JP2010093560A - 帯域通過フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ソースフォロワ回路をベースにした帯域通過フィルタを提供する。
【解決手段】入力信号を入力するMOSトランジスタ101、102、ドレインがMOSトランジスタ101のソースに接続されるMOSトランジスタ103、ドレインがMOSトランジスタ102のソースに接続されるMOSトランジスタ104を含み、MOSトランジスタ103のゲートがMOSトランジスタ104のドレインに接続し、MOSトランジスタ104のゲートがMOSトランジスタ103のドレインに接続されるトランジスタ対、電流源105、106、コンデンサ107、108、MOSトランジスタ101のソースの出力信号とMOSトランジスタ103のソースの出力信号とを加算する加算器109、MOSトランジスタ102のソース端子の出力信号とMOSトランジスタ104のソース端子の出力信号とを加算して出力する加算器110とによって帯域通過フィルタを構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、帯域通過フィルタにかかり、特にソースフォロワ回路をベースにした帯域通過フィルタに関する。
時間連続フィルタは、SCF(スイッチド・キャパシタ・フィルタ)等の時間離散系のフィルタよりも高速動作に適している。しかし、SCFよりも線形性能が劣るという欠点がある。この欠点を解消するため、ソースフォロワ回路をベースにした時間連続フィルタが提案されている。このような時間連続フィルタの従来技術としては、例えば、非特許文献1、特許文献1がある。
なお、ソースフォロワ回路とは、MOSトランジスタをはじめとする電界効果型トランジスタ(FET)のゲートに信号を印加してソースから出力信号を取り出すもので、ソースの電圧がゲートの電圧に追従(follow)するのでソースフォロワ回路と呼ばれている。同様に、バイポーラトランジスタのベースに信号を印加してエミッタから出力信号を取り出すものをエミッタフォロワ回路という。
図5は、ソースフォロワ回路をベースにした低域通過特性を有する時間連続フィルタ(低域通過フィルタ)の回路を例示するための図である。図示した低域通過フィルタは、P型MOSトランジスタ1〜4と、電流源5、6と、コンデンサ7、8と、差動入力端子11、12と、端子13〜18とを備えている。端子13〜18のうち、端子17はアースに接続される負電源端子であり、端子18は正の電源を供給するための正電源端子である。
一般的に、フィルタ回路の特性は、入力端子から出力端子までの伝達関数を求めることによって得ることができる。図5の低域通過フィルタの入力端子である端子11、12から出力端子である端子15、16までの伝達関数H0(s)は、非特許文献1に記載されているように以下の式(1)によって求めることができる。
H0(s)=−gm2/(C1・C2・s2+gm・C1・s+gm2) …式(1)
式(1)において、C1はコンデンサ8の2倍の容量値、C2はコンデンサ7の2倍の容量値である。(言い換えると、コンデンサ8、7の容量はそれぞれC1/2、C2/2である。)sはt関数をラプラス変換して得られるs関数である。gmはMOSトランジスタ1〜4のトランスコンダクタンス値であって、MOSトランジスタを流れる電流とMOSトランジスタのサイズによって決まる。図5の例ではMOSトランジスタ1〜4のサイズを等しいものとする。
式(1)を使って伝達関数の周波数特性を求めるには、式(1)においてs=i2πf(iは複素数)とし、周波数fに関する特性を計算する。式(1)の分子においてsおよびs2の項がゼロである場合、低域通過フィルタ特性を有することが知られている。つまり、式(1)にs=i2πfを代入すると、fが大きくなるに従い分母が大きくなり、伝達関数の絶対値は小さくなることがわかる。
反対に、低い周波数、すなわちfが十分小さいとき、伝達関数の絶対値は1に等しくなる。従って、特性が式(1)によって表されるフィルタは、周波数が高いと信号が小さく、周波数が低いと入力信号と同じ大きさの信号を出力する特性を示すことがわかる。このような低域通過フィルタは、ソースフォロワ回路をベースにしているので線形性能に優れ、高速でかつ低消費電流特性を容易に実現できる。
Stefano D'Amico、Matteo Conta、Andrea Baschirotto著 IEEE Journal of Solid State Circuits、 41巻、12号、2713〜2719ページ。論文タイトル「A 4.1-mW 10-MHz Fourth-Order Source Follower-Based Continuous-Time Filter With 79-dB DR」 US2008 157864号公報
しかしながら、従来技術では、ソースフォロワ回路をベースにして実現できるフィルタは低域通過フィルタのみであった。通信分野では、低域通過フィルタばかりでなく、帯域通過フィルタも広く使用されている。帯域通過フィルタは、割り当てられた周波数帯から必要な信号周波数成分のみ抽出するフィルタであり、通信技術に欠かせないものである。このため、通信の分野では、ソースフォロワ回路をベースにした時間連続フィルタにより、帯域通過フィルタを実現することが要求されていた。
また、受信される信号の大きさは基地局から受信位置までの距離に大きく依存しているため、帯域通過フィルタには、大きなダイナミックレンジ特性が要求される。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ソースフォロワ回路をベースにした低域通過フィルタ回路と同様に、高速でかつ低消費電流であり、大きな入力信号においても良好な線形性を有する帯域通過フィルタを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の請求項1の帯域通過フィルタは、第1端子、当該第1端子に入力される信号によって互いの電気的な導通状態が制御される第2端子及び第3端子を有する第1トランジスタないし第4トランジスタを含む帯域通過フィルタであって、第1入力信号を入力する第1端子を有する第1トランジスタと、第2入力信号を入力する第1端子を有する第2トランジスタとを含む第1トランジスタ対と、前記第1トランジスタの第2端子に接続される第3端子を有する第3トランジスタと、前記第2トランジスタの第2端子に接続される第3端子を有する第4トランジスタと、を含み、前記第3トランジスタの第1端子が前記第4トランジスタの第3端子に接続し、前記第4トランジスタの第1端子が前記第3トランジスタの第3端子に接続される第2トランジスタ対と、前記第3トランジスタの第2端子に接続される電流源及び前記第4トランジスタの第2端子に接続される電流源を含む電流源対と、前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタの第2端子に接続される容量と、前記第1トランジスタの第2端子から出力される信号と前記第3トランジスタの第2端子から出力される信号とを加算して第1出力端子に出力する第1加算器と、前記第2トランジスタの第2端子から出力される信号と前記第4トランジスタの第2端子から出力される信号とを加算して第2出力端子に出力する第2加算器とを含む加算器対と、を含み、前記第1出力端子と前記第2出力端子の差信号が出力信号として出力されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2の帯域通過フィルタは、請求項1に記載の発明において、前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタがいずれもMOSトランジスタであって、前記第1端子がゲート端子、前記第2端子がソース端子、前記第3端子がドレイン端子であることを特徴とする。
本発明によれば、第1トランジスタないし第4トランジスタを使ってソースフォロワ回路或はエミッタフォロワ回路で構成することができるので、高速でかつ低消費電流であり、大きな入力信号においても良好な線形性を有するフィルタを提供することができる。また、このようなフィルタにおいて、第1トランジスタ、第2トランジスタのいずれの第1端子から入力信号が入力された場合にも入力信号が入力された第1端子から別々の2つの第2端子までの回路の伝達関数を加算して出力特性が表わされるようになる。この結果、伝達関数がフィルタに通過される周波数がピークを持つ形になって帯域フィルタ特性を得ることができる。
また、本発明によれば、上記の効果が得られる帯域通過フィルタを、高集積、低コストのMOSトランジスタを使って実現することができる。
以下、図を参照して本発明の帯域通過フィルタの実施形態1、実施形態2について説明する。
(実施形態1)
・回路構成
図1は、実施形態1のソースフォロワ回路をベースにした帯域通過フィルタ(Band-pass filter)の回路図である。実施形態1の帯域通過フィルタは、第1端子、当該第1端子に入力される信号によって互いの電気的な導通状態が制御される第2端子及び第3端子を有する第1トランジスタないし第4トランジスタを含んでいる。実施形態1では、各トランジスタをいずれもMOSトランジスタとし、第1端子をゲート端子、第2端子をソース端子、第3端子をドレイン端子とする。なお、実施形態1は、各トランジスタとしてMOSトランジスタを使用する構成に限定されるものでなく、例えば、バイポーラトランジスタ等、他のトランジスタを使用しても実現することができる。
図示した帯域通過フィルタは、回路100と、加算回路109、110とを含んでいる。回路100は、MOSトランジスタ101、102、103、104、電流源105、106、コンデンサ107、108、加算回路109、110、入力端子111、112、端子113、114、115、116、正の電源と接続される正電源端子118、アースと接続される負電源端子117と、を備えている。MOSトランジスタ101〜104は、いずれもP型のMOSトランジスタである。
MOSトランジスタ101のゲートは入力端子111と接続され、ドレインは負電源端子117と接続される。また、MOSトランジスタ101のソースは、MOSトランジスタ103のドレイン、MOSトランジスタ104のゲート、コンデンサ108の一端に接続されている。また、MOSトランジスタ102のゲートは入力端子112と接続され、ドレインは負電源端子117と接続されている。MOSトランジスタ102のソ−スは、MOSトランジスタ104のドレイン、MOSトランジスタ103のゲート、コンデンサ108の他方の一端に接続されている。
MOSトランジスタ103のソースは電流源105の一端、コンデンサ107の一端、端子115に接続されている。MOSトランジスタ104のソースは電流源106の一端、コンデンサ107の他方の一端、端子116に接続されている。電流源105、106の他方の端子は正電源端子118に接続されている。
以上の回路100の構成は、従来技術で図5を使って説明した回路と同様のものである。すなわち、実施形態1の帯域通過フィルタは、2つの加算回路109、110を備える点で従来技術と相違する。
加算回路109、加算回路110は、それぞれ、出力端子119、120を備えている。また、それぞれ2つの入力端子を備えている。加算回路109の入力端子109a及び入力端子109bには、端子115と端子113がそれぞれ接続されている。加算回路110の入力端子110a及び入力端子110bには、端子116と端子114がそれぞれ接続されている。
入力端子111、112には、互いに位相が180度ずれる差動信号が入力されていて、加算回路109、110の出力端子119、120には、帯域通過フィルタの差動出力が供給される。
以上の構成において、MOSトランジスタ101が第1トランジスタ、MOSトランジスタ102が第2トランジスタに相当し、MOSトランジスタ101、MOSトランジスタ102が第1トランジスタ対を構成する。また、MOSトランジスタ103が第3トランジスタ、MOSトランジスタ104が第4トランジスタに相当し、MOSトランジスタ103、MOSトランジスタ104が第2トランジスタ対を構成する。電流源105、106は実施形態1の電流源対を構成し、コンデンサ107、108は実施形態1の容量に相当する。加算器109、加算器110は加算器対を構成する。さらに、出力端子119、120は、それぞれが第1出力端子、前記第2出力端子に相当する。
図2は、図1に示した加算回路109、110に用いられる回路を例示した図である。なお、加算回路109、110は、同様の構成を有している。このため、図2に加算回路109の構成を示し、加算回路110の図示及び説明に代えるものとする。
加算回路109は、入力端子201、202、電圧・電流変換器203、204、抵抗205、出力端子206を備えている。電圧・電流変換器203の入力端子は入力端子201に接続され、出力端子には抵抗205の一端、電圧・電流変換器204の出力端子、出力端子206に接続されている。電圧・電流変換器204の入力端子には入力端子202が接続されている。抵抗205の一端は負電源端子207に接続されている。
このような加算回路109では、入力端子201に入力電圧V1が与えられると、電圧・電流変換器203からは電流I1が出力される。また、入力端子202に入力電圧V2が与えられると、電圧・電流変換器204からは電流I2が出力される。電流I1、電流I2は、それぞれ以下の式(2)、(3)によって表わされる。
I1=a・V1 …式(2)
I2=a・V2 …式(3)
式(2)、(3)中のaは、電圧を電流に変換する変換係数となる定数である。
電圧・電流変換器203、204から出力された電流は、抵抗値Rの抵抗205を介して負電源端子207に流れ込む。以上の動作により、出力端子206には式(4)に示す出力電圧V3が発生する。
V3=(I1+I2)・R=a・R(V1+V2) …式(4)
式(4)から、出力電圧V3は、2つの入力電圧V1とV2の和に比例したものになっていて、図2の回路が加算回路として動作していることがわかる。
・特性
次に、以上説明した帯域通過フィルタの特性について説明する。
図1に示した帯域通過フィルタの特性は、図示した入力端子111、112から出力端子119、120までの伝達関数H1(s)によって表わされる。伝達関数H1(s)は、入力端子111、112から端子113、114までの伝達関数H1.1(s)と、入力端子111、112から端子115、116までの伝達関数H1.2(s)とを加算したものになる。伝達関数H1.2(s)は、従来技術で説明した式(1)で与えられる伝達関数H0(s)と同様である。
H1.2(s)=−gm2/(C1・C2・s2+gm・C1・s+gm2)…式(1)'
一方、入力端子111、112から端子113、114までの伝達関数H1.1(s)は、以下のようにして求めることができる。
図3は、図1の回路100の左半分の回路(所謂半回路)の信号解析用の小信号等価回路を示した図である。図3に示した小信号等価回路は、容量がC1のコンデンサ、C2のコンデンサを含んでいる。gm1、gm2は、MOSトランジスタ101とMOSトランジスタ103のトランスコンダクタンス値である。なお、MOSトランジスタの出力抵抗はトランスコンダクタンスに比べて十分小さいので省略している。
このような小信号等価回路に図1の入力端子111から電圧V1を入力した結果、中間端子Aに電圧V2がかかり、中間端子Bに電圧V3がかかったものとする。このような状態で、中間端子A、中間端子Bに関してキルヒホッフの式を求めると、式(5)、式(6)式が得られる。
gm1(V1−V2)−s・C1・V2−gm2(−V2−V3)=0 …式(5)
gm2(−V2−V3)−s・C2・V3=0 …式(6)
簡単のためgm1=gm2として、以上の式(5)、(6)を整理してV3を消去し、V2/V1をとると、入力端子111、112から端子113、114までの伝達関数H1.1(s)を得ることができる
H1.1(s)=V2/V1
=gm(gm+C2・s)/(C1・C2・s2+gm・C1・s+gm2)…式(7)
伝達関数H1(s)は、式(1)と式(7)を加算して得られる式(8)で表わされる。
H1(s)=H1.1(s)+H1.2(s)
=gm・C2・s/(C1・C2・s2+gm・C1・s+gm2) …式(8)
式(8)の伝達関数は、分子においてsの一次の項のみが残っていて、分母にはsの二次の項が残っている。このような伝達関数は、2次帯域通過フィルタの特性を示している。このように、実施形態1では、従来の低域通過フィルタの図1に示した入力端子111、112から端子115、116までの間に加算回路を設けたことにより、フィルタの特性を示す伝達関数が2つの伝達関数を加算したものになる。この結果、特定の範囲の周波数の通過率だけを高めることが可能な帯域通過フィルタを実現することが可能になる。なお、通過される周波数の中心周波数foは式(9)で、その範囲を表すQ値ならびに中心周波数における通過率を表す利得(ゲイン)Aoはそれぞれ式(10)および式(11)で決定される。
fo=(1/2π)√(gm2/C1・C2) …式(9)
Q=√(C2/C1) …式(10)
Ao=C2/C1 …式(11)
なお、(7)〜(11)式は簡単の為にgm1=gm2として求めたが、gm1≠gm2として式(5)、式(6)を展開すると、式(9)〜(11)に相当する中心周波数、Q値、ゲインは、C1、C2、gm1、gm2の関数になる、よって、Q値と利得(ゲイン)を独立に設定できる。
なお、図1においてPMOSを非特許文献1のようにNMOSに置換えても同様な結果が得られるのは明らかである。さらにはMOSトランジスタでなくバイポーラトランジスタに置換えても同様な結果が得られる。
また図1の実施形態では容量値がC1/2である容量108を端子113と端子114の間に設けていたが、その代わりに容量値がC1である容量を端子113とアナロググランド(例えば電源118または電源117)の間に、および容量値がC1である容量を端子114とアナロググランド(例えば電源118または電源117)の間に設けても同じ特性を実現できる。また容量107についても同様にしても構わない。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2の帯域通過フィルタを説明する。実施形態2の帯域通過フィルタは、実施形態1の帯域通過フィルタがMOSトランジスタを2段に積層した構成であるのに対し、MOSトランジスタの電流パスを2つにしてMOSトランジスタの積層を解消した。このような構成により、実施形態2は、実施形態1よりもMOSトランジスタ1個分のゲート・ソース間電圧Vgsだけ低い電源電圧で動作することが可能になる。
・回路構成
図4は、本発明の実施形態2のソースフォロワ回路をベースにした帯域通過フィルタを説明するための回路図である。なお、図4において、図1に示した構成と同様の構成の一部については同様の符号を付して示し、説明を一部略すものとする。
図示した帯域通過フィルタは、回路400と、加算回路109、110とを含んでいる。回路400は、MOSトランジスタ401、402、403、404、電流源405、406、409、410、コンデンサ407、408、入力端子411、412、端子420、421、415、416、正電源端子418、負電源端子417を備えている。
MOSトランジスタ401は、そのゲートが入力端子411に接続され、ドレインは正電源端子418と接続され、ソースはMOSトランジスタ403のドレイン、MOSトランジスタ404のゲート、コンデンサ408の一端、電流源409の一端、端子420と接続されている。
MOSトランジスタ402は、ゲートが入力端子412と接続され、ドレインが正電源端子418と接続されている。MOSトランジスタ402は、ソ−スがMOSトランジスタ404のドレイン、MOSトランジスタ403のゲート、コンデンサ408の他方の一端、電流源410の一端、端子421に接続されている。MOSトランジスタ403は、ソースが電流源405の一端、コンデンサ407の一端、端子415に接続されている。MOSトランジスタ402は、ソースが電流源406の一端、コンデンサ407の他の一端、端子416に接続されている。
電流源405、406の他の一端は正電源を供給する正電源端子418に接続されている。電流源409、410の他の一端はアースである負電源端子417に接続されている。
加算回路109、加算回路110は実施形態1と同様の回路であって、加算回路109は出力端子119を、加算回路110は出力端子120を備えている。また、加算回路109は2つの入力端子109a、109bを、加算回路110は2つの入力端子110a、110bを備えている。
加算回路109の入力端子109aには端子415が、入力端子109bには端子420が接続されている。加算回路110の入力端子110aには端子416が、入力端子110bには端子421が接続されている。このような構成により、出力端子119、120には、帯域通過フィルタの差動出力が供給される。
実施形態2において、MOSトランジスタ401は第1トランジスタ、MOSトランジスタ402は第2トランジスタ、MOSトランジスタ403は第3トランジスタ、MOSトランジスタ404は第4トランジスタにそれぞれ相当する。
・特性
実施形態2の帯域通過フィルタの入力端子411、412から出力端子119、120までの伝達関数H2(s)は、入力端子411、412から端子420、端子421までの伝達関数H2.1(S)と、入力端子411、412から端子415、416までの伝達関数H2.2(S)とを加算した伝達関数として与えられる。
回路400の入力端子411、412から端子415、416までの伝達関数H2.2(S)は、式(1)で与えられる伝達関数H0(s)と同様である。
H2.2(s)=−gm2/(C1・C2・s2+gm・C1・s+gm2)…式(1)''
一方、入力端子411、412から端子420、421までの伝達関数H2.1(s)は、実施形態1の式(7)で求められた伝達関数H1.1(s)と同じ式で与えられる。
H1.1(s)
=gm(gm+C2・s)/(C1・C2・s2+gm・C1・s+gm2)…式(7)’
したがって、入力端子411、412から出力端子119、120までの伝達関数H2(s)は、式(8)’に示すように、実施形態1で得られた伝達関数H(s)1を表す式(8)と同様の式で与えられる。このことから、図4に示したフィルタ回路も帯域通過フィルタの特性を有することがわかる。
H2(s)=H2.1(s)+H2.2(s)
=gm・C2・s/(C1・C2・s2+gm・C1・s+gm2) …式(8)’
なお、図4において全ての回路について上下反転させた構成にした上でPMOSをNMOSに置換えると共にNMOSをPMOSに置換えても同様な結果が得られるのは明らかである。さらにはMOSトランジスタでなくバイポーラトランジスタに置換えても同様な結果が得られる。
本発明の帯域通過フィルタは、帯域通過時間連続フィルタ全般に適用される。そして、ソースフォロワ回路またはエミッタフォロワ回路をベースにして構成されているので、線形性能に優れかつ高速でかつ低消費電流特性を有している。
本発明の帯域通過フィルタの第一の実施形態を表す回路図である。 本発明の帯域通過フィルタに用いている加算回路である。 図1に示した回路の信号解析用の小信号等価回路を示した図である。 本発明の帯域通過フィルタの第二の実施形態を表す回路図である。 ソースフォロワ回路をベースにした低域通過特性を有する時間連続フィルタの回路を例示するための図である。
符号の説明
100,400 回路
101,102,103,104,401,402,403,404 MOSトランジスタ
105,106,405,406,409,410 電流源
107,108,407,408 コンデンサ
109,110 加算回路
111,112,201,202,411,412 入力端子
114,115,116,415,416,420,421 端子
117,207,」417 負電源端子
118,418 正電源端子
119 出力端子
203,204 電圧・電流変換器
205 抵抗
206 出力端子

Claims (2)

  1. 第1端子、当該第1端子に入力される信号によって互いの電気的な導通状態が制御される第2端子及び第3端子を有する第1トランジスタないし第4トランジスタを含む帯域通過フィルタであって、
    第1入力信号を入力する第1端子を有する第1トランジスタと、第2入力信号を入力する第1端子を有する第2トランジスタとを含む第1トランジスタ対と、
    前記第1トランジスタの第2端子に接続される第3端子を有する第3トランジスタと、前記第2トランジスタの第2端子に接続される第3端子を有する第4トランジスタと、を含み、前記第3トランジスタの第1端子が前記第4トランジスタの第3端子に接続し、前記第4トランジスタの第1端子が前記第3トランジスタの第3端子に接続される第2トランジスタ対と、
    前記第3トランジスタの第2端子に接続される電流源及び前記第4トランジスタの第2端子に接続される電流源を含む電流源対と、
    前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタの第2端子に接続される容量と、
    前記第1トランジスタの第2端子から出力される信号と前記第3トランジスタの第2端子から出力される信号とを加算して第1出力端子に出力する第1加算器と、前記第2トランジスタの第2端子から出力される信号と前記第4トランジスタの第2端子から出力される信号とを加算して第2出力端子に出力する第2加算器とを含む加算器対と、を含み、前記第1出力端子と前記第2出力端子の差信号が出力信号として出力されることを特徴とする帯域通過フィルタ。
  2. 前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタがいずれもMOSトランジスタであって、前記第1端子がゲート端子、前記第2端子がソース端子、前記第3端子がドレイン端子であることを特徴とする請求項1に記載の帯域通過フィルタ。
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