JP2010082507A - ホウ素除去剤及びホウ素含有水の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)過酸化水素、及び、水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物の少なくともいずれかと、(B)カルシウムアルミネート、及び、カルシウムアルミネート水和物を加熱処理することによって得られる物質の少なくともいずれかと、を含有することを特徴とするホウ素除去剤、並びに、前記ホウ素除去剤を用いることを特徴とするホウ素含有水の処理方法である。
【選択図】なし
Description
<1> (A)過酸化水素、及び、水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物の少なくともいずれかと、(B)カルシウムアルミネート、及び、カルシウムアルミネート水和物を加熱処理することによって得られる物質の少なくともいずれかと、を含有することを特徴とするホウ素除去剤である。
<2> (A)過酸化水素、及び、水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物の少なくともいずれかが、過酸化水素である前記<1>に記載のホウ素除去剤である。
<3> 更に、(C)炭酸塩、及び、(D)硫酸塩の少なくともいずれかを含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載のホウ素除去剤である。
<4> 前記<1>から<3>のいずれかに記載のホウ素除去剤を用いることを特徴とするホウ素含有水の処理方法である。
<5> 前記<1>から<3>のいずれかに記載のホウ素除去剤を用いてホウ素含有水を処理した後、処理後の液に(E)高分子凝集剤を添加し、ホウ素除去剤と処理後の水とを固液分離する前記<4>に記載のホウ素含有水の処理方法である。
本発明のホウ素除去剤は、(A)過酸化水素、及び、水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物の少なくともいずれかと、(B)カルシウムアルミネート、及び、カルシウムアルミネート水和物を加熱処理することによって得られる物質の少なくともいずれかとを含有してなり、好ましくは更に、(C)炭酸塩、及び、(D)硫酸塩の少なくともいずれかを含有してなり、必要に応じて更にその他の成分を含有してなる。
なお、前記「(A)過酸化水素、及び、水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物の少なくともいずれか」、前記「(B)カルシウムアルミネート、及び、カルシウムアルミネート水和物を加熱処理することによって得られる物質の少なくともいずれか」、前記「(C)炭酸塩」、前記「(D)硫酸塩」は、本明細書中において、それぞれ単に「(A)成分」、「(B)成分」、「(C)成分」、及び、「(D)成分」と称することがある。
前記(A)成分は、過酸化水素、及び、水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物の少なくともいずれかである。なお、前記「水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物」としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、過炭酸塩等が挙げられる。
なお、前記過酸化水素、及び、前記水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物は、いずれかを単独で前記(A)成分として使用してもよいし、両者を併用して前記(A)成分として使用してもよい。両者を併用する場合の、前記過酸化水素と、前記水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物との使用量比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。なお、中でも、前記(A)成分としては、過酸化水素を使用することが好ましい。
前記(B)成分は、カルシウムアルミネート、及び、カルシウムアルミネート水和物を加熱処理することによって得られる物質(本明細書中において、単に「カルシウムアルミネート加熱処理物」と称することがある)の少なくともいずれかである。
前記カルシウムアルミネートとは、CaOとAl2O3を主体とする化合物の総称であり、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、CaAl2O4、CaAl4O7、CaAl12O19、Ca3Al2O6、Ca12Al14O33、Ca5Al6O14、Ca9Al10O24、Ca2Al2O5等や、これらの混合物等が挙げられる。これらの中でも、前記カルシウムアルミネートとしては、ホウ素除去力を向上させることができる点で、Ca12Al14O33、Ca3Al2O6や、これらの混合物が好ましい。前記カルシウムアルミネートは、1種単独又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
また、前記カルシウムアルミネートには不純物が含まれることがあるが、その種類及び含有量は、本発明の効果を阻害しない範囲内であれば特に制限はなく、具体例としては、例えば、カルシウムアルミネート水和物、Fe2O3、SiO2、MgO、TiO2、P2O5、Cl等が挙げられる。また、前記カルシウムアルミネートは、結晶性の化合物であってもよいし、非結晶性の化合物であってもよく、また、合成品であってもよいし、天然に産出されるものであってもよい。また、その粒子径も特に制限はなく、例えば、取り扱い上の点から0.1μm以上が好ましい。
前記カルシウムアルミネートは、例えば、合成により得ることができ、前記合成は、特に制限はなく、公知の方法によって行うことができる。例えば、水中でカルシウム化合物とアルミニウム化合物とを混合することにより合成したカルシウムアルミネート水和物を60℃以上、好ましくは100℃以上の温度で高温焼成することにより合成することができるし、アルミニウム化合物とカルシウム化合物とを混合して1000℃以上、好ましくは1300℃以上の温度で高温焼成することにより合成する(固相法)こともできる。固相合成法の加熱時間の上限に特に制限はないが、24時間が好ましい。長時間焼成すると硬い結晶が生成するため、焼成時間は、10時間以内がより好ましく、5時間以内が特に好ましい。前記焼成処理に用いる装置としても、特に制限はなく、例えば公知の熱風乾燥機、電気炉、恒温器、流動層乾燥機、真空乾燥機、スプレードライヤー、ロータリーキルン等を用いて行うことができる。このときのカルシウム化合物は、カルシウムを含有するものであれば特に制限はなく、例えば、水酸化カルシウム、硝酸カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム等やこれらの水和物等が挙げられ、これらを1種単独又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。アルミニウム化合物は、アルミニウムを含有するものであれば特に制限はなく、例えば、硝酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、炭酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム等やこれらの水和物等が挙げられ、これらを1種単独又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。また、これらの原料は純品だけでなくアルミスラッジ等の不純物を含むものであっても使用することができる。
また前記カルシウムアルミネート水和物の合成反応においては、pH調整後、撹拌を実施してもよいし、しなくてもよい。撹拌は常温で実施しても、加温しながら実施してもよい。また、撹拌後は、熟成してもよいし、しなくてもよい。
前記カルシウムアルミネート水和物の加熱処理物は、前記カルシウムアルミネート水和物を加熱処理することにより得ることができる。カルシウムアルミネート水和物の加熱処理は、好ましくは100℃以上、より好ましくは200℃以上の温度で、10分間以上行うことが好ましく、30分間以上行うことがより好ましい。前記加熱温度の上限としては、特に制限はないが、1,600℃以下が好ましい。また、前記加熱時間の上限としても、特に制限はないが、24時間以内が好ましい。
前記加熱処理は、大気圧環境下で実施してもよいし、減圧しながら実施してもよい。また合成したカルシウムアルミネート水和物を乾燥した後に加熱処理を実施してもよいし、乾燥せずに加熱処理を実施してもよい。前記加熱処理に用いる装置としても、特に制限はなく、例えば公知の熱風乾燥機、電気炉、恒温器、流動層乾燥機、真空乾燥機、スプレードライヤー、ロータリーキルン等を用いて行うことができる。
なお、前記カルシウムアルミネート、及び、前記カルシウムアルミネート水和物の加熱処理物は、いずれかを単独で前記(B)成分として使用してもよいし、両者を併用して前記(B)成分として使用してもよい。両者を併用する場合の、前記カルシウムアルミネートと前記カルシウムアルミネート水和物の加熱処理物との使用量比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ホウ素除去剤における、前記(A)成分、及び前記(B)成分の使用量比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、質量比で、(A)成分:(B)成分=1:9〜9:1が好ましく、2:8〜7:3がより好ましく、3:7〜6:4が特に好ましい。前記使用量比が、前記好ましい範囲内であると、よりホウ素除去力を向上させることができる点で、有利である。
前記(C)成分は、炭酸塩である。
前記炭酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウムナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸マグネシウムやこれらの水和物等が挙げられる。これらの中でも、前記炭酸塩としては、よりホウ素除去力を向上させることができる点で、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムが好ましく、中でも、炭酸カルシウムが特に好ましい。前記炭酸塩は、1種単独又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
前記(D)成分は、硫酸塩である。
前記硫酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸リチウム、硫酸銀、硫酸カルシウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸銅、硫酸マンガン、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム等が挙げられる。また、前記硫酸塩としては、これらの水和物であってもよい。
これらの中でも、前記硫酸塩としては、よりホウ素除去力を向上させることができる点で、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウムが好ましく、中でも硫酸カルシウムが特に好ましい。前記硫酸塩は、1種単独又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
また、本発明のホウ素除去剤は、前記(A)成分、及び前記(B)成分(好ましくは更に前記(C)成分、及び前記(D)成分の少なくともいずれか)のみからなるものであってもよいし、更に適宜その他の成分を含有してなるものであってもよい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、原料として用いたカルシウム化合物や、酸やアルカリ等のpH調整剤などが挙げられる。なお、前記その他の成分の使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明のホウ素除去剤は、例えば、前記(A)成分、前記(B)成分、好ましくは更に前記(C)成分及び前記(D)成分の少なくともいずれか、並びに必要に応じてその他の成分を混合することにより、製造することができる。また、前記ホウ素除去剤は、塊状、粒状、粉状等、いずれの状態でも使用することができる。粒状、粉状のホウ素除去剤は、例えば、粉砕することにより製造することができる。粉砕方法は特に制限はなく、公知の装置を用いて行うことができ、前記(A)成分、前記(B)成分、好ましくは更に前記(C)成分及び前記(D)成分の少なくともいずれか、並びに必要に応じてその他の成分のそれぞれを、混合する前に粉砕してもよいし、前記(A)成分、前記(B)成分、好ましくは更に前記(C)成分及び前記(D)成分の少なくともいずれか、並びに必要に応じてその他の成分を、混合した後に粉砕してもよい。
本発明のホウ素除去剤は、ホウ素含有水中からホウ素を簡便かつ効率的に除去することができ、かつ、ホウ素処理時の発生汚泥量を低減することが可能である。そのため、本発明のホウ素除去剤は、例えば後述する本発明のホウ素含有水の処理方法に、好適に利用可能である。
本発明のホウ素含有水の処理方法は、前記した本発明のホウ素除去剤を用いて行うことを特徴とする。
本発明において対象となるホウ素含有水は、通常オルトホウ酸(H3BO4)の形でホウ素を含有するが、ホウ酸塩やその他の形でホウ素を含むものであってもよい。このようなホウ素含有水としては、種々の工程、工場から排出される廃水などが挙げられる。また、本発明のホウ素除去剤は、ホウ素含有水のpHが2〜14の範囲で使用することができ、中でも、pH2〜13の範囲で使用することが好ましく、pH3〜12の範囲で使用することがより好ましい。なお、前記ホウ素除去剤は、ホウ素含有水中に塩化物イオンなどの他のイオンが共存しても使用することができる。また、前記ホウ素除去剤に含まれるカルシウムアルミネートがアルカリ性であるため、通常は、処理時のホウ素含有水は弱アルカリ性になる。ホウ素含有水が強酸性溶液である場合には、必要に応じて、水酸化ナトリウムや水酸化カルシウムを添加して、弱アルカリ性にすることができる。
本発明のホウ素含有水の処理方法は、前記ホウ素除去剤がホウ素含有水と接触することができればよく、その方法に特に制限はない。例えば、ホウ素含有水中に所定量の前記ホウ素除去剤を添加してホウ素を除去した後、前記ホウ素除去剤を固液分離により分離する方法(添加法)や、前記ホウ素除去剤を充填した充填塔へホウ素含有水を通水させることによってホウ素を除去する方法(充填法)などが挙げられる。いずれの方法においても、効率的にホウ素を除去することが可能である。
添加法におけるホウ素除去剤の添加量は、特に制限はなく、ホウ素含有水のホウ素濃度に応じて適宜決定される。
添加法におけるホウ素除去剤の添加方法としては、特に制限はなく、例えば、廃水処理設備の配管などの流路や貯水槽に添加する方法などが挙げられる。
添加法における処理時間は、特に制限はなく、例えば10分間以上、好ましくは30分間以上とすることができる。また処理中に撹拌しても、しなくてもよい。撹拌するとき、装置、操作などは特に制限されず、従来公知である装置、操作を用いることができる。
充填法における充填塔へのホウ素除去剤の充填量は、特に制限はなく、充填塔の大きさや、ホウ素含有水の通水速度などに応じて適宜決定される。
充填法における充填塔は、特に制限はなく、公知のものを用いることができ、またその数も特に制限はなく、例えば、充填塔1基のみを使用することもできるし、複数基の充填塔を直列につなぎ使用することもできる。
充填法におけるホウ素除去剤の充填層への流入は上向流でも下向流でもよく、空間速度(SV)にも特に制限はないが、例えば1〜120hr−1、好ましくは5〜50hr−1とすることができる。
本発明のホウ素含有水の処理方法によれば、簡単な装置及び操作により、少ない薬剤量(ホウ素除去剤量)で効率よくホウ素を除去することができ、かつ、ホウ素処理時の発生汚泥量を低減することが可能である。そのため、本発明のホウ素含有水の処理方法は、例えば、各種産業廃水におけるホウ素除去に、好適に利用可能である。
下記表2〜4に示す(A)〜(D)成分を混合することにより、実施例1〜22、及び、比較例1〜5の各ホウ素除去剤を製造した。なお、実施例16〜18、20〜22の(E)成分は、ホウ素処理後に添加した高分子凝集剤である。表2〜4中、「添加濃度」とは、処理対象となるホウ素含有水に対する各成分の濃度(質量%)を示す。また、表中2〜4中の、「A−1」、「B−1」〜「B−3」、「C−1」、「D−1」、「E−1」〜「E−4」、「F−1」、「F−2」、「G−1」((F)成分と(G)成分は、(B)成分の比較成分)、「H−1」〜「H−4」の各成分の詳細は、表1に示す通りである。
なお、「H−1」〜「H−4」の各成分は、「B−1」、「B−2」、「F−1」、「F−2」の各成分の合成に用いている。
水1L中に水酸化アルミニウム(H−1)41.2gと水酸化カルシウム(H−2)58.8gとを混合し、100℃で12時間撹拌、24時間熟成し、反応させた。反応終了後、沈殿物を濾過、室温で乾燥し、不溶性固体(F−1、Ca3Al2O6・6H2O)81.7gを得た。この固体を500℃で3時間焼成して、固体B−1(Ca12Al14O33)を得た。生成物の分析は、広角X線回折測定により行った。
水酸化アルミニウム(H−1)8.4gと水酸化カルシウム(H−2)12.0gを混合し、るつぼの中に入れ、焼成炉((株)モトヤマ製、SUPER BURN)を用いて1,400℃で2時間加熱、冷却した後、粉砕し、固体B−2(Ca3Al2O6)を得た。生成物の分析は、広角X線回折測定により行った。
水1L中に硝酸アルミニウム・9水和物(H−3)14.1gと硝酸カルシウム・4水和物(H−4)26.6gとを混合し、水酸化ナトリウムでpHを12に調整した後、室温で1時間撹拌し、反応させた。反応終了後、沈殿物を濾過、室温で乾燥し、不溶性固体(Ca2Al2O5・6H2O(F−2))10.9gを得た。この固体を500℃で3時間焼成して固体(B−3)7.8gを得た。
得られた実施例1〜22、及び、比較例1〜5のホウ素除去剤について、下記表2〜4に示す条件でホウ素含有水を処理したときのホウ素除去率を算出することにより、ホウ素除去力を評価した。具体的には、75mLの市販のマヨネーズ瓶に、ホウ素含有水50.0gと、所定量のホウ素除去剤とを添加し、所定の時間激しく撹拌した後、10分間静置した。処理液を濾過し、必要に応じて純水で希釈した後、ICP発光分析装置((株)パーキンエルマージャパン製、optima5300DV)を用いてホウ素濃度を測定した。ホウ素除去率は下記式(1)により算出した。なお、前記ホウ素除去率は100%に近い方が、ホウ素除去力が高いことを示す。本発明では、80%以上をホウ素除去率の合格レベルとした。結果を表2〜4に示す。
[式]
ホウ素除去率(%)=(1−C1/C0)×100 ・・・式(1)
C1:処理後のホウ素濃度(mg/L)
C0:処理前の初期ホウ素濃度(mg/L)
また、実施例15〜22のホウ素除去剤について、ホウ素処理後のホウ素除去剤の凝集性(沈降性)を、以下のようにして評価した。1Lビーカーに、ホウ素含有水500gと、所定量のホウ素除去剤とを添加し、撹拌子で1時間撹拌し、ホウ素処理を行った。処理後の溶液の入った1Lビーカーを、ジャーテスター(宮本製作所、MJS−2)にセットした。120rpmで撹拌しながら、0.1質量%濃度の(E)高分子凝集剤含有水溶液を10g添加し、120rpmで5分間撹拌後、30rpmで2分間撹拌した(実施例15を除く)。3分間静置後、上澄み溶液をサンプリングし、日本電色工業(株)Water Analyzer 2000Nを用いて濁度を測定した。なお、濁度の値が小さい程、ホウ素除去剤の凝集性(沈降性)が高いことを示す。結果を表3に示す。
また、実施例16〜22のように、ホウ素除去剤を用いてホウ素処理を行った後に、(E)高分子凝集剤を添加した場合では、(E)高分子凝集剤を添加しない実施例15に比べ、ホウ素除去剤の凝集性(沈降性)が向上した。中でも、(E)高分子凝集剤として、アニオン系高分子凝集剤であるE−1、ノニオン系高分子凝集剤であるE−2、両性系高分子凝集剤であるE−3を使用した場合で、特に凝集性(沈降性)が向上した。このような高分子凝集剤処理を施すことによれば、ホウ素処理後の処理水とホウ素除去剤とを容易に分離できるようになる点で、有利である。
また、(B)成分の比較成分として、(F)成分、(G)成分を用いた比較例3〜5では、ホウ素除去率が低く、効率のよいホウ素除去は不可能であった。
Claims (5)
- (A)過酸化水素、及び、水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物の少なくともいずれかと、(B)カルシウムアルミネート、及び、カルシウムアルミネート水和物を加熱処理することによって得られる物質の少なくともいずれかと、を含有することを特徴とするホウ素除去剤。
- (A)過酸化水素、及び、水に溶解することにより過酸化水素を発生する化合物の少なくともいずれかが、過酸化水素である請求項1に記載のホウ素除去剤。
- 更に、(C)炭酸塩、及び、(D)硫酸塩の少なくともいずれかを含有する請求項1から2のいずれかに記載のホウ素除去剤。
- 請求項1から3のいずれかに記載のホウ素除去剤を用いることを特徴とするホウ素含有水の処理方法。
- 請求項1から3のいずれかに記載のホウ素除去剤を用いてホウ素含有水を処理した後、処理後の液に(E)高分子凝集剤を添加し、ホウ素除去剤と処理後の水とを固液分離する請求項4に記載のホウ素含有水の処理方法。
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