成形マスクを得た。なお、二層構造不織布Dの口側層ウェブが口側になるように配置した。得られた成形マスクの評価を表2に示す。この成形マスクは、面密度が160g/mであり、簡易型の成形マスクとして用いることが可能であるが、口側層ウェブに潜在捲縮性繊維が含まれていないため、実施例1〜3よりも復元性に劣り、装着感に劣る成形マスクであった。
(比較例2)
二層構造不織布Bの替わりに、前述の材料調整で得られた二層構造不織布F、網状体、帯電不織布A、帯電不織布B、プレフィルタ用不織布A、プレフィルタ用不織布Bの順に積層したこと以外は、実施例2と同様にして成形マスクを得た。なお、二層構造不織布Fの口側層ウェブが口側になるように配置した。得られた成形マスクの評価を表5に示す。この成形マスクは、面密度が418g/mであり、塵埃の捕集効果に優れており、また実施例2よりも復元性に優れていたが、口側層ウェブに潜在捲縮性繊維が含まれていないため、実施例7と比較して、保形層が薄くなると共に硬くなり、装着感に劣っていた。また、保形層が薄くなったためネットが浮き出るようになり、この点でも装着感に劣る成形マスクであった。
(比較例3)
二層構造不織布Bの替わりに、前述の材料調整で得られた二層構造不織布G、網状体、帯電不織布A、帯電不織布B、プレフィルタ用不織布A、プレフィルタ用不織布Bの順に積層したこと以外は、実施例2と同様にして成形マスクを得た。なお、二層構造不織布Gの口側層ウェブが口側になるように配置した。得られた成形マスクの評価を表5に示す。この成形マスクは、面密度が418g/mであり、塵埃の捕集効果に優れており、また実施例2よりも復元性に優れていたが、口側層ウェブに潜在捲縮性繊維が含まれておらず、しかも接着性繊維の含有量が少ないため、実施例7と比較して、保形層に毛羽立ちが見られ、装着感に劣っていた。また、耐久性の点で品質も劣り、成形性にも劣る成形マスクであった。
(表1)
Figure 2010094503
(表2)
Figure 2010094503
(表3)
Figure 2010094503
(表4)
Figure 2010094503
(表5)
Figure 2010094503

Claims (7)

  1. 熱接着性繊維を含有する繊維層を含む多層構造を有し立体形状に成形されてなるマスクであって、マスクの口側に捲縮が発現した潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層が配置されていることを特徴とする成形マスク。
  2. 前記口側層と当該口側層の外側に配置された保形層とから不織布層が形成されており、前記口側層は熱接着性繊維と捲縮が発現した潜在捲縮性繊維とを含有しており、前記保形層は熱接着性繊維を含有しており、前記不織布層の構成繊維が絡合していることで前記構成繊維が結合していると共に前記口側層と前記保形層とが不離一体となっており、さらに前記構成繊維が前記熱接着性繊維によっても結合していることを特徴とする請求項1に記載の成形マスク。
  3. 前記口側層の外側に網状体が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の成形マスク。
  4. 前記網状体が、低融点樹脂成分と高融点樹脂成分とを有する複合繊維をすくなくとも経糸又は緯糸に用いた平織りのネットであり、前記低融点樹脂成分によって経糸と緯糸が接着していると共に、前記低融点樹脂成分によって、前記ネットが前記保形層と接着していることを特徴とする請求項3に記載の成形マスク。
  5. 前記口側層の外側に、帯電処理を施した不織布からなる層が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の成形マスク。
  6. 前記口側層の外側に、活性炭粒子を含む不織布からなる層が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の成形マスク。
  7. 熱接着性繊維を含有する繊維層を含む多層構造において、潜在捲縮性繊維を含有する繊維層からなる口側層をマスクの口側になるように配置し、次いで加熱処理により前記潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させると共に熱接着性繊維により前記繊維層の構成繊維を結合させ、且つ立体形状に成形することを特徴とする成形マスクの製造方法。
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