JP2010088269A - アキシャルギャップ型モータ、ロータ及びその製造方法 - Google Patents

アキシャルギャップ型モータ、ロータ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】渦電流の発生と磁石磁束の短絡を抑制しつつ、製造が容易なアキシャルギャップ型モータ、ロータ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】回転軸方向に着磁され周方向に配置された複数の主磁石部41と、回転軸方向少なくとも一方側において主磁石部41に隣接して配置された複数の磁性部材42とを備え、回転軸周りに回転可能なロータ11と、回転軸方向の少なくとも一方側からロータ11に対向配置されるステータ12と、を備えるアキシャルギャップ型モータ10であって、磁性部材42は、テープ状の磁性板14を捲回した積層体を分割して構成される。
【選択図】図9

Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータ、ロータ及びその製造方法に関する。
従来、例えば、回転軸周りに回転可能なロータと、回転軸方向の少なくとも一方側からロータに対向配置されたステータとを備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、一対のステータを介した磁束ループを形成するアキシャルギャップ型モータが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
図20に示すように、上記特許文献1に記載のアキシャルギャップ型モータ100は、回転軸周りに回転可能なロータ101と、回転軸方向の両側から挟み込むようにして対向配置される一対のステータ102と、を備え、ロータ101は、主磁石片103、副磁石片104及び磁性部材105などの磁気回路要素が非磁性材料からなるロータフレーム106に収容されて構成されている。また、ロータフレーム106は、周方向に所定間隔をおいて配置されて径方向に延びる複数のリブ107と、複数のリブ107によって接続されるシャフト部108及びリム部109と、を備える。また、磁性部材105は、図21に示すように、湾曲した磁性板105aを積層して形成されており、ロータフレーム106内に軸方向両側から主磁石片103を挟みこむことでロータコアを形成している。
また、上記特許文献2に記載のアキシャルギャップ型モータ200は、図22に示すように、ロータコア201がテープ状の磁性板202を捲回し、捲回したロータコア201に磁石片203を収容する開口204を周方向に等間隔に設け、開口204内に磁石片203を装着することで形成されている。
特開2008−104278号公報 特開2006−166635号公報
この特許文献1には、磁性部材105の製造方法については具体的な言及がなされておらず、仮に一枚一枚磁性板105aを積層する場合には、積層される磁性板105aは一枚一枚曲率を変えて形成する必要があり、工数がかかり、製造コストが嵩むという問題があった。
また、特許文献2に記載のアキシャルギャップ型モータ200では、周方向で隣り合う磁石片203、203間が磁性板202により形成されているため、周方向で隣り合う磁石間203、203で渦電流が発生するとともにロータコア201内で磁石磁束が短絡してしまい、これにより、モータ200の発生トルクの減少や効率低下を防止することができなかった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、渦電流の発生と磁石磁束の短絡を抑制しつつ、製造が容易なアキシャルギャップ型モータ、ロータ及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
回転軸方向に着磁され周方向に配置された複数の主磁石片(例えば、後述の実施形態における主磁石部41)と、回転軸方向少なくとも一方側において前記主磁石片に隣接して配置された複数の磁性部材(例えば、後述の実施形態における磁性部材42)とを備え、回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)と、
前記回転軸方向の少なくとも一方側から前記ロータに対向配置されるステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)であって、
前記磁性部材は、テープ状の磁性板(例えば、後述の実施形態における磁性板14)を捲回した積層体(例えば、後述の実施形態における積層体15)を分割して構成される、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化され、前記回転軸方向の少なくとも一方側において、周方向で隣り合う前記磁性部材間にそれぞれ配置される複数の副磁石片(例えば、後述の実施形態における副磁石部43)をさらに備える、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記磁性部材を構成する径方向に積層された前記磁性板は、それぞれ内周面と外周面に嵌合部(例えば、後述の実施形態における凸部42b、凹部42d)を有し、前記磁性板の内周面に形成された前記嵌合部は内径側に隣接する前記磁性板の外周面に形成された前記嵌合部と嵌合し、前記磁性板の外周面に形成された前記嵌合部は外径側に隣接する前記磁性板の内周面に形成された前記嵌合部と嵌合する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記積層体は、前記テープ状の磁性板の巻き始め(例えば、後述の実施形態における巻き始め14d)と巻き終わり(例えば、後述の実施形態における巻き終わり14e)が前記積層体の中心から径方向略同一位置にある、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記テープ状の磁性板には、前記磁性部材を構成する部分間に打ち抜き部(例えば、後述の実施形態における打ち抜き部14a、14b)を有する、ことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、
回転軸方向に着磁され周方向に配置された複数の主磁石片(例えば、後述の実施形態における主磁石部41)と、回転軸方向少なくとも一方側において前記主磁石片に隣接して配置された複数の磁性部材(例えば、後述の実施形態における磁性部材42)とを備え、回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)と、
前記回転軸方向の少なくとも一方側から前記ロータに対向配置されるステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)のロータ製造方法であって、
テープ状の磁性板(例えば、後述の実施形態における磁性板14)を捲回して積層体(例えば、後述の実施形態における積層体15)を形成する積層体形成工程と、
前記積層体を分割して前記磁性部材を形成する積層体分割工程と、を備える、
ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法において、前記テープ状の磁性板のうち分割して前記磁性部材を構成する部分の内周面と外周面に嵌合部(例えば、後述の実施形態における凸部42b、凹部42d)を形成する嵌合部形成工程と、をさらに備える、ことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法において、前記積層体形成工程において、前記積層体は、前記テープ状の磁性板の巻き始め(例えば、後述の実施形態における巻き始め14d)と巻き終わり(例えば、後述の実施形態における巻き終わり14e)が前記積層体の中心から径方向略同一位置とする、ことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法において、前記積層体形成工程の前に、前記テープ状の磁性板の前記磁性部材を構成する部分間に打ち抜き部(例えば、後述の実施形態における打ち抜き部14a、14b)を設ける打ち抜き部形成工程と、をさらに備える、ことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、
回転軸方向に着磁され周方向に配置された複数の主磁石片(例えば、後述の実施形態における主磁石部41)と、
回転軸方向少なくとも一方側において前記主磁石片に隣接して配置された複数の磁性部材(例えば、後述の実施形態における磁性部材42)とを備え、回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)であって、
前記磁性部材は、テープ状の磁性板(例えば、後述の実施形態における磁性板14)を捲回した積層体(例えば、後述の実施形態における積層体15)を分割して構成される、
ことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のロータにおいて、回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化され、前記回転軸方向の少なくとも一方側において、周方向で隣り合う前記磁性部材間にそれぞれ配置される複数の副磁石片(例えば、後述の実施形態における副磁石部43)をさらに備える、ことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10又は11に記載のロータにおいて、前記磁性部材を構成する径方向に積層された前記磁性板は、それぞれ内周面と外周面に嵌合部(例えば、後述の実施形態における凸部42b、凹部42d)を有し、前記磁性板の内周面に形成された前記嵌合部は内径側に隣接する前記磁性板の外周面に形成された前記嵌合部と嵌合し、前記磁性板の外周面に形成された前記嵌合部は外径側に隣接する前記磁性板の内周面に形成された前記嵌合部と嵌合する、ことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10〜12のいずれかに記載のロータにおいて、前記積層体は、前記テープ状の磁性板の巻き始め(例えば、後述の実施形態における巻き始め14d)と巻き終わり(例えば、後述の実施形態における巻き終わり14e)が前記積層体の中心から径方向略同一位置にある、ことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項10〜13のいずれかに記載のロータにおいて、 前記テープ状の磁性板には、前記磁性部材を構成する部分間に打ち抜き部(例えば、後述の実施形態における打ち抜き部14a、14b)が設けられる、ことを特徴とする。
請求項1、請求項6及び請求項10の発明によれば、磁性板を一枚一枚曲率を変えて形成して積層する必要がなく、捲回した積層体は、同一工程で一括して製造されるためバラツキが少なく容易に製造することができ、製造効率を飛躍的に向上させることができる。また、磁性部材は積層体を分割して形成されるので、隣り合う磁性部材間で渦電流の発生と磁束の短絡を防止することができる。
請求項2及び請求項11の発明によれば、主磁石片と副磁石片により略ハルバッハ構造となり、主磁石片の磁束の方向を規制する磁束レンズ効果により有効磁束発生量を相対的に増やすことができる。
請求項3、請求項7、及び請求項12の発明によれば、積層体を分割する際に、径方向に隣接する磁性板がずれたり、ばらけたりといった不具合を防止することができる。
請求項4、請求項8及び請求項13の発明によれば、分割した磁性部材同士で積層枚数にばらつきがなく、磁気的、質量的にバランスを確保することができる。
請求項5、請求項9及び請求項14の発明によれば、積層体を分割する際に容易に分割することができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
<第1実施形態>
まず、図1〜図9を参照して、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第1実施形態について説明する。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10は、図1及び図2に示すように、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられる略円環状のロータ11と、回転軸Oの軸方向(以後、単に軸方向と言う)の両側からロータ11を挟み込むようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する一対のステータ12,12と、を備える。
アキシャルギャップ型モータ10は、例えば、ハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して、いわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えば、ハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10のロータ11が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達されて、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
各ステータ12は、略円環板状のヨーク部21と、ロータ11に対向するヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から軸方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される固定子巻線(図示略)と、を備える。
各ステータ12は、例えば、主極が6個(例えば、U+,V+,W+,U−,V−,W−)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U+,V+,W+極に対して、他方のステータ12の各U−,V−,W−極が軸方向で対向するように設定されている。例えば、軸方向で対向する一対のステータ12,12に対し、U+,V+,W+極及びU−,V−,W−極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U+,V+,W+極及びU−,V−,W−極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22と、が軸方向で対向するように設定され、軸方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
ロータ11は、図2に示すように、複数(図に示す実施形態では12個)の磁極ユニット30と、非磁性材からなるロータフレーム33と、を備え、磁極ユニット30がロータフレーム33内に収容されている。
図3及び図4に示すように、ロータフレーム33は、非磁性材である例えば、ステンレス鋼やアルミニウムなどによって形成されており、周方向に所定間隔をおいて配置されて径方向に延びる複数の径方向リブ34,…,34と、径方向リブ34,…,34によって接続される内周側筒状部35及び外周側筒状部36と、内周側筒状部35の内周面上から内方に向かい突出する円環板状に形成され、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続される接続部37と、を備える。そして、本実施形態では、ロータフレーム33の接続部37が外部の駆動軸に接続されることから、内周側筒状部35がシャフト部となり、外周側筒状部36がリム部となる。
外周側筒状部36の内周面には、径方向リブ34に対して軸方向両側にそれぞれ円環状溝38が形成されている。また、内周側筒状部35の外周面には、隣接する径方向リブ34,34間に円弧状凸部39が形成されている。
図5及び図6も参照して、磁極ユニット30は、厚さ方向(つまり、軸方向)に磁化された略扇形板状の主磁石部41と、この主磁石部41を厚さ方向の両側から挟み込む一対の磁性部材42と、磁性部材42の周方向両側方に配置されて、軸方向及び径方向に直交する方向(即ち、略周方向)に磁化された2つの副磁石部43と、を備え、主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43が、一対の支持プレートである外側支持プレート44及び内側支持プレート45によって径方向側方(外周側及び内周側)から保持されて一体化されて組み付けられている。
磁性部材42は、複数の磁性板42aが径方向に積層された構成を有し、それぞれの磁性板42aの略中央部には、各磁性板42aの内周面には略円弧状の凸部42bが、また外周面には略円弧状の凹部42dが形成される。
また、磁性部材42の軸方向外側となる径方向角部は、面取り加工されて面取り部42cが形成されている。この面取り部42cは、磁性部材42と副磁石部43の軸方向側面が段差なく連続するように構成されるもので、これにより、コギングトルク及びトルクリップルを低減する効果を有する。
外側支持プレート44は、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成されており、主磁石部41と一対の磁性部材42の外周面に当接する略矩形形状の外周押え部44aと、外周押え部44aの軸方向一端に設けられて周方向両側に延設された端面支持面44bと、この端面支持面44bから径方向内側に屈曲形成された側面支持面44cと、を備える。端面支持面44bは副磁石部43の外周面を支持し、側面支持面44cは副磁石部43の軸方向側面を支持する。
外側支持プレート44の外周押え部44aには、磁性部材42の凹部42dに対応する位置に、凹部42dと嵌合する一対の嵌合凸部44eがその内周面に形成されている。また、軸方向両端部には、半径方向外方に切りおこされた4個の突起部44dが形成されており、磁極ユニット30をロータフレーム33に組み付けるとき、突起部44dが外周側筒状部36の円環状溝38に嵌合して位置決めされる。
内側支持プレート45は、外側支持プレート44と同様に、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成されており、主磁石部41と一対の磁性部材42の内周面に当接する略T字型の内周押え部45aと、内周押え部45aの軸方向一端に設けられて周方向両側に延設された端面支持面45bと、この端面支持面45bから径方向外側に屈曲形成された側面支持面45cと、を備える。内周押え部45aには、磁性部材42の内周面に形成された凸部42bに対応する位置に、この凸部42bに嵌合する一対の嵌合孔46が形成されている。また、略T字型に形成された内周押え部45aの根元部は、半径方向内側に屈曲形成される位置決め部45eが設けられている。
主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43は、外側支持プレート44と内側支持プレート45とによって、径方向両側から保持されてユニット化され、磁極ユニット30となる。即ち、外側支持プレート44は、両側から主磁石部41を狭持する一対の磁性部材42の凹部42dを嵌合凸部44eに嵌合させると共に、2つの副磁石部43の端面及び側面を端面支持面44b及び側面支持面44cに当接させ、更に、内側支持プレート45が、主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43の内周面側に当接して狭持する。このとき、内側支持プレート45の一対の嵌合孔46は、一対の磁性部材42の凸部42bにそれぞれ嵌合して位置決めする。
このように組み付けられた複数の磁極ユニット30は、図3及び図4に示すように、周方向で隣り合う磁極ユニット30が、軸方向において互いに異なる方向からロータフレーム33に挿入されて組み付けられる。このとき、周方向で隣り合う主磁石部41,41は、磁化方向が互いに異方向となるように設定される。
具体的には、磁極ユニット30は、外周側筒状部36、内周側筒状部35、及び径方向リブ34,34によって画成される空間に側方から挿入され、外側支持プレート44の突起部44dを外周側筒状部36の円環状溝38に係合させて外周側筒状部36の内周面に当接させる。
これにより、主磁石部41は、径方向の両側から内周側筒状部35と外周側筒状部36とにより挟み込まれると共に、2つの径方向リブ34によって周方向の両側から挟み込まれる。また、2つの副磁石部43は、径方向の両側から内周側筒状部35と外周側筒状部36とにより挟み込まれて、径方向リブ34の一方の軸方向側方に位置する。
次いで、内側支持プレート45と内周側筒状部35との間に、軸方向からリング50を圧入して、内側支持プレート45の位置決め部45eを円弧状凸部39とリング50とで狭持する。これによって、磁極ユニット30にかかる軸方向力に抗して、磁極ユニット30がロータフレーム33から抜け出ることが防止される。なお、磁極ユニット30には、両側に配置された一対のステータ12,12から吸引力が作用するが、磁極ユニット30が一対のステータ12,12の中間位置にあれば両側からの吸引力は釣り合い状態にある。従って、ロータフレーム33としては、回転時に作用する遠心力などに対する十分な強度を有し、一対のステータ12,12の中間位置に位置するようになる。
次に、本発明のアキシャルギャップ型モータ10のロータ11の製造方法について説明する。なお、磁性板14の幅方向がロータ11の回転軸O方向であり、磁性板14の長手方向がロータ11の周方向である。
磁性部材42と同一幅を有するテープ状の電磁鋼板からなる磁性板14に、例えばプレス成型機を用いてプレス加工を施すことで、図7に示すように、幅方向一方側に矩形状の打ち抜き部14aと幅方向他方側に外側にテーパ面42cを有する打ち抜き部14bを形成する(打ち抜き部形成工程)とともに、幅方向略中央部であって隣り合う打ち抜き部14a、14a(14b、14b)間で磁性部材42を構成する部分の上面に凹部42d(嵌合部)、下面に凸部42b(嵌合部)を形成する(嵌合部形成工程)。このプレス加工により、テープ状の磁性板14には、隣り合う打ち抜き部間14a、14a(14b、14b)に凹部42d及び凸部42bを有する磁性板42aが連結部14cにより連結された状態で形成される。
このテープ状の磁性板14は、図8に示すように、巻芯70上に仮止めされ、巻芯70が回転することで捲回される(積層体形成工程)。なお、巻芯70の外表面には、磁性板14の下面に形成された凸部42bと嵌合する凹部71が形成され、凸部42bと凹部71を嵌合させながら磁性板14が巻芯70に捲回される。
磁性板14は巻芯70上で捲回されるので、最内径側から一層目、二層目、三層目、・・・と長手方向長さが長くなる。そのため、図7において隣り合う磁性板42aの中心間距離をピッチPとすると、ピッチPは最内径側から一層目、二層目、三層目、・・・と次第に大きくなるように設定されている。また、磁性板42aは略扇形板状を有するため、磁性板42aの長手方向長さも最内径側から一層目、二層目、三層目、・・・と次第に大きくなるように設定され、隣り合う磁性板42a、42a間の連結部14cの周方向長さは、副磁石部43の周方向長さと略同一長さに設定されている。
捲回する際、図8の矢印で示すように、かしめプレスにより、磁性板42aの凸部42bが内径側に隣接して捲回された磁性板42aの凹部42dに嵌合し、径方向に積層される磁性板42aの位置決めがなされる。そして、所定の大きさに捲回された磁性板14の巻き始め14dと巻き終わり14eが巻芯70の中心から径方向において同じ位置で捲回を終了し、捲回された磁性板14の巻き始め14dと巻き終わり14eを溶接することで積層体15が形成される。なお、溶接後、磁性板14の各層を接着してもよい。
なお、予め磁性板14に凹部42dと凸部42bをプレス加工せずに、捲回しながらかしめプレスにより、凹部42dと凸部42bの形成と嵌合を同時に行なうこともできる。さらに、磁性板14の巻き始め14dと巻き終わり14eを磁性部材42ではなく連結部14cとしてもよい。
このように製造された積層体15は、連結部14cにより連結された磁性板42aがその中心から径方向に放射状に等間隔で設けられる。
次に、図9に示すように、連結部14cの周方向両側を、例えばワイヤーカットにより切断することで積層体15から磁性部材42が分割される(積層体分割工程)。
続いて、上述したように、主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43は、外側支持プレート44と内側支持プレート45とによって、径方向両側から保持されてユニット化され、磁極ユニット30となり、ロータフレーム33内に収容され、ロータ11が製造される。
以上説明したように、本実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ10によれば、磁性部材42は、テープ状の磁性板14を捲回した積層体15を分割して形成されるので、磁性板を一枚一枚曲率を変えて形成して積層する必要がなく、捲回した積層体15は、同一工程で一括して製造されるためバラツキが少なく容易に製造することができる。また、磁性部材42は積層体15を分割して形成され、周方向で隣り合う磁性部材42、42間に副磁石部43を設けるので渦電流の発生と磁石磁束の短絡を抑制することができる。
つまり、従来、略扇形板状の磁性部材42を製造するためには、一枚一枚円弧状に曲げくせをつけた状態で内側・外側の曲率を規制する型枠の中で積層し接着した後、周方向端部をワイヤーカットなどで切り揃えて略扇形板状を作らなければならず、非常に工数がかかり製造コストが高くなっていたが、捲回巻きにより製造することで分割された各々の磁性部材42は同一形状に製造できると共に、周方向で隣り合う磁性部材42、42間の周方向の端部同士が副磁石部43と略等しい周方向長さを有する連結部14cにより細く繋がっているので、連結部14cを切り落とすことで位置関係を正確に維持した形状を形成できる。
また、本実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ10によれば、回転軸O方向及び径方向に直交する方向に磁化され、周方向で隣り合う磁性部材42、42間にそれぞれ配置される複数の副磁石部43を備えるので略ハルバッハ構造となり、主磁石部41の磁束の方向を規制する磁束レンズ効果により有効磁束発生量を相対的に増やすことができる。
また、本実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ10によれば、磁性板42aの内周面には略円弧状の凸部42bが、また外周面には略円弧状の凹部42dが形成され、内周面の凸部42bが内径側に隣接する磁性板42aの外周面の凹部42dと嵌合し、外周面の凹部42dが外径側に隣接する磁性板42aの内周面の凸部42bに嵌合する。従って、積層体15を分割する際に、径方向に隣接する磁性板42aがずれたり、ばらけたりといった不具合を防止することができる。また、温度上昇や経年劣化などによって径方向に積層された磁性板42a同士の接着力が低下した場合であっても、それぞれの磁性板42aの凸部42bと凹部がそれぞれ隣接する凹部と凸部42bと嵌合することにより、分割した磁性部材42であっても上記不具合を防止することができる。
また、本実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ10によれば、テープ状の磁性板14の巻き始め14dと巻き終わり14eが積層体15の中心から径方向略同一位置にあるので、磁性部材42の磁性板42aの積層枚数にばらつきをもつことがなく、磁気的、質量的にバランスを確保することができる。なお、巻き始め14dと巻き終わり14eを連結部14cとすることにより、分割された磁性部材42に段差ができるのを防止することができる。
また、本実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ10によれば、磁性部材42を構成する部分間に打ち抜き部14a、14bを形成し幅方向距離の短い連結部14cで隣り合う磁性板42a、42a間を連結するので、積層体15を分割する際に容易に分割することができる。
さらに、本実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ10によれば、磁極ユニット30は、主磁石部41と、主磁石部41の両側面に配置された一対の磁性部材42と、周方向で隣り合う磁性部材42間にそれぞれ配置される2つの副磁石部43とが、支持プレート44,45によって保持されてユニット化されているので、多数の構成部品からなる略ハルバッハタイプのアキシャルギャップ型モータ10を、少ない工数で容易に組み付けることができる。また、これによって、ロータ11の製作コストを抑制してアキシャルギャップ型モータ10を安価に提供することができる。これにより、例えば、6極対の略ハルバッハタイプモータ10の場合、構成部材である12個の主磁石部41と、24個の副磁石部43と、24個の磁性部材42とがユニット化されることにより、12個の磁極ユニット30の組付けで組み付けることができる。
なお、第1実施形態の第1変形例として、図10に示すように、ロータ11は、外周押え部44aに形成された嵌合凸部44e及び磁性部材42の内周面に形成された凸部42bの突出量を大きくするとともに、内側支持プレート45と内周側筒状部35との間に、軸方向からリング50を圧入してリング50を凸部42bに当接させる。これにより、内側支持プレート45の位置決め部45eを設けずに、磁極ユニット30にかかる軸方向力に抗して、磁極ユニット30がロータフレーム33から抜け出ることが防止される。
また、第1実施形態の第2変形例として、図11に示すように、ロータ11は、ロータフレーム33の内周側筒状部(シャフト部)を別部材とし、この別部材をボルト締結することで磁極ユニットを固定するようにしてもよい。即ち、ロータ11は、接続部37と別体に設けられた、断面略L字型の一対のリング部材55を備える。このリング部材55の外周側角部には、位置決め部45eを収容するための押え凹部56がリング状に形成されている。
したがって、このロータ11では、第1実施形態と同様に、外側支持プレート44の突起部44dを外周側筒状部36の円環状溝38に係合させて磁極ユニット30をロータフレーム33に挿入する。そして、内側支持プレート45の内周面にリング部材55を当接して、リング部材55をボルト57によって接続部37に固定する。これにより、内側支持プレート45の位置決め部45eが、接続部37とリング部材55によって狭持されて、磁極ユニット30がロータフレーム33に固定される。
また、第1実施形態の第3変形例として、図12に示すように、副磁石部43は、その軸方向外側両端に、支持プレート44,45の板厚と略同じ深さの凹部43aが形成されてもよい。これにより、副磁石部43は、凹部43aに当接する側面支持面44c、45cによって保持されるので、副磁石部43と側面支持面44c、45cとの軸方向側面が同一面となり、側面支持面44c、45cが副磁石部43から突出することがない。これにより、ロータ11とステータ12とのギャップを小さくして高トルクを発生させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて、図13〜図15を参照して説明する。なお、第2実施形態のアキシャルギャップ型モータは、内側支持プレートの位置決め部の構造が、第1実施形態のアキシャルギャップ型モータと異なる。このため、第1実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図13〜図15に示すように、第2実施形態のアキシャルギャップ型モータのロータ11は、複数(図に示す実施形態では12個)の磁極ユニット130と、非磁性材からなるロータフレーム33と、を備え、磁極ユニット130がロータフレーム33内に収容されている。磁極ユニット130は、外側支持プレート44及び内側支持プレート145によって、主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43を保持することで構成される。
ロータフレーム33の内周側筒状部35に設けられた円弧状凸部39には、隣接する径方向リブ34,34の略中間に軸方向に貫通する軸方向溝61が形成されている。また、内側支持プレート145には、内周押え部45aの主磁石部41に対応する位置、即ち、円弧状凸部39の軸方向溝61に対応して径方向内側に切りおこされた一対のリブ状の位置決め部45fが設けられている。これら位置決め部45fは、その板厚方向が周方向とされ、軸方向に沿って延びる。
このような内側支持プレート145を有する磁極ユニット130は、図14に示すように、位置決め部45fを軸方向溝61に嵌合させた状態でロータフレーム33の外周側筒状部36と内周側筒状部35との間に挿入され、内側支持プレート145と内周側筒状部35との間に軸方向両側からリング50を圧入することで、内側支持プレート145の位置決め部45fが一対のリング50で狭持される。これにより、磁極ユニット130がロータフレーム33に固定される。
なお、その他の構成及び作用については、第1実施形態のアキシャルギャップ型モータ10と同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第3実施形態について図16及び図17に基づいて説明する。第1及び第2実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、副磁石部を備えた略ハルバッハタイプのものについて説明したが、第3実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、副磁石部を備えずに、磁極ユニットが主磁石部、主磁石部の両側面に配置された一対の磁性部材、及び、内、外側支持プレートによって構成されている。なお、それ以外の部分については、本発明の第1実施形態のアキシャルギャップ型モータと同様であるので、同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図16及び図17に示すように、本実施形態の磁極ユニット230は、軸方向に磁化された略扇形板状の主磁石部41と、この主磁石部41を厚さ方向の両側から挟み込む一対の磁性部材42と、を備え、主磁石部41、及び一対の磁性部材42が、外側支持プレート244及び内側支持プレート245によって径方向側方(外周側及び内周側)から保持されて一体に組み付けられている。
外側支持プレート244及び内側支持プレート245は、図6に示す第1実施形態の外側支持プレート44及び内側支持プレート45に対して、それぞれ端面支持面44b、45b、及び側面支持面44c、45cを有しない形状に形成されている。
即ち、外側支持プレート244は、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成されており、主磁石部41と一対の磁性部材42の外周面に当接する略矩形形状の外周押え部44aを備え、この外周押え部44aに、磁性部材42の凹部42dと嵌合する一対の嵌合凸部44e、及び半径方向外方に切りおこされ、ロータフレーム33の円環状溝38に嵌合する4個の突起部44dが軸方向端部に形成されている。
また、内側支持プレート245は、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成されており、主磁石部41と一対の磁性部材42の内周面に当接する略T字型の内周押え部45aを備え、この内周押え部45aに、磁性部材42の内周面に形成された凸部42bに嵌合する一対の嵌合孔46が形成されている。また、略T字型に形成された内周押え部45aの根元部は、半径方向内側に屈曲形成される位置決め部45eが設けられている。
このような磁極ユニット230は、図16に示すように、周方向で隣り合う磁極ユニット230が、軸方向において互いに異なる方向からロータフレーム33に挿入され、内側支持プレート245と内周側筒状部35との間に軸方向からリング50を圧入する。これによって、内側支持プレート245の位置決め部45eが、円弧状凸部39とリング50とで狭持されて固定される。
その他の構成及び作用については第1実施形態のアキシャルギャップ型モータ10と同様である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて、図18及び図19を参照して説明する。なお、第4実施形態のアキシャルギャップ型モータは、内側支持プレートの位置決めの構造が第2実施形態の磁極ユニットと同様である以外は、第3実施形態のアキシャルギャップ型モータと同様である。このため、第3実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図18及び図19に示すように、本実施形態の磁極ユニット330は、第3実施形態と同様、主磁石部41、及び一対の磁性部材42とを、外側支持プレート244及び内側支持プレート345によって径方向側方(外周側及び内周側)から保持することで構成される。
ロータフレーム33の内周側筒状部35に設けられた円弧状凸部39には、隣接する径方向リブ34,34の略中間に軸方向溝61が形成される。また、外側支持プレート244と共に主磁石部41、及び一対の磁性部材42を径方向両側から保持する内側支持プレート345は、円弧状凸部39の軸方向溝61に対応する位置に、板厚方向が周方向とされて径方向内側に切りおこされた一対の位置決め部45fが設けられている。
磁極ユニット330は、位置決め部45fを軸方向溝61に嵌合してロータフレーム33の外周側筒状部36と内周側筒状部35との間に挿入され、軸方向両側から圧入された一対のリング50によって位置決め部45fが狭持されて固定される。
本実施形態の磁極ユニット330は、実質的に軸方向に左右対称形となるので、第1実施形態〜第3実施形態のロータ11と異なり、周方向で隣り合う磁極ユニット30を軸方向において互いに異なる方向からロータフレーム33に挿入する必要はなく、ロータフレーム33のいずれか一方の軸方向から挿入することができる。なお、内側支持プレート345は、上記実施形態と同様に、略T字型に形成されているが、主磁石部41、及び一対の磁性部材42の下面の形状に沿って軸方向に左右対称形に形成されてもよい。
なお、その他の構成及び作用については、第3実施形態のアキシャルギャップ型モータ10と同様であるので、説明を省略する。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
なお、本発明では、ロータフレームのシャフト部又はリム部と嵌合する嵌合部を外側支持プレート又は内側支持プレートのいずれかに設ければよいが、ロータが回転すると、磁極ユニットには半径方向外方に遠心力が作用するので、磁極ユニットを安定して支持するには、外側支持プレートをロータフレームのリム部と嵌合させることが好ましい。
また、本発明では、嵌合部が嵌合するシャフト部又はリム部の他方の部材と支持プレートとの間にリングが介在されればよいが、同じく、磁極ユニットに作用する遠心力のため、シャフト部と内側支持プレートとの間にリングを挿入して、磁極ユニットをリム部に当接させて固定することが好ましい。
本発明の第1実施形態に係るアキシャルギャップ型モータを説明するための全体斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図2に示すロータの縦断面図である。 図2に示すロータの分解斜視図である。 図4に示す磁極ユニットの拡大斜視図である。 図5に示す磁極ユニットの分解斜視図である。 打ち抜き部と凹部が形成されたテープ状の磁性板を周方向から見た図である。 図7のテープ状の磁性板を捲回する工程を説明する説明図である。 図8の捲回した磁性板を分解する工程を説明図である。 第1実施形態の第1変形例のロータの縦断面図である。 第1実施形態の第2変形例のロータの縦断面図である。 第1実施形態の第3変形例の磁極ユニットの拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータを説明するための部分破断分解斜視図である。 図13に示すロータの縦断面図である。 図13に示す磁極ユニットの分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るアキシャルギャップ型モータを説明するための分解斜視図である。 図16に示す磁極ユニットの分解斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るアキシャルギャップ型モータを説明するための部分破断分解斜視図である。 図18に示す磁極ユニットの分解斜視図である。 特許文献1に記載のアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図20に示す磁性部材の正面図である。 特許文献2に示すロータの斜視図である。
符号の説明
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
12 ステータ
14 テープ状の磁性板
14a、14b 打ち抜き部
15 積層体
30,130,230,330 磁極ユニット
33 ロータフレーム
34 径方向リブ
35 内周側筒状部(シャフト部)
36 外周側筒状部(リム部)
39 円弧状凸部
41 主磁石部(主磁石片)
42 磁性部材
42a 磁性板
42b 凸部(嵌合部)
42d 凹部(嵌合部)
43 副磁石部(副磁石片)
50 リング
O 回転軸

Claims (14)

  1. 回転軸方向に着磁され周方向に配置された複数の主磁石片と、回転軸方向少なくとも一方側において前記主磁石片に隣接して配置された複数の磁性部材とを備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
    前記回転軸方向の少なくとも一方側から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記磁性部材は、テープ状の磁性板を捲回した積層体を分割して構成される、
    ことを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化され、前記回転軸方向の少なくとも一方側において、周方向で隣り合う前記磁性部材間にそれぞれ配置される複数の副磁石片をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記磁性部材を構成する径方向に積層された前記磁性板は、それぞれ内周面と外周面に嵌合部を有し、前記磁性板の内周面に形成された前記嵌合部は内径側に隣接する前記磁性板の外周面に形成された前記嵌合部と嵌合し、前記磁性板の外周面に形成された前記嵌合部は外径側に隣接する前記磁性板の内周面に形成された前記嵌合部と嵌合する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記積層体は、前記テープ状の磁性板の巻き始めと巻き終わりが前記積層体の中心から径方向略同一位置にある、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記テープ状の磁性板には、前記磁性部材を構成する部分間に打ち抜き部を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  6. 回転軸方向に着磁され周方向に配置された複数の主磁石片と、回転軸方向少なくとも一方側において前記主磁石片に隣接して配置された複数の磁性部材とを備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
    前記回転軸方向の少なくとも一方側から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法であって、
    テープ状の磁性板を捲回して積層体を形成する積層体形成工程と、
    前記積層体を分割して前記磁性部材を形成する積層体分割工程と、を備える、
    ことを特徴とするアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  7. 前記テープ状の磁性板のうち分割して前記磁性部材を構成する部分の内周面と外周面に嵌合部を形成する嵌合部形成工程と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項6に記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  8. 前記積層体形成工程において、前記積層体は、前記テープ状の磁性板の巻き始めと巻き終わりが前記積層体の中心から径方向略同一位置とする、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  9. 前記積層体形成工程の前に、前記テープ状の磁性板の前記磁性部材を構成する部分間に打ち抜き部を設ける打ち抜き部形成工程と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  10. 回転軸方向に着磁され周方向に配置された複数の主磁石片と、
    回転軸方向少なくとも一方側において前記主磁石片に隣接して配置された複数の磁性部材とを備え、回転軸周りに回転可能なロータであって、
    前記磁性部材は、テープ状の磁性板を捲回した積層体を分割して構成される、
    ことを特徴とするロータ。
  11. 回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化され、前記回転軸方向の少なくとも一方側において、周方向で隣り合う前記磁性部材間にそれぞれ配置される複数の副磁石片をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項10に記載のロータ。
  12. 前記磁性部材を構成する径方向に積層された前記磁性板は、それぞれ内周面と外周面に嵌合部を有し、前記磁性板の内周面に形成された前記嵌合部は内径側に隣接する前記磁性板の外周面に形成された前記嵌合部と嵌合し、前記磁性板の外周面に形成された前記嵌合部は外径側に隣接する前記磁性板の内周面に形成された前記嵌合部と嵌合する、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載のロータ。
  13. 前記積層体は、前記テープ状の磁性板の巻き始めと巻き終わりが前記積層体の中心から径方向略同一位置にある、
    ことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  14. 前記テープ状の磁性板には、前記磁性部材を構成する部分間に打ち抜き部が設けられる、
    ことを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
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