JP2010081488A - 画像処理装置、画像処理方法およびプロジェクションシステム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプロジェクションシステム Download PDF

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Abstract

【課題】理想的画素位置に対する画素ずれによる画像の鮮鋭性低下の補正を画像処理で行う。
【解決手段】複数の画像生成手段が有する各光変調素子のそれぞれ対応する画素の位置を一致または所定量ずらした状態を理想的画素位置として前記複数の画像生成手段で生成される画像を投射面に投射して前記投射面で複数の画像を重ねて表示するプロジェクションシステム10における画像処理装置200であって、前記理想的画素位置に対する画素ずれ量を算出する画素ずれ量算出部210と、算出された画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTF(Modulation Transfer Function)を取得するMTF取得部220と、投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するように前記MTFを補正するための補正フィルタを生成する補正フィルタ生成部230と、前記補正フィルタを前記画像に対応する画像データに適用するフィルタ適用部240とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、それぞれ対応する画素の位置を一致または所定量ずらした状態として複数の画像を投射するプロジェクションシステムにおける画像処理装置、画像処理方法およびプロジェクションシステム関する。
それぞれ対応する画素の位置を一致または所定量ずらした状態として複数の画像を投射するプロジェクションシステムが知られている。このようなプロジェクションシステムにおいて、例えば、複数のプロジェクタ(説明の簡単化のために2台とする)のそれぞれ対応する画素の位置が斜め方向に1/2画素ずれるように設定して、2台のプロジェクタから画像を投射することによって、投射面に表示される画像を高解像度化することができる。また、複数のプロジェクタ(同じく2台とする)のそれぞれ対応する画素の位置が一致するように設定して、2台のプロジェクタから画像を投射することによって、投射面に表示される画像を高輝度化することができる。
このようなプロジェクションシステムにおいては、いずれの場合であっても、2台のプロジェクタのそれぞれ対応する画素は高精度に位置調整された状態を保持することが重要である。
例えば、2台のプロジェクタのそれぞれ対応する画素を斜め方向に1/2画素ずらして投射を行うようなプロジェクションシステム(第1プロジェクションシステムという)について考えると、第1プロジェクションシステムの構築時には、2台のプロジェクタのそれぞれ対応する画素の位置が斜め方向に1/2画素ずれるように高精度に調整されたとしても、経時変化などによって、各プロジェクタにおいて初期に設定した理想的な画素の位置(理想的画素位置という)に対し、画素ずれが生じてしまうことがある。このような理想的画素位置に対する画素ずれは、投射面としてのスクリーン上に表示される画像の鮮鋭性の低下の要因ともなる。
図9は理想的画素位置に対する画素ずれを説明する図である。図9(a)は2台のプロジェクタのそれぞれ対応する画素が理想的画素位置に設定されている状態であり、この場合、2台のプロジェクタPJ1,PJ2のうちの一方のプロジェクタPJ1の画素P11,P12,・・・(白抜きの四角で示す)と、他方のプロジェクタPJ2の画素P21,P22,・・・(灰色の四角で示す)は、それぞれ対応する画素(例えば、画素P11と
画素P21、画素P12と画素22など)が斜め方向に1/2画素だけずれた状態となっ
ている。なお、図9に示す各画素は、光変調素子(液晶パネルとする)における各画素の開口部のみが示されており、ブラックマトリクスの部分は省略されている。これは、後に説明する図6においても同様である。
また、図9(b)は、図9(a)の状態から何らかの原因で光変調素子の位置がずれて光変調素子の各画素の位置が理想的画素位置(図9(a)に示す画素位置)に対してずれ(画素ずれという)が生じた場合であり、この場合、プロジェクタPJ1の各画素P1,P2,・・・の位置を基準として、プロジェクタPJ2の各画素に画素ずれが生じたとする。
ここで、理想的画素位置におけるプロジェクタPJ1の各画素P11,P12,・・・の位置に対するプロジェクタPJ2の各画素P21,P22,・・・の位置を(ri,θi)とし、当該理想的画素位置からプロジェクタの各画素のずれが生じたときときのプロ
ジェクタPJ1の各画素に対するプロジェクタPJ2の各画素の位置を(rf,θf)としたとき、理想的画素位置に対するプロジェクタPJ2の画素ずれ量(r,θ)は、
(r,θ)=(rf−ri,θf−θi)・・・・・・・(1)
と表すことができる。したがって、(1)式で得られる画素ずれ量を補正することで、2台のプロジェクタPJ1,PJ2の対応する画素の位置を理想的画素位置(図9(a)参照)とすることができる。なお、各画素の画素位置(ri,θi)および(rf,θf)の決め方は、例えば、当該画素における輝度分布のピーク位置とするという方法を例示することができる。
また、2台のプロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素が一致するように2台のプロジェクタPJ1,PJ2を調整したプロジェクションシステム(第2プロジェクションシステムという)においても理想的画素位置からの画素ずれ量を求めることができる。
第1プロジェクションシステムおよび第2プロジェクションシステムにおいて、理想的画素位置に対する画素ずれが生じると、スクリーン上に表示される画像の鮮鋭性低下を招くため、画像の鮮鋭性低下を補正する手段が必要となる。画像の鮮鋭性低下を補正する手段としては、例えば、理想的画素位置に対する画素ずれを補正する画素位置補正手段を設け、この画素位置補正手段によって画素ずれを補正することによって画像の鮮鋭性低下を補正することができる。
このような画素位置補正手段としては、たとえば、光変調素子の位置を微調整可能な光変調素子の位置調整機構を例示することができ、このような位置調整機構を組み込んだプロジェクタは従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された技術は、光変調素子をアクチュエータによって微調整可能とするものであって、このような光変調素子の位置調整機構を各プロジェクタに設けることにより、理想的画素位置に対する画素ずれを補正することができる。
例えば、図9に示したように、2台のプロジェクタのそれぞれ対応する画素を斜め方向に1/2画素ずらして投射を行うような第1のプロジェクションシステムにおいて、理想的画素位置に対し画素ずれが生じた場合、一方のプロジェクタ側において光変調素子の位置調整機構を駆動させることによって、2台のプロジェクタのそれぞれ対応する画素を理想的画素位置に補正することが可能であり、それによって、理想的画素位置に対する画素ずれによる画像の鮮鋭性低下を補正することができると考えられる。
特開2006−10993号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、機械的な位置調整機構により光変調素子を動かすものであるため、プロジェクタ内部に複雑な構成を有する位置調整機構を設ける必要がある。このため、プロジェクタの内部構成が複雑となり、また、プロジェクタの小型・軽量化を阻害するものとなる。また、光変調素子の解像度が高くなるほど、位置調整を高精度に行う必要があり、例えば、数百ナノメートル程度の調整精度が要求される場合もある。このため、アクチュエータなどの機械的な位置調整機構では実質的に調整困難な場合もある。
そこで本発明は、画素ずれによる画像の鮮鋭性低下を機械的な位置調整機構を用いることなく適切に補正可能とする画像処理装置、画像処理方法およびプロジェクションシステ
ムを提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、複数の画像生成手段が有する各光変調素子のそれぞれ対応する画素の位置を一致または所定量ずらした状態を理想的画素位置として前記複数の画像生成手段で生成される画像を投射面に投射して前記投射面で複数の画像を重ねて表示するプロジェクションシステムにおける画像処理装置であって、前記理想的画素位置に対する画素ずれ量を算出する画素ずれ量算出部と、前記画素ずれ量算出部によって算出された画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTF(Modulation Transfer Function)を取得するMTF取得部と、前記投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するように前記MTFを補正するための補正フィルタを生成する補正フィルタ生成部と、前記補正フィルタを前記画像に対応する画像データに適用するフィルタ適用部とを有することを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、理想的画素位置に対する画素ずれ量を算出し、算出された画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTFを取得し、投射面に表示された画像が所望とする鮮鋭性を有するようにMTFを補正する補正フィルタを生成して、生成された補正フィルタを表示すべき画像に対応する画像データに適用するようにしている。これにより、画素ずれによる画像の鮮鋭性低下を補正することができる。一般に、画像の鮮鋭性はMTFによって表すことができる。本発明は、投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するようにMTFを補正する補正フィルタを生成して、生成された補正フィルタを表示すべき画像に対応する画像データに適用するものである。
このように、本発明の画像処理装置によれば、画像処理によって理想位置に対する画素ずれによる画像の鮮鋭性低下を補正するものであるため、光変調素子を位置調整するための機械的な位置調整機構を不要とすることができる。
本発明の画像処理装置においては、前記画素ずれ量と、当該画素ずれ量のときの前記所定の周波数におけるMTFとが対応付けられたMTF取得用テーブルを有し、前記MTF取得用テーブルにより、前記画素ずれ量算出部によって算出された前記画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTFを取得することが好ましい。
このようなMTF取得用テーブルを作成しておくことによって、理想的画素位置に対する画素ずれ量に対応するMTFを容易に取得することができる。
本発明の画像処理装置においては、前記MTF取得用テーブルは、離散的な各画素ずれ量と当該離散的な各画素ずれ量のときの前記所定の周波数におけるMTFとが対応付けられていることが好ましい。
このように、MTF取得用テーブルを、離散的な各画素ずれ量と当該離散的な各画素ずれ量のときの前記所定の周波数におけるMTFとが対応付けられたテーブルとすることによって、MTF取得用テーブルのデータ量を少なくすることができる。なお、MTF取得用テーブルに存在しない画素ずれ量に対するMTFは、補間によって算出することができる。
本発明の画像処理装置においては、前記所定の周波数は、2dot/cycleの周波数であることが好ましい。
MTFは2dot/cycle(表現可能な最も高い周波数)の周波数において、より小さくなるため、2dot/cycleのみにおけるMTFを用いて補正フィルタを生成
することによって、生成された補正フィルタは、鮮鋭性の低下を適切に補正するフィルタとすることができる。また、2dot/cycleのみにおけるMTFを用いて補正フィルタを生成することにより、2dot/cycle以外の周波数におけるMTFを用いて補正フィルタを生成する場合に比べて、フィルタ係数の算出など補正フィルタ生成に要する演算量を大幅に削減することができる。
本発明の画像処理装置においては、前記画素を所定量ずらした状態は、それぞれ対応する画素の位置を斜め方向に所定量ずらした状態であることが好ましい。
このように、それぞれ対応する画素の位置を斜め方向に所定量ずらして複数の画像を表示することによって、投射面に表示される画像を高解像度化することができる。
本発明の画像処理装置においては、前記補正フィルタは、前記理想的画素位置において前記投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するように生成された初期設定フィルタを基にして生成されることが好ましい。
これは、理想的画素位置における画像の鮮鋭性低下を補正するために生成されたフィルタ(デフォルトフィルタ)を基にして、当該理想的画素位置に対して画素ずれが生じたときの画像の鮮鋭性低下を補正する補正フィルタを生成するというものである。具体的には、デフォルトフィルタの有するフィルタ係数を基にして補正フィルタのフィルタ係数を算出する。これにより、理想的画素位置に対して画素ずれが生じたときの画像の鮮鋭性低下を補正するための補正フィルタを少ない演算量でかつ適切に生成することができる。
本発明の画像処理装置においては、前記複数の画像生成手段は、前記複数の画像生成手段の各画像生成手段が複数のプロジェクタの各プロジェクタに設けられていることが好ましい。
これは、複数のプロジェクタを有し、当該複数のプロジェクタから投射される画像を投射面で重ねて表示するプロジェクションシステムであって、このようなプロジェクションシステムに本発明の画像処理装置を適用することによって、画素ずれによる画像の鮮鋭性低下の補正を画像処理によって行うことができる。これにより、光変調素子を位置調整するための機械的な位置調整機構を不要とすることができる。
本発明の画像処理装置においては、前記複数の画像生成手段は、1台のプロジェクタに設けられていることもまた好ましい。
このようなプロジェクタは、複数の画像生成手段(第1画像生成手段および第2画像生成手段の2つの画像生成手段とする)と、第1画像生成手段および第2画像生成手段でそれぞれ生成される画像を合成する合成光学系と、合成光学系によって合成された画像を投射する投射光学系とを有するプロジェクタであって、このようなプロジェクタを用いたプロジェクションシステムにおいても、投射面で複数の画像を重ねて表示することができる。したがって、本発明の画像処理装置は、このようなプロジェクタを有するプロジェクションシステムにおいても適用することができる。
本発明の画像処理方法は、複数の画像生成手段が有する各光変調素子のそれぞれ対応する画素の位置を一致または所定量ずらした状態を理想的画素位置として前記複数の画像生成手段で生成される画像を投射面に投射して前記投射面で複数の画像を重ねて表示するプロジェクションシステムにおける画像処理方法であって、前記理想的画素位置に対する画素ずれ量を算出する画素ずれ量算出ステップと、前記画素ずれ量算出ステップによって算出された画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTF(Modulation Transfer Function)を取得するMTF取得ステップと、前記投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性
を有するように前記MTFを補正するための補正フィルタを生成する補正フィルタ生成ステップと、前記補正フィルタを前記画像に対応する画像データに適用するフィルタ適用ステップとを有することを特徴とする。
本発明の画像処理方法を前記プロジェクションシステムに適用することによって、前記本発明の画像処理装置で述べた効果と同様の効果を得ることができる。なお、本発明の画像処理方法においても前記本発明の画像処理装置の各特徴を有することが好ましい。
本発明のプロジェクションシステムは、複数の画像生成手段が有する各光変調素子のそれぞれ対応する画素の位置を一致または所定量ずらした状態を理想的画素位置として前記複数の画像生成手段で生成される画像を投射面に投射して前記投射面で複数の画像を重ねて表示する際の画像処理を行う画像処理装置を有するプロジェクションシステムであって、前記画像処理装置は、前記理想的画素位置に対する画素ずれ量を算出する画素ずれ量算出部と、前記画素ずれ量算出部によって算出された画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTF(Modulation Transfer Function)を取得するMTF取得部と、前記投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するように前記MTFを補正するための補正フィルタを生成する補正フィルタ生成部と、前記補正フィルタを前記画像に対応する画像データに適用するフィルタ適用部とを有することを特徴とする。
本発明のプロジェクションシステムがこのような画像処理装置を有することによって、前記本発明の画像処理装置で述べた効果と同様の効果を得ることができる。なお、本発明のプロジェクションシステムにおいても前記本発明の画像処理装置の各特徴を有することが好ましい。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[実施形態1]
実施形態1に係るプロジェクションシステム10は、2台のプロジェクタのそれぞれ対応する画素の位置が図9(a)に示すように、斜め方向に1/2画素ずれるように設定されたプロジェクションシステムである。
図1は実施形態1に係るプロジェクションシステム10の構成を示す図である。実施形態1に係るプロジェクションシステム10は、図1に示すように、投射面としてのスクリーンSCRに画像を投射する2台のプロジェクタPJ1,PJ2と、スクリーンSCRに投射された画像を撮像する撮像装置100と、撮像装置100から出力された撮像画像データに基づいて鮮鋭性低下を補正するための画像処理を行う画像処理装置200とを有している。
画像処理装置200は、プロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素(例えば、図9に示す画素P11と画素P21、画素P12と画素P22など)の理想的画素位置(図9(a)参照)に対する画素ずれ量(r,θ)を算出する画素ずれ量算出部210と、画素ずれ量算出部210によって算出された画素ずれ量(r,θ)のときの所定の周波数(2dot/cycleの周波数とする)におけるMTF(このときのMTFをM(r,θ)で表す)を、MTF取得用テーブルTBを参照することによって取得するMTF取得部220と、スクリーンSCR上に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するようにMTFを補正するための補正フィルタを初期設定フィルタ(デフォルトフィルタという)DFを基に生成する補正フィルタ生成部230と、生成された補正フィルタを画像データに適用するフィルタ適用部240とを有する。
なお、プロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素の理想的画素位置に対する画素ずれ量(r,θ)は、前述の(1)式のように表すことができる。また、デフォルトフィルタDFは、プロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素が理想的画素位置にあるときのMTFの低下を補正するためのフィルタであり、それぞれ対応する画素が理想的画素位置にあるときのMTFに基づいて作成されるフィルタである。
図2は実施形態1に係るプロジェクションシステム10において用いられるプロジェクタPJ1,PJ2の構成の一部を概略的に示す図である。プロジェクタPJ1は、図2に示すように、光源310と、光変調素子411を有する第1画像生成手段410と、投射光学系510とを有し、プロジェクタPJ2も同様に光源320と、光変調素子421を有する第2画像生成手段420と、投射光学系520とを有している。
なお、図2においては、実施形態1に係るプロジェクションシステム10の説明に必要な構成要素のみが図示されており、例えば、第1画像生成手段410および第2画像生成手段420は、光変調素子411,421以外にも色分離光学系、クロスダイクロイックプリズムなど様々な構成要素を有するがこれらの図示および説明は省略する。
また、プロジェクタPJ1,PJ2がRGBの各色に対応した3つの光変調素子を有する3板式のプロジェクタである場合、光変調素子411および光変調素子421は、RGBに対応した3枚の光変調素子(図示せず)によりそれぞれ構成されている。
図3は画像の鮮鋭性について説明する図である。図3は空間周波数(単に周波数という)とMTFとの関係を示すもので、画像の鮮鋭性低下がなければ、図3の太い実線で示すように、どの周波数においてもMTF=1.0であり、また、画像の鮮鋭性低下があると、図3の破線で示すように、MTF<1となり、高周波成分側においてMTFはより低下する。このように、画像の鮮鋭性はMTFによって表すことができる。
このような画像の鮮鋭性の低下によるMTFの低下は、その逆数関数となるような周波数特性を持つフィルタを適用することで補正することが可能である。すなわち、MTFが低下したときの周波数特性をA(f)とすれば、図3の一点鎖線で示すように、その逆数関数となるような周波数特性1/A(f)を持つフィルタを適用することでMTFの低下を補正することが可能である。
ところで、画像を高解像度化するために、図9(a)に示すように、2台のプロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素の位置を斜め方向に1/2画素ずらすように設定(理想的画素位置に設定)しただけでもMTFは低下する。なお、実施形態1に係るプロジェクションシステム10において、「2台のプロジェクタのそれぞれ対応する画素」というのは、実際には、プロジェクタPJ1に設けられた第1画像生成手段410が有する光変調素子411とプロジェクタPJ2に設けられた第2画像生成手段420が有する光変調素子421のそれぞれ対応する画素のことを指すものであるが、実施形態1に係るプロジェクションシステム10においては、「2台のプロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素」というように表記している。
図4は2台のプロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素を斜め方向に1/2画素ずらすように設定(理想的画素位置に設定)したときのMTFについて説明する図である。2台のプロジェクタのそれぞれ対応する画素を理想的画素位置に設定した場合でも、図4の破線で示すように、MTFは低下する。このときの理想的画素位置に対する画素ずれ量は(0,0)であり、この画素ずれ量(0,0)のときの2dot/cycleにおけるMTFをM(0,0)で表す。このように、理想的画素位置に設定した場合でもMTFが低下するのは、1/2画素ずらすことによって、プロジェクタPJ1,PJ2のそ
れぞれ対応する画素および他の画素との間において部分的に重畳領域が存在するためである。
図4の破線で示すような理想的画素位置に設定した場合のMTFの低下は、図3で説明したように、MTFの低下による周波数特性と逆数関数となるような周波数特性を持つフィルタをデフォルトフィルタDFとして予め生成しておき、生成されたデフォルトフィルタDFを適用することでMTFの低下を補正することが可能である。
一方、プロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素の位置を理想的画素位置(図9(a)参照)に設定したのち、経時変化などによって、理想的画素位置に対して画素ずれが生じると(例えば、図9(b)参照)、MTFは図4の一点鎖線で示すようにさらに低下する。このときの理想的画素位置に対する画素ずれ量は(r,θ)であり、この画素ずれ量(r,θ)のときの2dot/cycleにおけるMTFをM(r,θ)で表す。
このように、理想的画素位置に対して画素ずれが生じた場合は、理想的画素位置のときのMTFよりもさらにMTFが低下する。したがって、理想的画素位置に対して画素ずれが生じた場合のMTFの低下を補正するには、理想的画素位置のときのMTFの低下を補正するために生成されたデフォルトフィルタDFではMTF=1.0に補正することはできない。そこで、本発明では以下に示すような画像処理を行う。
図5は実施形態1に係るプロジェクションシステムにおける画像処理を説明するフローチャートである。まずは、プロジェクタPJ1,PJ2からスクリーンSCRに投射された画像を撮像装置100で撮像する(ステップS1)。そして、画素ずれ算出部210は、撮像装置100から出力される撮像画像データに基づいて、理想的画素位置に対する画素ずれ量(r,θ)を算出する(ステップS2)。この理想的画素位置に対する画素ずれ量(r,θ)は、前述の(1)式によって算出することができる。なお、理想的画素位置に対する画素ずれ量(r,θ)を以下では単に画素ずれ量(r,θ)という。
画素ずれ量(r,θ)が求められると、MTF取得部220は、MTF取得用テーブルTBを参照して、算出された画素ずれ量(r,θ)のときの2dot/cycleにおけるM(r,θ)を取得する(ステップS3)。
MTF取得用テーブルTBは、離散的な各画素ずれ量(r,θ)と、当該離散的な各画素ずれ量のときの2dot/cycleにおけるM(r,θ)とが対応付けられているテーブルであり、離散的な各画素ずれ量(r,θ)のときの2dot/cycleにおけるM(r,θ)は予め求めておく。なお、MTF取得用テーブルTBに存在しない画素ずれ量(r,θ)に対するM(r,θ)は、補間によって算出することができる。
続いて、補正フィルタ生成部230は、MTF取得用テーブルTBから取得されたM(r,θ)に基づいてデフォルトフィルタDFのゲインを調整し、理想的画素位置に対する画素ずれによるMTFの低下を考慮して、MTF=1.0に補正可能なフィルタ係数を有する補正フィルタを生成する(ステップS4)。
ここで、フィルタサイズがN×Nのデフォルトフィルタのフィルタ係数をh[i,j]で表すと(ただし、i,j=−(N−1)/2〜(N−1)/2)、理想的画素位置に対して画素ずれが生じたときのMTFを1.0に補正するための補正フィルタのフィルタ係数h[i,j]は、近似的に下記(2)式および(3)式のように表すことができる。ただし、(2)式は、i,j=0のときであり、(3)式は、i,j≠0のときである。
h[0,0]=(h[0,0]−1)×g(r,θ)+1・・・・・(2)
h[i,j]=h[i,j]×g(r,θ)・・・・・(3)
(2)式および(3)式におけるg(r,θ)は、補正量を決めるための係数であり、
g(r,θ)={1/M(r,θ)−1}/{1/M(0,0)−1}・・・・・(4)
で表すことができる。なお、(4)式におけるM(r,θ)は、画素ずれ量(r,θ)のときの2dot/cycleにおけるMTFであり、M(0,0)は、理想的画素位置のときの2dot/cycleにおけるMTFである。
以上のようにして、デフォルトフィルタDFのゲインが調整された補正フィルタ(MTFを1.0に補正するための補正フィルタ)が算出されると、フィルタ適用部240は、算出された補正フィルタを画像データに適用する(ステップS5)。以上説明したステップS1〜S4の一連の処理はリアルタイムで行われる。
図6は画像データに対して補正フィルタを適用する例について説明する図である。プロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素を斜め方向に1/2画素ずらした場合、フィルタ適用部240は、図5のステップS4において生成された補正フィルタ(フィルタサイズ3×3とする)を45度回転させて(図6(a)参照)、投射すべき画像に対応する画像データに対して畳み込みを行う(図6(b)参照)。このようにして補正フィルタが適用された画像データは、プロジェクタPJ1,PJ2に入力される。
このように、プロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素の位置が理想的画素位置に対してずれた場合であっても、図5のステップS1〜S4によって生成された補正フィルタを画像データに適用(図6参照)することによって、MTF=1.0に補正することができ、画像の鮮鋭性低下を補正することができる。
なお、実施形態1に係るプロジェクションシステム10において用いるMTF取得用テーブルTBは、離散的な各画素ずれ量と、当該離散的な各画素ずれ量のときの2dot/cycleにおけるM(r,θ)とが対応付けられたテーブルとしたが、本来は、2dot/cycle以外の周波数におけるM(r,θ)を取得可能なMTF取得用テーブルとすることが好ましい。
このようなMTF取得用テーブルを用いることによって、2dot/cycle以外の周波数におけるMTFを取得することができ、取得したMTFを用いてフィルタ係数を算出することによって、より適切な補正が可能となる補正フィルタを生成することができる。ただし、2dot/cycle以外の周波数におけるM(r,θ)を取得可能なMTF取得用テーブルを作成すると、MTF取得用テーブルのデータ量が増加するとともに、フィルタ係数の算出のための演算量が増加する。
これに対して、実施形態1に係るプロジェクションシステム10において用いるMTF取得用テーブルTBのように、2dot/cycleにおけるM(r,θ)を取得するようなテーブルとすることにより、MTF取得用テーブルのデータ量を削減することができ、また、フィルタ係数の算出のための演算量を削減することができる。したがって、プロジェクションシステムの演算性能やメモリの容量、表示する画像の種類などを考慮して、2dot/cycleにおけるM(r,θ)を取得可能なMTF取得用テーブルとするか、2dot/cycle以外の周波数におけるM(r,θ)を取得可能なMTF取得用テーブルとするかを決定すればよい。
〔実施形態2〕
実施形態2に係るプロジェクションシステム20は、1台のプロジェクタを有するプロジェクションシステムであって、2つの画像生成手段(第1画像生成手段および第2画像
生成手段)がこの1台のプロジェクタに設けられている。また、プロジェクションシステム20は、第1画像生成手段が有する光変調素子および第2画像生成手段が有する光変調素子のそれぞれ対応する画素を一致させた状態または所定量ずらした状態を理想的画素位置として第1画像生成手段および第2画像生成手段で生成される画像をスクリーンSCRで重ねて表示するものである。
図7は実施形態2に係るプロジェクションシステム20の構成を示す図である。実施形態2に係るプロジェクションシステムは、図7に示すように、2つの画像をスクリーンSCRに重ねて投射可能なプロジェクタPJ3と、スクリーンSCRに投射された画像を撮像する撮像装置100と、撮像装置100から出力された撮像画像データに基づいて鮮鋭性低下を補正するための画像処理を行う画像処理装置200とを有している。
実施形態2に係るプロジェクションシステム20において、図1に示す実施形態1に係るプロジェクションシステム10と同一構成要素には同一符号が付されている。実施形態2に係るプロジェクションシステム20が実施形態1に係るプロジェクションシステム10と異なるのは、実施形態2に係るプロジェクションシステム20は、プロジェクタPJ3が2つの画像生成手段(第1画像生成手段410および第2画像生成手段420)を有している点である。
図8は実施形態2に係るプロジェクションシステム20において用いられるプロジェクタPJ3の構成の一部を概略的に示す図である。プロジェクタPJ3は、図8に示すように、光源300、第1画像生成手段410および第2画像生成手段420と、第1画像生成手段410および第2画像生成手段420で生成される画像を合成する合成光学系600と、合成光学系600によって合成された画像を投射する投射光学系500とを有している。
また、第1画像生成手段410は光変調素子411を有し、第2画像生成手段420は光変調素子421を有している。なお、実施形態1に係るプロジェクションシステム10と同様、プロジェクタPJ1,PJ2がRGBの各色に対応した3つの光変調素子を有する3板式のプロジェクタである場合、光変調素子411および光変調素子421は、RGBに対応した3枚の光変調素子(図示せず)によりそれぞれ構成されている。
また、プロジェクタPJ3は、第1画像生成手段410が有する光変調素子411および第2画像生成手段420が有する光変調素子421のそれぞれ対応する画素を斜め方向に1/2画素ずらした状態(理想的画素位置)に設定されているものとする。
このように構成された実施形態2に係るプロジェクションシステム20においても、実施形態1に係るプロジェクションシステムと同様の画像処理を行うことによって、第1画像生成手段410が有する光変調素子411と第2画像生成手段420が有する光変調素子421のそれぞれ対応する画素の位置にずれ(理想的画素位置に対する画素ずれ)が生じた場合のMTFの低下を補正することができる。それによって、理想的画素位置に対する画素ずれによる画像の鮮鋭性低下を補正することができる。なお、MTFの低下を補正するための画像処理については、実施形態1に係るプロジェクションシステム10において説明したので、ここではその説明は省略する。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記(1)〜(4)に示すような変形も可能となるものである。
(1)各実施形態においては、第1画像生成手段410が有する光変調素子411および第2画像生成手段420が有する光変調素子421のそれぞれ対応する画素の位置を所
定量(1/2画素)ずらした状態で2つの画像を重ねて表示する場合について説明したが、画像を高輝度化する目的で、第1画像生成手段410が有する光変調素子411および第2画像生成手段420が有する光変調素子421のそれぞれ対応する画素を一致させた状態で2つの画像を重ねて表示する場合にも本発明を適用することができる。
(2)各実施形態では、MTF=1.0となるような補正を行う例について説明したが、表示すべき画像の種類などによっては、MTF≒1.0となるような補正であっても所望とする鮮鋭性が得られる場合もある。したがって、すべての画像において必ずしもMTF=1.0とする必要はなく、表示する画像の種類などによって、鮮鋭性低下の補正の度合いを適宜設定することも可能である。
(3)各実施形態では、画素の位置を極座標で表したが直交座標で表すようにしてもよい。
(4)実施形態1に係るプロジェクションシステムにおいては、プロジェクタの台数を2台としたが、プロジェクタは3台以上であってもよい。
実施形態1に係るプロジェクションシステム10の構成を示す図。 実施形態1に係るプロジェクションシステム10において用いられるプロジェクタPJ1,PJ2の構成の一部を概略的に示す図。 画像の鮮鋭性について説明する図。 2台のプロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれ対応する画素を斜め方向に1/2画素ずらすように設定(理想的画素位置に設定)したときのMTFについて説明する図。 実施形態1に係るプロジェクションシステム10における画像処理を説明するフローチャート。 画像データに対して補正フィルタを適用する例について説明する図。 実施形態2に係るプロジェクションシステム20の構成を示す図。 実施形態2に係るプロジェクションシステム20において用いられるプロジェクタPJ3の構成の一部を概略的に示す図。 理想的画素位置に対する画素ずれを説明する図。
符号の説明
100・・・撮像装置、200・・・画像処理装置、210・・・画素ずれ量算出部、220・・・MTF取得部、230・・・補正フィルタ生成部、240・・・フィルタ適用部、300,310,320・・・光源、410・・・第1画像生成手段,420・・・第2画像生成手段、411,421・・光変調素子、500,510,520・・・投射光学系、600・・・合成光学系、P11,P12・・・プロジェクタPJ1の画素(光変調素子411の画素、P21,P22・・・プロジェクタPJ2の画素(光変調素子421の画素)、PJ1,PJ2,PJ3・・・プロジェクタ、SCR・・・スクリーン

Claims (10)

  1. 複数の画像生成手段が有する各光変調素子のそれぞれ対応する画素の位置を一致または所定量ずらした状態を理想的画素位置として前記複数の画像生成手段で生成される画像を投射面に投射して前記投射面で複数の画像を重ねて表示するプロジェクションシステムにおける画像処理装置であって、
    前記理想的画素位置に対する画素ずれ量を算出する画素ずれ量算出部と、
    前記画素ずれ量算出部によって算出された画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTF(Modulation Transfer Function)を取得するMTF取得部と、
    前記投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するように前記MTFを補正するための補正フィルタを生成する補正フィルタ生成部と、
    前記補正フィルタを前記画像に対応する画像データに適用するフィルタ適用部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記画素ずれ量と、当該画素ずれ量のときの前記所定の周波数におけるMTFとが対応付けられたMTF取得用テーブルを有し、前記MTF取得用テーブルにより、前記画素ずれ量算出部によって算出された前記画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTFを取得することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記MTF取得用テーブルは、離散的な各画素ずれ量と当該離散的な各画素ずれ量のときの前記所定の周波数におけるMTFとが対応付けられていることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記所定の周波数は、2dot/cycleの周波数であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記画素を所定量ずらした状態は、それぞれ対応する画素の位置を斜め方向に所定量ずらした状態であることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記補正フィルタは、前記理想的画素位置において前記投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するように生成された初期設定フィルタを基にして生成されることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記複数の画像生成手段は、前記複数の画像生成手段の各画像生成手段が複数のプロジェクタの各プロジェクタに設けられていることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記複数の画像生成手段は、1台のプロジェクタに設けられていることを特徴とする画像処理装置。
  9. 複数の画像生成手段が有する各光変調素子のそれぞれ対応する画素の位置を一致または所定量ずらした状態を理想的画素位置として前記複数の画像生成手段で生成される画像を投射面に投射して前記投射面で複数の画像を重ねて表示するプロジェクションシステムにおける画像処理方法であって、
    前記理想的画素位置に対する画素ずれ量を算出する画素ずれ量算出ステップと、
    前記画素ずれ量算出ステップによって算出された画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTF(Modulation Transfer Function)を取得するMTF取得ステップと、
    前記投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するように前記MTFを補正するための補正フィルタを生成する補正フィルタ生成ステップと、
    前記補正フィルタを前記画像に対応する画像データに適用するフィルタ適用ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 複数の画像生成手段が有する各光変調素子のそれぞれ対応する画素の位置を一致または所定量ずらした状態を理想的画素位置として前記複数の画像生成手段で生成される画像を投射面に投射して前記投射面で複数の画像を重ねて表示する際の画像処理を行う画像処理装置を有するプロジェクションシステムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記理想的画素位置に対する画素ずれ量を算出する画素ずれ量算出部と、
    前記画素ずれ量算出部によって算出された画素ずれ量のときの所定の周波数におけるMTF(Modulation Transfer Function)を取得するMTF取得部と、
    前記投射面に表示される画像が所望とする鮮鋭性を有するように前記MTFを補正するための補正フィルタを生成する補正フィルタ生成部と、
    前記補正フィルタを前記画像に対応する画像データに適用するフィルタ適用部と、
    を有することを特徴とするプロジェクションシステム。
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