JP2010089600A - 車両用燃料タンクの防振支持構造 - Google Patents

車両用燃料タンクの防振支持構造 Download PDF

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Hiroaki Watanabe
洋暁 渡邊
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Abstract

【課題】 燃料タンクのタンク本体を車体に取り付ける際の支持剛性および防振性を両立させる。
【解決手段】 燃料を収納するタンク本体11の上壁12と車体24との間に配置される防振部材23を、タンク本体11に当接する第1支持層31と、車体24に当接する第2支持層32と、空隙33aを有して第1、第2支持層31,32間に挟まれた防振層33とで構成したので、空隙が無いために硬度が高くなった第1、第2支持層31,32で燃料タンクTの支持剛性を高めながら、空隙33aが有るために硬度が低くなった防振層33で燃料タンクTの振動を抑制することができ、しかも空隙33aの形状を変化させることで防振層33の硬度の設定自由度を高めることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料を収納するタンク本体と車体との間に防振部材を配置する車両用燃料タンクの防振支持構造に関する。
自動車の燃料タンクをボルト締めあるいは金属バンドを介して車体に取り付ける際に、タンク本体の表面と車体との当接部にゴム等の防振部材を介在させることで、タンク本体内で燃料が波立って発生する騒音や振動が車体に伝達され難くするものが、例えば下記特許文献1により公知である。
ところで、防振部材をタンク本体と車体との間に挟み付けて固定するだけでは、車体振動により防止部材の位置がずれてしまう問題がある。そこで従来は、防振部材をボルトでタンク本体に固定したり、防振部材をその全面でタンク本体に接着したりすることで、防振部材の位置ずれを防止していた。
特開2003−120862号公報
燃料タンクの防振性を高めるにはできるだけ軟質の防振部材を採用することが望ましいが、軟質の防振部材を採用すると防振部材がタンク本体あるいは車体に接触する部分が大きく変形するため、タンク本体の位置が定まらなくなって支持性能が低下する問題がある。これを回避するために防振部材を硬質にすると、今度はタンク本体の振動が直接車体に伝達し易くなって防振性能が不足する問題がある。そこで防振部材の硬度をチューニングすることが必要になるが、防振部材の材質をいちいち変更してチューニングを行おうとすると、多くの時間およびコストを必要とする問題がある。
また軟質の防振層の両面に硬質の支持層を積層して防振性能および支持性能の両立を図ることが考えられるが、防振部材の両面をタンク本体および車体に当接させるだけだと、振動によって防振部材の位置がずれる虞があるため、防振部材を少なくともタンク本体あるいは車体に固定部材で固定する必要がある。この場合、固定部材が防振層の両面の支持層を一体に固定してしまうと、防振層の防振効果が充分に発揮されなくなる可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、燃料タンクのタンク本体を車体に取り付ける際の支持剛性および防振性を両立させることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、燃料を収納するタンク本体と車体との間に防振部材を配置する車両用燃料タンクの防振支持構造において、前記防振部材は、タンク本体に当接する第1支持層と、車体に当接する第2支持層と、前記第1、第2支持層間に挟まれた防振層とを備え、前記防振層には空隙が設けられることを特徴とする車両用燃料タンクの防振支持構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記空隙の車体前後方向に沿う鉛直断面積よりも、前記空隙の車体左右方向に沿う鉛直断面積を大きく設定したことを特徴とする車両用燃料タンクの防振支持構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、燃料を収納するタンク本体と車体との間に防振部材を配置する車両用燃料タンクの防振支持構造において、前記防振部材は、タンク本体に当接する第1支持層と、車体に当接する第2支持層と、前記第1、第2支持層間に挟まれた防振層とを備え、一端が前記タンク本体または前記車体に固定された固定部材の他端は前記防振層に固定されることを特徴とする車両用燃料タンクの防振支持構造が提案される。
尚、実施の形態のフロアパネル24は本発明の車体に対応する。
請求項1の構成によれば、燃料を収納するタンク本体と車体との間に配置される防振部材を、タンク本体に当接する第1支持層と、車体に当接する第2支持層と、空隙を有して第1、第2支持層間に挟まれた防振層とで構成したので、空隙が無いために硬度が高くなった第1、第2支持層で燃料タンクの支持剛性を高めながら、空隙が有るために硬度が低くなった防振層で燃料タンクの振動を抑制することができ、しかも空隙の形状を変化させることで防振層の硬度の設定自由度を高めることができる。
また請求項2の構成によれば、防振層の空隙の車体前後方向に沿う鉛直断面積よりも、防振層の空隙の車体左右方向に沿う鉛直断面積を大きく設定したので、車両の走行中に作用する頻度が高い車体前後方向の慣性荷重に対しては防振層を柔らかくして振動吸収性能を高めながら、車両の走行中に作用する頻度が低い車体左右方向の慣性荷重に対しては防振層を硬くして燃料タンクの支持性能を高めることができる。
また請求項3の構成によれば、燃料を収納するタンク本体と車体との間に配置される防振部材を、タンク本体に当接する第1支持層と、車体に当接する第2支持層と、空隙を有して第1、第2支持層間に挟まれた防振層とで構成し、一端がタンク本体または車体に固定された固定部材の他端を防振層に固定したので、防振部材を固定部材でタンク本体または車体に固定して燃料タンクの車体への取付時の作業性を高めながら、タンク本体から固定部材を介して伝達される振動を防振層で吸収して車体への伝達を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の実施の形態を示すもので、図1は車両用燃料タンクの斜視図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3部拡大図、図4は図3の4−4線断面図である。
図1および図2に示すように、車両用の燃料タンクTの合成樹脂で一体成形されたタンク本体11は、その上壁12に形成した開口14を着脱自在に覆う取付フランジ15の下面にステー16を介して燃料ポンプユニット17が支持されており、燃料ポンプユニット17から延びるフィードパイプ18が取付フランジ15を貫通してエンジン(図示せず)に接続されるとともに、エンジンからのリターンパイプ19が取付フランジ15を貫通して燃料タンクT内に延びている。また取付フランジ15の下面にフロート20を備えた液面センサ21が設けられる。
タンク本体11の上壁12の外面に複数個(実施例では5個)の防振部材23…が取り付けられる。フロアパネル24の下面に前後のクロスメンバ25,26が配置されており、両端が前後のクロスメンバ25,26にボルト27…で固定された複数本(例えば2本)の金属バンド28,28を、タンク本体11の下壁13の外面に掛け渡すことで、タンク本体11がフロアパネル24の下面に固定される。
このとき、防振部材23…をタンク本体11とフロアパネル24との間に介在させることで、タンク本体11内の燃料の波立ち等による振動や騒音が車体に伝達されるのが防止される。
図3を併せて参照すると明らかなように、ラバー製の防振部材23は、タンク本体11の上壁12の上面に当接する第1支持層31と、フロアパネル24の下面に当接する第2支持層32と、第1、第2支持層31,32間に挟まれた防振層33とよりなる3層構造を有している。タンク本体11およびフロアパネル24に当接する第1、第2支持層31,32は硬質のラバーで構成され、第1、第2支持層31,32間に挟まれた防振層33は軟質のラバーで構成される。
防振層33には、車体左右方向に延びる略円形断面の空隙33a…が、所定間隔で複数形成される。略円形断面の空隙33aは車体左右方向に延びているため、空隙33aの車体前後方向に沿う鉛直断面積(図3参照)よりも、空隙33aの車体左右方向に沿う鉛直断面積(図4参照)の方が大きくなる。これにより、防振層33に車体前後方向の剪断力が加わったときの剛性は、防振層33に車体左右方向の剪断力が加わったときの剛性よりも小さくなる。言い換えると、防振層33は車体前後方向の剪断力に対しては柔らかく、車体左右方向の剪断力に対しては硬くなる。
防振部材23をタンク本体11の上面に固定する固定部材34は、ナット部材35とボルト部材36とで構成される。ナット部材35は頭部35aと雌ねじ部35bとを備えており、頭部35aはタンク本体11の上壁12に埋設され、そこから上向きに延びる雌ねじ部35bは防振部材23の第1支持層31および防振層33を貫通する。ボルト部材36は頭部36aと雄ねじ部36bとを備えており、第2支持層32に形成した開口32aを通して雄ねじ部36bをナット部材35の雌ねじ部35bに螺合し、頭部36aを防振層33の上面に圧接することで、防振部材23をタンク本体11に固定する。
このような燃料タンクTの取付状態では、防振部材23の硬質の第1、第2支持層31,32がタンク本体11の上壁12の上面およびフロアパネル24の下面に当接するので、フロアパネル24に対するタンク本体11の支持剛性を高めることができる。しかも第1、第2支持層31,32の間に介在する軟質の防振層33でタンク本体11の振動を抑制し、タンク本体11内で燃料が波立って発生する騒音や振動が車体に伝達されるのを防止することができる。このように、硬質の第1、第2支持層31,32と軟質の防振層33との組み合わせにより、タンク本体11の支持剛性および防振性の両立を図ることができる。
また空隙33a…を形成したことで防振層33の硬度が低くなるため、防振部材23の防振性が向上する。しかしながら、防振層33の硬度を無闇に低くするとタンク本体11の支持剛性が低下するため、空隙33a…の配置によって支持剛性および防振性の両立を図っている。即ち、車両の加減速により車体前後方向の慣性力が作用する頻度の方が、車両の旋回により車体左右方向の慣性力が作用する頻度よりも高いことに鑑み、略円形断面の空隙33a…を車体左右方向に配置して、防振層33を車体前後方向の剪断力に対しては柔らかく、車体左右方向の剪断力に対しては硬くすることで、防振性を最大限に確保しながら支持剛性の低下を防止することができる。
更に、一端がタンク本体11に固定された固定部材34の他端を防振層33に固定したので、防振部材23を固定部材34でタンク本体11に一体化して燃料タンクTのフロアパネル24への取付時の作業性を高めながら、固定部材34を介して伝達されるタンク本体11の振動を防振層33で吸収して燃料タンクTの振動を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態の空隙33a…の形状は円形断面を有する直線状の孔であるが、空隙33a…の形状は任意に設定可能であり、それにより防振層33の防振特性を任意に設定することができる。
また実施の形態では防振部材23…を燃料タンクT側に固定しているが、それを車体側に固定しても良い。
また実施の形態ではタンク本体11が防振部材23…を介して当接する車体がフロアパネル24であるが、車体はフロアパネル24に限定されず、車体フレームや金属バンド28であっても良い。
また実施の形態ではナット部材35をタンク本体11に埋設し、ボルト部材36を上側からナット部材35に螺合しているが、ボルト部材36をタンク本体11に埋設し、ナット部材35を上側からボルト部材36に螺合しても良い。
またタンク本体11は成形が容易な合成樹脂製であることが望ましいが、金属製であっても良い。
車両用燃料タンクの斜視図 図1の2−2線断面図 図2の3部拡大図 図3の4−4線断面図
符号の説明
11 タンク本体
23 防振部材
24 フロアパネル(車体)
31 第1支持層
32 第2支持層
33 防振層
33a 空隙
34 固定部材

Claims (3)

  1. 燃料を収納するタンク本体(11)と車体(24)との間に防振部材(23)を配置する車両用燃料タンクの防振支持構造において、
    前記防振部材(23)は、タンク本体(11)に当接する第1支持層(31)と、車体(24)に当接する第2支持層(32)と、前記第1、第2支持層(31,32)間に挟まれた防振層(33)とを備え、前記防振層(33)には空隙(33a)が設けられることを特徴とする車両用燃料タンクの防振支持構造。
  2. 前記空隙(33a)の車体前後方向に沿う鉛直断面積よりも、前記空隙(33a)の車体左右方向に沿う鉛直断面積を大きく設定したことを特徴とする、請求項1に記載の車両用燃料タンクの防振支持構造。
  3. 燃料を収納するタンク本体(11)と車体(24)との間に防振部材(23)を配置する車両用燃料タンクの防振支持構造において、
    前記防振部材(23)は、タンク本体(11)に当接する第1支持層(31)と、車体(24)に当接する第2支持層(32)と、前記第1、第2支持層(31,32)間に挟まれた防振層(33)とを備え、一端が前記タンク本体(11)または前記車体(24)に固定された固定部材(34)の他端は前記防振層(33)に固定されることを特徴とする車両用燃料タンクの防振支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014108699A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Unipres Corp 車両用燃料タンク
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