JP2010090533A - 建設機械のカウンタウエイト - Google Patents

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勝敏 渡辺
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Abstract

【課題】カウンタウエイトの吊り上げ作業に際して活用される吊り部を備えたものにあって、製作に際しての鋼材の使用量を削減させることができる。
【解決手段】後方部分を形成する後面部9aと、この後面部9aに対向するように配置される前面部9cと、後面部9a及び前面部9cに連設される底面部9dと、この底面部9dに対向するように配置され、後面部9a及び前面部9cに連設される上面部9bとから成る本体形成部材を有し、この本体形成部材の内部に固定される固定部10,11と、これらの固定部10,11に固定保持され上下方向に延設される延設部12,13と、これらの延設部12,13の上端に上面部9bから突出するように一体に設けられ、吊り上げ作業に際して活用される吊り部14,15とを備えるとともに、延設部10,11の厚さ寸法を、吊り部14,15の厚さ寸法に比べて小さく設定した構成にしてある。
【選択図】図4

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に備えられる旋回体の後方位置に配置され、吊り上げ作業に際して活用される吊り部を有する建設機械のカウンタウエイトに関する。
この種の従来のカウンタウエイトとして特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、建設機械、例えば旋回体と、この旋回体に取付けられる作業装置すなわちフロント作業機とを有する油圧ショベルに備えられ、重量バランスを確保するために旋回体の後方位置に配置されるカウンタウエイトである。このカウンタウエイトは、後方部分を形成する後面部と、この後面部に対向するように配置される前面部と、後面部及び前面部に連設される底面部と、この底面部に対向するように配置され、前面部及び後面部に連設される上面部とから成り、鋼材によって作製された本体形成部材を有している。
また、本体形成部材の内部には、本体形成部材に固定され鋼材から成る固定部と、この固定部に固定保持され、上下方向に延設され鋼材より成る延設部とが収納されている。さらに延設部の上端には、本体形成部材の上面部から突出するように配置され、吊り上げ作業に際して活用され鋼材より成る吊り部が備えられている。この従来技術では、延設部と吊り部とが同一の厚板の鋼材によって連続形成されている。
当該油圧ショベルを製作する際のカウンタウエイトの旋回体への組み込み時には、吊り部に形成された吊り穴に例えばシャックルが装着され、このシャックルに連結した吊りワイヤによってこのカウンタウエイトが吊り上げられ、このカウンタウエイトが旋回体の後方位置の所定の場所に設置されるようになっている。
特開平4−120322号公報
上述した従来技術に係るカウンタウエイトでは、鋼材から成る本体形成部材と、鋼材から成る固定部の他に、固定部に固定保持される延設部と、吊り上げ作業に際して活用される吊り部とを備え、これらの延設部と吊り部とが同一の厚板の鋼材から成っている。これにより、鋼材の使用量が多くなり、当該カウンタウエイトの製作コストが高くなりやすい。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、カウンタウエイトの吊り上げ作業に際して活用される吊り部を備えたものにあって、製作に際しての鋼材の使用量を削減させることができる建設機械のカウンタウエイトを提供することにある。
この目的を達成するために、本発明に係る建設機械のカウンタウエイトは、旋回体と、この旋回体に取り付けられる作業機とを有する建設機械に備えられ、重量バランスを確保するために上記旋回体の後方位置に配置されるとともに、後方部分を形成する後面部と、この後面部に対向するように配置される前面部と、上記後面部、及び上記前面部に連設される底面部と、この底面部に対向するように配置され、上記後面部、及び上記前面部に連設される上面部とから成る本体形成部材を有し、この本体形成部材の内部に配置されてこの本体形成部材に固定される固定部と、この固定部に固定保持され上下方向に延設される延設部と、この延設部の上端に上記上面部から突出するように一体に設けられ、吊り上げ作業に際して活用される吊り部とを備えた建設機械のカウンタウエイトにおいて、上記延設部の厚さ寸法を、上記吊り部の厚さ寸法に比べて小さく設定したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、カウンタウエイトの吊り上げ作業時に吊り部に作用する鉛直方向すなわち縦方向の力は、延設部、固定部を介して主に本体形成部材の底面部、後面部、及び前面部で受け、また、吊り部に作用する水平方向すなわち横方向の力は、主に本体形成部材の上面部から突出し、延設部に比べて厚さ寸法が大きくて剛性の高い吊り部と、この吊り部を係止可能な上面部とで受けることから、このようなカウンタウエイトの吊り上げ作業を支障なく実施させることができる。そして、延設部の厚さ寸法を、吊り部の厚さ寸法に比べて小さく設定してあることから、吊り部の厚さ寸法と延設部の厚さ寸法の差に相応する鋼材の量を削減できる。すなわち、カウンタウエイトの吊り上げ作業に活用される吊り部を備えたものにあって、製作に際して鋼材使用量を削減させることができる。
また、本発明は、前記建設機械のカウンタウエイトにおいて、上記延設部と上記吊り部とを互いに別体に設けるとともに、これらの延設部と吊り部とを一体に溶接する溶接部を設けたことを特徴としている。このように構成したものは、厚さ寸法の大きい鋼材を用いて吊り部を製作し、厚さ寸法の小さい鋼材を用いて延設部を製作した後、互いに溶接して一体化すればよいので、これらの吊り部及び延設部材の接続構造を比較的簡単に実現させることができる。
また、本発明は、前記建設機械のカウンタウエイトにおいて、上記吊り部と上記上面部とを一体に溶接する溶接部を設けたことを特徴としている。このように構成した本発明は、吊り部と上面部とが溶接部によって一体化されているので、カウンタウエイトの吊り上げ作業時に吊り部に作用する横方向の力に対する強度を大きくすることができる。
また、本発明は、前記建設機械のカウンタウエイトにおいて、上記固定部と上記延設部と上記吊り部との組合せを2組設け、これら2組のそれぞれを互いに所定距離離して配置させたことを特徴としている。このように構成した本発明は、カウンタウエイトの吊り上げ作業に際し、2組の吊り部のそれぞれに、シャックル、吊りワイヤ等を係着させることによって、カウンタウエイトを、バランスを失うことなく安定した吊り上げ形態を保ちながら吊り上げることができる。
また、本発明は、前記建設機械のカウンタウエイトにおいて、上記建設機械がエンジン室を有するとともに、上記吊り部の上記上面部からの突出寸法を、上記エンジン室の上部を形成するエンジンカバーによって被覆可能となる寸法に設定したことを特徴としている。このように構成した本発明は、カウンタウエイトが旋回体の後方位置の所定の場所に設置された後は、吊り部をエンジンカバーで被覆することができるので、吊り部が外部に露呈せず、美観を保つことができる。
本発明は、カウンタウエイトの本体形成部材に固定される固定部に固定保持される延設部の厚さ寸法を、この延設部の上端に上面部から突出するように一体に設けられ、カウンタウエイトの吊り上げ作業に際して活用される吊り部の厚さ寸法に比べて、小さく設定してあることから、吊り部の厚さ寸法と延設部の厚さ寸法の差に相応する鋼材の量を従来よりも削減させることができる。これによって、当該カウンタウエイトの製作コストを従来よりも低減させることができ、実用性に富む。
以下、本発明に係る建設機械のカウンタウエイトを実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るカウンタウエイトの一実施形態が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルの側面図、図2は図1に示す油圧ショベルのカウンタウエイト部分を示す斜視図である。
本発明に係るカウンタウエイトの一実施形態が備えられる建設機械は、例えば油圧ショベルであり、この油圧ショベルは図1に示すように、走行体1と、この走行体1上に配置される旋回体2と、この旋回体2に取付けられる作業機、すなわちフロント作業機3とを備えている。フロント作業機3は、旋回体2に上下方向の回動可能に取付けられるブーム4と、このブーム4の先端に上下方向の回動可能に取付けられるアーム5と、このアーム5の先端に上下方向の回動可能に取付けられるバケット6とを備えている。
旋回体2は前側に運転室7を備え、後方位置に重量バランスを確保するためのカウンタウエイト、すなわち本実施形態に係るカウンタウエイト9を備えている。また、運転室7とカウンタウエイト9との間には、エンジン、油圧ポンプ等が収容されるエンジン室8を備えている。図2に示すように、エンジン室8の上部を形成するエンジンカバー8aによってカウンタウエイト9の上方部分は覆われている。
図3は本発明に係るカウンタウエイトの一実施形態を示す斜視図、図4は本実施形態から後面部を除いた状態を示す斜視図、図5は本実施形態に備えられる吊り部部分を拡大して示す図で、(a)図は正面図、(b)図は側面図である。
図3,4に示すように、本実施形態に係るカウンタウエイト9は、後方部分を形成する後面部9aと、この後面部9aに対向するように配置される前面部9cと、後面部9a及び前面部9cに連設される底面部9dと、この底面部9dに対向するように配置され、後面部9a及び前面部9cに連設される上面部9bとから成る筐体状に形成された鋼材製の本体形成部材を有している。
また、図4に示すように、カウンタウエイト9は、前述の本体形成部材の内部に配置されて、この本体形成部材の例えば底面部9dに溶接によって固定される鋼材から成る第1固定部10及び第2固定部11と、これらの第1固定部10及び第2固定部11のそれぞれに例えば溶接によって固定保持され、上下方向に延設される鋼材から成る第1延設部12及び第2延設部13と、これらの第1延設部12及び第2延設部13のそれぞれの上端に上面部9bの穴9b1,9b2から突出するように一体に設けられ、当該カウンタウエイト9の吊り上げ作業に際して活用され、鋼材から成る第1吊り部14及び第2吊り部15とを備えている。
本実施形態は、図5の(a)図に示すように、第1延設部12の厚さ寸法を、第1吊り部14の厚さ寸法に比べて小さく設定してある。すなわち、第1吊り部14の厚さに比べて第1延設部12を薄く設定してある。図5の(b)図に示すように、本体形成部材の上面部9bの穴9b1から突出する第1吊り部14の部分には、シャックルが係着される吊り穴14aを設けてある。また、図5の(a)図に示すように、第1吊り部14の下方部分には第1延設部12の上端12aが挿入される溝部14bを形成してある。第1延設部12と第1吊り部14とは、例えば互いに別体に設けてあり、これらの第1延設部12と第1吊り部14とを第1溶接部16によって一体化させてある。
上述と同様に、第2延設部13の厚さ寸法を、第2吊り部15の厚さ寸法に比べて小さく設定してある。すなわち、第2吊り部15の厚さに比べて第2延設部13を薄く設定してある。また、本体形成部材の上面部9bの穴9b2から突出する第2吊り部15の部分には、シャックルが係着される吊り穴を設けてある。また、第2吊り部15の下方部分には第2延設部13の上端が挿入される溝部を形成してある。第2延設部13と第2吊り部15とは、例えば互いに別体に設けてあり、これらの第2延設部13と第2吊り部15とを第1溶接部によって一体化させてある。
上述のように本実施形態は、第1固定部10と第1延設部12と第1吊り部14との組合せ、第2固定部11と第2延設部13と第1吊り部15との組合せの2組の組合せを設けてあり、これらの2組のそれぞれを、カウンタウエイト9に所定距離離して配置させてある。また、図5の(a)図に示すように、第1吊り部14と本体形成部材の上面部9bとを一体に溶接する第2溶接部17を設けてある。同様に、第2吊り部15と上面部9bとを一体に溶接する第2溶接部を設けてある。
なお、第1吊り部14及び第2吊り部15の本体形成部材の上面部9bからの突出寸法を、図2に示したエンジン室8の上部を形成するエンジンカバー8aによって被覆可能となる寸法に予め設定してある。
図6は図1に示す油圧ショベルの製作に際して本実施形態に係るカウンタウエイトを組み込むために本実施形態を吊り上げた状態を示す斜視図である。
図1に示す油圧ショベルの製作に際して、本実施形態に係るカウンタウエイト9を旋回体2の後方位置の所定の場所に組み込むために吊り上げるときには、図6に示すように第1吊り部14、第2吊り部15の吊り穴14a等に第1シャックル18、第2シャックル19のそれぞれが係着され、これらの第1シャックル18、第2シャックル19のそれぞれに吊りワイヤ20が連結された状態で、吊りワイヤ20が引き上げられる。このようにして本実施形態に係るカウンタウエイト9を、旋回体2の後方位置に設置することができる。
このような油圧ショベルへの組み込みに際してのカウンタウエイト9の吊り上げ作業時に、第1吊り部14、第2吊り部15に作用する鉛直方向すなわち縦方向の力は、第1延設部12、第2延設部13、及び第1固定部10、第2固定部11を介して本体形成部材の底面部9d、後面部9a、及び前面部9cで受け、また、第1吊り部14、第2吊り部15に作用する水平方向すなわち横方向の力は、主に本体形成部材の上端部9bから突出し、第1延設部12、第2延設部13に比べて厚さ寸法が大きくて剛性の高い第1吊り部14、第2吊り部15と、これらの第1吊り部14、第2吊り部15を係止可能な上面部9bとで受けることから、このような油圧ショベルへの組み込みに際してのカウンタウエイト9の吊り上げ作業を支障なく実施することができる。
このように構成した本実施形態は、第1延設部12、第2延設部13の厚さ寸法を、第1吊り部14、第2吊り部15の厚さ寸法に比べて小さく設定してあることから、第1吊り部14、第2吊り部15の厚さ寸法と、第1延設部12、第2延設部13の厚さ寸法との差に相応する鋼材の量を削減できる。すなわち、油圧ショベルへの組み込みに際してのカウンタウエイト9の吊り上げ作業に活用される第1吊り部14、第2吊り部15を備えたものにあって、このカウンタウエイト9に係る本実施形態の製作に際して鋼材使用量を削減させることができる。これによって、当該カウンタウエイト9の製作コストを低減させることができ、実用性に富む。
また、第1延設部12、第2延設部13と、第1吊り部14、第2吊り部15のそれぞれ該当するものを互いに別体に設けるとともに、これらの第1延設部12、第2延設部13と、第1吊り部14、第2吊り部15のそれぞれ該当するもの同士を一体に溶接する第1溶接部16等を設けてあることから、厚さ寸法の大きい鋼材を用いて第1吊り部14、第2吊り部15を製作し、厚さ寸法の小さい鋼材を用いて第1延設部12、第2延設部13を製作した後、それぞれ該当するもの同士を互いに溶接して一体化すればよいので、これらの第1吊り部14、第2吊り部15と、第1延設部12、第2延設部13との接続構造を比較的簡単に実現させることができ、カウンタウエイト9の製作作業の能率向上に貢献する。
また、第1吊り部14及び第2吊り部15と、本体形成部材の上面部9bとを一体に溶接する第2溶接部17等を設けてあることから、第1吊り部14及び第2吊り部15と、上面部9bとが溶接によって一体化されて、カウンタウエイト9の吊り上げ作業時に第1吊り部14及び第2吊り部15に作用する横方向の力に対する強度を大きくすることができ、信頼性の高い安定したカウンタウエイト9の吊り上げ構造の実現に貢献する。
また、第1固定部10と第1延設部12と第1吊り部14との組合せ、及び第2固定部11と第2延設部13と第2吊り部15との組合せの2組設け、これらの2組のそれぞれを、カウンタウエイト9に互いに所定距離離して配置してあることから、カウンタウエイト9の吊り上げ作業に際し、前述したように、2組の吊り部、すなわち第1吊り部14及び第2吊り部15のそれぞれに、シャックル、吊りワイヤ等を係着させることによって、カウンタウエイト9を、バランスを失うことなく安定した吊り上げ形態を保ちながら吊り上げることができ、カウンタウエイト9の吊り上げ作業の能率向上に貢献する。
また、第1吊り部14及び第2吊り部15の本体形成部材の上面部9bからの突出寸法を、エンジン室8の上部を形成するエンジンカバー8aによって被覆可能となる寸法に設定してあることから、図1に示すようにカウンタウエイト9が旋回体2の後方位置の所定の場所に設置された後には、図2に示すように第1吊り部14及び第2吊り部15をエンジンカバー8aで被覆することができ、第1吊り部14及び第2吊り部15が外部に露呈せずに美観を保つことができ、当該油圧ショベルの優れた意匠性を確保することができる。
なお、上記実施形態では、第1固定部10、第1延設部12、及び第1吊り部14の組み合わせと、第2固定部11、第2延設部13、及び第2吊り部15の組み合わせの2組設けてあるが、カウンタウエイト9の吊り上げ作業時のバランス確保に支障を生じない場合には、これらの固定部と延設部と吊り部の組み合わせを単に1組だけ設けるように構成してもよい。また、吊り上げ作業時のより安定したバランス確保が要求されるような場合には、これらの固定部と延設部と吊り部の組み合わせを3組以上設けるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1延設部12と第1吊り部14とを、また、第2延設部13と第2吊り部15とを、第1溶接部16等によって一体化させた構成にしてあるが、これらの第1延設部12と第1吊り部14とを、また、第2延設部13と第2吊り部15とを、例えば第1溶接部16等を介在させずに鋳物等によって一体な部材として設ける構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、第1吊り部14及び第2吊り部15と、本体形成部材の上面部9bとを一体化する第2溶接部17等を設けた構成にしてあるが、第1吊り部14及び第2吊り部15に作用する横方向の力に十分に耐えられる場合には、前述の第2溶接部17等を設けることなく、横方向の力を剛性の高い第1吊り部14及び第2吊り部15と、本体形成部材の上面部9bに形成され、第1吊り部14及び第2吊り部15が係止される穴9b1,9b2の縁部とによって受けるように構成してもよい。
前述した実施形態では、図5に示したように第1吊り部14に、この第1吊り部14の厚さに比べて薄く設定した第1延設部12の上端12a部分が挿入される溝部14bを形成し、第2吊り部15に、この第2吊り部15の厚さに比べて薄く設定した第2延設部13の上端が挿入される溝部を形成した構成にしてあるが、本発明は、第1,第2吊り部14,15と、第1,第2延設部12,13との接続構造を、このように構成することには限られない。
図7は吊り部部分の別の例を示す分解斜視図である。この図7に示すように、第1延設部12の上端12a部分に、この第1延設部12よりも厚い第1吊り部14の下端14cが挿入される溝部12bを形成し、第2延設部13の上端13a部分に、この第2延設部13よりも厚い第2吊り部15の下端15cが挿入される溝部13bを形成した構成にしてもよい。
このように構成したものにあっても、第1吊り部14は吊り穴14aを、第2吊り部15は吊り穴15aをそれぞれ有している。また、第1,第2吊り部14,15と、第1,第2延設部12,13とは、第1,第2吊り部14,15の下端14c,15cを第1,第2延設部12,13の溝部12b,13bにそれぞれ挿入させた状態で、互いに溶接されて一体化される。
このように構成したものも、前述した実施形態と同様に、第1,第2吊り部14,15の厚さ寸法と、第1,第2延設部12,13の厚さ寸法の差に相応する鋼材の量を削減でき、カウンタウエイト9の製作コストを低減することができて実用性に富む。
本発明に係るカウンタウエイトの一実施形態が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルの側面図である。 図1に示す油圧ショベルのカウンタウエイト部分を示す斜視図である。 本発明に係るカウンタウエイトの一実施形態を示す斜視図である。 本実施形態から後面部を除いた状態を示す斜視図である。 本実施形態に備えられる吊り部部分を拡大して示す図で、(a)図は正面図、(b)図は側面図である。 図1に示す油圧ショベルの製作に際して本実施形態に係るカウンタウエイトを組み込むために本実施形態を吊り上げた状態を示す斜視図である。 吊り部部分の別の例を示す分解斜視図である。
符号の説明
2 旋回体
3 フロント作業機
8 エンジン室
8a エンジンカバー
9 カウンタウエイト
9a 後面部
9b 上面部
9b1 穴
9b2 穴
9c 前面部
9d 底面部
10 第1固定部
11 第2固定部
12 第1延設部
12a 上端
12b 溝部
13 第2延設部
13a 上端
13b 溝部
14 第1吊り部
14a 吊り穴
14b 溝部
14c 下端
15 第2吊り部
15a 吊り穴
15c 下端
16 第1溶接部
17 第2溶接部
18 第1シャックル
19 第2シャックル
20 吊りワイヤ

Claims (5)

  1. 旋回体と、この旋回体に取り付けられる作業機とを有する建設機械に備えられ、重量バランスを確保するために上記旋回体の後方位置に配置されるとともに、
    後方部分を形成する後面部と、この後面部に対向するように配置される前面部と、上記後面部、及び上記前面部に連設される底面部と、この底面部に対向するように配置され、上記後面部、及び上記前面部に連設される上面部とから成る本体形成部材を有し、
    この本体形成部材の内部に配置されてこの本体形成部材に固定される固定部と、この固定部に固定保持され上下方向に延設される延設部と、この延設部の上端に上記上面部から突出するように一体に設けられ、吊り上げ作業に際して活用される吊り部とを備えた建設機械のカウンタウエイトにおいて、
    上記延設部の厚さ寸法を、上記吊り部の厚さ寸法に比べて小さく設定したことを特徴とする建設機械のカウンタウエイト。
  2. 請求項1に記載の建設機械のカウンタウエイトにおいて、
    上記延設部と上記吊り部とを互いに別体に設けるとともに、これらの延設部と吊り部とを一体に溶接する溶接部を設けたことを特徴とする建設機械のカウンタウエイト。
  3. 請求項1に記載の建設機械のカウンタウエイトにおいて、
    上記吊り部と上記上面部とを一体に溶接する溶接部を設けたことを特徴とする建設機械のカウンタウエイト。
  4. 請求項1に記載の建設機械のカウンタウエイトにおいて、
    上記固定部と上記延設部と上記吊り部との組合せを2組設け、これら2組のそれぞれを互いに所定距離離して配置させたことを特徴とする建設機械のカウンタウエイト。
  5. 請求項1に記載の建設機械のカウンタウエイトにおいて、
    上記建設機械がエンジン室を有するとともに、上記吊り部の上記上面部からの突出寸法を、上記エンジン室の上部を形成するエンジンカバーによって被覆可能となる寸法に設定したことを特徴とする建設機械のカウンタウエイト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103061370A (zh) * 2013-02-07 2013-04-24 江苏南铸科技股份有限公司 新型工程机械水泥平衡重

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