JP2010093552A - 受信装置、復調方法、受信制御プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents

受信装置、復調方法、受信制御プログラム、及び、記録媒体 Download PDF

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誠司 浜元
Akira Saito
晶 齊藤
Masayuki Natsumi
昌之 夏見
Atsushi Sakai
敦司 酒井
Mamoru Okazaki
守 岡崎
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Abstract

【課題】ダイバシティ受信とシングル受信とを適切に切り替えると共に、シングル受信に切り替えるときに、受信が適切に行えるブランチが選択可能な受信装置を実現する。
【解決手段】本発明の受信装置100は、デジタル放送波を受信する2本のアンテナ101,201にそれぞれ接続された複数のチューナー部102,202と、これらチューナー部102,202の出力に接続されたデジタル信号復調回路103とを有する。上記デジタル信号復調回路103は、それぞれのブランチにおけるベースバンド処理部110,210の出力信号を入力とし、その信号の品質を示す変調誤差比をあらかじめ設定された複数の閾値と比較した判定結果に応じて、上記各ブランチへ制御信号を出す制御部132とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex、以下、略してOFDM)変調されたOFDM信号を複数のアンテナで受信し、ダイバシティ受信方式により受信信号の品質を向上させるOFDM受信装置の制御に関するものである。
建物によるゴースト妨害(フェージング、マルチパス)の克服に好適な変調方式として、OFDM変調が知られている。OFMD変調は、1チャンネル帯域内に設けられたN個(256〜1024個程度)のサブキャリアにより映像信号や音声信号を効率よく伝送することができる変調方式であり、現在、地上デジタル放送や無線LANなどに広く利用されている。
OFDM変調では、送信ビットをいくつかまとめて複素信号にマッピングし(QPSK、16QAM、または、64QAM)、さらに、N個の複素信号を逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)することによって、ベースバンド(BB:Base Band)OFDM信号を得ている。
OFMD変調によって得られるOFDM信号について、図17を参照しながら、もう少し詳しく説明する。
OFDM信号は、逐次伝送される複数(100個程度)の伝送シンボルからなる伝送フレームを単位として伝送される。非特許文献1では、1伝送フレームあたりの伝送シンボル数を204個と定義している。情報伝送用の伝送シンボルの他に、フレーム同期用やサービス識別用の伝送シンボルなども、伝送フレーム内に含めることができる。
図17は、各伝送フレームを構成する伝送シンボルの構造を示す図である。伝送シンボル600は、通常、図17に示したように、逆高速フーリエ変換の処理窓に相当する有効シンボル601に、有効シンボル601の終端部601bの信号波形を複写したガードインターバル(GI)602を付加することによって構成される。したがって、伝送シンボル期間長tは、FsクロックN周期分に相当する有効シンボル期間長tと、ガードインターバル期間長tとの和になる。
非特許文献1では、有効シンボル期間長tを、「モード」と呼ばれるパラメータに応じて、表1のように定義している。
Figure 2010093552
また、非特許文献1では、有効シンボル期間長tに対するガードインターバル期間tの比(GI比g)が1/4、1/8、1/16、1/32の何れかになるよう、ガードインターバル期間tを、モードに応じて表2のように定義している。
Figure 2010093552
OFDM信号に含まれる各伝送シンボルは、複数のセグメントに分割されており、各セグメントには、表3に示すサブキャリア群が含まれる。
Figure 2010093552
表3において、データキャリアは、データ信号を伝送するためのキャリアである。また、SPキャリアは、波形等化の基準として用いられるSP(Scattered Pilot)信号を伝送するためのキャリアである。SPキャリアは、各伝送フレームに周期的に挿入される。この周期は予め定められており、具体的には、キャリア方向について12キャリアに1つ、シンボル方向について4シンボルに1つSPキャリアが配置される。TMCCキャリアは、同期ワードや伝送パラメータを含むTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号を伝送するためのキャリアである。AC1は、付加情報を伝送するためのAC1(Auxiliary Channel)信号を伝送するためのキャリアである。TMCCキャリアおよびAC1キャリアは、SPキャリアとは異なり、各伝送フレームに非周期的に挿入される。
次に、上記のようなOFDM信号を復調するOFDM復調装置について説明する。まず1つのアンテナによるシングル受信の場合を説明し、次にダイバシティ受信について説明する。
(シングル受信)
図15は、従来のOFDM復調装置100の典型的な構成を示すブロック図である(非特許文献1、特許文献1参照)。
OFDM復調装置100は、概略的に言えば、アンテナ101と、チューナー部102と、OFDM復調LSI(大規模集積回路)103とにより構成されている。OFDM復調LSI103は、ベースバンド信号処理部(BB)110と、誤り訂正処理部(FEC)140とを含む。ベースバンド信号処理部110は、アナログデジタル変換部(ADC)111と、直交検波部112と、狭帯域キャリア周波数誤差補正部(狭帯域周波数部)113と、高速フーリエ変換演算部(FFT)114と、波形等化部115と、シンボル同期部116と、自動利得制御部(AGC)117と、広帯域キャリア周波数誤差補正部(広帯域周波数部)118と、TMCC復号部119とにより構成される。
アンテナ101は、放送局から放送されたデジタル放送の放送波を受信し、RF(高周波)信号をチューナー部102に供給する。チューナー部102は、RF信号を周波数変換し、得られたIF(中間周波数)信号をベースバンド信号処理部110に設けられたADC111に供給する。
ADC111は、IF信号をデジタル化し、デジタル化されたIF信号を直交検波部112に供給する。直交検波部112は、デジタル化されたIF信号を、設定されたキャリア周波数のキャリア信号を用いて直交検波することによって、実軸成分(Iチャネル信号)と虚軸成分(Qチャネル信号)とからなるベースバンドOFDM信号を得る。得られたベースバンドOFDM信号は、狭大域キャリア周波数誤差補正部113に供給される。
狭帯域キャリア周波数誤差補正部113は、ベースバンドOFDM信号における狭帯域キャリア周波数誤差を補正し、補正されたベースバンドのOFDM信号を高速フーリエ変換部114、シンボル同期部116、および、AGC117に供給する。
シンボル同期部116は、補正されたベースバンドのOFDM信号から伝送モードやガードインターバル比などの伝送パラメータを抽出し、各有効シンボルの先頭タイミングを特定する。AGC117は、チューナー部102のゲインを調整することによって、OFDM復調LSI103に入力されるIF信号の強度を最適化する。
FFT114は、ベースバンドOFDM信号に対して高速フーリエ変換(FFT演算)を行う。もう少し具体的に言うと、シンボル同期部116によって特定された各有効シンボルの先頭タイミングを参照することによって、ベースバンドのOFDM信号から有効シンボル期間分の信号を抜き出すとともに、抜き出した信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行う。ここで、高速フーリエ変換の対象として抜き出される信号の開始点は、ガードインターバル期間内の任意の点であってよい。
FFT114によって、データ信号、SP信号、TMCC信号などを含む、各キャリアに変調されたN個の複素信号が得られる。得られた複素信号は、波形等化部115、広帯域キャリア周波数誤差補正部118、および、TMCC復号部119に供給される。
広帯域キャリア周波数誤差補正部118は、広帯域キャリア周波数誤差を検出して補正する。FFT114によって得られた復調信号のうち、検出された広帯域キャリア周波数誤差に基づいて決定された特定の帯域内のキャリアに変調された複素信号のみが、波形等化部115に供給されるようになっている。
TMCC復号部119は、FFT114にて得られたTMCC信号をDBPSK復調し、復調結果に含まれる同期ワードを検出することによって、各伝送フレームの先頭タイミングを特定する。また、そのTMCC信号に対して誤り訂正復号、具体的には差集合巡回復号を行い、伝送パラメータなどを規定するTMCC情報を得る。TMCC復号部119は、各伝送フレームの先頭タイミングを示す同期確立信号を波形等化部115と、FEC140とに送出する。また、誤り訂正復号により得られたTMCC情報は、FEC140に供給される。
波形等化部115は、FFT114にて得られたデータ信号に対して波形等化を行う。具体的には、FFT114にて得られたSP信号群の期待値に基づいて通信路の伝達関数(通信路で生じた振幅変動・位相回転に対応)を推定する。そして、データ信号群の各々を推定した伝達関数で複素除算することによって、波形等化されたデータ信号を得る。波形等化部115によって波形等化されたデータ信号群は、FEC140に供給される。
図15に示したFEC140は、TMCC復号部119によって特定されたフレーム先頭タイミング、および、TMCC復号部119によって抽出されたTMCC情報を参照して、波形等化されたデータ信号に対する誤り訂正復号を行う。
上記FEC140の構成例を、図16に示す。FEC140は、同図に示したように、周波数デインターリーブ部141と、時間デインターリーブ部142と、デマッピング部143と、ビットデインターリーブ部144と、デパンクチャー部145と、ビタビ復号部146と、バイトデインターリーブ部147と、エネルギー逆拡散部148と、TSP生成部149と、リードソロモン(RS)訂正部150とにより構成することができる。
周波数デインターリーブ部141は、波形等化されたデータ信号における周波数インターリーブを解除する。時間デインターリーブ部142は、時間インターリーブを解除する。デマップ部143は、QPSK、16QAM、または、64QAMの何れかによって複素信号にマッピングされた送信ビット列を復元する。ビットデインターリーブ部144は、復元された送信ビット列におけるビットインターリーブを解除する。
FEC140は、復元された送信ビット列に含まれる誤り訂正符号を用いて誤り訂正復号を行う。送信ビット列に含まれる誤り訂正符号の内符号がパンクチャーされた畳み込み符号の場合、デパンクチャー部145によってデパンクチャー処理を行う。また、ビタビ復号部146によって、送信側で内符号として畳み込み符号化された符号化データの復号と誤り訂正とを行う。
バイトデインターリーブ147は、バイトインターリーブを解除する。エネルギー逆拡散部148は、エネルギー逆拡散処理を行う。TSP生成部149は、エネルギー逆拡散部148の出力信号から所定サイズ(例えば、204バイト)のトランスポートストリームパケット(TSP:Transport Stream Packet)を生成する。リードソロモン訂正部150は、送信側で外符号としてリードソロモン符号化されたデータの復号と誤り訂正とを行う。
(ダイバシティ受信)
次に、特許文献2と非特許文献2にもとづきダイバシティ受信について説明する。ダイバシティは、図17の様に複数のアンテナ(ここでは、2台のアンテナ101,201)とチューナー部102,202とBB処理部110,210のセット、ダイバシティ部130とFEC部140で構成される。アンテナ101,201とチューナー部102,202とBB処理部110,210とFEC部140は、前記シングル受信の説明したものとそれぞれ同じであるので、詳細な説明は省略する。
各ブランチの波形等化出力信号Y(k)と伝達関数H(k)が、波形等化部からダイバシティ部130に出力される。ここで、lはブランチを、kはキャリア番号を示す。ダイバシティ部130では、各ブランチの伝達関数から合成係数W(k)を算出し、式(4)で波形等化出力Y(k)を合成して合成信号Z(k)を生成する。合成係数W(k)の算出方法としては、最大比合成(式(1))、等利得合成(式(2))、選択合成(式(3))がある。この中で、ダイバシティ合成の効果が一番大きく、変調誤差比(MER:Modulation Error Rate)や誤り率(BER:Bit Error Rate)が大幅に改善されるのは、最大比合成の場合である。
最大比合成
Figure 2010093552
等利得合成
Figure 2010093552
選択合成
Figure 2010093552
Figure 2010093552
サブキャリア単位で選択または合成するダイバシティ受信においては、それぞれのアンテナで受信した信号をサブキャリア単位の信号に変換するために、アンテナ本数と同じ数のチューナー部とデジタル復調部を備える必要がある。したがって、一本のアンテナで受信するシングル受信方式に比べて消費電力が大幅に増大するという問題がある。デジタル放送を受信する携帯端末はほとんどの場合バッテリーで駆動されるため、消費電力を低く抑えることがダイバシティ受信方式の大きな課題となる。
この課題を克服した発明として、特許文献3がある。この発明は、ダイバシティ受信による良好な受信品質を持たせるとともに、受信環境が十分良好な場合には一方のアンテナに接続されたチューナー部の電源供給を停止することにより、低消費電力化を実現することを目的としたものである。図18を用いて特許文献3のデジタル放送受信装置について説明する。誤り訂正部からのBERが出力されるとともにこのBERをあらかじめ設定した閾値と比較して判定信号を出力するBER判定器と、このBER判定器からの判定信号が入力されるとともに第1、第2のチューナー部への電源供給の開始または停止を制御するダイバシティ制御部とを設け、このダイバシティ制御部を用いて、前記BER判定器においてBERが前記閾値より大きい場合には前記第1および第2のチューナー部への電源を供給することによりダイバシティ受信とし、また前記BERが前記閾値より小さい場合には前記第1、第2のチューナー部のいずれか一方のチューナー部の電源供給を停止してシングル受信としている。
特開2002−261729号公報(平成14年9月13日公開) 特開2006−140987号公報(2006年6月1日公開) 特開2006−311258号公報(2006年11月9日公開) 「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式ARIB STD−B31 1.5版」、社団法人電波産業界、2001年5月31日初版策定、2003年7月29日1.5版改定 ディジタル移動通信の電波伝搬基礎 唐沢好男著 コロナ社 2003年
ところで、図18に示す前記発明では、図16に示すFEC部140内のビタビ復号回路146もしくはリードソロモン復号回路150で計算されるBER値を用いてシングル受信・ダイバシティ受信の切り替えを行っている。
例えば、非特許文献1で規定される放送規格の放送を受信する復調装置では、図16に示すように、ビタビ復号回路146、リードソロモン復号回路150の前には時間デインターリーブ142や、ビットデインターリーブ144、バイトデインターリーブ147などが入る。デインターリーブ回路とは、インターリーブ処理によって並べ替えされてデータを元に戻す回路である。非特許文献1で規定されたインターリーブ処理に対する逆処理を行うには、数フレーム単位の時間200〜1000msが必要となる。この時間は放送パラメータによって異なる。
つまり、図17のBB部110・210や、ダイバシティ部130の各出力信号の品質と、FEC部140で検出したBER値の間には数フレーム(200〜1000ms)の時間差があることになる。例えば、シングル受信中にBB部110・210の出力BB信号の品質が劣化してシングル受信NGの状態になっても、すぐにダイバシティ受信に切り替えることはできず、数フレーム(200〜1000ms)後になって初めてダイバシティへの切り替え処理が発生する。したがって、前記発明では、この時間差によって受信NGとなる期間が発生するという課題がある。
ダイバシティ受信はシングル受信よりも所要CNが良いことが知られている。通信路では雑音、マルチパス(周波数選択性フェージング)、レイリーフェージング等色々なフェージング現象が発生する。2ブランチ合成では、ガウス雑音の場合に3dB改善するが、他のフェージングでは改善効果が3dBよりも大きい場合や小さい場合があり、フェージング条件によって大幅に変化する。ダイバシティによる改善効果が常に一定では無いので、ダイバシティ合成後のBER値が良くても、シングル受信NGとなる場合がある。
ダイバシティ受信をしている際にBER値が良くなりシングル受信に切り替える場合を考える。BER値はダイバシティ合成後の値であるので、シングル受信に切り替える際に、いずれのブランチを選択すれば良いのか分からないという課題がある。
前記発明では、2つのブランチのうち、片方は受信感度が良好なアンテナを、他方は受信感度が悪いアンテナを利用することを前提にしている。この前提では、常に受信感度が良好なアンテナのみ選択することで、この問題は解決する。しかし、ダイバシティ効果が最大となるのは、2つのアンテナの利得が良い場合であるので、前記前提ではダイバシティ効果が十分に得られない。更に、実際の放送受信のOK/NGを決めるのは、アンテナの受信感度と指向性および放送波の実際の入射方向の3つの要因の複合結果で決まる。したがって、指向性と入射方向の関係によっては、受信感度の悪いアンテナの方が良好となる場合がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ダイバシティ受信とシングル受信とを切り替え可能な受信装置において、ダイバシティ受信とシングル受信とを適切に切り替えると共に、シングル受信に切り替えるときに、受信が適切に行えるブランチが選択可能な受信装置を実現することにある。
本願発明者等は、鋭意検討した結果、変調誤差比(MER:Modulation Error Rate)を用いてシングル受信とダイバシティ受信の切り替えを行うことで、上記の課題を解決することを見出した。
ここで、変調誤差比MERとは、波形等化されたデータ信号から計算した所望信号成分と雑音電力成分の比であり、波形等化されたデータ信号の信号品質を示す指標として用いることができる。MERは、完全には一致しないが、キャリア雑音電力比(CNR:Carrier to Noise Ratio)に相当する。
すなわち、本発明の受信装置は、上記の課題を解決するために、デジタル放送波を受信する少なくとも2本のアンテナと、これらアンテナにそれぞれ接続され、受信したデジタル放送波を中間周波数信号に変換する複数のチューナー部と、これらチューナー部の出力にそれぞれ接続され、上記中間周波数信号をデジタル信号に変換するとともに、このデジタル信号を復調して復調信号をそれぞれ出力する複数のベースバンド処理部と、これらベースバンド処理部の出力に接続されるとともに、それぞれのベースバンド処理部から出力された復調信号を選択または合成した信号を出力するダイバシティ合成部と、上記ダイバシティ合成部の出力に接続され、誤り訂正処理を行う誤り訂正処理部とからなるデジタル信号復調回路とを有する受信装置であって、上記一つのアンテナ、該アンテナの出力に接続された上記チューナー部、該チューナー部の出力に接続されたベースバンド処理部で構成される要素をブランチとしたとき、上記デジタル信号復調回路は、上記のそれぞれのブランチにおけるベースバンド処理部の出力信号を入力とし、その信号の品質を示す変調誤差比をモニタする信号品質計測部と、上記信号品質計測部から出力される変調誤差比の値をあらかじめ設定された複数の閾値と比較して信号品質を判定する信号品質判定部と、上記信号品質判定部の判定結果に応じて、上記各ブランチへ制御信号を出す制御部とを備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、デジタル信号復調回路は、信号品質判定部によって、それぞれのブランチにおけるベースバンド処理部の出力信号を入力とし、その信号の品質を示す変調誤差比をモニタする信号品質計測部と、上記信号品質計測部から出力される変調誤差比の値をあらかじめ設定された複数の閾値と比較して信号品質を判定し、制御部によって、上記信号品質判定部の判定結果に応じて、各ブランチへ制御信号を出力することで、合成処理前の信号品質に応じて各ブランチの制御を行うことが可能となる。
これにより、従来のように、各ブランチからの信号を合成した後の信号の品質から、各ブランチの制御を行う場合に比べて、信号の合成処理を行う分の処理時間を短縮することができる。
例えば、ダイバシティ受信からシングル受信に切り替える場合には、上記制御部は、以下のように制御する。
すなわち、上記制御部は、全てのブランチを駆動してデジタル放送波を受信するダイバシティ受信時に、上記信号品質判定部が、各ブランチの変調誤差比の値をそれぞれの閾値と比較した結果、少なくとも一つのブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチのチューナー部に対して低消費電力状態にするための制御信号を出力する。
また、シングル受信からダイバシティ受信に切り替える場合には、上記制御部は、以下のように制御する。
すなわち、上記制御部は、一つのブランチを駆動し、残りのブランチのチューナー部を低消費電力状態に設定してデジタル放送波を受信するシングル受信時に、上記信号品質判定部が、駆動中のブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも小さいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチに対して、低消費電力状態から駆動状態にするための制御信号を出力する。
上記変調誤差比は、上記信号品質計測部が現時点で計測した値であってもよい。
この場合、現時点での電波状況に応じた制御となるので、リアルタイムにダイバシティ受信とシングル受信とを切り替えることが可能となる。つまり、この場合には、その瞬間瞬間でベストの制御を行うことが可能となる。
上記変調誤差比は、上記信号品質計測部が現時点で計測した値と微分値とで求めた予測値であってもよい。
この場合、現時点の変調誤差比から少し先を予測した変調誤差比とすることができるので、少し先を予測しながら制御を行うことが可能となる。
また、上記制御部は、各ブランチのチューナー部に加えて、該各ブランチのベースバンド処理部に対して、上記信号品質判定部の判定結果に応じた制御信号を出力するようにしてもよい。
これにより、消費電力を低下させる対象となるブランチにおいて、チューナー部に加えて、ベースバンド処理部の消費電力を低減させることで、さらなる低消費電力化を図ることができる。
上記制御部は、全てのブランチを駆動してデジタル放送波を受信するダイバシティ受信時に、上記信号品質判定部が、各ブランチの変調誤差比の値をそれぞれの閾値と比較した結果、少なくとも一つのブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチのチューナー部に対して低消費電力状態にするための制御信号を出力する一方、一つのブランチを駆動し、残りのブランチのチューナー部を低消費電力状態に設定してデジタル放送波を受信するシングル受信時に、上記信号品質判定部が、駆動中のブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも小さいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチに対して、低消費電力状態から駆動状態にするための制御信号を出力するとき、ダイバシティ受信時において、シングル受信に切り替えるための閾値と、シングル受信時において、ダイバシティ受信に切り替えるための閾値とが異なる値に設定されていてもよい。
このように、ダイバシティ受信時において、シングル受信に切り替えるための閾値と、シングル受信時において、ダイバシティ受信に切り替えるための閾値とが異なる値に設定されていることで、ダイバシティ受信とシングル受信との間での切替を行うための閾値が同じ場合に比べて、ダイバシティ受信とシングル受信との間での切替が頻繁に起こらないようにすることを可能にする。
上記制御部は、全てのブランチを駆動してデジタル放送波を受信するダイバシティ受信時に、上記信号品質判定部が、各ブランチの変調誤差比の値をそれぞれの閾値と比較した結果、少なくとも一つのブランチの変調誤差比の値が、全てのもしくはある一定期間において、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチのチューナー部に対して低消費電力状態にするための制御信号を出力する一方、一つのブランチを駆動し、残りのブランチのチューナー部を低消費電力状態に設定してデジタル放送波を受信するシングル受信時に、上記信号品質判定部が、駆動中のブランチの変調誤差比の値が、全てのもしくはある一定期間において、あらかじめ設定された閾値よりも小さいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチに対して、低消費電力状態から駆動状態にするための制御信号を出力するようにしてもよい。
このように、上記信号品質判定部が、駆動中のブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも小さいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチに対して、低消費電力状態から駆動状態にするための制御信号を出力する際に、全てのもしくはある一定期間において上記の判定を行うので、変調誤差比が急峻に変換したとしても、安定した制御信号を出力することができる。
上記制御部は、全てのブランチを駆動してデジタル放送波を受信するダイバシティ受信時に、上記信号品質判定部が、各ブランチの変調誤差比の値をそれぞれの閾値と比較した結果、少なくとも一つのブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定し、且つ、各ブランチからの信号を合成した信号に対する変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチのチューナー部に対して低消費電力状態にするための制御信号を出力するようにしてもよい。
この場合、ダイバシティ受信からシングル受信に切り替えを判断するのに、各ブランチからの信号を合成する前の各信号の変調誤差比に加えて、核ブランチからの信号を合成した後の信号の変調誤差比も考慮するので、適切な受信状態でシングル受信に切り替えることができる。
上記チューナー部もしくはベースバンド処理部の状態が複数種類設定され、これらの状態の切替のための条件が複数設定されているとき、上記制御部は、上記各条件に基づいて上記チューナー部もしくはベースバンド処理部の状態を切り替えるようにしてもよい。
これにより、各ブランチにおける低消費電力化を効率よく行うことができる。
各ブランチにおける低消費電力を実現するには、例えば、以下に示す方法がある。
上記残りのブランチを低消費電力モードにする際に、上記ブランチ内のチューナー部もしくはベースバンド処理部に供給する電源を停止する。
上記残りのブランチを低消費電力モードにする際に、上記ブランチ内のチューナー部もしくはベースバンド処理部に供給するクロックを停止する。
上記制御部は、ダイバシティ受信をシングル受信に変更する際に停止する予定のブランチの同期情報を予め記憶し、シングル受信からダイバシティ受信に変更する際には前記記憶した同期情報を利用するようにしてもよい。
これにより、シングル受信からダイバシティ受信への切替を迅速に行え、且つ、受信品質の安定化を図ることができる。
上記制御部は、シングル受信からダイバシティ受信に変更する際に、既にシングル受信している方の同期情報を利用するようにしてもよい。
これにより、シングル受信からダイバシティ受信に切り替えた場合の同期時間を短縮することができる。
上記制御部は、初期電源投入時の状態をダイバシティ受信に設定するようにしてもよい。
これにより、初期段階で信号の安定度が不明な場合であっても、初期起動時には常にダイバシティ受信とする制御を導入すれば、より確実な受信を行うことができる。
上記ベースバンド処理部は、通信路推定と等化処理を行う波形等化部を備え、上記信号品質判定部は、上記通信路の状態に応じて、受信方式を切り替えるため条件を複数種類設定し、上記波形等化部が推定した通信路情報にしたがい最適な切替条件を選択して、判定結果として上記制御部に出力するようにしてもよい。
この場合、フェージングによって位相が回転する場合や、振幅が変化する場合において振幅および位相の両方が変化する場合も当然生じ得るであろう不具合を解消することができる。
上記信号品質判定部、上記ダイバシティ合成部、上記制御部は、自装置以外の機器との間で信号の送受を行うための入出力端子をもち、上記信号品質判定部、上記ダイバシティ合成部、上記制御部からの信号が上記入出力端子を介して外部のCPUに出力されたとき、上記CPUは、入力された信号に応じてチューナー部、ベースバンド処理部を制御するようにしてもよい。
このように、外部CPUにより各種の制御を行うようにすれば、受信装置本体を小型化できるというメリットが生じる。
本発明に係る受信装置は、以上のように、デジタル放送波を受信する少なくとも2本のアンテナと、これらアンテナにそれぞれ接続され、受信したデジタル放送波を中間周波数信号に変換する複数のチューナー部と、これらチューナー部の出力にそれぞれ接続され、上記中間周波数信号をデジタル信号に変換するとともに、このデジタル信号を復調して復調信号をそれぞれ出力する複数のベースバンド処理部と、これらベースバンド処理部の出力に接続されるとともに、それぞれのベースバンド処理部から出力された復調信号を選択または合成した信号を出力するダイバシティ合成部と、上記ダイバシティ合成部の出力に接続され、誤り訂正処理を行う誤り訂正処理部とからなるデジタル信号復調回路とを有する受信装置であって、上記一つのアンテナ、該アンテナの出力に接続された上記チューナー部、該チューナー部の出力に接続されたベースバンド処理部で構成される要素をブランチとしたとき、上記デジタル信号復調回路は、上記のそれぞれのブランチにおけるベースバンド処理部の出力信号を入力とし、その信号の品質を示す変調誤差比をモニタする信号品質計測部と、上記信号品質計測部から出力される変調誤差比の値をあらかじめ設定された複数の閾値と比較して信号品質を判定する信号品質判定部と、上記信号品質判定部の判定結果に応じて、上記各ブランチへ制御信号を出す制御部とを備えているので、受信感度が良いが消費電流の多いダイバシティ受信と受信感度は劣るが消費電流の少ないシングル受信において、各ブランチの変調誤差比を計測することにより受信環境の変動に対する追従性の良いダイバシティ受信とシングル受信の切り替えを行うとともに、受信品質に応じたブランチを選択することにより効果的な消費電流の低減を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、変調誤差比による制御条件を複数にすることによりシングル受信・ダイバシティ受信の切り換え制御を安定化させるとともに、 同期情報やクロック停止、電源供給停止を組み合わせることでシングル受信とダイバシティ受信の切り替え時間の短縮を行い、切り替えによる受信信号の途絶の発生を最小限に抑えつつ消費電流の低減が可能であるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について説明すると以下の通りである。
MERによる制御を用いダイバシティの受信感度を最大にしつつ、受信環境の良い場所では電力消費を下げる本発明の実施形態を説明する。
変調誤差比MERとは、波形等化されたデータ信号Y(n、k)の電力換算値と、その複素信号Y(n、k)の理想コンスタレーションポイントY’(n、k)からのズレ(ベクトル誤差)δY(n、k)の電力換算値との比である。すなわち、データ信号Y(n、k)に対する変調誤差比MERは、以下の(5)〜(8)式によって定義される。
Figure 2010093552
Figure 2010093552
Figure 2010093552
Figure 2010093552
これらの式において、nはシンボル番号を表す添え字であり、kはキャリア番号を表す添え字である。また、(5)式における和は、添え字nとkとについての和である。より高い精度の変調誤差比MERを得るためには、より多くのnとkとについて和を取るようにすればよい。精度を犠牲にしてもリアルタイム性が要求される場合には、1シンボル内の全キャリア、または、特定のキャリアについてのみ和を取るようにすればよい。計算時間と計算精度はトレードオフの関係となる。
複素信号Y(n、k)に対する理想コンスタレーションポイントY’(n、k)とは、(狭帯域変調方式に応じて決まる)取り得る全てのコンスタレーションポイントYm(0≦m<M)のうち、Y(n、k)との距離dm(n、k)=|Y(n、k)−Ym|が最小となるコンスタレーションポイントのことである。これらの関係は、図2に記載したとおりである。
(実施の形態1)
図1を用いて本発明の構成を説明する。
図1において受信装置100は、アンテナ101、201と、これらアンテナの出力がそれぞれの入力端子に接続されたチューナー部102、202と、これらチューナー部102,202の出力がそれぞれ接続されたBB部110、210と、BB部110の出力に接続されBB部110の信号品質を計測するMER計測部120と、BB部210の出力に接続されBB部210の信号品質を計測するMER計測部220と、それらMER計測部120,220の出力と前記それぞれのBB部110,210の出力を入力とし、チューナー部102,202とBB部110,210への出力を備えたダイバシティ部130とダイバシティ部130の出力に接続されたFEC部140とで構成されている。以下では、アンテナ101に接続されたチューナー部102から波形等化部115までの系統をブランチ(1)、アンテナ201に接続されたチューナー部202から波形等化部215までの系統をブランチ(2)と呼ぶことにする。
また、ダイバシティ部130はそれぞれのブランチのMER計測部120、220からの値と外部から制御・設定された閾値とを比較・判定するMER判定部131と、MER判定部131の判定結果を受けそれぞれのチューナー部102、202を制御する制御部132と、それぞれのブランチ(1)、(2)のBB部110、210からの受信信号を受けダイバシティ合成を行う合成部133で構成されている。
MER計測部120と220は、ブランチ(1)と(2)の信号品質をMER値でモニタする。MER判定部131は、ブランチ(1)と(2)のMER値を設定された閾値501(図3参照)と比較することで、ダイバシティ合成が必要か否かを判定する。
図1に示す様に、BB部110・210、もしくはダイバシティ部130の出力信号でMERを計算すれば、各時点での信号品質が分かる。
BB部110・210、もしくはダイバシティ部130の各出力時点での信号品質が分かるので、該ダイバシティ部130の出力側に配置されているFEC部140における、時間デインターリーブ142や、ビットデインターリーブ144、バイトデインターリーブ147などこれらによる時間差の前記課題は解決する。
更に、BB部110・210の各出力の信号品質をモニタリングしているので、ダイバシティ受信からシングル受信に切り替える時に、本当にシングル受信可能であるか否か、いずれのブランチの受信を選択すべきかの前記課題も解決する。
まず、ダイバシティ受信中の処理について説明する(図4に示すフローチャート参照)。
受信開始処理800後、ダイバシティ受信810を行っているとする。このときMER判定部131は判定処理820をおこなっており、片方のブランチのMER値が閾値501よりも大きくなったとする。この場合には、通信路の受信状態はシングル受信OKとなる様な良好な状態であると判断し、合成部133はダイバシティ受信から該当ブランチのみを選択するシングル受信に変更する。なお、両方のブランチのMER値が閾値501よりも大きい場合には、いずれか一方のブランチを選択すれば良い。例えば、2つのブランチのうちMER値が大きい方を選択することで、シングル受信のマージンを稼ぐことが可能である(判定処理830)。具体的には、制御部132が合成部133をダイバシティ受信からシングル受信へ変更した後に、停止するブランチのチューナー部を低消費電力モードに変更することで消費電力が削減可能となる(処理840、処理870)。
ここで、合成部133のダイバシティ受信からシングル受信への変更の前に、停止するブランチのチューナー部を低消費電力モードに変更すると、該当ブランチのBB部出力信号は無入力信号に対するものとなる。したがって、有意なBB部出力信号と無意味なBB部出力信号をダイバシティ合成しても、有意な合成結果とはならず、むしろ受信を悪化させる。
一方、両方のMER値が閾値501よりも小さい場合には、通信路の受信状態はシングル受信NGとなる悪い状態であると判断し(判定処理820)、受信性能がベストな状態を維持する為に、制御部132はダイバシティ受信を継続する(処理810)。
次に、シングル受信中の処理について説明する。例えば、ブランチ1でシングル受信をしていると仮定する(処理840)。ブランチ1のMER値が閾値501よりも小さくなったとする。この場合に通信路の受信状態はシングル受信NGとなる様な悪い状態であると判断し(判定処理850)、制御部132は合成部133をブランチ1のシングル受信からブランチ1と2のダイバシティ受信に変更する。具体的には、まず制御部132はブランチ2のチューナー部202とBB部210を順次起動させ、BB部210で初期同期を行う(処理860)。前記初期同期が確立し、波形等化部215が有効なBB信号の出力を開始したら、制御部132は合成部133をシングル受信からダイバシティ受信に変更する(処理810)。チューナー部が両方起動することで消費電力は大きくなるが、ダイバシティ受信によって受信性能が改善され、受信が継続可能となる。なお、ブランチ2でシングル受信をしている場合についても同様の処理となる。
一方、ブランチ1のMER値が閾値501よりも大きかったとする(判定処理850)。この場合に通信路の受信状態はシングル受信OKとなる良好な状態であると判断し、制御部132はシングル受信を継続することで、消費電力が最小となる状態を維持する。
上記の説明では、「MER値が閾値501を超えること」が、特許請求の範囲で述べた閾値を利用した条件(以下、条件1と称する)に相当する。例えばMER値が図3のように変化し、閾値501を同図のように設定すると、ダイバシティ受信とシングル受信の切り替えは同図の記号D/Sのようになる。
更に、条件1は現時点でのMER値である必要は無い。例えば、「未来MER値が閾値501を超える」ことを条件1として採用することも可能である。未来MER値は、現在MER値と変化率(微分)から計算可能である。この計算における現在値と未来値の時間差の一例として、BB処理部の同期時間を挙げることが出来る。現実的には、実際に近いシステムを試作して最適化するのが望ましい。この場合のシングル受信とダイバシティ受信の切り替えの一例を図5に示す。未来値で判断するので、受信状態の変化を先取りしながら同期時間を確保しながら切り替えが可能となる。
なお、受信状況が良好であるか否かを判断する目的が達成されるならば、条件1は上記に限定されるものではなく、MERの現在値・微分値・積分値の時系列データから算術関数で演算した値から条件を構成しても良い。
前記閾値501の決定方法として、所要CNを採用する方法がある。所要CNとは、図16のリードソロモン復号回路150の出力でBERが10−12以下となる時の所望波とガウス雑音波の電力比である。例えば、QPSKで符合化率がR=1/2のOFDM波のシングル受信の所要CNは約4dB、QPSK(R=2/3)の場合には約6dB、16QAM(R=1/2)の場合には約10dBである。なお、波形等化部115や215の処理アルゴリズムによって、この所要CNは変化する。処理アルゴリズムを改善すれば、所要CNは前記値よりも小さい値に改善される。
MER値が所要CNよりも大きければシングル受信可能であるが、小さい場合にはシングル受信は困難となる。但し、所要CNの規準はBERが10−12以下と厳しい。例えば数%のエラーは許容できるという場合には、閾値501は所要CNよりも小さくしても構わない。
逆に、確実に受信率の改善を目指すのであれば、閾値501は大きい方が良い。閾値501が大きければ、受信性能は安定の方向に行く。しかし、シングル受信OKな受信状態でもダイバシティ受信を行うので消費電力的にはロスとなる。また、MER値は通信路中のCN比に、BB部の各処理における演算誤差等も付加されるので実際には完全に一致しない。そこで、実際のシステムを構成してMER−CN比の関係を調べて、所要CN、システムの安定性と消費電力のいずれを優先させるかの2点から閾値501を決める方法が考えられる。
上記の説明では、ブランチ数が2個の場合についてであったが、ブランチ数について2個に限定されるものではなく、3個以上であってもブランチ数が2個の場合と同様の効果する。以下に、図12を参照しながら、ブランチ数が3個の場合について説明する。
図12において、アンテナ301、チューナー部302、BB部310、MER計測部320で構成されるブランチはN番目(N≧3)のブランチを表し、受信装置100はN個のブランチからなる受信装置であることを表している。すなわち受信装置100はN個のアンテナ、N個のチューナー部、N個のBB部、N個の各ブランチのMER計測部を持つ構成を表している。Nブランチのダイバシティ合成では、AWGN(Additive White Gaussian Noise)環境で所要CNが10 log10 N dB改善する。N=2の場合で約3dB、N=3の場合で約4.7dB、・・・となる。
前記構成において、N個の各ブランチの信号品質をN個のMER計測部で計測し、ダイバシティ合成部133においてN個の受信信号の合成を行う。制御部132も、実施の形態1〜8で説明した方法と同様の制御で、シングル受信・ダイバシティ受信の切り替えが可能となる。但し、ダイバシティ受信の際の合成ブランチ数Mは、Nブランチ、N−1ブランチ、・・・、2ブランチのN−1通りとなる。NブランチからMブランチを選択する際の組み合わせは、下記の数式通りとなる。
Figure 2010093552
切り替え制御の条件もしくは閾値の数として、例えば、合成ブランチ数を考えると、(N−1)通りを採用する方法が考えられる。但し、制御を簡便にする為に、制御する合成ブランチ数を制限して、条件や閾値の数を減らすという方法も考えられる。Mブランチ合成の所要CNはシングル受信に比べて10 log10 M dBだけ改善される。したがって、2ブランチ合成閾値をシングル受信の所要CNよりも3dB小さく、3ブランチ合成閾値はシングル受信よりも4.7dB、・・・、Mブランチ合成閾値はシングル受信よりも10 log10 M dBだけ小さく、設定する方法が考えられる。
MER判定部131は、各ブランチのMER値から、シングル受信で受信可能か、もしくはダイバシティ受信が必要かを判定する。ダイバシティ受信が必要な場合には、更に、合成に必要なブランチ数を判定する。前記判定結果に基づき、受信状態が良好な場合には、不要なブランチのチューナー部もしくはBB部を低消費電力モードに変更する。逆に、MER値が悪化した場合には、低消費電力モードのブランチを再起動して、合成部133でダイバシティ合成を行うブランチの数を増やせばよい。
閾値の設定方法の一例として、AWGNでの所要CN改善を基にして説明した。しかし、実際のフェージングはAWGNとは異なるので、ダイバシティによる改善効果はフェージング条件で異なる。そこで、実際のシステムを試作して評価しながら、受信時間が長くなる様に、条件や閾値を最適化するのが望ましい。
(実施の形態2)
図6において受信装置100は、図1の構成にBB部110、210に入力端子が追加され、それぞれチューナー部102,202と同じようにダイバシティ部130の制御部132からの制御信号が入力された構成となっている。これによりシングル受信においてたとえばブランチ(2)側を停止する場合、チューナー部202だけでなくBB部210も停止することが可能となり、更なる低消費電力化が望める。
BB部210は数mW程度の電力消費でありチューナー部202と比べると数分の一から数十分の一であるが、電池容量を考えるとわずかでも電力消費を抑えたい携帯電話やPDA等の携帯機器ではその効果が望める。ダイバシティのブランチ数が増えた場合には、低消費電力化の効果も比例して大きくなる。
(実施の形態3)
図7(a)に示すように、MER値が閾値501付近で変化するような受信状態の場合を考える。瞬間的に受信品質が悪化した場合には、時間デインターリーブ142によって誤りが時間的に分散され、ビタビ復号146とRS復号150による誤り訂正され、受信に影響を与えない場合が多い。しかし、前記受信状態で実施の形態2の様にひとつの条件1もしくは閾値501でシングル受信とダイバシティ受信の切り替え制御を行うと、図7(a)に示すように頻繁な切り替えが発生してしまい、かえって良好な受信品質を保てなくなる可能性が高い。
そこで、MER判定部は複数の条件もしくは閾値を設定することができるようにし、ダイバシティ起動のための閾値、ダイバシティ停止のための閾値を設ける。これにより頻繁な切り替えが抑えられ、より安定した受信品質を確保するとともに、起動・停止の繰り返しによる無駄な電力消費も抑えることができる。
例えば閾値501(条件1)を、ダイバシティ受信からシングル受信への切り替え閾値501a(条件1a)、シングル受信からダイバシティ受信への切り替え閾値501b(条件1b)に分割させる。この状態で制御部132が切り替え処理を行うと、図7(a)の切り替えは図7(b)に示すようになり、頻繁な切り替えを抑制し安定な動作が実現可能となる。
ここで、上記閾値501aと501bの設定方法について説明する。先に、閾値501として所要CNの値を設定することを説明した。しかし、所要CNの規準はリードソロモン復号回路150の出力時点でのBERが10−12以下と厳しい。したがって、所要CN前後で0.1〜1dB程度の差をつけて閾値501aと501bを設定すればよい。一例として、閾値501a=所要CN+0.2dB、閾値501b=所要CN−0.2dBがあげられる。閾値501aが大きい程ダイバシティ受信となる領域が広くなるので受信は安定化するが、その分消費電力が大きくなる。逆に、閾値501bが小さい程シングル受信となる領域が広くなるので低消費電力状態の時間が長くなるが、その分受信率が悪化する可能性がある。これらのトレードオフを考慮しながら、実際のシステムにおける閾値を最適化するのが望ましい。一番望ましいのは、試作機を作成しフェージング状態で受信した場合に受信率が最大となる条件を見出して閾値を決めるのが望ましい。
(実施の形態4)
携帯機器による移動中の受信等では、MER値が急峻に変化する場合がある。瞬間的に受信品質が悪化した場合には、時間デインターリーブ142によって誤りが時間的に分散され、ビタビ復号146とRS復号150による誤り訂正され、受信に影響を与えない場合が多い。その様な状態では、前記実施の形態で説明したシングル受信・ダイバシティ受信の切り替えは実行しない方が、受信率を良好に保てる可能性が高い。
MER判定部131が、各瞬間のMER値だけではなく、MER値の時系列データ、つまり複数のMER値から判断する様にする。これによって、制御部132は、瞬時的なMER値の変化に影響されることなく安定に、切り替え制御が可能となる。
例えば、MER判定部131内にローパスフィルタを実装する。計測したMER値をローパスフィルタに入力することで、MER値の揺らぎを抑制することが可能となり、MER値の瞬間的な変動に影響を受けないで制御が可能となる。なお、ローパスフィルタのかわりに、MER値の時系列データを比較して急峻な変動であるか否かを判断するのでも良い。
(実施の形態5)
図8に示すように、ダイバシティ部130の合成部133の出力を計測するMER計測部134を実装する。通信路におけるフェージングによっては、ブランチ(1)・(2)のMER値がシングル受信可能な良好な値であるが、合成後のMER値が所要CNぎりぎりとなる場合がある。この場合には、ダイバシティ受信を継続した方が良い。
そこで、MER判定部131は、MER計測部120、220、134の3つのMER値から総合的に判断し、前記状態では制御部132はダイバシティ受信を継続する様にする。
(実施の形態6)
前記の実施の形態1〜5では、受信環境が良好な場合に、チューナー部102・202や、BB部110・210を低消費電力モード化、もしくは停止するという説明を書いた。具体的には、該当部の電源電圧、もしくは、動作クロックの供給を停止することで実現可能となる。
(実施の形態7)
受信状態が良好になりダイバシティ受信から、ブランチ(2)を低消費電力モードに変更しブランチ(1)のみのシングル受信に変更する場合を考える。制御部132は、シンボル同期部216で抽出した放送波のmodeやGI比、TMCC部219で抽出したTMCC情報、広帯域キャリア周波数補正部218で検出した広帯域キャリア周波数誤差等の同期情報や放送パラメータを記憶する。
通常、チューナー部102・202の周波数変換部の安定化は数msであるが、BB部110・210は受信信号から、シンボル同期確立と、フレーム同期確立と、TMCC情報や放送パラメータの抽出までに数百msから1秒程度かかってしまう。そこで、BB部110・210の制御信号とチューナー部102・202の制御信号を分離し、それぞれに複数の条件もしくは閾値を持たせることによりこの時間を短縮し、シングル受信からダイバシティ受信への切り替えを速くし、受信品質の安定化を図ることができる。
次に、受信状態が悪化して、ブランチ(1)のシングル受信から、ブランチ(1)・(2)のダイバシティ受信に変更する場合を考える。ブランチ(2)のBB部210の再起動では、前記記憶した同期情報や放送パラメータを利用することで同期時間を大幅に短縮することが可能となる。なお、停止中に、同期情報や放送パラメータが変更している場合があるので、前記記憶した同期情報や放送パラメータを初期値として、同期や放送パラメータのチェックをしてから同期を確立させることで、停止中の同期情報や放送パラメータの変更に対応することが可能である。
もしくは、ブランチ(2)のBB部210の再起動で、動作中のブランチ(1)の対応する同期情報や放送パラメータを利用することで、同期時間を短縮することが可能となる。
(実施の形態8)
受信起動時には、受信状態が良好であるのか否かが分からない。そこで、初期起動時には常にダイバシティ受信とする制御を導入すれば、より確実な受信を行うことができる。
受信環境が良い時は、低消費電力の点でシングル受信を行うほうが有利である。しかし、起動後1秒前後で同期が確立する。その後、実施の形態1〜6で説明した処理によって受信状態が良好であると判断し、ダイバシティ受信からシングル受信に自動的に変更する。ダイバシティ受信により消費電力が大きくなる期間は同期時間の1秒前後である。
なお、初期状態がシングル受信でも、実施の形態1〜6で説明した制御を行えば、受信状態が良好で無いことを自動的に検出し、ダイバシティ受信に変更する。しかし、ダイバシティ受信に移行するまでの時間は、片側のブランチの同期時間に残りのブランチの同期時間を加えたものとなる。つまり、初期状態がシングル受信の場合に初めて映像が出るまでの時間は、初期状態がダイバシティ受信の場合の2倍以上となる。つまり、受信率の観点では、初期状態はダイバシティ受信の方が良い。
(実施の形態9)
図6においては、チューナー部102、202とBB部110、210にダイバシティ制御部132から同一の信号が入力されているが、これらを異なる制御信号とすることもできる。
たとえば、MER値が良好になりダイバシティ受信からシングル受信への切り替える場合の閾値はまずチューナー部102・202の低消費電力モード化閾値があり、さらにMER値が良いときにはBB部110・210の低消費電力モード化閾値が来るようにする。
逆に、MER値が悪化しシングル受信からダイバシティ受信への切り替える場合においてはまずBB部110・210の起動閾値があり、さらにMER値が悪化するとチューナー部の起動閾値に達しダイバシティ受信の開始となるようする。
チューナー部102、202、もしくはBB部110、210が複数の状態をもち、各状態に対応して条件や閾値を設定して制御する場合もある。
(実施の形態10)
図9は、波形等化部115による波形等化について説明するための説明図である。図9の(1)は送信側コンスタレーションを、図9の(2)は受信側コンスタレーションを、図9の(3)は波形等化後コンスタレーションを示す。
通信路におけるフェージングによって、図9の(1)に示した受信側のデータ信号702は、図9の(2)の704になる。ここでは、フェージングによって位相のみが回転する例を示したが、振幅が変化する場合、振幅および位相の両方が変化する場合も当然生じ得る。SP信号701のコンスタレーションは、例えば非特許文献1の様な規格で予め定められている。波形等化部115は、受信したSP信号703を送信側SP信号701と比較することによって、通信路のフェージングによって信号がどの様な変形・影響を受けたかを示す伝達関数を推定する。波形等化部115は、データ信号704を前記推定した伝達関数で複素除算することによって、受信データ信号704から、本来の送信側データ信号702を復元する。この様に、波形等化によって、データ信号704からフェージングの影響を除去できる。
ところで、実際の電磁波環境は、電磁波の強度は一定ではなく、レイリーフェージングの様に時間変動するのが一般的である。時間変動する通信路の伝達関数の推定では、SP信号を元に線形補間、適応フィルタ、FFTベースの理想補間等でデータ信号時点での伝達関数を推測する。しかし、時間変動が高速になると、伝達関数の推定誤差が大きくなる。推定誤差が大きい伝達関数で複素除算による補正を行うと、コンスタレーションが広がりMERが悪化する。実際に、フェージングシミュレータとOFDM復調受信装置を用いて実験を行った。同じCN比でガウス雑音を付加した場合に、レイリーフェージングのMERは理想波のMERに比べて1〜4dB程小さくなることが判明した。これに伴い、MERが小さくなったことに対応して、所要CNは1〜4dB大きくなった。なお、MERや所用CNの変化は、各素波の遅延時間、信号強度、最大ドップラー周波数で規定される遅延プロファイルによって異なり幅をもった。
例えば上記BB部110の波形等化部115は、通信路の伝達関数を推定するようになっている。この伝達関数の時間方向、キャリア方向の変化から、通信路の状態が検出可能である。
また、上記ダイバシティ部130のMER判定部131は、通信路の状態毎に閾値を設定するようになっている。ここでは、上記波形等化部115で推定した通信路の伝達関数から、最適な閾値を選択し、それに基づいて実施の形態1〜7で説明した切換え処理を行う。これによって各時点での通信路に最適な閾値で、実施の形態1〜7で説明したシングル受信・ダイバシティ受信の切換えが可能となる。
フェージング評価装置でフェージング条件を変えながら実機評価を行うことで、フェージング条件毎に前記閾値・条件を最適化することが望ましい。最大ドップラー周波数が低い場合やレイリー波の素波が少ない場合には、理想波とフェージング波の最適閾値の差は小さくなる傾向がある。一方、最大ドップラー周波数が高い場合や素波の数が多い場合には、理想波とフェージング波の最適閾値の差は大きくなる傾向がある。
(実施の形態11)
図10に示すように、受信装置100とCPU400で構成される放送受信システムを考える。CPU400と受信装置100は、I2C等のシリアル伝送線もしくはバス401で接続されている。実施の形態1〜7で説明した処理を、CPU400上のソフトウェアで行う。MER計測部120・220が出力するMER値から、前記ソフトウェアは、ダイバシティ合成比を計算し、合成部133に出力する。更に、チューナー部102・202やBB部110・210の制御を、制御部132を介して行う。すなわち、外部CPU400により受信装置100のシングル受信・ダイバシティ受信の切り替え制御を行う。
次に、図11に示すように、I2C等のシリアル伝送線もしくはバス401を介して、CPU400にOFDM復調LSI103とチューナー部102・202が接続している放送受信システムを考える。実施の形態1〜7で説明した処理を、CPU400上のソフトウェアで行う。MER計測部120・220が出力するMER値から、前記ソフトウェアは、ダイバシティ合成比を計算し、合成部133に出力する。更に、CPU400は、制御部132を介してBB部110・210を制御し、チューナー部102・202を、バス401を介して直接制御する。
(実施の形態12)
上記実施の形態1〜11で説明した制御とOFDM復調LSI103の処理をソフトウェアで行う方法が考えられる。更に、SDカード、CFカード等の媒体内に、前記ソフトウェアを記憶し、メインのCPUで処理する方法も考えられる。
(実施の形態13)
上記の実施の形態では、図13の(1)の様に、チューナー部がLSI2個、BB部を2個内蔵したOFDM復調LSI1個で受信装置100を構成する場合を説明した。しかし、この構成に限定されるのではなく、図13の(2)の様に、チューナー部とBB部がそれぞれLSI2個という構成も考えられる。この場合には、片方のOFDM復調LSIにてダイバシティ合成を行う。更に、図13の(3)の様にチューナー部2個とOFDM復調部がCMOS等の1チップで構成される場合も考えられる。基本的に各ブランチのチューナー部とOFDM復調部が制御できれば、受信装置100は、図13の(1)〜(3)いずれの構成でも良く、更にこれに限定されるものではない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、受信装置100のOFDM復調LSI103の各ブロック、特にBB(ベースバンド処理)部110,210は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、OFDM復調LSI103は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるOFDM復調LSI103の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記OFDM復調LSI103に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、OFDM復調LSI103を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
以上のように、各実施の形態では、OFDM復調方式を採用した受信装置について説明したが、上述した変調誤差比、すなわちMER値を計測できる方式であればこれに限定するものではない。
本発明のデジタル放送受信装置は、良好な受信感度をもつダイバシティ受信を行いつつ、受信環境の良い場合においてはシングル受信や不要のブランチにあるチューナー部やBB部を停止させることにより、受信品質を保ちつつ無駄な電力消費を極力抑えることができる。従って、モバイル機器、特にバッテリー駆動の機器に関しては利用効果が大きい。
本発明の実施の形態を示すものであり、デジタル放送受信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明で使用するMERの説明のための図である。 MER値の変化と閾値によるダイバシティ受信とシングル受信の切り替えの説明図である。 本実施の形態に係るダイバシティ受信とシングル受信との切替制御の流れを示すフローチャートである。 未来MER値によるダイバシティ受信、シングル受信の切り替えの説明図である。 本発明の実施の形態の他の例を示すものであり、デジタル放送受信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明のMER値の閾値条件を示す説明図である。 本発明の実施の形態のさらに他の例を示すものであり、デジタル放送受信装置の要部構成を示すブロック図である。 波形等化部による波形等化について説明するための説明図である。 本発明の実施の形態のさらに他の例を示すものであり、デジタル放送受信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のさらに他の例を示すものであり、デジタル放送受信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のさらに他の例を示すものであり、デジタル放送受信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のさらに他の例を示すものであり、デジタル放送受信装置の要部構成を示すブロック図である。 OFDM信号における伝送シンボルの構成を示す図である。 OFDM信号における伝送シンボルの構成を示す図である。 従来のOFDM復調装置による典型的な受信装置の例を示すブロック図である。 従来技術を示すものであり、ダイバシティ受信装置の典型例を示すブロック図である。 従来技術を示すものであり、ダイバシティ受信装置の他の例を示すブロック図である。
符号の説明
100 受信装置
101 アンテナ
102 チューナー部
110 BB部
115 波形等化部
120 MER計測部
130 ダイバシティ部
131 MER判定部
132 ダイバシティ制御部
132 制御部
133 合成部
134 MER計測部
140 FEC部
142 時間デインターリーブ
144 ビットデインターリーブ
146 ビタビ復号
147 バイトデインターリーブ
150 リードソロモン復号回路
201 アンテナ
202 チューナー部
210 BB部
215 波形等化部
216 シンボル同期部
218 広帯域キャリア周波数補正部
219 TMCC部
220 MER計測部
301 アンテナ
302 チューナー部
310 BB部
320 MER計測部
400 CPU
401 バス
501 閾値

Claims (23)

  1. デジタル放送波を受信する少なくとも2本のアンテナと、
    これらアンテナにそれぞれ接続され、受信したデジタル放送波を中間周波数信号に変換する複数のチューナー部と、
    これらチューナー部の出力にそれぞれ接続され、上記中間周波数信号をデジタル信号に変換するとともに、このデジタル信号を復調して復調信号をそれぞれ出力する複数のベースバンド処理部と、これらベースバンド処理部の出力に接続されるとともに、それぞれのベースバンド処理部から出力された復調信号を選択または合成した信号を出力するダイバシティ合成部と、上記ダイバシティ合成部の出力に接続され、誤り訂正処理を行う誤り訂正処理部とからなるデジタル信号復調回路とを有する受信装置であって、
    上記一つのアンテナ、該アンテナの出力に接続された上記チューナー部、該チューナー部の出力に接続されたベースバンド処理部で構成される要素をブランチとしたとき、
    上記デジタル信号復調回路は、
    上記のそれぞれのブランチにおけるベースバンド処理部の出力信号を入力とし、その信号の品質を示す変調誤差比をモニタする信号品質計測部と、
    上記信号品質計測部から出力される変調誤差比の値をあらかじめ設定された複数の閾値と比較して信号品質を判定する信号品質判定部と、
    上記信号品質判定部の判定結果に応じて、上記各ブランチへ制御信号を出す制御部とを備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 上記制御部は、
    全てのブランチを駆動してデジタル放送波を受信するダイバシティ受信時に、
    上記信号品質判定部が、各ブランチの変調誤差比の値をそれぞれの閾値と比較した結果、少なくとも一つのブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定したときに、当該ブランチ以外の残りのブランチのチューナー部に対して低消費電力状態にするための制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 上記制御部は、
    一つのブランチを駆動し、残りのブランチのチューナー部を低消費電力状態に設定してデジタル放送波を受信するシングル受信時に、
    上記信号品質判定部が、駆動中のブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも小さいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチに対して、低消費電力状態から駆動状態にするための制御信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 上記変調誤差比は、上記信号品質計測部が現時点で計測した値であることを特徴とする請求項2または3の何れかに記載の受信装置。
  5. 上記変調誤差比は、上記信号品質計測部が現時点で計測した値と微分値とで求めた予測値であることを特徴とする請求項2または3の何れかに記載の受信装置。
  6. 上記制御部は、
    各ブランチのチューナー部に加えて、該各ブランチのベースバンド処理部に対して、上記信号品質判定部の判定結果に応じた制御信号を出力することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の受信装置。
  7. 上記制御部は、
    全てのブランチを駆動してデジタル放送波を受信するダイバシティ受信時に、
    上記信号品質判定部が、各ブランチの変調誤差比の値をそれぞれの閾値と比較した結果、少なくとも一つのブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチのチューナー部に対して低消費電力状態にするための制御信号を出力する一方、
    一つのブランチを駆動し、残りのブランチのチューナー部を低消費電力状態に設定してデジタル放送波を受信するシングル受信時に、
    上記信号品質判定部が、駆動中のブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも小さいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチに対して、低消費電力状態から駆動状態にするための制御信号を出力するとき、
    ダイバシティ受信時において、シングル受信に切り替えるための閾値と、
    シングル受信時において、ダイバシティ受信に切り替えるための閾値とが異なる値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  8. 上記制御部は、
    全てのブランチを駆動してデジタル放送波を受信するダイバシティ受信時に、
    上記信号品質判定部が、各ブランチの変調誤差比の値をそれぞれの閾値と比較した結果、少なくとも一つのブランチの変調誤差比の値が、全てのもしくはある一定期間において、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチのチューナー部に対して低消費電力状態にするための制御信号を出力する一方、
    一つのブランチを駆動し、残りのブランチのチューナー部を低消費電力状態に設定してデジタル放送波を受信するシングル受信時に、
    上記信号品質判定部が、駆動中のブランチの変調誤差比の値が、全てのもしくはある一定期間において、あらかじめ設定された閾値よりも小さいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチに対して、低消費電力状態から駆動状態にするための制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  9. 上記制御部は、
    全てのブランチを駆動してデジタル放送波を受信するダイバシティ受信時に、
    上記信号品質判定部が、各ブランチの変調誤差比の値をそれぞれの閾値と比較した結果、少なくとも一つのブランチの変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定し、且つ、各ブランチからの信号を合成した信号に対する変調誤差比の値が、あらかじめ設定された閾値よりも大きいと判定したときに、当該ブランチ以外のブランチのチューナー部に対して低消費電力状態にするための制御信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  10. 上記チューナー部もしくはベースバンド処理部の状態が複数種類設定され、これらの状態の切替のための条件が複数設定されているとき、
    上記制御部は、
    上記各条件に基づいて上記チューナー部もしくはベースバンド処理部の状態を切り替えることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の受信装置。
  11. 上記残りのブランチを低消費電力モードにする際に、
    上記ブランチ内のチューナー部もしくはベースバンド処理部に供給する電源を停止する
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  12. 上記残りのブランチを低消費電力モードにする際に、
    上記ブランチ内のチューナー部もしくはベースバンド処理部に供給するクロックを停止することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  13. 上記制御部は、
    ダイバシティ受信をシングル受信に変更する際に停止する予定のブランチの同期情報を予め記憶し、シングル受信からダイバシティ受信に変更する際には上記記憶した同期情報を利用することを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の受信装置。
  14. 上記制御部は、
    シングル受信からダイバシティ受信に変更する際に、既にシングル受信している方の同期情報を利用することを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の受信装置。
  15. 上記制御部は、初期電源投入時の状態をダイバシティ受信に設定することを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載の受信装置。
  16. 上記ベースバンド処理部は、
    通信路推定と等化処理を行う波形等化部を備え、
    上記信号品質判定部は、上記通信路の状態に応じて、受信方式を切り替えるため条件を複数種類設定し、上記波形等化部が推定した通信路情報にしたがい最適な切替条件を選択して、判定結果として上記制御部に出力することを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載受信装置。
  17. 上記信号品質判定部、上記ダイバシティ合成部、上記制御部は、自装置以外の機器との間で信号の送受を行うための入出力端子をもち、
    上記信号品質判定部、上記ダイバシティ合成部、上記制御部からの信号が上記入出力端子を介して外部のCPUに出力されたとき、
    上記CPUは、入力された信号に応じてチューナー部、ベースバンド処理部を制御することを特徴とする請求項1〜16の何れか1項に記載の受信装置。
  18. 上記デジタル信号復調回路は、1チップのLSIで形成されていることを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載の受信装置。
  19. 上記デジタル信号復調回路は、上記の各チューナー毎に設けられていることを特徴とする請求項18に記載の受信装置。
  20. 上記複数のチューナー部と、上記デジタル復調回路とが1チップのLSIで形成されていることを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載の受信装置。
  21. 複数のアンテナとそれらにそれぞれ接続されOFDM信号を中間周波数信号に変換する複数のチューナーと、それらチューナーからそれぞれ生成された信号を復調する複数のベースバンド処理工程と、
    それらの出力を選択、合成した信号を生成するダイバシティ工程と、
    ダイバシティ工程生成信号の誤り訂正処理を行う誤り訂正処理工程と、
    を含む復調方法であって、
    それぞれのベースバンド処理工程において生成された生成信号を入力としその信号の品質をモニタして、変調誤差比を信号品質を示す信号として出力する信号品質管理工程と、
    上記信号品質管理工程から出力される信号の値をあらかじめ設定された複数の閾値と比較して判定する信号品質判定工程と、
    上記ベースバンド処理部からの信号を入力としてダイバシティ最大比合成を行うとともに、前記複数のチューナー部、複数のベースバンド処理工程へ制御信号を出すダイバシティ合成・制御工程と、を含んでいることを特徴とする復調方法。
  22. 請求項1から17までの何れか1項に記載の受信装置を動作させるための受信制御プログラムであって、
    コンピュータを、上記制御部として機能させるための受信制御プログラム。
  23. 請求項22に記載の受信制御プログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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