JP2010081493A - バーストモード自動利得制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】バースト信号の利得制御を高速かつ安定して行うことができるバーストモード自動利得制御回路を提供することである。
【解決手段】本発明は、可変利得増幅器を有するバーストモード対応のディジタル自動利得制御回路において、入力信号を増幅し出力する可変利得増幅器を設け、可変利得増幅器の出力信号に対する閾値を複数設け、該出力信号と該複数の閾値との比較結果に基づいて前記可変利得増幅器の利得の切替制御を行うことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明はバーストモード自動利得制御回路に関し、特にバーストモード信号を扱う光受信器において自動利得制御を行うバーストモード自動利得制御回路に関する。
バーストモード信号を扱う光受信器において、自動利得制御回路を用い広ダイナミックレンジかつ高速応答を実現する場合、複数の固定利得を持つ増幅器を離散的にディジタル制御方式で切替制御する自動利得制御回路が用いられる。切替制御はバースト信号の振幅を検出することで判定し、振幅に応じ適切な利得に制御される。この回路を高速動作させるには、極力バースト信号の先頭数ビットで振幅検出による利得切替の判定を行う必要がある。
しかし、切替を行うか行わないか判定閾値近傍の振幅が入力される条件(切替点)では、受信機の持つ応答特性のリップル等で生じる尖頭波形の歪み・振幅の大小や受信信号に乗るノイズ成分、受信機で発生するノイズの影響を受けるため、切替信号を検出するタイミングが不安定になり、検出時間の遅れを生じるという問題があった。
また、プリアンブル信号の前には、プリバイアス信号が設定されるが、広いダイナミックレンジを有する、ディジタル制御方式の自動利得制御回路においては、このプリバイアス信号を高利得で増幅するため、雑音成分により切替検出回路およびバースト信号検出回路の誤動作させてしまう場合があった。
これらの対策として発明された特許文献1に開示された手段は、ペイロードでの利得切替を禁止する有効な手段である。すなわち、特許文献1には、データ検出コンパレータと遅延回路を用い利得切替を禁止する構成が開示されている。
特開2006−311033号公報
しかしながら、バースト光送受信システムでは、バースト光送信に用いるレーザダイオードの高速応答のため、バースト信号先頭部分のプリアンブル信号のさらに前にプリバイアスと呼ばれる、微小に発光する区間が設定される。広いダイナミックレンジを有する自動利得制御回路を用いる場合、この微小に発光するプリバイアス信号が、切替判別の閾値に達する場合がある。そのとき、プリバイアス信号の立ち上がりで利得切替制御を開始するが、プリバイアス後のプリアンブル信号区間には、さらに振幅の大きい信号が入力されるため、このプリアンブル信号の振幅に応じた適切な利得設定(切替)を行わなければならない。
図1は、従来の自動利得制御回路の構成を示すブロック図である。
図1において、10は可変利得増幅器であり、20は利得切替回路である。
可変利得増幅器10は、利得切替回路20で設定された値に基づき、入力信号を増幅し出力するものである。
利得切替回路20は、可変利得増幅器10から出力された信号の振幅と切替判別用に設定された閾値との比較を行う切替判別回路であり、可変利得増幅器10から出力された信号が、切替判別用に設定された閾値を越えた場合に利得切替を確定し、可変利得増幅器10へ出力する。
図2は、図1に示した自動利得制御回路の動作を説明するタイムチャートである。
図2に示すように、図1のような従来方式の自動利得制御回路では、長さや立ち上がり波形ノイズが規定されていないプリバイアス信号で利得切替動作を開始する可能性があり、その結果、利得切替のタイミングも不定であるという問題があった。
特許文献1に記載の発明にしても安定な切り替え制御をおこなうことができない。
本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、バースト信号の利得制御を高速かつ安定して行うことができるバーストモード自動利得制御回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するにあたり、本発明は、可変利得増幅器を有するバーストモード対応のディジタル自動利得制御回路において、入力信号を増幅し出力する可変利得増幅器を設け、可変利得増幅器の出力信号に対する閾値を複数設け、該出力信号と該複数の閾値との比較結果に基づいて前記可変利得増幅器の利得の切替制御を行うことを特徴とする。
また本発明は、前記複数の閾値が2段階の閾値であることを特徴とする。
また本発明は、前記複数の閾値が3段階の閾値であることを特徴とする。
また本発明は、バーストモード対応のディジタル自動利得制御回路において、入力信号を増幅し出力する可変利得増幅器と、前記可変利得増幅器から出力された信号の振幅と所定の第1の閾値との比較を行い該比較結果に基づいて前記可変利得増幅器の利得を制御する利得切替回路と、前記可変利得増幅器から出力された信号の振幅と所定の第2の閾値との比較を行い該比較結果に基づいて前記利得切替回路の出力を制御する利得切替制御回路と、を備えたことを特徴とする。
また本発明は、前記利得切替回路が、前記可変利得増幅器から出力された信号を第1の増幅器で増幅した信号の振幅と前記所定の第1の閾値との比較を行い、前記利得切替制御回路が、前記可変利得増幅器から出力された信号を第2の増幅器で増幅した信号の振幅と前記所定の第2の閾値との比較を行うことを特徴とする。
また本発明は、前記可変利得増幅器から出力された信号の振幅と所定の第3の閾値との比較を行い該比較結果に基づいて前記可変利得増幅器の利得を制御する第2の利得切替回路をさらに備え、各閾値の大小関係が、前記第2の閾値>前記第1の閾値>前記第3の閾値であることを特徴とする。
本発明によれば、バースト信号の利得制御を高速かつ安定して行うことができるバーストモード自動利得制御回路を提供することができる。
すなわち、本発明においては、以下の効果を奏する。
本発明による第1の効果は、プリアンブル信号の数ビット内で、切替動作が完了するため、プリアンブルビット数の消費の少ない高速応答が可能である点にある。
本発明による第2の効果は、切替動作は、長さやノイズの規定されていない未知のプリバイアス信号に依らず安定した動作が可能である点にある。
本発明による第3の効果は、第1の効果および第2の効果を維持しつつ、広い入力ダイナミックレンジが得られる点にある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明によるバーストモード自動利得制御回路の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
図3において、10は可変利得増幅器であり、20は利得切替回路であり、30は利得切替制御回路である。
可変利得増幅器10は、利得切替回路20で設定された値に基づき、入力信号を増幅し出力するものである。
利得切替回路20は、可変利得増幅器10から出力された信号の振幅と切替判別用に設定された閾値との比較を行う切替判別回路であり、利得切替制御回路30の制御信号を受け、特定区間すなわち検出可能区間での利得切替を確定し、可変利得増幅器10へ出力する。
利得切替制御回路30は、可変利得増幅器10から出力された信号から、プリアンブル信号を検出し、利得切替回路20の検出可能区間を制御する。
[実施の形態の動作の説明]
次に、図3〜図5を用いて実施例1の動作を説明する。
図3は、本発明によるバーストモード自動利得制御回路の実施例1の構成を示すブロック図である。
可変利得増幅器10は、一例として図3の構成になっている。
図3において、可変利得増幅器10は、反転増幅器101と第一の抵抗102と、第二の抵抗103と、NチャネルMOSトランジスタ104とで構成され、利得切替回路20の出力とNチャネルMOSトランジスタ104のゲート端子とが接続される。
利得切替回路20の制御信号がローの場合、NチャネルMOSトランジスタ104はオフ状態となり、増幅器の動作には関与しない。この場合、入力端子に電流信号を入力すると、反転増幅器101に並列に接続された第一の抵抗102で電圧変換され高利得で出力される。
利得切替回路20の制御信号がハイの場合、NチャネルMOSトランジスタ104はオン状態となり、入力端子に電流信号が入力されると、反転増幅器101に並列に接続された第一の抵抗102とNチャネルMOSトランジスタ104を介し、第二の抵抗103に電流が流れる。よって、第一の抵抗102と第二の抵抗103との合成抵抗により、電圧変換され低利得で出力される。このように可変利得増幅器10は2値の利得を持つ可変利得増幅器として働く。
利得切替回路20は、一例として図3の構成になっている。
図3において、利得切替回路20は、可変利得増幅器10の出力に接続された第一のコンパレータ201と、第一のコンパレータ201の出力をX入力、ローをY入力とするとともに利得切替制御回路30の出力を選択端子入力とするセレクタ回路203と、セレクタ回路203の出力を入力とする第一のラッチ回路202とで構成される。
可変利得増幅器10の出力は、閾値をVth1とする第一のコンパレータ201に接続され、この出力をX入力、ローをY入力とし、利得切替制御回路30の出力を選択端子入力とするセレクタ回路203に接続される。さらに、この出力をC入力、ハイをD入力とする第一のラッチ回路202に接続され、この出力を利得切替回路20の出力とする。
セレクタ回路203では、選択端子入力がローの場合、Y入力のローを出力し、ハイの場合は、X入力の第一のコンパレータ201の出力信号を選択するように働く。第一のラッチ回路202は、セレクタ回路203の出力がローからハイに遷移したときに、ハイを出力する。
よって、利得切替制御回路30の出力信号がハイ状態、かつ第一のコンパレータ201に閾値Vth1を越える信号が入力された場合、セレクタ回路203の出力はローからハイに遷移し、第一のラッチ回路202の出力はハイに切替り、可変利得増幅器10を低利得に制御する信号を出力する。この信号は次のバーストリセットが入るまでハイ状態を保持する。
一方、利得切替制御回路30の出力信号がロー状態のときは、コンパレータ201に閾値Vth1を越える信号が入力されても、セレクタ回路203の出力はローのままであり、可変利得増幅器10の利得制御は行わない。
利得切替制御回路30は、一例として図3の構成になっている。
図3において、利得切替制御回路30は、可変利得増幅器10の出力に接続された第二のコンパレータ301と、第二のコンパレータ301の出力を入力とする第二のラッチ回路302とで構成される。
可変利得増幅器10の出力は、閾値をVth2とする第二のコンパレータ301が接続され、この出力をC入力、ハイをD入力とする第二のラッチ回路302で構成し、この出力は利得切替制御回路30の出力として、セレクタ回路203の選択端子に接続される。
第二のコンパレータ301に閾値Vth2を越える信号が入力された場合、出力はローからハイに遷移し、第二のラッチ回路302は、次のバーストリセットが入るまでハイ状態を保持する。このときセレクタ回路203の選択端子入力はハイであるため、可変利得増幅器10の利得制御が可能となる。
次に図4および図5のタイミングチャートを用いて図3の実施例の動作を説明する。
図4は、1010・・・繰り返しのプリアンブル信号パターンの前に、プリバイアスが重畳された光入力信号を受信した場合で、かつ、このプリバイアスのレベルが、可変利得増幅器10の出力において、第一のコンパレータ201の閾値Vth1と等しい場合である。
このときプリバイアス区間では、可変利得増幅器10の出力が、第二のコンパレータ301の閾値Vth2に達しないので、利得切替制御回路30の出力は、初期化状態のロー出力のままであり、セレクタ回路203の選択入力はローを選択する。
よって、利得切替回路20の出力はロー状態で、第一のコンパレータ201の入力が閾値Vth1にあっても利得切替動作を行わない。
次にプリバイアス区間後のプリアンブルパターンの先頭では、可変利得増幅器10の出力が、第二のコンパレータ301の閾値Vth2に達し、利得切替制御回路30の出力がハイに遷移し、セレクタ回路203は、コンパレータ出力を選択する。このとき、第一のコンパレータ201の入力は閾値Vth1より高いので、ハイに遷移する。
よって、利得切替回路20の出力はハイに遷移し、可変利得増幅器10を低利得に切り替え、出力振幅は減少し、飽和防止によるダイナミックレンジの拡大が実現できる。同時に、利得切替制御回路30およびセレクタ回路203を付加したことにより、長さや雑音振幅が規定されていない未知なプリバイアス区間での切替が禁止状態となるため、プリアンプル先頭での安定な切替動作を行う。
図5は、図4の入力波形と同等で、可変利得増幅器10の出力においてプリアンブル信号の尖頭が、第一のコンパレータ201の閾値Vth1より高く、第二のコンパレータ301の閾値Vth2より低い場合である。
この場合、利得切替制御回路30の出力は初期化されたロー状態のままであり、セレクタ回路203の出力は常にローで切替動作は働かない。よって、可変利得増幅器10の出力が飽和することにより入力ダイナミックレンジが制限される。
次に、図6〜図8を用いて実施例2の動作を説明する。
図6は、本発明によるバーストモード自動利得制御回路の実施例2の構成を示すブロック図である。
可変利得増幅器10、利得切替回路20および利得切替制御回路30の構成の一例は、図3と同様である。実施例2では、さらに第二の利得切替回路40およびOR回路501を有している。
第二の利得切替回路40は、一例として図6の構成になっている。
第二の利得切替回路40は、第三のコンパレータ401と第三のラッチ回路402と第四のラッチ回路403とを有して構成されている。
可変利得増幅器10の出力は、閾値をVth3とする第三のコンパレータ401に接続され、その反転出力をC入力とする第四のラッチ回路403に接続される。第三のラッチ回路402は、第一のコンパレータ201の出力をC入力、ハイをD入力とし、その出力は第四のラッチ回路403のD入力に接続され、この出力は、第二の利得切替回路40の出力となる。
OR回路501は、利得切替回路20の出力と第二の利得切替回路40の出力とを入力とし、その出力は可変利得増幅器10の利得切替端子に接続される。よって、図6の構成では利得切替回路20、第二の利得切替回路40のどちらかの利得切替信号発出に応じて、利得切替制御を行う。
次に図7および図8のタイミングチャートを用いて図6の実施例の動作を説明する。
図7の光入力信号は図4と同様である。この信号を入力した場合の利得切替回路20および利得切替制御回路30の動作は図4と同様である。
第一のコンパレータ201の出力は、プリバイアス区間において、閾値Vth1と同じレベルであるため出力は安定せず、プリアンブルの先頭でローからハイに切り替わり、同時に第三のラッチ回路402の出力もハイに遷移する。
一方、第三のコンパレータ401は閾値Vth3が、閾値Vth1に対し低いレベルに設定されているため、高利得状態の間は、反転出力はロー出力となるため、第二の利得切替回路40の出力も、ロー出力状態となり、利得切替動作には関与しない。
一方、利得切替回路20では、プリアンブル波形の入力に応じて利得切替信号を発出する。
OR回路501の出力は、利得切替回路20の動作に応じて利得切替信号を出力し、可変利得増幅器10を低利得に切り替え飽和を防止することができる。
可変利得増幅器10が低利得に切り替わると出力振幅は減少し、やがて、ローレベルが第三のコンパレータ401の閾値Vth3より低くなり、第三のコンパレータ401の反転出力はハイ遷移するが、OR回路501の出力はハイのままであり、やはり動作には関与しない。
図8の光入力信号は図5と同様である。この信号を入力した場合の利得切替回路20と利得切替制御回路30の動作は図5と同様である。
第一のコンパレータ201の出力は、プリアンブル信号の先頭で、閾値Vth1を越えるためハイに遷移し、同時に第三のラッチ回路402の出力もハイに遷移する。
一方、第三のコンパレータ401の閾値Vth3は、プリアンブル信号区間のボトム値より高い電圧に設定されており、プリアンブルの2bit目のロー状態で、反転出力がハイに遷移する。同時に第四のラッチ回路403の出力もハイに遷移し、第二の利得切替回路40は利得切替信号を発出する。
一方、利得切替回路20は、図5と同様、可変利得増幅器10の出力が、第二のコンパレータの閾値Vth2に達しないため、切替信号は発出しない。
OR回路501の出力は、第二の利得切替回路40の動作に応じて、利得切替信号を出力し、可変利得増幅器10を低利得に切り替え、飽和を防止することができる。図3の実施例と比較し、広い入力範囲において、飽和のない安定した波形を出力するとともに、長さや雑音振幅が規定されていない未知なプリバイアス信号に依らない、プリアンプル信号に応じた安定な切替動作が実現できる。
図9は、本発明によるバーストモード自動利得制御回路の実施例3の構成を示すブロック図である。
図9の実施例は、実施例1の図3の利得切替回路および利得切替制御回路を変更したものである。図9の利得切替回路21および利得切替制御回路31は、その一例を示すものである。
可変利得増幅器10の出力は、第一の増幅器204を介し、閾値をVth1とする第一のコンパレータ201に接続され、この出力をX入力、ローをY入力、利得切替制御回路31出力を選択入力とするセレクタ回路203に接続される。さらに、この出力をC入力、ハイをD入力とする第一のラッチ回路202に接続され、この出力が利得切替回路21の出力となる。
セレクタ回路203では、選択端子入力がローの場合、Y入力のローを出力し、ハイの場合は、X入力の第一のコンパレータ201の出力信号を選択するように働く。
第一のラッチ回路202は、セレクタ回路203の出力がローからハイに遷移したときに、ハイを出力する。
よって、利得切替制御回路31の出力信号がハイ状態、かつ第一のコンパレータ201に閾値Vth1を越える信号が入力された場合、セレクタ回路203の出力はローからハイに遷移し、第一のラッチ回路202の出力はハイに切替り、可変利得増幅器10を低利得に制御する信号を出力する。
一方、利得切替制御回路30の出力信号がロー状態のときは、コンパレータ201に閾値Vth1を越える信号が入力されても、セレクタ回路203の出力はローのままであり、可変利得増幅器10の利得制御は行わない。
可変利得増幅器10の出力は、第二の増幅器303を介し、閾値をVth2とする第二のコンパレータ301に接続され、この出力をX入力、ハイをD入力とする第二のラッチ回路302に接続され、この出力が利得切替制御回路31の出力となる。この出力は、セレクタ回路102の選択入力に接続される。
次に図10のタイミングチャートを用いて図9の実施例の動作を説明する。
図10の光入力信号は図4と同様である。
この例では第一の増幅器204の利得は×1に設定されているものとする。よって、第一の増幅器204の出力波形は、図4の可変利得増幅器10の出力と同様である。
一方、例として第二の増幅器303の利得は×0.5に設定されているとして、第二の増幅器303の出力波形は、図10のようになる。
第一の増幅器204の出力波形との違いは、出力振幅が×0.5になっているほかに、出力ダイナミックレンジが、両増幅器は同じと仮定しており、プリアンブル先頭のピークは、同じ波高値で飽和している点である。
図4と同様、プリバイアス区間では、第二の増幅器303の出力が、第二のコンパレータ301の閾値Vth2に達しないので、利得切替制御回路31の出力は、初期化状態のロー出力のままであり、セレクタ回路203の選択入力はローを選択しており、利得切替回路21の出力はロー状態で、第一のコンパレータ201の入力が閾値Vth1にあっても利得切替動作を行わない。
次にプリバイアス区間後のプリアンブルパターンの先頭では、可変利得増幅器10の出力が、第二のコンパレータ301の閾値Vth2に達し、利得切替制御回路31の出力がハイに切り替わり、セレクタ回路203は、コンパレータ出力を選択する。このとき、第一のコンパレータ201の入力は閾値Vth1より高いので、ハイが出力される。
よって、利得切替回路20の出力はハイに遷移し、可変利得増幅器10の利得を低利得にする制御が働き、可変利得増幅器10の出力振幅は減少し、飽和が防止によるダイナミックレンジの拡大が実現できる。同時に、利得切替制御回路30およびセレクタ回路203を付加したことにより、長さや雑音振幅が規定されていない未知なプリバイアス区間での切替が禁止状態となるため、プリアンプル先頭での安定な切替動作を行う。
本発明によれば、バースト信号の利得制御を高速かつ安定して行うことができるバーストモード自動利得制御回路を提供することができる。
すなわち、本発明においては、以下の効果を奏する。
本発明による第1の効果は、プリアンブル信号の数ビット内で、切替動作が完了するため、プリアンブルビット数の消費の少ない高速応答が可能である点にある。
本発明による第2の効果は、切替動作は、長さやノイズの規定されていない未知のプリバイアス信号に依らず安定した動作が可能である点にある。
本発明による第3の効果は、第1の効果および第2の効果を維持しつつ、広い入力ダイナミックレンジが得られる点にある。
従来の自動利得制御回路の構成を示すブロック図である。 図1に示した自動利得制御回路の動作を説明するタイムチャートである。 本発明によるバーストモード自動利得制御回路の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 図3の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。 図3の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明によるバーストモード自動利得制御回路の実施例2の構成を示すブロック図である。 図6の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。 図6の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明によるバーストモード自動利得制御回路の実施例3の構成を示すブロック図である。 図9の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
10 可変利得増幅器
20 利得切替回路
30 利得切替制御回路

Claims (7)

  1. 可変利得増幅器を有するバーストモード対応のディジタル自動利得制御回路において、入力信号を増幅し出力する可変利得増幅器を設け、可変利得増幅器の出力信号に対する閾値を複数設け、該出力信号と該複数の閾値との比較結果に基づいて前記可変利得増幅器の利得の切替制御を行うことを特徴とするバーストモード自動利得制御回路。
  2. 前記複数の閾値が2段階の閾値であることを特徴とする請求項1に記載のバーストモード自動利得制御回路。
  3. 前記複数の閾値が3段階の閾値であることを特徴とする請求項1に記載のバーストモード自動利得制御回路。
  4. バーストモード対応のディジタル自動利得制御回路において、
    入力信号を増幅し出力する可変利得増幅器と、
    前記可変利得増幅器から出力された信号の振幅と所定の第1の閾値との比較を行い該比較結果に基づいて前記可変利得増幅器の利得を制御する利得切替回路と、
    前記可変利得増幅器から出力された信号の振幅と所定の第2の閾値との比較を行い該比較結果に基づいて前記利得切替回路の出力を制御する利得切替制御回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のバーストモード自動利得制御回路。
  5. 前記利得切替回路が、前記可変利得増幅器から出力された信号を第1の増幅器で増幅した信号の振幅と前記所定の第1の閾値との比較を行い、
    前記利得切替制御回路が、前記可変利得増幅器から出力された信号を第2の増幅器で増幅した信号の振幅と前記所定の第2の閾値との比較を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載のバーストモード自動利得制御回路。
  6. 前記可変利得増幅器から出力された信号の振幅と所定の第3の閾値との比較を行い該比較結果に基づいて前記可変利得増幅器の利得を制御する第2の利得切替回路をさらに備え、
    各閾値の大小関係が、前記第2の閾値>前記第1の閾値>前記第3の閾値であることを特徴とする請求項4または5に記載のバーストモード自動利得制御回路。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれか1項に記載のバーストモード自動利得制御回路を備えたことを特徴とするアクセス系バースト信号対応光インターフェース。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9712254B2 (en) 2013-08-07 2017-07-18 Mitsubishi Electric Corporation Current-voltage conversion circuit, optical receiver, and optical terminator
CN115987236A (zh) * 2023-03-20 2023-04-18 上海海栎创科技股份有限公司 一种音频信号处理系统及音频动态范围控制方法

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CN115987236A (zh) * 2023-03-20 2023-04-18 上海海栎创科技股份有限公司 一种音频信号处理系统及音频动态范围控制方法

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