JP2014087775A - 廃水処理剤および廃水処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カルシウムアルミネート100質量部、硫酸アルミニウム10〜100質量部及び石灰5〜100質量部を含有することを特徴とする廃水処理剤。
【選択図】なし
Description
〔2〕廃水100質量部に対して0.1〜0.5質量部添加して使用するものである〔1〕記載の廃水処理剤。
〔3〕対象廃水が、少なくともアルミニウムを含有し、中和処理された廃水である〔1〕又は〔2〕記載の廃水処理剤。
〔4〕少なくともアルミニウムを含有し、中和処理された廃水に、〔1〕又は〔2〕記載の廃水処理剤を添加し、固液分離することを特徴とする廃水処理方法。
〔5〕中和処理が、廃水のpHを3.0〜8.0に調整するものである〔4〕記載の廃水処理方法。
〔6〕廃水が、アルミニウム及び他の排水基準対象成分を含有するものであり、当該アルミニウム及び他の排水基準対象成分を除去する方法である〔4〕又は〔5〕記載の廃水処理方法。
カルシウムアルミネートの粉末度は特に限定されるものではないが、水酸化アルミニウムの凝集促進効果の点からブレーン比表面積で、3000〜9000cm2/gが好ましく、さらには4000〜6000cm2/gがより好ましい。
硫酸アルミニウムの含有量は、廃水処理剤中にカルシウムアルミネート100質量部に対して10〜100質量部である。硫酸アルミニウムの含有量が、10質量部未満では、廃水のpHが高くなる傾向があり、100質量部を超えると十分な水酸化アルミニウムの凝集促進効果が得られない。好ましい硫酸アルミニウムの含有量は20〜90質量部であり、さらに好ましくは30〜80質量部である。
生石灰の粉末度は特に限定されるものではないが、水酸化アルミニウム凝集促進効果の点からブレーン比表面積で3000〜10000cm2/gが好ましく、4000〜8000cm2/gがより好ましい。
石灰の含有量は、廃水処理剤中にカルシウムアルミネート100質量部に対して5〜100質量部である。石灰の含有量が5質量部未満では廃水のpHが高くなる傾向があり、100質量部を超えると十分な水酸化アルミニウム凝集促進効果が得られない。好ましい石灰の含有量は10〜80質量部であり、より好ましくは10〜60質量部である。なお、石灰は無水物換算、硫酸アルミニウムは、水和物総重量換算である。
また、アルミニウムを水酸化アルミニウムとするため、廃水は中和処理する必要がある。中和処理としては、pHを3.0〜8.0とする処理が挙げられ、好ましくはpH5.0〜8.0とする処理であり、酸又はアルカリを添加することにより行なわれる。
<使用材料>
(1)アルミニウム含有廃水:下水処理場有価物回収後処理水(放流前pH=12.2)
(2)中和剤:希硫酸
(3)廃水系処理剤
カルシウムアルミネート(略号:CA):太平洋マテリアル(株)製
硫酸アルミニウム(略号:ALS):大明化学工業(株)製
生石灰(略号:CAO):太平洋マテリアル(株)製
アルミニウム含有廃水に希硫酸を加え、pH6.0に調整し、水酸化アルミニウムゲルを発生させた後、500mlをビーカーに入れ、廃水処理剤を廃水に対して外割で0.25質量%添加し、撹拌機(回転数200rpm)で5分間混合した。撹拌混合後、直ちに500mlのメスシリンダーに移し、60分経過後まで白濁ゲルの沈降高さと上澄水のpHを測定した。表2に測定結果を示す。廃水処理剤の処理効果が良好な目安として、20分経過後に沈降高さが半分の250ml以下であること、上澄水のpHが5.0〜9.0の範囲内に入っていることを効果の目安とした。結果を表3に示す。
アルミニウム含有廃水に希硫酸を加え、廃水のpHを任意に調整して水酸化アルミニウムゲルを発生させ、500mlをビーカーに入れ、表4の配合で調整した廃水処理剤を廃水に対して外割で各添加量を設定し、処方検討と同様に処理効果を確認した。表5に測定結果を示す。
アルミニウム含有廃水に希硫酸を加え、pH5.0に調整し、表4の廃水処理剤を廃水に対して0.1質量%および0.5質量%添加したときの上澄水中の微量成分分析を行った。分析結果を表6に示す。アルミニウムだけでなく他の有害成分に対する下水排除基準を満足するとともに環境基準値もクリアすることが可能であった。
Claims (6)
- カルシウムアルミネート100質量部、硫酸アルミニウム10〜100質量部及び石灰5〜100質量部を含有することを特徴とする廃水処理剤。
- 廃水100質量部に対して0.1〜0.5質量部添加して使用するものである請求項1記載の廃水処理剤。
- 対象廃水が、少なくともアルミニウムを含有し、中和処理された廃水である請求項1又は2記載の廃水処理剤。
- 少なくともアルミニウムを含有し、中和処理された廃水に、請求項1又は2記載の廃水処理剤を添加し、固液分離することを特徴とする廃水処理方法。
- 中和処理が、廃水のpHを3.0〜8.0に調整するものである請求項4記載の廃水処理方法。
- 廃水が、アルミニウム及び他の排水基準対象成分を含有するものであり、当該アルミニウム及び他の排水基準対象成分を除去する方法である請求項4又は5記載の廃水処理方法。
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JPH0299185A (ja) * | 1988-06-27 | 1990-04-11 | Mamoru Wakimura | 水処理剤及び水処理方法 |
JP2005272210A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Jomyaku Sangyo Kk | 水酸化アルミニウムを含む廃溶液から水酸化アルミニウムを分離、回収する方法 |
JP2010082507A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-15 | Lion Corp | ホウ素除去剤及びホウ素含有水の処理方法 |
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2012
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