JP6843689B2 - コンテキストに応じた対話シナリオを生成する装置、プログラム及び方法 - Google Patents
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決定された当該関連コンテキスト要素と、抽出された当該発話に係る情報とに基づいて、当該テキストに関連する関連テキストを生成する関連テキスト生成手段と、
生成された当該関連テキスト、又は当該関連テキストから選択された関連テキストに基づいて、当該関連テキストに係る関連コンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とし、当該関連テキストに係る発話に係る情報に基づいた発話を含む対話遷移パターンを生成する遷移パターン生成手段と
を有する対話シナリオ生成装置が提供される。
決定された当該潜在コンテキスト、又は当該潜在コンテキストから選択された潜在コンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とし、抽出された当該発話に係る情報に基づいた発話を含む対話遷移パターンを生成する遷移パターン生成手段と
を有する対話シナリオ生成装置が提供される。
対話シナリオに関連するテキストを取得して、当該テキストから固有表現と発話に係る情報とを抽出し、抽出した当該固有表現に関連する関連コンテキスト要素を、予め用意された辞書を用いて決定するコンテキスト決定手段と、
決定された当該関連コンテキスト要素と、抽出された当該発話に係る情報とに基づいて、当該テキストに関連する関連テキストを生成する関連テキスト生成手段と、
生成された当該関連テキスト、又は当該関連テキストから選択された関連テキストに基づいて、当該関連テキストに係る関連コンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とし、当該関連テキストに係る発話に係る情報に基づいた発話を含む対話遷移パターンを生成する遷移パターン生成手段と
してコンピュータを機能させる対話シナリオ生成プログラムが提供される。
対話シナリオに関連するテキストを取得して、当該テキストから固有表現と発話に係る情報とを抽出し、抽出した当該固有表現に関連する関連コンテキスト要素を、予め用意された辞書を用いて決定するステップと、
決定された当該関連コンテキスト要素と、抽出された当該発話に係る情報とに基づいて、当該テキストに関連する関連テキストを生成するステップと、
生成された当該関連テキスト、又は当該関連テキストから選択された関連テキストに基づいて、当該関連テキストに係る関連コンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とし、当該関連テキストに係る発話に係る情報に基づいた発話を含む対話遷移パターンを生成するステップと
を有する対話シナリオ生成方法が提供される。
図1は、本発明による対話シナリオ生成装置の一実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。
(A)「要約テキスト」から「固有表現」と「発話に係る情報」とを抽出し、抽出した「固有表現」に基づいて「コンテキスト」を決定し、
(B)決定した「コンテキスト」を、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とし、抽出された「発話に係る情報」に基づいた発話を含む「対話遷移パターン」を生成するのである。
同じく図1の機能ブロック図によれば、対話シナリオ生成装置1は、キーボード101と、要約テキスト保存部102と、固有表現辞書103と、コンテキスト保存部104と、同義語・関連語辞書105と、関連要約テキスト保存部106と、対話シナリオ保存部107と、ディスプレイ108と、通信インタフェース109と、プロセッサ・メモリとを有する。ここで、プロセッサ・メモリは、対話シナリオ生成装置1に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、対話シナリオ生成機能を実現させる。すなわち、対話シナリオ生成装置1は、本発明による対話シナリオ生成プログラムを搭載した、例えばパーソナル・コンピュータ(PC)、ノート型若しくはタブレット型コンピュータ、又はスマートフォン等であってもよい。
(1a)(例えばキーボード101から入出力制御部121を介して)要約テキストを取得し、
(1b)固有表現抽出部111において、取得した要約テキストから(ア)固有表現(コンテキスト要素)、及び(イ)発話に係る情報(発話情報)を抽出し、さらに、
(1c)コンテキスト判定部114において、抽出した(ア)固有表現(コンテキスト要素)に基づいてコンテキストを決定する。
(2a)取得した要約テキストとは異なる他の要約テキストを取得し、
(2b)固有表現抽出部111において、取得した他の要約テキストから固有表現を抽出し、
(2c)コンテキスト判定部114において、抽出した固有表現に基づいて新たなコンテキスト(潜在コンテキスト)を決定する
ことも好ましい。ここで、(2a)の他の要約テキストとして、例えば、シナリオ作成者が過去に作成し要約テキスト保存部102に保存しておいたものを読み出して使用することができる。このような他の要約テキストを利用する実施形態は、後に図3を用い、実施形態2として詳細に説明する。
(3a)要約テキストとこの要約テキストに基づいて生成された対話遷移フローとの組を複数取得し、
(3b)要約テキスト間類似度算出部112において、要約テキスト間の類似の度合いを算出し、
(3c)対話遷移フロー間類似度算出部113において、対応する対話遷移フロー間の類似の度合いを算出し、
(3d)コンテキスト判定部114において、要約テキスト間の類似の度合いと、対応する対話遷移フロー間の類似の度合いとに基づいて、当該要約テキストから対話遷移フローに影響する語句を抽出し、抽出した語句に基づいて新たなコンテキスト(潜在コンテキスト)を決定する
ことも好ましい。
(1d)決定されたコンテキスト、
(1e)(生成された関連テキスト若しくは当該関連テキストから選択された関連テキストに係る)関連コンテキスト要素、及び/又は
(2d,3e)決定された新たなコンテキスト(潜在コンテキスト)、若しくは当該新たなコンテキストから選択された新たなコンテキスト(潜在コンテキスト)
を、対話シナリオの対話遷移における遷移条件(分岐及び/又はターンの条件)とし、抽出された発話情報に基づいた発話を含む対話遷移パターンを生成する。
図2は、本発明による対話シナリオ生成方法の一実施形態を示すフローチャートである。
「ユーザが深夜自宅に帰った際にテレビをつけるかどうかを問いかける」
との要約テキストが取得されたとする。
(S102)要約テキストの形態素解析を実施する。
(S103)固有表現辞書103又は外部の固有表現データベース(DB)3を用いて、形態素解析処理済みの要約テキストから、コンテキスト要素としての固有表現と、発話情報である発話内容とを抽出する。
時間(固有表現):「深夜」、
場所(固有表現):「自宅」
発話内容:「テレビをつけるかどうか」
が抽出される。ここで、本実施形態では、抽出された固有表現を、その分類種をコンテキストとしたコンテキスト要素として取り扱う。例えば、上記の「深夜」は、時間というコンテキストのコンテキスト要素とされる。
(ア)時間:「朝」,場所:「自宅」,発話内容:「朝のニュースを見る?」
(イ)時間:「深夜」,場所:「オフィス」,発話内容:「大変だね!」
(ウ)時間:「朝」,場所:「オフィス」,発話内容:「今日の天気は晴れ」
ちなみに、例えば上記(イ)において、カメラで撮影された対話の相手の顔画像に対する表情分析結果から「疲れ」とのコンテキスト要素を抽出することを前提として、
(イ’)時間:「深夜」,場所:「オフィス」,表情:「疲れ」,発話内容:「大変だね!」
との情報を提示してもよい。
<深夜, 自宅, , テレビON確認>、
となる。
<朝, 自宅, , ニュース表示確認>、
<深夜, オフィス, (ネガティブ表情, )心配する挨拶>、及び
<朝, オフィス, , 天気確認>
の3つの特徴量ベクトル、及び対応する過去の要約テキストが読み出され、シナリオ作成者に提示される。ここで、要約テキストが生成されて提示される場合、(コンテキスト要素)+(発話内容)の形で生成・提示されるのである。
(S107)生成した関連要約テキスト、又はそのうちシナリオ作成者によって選択された関連要約テキストに基づいて状態遷移テーブルを生成する。
(ア1)「ユーザが朝自宅に帰った際に朝のニュースをみるかどうかを問いかける」
(イ'1)「ユーザが深夜オフィスに疲れた表情で入ってきた際、大変だねと言う」
(ウ1)「ユーザが朝オフィスに入ってきた際、今日の天気は晴れと言う」
との関連要約テキストが生成され、シナリオ作成者に提示される。このような関連要約テキストの提示を受けたシナリオ作成者は、例えばキーボード101を介し、それらの関連要約テキストの各々を採用するか否かの指示を行うことができる。
図3は、本発明による対話シナリオ生成方法の他の実施形態を示すフローチャートである。
(S202)取得された要約テキストの形態素解析を実施する。
(S203)固有表現辞書103内に収録されていない語句でコンテキストになり得るものを、公知の線形判別分析(LDA,Linear Discriminant Analysis)等の手法によって、形態素解析処理済みの過去の要約テキストから、潜在コンテキスト要素として抽出する。
(S205)シナリオ作成者によって潜在コンテキストが存在するか否かが判断され、その指示を受ける。ここで、潜在コンテキストは存在しない(潜在コンテキストなし)との指示を受けた場合、ステップS207に移行する。
(S206)一方、ステップS205で潜在コンテキストが存在する(潜在コンテキストあり)との指示を受けた場合、抽出した潜在コンテキスト要素から潜在コンテキストを決定する。この決定された新たな潜在コンテキストは、作成中の要約テキストや、さらには固有表現辞書103に反映されることも好ましい。
(S208)一方、ステップS207でコンテキストを拡充するとの指示を受けた場合、同義語・関連語辞書105又は外部の同義語・関連語データベース4を用いて、抽出した潜在コンテキスト要素の同義語や関連語を決定し、これらを、関連する潜在コンテキスト要素(拡充設定値)としてディスプレイ108に表示し、シナリオ作成者に提示する。
(S210)生成した関連要約テキストに基づいて状態遷移テーブルを生成する。
図4は、本発明による対話シナリオ生成方法の更なる他の実施形態を示すフローチャートである。
(S302)要約テキストの形態素解析を実施する。
(S304)算出されたこれらの類似度に基づいて、潜在コンテキスト要素を抽出する。
図5は、テキスト間及びフロー間の類似度を用いた潜在コンテキスト要素の抽出に係る実施例1を説明するための模式図である。
・図5(A)に示す「妻が午後家から出るとき挨拶する」、及び
・図5(B)に示す「雨の日に妻が午後家から出るとき挨拶する」
が取得されている。ここで、前提として、時間、場所及び動作は、すでに正例として決定された既知のコンテキストであり、一方、天候は、これまでコンテキストとの判断はなされていない。
(a)ターン数、(b)条件分岐数、(c)発話意図スロット
等を採用することができる。ちなみに、(b)の条件分岐数を説明するための対話遷移フローの1つの例を図5(C)に示している。
図6は、テキスト間及びフロー間の類似度を用いた潜在コンテキスト要素の抽出に係る実施例2を説明するための模式図である。
・図6(A)に示す「子供が朝学校に行くとき挨拶する」
・図6(B)に示す「子供が朝妻と学校に行くとき挨拶する」
が取得されている。ここで、前提として、時間、場所及び動作は、すでに正例として決定された既知のコンテキストであり、一方、人物はこれまで、コンテキストの負例、すなわち非コンテキストとなっている。
図7は、テキスト間及びフロー間の類似度を用いた潜在コンテキスト要素の抽出に係る実施例3を説明するための模式図である。
・図7(A)に示す「深夜家に帰る」
・図7(B)に示す「彼女が深夜家に帰る」
が取得されている。ここで、前提として、時間、場所及び動作は、すでに正例として決定された既知のコンテキストであり、一方、人物は、これまでコンテキストとの判断はなされていない。
101 キーボード
102 要約テキスト保存部
103 固有表現辞書
104 コンテキスト保存部
105 同義語・関連語辞書
106 関連要約テキスト保存部
107 対話シナリオ保存部
106 ディスプレイ
109 通信インタフェース
11 コンテキスト決定部
111 固有表現抽出部
112 要約テキスト間類似度算出部
113 対話遷移フロー間類似度算出部
114 コンテキスト判定部
115 関連コンテキスト要素決定部
116 関連要約テキスト生成部
117 遷移パターン生成部
121 入出力制御部
122 通信制御部
2 要約テキスト蓄積部
3 固有表現データベース(DB)
4 同義語・関連語データベース(DB)
Claims (8)
- 対話シナリオに関連するテキストを取得して、当該テキストから固有表現と発話に係る情報とを抽出し、抽出した当該固有表現に関連する関連コンテキスト要素を、予め用意された辞書を用いて決定するコンテキスト決定手段と、
決定された当該関連コンテキスト要素と、抽出された当該発話に係る情報とに基づいて、当該テキストに関連する関連テキストを生成する関連テキスト生成手段と、
生成された当該関連テキスト、又は当該関連テキストから選択された関連テキストに基づいて、当該関連テキストに係る関連コンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とし、当該関連テキストに係る発話に係る情報に基づいた発話を含む対話遷移パターンを生成する遷移パターン生成手段と
を有することを特徴とする対話シナリオ生成装置。 - 対話シナリオに関連するテキストを取得して、当該テキストと該テキストに基づいて生成された対話遷移フローとの組を複数取得し、当該テキスト間の類似の度合いと、対応する当該対話遷移フロー間の類似の度合いとに基づいて、当該テキストから対話遷移フローに影響する語句を抽出し、また当該テキストから発話に係る情報を抽出し、抽出した当該語句に基づいて潜在コンテキストを決定するコンテキスト決定手段と、
決定された当該潜在コンテキスト、又は当該潜在コンテキストから選択された潜在コンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とし、抽出された当該発話に係る情報に基づいた発話を含む対話遷移パターンを生成する遷移パターン生成手段と
を有することを特徴とする対話シナリオ生成装置。 - 前記コンテキスト決定手段は、当該テキスト同士が類似しているにもかかわらず、対応する当該対話遷移フロー同士が類似していない場合、当該テキスト間の差分に相当する当該語句を抽出し、当該語句が当該対話遷移フロー間の相違をもたらしたとして、当該語句に基づいて潜在コンテキストを決定することを特徴とする請求項2に記載の対話シナリオ生成装置。
- 前記コンテキスト決定手段は、述語項構造解析によって、抽出した当該語句の語句種を決定し、決定した当該語句種に基づいて潜在コンテキストを決定することを特徴とする請求項2又は3に記載の対話シナリオ生成装置。
- 前記コンテキスト決定手段は、当該テキストから抽出した当該固有表現に基づいてコンテキストを決定し、
前記遷移パターン生成手段は、当該固有表現に基づき決定された当該コンテキストが採用された場合には、採用された当該コンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とする
ことを特徴とする請求項1に記載の対話シナリオ生成装置。 - 前記コンテキスト決定手段は、当該テキストとは異なる他のテキストを取得して、当該他のテキストから固有表現を抽出し、抽出した当該固有表現に基づいて新たなコンテキストを決定し、
前記遷移パターン生成手段は、当該新たなコンテキストが選択された場合には、当該新たなコンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とする
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の対話シナリオ生成装置。 - 対話シナリオを生成する装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
対話シナリオに関連するテキストを取得して、当該テキストから固有表現と発話に係る情報とを抽出し、抽出した当該固有表現に関連する関連コンテキスト要素を、予め用意された辞書を用いて決定するコンテキスト決定手段と、
決定された当該関連コンテキスト要素と、抽出された当該発話に係る情報とに基づいて、当該テキストに関連する関連テキストを生成する関連テキスト生成手段と、
生成された当該関連テキスト、又は当該関連テキストから選択された関連テキストに基づいて、当該関連テキストに係る関連コンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とし、当該関連テキストに係る発話に係る情報に基づいた発話を含む対話遷移パターンを生成する遷移パターン生成手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする対話シナリオ生成プログラム。 - 対話シナリオを生成する装置に搭載されたコンピュータにおいて実施される対話シナリオ生成方法であって、
対話シナリオに関連するテキストを取得して、当該テキストから固有表現と発話に係る情報とを抽出し、抽出した当該固有表現に関連する関連コンテキスト要素を、予め用意された辞書を用いて決定するステップと、
決定された当該関連コンテキスト要素と、抽出された当該発話に係る情報とに基づいて、当該テキストに関連する関連テキストを生成するステップと、
生成された当該関連テキスト、又は当該関連テキストから選択された関連テキストに基づいて、当該関連テキストに係る関連コンテキストを、対話シナリオの対話遷移における遷移の条件とし、当該関連テキストに係る発話に係る情報に基づいた発話を含む対話遷移パターンを生成するステップと
を有することを特徴とする対話シナリオ生成方法。
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JP2017084493A JP6843689B2 (ja) | 2017-04-21 | 2017-04-21 | コンテキストに応じた対話シナリオを生成する装置、プログラム及び方法 |
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JP2017084493A Active JP6843689B2 (ja) | 2017-04-21 | 2017-04-21 | コンテキストに応じた対話シナリオを生成する装置、プログラム及び方法 |
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