JP2010084470A - 電動アクチュエータ及び開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉体の開閉時の異音の発生を抑えることができる電動アクチュエータ及び開閉装置を提供する。
【解決手段】ウォーム軸25と噛合するホイールギヤ26と、ホイールギヤ26の軸方向の側面に組み付けられた伝達部材としてのクラッチプレート27と、ホイールギヤ26とクラッチプレート27との間に介在され、弾性変形によりその両部材間の回転方向の衝撃を緩衝する緩衝部としての弾性部材50とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の跳ね上げ式の電動バックドアシステム等に用いられる電動アクチュエータ及び開閉装置に関するものである。
従来、この種の電動アクチュエータは、例えば特許文献1に示すように、電動アクチュエータは、駆動源としてのモータと、モータの駆動により回転するウォーム軸と、該ウォーム軸と噛合するホイールギヤと、該ホイールギヤの軸方向の側面に組み付けられるとともに該ホイールギヤと回転方向に係合する伝達部材とを備えて構成され、ホイールギヤの回転が伝達部材を介して電動アクチュエータの出力軸に伝達されるようになっている。そして、電動アクチュエータの出力軸は、開閉リンク機構を介してバックドアと連結されており、電動アクチュエータの駆動に基づきバックドアが開閉するようになっている。また、車両の跳ね上げ式の電動バックドアシステムでは、バックドアと車体との間にダンパが介装されている。ダンパは、高圧ガスを封入したガスピストンの構成を有し、バックドアに対して開方向への力を補助的に発生させるようになっている。
特開2004−324171号公報
ところで、上記のような電動バックドアシステムにおいて、バックドアの開動作時に電動アクチュエータに掛かる負荷は、バックドアの開き始めに大きく、バックドアが開くに従ってダンパの作用により徐々に減少していく。そして、バックドアが所定位置まで開いたときに電動アクチュエータに掛かる負荷がゼロになり、その位置から更にバックドアが開くと、ダンパがバックドアを押し上げるように付勢し、それまで掛かっていた負荷とは反対の負荷が電動アクチュエータに掛かるようになっている。尚、このことは、バックドアの閉動作時においても略同様のことが言える。
以上、車両のバックドアを電動で開閉させる場合を例にとって説明したように、開閉体を電動アクチュエータにて開閉させる際には、その電動アクチュエータに掛かる負荷が変動してしまう。そして、その負荷の変動によって電動アクチュエータ内部の伝達系が不安定となり、ホイールギヤ及び伝達部材が回転方向にがたついて、例えばホイールギヤとウォーム軸との噛合部分から異音が発生してしまうといった問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、開閉体の開閉時の異音の発生を抑えることができる電動アクチュエータ及び開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車体に回動可能に設けられた開閉体を、電動で開閉動作させるための電動アクチュエータであって、駆動源としてのモータと、前記モータの駆動により回転するウォーム軸と、前記ウォーム軸と噛合するホイールギヤと、前記ホイールギヤに組み付けられ、該ホイールギヤの回転を前記電動アクチュエータの出力軸に伝達する伝達部材と、前記ホイールギヤと前記伝達部材との間に介在され、弾性変形によりその両部材間の回転方向の衝撃を緩衝する緩衝部とを備えたことを特徴とする。
この発明では、ホイールギヤと伝達部材との間には、弾性変形によりその両部材間の回転方向の衝撃を緩衝する緩衝部が介在されるため、電動アクチュエータに掛かる負荷が変動する際の伝達部材とホイールギヤとの間の回転方向のがたつきを緩衝部によって吸収させることができる。これにより、開閉体の開閉時におけるホイールギヤとウォーム軸との噛合部分等からの異音の発生を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動アクチュエータにおいて、前記ホイールギヤ及び前記伝達部材は、前記緩衝部が前記弾性変形した状態において回転方向に互いに直接当接する当接部を有することを特徴とする。
この発明では、電動アクチュエータに掛かる負荷が大きいとき、ホイールギヤ及び伝達部材間の回転方向の荷重を当接部にも逃がすことができる。これにより、緩衝部が受ける回転方向の荷重が低減され、緩衝部の劣化を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電動アクチュエータにおいて、前記当接部及び前記緩衝部は、前記ホイールギヤの軸線を中心とする同一円周上に配置されたことを特徴とする。
この発明では、ホイールギヤ及び伝達部材間の回転方向の荷重を当接部に好適に逃がすことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動アクチュエータにおいて、前記ホイールギヤ及び前記伝達部材のいずれか一方には、前記ホイールギヤの軸方向に突出する突出部が設けられ、いずれか他方には、前記突出部が挿入される挿入穴が形成され、前記緩衝部は、回転方向における前記突出部と前記挿入穴との間に介在されたことを特徴とする。
この発明では、伝達部材とホイールギヤとの間の回転方向のがたつきを緩衝部によって吸収させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動アクチュエータにおいて、前記ホイールギヤ及び前記伝達部材のいずれか一方には、前記ホイールギヤの軸方向に突出する突出部が設けられ、いずれか他方には、前記突出部が挿入される挿入穴が形成され、前記緩衝部は、前記突出部自体を構成していることを特徴とする。
この発明では、伝達部材とホイールギヤとの間の回転方向のがたつきを緩衝部によって吸収させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動アクチュエータにおいて、前記緩衝部は、回転方向において複数並設されたことを特徴とする。
この発明では、伝達部材とホイールギヤとの間の回転方向のがたつきを緩衝部によって好適に吸収させることが可能である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動アクチュエータにおいて、前記車体との間にダンパが介装された前記開閉体を電動で開閉動作させるためのものであることを特徴とする。
この発明では、車体との間にダンパが介装された開閉体の開閉時には、電磁アクチュエータに加わる負荷の変動が顕著となるため、開閉時の異音の抑制効果をより発揮させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動アクチュエータを備えた開閉装置であることを特徴とする。
この発明では、開閉体の開閉時における電動アクチュエータからの異音が抑えられた開閉装置を提供できる。
従って、上記記載の発明によれば、開閉体の開閉時の異音の発生を抑えることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動バックドアシステム1は、車体2の後部上方にヒンジ連結された開閉体としてのバックドア3と、バックドア3を電動で開閉する開閉装置4と、バックドア3に対して開方向への力を補助的に付与するダンパ5とを備えている。
開閉装置4は、車体2のルーフ部に取着された電動アクチュエータ11と、電動アクチュエータ11とバックドア3とにそれぞれ連結され電動アクチュエータ11の動力に基づいてバックドア3を開閉する開閉リンク機構12とを備え、電動アクチュエータ11の駆動によりバックドア3を開閉させることが可能となっている。尚、図1における実線は、バックドア3の全閉状態を、2点鎖線はバックドア3の全開状態をそれぞれ示している。
ダンパ5は、高圧ガスを封入したガスピストンの構成を有しており、その両端部はそれぞれ車体2の後部及びバックドア3に連結されている。このダンパ5は、バックドア3の開動作を補助する荷重を発生し、バックドア3を全開位置で支える役割をなしている。
図2に示すように、電動アクチュエータ11は、駆動源としてのモータ13と、モータ13の駆動力を減速して前記開閉リンク機構12に出力する減速機構14とから構成されている。
減速機構14は、モータ13の出力側に取り付けられたギヤハウジング21を有している。ギヤハウジング21には一対の軸受22が固着され、その一対の軸受22は、出力軸23の基端部及び長手方向中間部をそれぞれ回転可能に支持している。出力軸23の先端部は、ギヤハウジング21の外部側に突出しており、該先端部には前記開閉リンク機構12が連結されている。ギヤハウジング21内における出力軸23の基端部付近には、ロータ24が取り付けられている。ロータ24は出力軸23に固着され、該出力軸23と一体回転するようになっている。
また、出力軸23は、ロータ24よりも先端側の位置でホイールギヤ26を回転可能に支持している。ホイールギヤ26は、ギヤハウジング21内に配置されるとともに、モータ13の駆動により回転するウォーム軸25と噛合されている。これにより、ホイールギヤ26は、モータ13の駆動により回転するようになっている。そして、ホイールギヤ26におけるロータ24側の側面(軸線L方向の一側面)には、伝達部材としての金属製のクラッチプレート27が取り付けられている。
図3(a)(b)に示すように、ホイールギヤ26は円形をなし、その中心部には出力軸23が挿通されている。また、ホイールギヤ26は樹脂材料よりなり、その外周部には、ウォーム軸25と噛合するギヤ部31が形成されている。また、ホイールギヤ26には、そのロータ24側の側面から軸線L方向に突出する嵌合部32(突出部)が形成されている(図2も参照)。嵌合部32は、ホイールギヤ26の軸線Lを中心とする同一円周上に6個形成され、その各嵌合部32は円弧状をなしている。
クラッチプレート27は、円形の板状をなしており、その板面がホイールギヤ26の軸線Lに対し垂直となるように組み付けられている。クラッチプレート27は、中央部に出力軸23が挿通されている。クラッチプレート27には、ホイールギヤ26の嵌合部32がそれぞれ嵌合される6個の嵌合孔40(挿入穴)が形成されている。各嵌合孔40は、嵌合部32に対応した形状(円弧状)をなし、軸線Lを中心とする同一円周上に形成されている。また、各嵌合孔40は、互いに周方向等間隔に形成されている。尚、嵌合孔40の周方向の寸法は、嵌合部32の周方向の寸法よりも大きく設定されている。
また、クラッチプレート27には、各嵌合孔40間に位置する部位である6個の中間部41,42が形成され、そのうちの周方向に1個置きの中間部(第1中間部41)の周方向両側にはそれぞれ、緩衝部としての弾性部材50が固着されている。尚、以下には、弾性部材50が設けられた中間部を第1中間部41とし、弾性部材50が設けられていない中間部を第2中間部42として説明する。各中間部41,42の周方向寸法は、互いに等しく設定され、また、第1中間部41が配置される嵌合部32間の周方向寸法は、第2中間部42が配置される嵌合部32間の周方向寸法よりも大きく設定されている。本実施形態では、第2中間部42と、該第2中間部42と周方向に対向する嵌合部32とが当接部を構成している。
弾性部材50には、ハイトレル(登録商標)が用いられており、該弾性部材50における軸線Lと直交する断面は、周方向に対向する嵌合部32に向かって凸となる湾曲形状に形成されている。各弾性部材50は、周方向においてクラッチプレート27の第1中間部41(嵌合孔40の周方向の一端部)とホイールギヤ26の嵌合部32との間に介在されている(図4(a)も参照)。そして、各中間部41,42が嵌合部32間の周方向中心に位置する状態(図3に示す状態)において、弾性部材50と、該弾性部材50と対向する嵌合部32の端面との周方向の間隙D1は、第2中間部42と嵌合部32の端面との周方向の間隙D2よりも小さく設定されている。
図2に示すように、ギヤハウジング21内部において、クラッチプレート27はロータ24と軸方向に並設されている。ロータ24におけるクラッチプレート27とは反対側には、ギヤハウジング21に固定された電磁ソレノイド28が配置されている。電磁ソレノイド28のオン時には、金属製のクラッチプレート27が電磁力により電磁ソレノイド28側に引っ張られてロータ24に圧接され、該クラッチプレート27の回転がロータ24に伝達可能となる。一方、電磁ソレノイド28のオフ時には、クラッチプレート27に対する引っ張り力は発生せず、ロータ24とクラッチプレート27との間の回転伝達が不能となっている。
このような電動バックドアシステム1では、リモートコントロール装置(図示略)等の操作によって、例えば全閉状態のバックドア3を開くように指示したとき、前記リモートコントロール装置からの信号を受けた制御装置(図示略)から、まず電磁ソレノイド28に電力が供給されて該電磁ソレノイド28がオンされる。これにより、クラッチプレート27からロータ24へのバックドア3を開くことが可能な回転力の伝達経路が確立される。
次に、前記制御装置から電動アクチュエータ11のモータ13に電力が供給されて該モータ13が駆動される。すると、モータ13の駆動力が、ウォーム軸25→ホイールギヤ26→クラッチプレート27→ロータ24→出力軸23→開閉リンク機構12→バックドア3の順に伝達され、バックドア3が開作動するようになっている。
ここで、図4(b)(c)は、電動アクチュエータ11の駆動によりバックドア3を開動作する際のホイールギヤ26とクラッチプレート27との関係を示し、図5は、バックドア3が全閉位置から全開位置に達するまでの電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wのグラフを示す。尚、図4(a)〜(c)は、ホイールギヤ26及びクラッチプレート27における周方向に沿った断面を示している。
図5に示すように、電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wは、バックドア3の開き始めに大きく、バックドア3の開度量が大きくなるに従って徐々に減少していく。このように負荷Wが減少するのは、ダンパ5がバックドア3に対して付与する開方向への付勢力が、バックドア3の開度量が大きくなるに従って大きくなるためである。そして、バックドア3が所定位置(反転位置P)まで開いたときに、電動アクチュエータに掛かる負荷Wがゼロになり、その位置から更にバックドア3が開かれると、ダンパ5がバックドア3を押し上げるように付勢し、負荷Wが正負荷から逆負荷に反転するようになっている。
バックドア3の開き始めにおいては、図4(b)に示すように、弾性部材50は、ホイールギヤ26の回転により該ホイールギヤ26の嵌合部32とクラッチプレート27の第1中間部41とにより回転方向に押し潰され、クラッチプレート27の第2中間部42は、嵌合部32と回転方向に当接する。これにより、ホイールギヤ26の回転力が弾性部材50及び第2中間部42を通じてクラッチプレート27へと伝達される。
バックドア3の開度量が大きくなり、電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが所定の大きさ以下になると、ホイールギヤ26及びクラッチプレート27間の回転方向の荷重が小さくなる。このとき、図4(c)に示すように、それまで当接していたクラッチプレート27の第2中間部42とホイールギヤ26の嵌合部32とが離間し、ホイールギヤ26及びクラッチプレート27間の回転方向の荷重は、弾性部材50のみが受けることとなる。この状態は、電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが反転する前後の所定の区間(バックドア3の開度量A〜開度量B)で継続されるようになっている。尚、第2中間部42が嵌合部32に接触した状態(図4(b)に示す状態)から離間した状態(図4(c)に示す状態)に移行する負荷Wの大きさは、弾性部材50と嵌合部32との間隙D1の寸法、及び第2中間部42と嵌合部32との周方向の間隙D2の寸法によって決定される。
電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが反転する際には、クラッチプレート27に掛かる回転方向の荷重が不安定になり易いが、クラッチプレート27とホイールギヤ26との間のがたつきを弾性部材50が吸収するようになっている。これにより、ホイールギヤ26の回転方向のがたつき、及びウォーム軸25の軸方向のがたつきが抑制され、それらの噛合部分からの異音の発生が特に抑制されるようになっている。
電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが反転し逆負荷になると、クラッチプレート27の回転速度がホイールギヤ26の回転速度を上回るようになる。そして、電動アクチュエータ11に掛かる逆負荷が所定の大きさを越えた状態では、図4における右側の弾性部材50が嵌合部32と第1中間部41とにより回転方向に押し潰され、第2中間部42(図4における右端面)と嵌合部32とが回転方向に当接するようになっている。
このように、本実施形態の電動アクチュエータ11では、負荷W(絶対値)が所定の大きさを越える状態(バックドア3の開き始めの部分と全開となる手前の部分)では、弾性部材50がホイールギヤ26の嵌合部32とクラッチプレート27の第1中間部41とに回転方向に押し潰され、クラッチプレート27の第2中間部42と嵌合部32とが回転方向に当接するようになっている。これにより、ホイールギヤ26及びクラッチプレート27間の回転方向の荷重が、嵌合部32と第2中間部42との当接部にも逃げるため、荷重が大きいときに弾性部材50が受ける回転方向の荷重が低減され、その結果、弾性部材50の劣化が抑制されるようになっている。
尚、バックドア3を全開状態から全閉状態まで閉動作させる場合には、電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが反対になる等の違いはあるが、上記した開動作の場合と同様の作用効果が得られるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、ホイールギヤ26とクラッチプレート27との間には、弾性変形によりその両部材間の回転方向の衝撃を緩衝する弾性部材50が介在されるため、電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが反転する際のクラッチプレート27とホイールギヤ26との間の回転方向のがたつきを弾性部材50によって吸収させることができる。これにより、バックドア3開閉時におけるホイールギヤ26とウォーム軸25との噛合部分等からの異音の発生を抑えることができる。
(2)本実施形態では、ホイールギヤ26及びクラッチプレート27は、弾性部材50が嵌合部32と第1中間部41とに押し潰されて弾性変形した状態において回転方向に互いに直接当接する部分である嵌合部32及び第2中間部42(当接部)をそれぞれ有する。そのため、電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが大きいときに、ホイールギヤ26及びクラッチプレート27間の回転方向の荷重を、嵌合部32と第2中間部42との当接部にも逃がすことができる。これにより、弾性部材50が受ける回転方向の荷重が低減され、弾性部材50の劣化を抑制することができる。
(3)本実施形態では、当接部(嵌合部32と第2中間部42)及び弾性部材50が、ホイールギヤ26の軸線Lを中心とする同一円周上に配置されるため、電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが大きいときにおいて、ホイールギヤ26及びクラッチプレート27間の回転方向の荷重を、嵌合部32と第2中間部42との当接部に好適に逃がすことができる。
(4)本実施形態では、ホイールギヤ26には、軸線L方向に突出する突出部としての嵌合部32が形成され、クラッチプレート27には、嵌合部32が挿入される挿入穴としての嵌合孔40が形成される。そして、弾性部材50は、回転方向における嵌合部32と嵌合孔40(第1中間部41)との間に介在される。そのため、クラッチプレート27とホイールギヤ26との間の回転方向のがたつきを弾性部材50によって吸収させることができる。
(5)本実施形態では、弾性部材50は、回転方向において複数並設されるため、クラッチプレート27とホイールギヤ26との間の回転方向のがたつきを弾性部材50によって好適に吸収させることが可能である。
(6)本実施形態では、電動アクチュエータ11は、車体2との間にダンパ5が介装されたバックドア3を電動で開閉動作させるためのものである。従って、バックドア3開閉時に電動アクチュエータ11に加わる負荷の変動が顕著となるため、開閉時の異音の抑制効果をより発揮させることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、緩衝部としての弾性部材50をクラッチプレート27の第1中間部41に設けたが、これに特に限定されるものではなく、例えば、図6(a)(b)及び図7(a)に示すように構成してもよい。図7(a)に示すように、緩衝部としての弾性部材61は、ホイールギヤ26におけるロータ24側の側面に固着され、ホイールギヤ26の軸方向に突出している。そして、クラッチプレート27には、軸方向に貫通する緩衝部挿入穴62が形成され、該挿入穴62には弾性部材61が挿入されている。即ち、弾性部材61は、挿入穴62に挿入される突出部自体を構成している。尚、図6(a)(b)に示すように、弾性部材61及び緩衝部挿入穴62はそれぞれ、嵌合部32及び嵌合孔40よりも径方向内側において、周方向等間隔に3つ設けられている。このような構成においても、上記実施形態と同様に、電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが所定の大きさを越えた状態では、図7(b)に示すように、弾性部材61が緩衝部挿入穴62の内面により弾性変形し、クラッチプレート27の中間部42が嵌合部32と回転方向に当接するようになっている。また、電動アクチュエータ11に掛かる負荷Wが反転する際には、図7(c)に示すように、中間部42と嵌合部32とは離間しており、弾性部材61のみがホイールギヤ26及びクラッチプレート27間の回転方向の荷重を受けるようになっている。
このような構成によっても、上記実施形態と略同様の作用効果を得ることができる。また、このような構成によれば、第1中間部41を嵌合部32と当接する当接部として構成できるため、クラッチプレート27の形状はそのままで当接部の個数を増やすことができる。尚、弾性部材61及び緩衝部挿入穴62の数は3つに限らず、3つより少なくても多くてもよい。また、弾性部材61及び緩衝部挿入穴62を、嵌合部32及び嵌合孔40よりも径方向外側に設けてもよい。更に、弾性部材61をクラッチプレート27に固着し、緩衝部挿入穴62をホイールギヤ26に形成してもよい。
・上記実施形態では、弾性部材50にハイトレル(登録商標)を用いたが、これに限定されるものではなく、その他のエラストマ、ゴム等でもよい。
・上記実施形態では、緩衝部として弾性部材50を別途用いたが、これ以外に例えば、ホイールギヤ26の嵌合部32の周方向端部に緩衝部としての弾性片を一体形成してもよい。このような構成によれば、部材点数の増加を抑えることができる。
・上記実施形態では、弾性部材50は3箇所に設けられたが、これに限定されるものではなく、3箇所より少なくても多くてもよい。
・上記実施形態では、挿入穴としての嵌合孔40は貫通形成されたが、貫通していない穴としてもよい。
・上記実施形態では、ホイールギヤ26に突出部としての嵌合部32が設けられ、クラッチプレート27に挿入穴としての嵌合孔40が形成されたが、反対にホイールギヤ26に挿入穴を形成し、クラッチプレート27に突出部を設けてもよい。
・上記実施形態において、中間部41,42の全てに弾性部材50を設けて、ホイールギヤ26とクラッチプレート27とが回転方向に直接当接する当接部が存在しない構成としてもよい。
・上記実施形態では、電動アクチュエータ11の減速機構14には電磁クラッチ機構(ロータ24及び電磁ソレノイド28等)が設けられたが、電磁クラッチ機構がない構成としてもよい。
・上記実施形態では、電動アクチュエータ11を電動バックドアシステム1に適用したが、特にこれに限定されるものではなく、例えば電動スライドドアシステムや電動トランクシステム等に適用してもよい。
本実施形態の電動バックドアシステムを示す概略図。 電動アクチュエータの断面図。 (a)(b)ホイールギヤ及びクラッチプレートを軸方向から見た側面図。 (a)(b)(c)ホイールギヤ及びクラッチプレートの動作を説明するための断面図。 作動時における電動アクチュエータに掛かる負荷を示す説明図。 (a)(b)別例のホイールギヤ及びクラッチプレートを軸方向から見た側面図。 (a)(b)(c)別例のホイールギヤ及びクラッチプレートの動作を説明するための断面図。
符号の説明
2…車体、3…開閉体としてのバックドア、4…開閉装置、5…ダンパ、11…電動アクチュエータ、13…モータ、23…出力軸、25…ウォーム軸、26…ホイールギヤ、27…伝達部材としてのクラッチプレート、32…突出部としての嵌合部、40…挿入穴としての嵌合孔、42…当接部としての第2中間部、50,61…緩衝部としての弾性部材、62…緩衝部挿入穴、L…軸線。

Claims (8)

  1. 車体に回動可能に設けられた開閉体を電動で開閉動作させるための電動アクチュエータであって、
    駆動源としてのモータと、
    前記モータの駆動により回転するウォーム軸と、
    前記ウォーム軸と噛合するホイールギヤと、
    前記ホイールギヤに組み付けられ、該ホイールギヤの回転を前記電動アクチュエータの出力軸に伝達する伝達部材と、
    前記ホイールギヤと前記伝達部材との間に介在され、弾性変形によりその両部材間の回転方向の衝撃を緩衝する緩衝部と
    を備えたことを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記ホイールギヤ及び前記伝達部材は、前記緩衝部が前記弾性変形した状態において回転方向に互いに直接当接する当接部を有することを特徴とする電動アクチュエータ。
  3. 請求項2に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記当接部及び前記緩衝部は、前記ホイールギヤの軸線を中心とする同一円周上に配置されたことを特徴とする電動アクチュエータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記ホイールギヤ及び前記伝達部材のいずれか一方には、前記ホイールギヤの軸方向に突出する突出部が設けられ、いずれか他方には、前記突出部が挿入される挿入穴が形成され、
    前記緩衝部は、回転方向における前記突出部と前記挿入穴との間に介在されたことを特徴とする電動アクチュエータ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記ホイールギヤ及び前記伝達部材のいずれか一方には、前記ホイールギヤの軸方向に突出する突出部が設けられ、いずれか他方には、前記突出部が挿入される挿入穴が形成され、
    前記緩衝部は、前記突出部自体を構成していることを特徴とする電動アクチュエータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記緩衝部は、回転方向において複数並設されたことを特徴とする電動アクチュエータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記車体との間にダンパが介装された前記開閉体を電動で開閉動作させるためのものであることを特徴とする電動アクチュエータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動アクチュエータを備えたことを特徴とする開閉装置。
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