JP2010092258A - スケジュール検索装置およびスケジュール検索プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】口語表現された音声入力で検索範囲を指定するスケジュール検索装置を実現する。
【解決手段】検索範囲設定処理では、ユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で音声入力すると、入力された音声を認識した一連の単語をテキストデータとして取り込み、一連の単語(文章)について単語と品詞の結びつきを文法規則に従って分析する構文解析を施し、構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期情報および終了時期情報が抽出されたら、抽出した開始/終了時期情報に基づきスケジュール検索する期間を設定するが、それ以外の場合、すなわち開始時期情報および終了時期情報のいずれか一方もしくは双方が構文解析された入力文(テキストデータ)から抽出できない場合には検索期間を補間してスケジュール検索する期間を設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、予め登録しておいた行動予定などを表すスケジュールデータの中から所望のスケジュールデータを検索する装置に関し、特に音声入力される自然言語を解析した結果に応じて検索範囲を定めてスケジュール検索するスケジュール検索装置に関する。
近年、入力音声の認識結果に基づきスケジュール登録したりスケジュール検索したりする装置が開発されている。例えば特許文献1には、連続して入力される音声の認識結果から日時、場所、内容等のキーワードを抽出し、抽出したキーワードに基づくスケジュールを記憶部に登録する機能や、同様にして抽出したキーワードを含むスケジュールを記憶部から検索し、該当するキーワードを含むスケジュールを記憶部から読み出して音声合成出力する機能を備えた電話機が開示されている。
特開2000−165489号公報
ところで、音声入力により検索範囲(検索期間)を指定するには、例えば検索を開始する年月日と、検索を終了する年月日とを定まった手順で認識させる等、特定の文法や話し方を強いる為、日常的な言葉使いである口語表現とは異なることから、ユーザにしてみれば違和感や煩わしさが生じて使い難いものとなっている。つまり、言い換えれば、口語表現された音声入力では検索範囲を指定することが出来ない、という問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、口語表現された音声入力で検索範囲を指定することができるスケジュール検索装置およびスケジュール検索プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、年月日情報とスケジュール内容とを対応付けてメモリ登録されるスケジュールデータの中から所望のスケジュールデータを検索するスケジュール検索装置において、入力された音声を認識する音声認識手段と、前記音声認識手段により認識された一連の単語から成る入力文について構文解析する構文解析手段と、前記構文解析手段により構文解析された入力文からスケジュール検索する開始時期とその終了時期とを抽出する時期抽出手段と、前記時期抽出手段により抽出された開始時期と終了時期とに応じて、スケジュール検索する範囲を設定する検索範囲設定手段と、メモリ登録されるスケジュールデータの中から前記検索範囲設定手段により設定された範囲に含まれる年月日情報のスケジュールデータを検索する検索手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項2に記載の発明では、前記時期抽出手段は、構文解析された入力文から開始時期又は終了時期を特定するサーチ語を検索するサーチ語検索手段と、前記サーチ語検索手段によってサーチ語が検索された場合、そのサーチ語に結びつく単語を構文解析された入力文から抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された単語の中から期間又は時期を表す意味を持つ単語を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された単語が唯一ならば、その単語を期間語として選定し、選択された単語が複数存在するならば、それら複数の単語の中でサーチ語との結びつけ係数が最大のものを期間語として選定する選定手段と、前記選定手段により選定された期間語を日付情報に変換して開始時期又は終了時期を生成する時期生成手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項3に記載の発明では、前記検索範囲設定手段は、前記時期抽出手段が開始時期および終了時期のいずれか一方あるいは双方を抽出できなかった場合に、スケジュール検索する範囲を補間する補間手段を更に備えることを特徴とする。
上記請求項3に従属する請求項4に記載の発明では、前記補間手段は、前記時期抽出手段が終了時期のみ抽出した場合に、開始時期を補間する開始時期補間手段と、前記時期抽出手段が開始時期のみ抽出した場合に、終了時期を補間する終了時期補間手段と、前記時期抽出手段が開始時期および終了時期を抽出し得ない場合に、検索期間を補間する期間補間手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項4に従属する請求項5に記載の発明では、前記開始時期補間手段は、スケジューラ機能が起動しているか否かを判定する起動判定手段と、前記起動判定手段によりスケジューラ機能が起動中と判定された場合には当該スケジューラ機能によって表示される年月日情報を取得し、一方、停止中と判定された場合には現在の年月日情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された年月日情報を開始時期に設定する開始時期設定手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項4に従属する請求項6に記載の発明では、前記終了時期補間手段は、構文解析された入力文から期間を表す期間語を抽出する期間語抽出手段と、前記期間語抽出手段により抽出された期間語を日付情報に変換し、変換した日付情報を終了時期に設定する終了時期設定手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項4に従属する請求項7に記載の発明では、前記期間補間手段は、スケジューラ機能が起動しているか否かを判定する起動判定手段と、前記起動判定手段によりスケジューラ機能が起動中と判定された場合には当該スケジューラ機能によって表示される年月日情報を取得し、一方、停止中と判定された場合には現在の年月日情報を取得する取得手段と、構文解析された入力文から期間を表す期間語を抽出して日付情報に変換する期間語変換手段と、前記期間語変換手段により変換された日付情報と前記取得手段により取得された年月日情報とを比較して前後関係を判定する比較判定手段と、前記比較判定手段の比較判定結果に応じて、スケジュール検索する範囲を設定する範囲設定手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項7に従属する請求項8に記載の発明では、前記範囲設定手段は、前記比較判定手段により日付情報が年月日情報より早い月であると比較判定された場合に、日付情報を開始時期に設定し、年月日情報を終了時期に設定する第1の設定手段と、前記比較判定手段により日付情報と年月日情報とが同じ月であると比較判定された場合に、日付情報から所定日数前を開始時期に設定し、日付情報から所定日数後を終了時期に設定する第2の設定手段と、前記比較判定手段により日付情報が年月日情報より遅い月であると比較判定された場合に、日付情報を終了時期に設定し、年月日情報を開始時期に設定する第3の設定手段とを具備することを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、年月日情報とスケジュール内容とを対応付けてメモリ登録されるスケジュールデータの中から所望のスケジュールデータを検索するプログラムであって、入力された音声を認識する音声認識ステップと、前記音声認識ステップにより認識された一連の単語から成る入力文について構文解析する構文解析ステップと、前記構文解析ステップにより構文解析された入力文からスケジュール検索する開始時期とその終了時期とを抽出する時期抽出ステップと、前記時期抽出ステップにより抽出された開始時期と終了時期とに応じて、スケジュール検索する検索範囲を設定する検索範囲設定ステップと、メモリ登録されるスケジュールデータの中から前記検索範囲設定ステップにより設定された検索範囲に含まれる年月日情報のスケジュールデータを検索する検索ステップとをコンピュータで実行させることを特徴とする。
本発明では、口語表現された音声入力で検索範囲を指定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
図1は、実施の一形態によるスケジュール検索装置100の電気的構成を示すブロック図である。この図において、CPU10は操作部14から供給される操作イベントに応じて装置各部を制御するものであり、本発明の要旨に係わる特徴的な処理の動作については追って詳述する。ROM11には、CPU10が実行する、後述のメインルーチン(図3参照)や検索範囲設定処理(図4参照)のプログラムを含む各種プログラムデータが記憶される。なお、検索範囲設定処理は、検索補間処理(図5参照)、抽出格納処理(図6参照)、期間補間処理(図7参照)および開始時期補間処理(図8参照)を含む。
RAM12は、図2に図示するように、ワークエリアWEとスケジュールデータエリアSDEとを備える。RAM12のワークエリアWEは、CPU10のワークエリアとして用いられ、各種レジスタ・フラグデータを一時記憶する。RAM12のスケジュールデータエリアSDEには、後述するカレンダ部15が発生する年月日情報と、ToDoリスト内容や行動予定などを表すスケジュール内容とを対応付けて後述のスケジューラ部19によって管理されるスケジュールデータが登録される。
表示部13は、CPU10から供給される表示制御信号に従って各種操作画面を表示する。操作部14は、装置電源をパワーオン/オフする電源スイッチ、スケジューラ部19を起動又は停止させるスケジューラスイッチ、スケジュール検索する際にその検索範囲を設定するか否かを指定する検索範囲設定スイッチおよびスケジュール検索の開始を指示する検索開始指示スイッチ等の各種スイッチを有し、操作されるスイッチ種に対応した操作イベントを発生する。操作部14が発生する操作イベントはCPU10に取り込まれる。また、操作部14は、上述したスケジュールデータをキー入力する為のキーボードも備える。
カレンダ部15は、CPU10の制御の下に、年月日を表す年月日情報および時刻情報を発生する。なお、このカレンダ部15は独立したハードウェアではなく、CPU10の処理で具現される機能ブロックに相当する。音声入力部16は、装置パネルに配設されるマイクロフォン(不図示)と、このマイクロフォンの出力信号を増幅した後にA/D変換して音声データを発生する変換部とから構成される。音声認識部17は、CPU10の制御の下に、音声入力部16から入力される音声データに音素分析を施し、その分析結果に基づき入力音声を単語(形態素)として認識する。
構文解析部18は、音声認識部17によって形態素分析された一連の単語(文章)について単語と品詞の結びつきを文法規則に従って分析する構文解析を行うと共に、構文解析で得られた単語と品詞の結びつきを勘案して時期に関する語句の意味解析を実行する。なお、この構文解析部18は独立したハードウェアではなく、CPU10の処理で具現される機能ブロックに相当する。スケジューラ部19は、カレンダ部15が発生する年月日情報および時刻情報を、ユーザ操作により入力されたスケジュール内容に対応付けてスケジュールデータを発生し、上述したRAM12のスケジュールデータエリアSDEに登録して記憶管理する周知のPIM機能を具現する。なお、スケジューラ部19は独立したハードウェアではなく、CPU10の処理で具現される機能ブロックに相当する。
B.動作
次に、図3〜図13を参照して上記構成による実施形態の動作を説明する。以下では、CPU10が実行するメインルーチンの動作、メインルーチンからコールされる検索範囲設定処理、検索範囲設定処理からコールされる検索補間処理、検索補間処理からコールされる抽出格納処理、期間補間処理および開始時期補間処理の各動作について述べる。
(1)メインルーチンの動作
図3を参照してメインルーチンの動作を説明する。電源スイッチ操作に応じてスケジュール検索装置100がパワーオンされると、CPU10は図3に図示するステップSA1に処理を進め、装置各部を初期化するイニシャライズを行う。イニシャライズが完了すると、ステップSA2に進み、スケジューラスイッチがオン操作されたか否かを判断する。スケジューラスイッチがオン操作されたならば、判断結果は「YES」になり、次のステップSA3に進み、CPU10はスケジューラ部19に起動指示を供給する。これにより、スケジューラ部19が起動する。
一方、スケジューラスイッチがオン操作されなければ、上記ステップSA2の判断結果は「NO」になり、ステップSA4に進む。ステップSA4では、スケジューラスイッチがオフ操作されたか否かを判断する。スケジューラスイッチがオフ操作されたならば、判断結果は「YES」になり、次のステップSA5に進み、スケジューラ部19に停止指示を供給する。これに対し、スケジューラスイッチがオフ操作されなければ、上記ステップSA4の判断結果は「NO」になり、ステップSA6に進む。
ステップSA6では、検索範囲設定スイッチがオン操作されたか否かを判断する。検索範囲設定スイッチがオン操作されなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSA8に進むが、オン操作された場合には、判断結果が「YES」となり、ステップSA7を介して検索範囲設定処理を実行する。
検索範囲設定処理では、後述するように、音声入力部16および音声認識部17を起動させた状態でユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で音声入力すると、その入力音声を認識した一連の単語をテキストデータとして取り込んで構文解析部18に供給する。これにより、構文解析部18では、形態素分析された一連の単語(文章)について単語と品詞の結びつきを文法規則に従って分析する構文解析を実行する。そして、構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期情報および終了時期情報が抽出されたら、抽出した開始/終了時期情報に基づきスケジュール検索する期間を設定するが、それ以外の場合、すなわち開始時期情報および終了時期情報のいずれか一方もしくは双方が構文解析された入力文(テキストデータ)から抽出できない場合には検索期間を補間してスケジュール検索する期間を設定するようになっている。
こうした検索範囲設定処理が完了すると、CPU10はステップSA8に進み、キーワード入力の有無を判断する。キーワード入力が無ければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSA10に進むが、キーワード入力が有ると、判断結果が「YES」になり、ステップSA9に進み、入力キーワードをRAM12のワークエリアWEにストアする。次いで、ステップSA10では、スケジューラ部19が起動中であるか否かを判断する。スケジューラ部19が停止中ならば、判断結果は「NO」となり、上述のステップSA2に処理を戻す。
一方、スケジューラ部19が起動中であると、上記ステップSA10の判断結果は「YES」となり、ステップSA11に進む。ステップSA11では、検索スイッチのオン操作により検索開始が指示されたかどうかを判断する。検索開始が指示されなければ、判断結果は「NO」になり、上述のステップSA2に処理を戻すが、検索開始が指示された場合には、上記ステップSA11の判断結果が「YES」になり、ステップSA12に進む。
ステップSA12では、検索範囲/キーワードの有無、つまりステップSA7の検索範囲設定処理にて検索範囲が設定され、かつステップSA9にて入力キーワードが設定されているか否かを判断する。検索範囲もしくは入力キーワードのいずれかが未設定ならば、判断結果が「NO」になり、上述のステップSA2に処理を戻す。
これに対し、検索範囲が設定され、かつ検索対象となる入力キーワードが設定されていると、上記ステップAS12の判断結果が「YES」になり、ステップSA13に進み、設定された検索範囲に含まれるスケジュールデータの中から入力キーワードを含むスケジュールデータをRAM12のスケジュールデータエリアSDEから検索して表示部13に表示する検索処理を実行する。
そして、検索処理が完了すると、ステップSA14に進み、例えば指定した月のスケジュールデータをリスト表示させたり、指定した年月日のスケジュールデータの内容を表示させたりする、その他のスケジュール処理を実行する。これ以後、電源スイッチ操作で装置電源がパワーオフされるまで上述したステップSA2〜ステップSA14を繰り返す。
(2)検索範囲設定処理の動作
次に、図4を参照して検索範囲設定処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステップSA7(図3参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図4に図示するステップSB1に進み、音声入力部16および音声認識部17に起動を指示する。続いて、ステップSB2では、音声入力されるまで待機する。そして、ユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で音声入力したとする。そうすると、音声認識部17では、音声入力部16により取り込まれた音声データに音素分析を施し、その分析結果に基づき入力音声を単語認識した後、認識完了をCPU10に通知する。
音声認識部17がCPU10に認識完了を通知すると、上記ステップSB2の判断結果が「YES」になり、ステップSB3に進み、音声認識部18が認識した一連の単語をテキストデータとして取り込み、RAM12のワークエリアWEにストアする。次いで、ステップSB4では、RAM12のワークエリアWEにストアしたテキストデータを構文解析部18に入力する。
続いて、ステップSB5では、構文解析部18の解析が完了するまで待機する。すなわち、構文解析部18では、音声認識部17によって形態素分析された一連の単語(文章)について単語と品詞の結びつきを文法規則に従って分析する構文解析を実行する。そして、構文解析部18の解析が完了すると、ステップSB5の判断結果が「YES」になり、ステップSB6に進み、構文解析部18の解析結果を取り込んだ後、ステップSB7を介して検索補間処理を実行して本処理を終える。
後述するように、検索補間処理では、構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期情報および終了時期情報を抽出し得た場合には、その抽出した開始/終了時期情報に基づきスケジュール検索する期間を設定するが、それ以外の場合、すなわち開始時期情報および終了時期情報のいずれかが構文解析された入力文(テキストデータ)から抽出できない場合や、開始時期情報および終了時期情報の双方が構文解析された入力文(テキストデータ)から抽出できない場合には検索期間を補間してスケジュール検索する期間を設定する。
以上のように、検索範囲設定処理では、音声入力部16および音声認識部17を起動させた状態でユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で音声入力すると、その入力音声を認識した一連の単語をテキストデータとして取り込んで構文解析部18に供給する。これにより、構文解析部18では、形態素分析された一連の単語(文章)について単語と品詞の結びつきを文法規則に従って分析する構文解析を実行する。そして、構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期情報および終了時期情報が抽出されたら、抽出した開始/終了時期情報に基づきスケジュール検索する期間を設定するが、それ以外の場合、すなわち開始時期情報および終了時期情報のいずれか一方もしくは双方が構文解析された入力文(テキストデータ)から抽出できない場合には検索期間を補間してスケジュール検索する期間を設定する。
(3)検索補間処理の動作
次に、図5を参照して検索補間処理の動作を説明する。上述した検索範囲設定処理のステップSB7(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図5に図示するステップSC1を介して抽出格納処理を実行する。
抽出格納処理では、後述するように、構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期を特定するためのサーチ語を検索し、該当するサーチ語が有ると、構文解析の結果に基づきそのサーチ語に結びつく単語を入力文(テキストデータ)から抽出し、抽出したものの中から期間や時期を表す意味を持つ単語を選択する。選択された単語が唯一ならば、その単語を期間語として選定し、選択された単語が複数存在するならば、それら複数の単語の中でサーチ語との結びつけ係数が最大のものを期間語として選定する。そして、選定された期間語を日付情報に変換可能ならば、日付情報に変換する。
次いで、ステップSC2では、開始時期情報の有無、すなわち上記ステップSC1の抽出格納処理によって開始時期を表す期間語もしくは期間語から変換された日付情報のいずれかが得られたかどうかを判断する。開始時期情報(期間語又は日付情報のいずれか)が得られなければ、ステップSC3に進み、開始無しフラグをセットしてステップSC5に進む。
一方、開始時期情報(期間語又は日付情報のいずれか)が得られた場合には、ステップSC4に進み、得られた開始時期情報(期間語又は日付情報のいずれか)をRAM12のワークエリアWEに格納する。この後、ステップSC5を介して抽出格納処理を実行する。この抽出格納処理では、上記ステップSC1と同様、構文解析された入力文(テキストデータ)から終了時期を特定するためのサーチ語を検索し、該当するサーチ語が有ると、構文解析の結果に基づきそのサーチ語に結びつく単語を入力文(テキストデータ)から抽出し、抽出したものの中から期間や時期を表す意味を持つ単語を選択する。選択された単語が唯一ならば、その単語を期間語として選定し、選択された単語が複数存在するならば、それら複数の単語の中でサーチ語との結びつけ係数が最大のものを期間語として選定する。そして、選定された期間語を日付情報に変換可能ならば、日付情報に変換する。
次いで、ステップSC6では、終了時期情報の有無、すなわち上記ステップSC5の抽出格納処理によって終了時期を表す期間語もしくは期間語から変換された日付情報のいずれかが得られたかどうかを判断する。以下、終了時期情報が得られた場合と、終了時期情報が得られなかった場合とに分けて動作説明を進める。
(a)終了時期情報が得られた場合
この場合、ステップSC7に進み、得られた終了時期情報(期間語又は日付情報のいずれか)をRAM12のワークエリアWEに格納する。次いで、ステップSC8では、開始無フラグの有無を判断する。以下、開始無フラグが無い場合と開始無フラグが有る場合とに分けて動作説明を進める。
<開始無フラグが無い場合>
すなわち、上述したステップSC1の抽出格納処理にて開始時期情報(期間語又は日付情報のいずれか)が得られ、開始無しフラグがセットされていなければ、上記ステップSC8の判断結果は「NO」になり、ステップSC15に進み、上述したステップSC1の抽出格納処理で得られた開始時期情報と、上述したステップSC5の抽出格納処理で得られた終了時期情報とに基づきスケジュール検索する期間を設定する検索期間設定処理を実行して本処理を終える。
<開始無フラグが有る場合>
すなわち、上述したステップSC1の抽出格納処理にて開始時期情報(期間語又は日付情報のいずれか)が得られず、ステップSC3において開始無しフラグがセットされると、上記ステップSC8の判断結果が「YES」になり、ステップSC9を介して開始時期補間処理を実行する。
開始時期補間処理では、後述するように、スケジューラ部19が起動していれば、当該スケジューラ部19によって表示部13に表示される年月日情報を取得して開始時期情報に設定し、一方、スケジューラ部19が停止中ならば、カレンダ部15から取得した現在の年月日情報を開始時期情報に設定する。こうして開始時期情報が補間されると、ステップSC15に進み、補間された開始時期情報と終了時期情報とに基づきスケジュール検索する期間を設定する検索期間設定処理を実行して本処理を終える。
(b)終了時期情報が得られなかった場合
上述したステップSC5の抽出格納処理において、構文解析された入力文(テキストデータ)からサーチ語を検索することが出来ずに処理を終えてしまい、これにより終了時期情報が得られなかった場合には、上記ステップSC6の判断結果からステップSC10に進む。ステップSC10では、構文解析された入力文(テキストデータ)から例えば「昨日」や「明日」など期間を表す期間語を抽出する。次いで、ステップSC11では、開始無フラグの有無を判断する。以下、開始無フラグが無い場合と開始無フラグが有る場合とに分けて動作説明を進める。
<開始無フラグが無い場合>
すなわち、上述したステップSC1の抽出格納処理にて開始時期情報(期間語又は日付情報のいずれか)が得られ、開始無しフラグがセットされていなければ、上記ステップSC11の判断結果は「NO」になり、ステップSC13に進む。ステップSC13では、上記ステップSC10で抽出した期間語を日付情報に変換し、続くステップSC14では、その変換された日付情報を終了時期情報に設定する。この後、ステップSC15に進み、上述したステップSC1の抽出格納処理にて得られた開始時期情報と、上記ステップSC14にて設定された終了時期情報とに基づきスケジュール検索する期間を設定する検索期間設定処理を実行して本処理を終える。
<開始無フラグが有る場合>
すなわち、上述したステップSC1の抽出格納処理にて開始時期情報(期間語又は日付情報のいずれか)が得られず、ステップSC3において開始無しフラグがセットされた場合には、上記ステップSC11の判断結果が「YES」になり、ステップSC12を介して期間補間処理を実行する。
期間補間処理では、後述するように、スケジューラ部19が停止していれば、カレンダ部15から現在の年月日情報を取得し、スケジューラ部19が起動中ならば、当該スケジューラ部19によって表示部13に表示される年月日情報を取得しておき、上述のステップSC10において抽出した期間語(例えば「昨日」や「明日」など)を日付情報に変換し、変換された日付情報と取得した年月日情報とを比較する。
この比較の結果、日付情報が年月日情報より早い月であると、期間語(日付情報)を開始時期情報に、年月日情報を終了時期情報に設定する。日付情報と年月日情報とが同じ月であると、期間語(日付情報)−15日を開始時期情報に、期間語(日付情報)+15日を終了時期情報に設定する。日付情報が年月日情報より遅い月であると、期間語(日付情報)を終了時期情報に、年月日情報を開始時期情報に設定する。
そして、この後にステップSC15に進み、上記ステップSC12の期間補間処理によって設定される開始時期情報と終了時期情報とに基づきスケジュール検索する期間を設定する検索期間設定処理を実行して本処理を終える。
以上のように、検索補間処理では、構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期情報および終了時期情報を抽出し得た場合には、抽出した開始/終了時期情報に基づきスケジュール検索する期間を設定するが、それ以外の場合は下記[a]〜[c]の補間動作を行ってケジュール検索する期間を設定する。
[a]構文解析された入力文(テキストデータ)から終了時期情報のみ抽出し得た場合には、スケジューラ部19の起動の有無を判断し、起動中ならば当該スケジューラ部19によって表示部13に表示される年月日情報を取得して開始時期情報に設定し、一方、停止中ならばカレンダ部15から取得した現在の年月日情報を開始時期情報に設定する。そして、こうして補間された開始時期情報と構文解析された入力文(テキストデータ)から抽出した終了時期情報とに基づきスケジュール検索する期間を設定する。
[b]構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期情報を抽出し得たが、終了時期情報を抽出できなかった場合には、構文解析された入力文(テキストデータ)から例えば「昨日」や「明日」など期間を表す期間語を抽出し、それを日付情報に変換して終了時期情報に設定する。こうして補間された終了時期情報と構文解析された入力文(テキストデータ)から抽出した開始時期情報とに基づきスケジュール検索する期間を設定する。
[c]構文解析された入力文(テキストデータ)から開始/終了時期情報を抽出できなかった場合には、構文解析された入力文(テキストデータ)から例えば「昨日」や「明日」など期間を表す期間語を抽出して日付情報に変換し、スケジューラ部19が停止中ならカレンダ部15から現在の年月日情報を取得し、一方、スケジューラ部19が起動中なら当該スケジューラ部19によって表示部13に表示される年月日情報を取得する。
そして、変換された日付情報と取得した年月日情報とを比較し、日付情報が年月日情報より早い月であると、期間語(日付情報)を開始時期情報に、年月日情報を終了時期情報に設定する。日付情報と年月日情報とが同じ月であると、期間語(日付情報)−15日を開始時期情報に、期間語(日付情報)+15日を終了時期情報に設定する。日付情報が年月日情報より遅い月であると、期間語(日付情報)を終了時期情報に、年月日情報を開始時期情報に設定する。こうして補間された開始/終了時期情報に基づきスケジュール検索する期間を設定する。
(4)抽出格納処理の動作
次に、図6を参照して抽出格納処理の動作を説明する。上述した検索補間処理のステップSC1又はステップSC5(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図6に図示するステップSD1に進む。ステップSD1では、構文解析部18により構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期(又は終了時期)を特定するための単語(以下、サーチ語と称す)を検索する
具体的には、検索補間処理のステップSC1(図5参照)を介して本処理が実行された場合のステップSD1では、構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期を特定するためのサーチ語として時期の始点を表す格助詞「から」や「より」を検索する。
一方、検索補間処理のステップSC5(図5参照)を介して本処理が実行された場合のステップSD1では、構文解析された入力文(テキストデータ)から終了時期を特定するためのサーチ語として時期の終点を表す格助詞「まで」を検索する。
次いで、ステップSD2では、サーチ語の有無、つまりサーチ語を検索したかどうかを判断する。構文解析された入力文(テキストデータ)からサーチ語を検索出来ない場合には、判断結果が「NO」になり、本処理を終えるが、サーチ語を検索出来た場合には、判断結果が「YES」になり、ステップSD3に進む。
ステップSD3では、構文解析の結果に基づきサーチ語に結びつく単語を入力文(テキストデータ)から抽出し、続くステップSD4では、期間辞書を参照して、その抽出した単語が期間や時期を表す意味を持つものであるかどうかを判断し、期間や時期を表す意味を持つ単語を選択する。そして、ステップSD5では、上記ステップSD4にて選択された単語が唯一の場合にはその単語を期間語として選定し、上記ステップSD4にて選択された単語が複数存在する場合にはそれら複数の単語の中でサーチ語との結びつけ係数が最大のものを期間語として選定する。
続いて、ステップSD6では、上記ステップSD5において選定された期間語を日付情報に変換可能な否かを判別する。具体的には、期間語が例えば「昨日」や「木曜日」などのよに日付に関連するか否かを判断する。選定された期間語が日付情報に変換出来なければ、判断結果は「NO」となり、本処理を終える。なお、上記ステップSD5において選定された期間語が日付(○月○日)そのものであった場合には、ステップSD6の判断結果は「NO」となり、日付変換せずに本処理を終える。
これに対し、選定された期間語が日付情報に変換可能ならば、上記ステップSD6の判断結果は「YES」になり、ステップSD7に進み、期間語を日付情報に変換する。例えば期間語が「明日」の場合には、「明日」に相当する年月日情報の発生をカレンダ部15に指示して「明日」を特定する日付情報に変換して本処理を終える。
このように、抽出格納処理では、構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期(又は終了時期)を特定するためのサーチ語を検索し、該当するサーチ語が有ると、構文解析の結果に基づきそのサーチ語に結びつく単語を入力文(テキストデータ)から抽出し、抽出したものの中から期間や時期を表す意味を持つ単語を選択する。選択された単語が唯一ならば、その単語を期間語として選定し、選択された単語が複数存在するならば、それら複数の単語の中でサーチ語との結びつけ係数が最大のものを期間語として選定する。そして、選定された期間語を日付情報に変換可能ならば、日付情報に変換する。
(5)期間補間処理の動作
次に、図7を参照して期間補間処理の動作を説明する。上述した検索補間処理のステップSC12(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図7に図示するステップSE1に進み、スケジューラ部19が起動中であるか否かを判断する。スケジューラ部19が停止中ならば、判断結果は「NO」になり、ステップSE2に進み、カレンダ部15から現在の年月日情報を取得した後、ステップSE4に進む。
一方、スケジューラ部19が起動中であると、上記ステップSE1の判断結果は「YES」になり、ステップSE3に進み、スケジューラ部19によって表示部13に表示される年月日情報を取得してステップSE4に進む。そして、ステップSE4では、検索補間処理のステップSC10(図5参照)にて抽出した期間語を日付情報に変換する。次いで、ステップSE5では、この変換された日付情報と、上記ステップSE2又はSE3のいずれかで取得された年月日情報とを比較する。
上記ステップSE5の比較の結果、日付情報が年月日情報より早い月であったならば、ステップSE6に進み、期間語(日付情報)を開始時期情報に設定し、年月日情報を終了時期情報に設定して本処理を終える。
上記ステップSE5の比較の結果、日付情報と年月日情報とが同じ月であったならば、ステップSE7に進み、期間語(日付情報)−15日を開始時期情報に設定し、期間語(日付情報)+15日を終了時期情報に設定して本処理を終える。
上記ステップSE5の比較の結果、日付情報が年月日情報より遅い月であったならば、ステップSE8に進み、期間語(日付情報)を終了時期情報に設定し、年月日情報を開始時期情報に設定して本処理を終える。
このように、期間補間処理では、スケジューラ部19が停止中の時にはカレンダ部15から現在の年月日情報を取得し、一方、スケジューラ部19が起動中の時には当該スケジューラ部19によって表示部13に表示される年月日情報を取得しておき、構文解析された入力文(テキストデータ)から抽出した期間語(例えば「昨日」や「明日」など)を日付情報に変換する。
そして、変換された日付情報と取得した年月日情報とを比較し、日付情報が年月日情報より早い月の場合には、期間語(日付情報)を開始時期情報に、年月日情報を終了時期情報に設定する。日付情報と年月日情報とが同じ月の場合には、期間語(日付情報)−15日を開始時期情報に、期間語(日付情報)+15日を終了時期情報に設定する。日付情報が年月日情報より遅い月の場合には、期間語(日付情報)を終了時期情報に、年月日情報を開始時期情報に設定する。
(6)開始時期補間処理の動作
次に、図8を参照して期間補間処理の動作を説明する。上述した検索補間処理のステップSC9(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図8に図示するステップSF1に進み、スケジューラ部19が起動中であるか否かを判断する。スケジューラ部19が停止中ならば、判断結果は「NO」になり、ステップSF2に進み、カレンダ部15から現在の年月日情報を取得した後、ステップSF4に進む。
これに対し、スケジューラ部19が起動中であると、上記ステップSF1の判断結果は「YES」になり、ステップSF3に進み、スケジューラ部19によって表示部13に表示中の年月日情報を取得してステップSF4に進む。そして、ステップSF4では、取得した年月日情報を開始時期情報に設定して本処理を終える。
このように、開始時期補間処理では、スケジューラ部19が起動中であると、当該スケジューラ部19によって表示部13に表示中の年月日情報を取得して開始時期情報に設定し、一方、スケジューラ部19が起動していなければ、カレンダ部15から取得した現在の年月日情報を開始時期情報に設定する。
(7)具体的動作例
次に、図9〜図13を参照して上述した検索範囲設定処理の具体的な動作例について述べる。図9は開始時期と終了時期とを検出した一例を示す図である。この図に示すように、ユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で『××会社○○部長の出張予定明日から7日まで』と音声入力したとする。そうすると、先ず(a)では構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期を特定するためのサーチ語「から」を抽出する。
次に、(b)ではサーチ語に結びつく期間語の候補として「出張」、「予定」、「明日」を抽出する。続いて、(c)では期間語候補の中から開始時期の期間語として「明日」を選定する。そして、(d)では構文解析された入力文(テキストデータ)から終了時期を特定するためのサーチ語「まで」を抽出する。次いで、(e)ではサーチ語「まで」に結びつく終了時期の期間語として「7日」を選定する。これにより、「明日」を日付情報に変換して開始時期情報に設定し、終了時期情報を「7日」に設定することによりスケジュール検索する期間(範囲)が定まる。
図10は、期間語候補が複数存在する場合の一例を示す図である。この図に示すように、ユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で『明日金曜日からのミーティング予定項目』と音声入力したとする。そうすると、先ず(a)では構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期を特定するためのサーチ語「から」を抽出する。次に、(b)ではサーチ語に結びつく期間語の候補として「明日」、「金曜日」を抽出する。続いて、(c)では期間語候補の中から開始時期の期間語として「明日」および「金曜日」を選定する。そして、(d)ではサーチ語との結びつけ係数が最大の「金曜日」を期間語として選定し、これを日付情報に変換して開始時期情報に設定する。
図11は、終了時期のみ検出する場合の一例を示す図である。この図に示すように、ユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で『××社への出張予定を5月31日までで教えて』と音声入力したとする。そうすると、先ず(a)では構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期を特定するためのサーチ語が無いと判定する。次に、(b)では開始時期の期間語も無しと判定する。続いて、(c)では終了時期を特定するためのサーチ語「まで」を抽出する。そして、(d)ではサーチ語「まで」に結びつく「5月31日」を終了時期を表す期間語に選定する。なお、終了時期のみ検出した場合には、前述した開始時期補間処理によってスケジュール検索の開始時期を設定することになる。
図12は、開始時期のみ検出する場合の一例を示す図である。この図に示すように、ユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で『明日からの出張は』と音声入力したとする。そうすると、先ず(a)では構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期を特定するためのサーチ語「から」を抽出する。次に、(b)ではサーチ語「から」に結びつく「明日」を開始時期を表す期間語に選定する。続いて、(c)では終了時期を特定するためのサーチ語が無いと判定する。
図13は、期間語のみ検出する場合の一例を示す図である。この図に示すように、ユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で『木曜日の予定を出して』と音声入力したとする。そうすると、先ず(a)では構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期を特定するためのサーチ語が無いと判定する。次に、(b)では開始時期の期間語も無しと判定する。続いて、(c)では終了時期を特定するためのサーチ語が無いと判定する。次いで、(d)では「木曜日」を期間語とする。なお、この場合、期間語を日付情報に変換し、変換した日付情報±15日をスケジュール検索範囲に設定する。
以上説明したように、本実施形態では、ユーザがスケジュール検索する範囲を日常的な言葉使いである口語表現で音声入力すると、入力された音声を認識した一連の単語をテキストデータとして取り込み、一連の単語(文章)について単語と品詞の結びつきを文法規則に従って分析する構文解析を施し、構文解析された入力文(テキストデータ)から開始時期情報および終了時期情報が抽出されたら、抽出した開始/終了時期情報に基づきスケジュール検索する期間を設定するが、それ以外の場合、すなわち開始時期情報および終了時期情報のいずれか一方もしくは双方が構文解析された入力文(テキストデータ)から抽出できない場合には検索期間を補間してスケジュール検索する期間を設定するので、口語表現された音声入力で検索範囲を指定することができる。
実施の一形態によるスケジュール検索装置100電気的構成を示すブロック図である。 RAM12のメモリ構成を示すメモリマップである。 メインルーチンの動作を示すフローチャートである。 検索範囲設定処理の動作を示すフローチャートである。 検索補間処理の動作を示すフローチャートである。 抽出格納処理の動作を示すフローチャートである。 期間補間処理の動作を示すフローチャートである。 開始時期補間処理の動作を示すフローチャートである。 検索範囲設定処理の具体的な動作例を説明するための図である。 検索範囲設定処理の具体的な動作例を説明するための図である。 検索範囲設定処理の具体的な動作例を説明するための図である。 検索範囲設定処理の具体的な動作例を説明するための図である。 検索範囲設定処理の具体的な動作例を説明するための図である。
符号の説明
100 スケジュール検索装置
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 表示部
14 操作部
15 カレンダ部
16 音声入力部
17 音声認識部
18 構文解析部
19 スケジューラ部

Claims (9)

  1. 年月日情報とスケジュール内容とを対応付けてメモリ登録されるスケジュールデータの中から所望のスケジュールデータを検索するスケジュール検索装置において、
    入力された音声を認識する音声認識手段と、
    前記音声認識手段により認識された一連の単語から成る入力文について構文解析する構文解析手段と、
    前記構文解析手段により構文解析された入力文からスケジュール検索する開始時期とその終了時期とを抽出する時期抽出手段と、
    前記時期抽出手段により抽出された開始時期と終了時期とに応じて、スケジュール検索する範囲を設定する検索範囲設定手段と、
    メモリ登録されるスケジュールデータの中から前記検索範囲設定手段により設定された範囲に含まれる年月日情報のスケジュールデータを検索する検索手段と
    を具備することを特徴とするスケジュール検索装置。
  2. 前記時期抽出手段は、
    構文解析された入力文から開始時期又は終了時期を特定するサーチ語を検索するサーチ語検索手段と、
    前記サーチ語検索手段によってサーチ語が検索された場合、そのサーチ語に結びつく単語を構文解析された入力文から抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された単語の中から期間又は時期を表す意味を持つ単語を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された単語が唯一ならば、その単語を期間語として選定し、選択された単語が複数存在するならば、それら複数の単語の中でサーチ語との結びつけ係数が最大のものを期間語として選定する選定手段と、
    前記選定手段により選定された期間語を日付情報に変換して開始時期又は終了時期を生成する時期生成手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載のスケジュール検索装置。
  3. 前記検索範囲設定手段は、前記時期抽出手段が開始時期および終了時期のいずれか一方あるいは双方を抽出できなかった場合に、スケジュール検索する範囲を補間する補間手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載のスケジュール検索装置。
  4. 前記補間手段は、
    前記時期抽出手段が終了時期のみ抽出した場合に、開始時期を補間する開始時期補間手段と、
    前記時期抽出手段が開始時期のみ抽出した場合に、終了時期を補間する終了時期補間手段と、
    前記時期抽出手段が開始時期および終了時期を抽出し得ない場合に、検索期間を補間する期間補間手段と
    を具備することを特徴とする請求項3記載のスケジュール検索装置。
  5. 前記開始時期補間手段は、
    スケジューラ機能が起動しているか否かを判定する起動判定手段と、
    前記起動判定手段によりスケジューラ機能が起動中と判定された場合には当該スケジューラ機能によって表示される年月日情報を取得し、一方、停止中と判定された場合には現在の年月日情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された年月日情報を開始時期に設定する開始時期設定手段と
    を具備することを特徴とする請求項4記載のスケジュール検索装置。
  6. 前記終了時期補間手段は、
    構文解析された入力文から期間を表す期間語を抽出する期間語抽出手段と、
    前記期間語抽出手段により抽出された期間語を日付情報に変換し、変換した日付情報を終了時期に設定する終了時期設定手段と
    を具備することを特徴とする請求項4記載のスケジュール検索装置。
  7. 前記期間補間手段は、
    スケジューラ機能が起動しているか否かを判定する起動判定手段と、
    前記起動判定手段によりスケジューラ機能が起動中と判定された場合には当該スケジューラ機能によって表示される年月日情報を取得し、一方、停止中と判定された場合には現在の年月日情報を取得する取得手段と、
    構文解析された入力文から期間を表す期間語を抽出して日付情報に変換する期間語変換手段と、
    前記期間語変換手段により変換された日付情報と前記取得手段により取得された年月日情報とを比較して前後関係を判定する比較判定手段と、
    前記比較判定手段の比較判定結果に応じて、スケジュール検索する範囲を設定する範囲設定手段と
    を具備することを特徴とする請求項4記載のスケジュール検索装置。
  8. 前記範囲設定手段は、
    前記比較判定手段により日付情報が年月日情報より早い月であると比較判定された場合に、日付情報を開始時期に設定し、年月日情報を終了時期に設定する第1の設定手段と、
    前記比較判定手段により日付情報と年月日情報とが同じ月であると比較判定された場合に、日付情報から所定日数前を開始時期に設定し、日付情報から所定日数後を終了時期に設定する第2の設定手段と、
    前記比較判定手段により日付情報が年月日情報より遅い月であると比較判定された場合に、日付情報を終了時期に設定し、年月日情報を開始時期に設定する第3の設定手段と
    を具備することを特徴とする請求項7記載のスケジュール検索装置。
  9. 年月日情報とスケジュール内容とを対応付けてメモリ登録されるスケジュールデータの中から所望のスケジュールデータを検索するプログラムであって、
    入力された音声を認識する音声認識ステップと、
    前記音声認識ステップにより認識された一連の単語から成る入力文について構文解析する構文解析ステップと、
    前記構文解析ステップにより構文解析された入力文からスケジュール検索する開始時期とその終了時期とを抽出する時期抽出ステップと、
    前記時期抽出ステップにより抽出された開始時期と終了時期とに応じて、スケジュール検索する検索範囲を設定する検索範囲設定ステップと、
    メモリ登録されるスケジュールデータの中から前記検索範囲設定ステップにより設定された検索範囲に含まれる年月日情報のスケジュールデータを検索する検索ステップと
    をコンピュータで実行させることを特徴とするスケジュール検索プログラム。
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