JP2009205952A - 極端紫外光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EUV光源装置から露光機に供給されるEUV光の出力を増加させる。
【解決手段】このEUV光源装置は、EUV光の生成が行われる第1の真空チャンバと、第1の真空チャンバを排気する第1の真空ポンプと、ターゲット物質にレーザ光を照射してプラズマを生成するドライバレーザと、プラズマから放射されるEUV光を反射して第1の集光点に集光するEUV集光ミラーと、第1の集光点にピンホールが位置する第1のピンホールアパーチャと、第1のピンホールアパーチャを介して第1の真空チャンバに連通された第2の真空チャンバと、第1のピンホールアパーチャを通過したEUV光を回折させて第2の集光点に集光するグレーティングと、第2の集光点にピンホールが位置し、第2の真空チャンバと外部とを連通する第2のピンホールアパーチャと、第2の真空チャンバを排気する第2の真空ポンプとを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置の光源として用いられる極端紫外(EUV:extreme ultra violet)光源装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って光リソグラフィにおける微細化が急速に進展しており、次世代においては、100nm〜70nmの微細加工、更には50nm以下の微細加工が要求されるようになる。そのため、例えば、50nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度のEUV光源と縮小投影反射光学系(reduced projection reflective optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光源としては、ターゲットにレーザ光を照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(laser produced plasma:レーザ励起プラズマ)光源(以下において、「LPP式EUV光源装置」ともいう)と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(discharge produced plasma)光源と、軌道放射光を用いたSR(synchrotron radiation)光源との3種類がある。これらの内でも、LPP光源は、プラズマ密度をかなり大きくできるので黒体輻射に近い極めて高い輝度が得られ、ターゲット物質を選択することにより必要な波長帯のみの発光が可能であり、ほぼ等方的な角度分布を持つ点光源であるので光源の周囲に電極等の構造材がなく、2πsteradianという極めて大きな捕集立体角の確保が可能であること等の利点から、数十ワット以上のパワーが要求されるEUVリソグラフィ用の光源として有力であると考えられている。
ここで、LPP方式によるEUV光の生成原理について説明する。真空チャンバ内に供給されるターゲット物質に対してレーザ光を照射することにより、ターゲット物質が励起してプラズマ化する。このプラズマから、EUV光を含む様々な波長成分が放射される。そこで、所望の波長成分(例えば、13.5nmの波長を有する成分)を選択的に反射するEUV集光ミラーを用いてEUV光が反射集光され、露光機に出力される。
図6は、露光機との接続部にスペクトラル・ピュアリティ・フィルタ(SPF:Spectral Purity Filter)を備えた従来のLPP式EUV光源装置の内部構造を示す図である。図6に示される従来のEUV光源装置は、真空チャンバ81と、真空チャンバ81を排気する真空ポンプ82と、真空チャンバ81内の所定の位置にターゲット84を供給するターゲット供給装置85と、真空チャンバ81の外側に設けられたドライバレーザ(図示せず)からウインドウ97を介して導入される励起用レーザ光87を導光及び集光するレーザ集光光学系88と、ターゲットに励起用レーザ光が照射されることによって発生するプラズマ9から放射されるEUV光90を反射して集光するEUV集光ミラー91と、使用されなかったターゲットを回収するターゲット回収筒96とを備えている。例えば、ドライバレーザとして、炭酸ガス(CO)レーザが使用され、ターゲットとして錫(Sn)が使用される。
さらに、図6に示される従来のEUV光源装置は、EUV集光ミラー91によって集光される光を回折させる平面グレーティング92と、露光機との接続部に設けられ、露光に不要な光を排除するSPF93と、平面グレーティング92で回折された光の内で不要な光を吸収するダンパー94とを備えており、平面グレーティング92によって回折されたEUV光の−1次光が、SPF93を通って中間集光点(IF)95に集光され、露光機に出力される。
ターゲットプラズマ9で発生する光のスペクトラムの内で、特に、波長130〜400nmの光は、EUV露光機において使用される露光用レジストを感光するので、露光のコントラストを低下させる原因となる。また、赤外光は、露光機内の光学部品、マスク、ウエハ等に吸収されて、それら光学部品等の熱的膨張を引き起こし、パターニングの精度を低下させる可能性がある。特に、波長10.6μmの赤外光である炭酸ガスレーザ光を錫のターゲットに照射することによりEUV光を励起するLPP式EUV光源装置においては、炭酸ガスレーザ光がターゲットにより散乱又は反射されて露光機に入射するので、露光精度が低下するおそれがある。従って、中心波長13.5nmのEUV光強度を1とした場合に、SPFによりそれら以外の光の強度を0.1以下に抑制して、露光に不要な光を除去し、中心波長13.5nmのEUV光のみを透過させる必要がある。
露光機と真空チャンバ81との間に配置されるSPF93は、ジルコニウム(Zr)等の薄膜フィルタを備えており、真空チャンバ81内に導入されるターゲット材料及びプラズマから発生するデブリが露光機に流出して露光機内の光学部品を汚染することが防止される。薄膜フィルタは、波長13.5nmを中心とするEUV光の透過率が他の波長に比較して高いジルコニウム(Zr)、シリコン(Si)等の材料で形成されることにより、SPF93としての優れた効果を達成する。SPF93で分光され排除される光を吸収して熱エネルギーに変換するダンパー94は、ステンレス板の表面に凹凸を付けて構成されても良く、また、水冷ジャケットを具備しても良い。なお、デブリ(debris)とは、中性粒子やイオンを含むプラズマからの飛散物やターゲット物質の残骸のことを言う。
ターゲットプラズマ9から発生する高速イオンと中性粒子とを含むデブリは、EUV集光ミラー91の表面を削ったり(スパッタしたり)又は表面に付着したりするので、EUV集光ミラー91の反射率を低下させる。それらのことを防止するために、ミティゲーション装置(図示せず)が導入され、EUV集光ミラー91の表面のデブリによるスパッタリング及びデブリの堆積の進行ができるだけ遅くなるように工夫される。デブリによるEUV集光ミラー91の反射率の低下は、EUV集光ミラー91によって反射される光を部分的に遮るようにEUV光検出器99を設置することにより、EUV光の強度の変化から計測される。同様に、EUV集光ミラー91の反射光の出力値が、EUV光検出器99によって検出される光強度から部分的にサンプル計測される。
関連する技術として、特許文献1は、プラズマから発生するEUV光をEUV集光ミラーで反射し、EUV集光ミラーで反射されたEUV光を平面グレーティングで分光し、薄膜フィルタを通して13.5nmを中心とするEUV光を露光機に導く技術について開示する。特許文献2は、表面にブレーズド(blazed)溝を有するグレーティングについて開示する。特許文献3は、モリブデン(Mo)/シリコン(Si)多層膜をコーティングした溝を有する平面グレーティングについて開示する。特許文献4は、シリコン(Si)又はモリブデン(Mo)製を含むフォイルトラップ装置について開示する。
米国特許第6809327号明細書 米国特許第6469827号明細書 米国特許第4915463号明細書 特表2006−529057号公報
露光機とEUV光源装置とを隔離するSPFを構成する薄膜の透過率は、40%程度の低い値なので、EUV光源装置のEUV光の出力効率が低下し、露光機に入射するEUV光の出力を高くすることができないという問題があった。
SPFを構成する薄膜の厚さが、例えば、数百nm程度と非常に薄いので、薄膜が機械的に破損しやすいという問題があった。また、薄膜にデブリが付着すると、デブリがEUV光を吸収して、薄膜の温度が上昇し、薄膜フィルタが溶解する可能性があった。また、EUVチャンバ内の光学部品に付着したデブリを除去するために、水素ガス、ハロゲンガス、ハロゲン化水素ガス等のエッチャントガスがチャンバ内に導入された場合に、主にジルコニウムにより構成される薄膜は、エッチャントガスにより侵蝕されて破損する可能性があった。このため、露光機とEUV光源装置との間の隔離を維持することが困難であるという問題があった。
EUV光源装置の出力光は、中間集光点(IF)95を経由して、露光機に伝播される。しかしながら、従来のEUV光源装置では、ミティゲーション装置(図示せず)と励起レーザ光の集光光学系88のために、EUV光源装置が大型化し、ミティゲーション装置と励起レーザ光の集光光学系を、中間集光点(IF)95の付近に露光機と近接して配置する必要性があるので、特に、ミティゲーション装置として超伝導コイル電磁石を用いる磁場ミティゲーション装置を使用する場合に干渉が大きくなっていた。即ち、露光機とEUV光源装置との間に、機械的振動、発生する熱、漏洩磁場等により干渉が生じ、また、露光機とEUV光源装置との配置の自由度が制約されるという問題があった。
従来、EUV集光ミラー91のデブリによる反射率低下を、反射面の全面に渡って、又は、反射面のトータルとして計測することができなかった。EUV集光ミラー91のデブリによる反射率低下は、ターゲットプラズマ9の発散に異方性があるので、EUV集光ミラー91の反射面の全面に渡って一様とはならない。このため、露光機に導かれるEUV光は、EUV集光ミラー91の反射面の場所による不均一な反射率の影響を受けて、角度分布を生じ、露光機における露光性能に影響を与える可能性がある。従来のEUVセンサ99によっては、EUV集光ミラーの反射率が部分的にしか計測されないので、EUV集光ミラーにより転送されるEUV光のトータルの反射率が未知のままとなり、EUV光の正確なトータル出力を計測することができなかった。
本発明は、上記のような事情を考慮してなされたものであり、極端紫外光源装置から露光機に供給されるEUV光の出力を増加させ、ターゲット物質又はプラズマから発生するデブリが露光機に流出して露光機を汚染することを防止し、極端紫外光源装置の運転動作により露光機に与える悪影響が少ない極端紫外光源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係る極端紫外光源装置は、ターゲット物質にレーザ光を照射することによりターゲット物質をプラズマ化して極端紫外光を発生する極端紫外光源装置であって、極端紫外光の生成が行われる第1の真空チャンバと、第1の真空チャンバに接続され、第1の真空チャンバを排気する第1の真空ポンプと、第1の真空チャンバ内の所定の位置に供給されるターゲット物質にレーザ光を照射することによりプラズマを生成するドライバレーザと、第1の真空チャンバ内に設置され、プラズマから放射される極端紫外光を反射して第1の集光点に集光するEUV集光ミラーと、第1の集光点にピンホールが位置するように配置された第1のピンホールアパーチャと、第1のピンホールアパーチャを介して第1の真空チャンバに連通された第2の真空チャンバと、第2の真空チャンバ内に配置され、第1のピンホールアパーチャを通過した極端紫外光を回折させて第2の集光点に集光するグレーティングと、第2の集光点にピンホールが位置するように配置され、第2の真空チャンバと外部とを連通する第2のピンホールアパーチャと、第2の真空チャンバに接続され、第2の真空チャンバを排気する第2の真空ポンプとを具備する。
本発明によれば、第2の真空チャンバを高真空にすることによって、SPFを設けなくても第1の真空チャンバと露光機とを実質的に隔離することができるので、極端紫外光源装置から露光機に供給されるEUV光の出力を増加させ、ターゲット物質又はプラズマから発生するデブリが露光機に流出して露光機を汚染することを防止し、極端紫外光源装置の運転動作により露光機に与える悪影響が少ない極端紫外光源装置を提供する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るEUV光源装置の内部構造を示す図である。図1に示すEUV光源装置は、レーザ光をターゲット物質に照射して励起させることによりEUV光を生成するレーザ励起プラズマ(LPP)方式を採用している。
図1に示すように、このEUV光源装置は、EUV光の生成が行われる第1の真空チャンバ1と、生成されたEUV光を回折させて外部の露光機(図示せず)に導く第2の真空チャンバ2とを備えている。また、EUV光源装置は、第1の真空チャンバ1内の所定の位置にターゲット4を供給するターゲット供給装置5と、第1の真空チャンバ1の外側に設けられたドライバレーザ6と、第1の真空チャンバ1の外側及び/又は内側に配置された少なくとも1つのレンズ及び/又は少なくとも1つのミラーで構成され、ドライバレーザ6から射出される励起用レーザ光7を導光及び集光するレーザ集光光学系8と、ターゲット4に励起用レーザ光が照射されることによって発生するプラズマ9から放射されるEUV光10を反射して集光するEUV集光ミラー11と、第1の真空チャンバ1を排気する第1の真空ポンプ12と、第1の真空チャンバ1と第2の真空チャンバ2との間の隔壁に設けられ、第1の真空チャンバ1と第2の真空チャンバ2とを連通させる第1のピンホールアパーチャ(開口部)14とを備えている。さらに、EUV光源装置は、EUV集光ミラー11等をデブリから保護するミティゲーション(Mitigation)装置16と、プラズマ発光点から放射されるEUV光10の強度を検出する第1のEUVセンサ18とを備えていても良い。ミティゲーション装置16は、例えば、超伝導コイル電磁石19によって構成されるようにしても良い。
また、EUV光源装置は、第1のピンホールアパーチャ14から入射する光を回折するグレーティング22と、グレーティング22によって回折されたEUV光を露光機に導光する第2のピンホールアパーチャ(開口部)23と、グレーティング22によって回折された光の内で不要な光を吸収するダンパー24と、第2の真空チャンバ2を排気する第2の真空ポンプ25とを備えている。さらに、EUV光源装置は、クリーニングのためにエッチャントガスを導入するバルブ27と、クリーニング時にエッチャントガスが露光機に流出するのを防止するために第2のピンホールアパーチャ23に設けられたゲートバルブ28と、グレーティング22によって回折された光を計測する第2のEUVセンサ29とを備えていても良い。
ターゲット供給装置5は、例えば、固体の錫を加熱溶融してドロップレットを形成することにより、ターゲット4を第1の真空チャンバ1内に供給する。また、ドライバレーザ6として、例えば、出力20kW、パルス繰り返し周波数100kHz、パルス幅20nsのレーザ光を生成する励起用の高出力炭酸ガス(CO)パルスレーザが用いられる。しかしながら、本発明において、ターゲット材料及びレーザ光源の種類は、これらに限定されることがなく、様々な種類のターゲット材料及びレーザ光源を用いることができる。
レーザ集光光学系8は、例えば、第1のミラー31と、第2のミラー32と、放物面ミラー33とを有する。励起用レーザ光7は、第1のミラー31によって反射され、第1の真空チャンバ1に設けられたウインドウ34を通って第1の真空チャンバ1内に入り、第2のミラー32と放物面ミラー33とによって反射されて、ドロップレット状のターゲット4に照射される。これにより、ターゲット4が励起してプラズマ化し、プラズマ9から中心波長13.5nmのEUV光10が発生する。発生したEUV光10は、楕円面を有するEUV集光ミラー11により第1の集光点35に集光される。
EUV集光ミラー11は、プラズマ9から放射される様々な波長成分の光の内から、所定の波長成分を有する光(例えば、13.5nm付近のEUV光)を選択的に反射することにより集光する集光光学系である。EUV集光ミラーは凹状の反射面を有しており、この反射面には、例えば、波長が13.5nm付近のEUV光を選択的に反射するためのモリブデン(Mo)及びシリコン(Si)の多層膜が形成されている。第1のピンホールアパーチャ14は、第1の集光点35にピンホールが位置するように配置されている。
第1のピンホールアパーチャ14を通過した光は、第2の真空チャンバ2内に設置されたグレーティング22によって回折される。これにより、−1次光(1次光の内で角度が負の波長成分)が、第2の集光点37に再度集光される。この第2の集光点37が中間集光点IF(intermediate focusing point)となり、EUV光は、露光機へと導出される。第2のピンホールアパーチャ23は、第2の集光点37にピンホールが位置するように配置されている。
グレーティング22としては、特許文献2に開示されているように、曲面にブレーズド(blazed)溝が形成された楕円面グレーティングが用いられる。楕円面グレーティングを用いることにより、第2の集光点37を形成することができる。また、グレーティング22の基板は、EUV光の吸収によって発生する熱による基板の変形を防止するために、シリコン(Si)等の熱伝導率の高い材料によって形成され、水冷ジャケットを備えて冷却されるのが好ましい。ブレーズド溝の表面は、金(Au)又はルテニウム(Ru)等によってコーティングされて、EUV光の反射率を高くすることが好ましい。このようなグレーティングを使用することにより、1次光の反射率として50%程度が得られる。さらに、高い1次光の反射率を得るために、特許文献3に開示されるように、モリブデン/シリコン(Mo/Si)多層膜でコーティングされた溝を備える楕円面グレーティングが使用されても良い。
グレーティング22によって回折される光の内で、中心波長13.5nmのEUV光は、選択的に第2のピンホールアパーチャ23を通過し、露光機へと導かれる。0次光、2次以上の高次光、及び、−1次光として分光された光の内でEUV露光に不要な中心波長13.5nm以外の波長成分は、第2のピンホールの近傍に設けられたダンパー24によって吸収されて熱に変換される。ダンパー24は、熱の吸収を効率的に行い、ダンパーの温度上昇を緩和するために、水冷ダンパーとしても良い。
第1及び第2の集光点35及び37にそれぞれ位置する第1及び第2のピンホールアパーチャ14及び23のピンホールの径は、数mm程度である。グレーティング22は、第1の真空チャンバ1とは別個に設けられた第2の真空チャンバ2内に設置されている。第2の真空チャンバ2内は、第2の真空ポンプ25によって高真空にされる。このような構成を採用することにより、差動排気の原理から、第1の真空チャンバ1内のターゲット材料及びデブリが露光機に流出することが防止される。このように、スペクトラル・ピュアリティ・フィルタ(SPF:Spectral Purity Filter)を用いることなく、EUV光を露光機に出力するので、EUV光源装置から露光機に供給されるEUV光の出力を増加させることができる
本実施形態においては、プラズマ9から飛散するデブリから、第1の真空チャンバ1内に設置された光学素子(EUV集光ミラー11、レーザ集光光学系8において使用されるミラー32及び33等、レーザ光入射用のウインドウ34、及び、第1のEUVセンサ18の入射窓等)を防護するために、ミティゲーション装置16として、例えば、磁場を発生する超伝導コイル電磁石19が用いられる。プラズマ9から発生するイオンは、電荷を有するので、磁場中でローレンツ力を受けて、磁力線15に拘束されて移動し、第1の真空ポンプ12によって第1の真空チャンバ1の外に排出される。しかしながら、プラズマ9から発生するイオン以外の中性粒子は、磁場に拘束されないので、中性のデブリとして磁力線15の外側に飛散して、EUV集光ミラー11等のチャンバ内に設けられた光学素子を徐々に汚染する。
そこで、第1の真空チャンバ1と第2の真空チャンバ2との間に第1のピンホールアパーチャ14が設けられている。この第1のピンホールアパーチャ14が、第1の真空チャンバ1と第2の真空チャンバ2との間に空間的な制約を与えることによって、デブリが第1の真空チャンバ1から第2の真空チャンバ2に移動する確率が低く抑制される。また、第1のピンホールアパーチャ14を通過して第2の真空チャンバ2に流入した少量のデブリは、第2の真空ポンプ25によって回収されるので、デブリが露光機に流出することは実質的に防止される。
しかしながら、デブリが第2の真空チャンバ2に流入することを完全に防止することはできないので、グレーティング22の表面がデブリによって徐々に汚染される場合がある。その場合には、EUV光源装置の運転を一旦停止し、中間集光点IFの付近に設けられたゲートバルブ28を閉じ、第2の真空チャンバ2と露光機とを完全に隔離した状態として、バルブ27を通して第2の真空チャンバ内2にエッチャントガスを導入することにより、グレーティング22をクリーニングしても良い。エッチャントガスとしては、水素ガス、ハロゲンガス、ハロゲン化水素ガス、アルゴンガス、又は、それらの内の複数を含む混合ガスが使用される。
さらに、グレーティング22に加熱装置(図示せず)を設け、加熱装置によりグレーティング22を加熱してクリーニングを促進しても良い。また、高周波又はマイクロ波を用いてエッチャントガスを励起することにより、クリーニングを促進しても良い。クリーニングが終了したら、エッチャントガスの供給を停止して、第2の真空ポンプ25によって第2の真空チャンバ2内を排気する。第2の真空チャンバ2の真空度が十分に低くなったことが確認されたら、ゲートバルブ28を開き、EUV光源装置の運転を再開する。
ところで、EUV集光ミラー11のミラー表面には、モリブデン/シリコン(Mo/Si)の多層膜コーティングが施され、EUV光の反射率として60%程度が得られる。また、プラズマから飛来するイオンによってEUV集光ミラー11の表面が削り取られることは、ミティゲーション装置16によって有効に防止される。しかしながら、中性のデブリは、EUV集光ミラー11の表面上に堆積するので、EUV光の反射率は、EUV光源装置の運転と共に徐々に低下する。
そこで、本実施形態においては、グレーティング22によって回折されなかった0次光を、第2の真空チャンバ2内に設けられた第2のEUVセンサ29によって計測することにより、EUV集光ミラー11の反射面の全領域からの反射光に比例した光を検出するようにしている。これにより、EUV集光ミラー11の反射面全域におけるトータルの反射率の状態、あるいは、トータルのEUV光出力を計測することができる。なお、0次光の回折強度は、ブレーズド溝が形成された楕円面グレーティングの場合に、10%程度である。
図2(a)は、第2の真空チャンバ2内に設けられた第2のEUVセンサ29の構成を示す。第2のEUVセンサ29は、不要な光を排除するアパーチャ41と、計測のために入射したEUV光を集光するEUV凹面ミラー42と、集光されたEUV光を検出するEUV光検出器43とを有し、EUV集光ミラー11によって反射及び集光されたEUV光の強度を検出する。EUV光検出器43としては、例えば、インターナショナル・ラディエーション・ディテクターズ社(International Radiation Detectors, Inc.)製の半導体EUV光検出器AXUV100等を使用することができる。また、EUV光検出器43として、アンドール・テクノロジー(Andor Technology)社製のX線用CCDカメラ等の2次元X線検出器が使用されても良く、その場合には、EUV集光ミラー11によって反射される光の分布を計測することが可能となる。第2のEUVセンサ29に入射する光の強度が強すぎてEUV光検出器43の出力信号が飽和したり、EUV光検出器43が破損する可能性がある場合には、減光用フィルタ44が配置されても良い。
図2(b)は、第1の真空チャンバ1内に設けられた第1のEUVセンサ18の構成を示す。第1のEUVセンサ18は、プラズマから放射される中心波長13.5nmのEUV光を透過する薄膜フィルタ45と、薄膜フィルタ45を透過したEUV光を集光するEUV凹面ミラー46及びEUV平面ミラー47と、集光されたEUV光を検出するEUV光検出器48とを有し、プラズマ発光点におけるEUV光の強度を検出する。第1のEUVセンサ18としては、例えば、フォム・インスティテュート(FOM Institute)製のFC検出器を使用することができる。薄膜フィルタ45としては、例えば、ジルコニウム(Zr)薄膜フィルタが使用される。また、半導体EUV光検出器48としては、例えば、インターナショナル・ラディエーション・ディテクターズ社(International Radiation Detectors, Inc.)製の半導体EUV光検出器AXUV100が使用される。第1のEUVセンサ18の分光感度は、薄膜フィルタ45の分光透過率と、EUV凹面ミラー46の分光反射率と、EUV平面ミラー47の分光反射率との積となり、中心波長13.5nmの2%バンド幅のEUV光が精度良く計測される。第1のEUVセンサ18の前面にゲートバルブ49を設置することにより、計測が不要なときはゲートバルブ49を閉じて、デブリがセンサ内に入り込むことを防止しても良い。
第2のEUVセンサ29による検出と同時に、第1のEUVセンサ18によってプラズマ発光点におけるEUV光の強度を検出し、第2のEUVセンサ29の検出信号の値を第1のEUVセンサ18の検出信号の値によって除算(規格化)することにより、EUV集光ミラー11の反射率をさらに正確に計測することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るEUV光源装置の内部構造を示す図である。図3に示すように、このEUV光源装置は、EUV光の生成が行われる第1の真空チャンバ51と、生成されたEUV光を回折させて外部の露光機(図示せず)に導く第2の真空チャンバ52とを備えている。また、EUV光源装置は、第1の真空チャンバ51内の所定の位置にターゲット4を供給するターゲット供給装置67と、第1の真空チャンバ51の外側に設けられたドライバレーザ(図示せず)から射出された励起用レーザ光7を導光してターゲット4に集光するレーザ集光光学系56と、ターゲット4に励起用レーザ光7が照射されることによって発生するプラズマ9から放射されるEUV光を反射して集光するEUV集光ミラー11と、第1の真空チャンバ51を排気する第1の真空ポンプ12と、第1の真空チャンバ51と第2の真空チャンバ52との間の隔壁に設けられた第1のピンホールアパーチャ61と、ターゲット4を回収するターゲット回収筒68とを備えている。さらに、EUV光源装置は、EUV集光ミラー11をデブリから保護するフォイルトラップ装置69を備えていても良い。ここで、フォイルトラップ装置69は、プラズマ生成点とEUV集光ミラーとの間に、例えば、桟状のトラップを設け、EUV光を透過しつつプラズマからのデブリをトラップし、デブリがEUV集光ミラーに到達するのを防止する装置である。
また、EUV光源装置は、第1のピンホールアパーチャ61から入射する光を回折するグレーティング22と、グレーティング22によって回折された光を露光機に導光する第2のピンホールアパーチャ23と、グレーティング22によって回折された光の内で不要な光を吸収するダンパー24と、第2の真空チャンバ52を排気する第2の真空ポンプ25とを備えている。さらに、EUV光源装置は、グレーティング22によって回折された光を計測する第2のEUVセンサ66を備えていても良い。
本実施形態においては、ミティゲーション装置として、例えば、特許文献4に記載されているような、シリコン(Si)又はモリブデン(Mo)製のフォイルトラップ装置69が設けられ、EUV集光ミラー11のデブリによる汚染が低減される。また、EUV光源装置の運転と同時に、第1の真空チャンバ52に設けられたクリーニング用ガス導入管58からエッチャントガスを導入して、第1の真空チャンバ51内に配置された光学素子の表面をエッチャントガスによりクリーニングしても良い。
本実施形態において、差動排気用に設けられた第1のピンホールアパーチャ61は、2個のピンホール板62及び63を有する二重構造として構成されている。2個のピンホール板62及び63の間には、ピンホールアパーチャ室64が設けられている。ピンホールアパーチャ室64には、第3の真空ポンプ65が接続されており、この第3の真空ポンプ65によって、ピンホールアパーチャ室64が超高真空に排気される。これにより、ターゲット材料、プラズマから飛散するデブリ、及び、エッチャントガスが露光機側に流出することが防止される。また、第1の真空チャンバ51から第2の真空チャンバ52へのデブリの流入も低減されるので、デブリによるグレーティング22の汚染も低減される。
本実施形態において、グレーティング22が長期間の運転により汚染される場合には、第1の実施形態におけるのと同様に、露光機側に設けられたゲートバルブ(図示せず)を閉じて、第1の真空チャンバ51に設けられたクリーニング用ガス導入管58からエッチャントガスを導入することによって、グレーティング22をクリーニングしても良い。その場合に、第1のピンホールアパーチャ61のピンホール板62及び63におけるピンホールのサイズを可変にして、クリーニング時にピンホールのサイズを最大に広げることにより、第1の真空チャンバ51内に供給されたエッチャントガスを第1のピンホールアパーチャ61を経由して第2の真空チャンバ52により多く供給しながらクリーニングを実施するようにしても良い。
本実施形態においては、グレーティング22で回折された−2次回折光が、第2のEUVセンサ66によって検出され、EUV集光ミラー11におけるトータルの反射率の状態、あるいは、トータルのEUV光の出力が計測される。計測される光の波長は、中心波長13.5nmのEUV光に限られない。即ち、13.5nmの波長成分の強度と相関関係があれば、紫外光や可視光を含む他の波長成分の強度を計測するようにしても良い。例えば、紫外光や可視光を含む光が計測される場合は、それらの光に適合するフィルタ、ミラー、及び、光検出器が使用される。
図4は、図3に示す第2のEUVセンサの一例を示す。図4に示されるように、第2のEUVセンサ66は、不要な光を排除するアパーチャ71と、入射したEUV光の強度を制限する減光フィルタ72と、EUV光を集光するEUV凹面ミラー73と、集光したEUV光を検出するEUV光検出器74とを有する。EUV光検出器74は、EUV光が照射されると蛍光を発生するスクリーン(フォスファ板)としての蛍光板(例えば、アルミナ蛍光板)75と、レンズ76と、可視2次元CCDカメラ77とを有する。この例においては、EUV光が蛍光板75に照射されると、検出すべきEUV光の強度が可視光の強度に変換され、レンズ76を介して通常の可視2次元CCDカメラ77によりEUV光の強度分布が計測される。
図5は、図4に示されるCCDカメラによってで計測されたプロファイル(EUV光の強度分布)を示す。図5において、一点鎖線はEUV光軸を示している。ここでは、説明を簡略にするために、1つの断面に沿った1次元のプロファイルを表示しているが、EUV集光ミラーの全表面を計測してEUV集光ミラー全面に渡るEUV光の強度分布を2次元プロファイルで表示することも可能である。
図5の実線は、EUV集光ミラーのデブリ汚染がない場合におけるEUV光の強度分布を示している。一方、図5の破線は、EUV集光ミラーにデブリ汚染が生じ、部分的にEUV集光ミラーの反射率が低下している場合におけるEUV光の強度分布を示している。このようなプロファイルにより、EUV集光ミラーにおける部分的な反射率の低下に基づく部分的な汚染の状態が計測される。また、EUV集光ミラー表面の光強度を積分することにより、EUV光のトータルの出力が計測される。
また、2種類以上のセンサを設置して、グレーティング22からの異なる次数の回折光をそれぞれ計測することにより、有用な情報が得られる場合もある。例えば、0次光を2次元のEUV検出器で計測し、2次光を単体の高速EUV検出器で計測することにより、EUV光出力のプロファイルの変化を2次元カメラの画像取得レートで計測しながら、パルス毎のEUV光の出力を高速EUV検出器で計測することが可能である。
以上説明した本発明の実施形態によれば、グレーティングを用いることによって、EUV集光ミラーの集光点(第1の集光点)の替わりに、グレーティングによる第2の集光点を中間集光点(IF)として用いるので、EUV光を発生する第1の真空チャンバと露光機とを離して配置することが可能となり、EUV光源装置と露光機との間の干渉による制約が解消される。それによって、真空ポンプの機械的振動、発熱、及び/又は、磁場ミティゲーション装置からの漏洩磁場から露光機が受ける影響を低減することが可能となり、露光機の露光精度を向上させると共に、EUV光を発生する第1の真空チャンバの設計の自由度を向上させることができる。
また、透過率が低く破損し易いSPFを設置しないで、ターゲット燃料、デブリ、及び/又は、クリーニング用ガスが露光機に流出することを防止するので、EUV光の出力効率を改善することが可能となる。また、SPFが破損する度に装置を停止してSPFを交換する必要がなくなり、EUV光源装置の稼働率が高くなって生産性が向上する。
さらに、グレーティングによって回折される2次光以上の高次回折光、又は、0次光をEUV光検出器で検出することにより、EUV集光ミラーの表面の全領域からの反射光に比例した光を検出できるので、EUV集光ミラーの表面全域における反射率の状態及び/又はEUV光出力を計測することが可能となる。特に、光検出器として2次元カメラを用いることにより、従来においては計測することができなかったEUV集光ミラーの表面における部分的な反射率の状態や、EUV光出力の角度強度分布を計測することが可能となる。
本発明は、露光装置の光源として用いられる極端紫外光源装置において利用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るEUV光源装置の内部構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るEUV光源装置において使用されるEUVセンサの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るEUV光源装置の内部構造を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るEUV光源装置で使用されるセンサの構成を示す図である。 図4に示されるCCDカメラによって計測されたプロファイルを示す図である。 従来のEUV光源装置の内部構造を示す図である。
符号の説明
1…第1の真空チャンバ、2…第2の真空チャンバ、4…ターゲット、5…ターゲット供給装置、6…ドライバレーザ、7…レーザ光、8…レーザ集光光学系、9…プラズマ、10…EUV光、11…EUV集光ミラー、12…第1の真空ポンプ、14…第1のピンホールアパーチャ、16…ミティゲーション装置、18…第1のEUVセンサ、19…超伝導コイル電磁石、22…グレーティング、23…第2のピンホールアパーチャ、24…ダンパー、25…第2の真空ポンプ、27…バルブ、28…ゲートバルブ、29…第2のEUVセンサ、31…第1のミラー、32…第2のミラー、33…放物面ミラー、34…ウインドウ、35…第1の集光点、37…第2の集光点、41…アパーチャ、42…EUV凹面ミラー、43…EUV光検出器、44…減光フィルタ、45…薄膜フィルタ、46…EUV凹面ミラー、47…EUV平面ミラー、48…EUV光検出器、49…ゲートバルブ、51…第1の真空チャンバ、52…第2の真空チャンバ、56…レーザ集光光学系、58…クリーニング用ガス導入管、61…第1のピンホールアパーチャ、62、63…ピンホール板、64…ピンホールアパーチャ室、65…第3の真空ポンプ、66…第2のEUVセンサ、67…ターゲット供給装置、68…ターゲット回収筒、69…フォイルトラップ装置、71…アパーチャ、72…減光フィルタ、73…EUV凹面ミラー、74…EUV光検出器、75…蛍光板、76…レンズ、77…可視2次元CCDカメラ

Claims (6)

  1. ターゲット物質にレーザ光を照射することによりターゲット物質をプラズマ化して極端紫外光を発生する極端紫外光源装置であって、
    極端紫外光の生成が行われる第1の真空チャンバと、
    前記第1の真空チャンバに接続され、前記第1の真空チャンバを排気する第1の真空ポンプと、
    前記第1の真空チャンバ内の所定の位置に供給されるターゲット物質にレーザ光を照射することによりプラズマを生成するドライバレーザと、
    前記第1の真空チャンバ内に設置され、プラズマから放射される極端紫外光を反射して第1の集光点に集光するEUV集光ミラーと、
    前記第1の集光点にピンホールが位置するように配置された第1のピンホールアパーチャと、
    前記第1のピンホールアパーチャを介して前記第1の真空チャンバに連通された第2の真空チャンバと、
    前記第2の真空チャンバ内に配置され、前記第1のピンホールアパーチャを通過した極端紫外光を回折させて第2の集光点に集光するグレーティングと、
    前記第2の集光点にピンホールが位置するように配置され、前記第2の真空チャンバと外部とを連通する第2のピンホールアパーチャと、
    前記第2の真空チャンバに接続され、前記第2の真空チャンバを排気する第2の真空ポンプと、
    を具備する極端紫外光源装置。
  2. 前記第2の真空ポンプが、前記第2の真空チャンバ内の圧力を前記第1の真空チャンバ内の圧力よりも低くする、請求項1記載の極端紫外光源装置。
  3. 前記第2の真空チャンバ内において、前記グレーティングによって回折される2次以上の回折光及び/又は前記グレーティングで回折されない0次光を検出するEUV光検出器をさらに具備する、請求項1又は2記載の極端紫外光源装置。
  4. 前記EUV光検出器として2次元カメラを具備することにより、前記EUV集光ミラーの反射率、EUV光の出力、及び/又は、角度強度分布を、2次元的に計測する、請求項3記載の極端紫外光源装置。
  5. 前記第1のピンホールアパーチャが、2個のピンホール板により構成されるピンホールアパーチャ室を有し、前記ピンホールアパーチャ室を排気する第3の真空ポンプをさらに具備する、請求項1〜4のいずれか1項記載の極端紫外光源装置。
  6. 前記第1真空チャンバと接続される前記第2真空チャンバを介して、前記第1真空チャンバと離隔して露光機を配置することが可能な、請求項1〜5のいずれか1項記載の極端紫外光源装置。
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