JP2010087256A - 差動排気装置、光源装置、露光装置及びデバイスの製造方法 - Google Patents

差動排気装置、光源装置、露光装置及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】真空度を好適に維持できる差動排気装置、光源装置、露光装置及びデバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】露光装置は、内部が第1の真空度に設定される第1チャンバ13を備え、該第1チャンバ13内には光源装置から露光光が入射される。光源装置は、内部が第1チャンバ13内の真空度とは異なる第2の真空度に設定される第2チャンバ30を備え、該第2チャンバ30内には、露光光ELを出力する光源部が設けられている。こうした両チャンバ13,30間に配置される差動排気装置14は、露光光ELの光軸方向に沿って互いに近接して配置される第1絞り部材42と第2絞り部材43とを有する絞り部44を備えている。この絞り部44は、第1絞り部材42に形成される第1開口45と第2絞り部材43に形成される第2開口47とが対をなすように構成される開口部48を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば露光光の光路内やチャンバ内を減圧する差動排気装置、該差動排気装置を備える光源装置、該差動排気装置を備える露光装置、及び該露光装置を用いたデバイスの製造方法に関するものである。
一般に、EUV(Extreme Ultraviolet )光やEB(Electron Beam )を露光光として用いる露光装置は、内部が真空雰囲気に設定される第1チャンバを備えている。この第1チャンバ内には、例えば、光源装置から射出された露光光ELを反射型のレチクル側に導く照明光学系、レチクルを保持するレチクルステージ、レチクルで反射した露光光をウエハ側に導く投影光学系、及びウエハを支持するウエハステージが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
また、EUV光を露光装置の第1チャンバ内に露光光として射出する光源装置は、内部が第1チャンバ内に比して真空度の低い第2チャンバを備え、該第2チャンバ内には、ターゲットをプラズマ化し、生成されたプラズマからEUV光を放射させる光源部が設けられている。
特開2008−41391号公報
ところで、上述の両チャンバ内は、互いに異なる真空度にそれぞれ調圧されている。このように両チャンバ内の真空度を互いに異ならせる理由は、ウエハにパターンの像を投影するために適切な真空度と、光源部で露光光(EUV光)を放射させるために適切な真空度とが互いに異なるためである。そのため、第1チャンバ内において第2チャンバに近接した位置の真空度は、第1チャンバ内の他の位置に比して第2チャンバ内に影響を受けやすい分、低下してしまう。このように第1チャンバ内において真空度が低下する部分が存在すると、ウエハを照射する露光光の光量不足などが発生する可能性がある。したがって、第1チャンバ内のうち第2チャンバに近接した位置の真空度の低下を抑制する点で改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、真空度を好適に維持できる差動排気装置、光源装置、露光装置及びデバイスの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、実施形態に示す図1〜図6に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明の差動排気装置は、光源部(31)から射出される光束の光路に配置される差動排気装置(14,14A)であって、前記光束の光軸方向に沿って互いに近接して配置される第1絞り部材(42)と第2絞り部材(43)とを有する絞り部(44,44A)を備え、該絞り部(44,44A)は、前記第1絞り部材(42)に形成される第1開口(45)と前記第2絞り部材(43)に形成される第2開口(47)とが対をなすように構成される開口部(48,48A)を有することを要旨とする。
上記構成によれば、光源部から射出される光束の光軸方向における一箇所には、開口部が設けられている。この開口部は、一対の第1開口及び第2開口から構成されたものである。こうした両開口は、上記光軸方向において差動排気装置を挟んだ両空間のうち何れか一方の空間側から他方の空間側に流動しようとする気体の流路抵抗となる。そのため、上記光軸方向において差動排気装置を挟んだ両空間の真空度は、他方の空間の真空度の影響を受けることが抑制され、好適に維持できる。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明が実施形態に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明によれば、真空度を好適に維持できる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明を具体化した第1の実施形態について図1〜図3に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の露光装置11は、光源装置12から射出される、波長が100nm程度以下の軟X線領域である極端紫外光、即ちEUV(Extreme Ultraviolet )光を露光光ELとして用いるEUV露光装置である。こうした露光装置11は、内部に所定のパターンが形成された反射型のレチクルR及び表面にレジストなどの感光性材料が塗布されたウエハWが設置される第1チャンバ13(図1では二点鎖線で示す。)を備えている。この第1チャンバ13内は、真空雰囲気に設定されており、その真空度(以下、「第1真空度」という。)は、第1チャンバ13内でEUV光を用いて露光処理を行うために適切な高真空となっている。また、第1チャンバ13には、差動排気装置14を介して光源装置12が接続されている。
そして、第1チャンバ13内には、光源装置12からの露光光ELが差動排気装置14を介して入射するようになっている。このように第1チャンバ13内に入射した露光光ELは、該第1チャンバ13内に配置される照明光学系15を介してレチクルステージ16にて保持されるレチクルRを照明し、レチクルRで反射した露光光ELは、第1チャンバ13内に配置される投影光学系17を介してウエハステージ18に保持されるウエハWを照射するようになっている。
照明光学系15は、第1チャンバ13の内部と同様に、内部が真空雰囲気に設定される筐体19を備えている。この筐体19内には、光源装置12から筐体19内に入射された露光光ELを反射可能な複数枚の図示しない反射ミラーが設けられており、各反射ミラーによって順に反射された露光光ELは、後述する鏡筒23内に設置された折り返し用の反射ミラー20に入射し、該反射ミラー20で反射した露光光ELがレチクルステージ16に保持されるレチクルRに導かれる。なお、照明光学系15を構成する各反射ミラー(折り返し用の反射ミラー20も含む。)の反射面には、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を交互に積層した多層膜である反射層がそれぞれ形成されている。
レチクルステージ16は、投影光学系17の物体面側に配置されており、レチクルRを静電吸着する吸着面21aを有する静電チャック21と、レチクルRをY軸方向(図1における左右方向)に所定ストロークで移動させる図示しないレチクルステージ駆動部と、静電チャック21を支持する支持ステージ22とを備えている。レチクルステージ駆動部は、レチクルRをX軸方向(図1において紙面と直交する方向)及びθz方向(Z軸周りの回転方向)にも移動可能に構成されている。なお、レチクルRのパターン面Raに露光光ELが照明される場合、該パターン面Raの一部には、X軸方向に延びる照明領域が形成される。
投影光学系17は、露光光ELでレチクルRのパターン面Raを照明することにより形成されたパターンの像を所定の縮小倍率(例えば1/4倍)に縮小させる光学系であって、第1チャンバ13の内部と同様に、内部が真空雰囲気に設定される鏡筒23を備えている。この鏡筒23内には、複数枚(一例としては6枚であって、図1では1枚のみ図示)の反射型のミラー24が収容されている。そして、物体面側であるレチクルR側から導かれた露光光ELは、各ミラー24に順に反射され、ウエハステージ18に保持されるウエハWに導かれる。なお、各ミラー24の反射面には、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を交互に積層した多層膜である反射層がそれぞれ形成されている。
ウエハステージ18は、ウエハWを静電吸着する吸着面25aを有する静電チャック25と、ウエハWをY軸方向に所定ストロークで移動させる図示しないウエハステージ駆動部とを備えている。このウエハステージ駆動部は、ウエハWをX軸方向及びZ軸方向(図1における上下方向)にも移動可能に構成されている。また、ウエハステージ18には、静電チャック25を保持する図示しないウエハホルダと、該ウエハホルダのZ軸方向における位置及びX軸周り、Y軸周りの傾斜角を調整する図示しないZレベリング機構とが組み込まれている。
なお、本実施形態の露光装置11にてウエハWにパターンの像を投影する場合、レチクルRは、上記レチクルステージ駆動部の駆動によって、Y軸方向に所定ストローク毎に移動する。すると、レチクルRにおける照明領域は、該レチクルRのパターン面Raの−Y方向側から+Y方向側(図1では左側から右側)に沿って移動する。すなわち、レチクルRのパターンが−Y方向側から+Y方向側に順にスキャンされる。また、ウエハWは、上記ウエハステージ駆動部の駆動によって、レチクルRのY軸方向への移動に対して投影光学系17の縮小倍率に応じた速度比で+Y方向に同期して移動する。その結果、ウエハWの一つのショット領域には、レチクルR及びウエハWの同期移動に伴って、レチクルR上のパターンが所定の縮小倍率だけ縮小された状態で形成される。そして、一つのショット領域へのパターンの形成が終了した場合、ウエハWの他のショット領域に対するパターンの形成処理が連続して行われる。
次に、光源装置12について図2に基づき説明する。
本実施形態の光源装置12は、波長が「5〜50nm(例えば13.5nm)」となるEUV光を露光光ELとして射出するレーザ励起型プラズマ光源装置である。具体的には、図2に示すように、光源装置12は、内部が第1チャンバ13内の第1真空度に比して低真空度に設定された第2チャンバ30(図1及び図2では二点鎖線で示す。)を備えている。なお、第2チャンバ30内の真空度(以下、「第2真空度」という。)は、レーザ励起型プラズマ光源にてEUV光を発光させるための適切な真空度に設定されている。
こうした第2チャンバ30内には、露光光ELを出力する光源部31が設けられている。この光源部31は、プラズマPLを発生させるプラズマ発生部32と、プラズマPLから放射される露光光ELを集光させるための筒状の集光ミラー33とを備えている。プラズマ発生部32は、EUV光発生物質(ターゲット)として高密度のキセノンガス(Xe)を高速で噴出するノズル34と、例えば半導体レーザ励起を利用したYAGレーザやエキシマレーザなどの高出力レーザ35とを備えている。そして、高出力レーザ35から射出されたレーザ光LRがノズル34から高速で噴出される高密度のキセノンガスを照射することによりプラズマPLが発生し、該プラズマPLからは、EUV光が露光光ELとして放射される。こうした露光光ELは、集光ミラー33の入射側(図2では左側)の開口から集光ミラー33内に入射するようになっている。
集光ミラー33は、Y軸方向における各位置の断面形状が円環状をなすように形成されており、集光ミラー33の内周面には、露光光ELを反射可能な反射層が形成されている。この集光ミラー33の反射層は、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を交互に積層した多層膜から構成されている。そして、集光ミラー33で反射した露光光ELは、照明光学系15に入射する前に一旦集光した後、照明光学系15を構成する各反射ミラーのうち最も光源装置12側に位置する反射ミラーに入射するようになっている。なお、集光ミラー33から射出された露光光ELにおいて一旦集光する集光点のことを、「中間集光点IF」というものとする。
次に、差動排気装置14について図3に基づき説明する。
図3に示すように、差動排気装置14は、光源装置12の第2チャンバ30に支持され且つ内部を露光光ELが通過する連結部40を備え、該連結部40は、Y軸方向に伸縮自在な構成とされている。また、連結部40の第1チャンバ13側には、露光装置11の制御装置60からの制御指令に基づき開閉動作する弁機構41が設けられている。この弁機構41が開き状態である場合には両チャンバ13,30が連通状態になる一方、弁機構41が閉じ状態である場合には両チャンバ13,30が非連通状態となる。また、弁機構41の第1チャンバ13側には、第1絞り部材42及び第2絞り部材43を有する絞り部44が設けられている。なお、本実施形態では、絞り部44は、その内部に露光光ELの中間集光点IFが位置するように配置されている。
第1絞り部材42は、第2絞り部材43の内周側において中間集光点IFよりも僅かに−Y方向側(図3では左側)に配置され、且つその−Y方向側の端部が第2絞り部材43に固定されている。また、第1絞り部材42は、X−Z平面状に沿った方向から切断した場合の断面形状が略円環状をなし、且つその断面形状が−Y方向側から+Y方向側(図3では右側)に延びるに連れて次第に小さくなるように形成されている。すなわち、第1絞り部材42は、集光ミラー33から射出される露光光ELの集光角と同等の角度を有するティーパ状に形成されている。また、第1絞り部材42のうち最も中間集光点IFに近接した位置(即ち、+Y方向側の端部)には、第1開口45が形成されている。この第1開口45は、露光光ELの光束を包囲可能であって、且つ可能な限り口径が小さくなるように形成されている。そして、第1絞り部材42の−Y方向側の端部から第1絞り部材42内に入射した露光光ELは、第1絞り部材42の第1開口45から第1絞り部材42外に射出される。
第2絞り部材43は、その+Y方向側の端部が閉塞し、且つその−Y方向側の端部が開口する有底略円筒形状をなすように形成されている。すなわち、第2絞り部材43は、その形状が第1絞り部材42の形状と異なるように形成されている。第2絞り部材43は、その内周面43aが第1絞り部材42の外周面42aと対向すると共に、その+Y方向側の端部が露光光ELの中間集光点IFよりも僅かに+Y方向側に位置するように配置されている。こうした第2絞り部材43の−Y方向側の端部には、内向きフランジ状をなす支持部46が形成されており、第2絞り部材43は、その支持部46を介して第1絞り部材42を支持している。また、第2絞り部材43の+Y方向側の端部には、露光光ELの光束を包囲可能な第2開口47が第1開口45と対をなすように形成されている。すなわち、本実施形態では、一対の第1開口45及び第2開口47により開口部48が形成される。なお、第2開口47は、可能な限り口径が小さくなるように形成されている。
また、第1絞り部材42及び第2絞り部材43との間に中間空間49が形成されている。この中間空間49内には、その内部の温度を検出するための第1温度センサ50が設けられており、該第1温度センサ50からは、中間空間49内の温度に対応した電気信号が制御装置60に出力される。そして、制御装置60は、第1温度センサ50からの電気信号に基づき、中間空間49内の温度を検出するようになっている。また、第2絞り部材43と照明光学系15を構成する各ミラーのうち最も第2絞り部材43に近接する反射ミラー51との間には、第2絞り部材43と反射ミラー51との間の空間の温度を検出するための第2温度センサ52が設けられており、該第2温度センサ52からは、上記空間の温度に対応した電気信号が制御装置60に出力される。そして、制御装置60は、第2温度センサ52からの電気信号に基づき、上記空間内の温度を検出するようになっている。
また、差動排気装置14には、中間空間49内を減圧させるべく駆動する駆動ポンプ53(例えば、ターボ分子ポンプ)が設けられ、該駆動ポンプ53は、制御装置60からの制御指令に基づき駆動するようになっている。
また、差動排気装置14には、第1絞り部材42及び第2絞り部材43を個別に冷却するための冷却機構54が設けられている。この冷却機構54には、第1絞り部材42の外周面42aに沿って螺旋状をなすように設置される第1冷却用配管55と、該第1冷却用配管55内に冷却用流体(例えば冷却水)を供給するための第1供給用配管56とが設けられている。また、冷却機構54には、第2絞り部材43の内周面43aに沿って螺旋状をなすように設置される第2冷却用配管57と、該第2冷却用配管57内に冷却用流体を供給するための第2供給用配管58とが設けられている。そして、冷却機構54は、制御装置60からの制御指令に基づき第2絞り部材43の外周側の温度が露光装置11内の設定温度と同等となるように、各冷却用配管55,57内を流動させる冷却用流体の温度や流量などを調整するようになっている。
次に、制御装置60について説明する。
本実施形態の制御装置60の入力側インターフェースには、各温度センサ50,52などの各種センサ類が電気的に接続されている。また、制御装置60の出力側インターフェースには、弁機構41、駆動ポンプ53及び冷却機構54が電気的に接続されている。また、出力側インターフェースには、上記レチクルステージ駆動部及びウエハステージ駆動部などが電気的に接続されている。そして、制御装置60は、各種センサなどからの入力信号に基づき各種駆動装置を制御するようになっている。
次に、本実施形態の露光装置11の作用について、差動排気装置14の作用を中心に説明する。
さて、弁機構41が開き状態になると、差動排気装置14のY軸方向における両側に位置する両チャンバ13,30が互いに連通状態になる。この際、第1チャンバ13内の第1真空度は、第2チャンバ30内の第2真空度に比して高真空であるため、第2チャンバ30内に残留する気体が、差動排気装置14内を介して第1チャンバ13側に流出しようとする。しかし、第1チャンバ13と第2チャンバ30との間の気体流路上には、第1開口45と第2開口47とが互いに近接して配置される2重構造をなす開口部48が配置されている。すなわち、上記気体流路のうち露光光ELの中間集光点IF付近の一箇所には、両チャンバ13,30間で気体が流動しようとする際の流動抵抗となる部分(本実施形態では両開口45,47)が2重に形成されている。
そのため、第2チャンバ30側から第1チャンバ13側へ流動しようとする気体の大部分は、開口部48によって第2チャンバ30からの流出が妨げられる。その一方で、一部の気体は、第1開口45を介して第2チャンバ30から流出し、絞り部44内に形成される中間空間49内に貯留される。こうした気体の大部分は、駆動ポンプ53の駆動によって外部に排気される。その結果、中間空間49内は、第1真空度と第2真空度との間の真空度に調整される。
また、中間空間49内の気体の一部は、第2開口47を介して第1チャンバ13内に流出しようとする。しかし、第2開口47が流動抵抗として機能するため、中間空間49から第1チャンバ13側への気体の流出が抑制される。そのため、第1チャンバ13のうち差動排気装置14の近傍における真空度は、弁機構41が開き状態であっても、ほとんど低下しない。したがって、第1チャンバ13内における真空度の低下が抑制され、ウエハWへのパターンの像の投影不良などが抑制される。
また、本実施形態において、絞り部44内には、露光光ELの中間集光点IFが位置しており、当該絞り部44を構成する各絞り部材42,43は、中間集光点IFからの輻射熱などによってそれぞれ発熱する。しかしながら、各絞り部材42,43は、各冷却用配管55,57内を流動する冷却用流体によってそれぞれ冷却されている。しかも、こうした冷却用流体の温度は、各温度センサ50,52からの検出信号から検出される各温度に基づき、冷却用配管55,57毎に調整される。その結果、第2絞り部材43の外周面の温度は、露光装置11の設定温度と同等の温度に調整される。そのため、第1チャンバ13内において第2絞り部材43からの輻射熱によって、露光装置11を構成する各部材(例えば反射ミラー51)の温度が変化してしまうことが抑制される。したがって、露光装置11を構成する各部材(例えば反射ミラー51)の熱変形に起因したウエハWへのパターンの像の投影不良が良好に抑制される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)光源装置12から射出される露光光ELの光軸方向(Y軸方向)における一箇所には、一対の第1開口45及び第2開口47を有する開口部48が配置されている。こうした両開口45,47は、Y軸方向において差動排気装置14を挟んだ両チャンバ13,30のうち第2チャンバ30側から第1チャンバ13側に流動しようとする気体の流路抵抗となる。そのため、第1チャンバ13内の第1真空度は、第2チャンバ30内の第2真空度の影響を受けることが抑制される結果、好適に維持できる。
(2)各絞り部材42,43の間に形成される中間空間49内に存在する気体は、駆動ポンプ53によって外部に排気される。そのため、中間空間49内の真空度を好適に維持できる結果、第1チャンバ13内、特に差動排気装置14に近接する位置における真空度の低下抑制に貢献できる。
(3)光源装置12から射出される露光光ELの光軸方向における一箇所に複数の開口45,47が配置される。そのため、上記一箇所に開口を一つだけ設ける場合に比して、気体の流動抵抗を多く配置できる分だけ第1チャンバ13内の第1真空度の維持に貢献できる。
(4)中間空間49の容積は、第2絞り部材43がティーパ状に形成される場合に比して、各絞り部材42,43の形状が異なる分だけ大きい。そのため、中間空間49内には、第2絞り部材43がティーパ状に形成される場合に比して、より多くの気体を貯留可能となることから、第2チャンバ30側から差動排気装置14を介した第1チャンバ13側への気体の流出を好適に抑制できる。
(5)絞り部44は、その内部に露光光ELの中間集光点IFが位置するように配置される。そのため、一対の第1開口45及び第2開口47の口径を、絞り部44を光軸方向において中間集光点IFから離間した位置に配置する場合に比して小さくできる。したがって、両開口45,47を介した気体の第1チャンバ13側への流出量を低減させることができる。
(6)連結部40は、伸縮自在な構成であるため、差動排気装置14と光源装置12とを連結させる際には、連結部40の伸縮度合を調整することにより、容易に連結させることができる。
(7)また、各絞り部材42,43は、それぞれ冷却されている。そのため、各絞り部材42,43が熱エネルギーを蓄熱することが抑制され、第2絞り部材43から露光装置11内の各種部材に向けて輻射熱が放射されることを抑制できる。したがって、反射ミラー51などの第1チャンバ13内の部材の熱変形に起因した露光不良を抑制できる。
(8)本実施形態では、中間空間49内の温度だけではなく、第2絞り部材43と反射ミラー51との間の空間の温度も検出し、これら各温度に基づき各絞り部材42,43の冷却態様が絞り部材42,43毎に調整される。したがって、第2絞り部材43と反射ミラー51との間での熱エネルギーの移動を好適に抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図4に従って説明する。なお、第2の実施形態は、光源装置12から射出される露光光ELの集光角が第1の実施形態の場合に比して小さく、これに伴って差動排気装置の構成が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図4に示すように、本実施形態の差動排気装置14Aは、Y軸方向に沿って延びる略円筒形状の連結部材70を備え、該連結部材70内には、光源装置12から射出される露光光ELの中間集光点IFが位置している。この連結部材70には、該連結部材70内を外部と連通させる連通孔70Aが設けられている。また、連結部材70には、その連通孔70Aを介して連結部材70内に存在する気体を外部に排気させるための駆動ポンプ53Aが接続されている。
さらに、連結部材70内のうち中間集光点IFよりも−Y方向側(即ち、光源装置12側)には、第1絞り部44Aが設けられると共に、連結部材70内のうち中間集光点IFよりも+Y方向側(即ち、露光装置11側)には、第2絞り部71が設けられている。
第1絞り部44Aは、第1絞り部材42及び第2絞り部材43を有しており、第1絞り部材42は、第2絞り部材43の−Y方向側の端部に形成される支持部46に固定されている。また、第1絞り部材42の+Y方向側の端部には、第1開口45が形成されると共に、第2絞り部材43の+Y方向側の端部には、第1開口45と対をなす第2開口47が形成されている。そして、互いに近接するように配置された一対の第1開口45及び第2開口47により、第1開口部48Aが構成される。
第2絞り部71は、Y軸方向に沿って互いに近接して配置される第3絞り部材72及び第4絞り部材73を有している。第3絞り部材72は、第4絞り部材73内に配置され、第3絞り部材72の+Y方向側の端部は、第4絞り部材73に固定されている。また、第3絞り部材72は、X−Z平面状に沿った方向から切断した場合の断面形状が略円環状をなし、且つその断面形状が−Y方向側から+Y方向側(図3では右側)に延びるに連れて次第に大きくなるように形成されている。すなわち、第3絞り部材72は、集光ミラー33から射出される露光光ELの集光角と同等の角度を有するティーパ状に形成されている。また、第3絞り部材72のうち最も中間集光点IFに近接した位置(即ち、−Y方向側の端部)には、第3開口74が形成されている。この第3開口74は、露光光ELの光束を包囲可能であって、且つ可能な限り口径が小さくなるように形成されている。
なお、第2絞り部材43の周壁には、第2開口47とは異なり、且つ第2絞り部材43内と外部とを連通させる連通孔43Aが設けられている。そのため、第2絞り部材43内に存在する気体は、駆動ポンプ53Aの駆動によって、連通孔43A及び連結部材70の連通孔70Aを介して外部に排気される。
第4絞り部材73は、その−Y方向側の端部が閉塞し、且つその+Y方向側の端部が開口する有底略円筒形状をなすように形成されている。すなわち、第4絞り部材73は、その形状が第3絞り部材72の形状と異なるように形成されている。第4絞り部材73は、その内周面が第3絞り部材72の外周面と対向すると共に、その−Y方向側の端部が露光光ELの中間集光点IFよりも僅かに+Y方向側に位置するように配置されている。こうした第4絞り部材73の+Y方向側の端部には、内向きフランジ状をなす支持部77が形成されており、第4絞り部材73は、その支持部77を介して第3絞り部材72を支持している。また、第4絞り部材73の−Y方向側の端部には、露光光ELの光束を包囲可能な第4開口75が第3開口74と対をなすように形成されている。すなわち、本実施形態では、一対の第3開口74及び第4開口75により、第2開口部76が形成される。なお、第4開口75は、可能な限り口径が小さくなるように形成されている。
なお、第4絞り部材73の周壁には、第4開口75とは異なり、且つ第4絞り部材73内と外部とを連通させる連通孔73Aが設けられている。そのため、第4絞り部材73内に存在する気体は、駆動ポンプ53Aの駆動によって、連通孔73A及び連結部材70の連通孔70Aを介して外部に排気される。
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)、(4)に加えて以下に示す効果を得ることができる。
(9)光源装置12から射出される露光光ELの光軸方向、即ちY軸方向において中間集光点IFを挟む両位置には、第1開口部48A及び第2開口部76がそれぞれ配置されている。そのため、第2チャンバ30側から第1チャンバ13側に流動しようとする気体の大部分は、中間集光点IFよりも光源装置12側に位置する一対の第1開口45及び第2開口47により、露光装置11側への流出が抑制される。そして、第1開口45及び第2開口47を有する第1開口部48Aから露光装置11側に流出した気体の大部分は、中間集光点IFよりも露光装置11側に位置する一対の第3開口74及び第4開口75により、露光装置11側への流出が抑制される。すなわち、本実施形態では、光源装置12側から露光装置11側への露光光ELの光路には、気体の流動を規制するための流動抵抗として機能する4つの開口45,47,74,75が配置されている。したがって、第1の実施形態の場合に比して、流動抵抗となる部分が増加する分だけ第1チャンバ13内の第1真空度の低下を抑制できる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・第1の実施形態において、温度センサを、中間空間49内及び第2絞り部材43と反射ミラー51との間の空間のうち何れか一方に配置してもよい。この場合、1つの温度センサからの検出信号に基づき冷却機構54が制御されることになる。
・第1の実施形態において、第2冷却用配管57は、第2絞り部材43の外周面に沿うように配置してもよい。
・第1の実施形態において、冷却機構54から供給される冷却用流体が第1絞り部材42の外周面42aに沿って流動した後、第2絞り部材43の内周面43a又は外周面に沿って流動するような一本の配管を設けてもよい。
・第1の実施形態において、冷却機構54から供給される冷却用流体は、液体ではなくガス(例えばフロン)であってもよい。
・第1の実施形態において、連結部40は、伸縮不能な構成であってもよい。この場合、露光装置11と光源装置12との間隔に応じて、適切な長さを有する連結部40を取付けることができるようにすることが望ましい。
・各実施形態において、光源装置12から射出される露光光ELの集光角が上記各実施形態の場合に比して小さい場合には、露光光ELの光軸方向において互いに異なる位置に3つ以上の任意数の絞り部を配置してもよい。
・第1の実施形態において、開口部48を、露光光ELの中間集光点IFよりも光源装置12側に配置してもよいし、中間集光点IFよりも露光装置11側に配置してもよい。
・第1の実施形態において、駆動ポンプ53を設けなくてもよい。
・第2の実施形態において、第1絞り部材42と第2絞り部材43との間の空間及び第3絞り部材72と第4絞り部材73との間の空間を共に減圧させることが可能な駆動ポンプを設けてもよい。もちろん、上記各空間内を個別に減圧させるために、絞り部44A,71毎に個別に駆動ポンプを設けてもよい。
・第2の実施形態において、各絞り部材42,43,72,73を冷却するための冷却機構を設けてもよい。
・各実施形態において、露光装置11は、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクルまたはマスクを製造するために、マザーレチクルからガラス基板やシリコンウエハなどへ回路パターンを転写する露光装置であってもよい。また、露光装置11は、液晶表示素子(LCD)などを含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッド等の製造に用いられて、デバイスパターンをセラミックウエハ等へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置などであってもよい。
・上記各実施形態において、照明光学系15を、レチクルRとウエハWとが相対移動した状態でレチクルRのパターンをウエハWへ転写し、ウエハWを順次ステップ移動させるスキャニング・ステッパに搭載してもよい。
・各実施形態において、ターゲットは、キセノンに限定されずに、例えば、気体状、固体状又は液体状の錫、或いは、その錫を含む化合物などを用いてもよい。
・各実施形態において、光源装置12の高出力レーザ35は、COレーザであってもよい。
・各実施形態において、光源装置12は、放電型プラズマ光源を有する装置であってもよい。
・実施形態において、露光装置11は、EB(Electron Beam )を露光光ELとして用いる露光装置であってもよい。
・各実施形態において、光源装置12は、例えばg線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザ(248nm)、Fレーザ(157nm)、Krレーザ(146nm)、Arレーザ(126nm)等を供給可能な光源であってもよい。また、光源装置12は、DFB半導体レーザまたはファイバレーザから発振される赤外域、または可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(またはエルビウムとイッテルビウムの双方)がドープされたファイバアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を供給可能な光源であってもよい。
次に、本発明の実施形態の露光装置11によるデバイスの製造方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図5は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS101(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS102(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクルRなど)を製作する。一方、ステップS103(基板製造ステップ)において、シリコン、ガラス、セラミックス等の材料を用いて基板(シリコン材料を用いた場合にはウエハWとなる。)を製造する。
次に、ステップS104(基板処理ステップ)において、ステップS101〜ステップS104で用意したマスクと基板を使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によって基板上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS105(デバイス組立ステップ)において、ステップS104で処理された基板を用いてデバイス組立を行う。このステップS105には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS106(検査ステップ)において、ステップS105で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図6は、半導体デバイスの場合におけるステップS104の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS111(酸化ステップ)おいては、基板の表面を酸化させる。ステップS112(CVDステップ)においては、基板表面に絶縁膜を形成する。ステップS113(電極形成ステップ)においては、基板上に電極を蒸着によって形成する。ステップS114(イオン打込みステップ)においては、基板にイオンを打ち込む。以上のステップS111〜ステップS114のそれぞれは、基板処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
基板プロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS115(レジスト形成ステップ)において、基板に感光性材料を塗布する。引き続き、ステップS116(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置11)によってマスクの回路パターンを基板に転写する。次に、ステップS117(現像ステップ)において、ステップS116にて露光された基板を現像して、基板の表面に回路パターンからなるマスク層を形成する。さらに続いて、ステップS118(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS119(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となった感光性材料を取り除く。すなわち、ステップS118及びステップS119において、マスク層を介して基板の表面を加工する。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、基板上に多重に回路パターンが形成される。
第1の実施形態における露光装置を示す概略構成図。 光源装置を示す概略構成図。 第1の実施形態における差動排気装置を示す概略側断面図。 第2の実施形態における差動排気装置を示す概略側断面図。 デバイスの製造例のフローチャート。 半導体デバイスの場合の基板処理に関する詳細なフローチャート。
符号の説明
11…露光装置、12…光源装置、13…第1チャンバ、14,14A…差動排気装置、15…照明光学系、17…投影光学系、21a…第1面としての吸着面、25a…第2面としての吸着面、30…第2チャンバ、31…光源部、33…集光光学系としての集光ミラー、40…連結部、42…第1絞り部材、43…第2絞り部材、44…絞り部、44A…第1絞り部、45…第1開口、47…第2開口、48…開口部、48A…第1開口部、49…中間空間、50…温度検出部としての第1温度センサ、52…他の温度検出部としての第2温度センサ、53,53A…真空排気部としての駆動ポンプ、54…冷却機構、55…第1冷却用配管、57…他の冷却用配管としての第2冷却用配管、60…温度検出部、他の温度検出部としての制御装置、71…他の絞り部としての第2絞り部、72…第3絞り部材、73…第4絞り部材、74…第3開口、75…第4開口、76…他の開口部としての第2開口部、IF…中間集光点、PL…プラズマ。

Claims (19)

  1. 光源部から射出される光束の光路に配置される差動排気装置であって、
    前記光束の光軸方向に沿って互いに近接して配置される第1絞り部材と第2絞り部材とを有する絞り部を備え、
    該絞り部は、前記第1絞り部材に形成される第1開口と前記第2絞り部材に形成される第2開口とが対をなすように構成される開口部を有する差動排気装置。
  2. 前記第1絞り部材と前記第2絞り部材との間の空間を減圧する真空排気部をさらに備えた請求項1に記載の差動排気装置。
  3. 前記開口部は、前記第1開口と前記第2開口とが近接して配置される2重構造である請求項1又は請求項2に記載の差動排気装置。
  4. 前記第1絞り部材と前記第2絞り部材とは互いに異なる形状である請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の差動排気装置。
  5. 前記絞り部は、前記光源部の近傍に配置される集光光学系によって前記光束が集光される中間集光点又はその近傍に配置されている請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の差動排気装置。
  6. 前記第1絞り部材は、前記光軸方向と略直交する方向からの断面形状が前記光軸方向において前記光源部側から前記中間集光点側に離間するに連れて次第に小さくなるように形成されている請求項5に記載の差動排気装置。
  7. 前記光軸方向において前記絞り部とは異なる位置には、前記光軸方向に沿って互いに近接して配置される第3絞り部材と第4絞り部材とを有する前記絞り部とは異なる他の絞り部が設けられている請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の差動排気装置。
  8. 前記他の絞り部は、前記第3絞り部材に形成される第3開口と前記第4絞り部材に形成される第4開口とが対をなすように構成される他の開口部を有する請求項7に記載の差動排気装置。
  9. 内部が真空状態に調圧される第1チャンバと、内部が該第1チャンバ内の真空度より低い真空度に調圧され、且つ前記光源部が配置される第2チャンバとを連結する連結部を備えた請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の差動排気装置。
  10. 前記各絞り部材のうち少なくとも一つの絞り部材を冷却する冷却機構をさらに備えた請求項1〜請求項9のうち何れか一項に記載の差動排気装置。
  11. 前記冷却機構は、前記第1絞り部材の外側面に沿うように形成され、且つ内部を冷却用流体が流動する冷却用配管を備えている請求項10に記載の差動排気装置。
  12. 前記冷却機構は、前記第2絞り部材の内側面及び外側面のうち少なくとも一方に沿うように形成され、且つ内部を冷却用流体が流動する他の冷却用配管を備えている請求項10又は請求項11に記載の差動排気装置。
  13. 前記第1絞り部材と第2絞り部材との間の空間内の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記冷却機構は、前記温度検出部によって検出される温度に基づき駆動する請求項10〜請求項12のうち何れか一項に記載の差動排気装置。
  14. 前記各絞り部材の前記開口よりも前記光軸方向において前記光源部から離間した位置に配置され、且つ該配置される位置の温度を検出する他の温度検出部をさらに備え、
    前記冷却機構は、前記各温度検出部によって検出される各温度に基づき駆動する請求項13に記載の差動排気装置。
  15. 前記光は、EUV光である請求項1〜請求項14のうち何れか一項に記載の差動排気装置。
  16. 請求項1〜請求項15の何れか一項に記載の差動排気装置と、
    ターゲットをプラズマ化し、生成されたプラズマから前記光束を放射する光源部と、
    を備えた光源装置。
  17. 請求項16に記載の光源装置と、
    該光源装置から出力される前記光束で第1面を照明可能な照明光学系と、
    所定のパターンの像を前記第1面とは異なる第2面上に投影可能な投影光学系と、を備えた露光装置。
  18. 請求項1〜請求項15の何れか一項に記載の差動排気装置と、
    前記光源から出力される前記光束で第1面を照明可能な照明光学系と、
    所定のパターンの像を前記第1面とは異なる第2面上に投影可能な投影光学系と、を備えた露光装置。
  19. リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、
    前記リソグラフィ工程は、請求項17又は請求項18に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。
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