JP2010090749A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャニスタに蓄積されたベーパを確実に排出すると共に、空燃比の制御を安定させる内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供する。
【解決手段】本実施の形態における内燃機関の蒸発燃料処理装置50は、燃料タンク33と、燃料タンク33で発生する蒸発燃料Vを捕集するキャニスタ51と、燃料タンク33内の原料燃料Fをデリバリパイプ31に送給する燃料供給管32と、燃料タンク33内の蒸発燃料Vをキャニスタ51に供給する蒸発燃料連通管52とを有する内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、キャニスタ51から脱離された蒸発燃料Vを加圧し、液化処理する液化タンク55と、キャニスタ51で捕集された蒸発燃料Vを液化タンク55に吸出す蒸発燃料導出管56とからなる液化手段53と、液化手段53で液化した液化燃料Lをデリバリパイプ31に送給する液化燃料供給管54とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンク内で生じた蒸発燃料を処理する内燃機関の蒸発燃料処理装置に関する。
従来、ガソリンエンジンを搭載した自動車においては、燃料タンク内で蒸発した蒸発燃料が大気に放出されることを防止するために、蒸発燃料処理装置が備えられている。
従来、蒸発燃料処理装置として、燃料タンク内で発生した蒸発燃料(ベーパ)を導入(パージ)して、体内に充填した活性炭等の吸着材に捕集するキャニスタと、該キャニスタとエンジンのインテークマニホールドを連通するパージ通路と、該パージ通路をエンジンの運転状態により開閉する電磁弁とを設けたものがある。
この蒸発燃料処理装置は、燃料を燃料タンクへ給油するときに発生する蒸発燃料及び給油後にエンジンの停止中などにおいて燃料タンク内に発生した蒸発燃料を、エンジンの運転状態により電磁弁を開作動し、蒸発燃料を通す連通管を通じてキャニスタ内に導入させ、キャニスタ内の吸着剤に吸着させる。そして、蒸発燃料連通管と吸気通路とを連通し、エンジンのインテークマニホールドに作用する吸気負圧とキャニスタの大気ポート部の大気圧との差圧を利用して大気ポートより新気(空気)を導入する。そして、キャニスタの吸着剤に吸着されていた蒸発燃料を新気とともにエンジンのインテークマニホールド内へパージして内燃機関に供給し、エンジンで燃焼させ、蒸発燃料の大気への放出を抑制する。
このとき、予め設定された空気量とインジェクタからのガソリンの噴出量とは別にキャニスタからの蒸発燃料が追加的にエンジンの燃焼室に吸入されるため、設定空燃比が変化し、空燃比制御や排気エミッションが悪化する可能性がある。このため、キャニスタからパージされる蒸発燃料量を学習によって推定して制御するなどインテークマニホールド内へ導入されたべーパ相当分はインジェクタの燃料噴射量を補正制御し、空燃比制御や排気エミッションを得ることで対応している。
また、エンジンの停止時などには、吸気負圧が得られないため、キャニスタに捕集されたベーパが、吸気通路へパージされにくく、燃料タンクで発生するベーパの処理が困難になる。そのため、燃料タンクで発生するベーパをキャニスタで一旦捕集し、その捕集されたベーパを液化して液化燃料として燃料タンクへ回収することで、燃料タンクで発生するベーパを有効に処理するようにしている(特許文献1〜6)。
特開2002−122047号公報 特開2002−122048号公報 特開2000−8982号公報 特開2000−104630号公報 特開2003−314381号公報 特開2002−256985号公報
しかしながら、キャニスタからパージされる蒸発燃料量を学習によって推定して制御するようにしても、ベーパ相当分の燃料量は正確に把握することはできないため、ベーパを吸気通路へパージする時に燃料噴射量を補正制御するようにしても空燃比を制御しきれない場合がある、という問題がある。
また、ベーパをキャニスタからインテークマニホールド内へ導入することが可能なのはエンジン運転中のみであるため、高性能、低燃費のエンジンとして例えばハイブリッドシステムのようにエンジンが殆ど回らない車両では、インテークマニホールド内に作用する吸気負圧が小さくなるようになっている。そのため、キャニスタ内に捕集されたベーパをエンジンのインテークマニホールドに作用する吸気負圧によってパージする方法では、キャニスタ内のベーパを十分にパージすることができず、キャニスタに蓄積されたベーパは排出しきれない場合がある、という問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、キャニスタに蓄積されたベーパを確実に排出すると共に、空燃比の制御を安定させる内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置は、原料燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を捕集するキャニスタと、前記燃料タンク内の前記原料燃料をデリバリパイプに送給する燃料供給管と、前記燃料タンク内の前記蒸発燃料を前記キャニスタに供給する蒸発燃料連通管とを有する内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、前記キャニスタで捕集された前記蒸発燃料を液化する液化手段と、前記液化手段で前記蒸発燃料を液化した液化燃料を前記デリバリパイプに送給する液化燃料供給管とを有することを特徴とする。
本発明に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置においては、前記液化手段が、前記キャニスタから脱離された前記蒸発燃料を貯留し、貯留された前記蒸発燃料を加圧し、前記蒸発燃料を液化処理する液化タンクと、前記キャニスタで捕集された前記蒸発燃料を前記液化タンクに導出する蒸発燃料導出管とからなることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置においては、前記液化タンクと前記燃料タンクとを連通する燃料回収通路とを有することを特徴とする。
本発明によれば、原料燃料を貯留する燃料タンクで発生する蒸発燃料を捕集するキャニスタで捕集された前記蒸発燃料を液化する液化手段と、前記液化手段で前記蒸発燃料を液化した液化燃料をデリバリパイプに送給する液化燃料供給管とを有するので、前記液化手段により前記キャニスタに蓄積されたベーパを液化し、液化された液化燃料を前記液化燃料供給管を介して前記デリバリパイプに送給することができる。このため、前記キャニスタに蓄積されたベーパは吸気負圧を利用して吸気通路に排出する必要はないため、前記キャニスタに蓄積されたベーパを確実に排出することができる。
また、前記キャニスタに蓄積されたベーパを吸気通路へパージし、ベーパ相当分の燃料量に応じて燃料噴射量の補正制御を行なう必要はなく、前記液化手段により液化した液化燃料を前記液化燃料供給管を介してデリバリパイプに送給するため、燃料噴射量の補正制御を安定させ、空燃比の制御を安定させることができる。
以下に、この発明に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置をエンジンシステムに適用した例について図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
[発明の実施の形態]
図1は、本発明の蒸発燃料処理装置をエンジンシステムに適用した場合の実施の形態の概略構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、本実施の形態の内燃機関において、内燃機関としてのエンジン10は、ポート噴射式多気筒エンジンであって、このシリンダブロック11に形成された各シリンダボア13にピストン14がそれぞれ上下移動自在に嵌合している。そして、シリンダブロック11の下部にクランクケース15が締結され、このクランクケース15内にクランクシャフト16が回転自在に支持されており、各ピストン14はコネクティングロッド17を介してこのクランクシャフト16にそれぞれ連結されている。
燃焼室18は、シリンダブロック11におけるシリンダボア13の壁面とシリンダヘッド(不図示)の下面とピストン14の頂面により構成されており、この燃焼室18は、上部(シリンダヘッド(不図示)の下面)の中央部が高くなるように傾斜したペントルーフ形状をなしている。そして、この燃焼室18の上部、つまり、シリンダヘッド(不図示)の下面に吸気ポート19及び排気ポート20が対向して形成されており、この吸気ポート19及び排気ポート20に対して、吸気弁21及び排気弁22が設けられている。
吸気弁21及び排気弁22は、シリンダヘッド(不図示)に軸方向に沿って移動自在に支持される。従って、吸気弁21及び排気弁22が所定のタイミングで上下移動することで、吸気ポート19及び排気ポート20を開閉し、吸気ポート19と燃焼室18、燃焼室18と排気ポート20とをそれぞれ連通することができる。
吸気ポート19には、吸気マニホールド23を介してサージタンク24が連結され、このサージタンク24に吸気管25が連結されており、この吸気管25の空気取入口にエアクリーナ26が取付けられている。そして、吸気管25には、このエアクリーナ26の下流側に位置してスロットル弁27を有する電子スロットル装置28が設けられている。
エンジン10の各気筒の燃焼室18には、エアクリーナ26からスロットル弁27の制御を受けて、サージタンク24および吸気管25を介して空気が吸入される。
また、シリンダヘッド(不図示)には、各吸気ポート19に対して、アルコールとガソリンとを単独でまたは混合した燃料を噴射可能なインジェクタ(燃料噴射弁)30がそれぞれ装着されている。このインジェクタ30は、基端部がデリバリパイプ31に連結され、このデリバリパイプ31には、燃料供給管32を介して燃料タンク33内に設けられたフィードポンプ(燃料ポンプ)34が連結されている。更に、シリンダヘッド(不図示)には、燃焼室18の上方に位置して混合気に着火する点火プラグ35が装着されている。
一方、排気ポート20には、排気マニホールド36を介して排気管37が連結されており、この排気管37には排気ガス中に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOX)などの有害物質を浄化処理する三元触媒38、39が装着されている。
すなわち、エンジン10から排出される排気ガスは、先ず三元触媒38で浄化され、この三元触媒38で浄化しきれなかった排気ガスが三元触媒39によって浄化されるようになっている。
これらの三元触媒38、39は、所定量の酸素を吸蔵することができ、排気ガス中にHCやCO等の未燃成分が含まれている場合は、吸蔵している酸素を用いてそれらを酸化し、また、排気ガス中にNOX等の酸化成分が含まれている場合には、それらを還元し、放出された酸素を吸蔵することができるように構成されている。
また、三元触媒38の上流には、排気ガス中の酸素濃度を検出する空燃比センサ(以下、「A/Fセンサ」という。)40が設けられている。すなわち、このA/Fセンサ40は、三元触媒38に流入する排気ガスの酸素濃度に基づいて内燃機関10で燃焼された混合気の空燃比を検出するものである。
また、三元触媒38の下流には、排気ガス中の酸素濃度検出手段であるサブO2センサ41が設けられている。即ち、このサブO2センサ41は、三元触媒38を流出した排気ガスの酸素濃度に基づいて、燃料リッチな排気ガス(HC、COを含む排気ガス)であるか、あるいは燃料リーンな排気ガス(NOXを含む排気ガス)であるか否かを検出するものである。
また、各インジェクタ30には、燃料タンク33に貯留された燃料が燃料供給管32を介して供給される。エンジン10は、燃料としてアルコールとガソリンとをそれぞれ単独でまたは混合して使用可能に構成されているので、燃料タンク33には、所定のアルコール濃度を有する燃料が貯留される。この燃料は、ガソリン100%の場合や、メタノール、エタノール等のアルコールがガソリンに混合された混合燃料の場合、更にはアルコール100%の場合もある。
また、本実施の形態における内燃機関の蒸発燃料処理装置50は、原料燃料Fを貯留する燃料タンク33と、燃料タンク33で発生する蒸発燃料(ベーパ)Vを捕集するキャニスタ51と、燃料タンク33内の原料燃料Fをデリバリパイプ31に送給する燃料供給管32と、燃料タンク33内のベーパVをキャニスタ51に供給する蒸発燃料連通管52とを有する内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、キャニスタ51で捕集されたベーパVの燃料成分を液化する液化手段53と、液化手段53でベーパVを液化した液化燃料Lをデリバリパイプ31に送給する液化燃料供給管54とを有するものである。
また、本実施の形態において、液化手段53は、キャニスタ51から脱離されたベーパVを貯留し、貯留されたベーパVを加圧し、ベーパVを液化処理する液化タンク55と、キャニスタ51で捕集されたベーパVを液化タンク55に導出する蒸発燃料導出管56とからなるものである。また、液化タンク55内には、液化タンク55内の圧力を調整するレギュレータ57が設けられている。液化タンク55内の圧力の調整は液化タンク55に設けたレギュレータ57を用いて行われる。よって、蒸発燃料導出管56を介して液化タンク55内に導出されたベーパVは液化タンク55内で加圧して液化され、液化タンク55内に貯蔵するようにしている。
また、液化タンク55と燃料タンク33との間には、液化タンク55と燃料タンク33とを連通する燃料回収通路58とが設けられ、蒸発燃料導出管56、燃料回収通路58、液化燃料供給管54の各通路には通路を開閉する電磁式の第一の弁59〜第三の弁61が各々設けられている。また、キャニスタ51には、車外に通じる空気排出管62が接続されている。
燃料タンク33内には、蓄えられた原料燃料Fが蒸発することによってHC(炭化水素)など燃料成分であるベーパVが発生し、燃料タンク33内はベーパVを含む空気が充満する。そして、蒸発燃料連通管52に設けられた第四の弁63を開き、燃料タンク33から燃料タンク33内で発生したベーパVを含む空気は蒸発燃料連通管52を通過してキャニスタ51に送給される。
キャニスタ51には、活性炭などからなる吸着剤64が内蔵されている。キャニスタ51の内部は、吸着剤64を境にベーパ室65と大気室66とに区画される。吸着剤64の中には、そこに捕集されたベーパVを加熱するためのヒータ(不図示)が設けられる。大気室66は、空気排出管62により大気に連通可能である。蒸発燃料連通管52には、蒸発燃料連通管52を開閉するための電磁式の第四の弁63が設けられ、空気排出管62には、空気排出管62を開閉するための電磁式の第五の弁66が設けられる。
以上の構成により、ベーパ室65には、蒸発燃料連通管52からHCなど燃料成分であるベーパVを含む空気が供給され、ベーパVがその吸着剤64に吸着されることによって、ベーパVを含む空気がベーパVと空気とに分離される。分離された空気は、空気排出管62を通って大気に開放される。また、キャニスタ51で吸着剤64に吸着されたベーパVは、液化タンク55内を減圧することで吸着剤64から脱離して、ベーパVを含むガスがパージガスとして蒸発燃料導出管56より抜出されて液化タンク55に送給される。
また、ベーパVはキャニスタ51より液化タンク55にパージし、貯留された後、蒸発燃料導出管56、燃料回収通路58、液化燃料供給管54の各々に設けられている第一の弁59〜第三の弁61を封鎖する。そして、液化タンク55内のベーパVが外部にパージしないようにする。その後、液化タンク55内を加圧してパージされたベーパVを液化し、液化燃料Lに戻す。この液化燃料Lは原料燃料Fが蒸発して生じたものであり、燃料性状としては原料燃料Fと同様のものである。そして、液化燃料供給管54の第三の弁60のみを開放し、蒸発燃料導出管56、燃料回収通路58に設けられている第一の弁59、第二の弁60は封鎖しておき、デリバリパイプ31に送給する。
これにより、液化手段53の液化タンク55でベーパVを液化した液化燃料Lを液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31に送給することができる。このため、キャニスタ51に蓄積されたベーパVは吸気負圧を利用して吸気通路に排出する必要はないため、キャニスタ51に蓄積されたベーパVを確実に排出することができる。
また、本実施形態によれば、従来のようにキャニスタ51に蓄積されたベーパVを吸気管25へパージし、ベーパ相当分の燃料量に応じて燃料噴射量の補正制御を行なう必要はなく、液化タンク55で液化した液化燃料Lを液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31に送給することができる。これにより、インジェクタ30から燃料を安定して噴射させることができるため、インジェクタ30において燃料噴射量の補正制御を安定して行なうことができ、空燃比の制御を安定させることができる。
また、キャニスタ51でベーパVを脱離している時、液化タンク55でベーパVを加圧して液化している時、液化タンク55からデリバリパイプ31へ原料燃料Fを流入させている時に、イグニッションスイッチ(IG SW)をオフとしてエンジンの運転を中止した場合、キャニスタ51でのベーパVの脱離、液化タンク55でのベーパVの加圧、液化タンク55からデリバリパイプ31への液化燃料Lの流入を中止し、処理中のベーパV又は液化燃料Lはキャニスタ51又は燃料タンク33に戻すようにする。
これにより、運転中でない時に処理中のベーパV又は液化燃料Lが通路内に残留するのを防止することができる。
また、キャニスタ51は、ベーパVを大気中に開放させないためベーパVを一時貯蔵しておき、エンジン10の稼動中にキャニスタ51の吸着剤64で分離したベーパVを吸気管25に送給し、吸気管25から燃焼室18へと導き、燃焼させるようにしてもよい。
車両には電子制御ユニット(ECU)70が搭載されており、このECU70は、インジェクタ30や点火プラグ35などを制御可能となっている。
即ち、吸気管25の上流側には、エアフローセンサ71及び吸気温センサ72が装着され、サージタンク24には吸気圧センサ73が装着されており、計測した吸入空気量、吸気温度、吸気圧(吸気管負圧)をECU70に出力している。また、電子スロットル装置28には、スロットルポジションセンサ74が装着されており、現在のスロットル開度をECU70に出力しており、アクセルペダルに装着されたアクセルポジションセンサ75は、現在のアクセル開度をECU70に出力している。
更に、クランク角センサ76は、検出した各気筒のクランク角度をECU70に出力し、このECU70は検出したクランク角度に基づいて各気筒における吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程を判別すると共に、エンジン回転数(エンジン回転速度)を算出している。また、シリンダブロック11には、エンジン冷却水温を検出する水温センサ77が設けられており、検出したエンジン冷却水温をECU70に出力している。また、排気管37には、三元触媒38の上流側及び下流側に位置して排気ガスの酸素濃度を検出するA/Fセンサ40、サブO2センサ41が設けられており、検出した酸素濃度をECU70に出力している。
また、燃料供給管32には、供給される原料燃料Fの温度を検出する燃料温度センサ(不図示)が配置されており、これらのセンサの出力もECU70に送信される。また、燃料ポンプ34はECU70に接続され、ECU70によりその作動が制御されている。更に、ECU70は、第一の弁59〜第三の弁61、第四の弁63、第五の弁67の開閉を制御する。
従って、ECU70は、検出した吸入空気量、吸気温度、吸気圧、スロットル開度、アクセル開度、エンジン回転数、エンジン冷却水温、回転位相などのエンジン運転状態に基づいて燃料噴射量(燃料噴射時間)、噴射時期、点火時期などを決定し、インジェクタ30及び点火プラグ35を駆動して燃料噴射及び点火を実行する。また、ECU70は、検出した排気ガスの酸素濃度をフィードバック制御することで、空燃比がストイキ(理論空燃比)となるように燃料噴射量を補正しており、エンジンの運転状態に応じて制御されている。
[運転制御方法]
つぎに、本実施の形態の内燃機関の蒸発燃料処理装置を適用したエンジンシステムにおける運転制御方法について図2のフローチャートに基づいて図1を参照しつつ具体的に説明する。
図2は、本実施の形態に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置を適用したエンジンシステムにおける運転制御方法を示すフローチャートである。以下の制御は、上記ECU70により行われる。
図2に示すように、本実施の形態に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置を適用したエンジンシステムにおける運転制御方法は、キャニスタ51で吸着したベーパVを液化タンク55に供給し、液化タンク55内にベーパVを貯留し、液化タンク55内のベーパVを液化処理して液化燃料Lに戻した後、デリバリパイプ31に送給するものである。
即ち、本実施の形態に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置を適用したエンジンシステムにおける運転制御方法は、キャニスタ51で吸着したベーパVを脱離し、この脱離したベーパVを液化タンク55に供給するベーパ脱離工程(ステップS12〜ステップS14)と、液化タンク55内を加圧し、液化タンク55内に貯留されているパージガス中のベーパVを液化処理する液化処理工程(ステップS15〜ステップS17)と、液化タンク55内でベーパVを加圧処理することで生じた液化燃料Lをデリバリパイプ31へ送給する燃料流入工程(ステップS18〜ステップS20)とを有する工程とからなる。
まず、図2において、ステップS11では、イグニッションスイッチ(IG SW)をオンとした後、第一の所定時間経過しているか否かを判定する。即ち、エンジン始動後、第一の所定時間経過しているか否かの確認を行なう。
また、第一の所定時間とは、例えばキャニスタ51内の吸着剤64が吸着できるベーパVの吸着量が限界となる時間をいう。
エンジン始動後、燃料タンク33内に発生したベーパVは蒸発燃料連通管52を介してキャニスタ51の吸着剤64に吸着される。第一の所定時間を経過することでキャニスタ51内の吸着剤64に吸着できるベーパVの吸着量は限界に近くなる。ステップS11の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)をオンとした後、第一の所定時間を経過していると判定された(ステップS11:Yes)場合、即ち、エンジンを始動してから第一の所定時間経過していると判断された場合には、ステップS12へ移行する。
<ベーパ脱離工程(ステップS12〜ステップS14)>
次に、ステップS12では、キャニスタ51の吸着剤64からベーパVを脱離し、脱離したベーパVを蒸発燃料導出管56を介して液化タンク55に供給する。
図3は、ベーパの脱離中の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。図3中、各々の弁の白抜きが弁の開放を示し、弁の罰印が弁の封鎖を示す。以後、図4〜図8においても同様である。図3に示すように、液化タンク55内をレギュレータ57で減圧し、第一の弁59は開放し、第二の弁60、第三の弁61は封鎖する。これにより、キャニスタ51の吸着剤64からベーパVが脱離し、脱離したベーパVは、脱離したベーパVを含むパージガスとして蒸発燃料導出管56を介して液化タンク55に供給される。そして、ステップS12で、液化タンク55内にベーパVを供給した後、ステップS13へ移行する。
次に、ステップS13では、イグニッションスイッチ(IG SW)がオフか否かを判定する。ステップS13の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)がオンと判定された(ステップS13:No)場合、即ち、エンジンの運転が維持されている状態であると判断された場合には、ステップS14へ移行する。
次に、ステップS14では、キャニスタ51の吸着剤64からベーパVの脱離処理が完了しているか否かを判定する。ステップS14の判定の結果、キャニスタ51でベーパVの脱離処理が完了していると判定された(ステップS14:Yes)場合、即ち、キャニスタ51の吸着剤64に吸着されたベーパVが脱離していると判断された場合には、ステップS15へ移行する。
また、ステップS14の判定の結果、キャニスタ51でベーパVの脱離処理が完了していないと判定された(ステップS14:No)場合、即ち、キャニスタ51の吸着剤64に吸着されたベーパVが全て脱離されてないと判断された場合には、ステップS12に戻り、キャニスタ51の吸着剤64からベーパVの脱離処理を継続する。
<液化処理工程(ステップS15〜ステップS17)>
次に、ステップS15では、液化タンク55内を加圧して液化タンク55内に貯留されているパージガス中のベーパVを加圧処理する。図4は、ベーパの液化処理中の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。図4に示すように、第一の弁59〜第三の弁61は全て封鎖し、液化タンク55内のベーパVを含むパージガスをレギュレータ57で加圧する。液化タンク55内に貯留されているパージガスを加圧することで、パージガス中のベーパVは液化して液化燃料Lに戻る。そして、ステップS15で、液化タンク55内に貯留されているベーパVを加圧して液化した後、ステップS16へ移行する。
次に、ステップS16では、ステップS13と同様に、イグニッションスイッチ(IG SW)がオフか否かを判定する。ステップS16の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)がオンと判定された(ステップS16:No)場合、即ち、エンジンの運転が維持されている状態であると判断された場合には、ステップS17へ移行する。
次に、ステップS17では、液化タンク55内を加圧しベーパVの液化処理が完了しているか否かを判定する。ステップS17の判定の結果、液化タンク55でベーパVの加圧処理が完了していると判定された(ステップS17:Yes)場合、即ち、液化タンク55中のベーパVが全て液化されていると判断された場合には、ステップS18へ移行する。
また、ステップS17の判定の結果、液化タンク55でベーパVの加圧処理が完了していないと判定された(ステップS17:No)場合、即ち、液化タンク55でベーパVはまだ状態で存在し、液化されていないと判断された場合には、ステップS15に戻り、液化タンク55内を加圧してベーパVの液化処理を継続する。
<燃料流入工程(ステップS18〜ステップS20)>
次に、ステップS18では、液化タンク55内でベーパVを加圧処理することで生じた液化燃料Lを液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31へ送給する。
図5は、液化燃料をデリバリパイプに送給する時の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。図5に示すように、液化タンク55内はレギュレータ57で加圧したまま、第一の弁59、第二の弁60は封鎖し、第三の弁61のみ開放する。これにより、液化タンク55内の液化燃料Lを液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31に送給し、インジェクタ30から噴射して燃焼室18に導くことができる。そして、ステップS18で、液化タンク55内の液化燃料Lをデリバリパイプ31に送給した後、ステップS19へ移行する。
次に、ステップS19では、ステップS13、S16と同様に、イグニッションスイッチ(IG SW)がオフか否かを判定する。ステップS19の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)がオンと判定された(ステップS19:No)場合、即ち、エンジンの運転が維持されている状態であると判断された場合には、ステップS20へ移行する。
次に、ステップS20では、デリバリパイプ31への液化燃料Lの流入が完了しているか否かを判定する。ステップS20の判定の結果、デリバリパイプ31に液化燃料Lの流入が完了していると判定された(ステップS20:Yes)場合、即ち、液化燃料Lが液化タンク55内に残っておらず液化タンク55内の液化燃料Lが液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31に全て送給されたと判断された場合には、ステップS21へ移行する。
また、ステップS20の判定の結果、デリバリパイプ31に液化燃料Lの流入が完了していないと判定された(ステップS20:No)場合、即ち、液化燃料Lが液化タンク55内に残っており、液化タンク55内の液化燃料Lが液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31にまだ全部送給されていないと判断された場合には、ステップS18に戻り、液化タンク55内に残っている液化燃料Lを継続してデリバリパイプ31に流入する。
<調圧中止工程(ステップS21)>
次に、ステップS21では、レギュレータの調圧を中止し、液化タンク55内の加圧制御を終了する。
図6は、レギュレータの調圧中止時の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。図6に示すように、液化タンク55内と連結する液化燃料供給管54、蒸発燃料導出管56、燃料回収通路58の各々に設けられている第一の弁59〜第三の弁61の全てを封鎖し、運転制御を終了する。
このように、液化タンク55でベーパVを液化した液化燃料Lを液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31に送給することができるため、キャニスタ51に蓄積されたベーパVは吸気通路に排出することなく、キャニスタ51に蓄積されたベーパVを確実に排出することができる。
また、従来のようにキャニスタ51に蓄積されたベーパVを吸気管25へパージし、ベーパ相当分の燃料量に応じて燃料噴射量の補正制御を行なう必要はなく、液化タンク55で液化した液化燃料Lを液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31に送給することができる。このため、インジェクタ30から燃料を安定して噴射し、インジェクタ30において燃料噴射量の補正制御を安定して行なうことができ、空燃比の制御を安定させることができる。
一方、図2においてステップS11の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)をオンとした後、所定時間経過していないと判定された(ステップS11:No)場合、即ち、エンジンを始動してから所定時間経過していないと判断された場合には、ステップS31へ移行する。
ステップS31では、イグニッションスイッチ(IG SW)をオフとし、エンジンを停止しているか否かを判定する。ステップS31の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)をオフとしていると判定された(ステップS31:Yes)場合、即ち、エンジンを停止していると判断された場合には、ステップS32へ移行する。
また、ステップS13においても、ステップS13の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)がオフと判定された(ステップS13:Yes)場合、即ち、エンジンの運転が停止している状態であると判断された場合には、ステップS32へ移行する。
また、ステップS16においても、ステップS16の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)がオフと判定された(ステップS16:Yes)場合、即ち、エンジンの運転が停止している状態であると判断された場合には、ステップS32へ移行する。
また、ステップS19において、ステップS16の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)がオフと判定された(ステップS19:Yes)場合、即ち、エンジンの運転が停止している状態であると判断された場合には、ステップS32へ移行する。
ステップS32では、イグニッションスイッチ(IG SW)をオフとした後、第二の所定時間経過しているか否かを判定する。即ち、エンジン停止後、第二の所定時間経過しているか否かの確認を行なう。
また、第二の所定時間とは、たとえばエンジン停止後任意に設定される時間をいう。
ステップS32の判定の結果、イグニッションスイッチ(IG SW)をオフとした後、第二の所定時間を経過していると判定された(ステップS32:Yes)場合、即ち、エンジンを停止してから第二の所定時間を経過していると判断された場合には、ステップS33へ移行する。
次に、ステップS33では、図7に示すように、液化タンク55内のレギュレータ57による調圧を中止し、第一の弁59、第二の弁60を開放し、第三の弁61のみ封鎖する。これにより、液化タンク55に送給された処理中のベーパV、液化燃料Lはデリバリパイプ31に送給されることなく、キャニスタ51、燃料タンク33に戻される。即ち、液化タンク55内で加圧処理中のベーパVは蒸発燃料導出管56を介してキャニスタ51に戻し、液化タンク55内でベーパVが加圧処理され液化した液化燃料Lは燃料回収通路58を介して燃料タンク33に戻し、ステップS34へ移行する。
また、ステップS33では、第一の弁59、第二の弁60の両方を一度に開放しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、液化タンク55中のベーパVと液化燃料Lを順番に回収するようにしてもよい。具体的には、まず、第二の弁60、第三の弁61を封鎖し、第一の弁59のみを開放し、液化タンク55内で処理中のベーパVを蒸発燃料導出管56を介してキャニスタ51に戻す。その後、第一の弁59、第三の弁61を封鎖し、第二の弁60のみを開放し、液化タンク55内の液化燃料Lを燃料回収通路58を介して燃料タンク33に戻すようにしてもよい。
また、ステップS13において、イグニッションスイッチ(IG SW)がオフと判定された(ステップS13:Yes)場合、液化タンク55ではベーパVが加圧処理されてないため、ステップS33において、第二の弁60、第三の弁61は封鎖し、第一の弁59のみを開放し、液化タンク55に送給された処理中のベーパVを蒸発燃料導出管56を介してキャニスタ51に戻すようにしてもよい。
また、ステップS19において、イグニッションスイッチ(IG SW)がオフと判定された(ステップS13:Yes)場合、液化タンク55ではベーパVの加圧処理は終了しているため、ステップS33において、図8に示すように、第一の弁59、第三の弁61は封鎖し、第二の弁60のみを開放し、液化タンク55内の液化燃料Lを燃料回収通路58を介して燃料タンク33に戻し、キャニスタ51の吸着剤64に吸着されるようにしてもよい。
次に、ステップS34では、第一の弁59、第二の弁60は開放し、第三の弁61のみ封鎖した状態で第三の所定時間経過しているか否かの確認を行なう。即ち、液化タンク55内のベーパV、液化燃料Lがキャニスタ51、燃料タンク33に全て戻され、液化タンク55内に燃料が残っているか否かの確認を行なう。
また、第三の所定時間とは、例えば液化タンク55中のベーパV、液化燃料Lが予め排出できるとされる時間をいう。
ステップS34の判定の結果、第一の弁59、第二の弁60は開放し、第三の弁61のみ封鎖した後、第三の所定時間経過していると判定された(ステップS24:Yes)場合、即ち、液化タンク55内のベーパV、液化燃料Lがキャニスタ51、燃料タンク33に全て戻され、液化タンク55内に燃料が残っていないと判断された場合には、ステップS21へ移行する。
次に、ステップS21で、液化タンク55内と連結する液化燃料供給管54、蒸発燃料導出管56、燃料回収通路58の各々に設けられている第一の弁59〜第三の弁61の全てを封鎖した後、運転制御を終了する。
よって、キャニスタ51でベーパVを脱離している時、液化タンク55でベーパVを加圧して液化している時、液化タンク55からデリバリパイプ31へ原料燃料Fを流入させている時に、イグニッションスイッチをオフとしてエンジンの運転を中止した場合、キャニスタ51でのベーパVの脱離、液化タンク55でのベーパVの加圧、液化タンク55からデリバリパイプ31への液化燃料Lの流入を中止し、処理中のベーパV又は液化燃料Lはキャニスタ51又は燃料タンク33に戻している。これにより、運転中でない時に処理中のベーパV又は液化燃料Lを通路内に残留するのを防止することができる。
また、ステップS32で、イグニッションスイッチ(IG SW)をオフとした後、第二の所定時間を経過してないと判定された(ステップS32:No)場合、即ち、エンジンを停止してから第二の所定時間経過していないと判断された場合には、運転制御を終了する。
また、ステップS34で、液化タンク55内のレギュレータ57による加圧の調整を中止し、第一の弁59、第二の弁60は開放し、第三の弁61のみ封鎖した状態で第三の所定時間経過していないと判定された(ステップS24:No)場合、即ち、液化タンク55に送給された処理中のベーパV又は液化燃料Lはまだ液化タンク55内に残っていると判断された場合には、第三の所定時間が経過するまで第一の弁59、第二の弁60は開放し、第三の弁61のみ封鎖した状態を継続する。
このように、本発明の実施の形態に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置を適用したエンジンシステムによれば、この一連の制御方法により、液化タンク55で液化した液化燃料Lを液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31に送給することができ、キャニスタ51に蓄積されたベーパVは吸気通路に排出する必要はないため、キャニスタ51に蓄積されたベーパVを確実に排出することができる。
また、キャニスタ51に蓄積されたベーパVを吸気管25へパージし、ベーパ相当分の燃料量に応じて燃料噴射量の補正制御を行なう必要はなく、液化タンク55内の液化燃料Lを液化燃料供給管54を介してデリバリパイプ31に送給している。このため、インジェクタ31から燃料を安定して噴射させることができ、インジェクタ30において燃料噴射量の補正制御を安定して行なうことができ、空燃比の制御を安定させることができる。
また、イグニッションスイッチをオフとしてエンジンの運転を中止した場合、キャニスタ51でのベーパVの脱離、液化タンク55でのベーパVの加圧、液化タンク55からデリバリパイプ31への液化燃料Lの流入を中止し、処理中のベーパV又は液化燃料Lはキャニスタ51又は燃料タンク33に戻しているため、運転中でない時に処理中のベーパV又は液化燃料Lを通路内に残留するのを防止することができる。
以上のように、本発明に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置は、キャニスタから液化タンクにパージした蒸発燃料は液化処理して、液化燃料に戻してインジェクタに送給するようにしているので、キャニスタに蓄積された蒸発燃料は確実に排出されることから、インジェクタにおいて燃料噴射量の補正制御を安定して行うのに有用であり、原料燃料から発生した蒸発燃料を液化燃料として用いる内燃機関に適している。
本発明の蒸発燃料処理装置をエンジンシステムに適用した場合の実施の形態の概略構成を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置を適用したエンジンシステムにおける運転制御方法を示すフローチャートである。 ベーパの脱離中の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。 ベーパの液化処理中の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。 液化燃料をデリバリパイプに送給する時の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。 レギュレータの調圧中止時の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。 イグニッションスイッチがオフになった時の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。 イグニッションスイッチがオフになった時の他の第一の弁〜第三の弁の開閉状態を簡単に示す図である。
符号の説明
10 エンジン(内燃機関)
11 シリンダブロック
13 シリンダボア
14 ピストン
15 クランクケース
16 クランクシャフト
17 コネクティングロッド
18 燃焼室
19 吸気ポート
20 排気ポート
21 吸気弁
22 排気弁
23 吸気マニホールド
24 サージタンク
25 吸気管
26 エアクリーナ
27 スロットル弁
28 電子スロットル装置
30 インジェクタ
31 デリバリパイプ
32 燃料供給管
33 燃料タンク
34 燃料ポンプ
35 点火プラグ
36 排気マニホールド
37 排気管
38、39 三元触媒
40 空燃比(A/F)センサ
41 サブ酸素(O2)センサ
50 内燃機関の蒸発燃料処理装置
51 キャニスタ
52 蒸発燃料連通管
53 液化手段
54 液化燃料供給管
55 液化タンク
56 蒸発燃料導出管
57 レギュレータ
58 燃料回収通路
59〜61 第一の弁〜第三の弁
62 空気排出管
63 第四の弁
64 吸着剤
65 ベーパ室
66 大気室
67 第五の弁
70 電子制御ユニット(ECU)
71 エアフローセンサ
72 吸気温センサ
73 吸気圧センサ
74 スロットルポジションセンサ
75 アクセルポジションセンサ
76 クランク角センサ
77 水温センサ
F 原料燃料
V 蒸発燃料
L 液化燃料

Claims (3)

  1. 原料燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を捕集するキャニスタと、
    前記燃料タンク内の前記原料燃料をデリバリパイプに送給する燃料供給管と、
    前記燃料タンク内の前記蒸発燃料を前記キャニスタに供給する蒸発燃料連通管とを有する内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、
    前記キャニスタで捕集された前記蒸発燃料を液化する液化手段と、
    前記液化手段で前記蒸発燃料を液化した液化燃料を前記デリバリパイプに送給する液化燃料供給管とを有することを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記液化手段が、前記キャニスタから脱離された前記蒸発燃料を貯留し、貯留された前記蒸発燃料を加圧し、前記蒸発燃料を液化処理する液化タンクと、
    前記キャニスタで捕集された前記蒸発燃料を前記液化タンクに導出する蒸発燃料導出管とからなることを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記液化タンクと前記燃料タンクとを連通する燃料回収通路とを有することを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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