JP2010084659A - 自動車の制御方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン18を自動停止させた後に、ジェネレータ20のモータ作動によりクランキングして再始動させるハイブリッド自動車10において、エンジン18と共に停止するジェネレータ20の停止位置も考慮し、よりスムーズなエンジン再始動を可能とする。
【解決手段】自動停止の際にエンジン18を、その後の再始動時にクランキングを開始するときに必要なトルクが最小となるようなクランク角位置で停止させるとともに、ジェネレータ20は、そのロータ20a及びステータ20bの相対位置関係が最大トルクを発生するような位置で停止させる。エンジン18のクランキングトルクが最小となる位置とジェネレータ20の最大トルク発生位置とが対応するように、両者を組み付ける。
【選択図】 図9

Description

本発明は、エンジンを自動で停止させ、また再始動するようにした自動車の制御に関連し、特に、スムーズな再始動を実現するための自動停止時の制御手順に係る。
従来より、自動車のエンジンを所定の条件下で自動停止させ、その後、所定の条件下でモータによりクランキングして再始動させる、という制御方法は公知であり、例えば車両の一時停止中にエンジンを自動停止させたり(アイドルストップ)、車両がハイブリッド自動車である場合はモータのみでの走行が可能であるときにエンジンを自動停止させたりする。こうすることで、燃料の消費が抑制されるのみならず、排気ガスの排出量を減らすこともできる。
但し、そうしてエンジンを自動停止させた後に再始動する場合は、できるだけスムーズ且つ迅速に始動したいという要求があり、このため特許文献1に記載のエンジンの始動装置では、次回の再始動に必要なトルクが小さくなるように、エンジンの停止するクランク角位置を始動用モータによって調整するようにしている。
特開2004−308593号公報
そうしてエンジンの始動に必要なトルクが小さくなるようなクランク角位置で停止させるようにしていても、前記従来例のエンジン始動装置の発明では、モータの停止位置については何ら考慮されておらず、この点で改良の余地が残されている。
すなわち一般に電動モータには、ロータ及びステータの相互作用が回転方向に不均一であること等によって、それが1回転する間にトルクが変動する(トルクリップル)という特性があり、仮にモータがトルクの谷間で停止していると、回転を開始する瞬間に最大トルクを発生することができず、エンジンの始動性が幾分、低下することになるのである。
斯かる点に鑑みて本発明の目的は、エンジンと共に停止するモータの位置も考慮することによって、可及的速やかなエンジン再始動を可能ならしめることにある。
前記の目的を達成するために、本発明では、自動停止の際にエンジンを、その後の再始動時にクランキングを開始するときに必要なトルクが最小となるようなクランク角位置で停止させるとともに、モータは、そのロータ及びステータの相対位置関係が最大トルクを発生するような位置で停止させるようにした。
具体的に請求項1の発明は、自動車のエンジンを所定の停止条件が成立すれば自動停止させる一方、その後、所定の再始動条件が成立すればモータによりクランキングして再始動させる制御方法が対象である。
そして、前記再始動時のクランキング開始トルクが最小となるように、自動停止の際のエンジンのクランク角位置を調整する第1工程と、その自動停止の際に、エンジンと連動するモータのロータ及びステータの相対的な位置関係を検出する第2工程と、この第2工程により検出したロータ及びステータの相対位置関係に基づいてモータを、最大トルクを発生する位置で停止させる第3工程と、を有することを特徴とする。
前記の方法により、自動車のエンジンを自動停止させるときには、その後の再始動時におけるクランキング開始に必要なトルクが最小となるように、クランク角位置を調整する(第1工程)のみならず、エンジンと連動するモータのロータ及びステータの相対的な位置関係を検出し(第2工程)、この相対位置関係に基づいてモータを制御することにより、それが最大トルクを発生可能な位置で停止させることができる(第3工程)。こうすれば、その後の再始動時にクランキングを開始するときには、エンジンの要求するトルクが最小になる一方でモータは最大のトルクを発生し、可及的速やかに再始動が行われる。
尚、一般にモータには、それが1回転する間に最大トルクを発生する位置が複数あり、そのうちの少なくとも1つの位置においてエンジンのクランキング開始トルクが最小となるように、エンジン及びモータを連結すれば、前記の第1工程と第3工程とは実質、同じ工程になって、エンジンを自動停止させるときにモータの作動制御によって、両者をいずれも再始動に最適な位置に停止させることができる。
ここで、エンジンの再始動時に通常は、モータによるクランキングを開始した後に気筒の燃焼を開始する(第4工程)ものなので、第1工程では、前記気筒が上死点又は下死点のいずれかで停止するようにエンジンのクランク角位置を調整し、クランキングの開始に伴うポンプ仕事を最小化するのがよい(請求項2)。
また、より迅速な始動のために、モータによるクランキングを開始するのと同時若しくはそれ以前に、少なくとも膨張行程で停止している気筒の燃焼を開始するようにしてもよく(第5工程)、この場合には第1工程において、前記気筒が膨張行程中盤の所定範囲で停止するようにエンジンのクランク角位置を調整するのが好ましい(請求項3)。膨張行程の中盤で停止している気筒には比較的多くの空気が残存しており、この気筒に供給した燃料の燃焼力が比較的大きくなるとともに、ピストンのストロークも十分に得られるからである。
さらに、前記通常始動(第4工程)とより迅速な始動(第5工程)とを使い分けることもできる。この場合、前記モータは、最大トルクを発生可能な複数の位置のうちの少なくとも1つである第1位置が、前記気筒の上死点又は下死点のいずれかに対応するとともに、これとは別の少なくとも1つの第2位置が前記気筒の膨張行程中盤の位置に対応するようにエンジンに連結する。
そして、エンジンの自動停止前に予め、再始動時に前記通常始動(第4工程)及び迅速始動(第5工程)のいずれを行うか選択して(第6工程)、通常始動を選択した場合は、モータを前記第1位置に停止するように制御して、前記気筒を上死点又は下死点のいずれかで停止させる一方、第5工程を選択した場合は、モータを前記第2位置に停止するように制御して、前記気筒を膨張行程中盤の所定範囲に停止させる(第1、第3工程:請求項4)。
こうすれば、エンジンの再始動時に通常始動であっても迅速始動であっても本発明の作用効果が得られる。尚、迅速始動は通常始動よりも時間短縮が図れる一方で、排気ガス中の有害成分が僅かながら増えるきらいがあるので、始動時間を特に短縮したいという要求があるときにのみ、行うようにするのがよい。
別の観点から、本発明は、自動車のエンジンを所定の停止条件が成立すれば自動停止させる一方、その後、所定の再始動条件が成立すれば、モータによりクランキングして再始動させるようにした制御装置を対象として、前記再始動時のクランキング開始トルクが最小となるように、前記自動停止の際のエンジンのクランク角位置を調整するエンジン停止位置制御手段と、その自動停止の際に、エンジンと連動するモータのロータ及びステータの相対的な位置関係を検出する検出手段と、この検出手段により検出されたロータ及びステータの相対位置関係に基づいてモータを、最大トルクを発生する位置で停止させるモータ停止位置制御手段と、を備えるものである(請求項5)。
斯かる構成の制御装置によれば、上述した請求項1の発明に係る制御方法が容易に実行可能であり、その発明の作用が容易且つ確実に得られる。
そして、モータによるクランキングを開始した後に気筒の燃焼を開始して、エンジンを通常の仕方で再始動する再始動制御手段を備える場合には、前記エンジン停止位置制御手段は、エンジンの自動停止時に、前記気筒が上死点又は下死点のいずれかで停止するように、エンジンのクランク角位置を調整するものとすればよく(請求項6)、こうすれば、上述した請求項2に係る発明の作用が得られる。
また、モータによるクランキングを開始するのと同時若しくはそれ以前に、少なくとも膨張行程で停止している気筒の燃焼を開始して、エンジンをより迅速に再始動する再始動制御手段を備える場合には、前記エンジン停止位置制御手段は、エンジンの自動停止時に前記気筒が膨張行程中盤の所定範囲で停止するように、エンジンのクランク角位置を調整するものとすればよく(請求項7)、こうすれば上述した請求項3に係る発明の作用が得られる。
さらに、前記通常の始動と迅速な始動とを選択的に行う再始動制御手段を備える場合には、前記モータは、最大トルクを発生可能な複数の位置のうちの少なくとも1つである第1位置が、前記気筒の上死点又は下死点のいずれかに対応するとともに、これとは別の少なくとも1つの第2位置が前記気筒の膨張行程中盤の位置に対応するようにエンジンに連結する。
そして、エンジンの自動停止前に予め、再始動時に前記再始動制御手段により前記通常始動及び迅速始動のいずれを行わせるか選択する始動態様選択手段をさらに備えるとともに、前記エンジン停止位置制御手段をモータ停止位置制御手段によって構成し、これを、前記始動態様決定手段により通常始動が選択された場合は、モータを前記第1位置に停止するように制御して、前記気筒を上死点又は下死点のいずれかで停止させる一方、迅速始動が選択された場合は、モータを前記第2位置に停止するように制御して、前記気筒を膨張行程中盤の所定範囲に停止させるものとすればよい(請求項8)。
以上、説明したように、本発明に係る自動車の制御方法等によると、エンジンを所定の条件下で自動停止させ、その後、モータによりクランキングして再始動させる自動車において、その再始動時のクランキング開始に必要なトルクが最小となるよう、予め自動停止の際にエンジンのクランク角位置を調整するのみならず、エンジンと連動するモータの停止位置を、最大トルクを発生する位置とすることにより、再始動時にクランキングを開始するとき、エンジンの要求するトルクが最小になる一方でモータは最大のトルクを発生し、可及的速やかな再始動が実現する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(制御システムの概要)
図1は、本発明に係る制御システムを搭載したハイブリッド自動車10(HEV)の動力系統を概略的に示している。図において、太い実線は動力の伝達経路を示し、細い実線は電力の伝達経路を示している。また、一点鎖線は信号の伝達経路を示している。
図示のハイブリッド自動車10は所謂シリーズ方式のものであって、車輪12を直接駆動するモータ14と、このモータ14に電力を供給するバッテリ16と、エンジン18に駆動連結されて電力を発生するジェネレータ20と、モータ14及びバッテリ16を接続するインバータ22と、ジェネレータ20及びバッテリ16を接続するインバータ24と、空調等の電気負荷26と、を備えている。
より具体的に、モータ14は、インバータ22を介してバッテリ16に接続されるとともに、インバータ22、24を介してジェネレータ20に接続されており、それにより、バッテリ16が蓄える電力ないしジェネレータ20が発電した電力の供給を受けて作動する。また、そのモータ14の出力(車輪12の駆動力)は、インバータ22を制御してモータ14に該インバータ22を介して供給される電力を調節することにより制御される。さらに、モータ14は発電作動も可能で、自動車10の制動時に車輪12に駆動されて電力を発生する。この発電電力はインバータ22を介してバッテリ16に充電される。
ジェネレータ20は、インバータ24を介してバッテリ16に接続されるとともに、インバータ22、24を介してモータ14に接続されており、エンジン18に駆動されて発電した電力を、モータ14やバッテリ16に供給する。また、バッテリ16からインバータ24を介して電力の供給を受けて、モータ作動することも可能であり、停止中のエンジン18をクランキングして始動させるスタータモータとしても機能する。
特にこの実施形態では、詳しくは後述するが、エンジン18の迅速且つスムーズな始動を実現するために、クランクシャフト18aにジェネレータ20のロータ20a(図8を参照)を回転方向の位置を合わせて組み付けており、このことで、前記のようにスタータモータとして作動するジェネレータ20が最大トルクを発生するときに、エンジン18の要求するクランキングトルクが最小になる。
前記2つのインバータ22、24は、バッテリ16からの直流電力を交流電力に変換してモータ14、ジェネレータ20に送出したり、反対に、モータ14やジェネレータ20からの交流電力を直流電力に変換してバッテリ16に送出する。そして、以下に述べるコントロールユニット50により制御されて、モータ14、バッテリ16、ジェネレータ20間を伝達する電力の調整を行う。電気負荷26は主にバッテリ16から電力の供給を受けて作動する。
コントロールユニット50は、前記モータ14、エンジン18、ジェネレータ20及びインバータ22,24を制御する。すなわち、コントロールユニット50は、主にエンジン18の運転制御を行うエンジンコントローラ50aと、主にインバータ22,24を制御してモータ14及びジェネレータ20の作動を制御するHEVコントローラ50bと、を備えている。
図2に制御系統を示すようにコントロールユニット50には、バッテリコントローラ40からの信号が入力される他に、車速を検出する車速センサ52と、運転者のアクセル操作量(アクセルペダルの踏込み量)を検出するアクセルセンサ54と、同ブレーキ操作量(ブレーキペダルの踏込み量)を検出するブレーキセンサ56と、エンジン18の吸気流量を検出するエアフロセンサ58と、そのクランクシャフト18aの位相(角度)を検出するクランク角センサ62と、カムシャフト18bの位相(角度)を検出するカム角センサ64と、からの信号が少なくとも入力される。
図の例ではバッテリコントローラ40は、コントロールユニット50とは別体とされ、バッテリ16の電流を検出するバッテリ電流センサ42と、バッテリ16の電圧を検出するバッテリ電圧センサ44と、バッテリ16の温度を検出するバッテリ温度センサ46と、からの信号を入力し、これらの信号に基づいてバッテリ16のSOC(充電状態、残容量)や電気負荷26の大きさを演算して、コントロールユニット50に出力する。
そして、コントロールユニット50は、前記の各種信号に基づいてインバータ22、24を制御し、これによりモータ14及びジェネレータ20を制御するとともに、バッテリ16の充電状態も制御する。また、コントロールユニット50は、エンジン18、具体的には、各気筒18c毎に設けられた燃料噴射弁18dや点火プラグ18eの作動も制御する。
一例としてコントロールユニット50は、図3のマップに示すように、車両負荷とバッテリ16のSOCとに基づいてエンジン18をON−OFF制御し、運転中のエンジン18を停止させたり、停止中のエンジン18を再始動させたりする。車両負荷は、自動車10の走行状態と電気負荷26の作動状態から決まる負荷であり、コントロールユニット50は、この車両負荷のうち、走行状態に関連する負荷を車速センサ52やアクセルセンサ54からの信号に基づいて演算し、電気負荷26の作動による負荷をバッテリ電流センサ42、バッテリ電圧センサ44及びバッテリ温度センサ46からの信号に基づいて演算する。バッテリ16のSOCは、バッテリ電流センサ42、バッテリ電圧センサ44及びバッテリ温度センサ46からの信号に基づいて演算する。
図3に示すように、車両負荷が大きい場合、例えば高速状態で自動車10を走行させるためにモータ14が高出力状態である場合や、走行中に電気負荷26が大量の電力を消費して作動する場合等には、バッテリ16に電力供給不足が生じる虞れがあるので、コントロールユニット50は、エンジン18を運転させてジェネレータ20に電力を発生させ、その発生電力をインバータ22,24を介してモータ14やバッテリ16に供給する。
また、バッテリ16のSOCが低い場合も、コントロールユニット50は、バッテリ16を充電するためにエンジン18を運転する。すなわち、バッテリ16の電力のみで十分に走行できる(長時間安定して走行できる)状態であるとき以外はエンジン18が運転されることになる。従って、図3に示すマップにおいて、エンジン18を作動状態に維持するON領域と、停止状態に維持するOFF領域との境界が、所定の自動停止条件及び所定の再始動条件に該当する。
尚、コントロールユニット50によるエンジン18のON−OFF制御、即ち、その自動停止や再始動の条件は、車両負荷やバッテリ16のSOC以外に例えばエンジン冷却水の温度等の他の要因に基づいてもよい。例えば、エンジン18が冷機状態(冷却水温度が50度以下)のときは、車両負荷やSOCに基づけば(図3のマップに基づけば)エンジン18を停止状態にするところを、エンジン18を暖機するために運転するようにしてもよい。
(再始動時の迅速始動)
さらに、コントロールユニット50は、所定の条件下で実行するエンジン18の再始動の際に、ジェネレータ20のモータ作動によってクランキングを開始した後に気筒18c内の燃料を燃焼させて、エンジンを再始動するか(以下、「通常始動」という)、クランキングを開始するのと同時若しくはそれ以前に、所定の気筒18c内の燃料を燃焼させてエンジンを再始動するか(以下、「迅速始動」という)を使い分けるようになっている。
迅速始動においてエンジン18のクランクシャフト18aは、気筒18cの燃焼力により回転されるとともに、スタータモータとして機能するジェネレータ20のクランキングによっても回転されることから、図4に示すように、クランキングのみにより回転を始める通常始動に比べて迅速にエンジン回転数が立ち上がるようになる。また、迅速始動は、通常始動に比べるとクランクシャフト18aを駆動させるジェネレータ20のトルクが小さくて済み、そのための電力消費が少なくなる。
但し、迅速始動の際の最初の1、2回の燃焼では、混合気の一部において部分的に燃焼状態が悪化しやすく、排気ガス中の有害成分が僅かながら増えるきらいがある。また、迅速始動は、気筒18c内の混合気を燃焼させてエンジン18の回転を開始するものであるから、再始動前に気筒18c内に燃料を供給して準備する必要がある。
この実施形態のようにエンジン18が、各気筒18c毎の吸気ポート18fに燃料噴射弁18dから燃料を噴射する構造である場合、前記準備としての気筒18c内への燃料の供給(噴射)は、所定の自動停止条件が成立した後、各気筒のピストン位置を表す図5に示すように、エンジン18が停止したときに膨張行程の途中にある気筒(#1)と圧縮行程の途中にある気筒(#3)に対して、エンジン18が完全に停止する直前の排気行程中に実行される。
そうして膨張行程で停止する気筒(#1)と圧縮行程で停止する気筒(#3)に対して燃料を供給しておく理由は、エンジン18の停止中はそれらの気筒内(燃焼室)が密閉状態(吸気バルブと排気バルブが閉じた状態)であって、混合気が気筒外に漏れ出ることがないからである。尚、エンジンが気筒内に燃料を直接噴射する直噴式の場合は、それを再始動する直前に燃料を供給することができるが、一方で、気筒内の流動による空気との混合促進が図れないので、この点からは直噴式であってもエンジンの停止直前に燃料を噴射することのメリットはある。
そのような迅速始動の準備のために、コントロールユニット50は、各気筒18cがどの行程にあるかを、クランク角センサ62とカム角センサ64からの信号(すなわちクランクシャフト18aの位相とカムシャフト18bの位相)に基づいて推定するように構成されている。
また、コントロールユニット50は、本発明の特徴として詳しくは後述するが、前記のように迅速始動の準備をするときには、エンジン18停止後に膨張行程にある気筒(図5の#1)のピストンが行程の中央近傍やや下死点寄りに位置し、これに対応して圧縮行程にある気筒(#3)のピストンは行程の中央近傍やや上死点寄りに位置するように、インバータ24を介してジェネレータ20を制御することによりクランクシャフト18aを位置決めして、エンジン18を停止させる(このとき、図5に示すように、ジェネレータ20は、バッテリ16から電力の供給を受けて、クランクシャフト18aを位置決めするために該シャフト18aを駆動する停止位置決めトルクを出力している。)。
このように迅速始動の準備である気筒18c内への燃料供給がエンジン18の停止前に行われることから、再始動時に迅速始動又は通常始動のいずれを実行するかは、エンジン18の自動停止条件が成立した直後に決定しなければならない。
この実施形態ではコントロールユニット50は、自動停止条件が成立したときにバッテリ16のSOCが所定のしきいSOC値より小さい場合は、その後の再始動時にもSOCが小さいものと推定して、エンジン18の迅速始動を選択し、そうでない場合は通常始動を選択するように構成されている。これは、エンジン18の停止中にバッテリ16が充電される可能性が自動車10の減速時のみに限られるからである。
図4に示すように、迅速始動を実行すると、通常始動に比べてジェネレータ20のクランクシャフト18aを駆動するトルクが小さくて済む(ジェネレータ20の消費電力が少なくて済む)ので、SOCが所定のしきいSOC値より小さいバッテリ16からでもモータ14は不足することなく必要な電力の供給を受けることができる。よって、エンジン18の始動の際にモータ14への供給電力が不足して駆動力が急減することはなく、それにより車両にショックが発生する心配もない。
また、SOCが比較的小さくてバッテリ16からの供給電力が少ない状態であっても、気筒18cの燃焼力によってエンジン回転を、より確実且つ速やかに立ち上げることができる。さらに、この燃焼を伴う迅速始動を常に行うわけではなく、バッテリ16のSOCが小さい場合等、必要なときに限って行うようにしているので、徒に排気ガス中の有害成分が増大することもない。
(エンジンの制御フロー)
以下に、コントロールユニット50によるエンジン18の自動停止、始動制御の概要を図6に示すフローに沿って説明する。まず、スタート後のステップS1で各センサからの信号を読込み、これに基づいて車両負荷とバッテリ16のSOCとを算出する(ステップS2)。続いてステップS3ではエンジン18の運転中か否かを判定し、運転中であればステップS4に進む一方、運転中でない、即ち停止している場合は後述のステップS9に進む。
そうしてエンジン18が運転中と判定して進んだステップS4では、前記ステップS2で算出した車両負荷とバッテリ16のSOCが、図3に示すマップのエンジン停止領域(エンジン18のOFF領域)内であるか否かを判定し、エンジン運転領域内の場合はリターンする一方、エンジン停止領域内にあれば所定の自動停止条件が成立したとして、ステップS5に進む。
このステップS5では、再始動時の始動態様(迅速始動か通常始動か)を選択するためのしきい値であるしきいSOC値C0を算出する。これは、予め設定されているベース値Cbaseに補正係数を乗算して C0=Cbase×k1×k2×k3 として求めることができる。例えば補正係数k1は、バッテリ16の温度が低いほど、しきいSOC値C0を小さな値に補正するものであり、同様にk2、k3は、再始動時のアクセル操作量が大きいほど、また車速が高いほど、しきいSOC値C0を小さな値に補正するものとすればよい。
続いてステップS6において、前記ステップS2で算出したSOCが、しきいSOC値C0に比べて小さいか否かを判定する。小さい場合はステップS7に進み、迅速始動の準備をしつつ(すなわち、燃料カット後にエンジン回転が低下して完全に停止する直前に、所定気筒に燃料を供給して)エンジン18を停止させてリターンする。そうでない場合はステップS8に進み、迅速始動の準備はせずにエンジン18を停止して、リターンする。
一方、ステップS3でエンジン18の運転中でないと判定した場合、即ちエンジン18が停止中であればステップS9に進んで、前記ステップS2で算出した車両負荷とバッテリ16のSOCが、図3に示すマップのエンジン運転領域(ON領域)内であるか否かを判定する。そして、エンジン停止領域内の場合はリターンする一方、エンジン運転領域内にあれば再始動条件が成立したとして、ステップS10に進む。
このステップS10では、前記した迅速始動の準備が行われているか否かを判定する。迅速始動の準備がされている場合はステップS11に進み、迅速始動を行ってリターンする一方、準備がされていない場合はステップS12に進み、通常始動を行ってリターンする。そうして、バッテリ16のSOC等に応じて迅速始動と通常始動とを適切に使い分けることにより、再始動時にショックが発生したりエミッションの悪化を招いたりすることを抑制しながら、必要に応じて迅速な始動が可能になる。
尚、前記した図6のフローは、エンジン18を所定の停止条件が成立すれば自動停止させる一方、その後、所定の再始動条件が成立すれば、ジェネレータ20のモータ作動によりクランキングして再始動させる、という本発明の前提となる制御方法を表している。
特に、ステップS11の迅速始動は、クランキングの開始と同時若しくはそれ以前に、少なくとも膨張行程で停止している気筒18cの燃焼を開始して、エンジン18を再始動する第5工程に、また、ステップS12の通常始動は、クランキングを開始した後に気筒18cの燃焼を開始して、エンジン18を再始動する第4工程に、それぞれ対応している。また、ステップS2,S5,S6は、エンジン18の自動停止前に予め、再始動時に前記第4工程(通常始動)及び第5工程(迅速始動)のいずれを行うか選択する第6工程に対応している。
−エンジン自動停止時の位置決め制御−
上述したようにこの実施形態ではエンジン18を自動停止させた後に再始動する際に、通常の始動態様とより迅速な始動態様を使い分けるようにしているが、迅速始動をすると僅かながらエミッションが悪化するきらいがあり、常に行うことは好ましくない。この点、一般的にエンジンにおいては図7に模式的に示すように、気筒のポンプ仕事等によってクランキングトルクの大きさが1回転中において変化するものであり、それが最も小さなクランク角位置でエンジン18を停止させておけば、その後の再始動を迅速に行う上で有利になる。
より具体的に、前記の通常始動であれば、同図(a)に示すように、気筒18cの上死点又は下死点においてクランキングトルクが最も小さくなり、一方、気筒18cの燃焼を伴う迅速始動の場合は、最初に燃焼する気筒18c(膨張行程で停止している気筒18c)の膨張行程において燃焼力によりエンジン回転が効果的に助勢されることから、同図(b)に示すように当該気筒18cの膨張行程においてクランキングトルクが最も小さくなる。
よって、前記の如くエンジン18の自動停止時に迅速始動の準備をしない場合は(ステップS8)、気筒18cの上死点又は下死点においてエンジン18を停止させる一方、迅速始動の準備をした場合は(ステップS7)、膨張行程で停止する気筒18cのピストンが、この行程の中央付近からそれよりもやや下死点寄り(本例ではATDC120°CA)に位置するように、言い換えると当該気筒18cが膨張行程中盤の所定範囲で停止するように、エンジン18を停止させるのがよい。
さらに、そうしてエンジン18をクランキングするジェネレータ20にも、その1回転中にトルクが変動する(トルクリップル)ことは知られている。この例ではジェネレータ20は、一例を図8に模式的に示すような三相同期式の電動機であり、ロータ20aの磁石(図にMG1〜MG4と表す)とステータ20bのコイル20c(1),20c(2),…との相互の位置関係が変化することによって、1回転の間に発生するトルクが変動し、図7(c)に示すようにトルクの山、谷が複数回、繰り返し表れるようになる。
斯かる点に着目してこの実施形態では、本発明の特徴部分として、まず、エンジン18のクランクシャフト18aとジェネレータ20のロータ20aとを回転方向に位置合わせして組み付け、前記図7(c)に示すトルクの山頂が、同図(a)、(b)に示すクランキングトルクの最小となるクランク角位置に対応するように、言い換えると、スタータモータとして作動するジェネレータ20がクランキングの開始とともに最大トルクを発生するときに、エンジン18の要求するトルクが最小となるようにする。
すなわち、まず、図8のようなジェネレータ20のステータ20bのコイル20c(1),20c(2),…に流す電流を、例えば図示の位置において真上のコイル20c(1),には先端(ティース20dの先端)にN極の磁界が発生する向きに電流を流すとともに、左上のコイル20c(2)には同様にS極の磁界が発生するよう、前記とは逆向きに電流が流れるように制御する。また、同様に真下のコイル20c(4)には先端にN極の磁界が発生する向きに電流を流すとともに、右下のコイル20c(5)には同様にS極の磁界が発生するよう、前記とは逆向きに電流が流れるように制御する。このように電流を流すと永久磁石MG1はコイル20c(1)に発生する磁界に引きつけられるとともに、コイル20c(2)2に発生する磁界に反発するように動こうとするものであり、永久磁石MG4でも同様に作用する。これがモータの回転開始時の発生トルクが最大となる位置の1つである。
そして、ジェネレータ20が1回転する間に最大トルクを発生する位置は、図示の位置とこれから30°、60°、90°、…というように30°ずつ回転した位置となり、例えば図示の位置をロータ20aの回転角で第1回転角θ1とし、そこから30°ずつ回転した位置をそれぞれ第2回転角θ2、第3回転角θ3、…とすると、図7(c)に示すトルクの山頂が各々第1回転角θ1、第2回転角θ2、…となる。
つまり、ジェネレータ20が1回転する間に最大トルクを発生する位置が複数、あるので、そのうちの1つ(例えば第1回転角θ1)を、通常始動においてクランキングトルクが最小になる気筒18cの上死点又は下死点に対応させる一方、これとは別の1つ(例えば第5回転角θ5)を、迅速始動においてクランキングトルクが最小になる、気筒18cの膨張行程の中央近傍位置(本例ではATDC120°CA)に対応させる。
そして、その上でエンジン18の自動停止時には、上述したように迅速始動の準備をしているか否かに基づいて、その準備をしていなければ前記第1回転角θ1においてジェネレータ20が停止するように、また、迅速始動の準備をしているのであれば前記第5回転角θ5においてジェネレータ20が停止するように、エンジン18の停止直前においてジェネレータ20を作動させるのである。
具体的には、まず、図9のフローのスタート後のステップT1において、エンジン18が完全に停止する直前かどうか判定する。すなわち、エンジン18を自動で停止させるべく燃料の供給を終えると(燃料カット)、その後、エンジン18は惰性で数回転する間に7〜9回、気筒18cの圧縮上死点を越えて、その最後の上死点を越えた後に或る気筒18cの圧縮反力に抗して上死点を越えることができなくなって、停止に至る。
そこで、クランク角センサ62からの信号により求めるエンジン18の瞬時回転数が所定値以下に低下するまでは、停止直前でない(NO)と判定してリターンする一方、その所定値以下になって前記の最後のTDCを越えたときに、停止直前になったYESと判定してステップT2に進み、ここでは前記図6のフローのステップS6における判定結果を参照して、迅速始動の準備をしているか、そうでないか判定する。
この判定がNOで迅速始動の準備をしていない、即ち再始動時には通常始動を行う(第4工程を選択)のであればステップT3に進んで、ジェネレータ20の停止制御の目標値θm(以下、目標回転角)を第1回転角θ1に設定する一方、迅速始動の準備をしている(第5工程を選択)と判定すれば、ステップT4に進んで目標回転角θmを第5回転角θ5(に設定する。
そして、前記ステップT3,T4に続くステップT5では、クランク角センサ62からの信号に基づいてエンジン18のクランク角位置、即ちジェネレータ20の回転角を検出し、これをフィードバックしてθ=θmとなるようにジェネレータトルクを調整する(ステップT6)。そして、ステップT7においてθ=θmになるまでは(NO)フィードバック制御を続け、θ=θmになれば制御終了となる(エンド)。
こうして、再始動時に通常始動を行うのであれば、ジェネレータ20が第1回転角θ1において停止し、エンジン18は気筒18cの上死点ないし下死点で停止するようになる。一方、迅速始動を行うのであれば、ジェネレータ20が第5回転角θ5において停止しエンジン18は、再始動時に最初に燃焼させる気筒18cが膨張行程中盤の所定範囲(本例ではATDC120°CA)で停止するようになる。
前記図9のフロー全体が、エンジン18の自動停止時にジェネレータ20の作動を制御して、それが最大トルクを発生する位置で停止させることにより、エンジン18のクランキング開始トルクが最小となるように、そのクランク角位置を調整する第1工程(第3工程)に対応しており、特にステップT5は、エンジン18と連動するジェネレータ20のロータ20a及びステータ20bの相対的な位置関係を検出する第2工程に対応している。
そして、前記第1工程(第3工程)では、上述したように、再始動時に通常始動を行うことを選択した場合は、ジェネレータ20を第1回転角θ1において停止させる一方、迅速始動を選択した場合はジェネレータ29を第5回転角θ5において停止させる、ものである。
前記図6及び図9のフローに示す制御手順はコントロールユニット50によって実行されるものであり、この意味でコントロールユニット50は、ソフトウエアプログラムの態様でもって、特許請求の範囲に記載のエンジン停止位置制御手段(図9のフロー全体)、検出手段(ステップT5)、モータ停止位置制御手段(図9のフロー全体)、再始動制御手段(ステップS11,S12)、始動態様選択手段(ステップS2,S5,S6)を構成する。
したがって、この実施形態に係るハイブリッド自動車の制御装置によると、所定の条件下で自動停止させたエンジン18を、その後、ジェネレータ20によりクランキングして再始動させるときに、そのクランキングの開始に必要なトルクが極力、小さくなるように、予め自動停止の際にエンジン18の停止位置を調整するとともに、このエンジン18と共に停止するジェネレータ20の停止位置が最大トルクを発生するものとなるようにしたので、再始動時にクランキングを開始するときにはエンジン18の要求するトルクが概ね最小になる一方で、ジェネレータ20は最大のトルクを発生するようになり、可及的速やかな再始動を実現できる。
しかも、必要に応じて気筒18cの燃焼力によるエンジン18の迅速始動を行うことができるし、これを通常始動と適切に使い分けることで、迅速始動に起因するショックの発生やエミッションの悪化を抑制でき、さらに、そうして通常始動と迅速始動とを使い分ける場合に、その何れの始動態様においても前記のような効果を得ることができる。
尚、本発明に係るハイブリッド自動車の制御装置は、前記した実施形態に限定されず、その他の種々の構成をも包含する。すなわち、前記実施形態において図8に示すジェネレータ20の構造はあくまでも例示に過ぎない。すなわち、本実施例では膨張行程中盤となるクランク角位置θ5をATDC120°CAとしたが、迅速始動においてクランキングトルクが最小になる位置はエンジン18の仕様や諸元により異なるものであり、膨張行程中盤の所定範囲は、ATDC80〜150°CAの間の値を取り得る。そして、迅速始動に対応するエンジン停止位置が変われば、これに応じてジェネレータ20の構造、即ち、コイル20cの数や永久磁石MGの数、さらにはそれらのレイアウトを変更すればよい。
また、本発明は、前記実施形態のようにエンジン18の通常始動と迅速始動とを使い分ける場合に限らず、そのいずれか一方のみの態様で再始動するようにした制御システムにも適用できる。
その場合、エンジン18を通常の態様で再始動するものにおいては、その気筒18cの上死点又は下死点に、ジェネレータ20の最大トルク発生位置である第1、第2回転角が対応するように、両者を組み付ければよい。また、エンジン18を迅速始動するものにおいては、膨張行程で停止する気筒18cのその膨張行程後半にジェネレータ20の第1、第2回転角を対応させればよく、エンジンが直噴式のものであれば、膨張行程で停止している気筒18cにも限らず、再始動時に燃料を噴射して最初に燃焼させる気筒18cの膨張行程に対応させればよい。
さらに、例えばエンジン18と変速機とを、両者の回転バランスが相補的に改善されるように組み付けるときには、前記実施形態のようにエンジン18のクランキングトルクが最小となる位置(クランク角)にジェネレータ20の最大トルク発生位置(回転角)を合わせることができないことも考えられるので、クランクシャフト18aとジェネレータ20のロータ20aとの結合部分に相対回動可能な可変機構を設けて、エンジン18の停止位置の調整とジェネレータ20の停止位置の調整とを独立に行えるようにしてもよい。
さらにまた本発明を適用するハイブリッド自動車10は、前記実施形態のようなシリーズ方式のものに限らず、パラレル方式のものやシリーズ・パラレル方式のものであってもよく、さらにはハイブリッド自動車に限らず、例えばアイドルストップ制御を行うようにした自動車にも本発明は適用可能である。この場合、エンジン18の停止位置をジェネレータ20のモータ作動によって調整する構成にも限定されず、それをスタータモータによって調整するようにしてもよい。
以上、説明したように、本発明に係る自動車の制御方法等によると、所定の条件により自動で行われるエンジンの再始動が可及的速やかに実現できるので、ハイブリッド乗用車に特に好適なものである。
本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の全体構成図である。 同制御系統を示す図である。 エンジンの運転領域を2つに分けた制御マップの一例を示す図である。 迅速始動の効果を通常始動と対比して示す説明図である。 エンジンの自動停止から再始動に至るタイミングチャートである。 エンジンの自動停止、再始動の制御の流れを示すフローチャートである。 エンジンの回転角によるクランキングトルクと、ジェネレータの回転角による発生トルクとの望ましい対応関係を示す説明図である。 ジェネレータの構造の一例を模式的に示す説明図である。 エンジン停止直前のジェネレータ制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 ハイブリッド自動車
18 エンジン
18c 気筒
20 ジェネレータ(モータ)
50 コントロールユニット(エンジン停止位置制御手段、検出手段、モータ停止 位置制御手段、再始動制御手段、始動態様選択手段)
θ1 ジェネレータの第1回転角(モータの第1位置)
θ5 ジェネレータの第5回転角(モータの第2位置)

Claims (8)

  1. 自動車のエンジンを所定の停止条件が成立すれば自動停止させる一方、その後、所定の再始動条件が成立すれば、モータによりクランキングして再始動させる、制御方法であって、
    前記再始動時のクランキング開始トルクが最小となるように、前記自動停止の際のエンジンのクランク角位置を調整する第1工程と、
    前記自動停止の際に、エンジンと連動するモータのロータ及びステータの相対的な位置関係を検出する第2工程と、
    前記第2工程により検出したロータ及びステータの相対位置関係に基づいてモータを、最大トルクを発生する位置で停止させる第3工程と、
    を有することを特徴とする自動車の制御方法。
  2. モータによるクランキングを開始した後に気筒の燃焼を開始して、エンジンを再始動する第4工程を有し、
    第1工程では、前記気筒が上死点又は下死点のいずれかで停止するように、エンジンのクランク角位置を調整する、請求項1記載の自動車の制御方法。
  3. モータによるクランキングを開始するのと同時若しくはそれ以前に、少なくとも膨張行程で停止している気筒の燃焼を開始して、エンジンを再始動する第5工程を有し、
    第1工程では、前記気筒が膨張行程中盤の所定範囲で停止するようにエンジンのクランク角位置を調整する、請求項1に記載の自動車の制御方法。
  4. モータによるクランキングを開始した後に気筒の燃焼を開始して、エンジンを再始動する第4工程と、クランキングの開始と同時若しくはそれ以前に、少なくとも膨張行程で停止している気筒の燃焼を開始して、エンジンを再始動する第5工程と、のいずれかを選択可能であり、
    前記モータは、最大トルクを発生する位置が複数あって、そのうちの少なくとも1つの第1位置が前記気筒の上死点又は下死点のいずれかに対応するとともに、これとは別の少なくとも1つの第2位置が前記気筒の膨張行程中盤の所定範囲に対応するように、エンジンに連結されており、
    エンジンの自動停止前に予め、再始動時に前記第4工程及び第5工程のいずれを行うか選択する第6工程を有し、
    第1工程と第3工程とが同じ工程であって、この工程では、前記第6工程にて第4工程を選択した場合は、モータを前記第1位置に停止するように制御して前記気筒を上死点又は下死点のいずれかで停止させる一方、第5工程を選択した場合は、モータを前記第2位置に停止するように制御して前記気筒を膨張行程中盤の所定範囲に停止させる、請求項1に記載の自動車の制御方法。
  5. 自動車のエンジンを所定の停止条件が成立すれば自動停止させる一方、その後、所定の再始動条件が成立すれば、モータによりクランキングして再始動させるようにした制御装置であって、
    前記再始動時のクランキング開始トルクが最小となるように、前記自動停止の際のエンジンのクランク角位置を調整するエンジン停止位置制御手段と、
    前記自動停止の際に、エンジンと連動するモータのロータ及びステータの相対的な位置関係を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出されたロータ及びステータの相対位置関係に基づいてモータを、最大トルクを発生する位置で停止させるモータ停止位置制御手段と、
    を備えることを特徴とする自動車の制御装置。
  6. モータによるクランキングを開始した後に気筒の燃焼を開始して、エンジンを再始動する再始動制御手段を備え、
    エンジン停止位置制御手段は、エンジンの自動停止時に、前記気筒が上死点又は下死点のいずれかで停止するように、エンジンのクランク角位置を調整するものである、請求項5記載の自動車の制御装置。
  7. モータによるクランキングを開始するのと同時若しくはそれ以前に、少なくとも膨張行程で停止している気筒の燃焼を開始して、エンジンを再始動する再始動制御手段を備え、
    エンジン停止位置制御手段は、エンジンの自動停止時に、前記気筒が膨張行程中盤の所定範囲で停止するようにエンジンのクランク角位置を調整するものである、請求項5に記載の自動車の制御装置。
  8. モータによるクランキングを開始した後に気筒の燃焼を開始して、エンジンを再始動する通常始動と、クランキングの開始と同時若しくはそれ以前に、少なくとも膨張行程で停止している気筒の燃焼を開始して、エンジンを再始動する迅速始動と、のいずれかを選択的に行う再始動制御手段を備え、
    前記モータは、最大トルクを発生する位置が複数あって、そのうちの少なくとも1つの第1位置が前記気筒の上死点又は下死点のいずれかに対応するとともに、これとは別の少なくとも1つの第2位置が前記気筒の膨張行程中盤の所定範囲に対応するように、エンジンに連結されており、
    エンジンの自動停止前に予め、再始動時に前記再始動制御手段により前記通常始動及び迅速始動のいずれを行わせるか選択する始動態様選択手段をさらに備え、
    エンジン停止位置制御手段がモータ停止位置制御手段により構成され、この手段は、前記始動態様決定手段により通常始動が選択された場合は、モータを前記第1位置に停止するように制御して前記気筒を上死点又は下死点のいずれかで停止させる一方、迅速始動が選択された場合は、モータを前記第2位置に停止するように制御して前記気筒を膨張行程中盤の所定範囲で停止させるものである、請求項5に記載の自動車の制御装置。
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