JP2010080398A - 位置決め部材、及び、位置決め構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子ピンを備える雄型コネクタを挿入孔を備える雌型コネクタに挿し込む際に、端子ピンが雌型コネクタの先端部に当接することを回避できる汎用性の高い位置決め部材を提供する。
【解決手段】平面視矩形状の矩形貫通孔11を有する筒状に形成されて、矩形貫通孔11の貫通方向の一端部側が雌型コネクタ2を挿入して収容する収容空間12とされた位置決め部材10を提供する。そして、この位置決め部材10の矩形貫通孔11を構成する四つの平坦内面11aには、矩形貫通孔11の他端部側から一端部側に向かうにしたがって矩形貫通孔11の内方側に傾斜する傾斜案内面13をそれぞれ形成する。また、傾斜案内面13を収容空間12よりも矩形貫通孔11の他端部側に配する。
【選択図】図7

Description

この発明は、雄型コネクタを雌型コネクタに挿し込むための位置決め部材、及び、これを備える位置決め構造に関する。
一般に、電子機器や電気配線を相互に電気接続する構造としては、雄型コネクタを雌型コネクタに挿し込むコネクタ構造が幅広く利用されている。雄型コネクタは、複数の端子ピンを備えて構成されており、また、雌型コネクタはその先端部に開口して雄型コネクタの端子ピンを個別に挿入するための複数の接続孔を備えて構成されている。このような構成のコネクタ構造においては、複数の端子ピンが個別の接続孔に挿入されるようになっている
従来、このようなコネクタ構造においては、例えば図16に示すように、雌型コネクタ101の側部に位置決めガイド部材105を1つ設けて、挿し込みの際に雄型コネクタ103を雌型コネクタ101に対して位置合わせすることが図られている。
なお、図16に示す位置決め構造は、2つの電子機器102,104に各々設けられた雄型コネクタ103と雌型コネクタ101との位置決めに使用される。すなわち、雌型コネクタ101を有する電子機器102(以下、雌型電子機器102とも呼ぶ)には孔部109が形成されており、雄型コネクタ103を有する電子機器104(以下、雄型電子機器104とも呼ぶ)には孔部109に係合する爪部110が形成されている。また、前述した位置決めガイド部材105は、雌型コネクタ101と孔部109との間に配されており、雌型コネクタ101の側部に対面する位置にテーパ面107を形成して構成されている。なお、このテーパ面107は、雌型コネクタ101に対する雄型コネクタ103の挿入方向に向かうにしたがって、雌型コネクタ101の側部に近づくように形成されている。
そして、雄型コネクタ103を雌型コネクタ101に挿し込む場合には、雌型電子機器102の孔部109に雄型電子機器104の爪部110を挿入し、爪部110を中心に雄型電子機器104を回転させることで、雄型コネクタ103が雌型コネクタ101に近づく。このように雄型コネクタ103が雌型コネクタ101に近づく際には、雄型コネクタ103の端部が位置決めガイド部材105のテーパ面107に当接するため、この当接状態でさらに雄型電子機器104を回転させることで、雄型コネクタ103がテーパ面107に沿って動き、雌型コネクタ101に対して位置合わせされることになる。
特開平5−303987号公報
しかしながら、図16に示す位置決め構造では、2つの電子機器102,104に各々設けられた雄型コネクタ103と雌型コネクタ101との位置合わせに限られるため、その汎用性が低いという問題がある。
また、図16に示す位置決め構造では、(1)位置決めガイド部材105のテーパ面107が雌型コネクタ101の先端部よりも下方に配置されて雌型コネクタ101の側部に対面している、(2)雄型電子機器104を回転させることで雄型コネクタ103を雌型コネクタ101に挿し込む、(3)雄型コネクタ103を図16における紙面の左右方向のみにガイドすることで雌型コネクタ101に対して位置合わせしているだけに過ぎず、雄型コネクタ103を紙面の垂直方向にガイドしていない。従来の位置決め構造では、これら3つの理由によって、雄型コネクタ103を雌型コネクタ101に挿し込む際に、端子ピン112が雌型コネクタ101の先端部に当接する虞が生じる。そして、端子ピン112が雌型コネクタ101の先端部に当接した場合には、端子ピン112が変形する虞があるだけでなく、雌型コネクタ101の先端部が導電性を有していると、複数の端子ピン112の間で電気的な短絡が発生する、という不具合も生じる。
この発明は、上述した事情に鑑みたものであって、雄型コネクタを雌型コネクタに挿し込む際に端子ピンが雌型コネクタの先端部に当接することを回避できる汎用性の高い位置決め部材、及び、これを備える位置決め構造を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の位置決め部材は、平面視矩形状の雄型コネクタを雌型コネクタに挿し込む際に、前記雄型コネクタに備える端子ピンを、前記雌型コネクタに形成されて前記端子ピンを挿入する挿入孔に対して位置決めする位置決め部材であって平面視矩形状の矩形貫通孔を有する筒状に形成されて、当該矩形貫通孔の貫通方向の一端部側が前記雌型コネクタを挿入して収容する収容空間とされ、前記矩形貫通孔を構成する四つの平坦内面には、前記矩形貫通孔の他端部側から一端部側に向かうにしたがって前記矩形貫通孔の内方側に傾斜する傾斜案内面がそれぞれ形成され、当該傾斜案内面が、前記収容空間よりも前記矩形貫通孔の他端部側に配されていることを特徴としている。
この位置決め部材は、例えば電子機器の筐体や建物の壁部等の基台の搭載面上に配された雌型コネクタが位置決め部材の収容空間に収容されるように、基台の搭載面に配置すればよい。この状態においては、傾斜案内面を含む位置決め部材の他端部側が、搭載面から突出する前記雌型コネクタの先端部よりも上方に配置されることになる。このように位置決め部材を取り付けた状態において雄型コネクタを雌型コネクタに挿し込む際には、雄型コネクタを矩形貫通孔の他端部側からこの矩形貫通孔に挿入すればよい。
この挿入の際に、雄型コネクタが雌型コネクタに対して挿し込み方向に直交する方向にずれている場合には、一の平坦内面に対向する雄型コネクタの一の側面の端部が、一の平坦内面に形成された傾斜案内面に当接する。このため、この当接状態から雄型コネクタをさらに挿し込み方向に移動させると、雄型コネクタが傾斜案内面によって矩形貫通孔の内方に案内されることになる。そして、このように案内された雄型コネクタは、その一の側面の反対側に位置する他の側面が、一の平坦内面に対向する他の平坦内面に形成された傾斜案内面に当接するため、結果として、雌型コネクタに対する雄型コネクタのずれを解消することができる。
また、挿入の際に、端子ピンの長手方向が挿し込み方向に対して傾斜している場合でも、前述と同様に、雄型コネクタの一の側面の端部が、一の平坦内面に形成された傾斜案内面に当接するため、雄型コネクタが傾斜案内面によって矩形貫通孔の内方に案内されることになる。そして、このように案内された雄型コネクタは、その一の側面の反対側に位置する他の側面が、他方の平坦内面に形成された傾斜案内面にも当接するため、結果として、端子ピンの長手方向が挿し込み方向に一致するように雄型コネクタの向きを偏向することができる。
そして、本発明の位置決め部材では、平面視矩形状の雄型コネクタを矩形貫通孔に挿入した際に雄型コネクタの4つの側面に対向する全ての平坦内面に傾斜案内面が形成されているため、雌型コネクタに対して雄型コネクタがずれる方向に係わらず、雌型コネクタに対する雄型コネクタのずれを解消することができる。また、挿し込み方向に対して端子ピンが傾斜する向きに係わらず、端子ピンの長手方向が挿し込み方向に一致するように雄型コネクタの向きを偏向することもできる。したがって、雄型コネクタを雌型コネクタに挿し込む際には、雄型コネクタを雌型コネクタに対して位置決めすることができる。
また、傾斜案内面は、挿入孔が開口する雌型コネクタの先端部よりも矩形貫通孔の他端部側に配されているため、端子ピンが雌型コネクタの先端部に接触する前に雄型コネクタのずれや端子ピンの向きを修正することができる。したがって、端子ピンが雌型コネクタの先端部に当接することを防止できる。
なお、前記位置決め部材は、前記矩形貫通孔の周方向に分割された2つの弧状部材によって構成され、これら2つの弧状部材が、互いに同一形状を呈すると共に、連結機構によって相互に連結されていてもよい。
上記のように、位置決め部材を2つの弧状部材によって構成する場合には、筒状の位置決め部材を一体に成形する場合と比較して容易に製造することができる。また、2つの弧状部材を同一形状に形成することで、位置決め部材の製造コストの削減を図ることができる。
また、前記位置決め部材は、平面視で前記矩形貫通孔の相対する一対の辺の長さ寸法が変化するように、前記2つの弧状部材を相互に摺動可能とする摺動機構を備えしていてもよい。
この場合には、2つの弧状部材を摺動機構により相互に摺動させることで、前記長さ寸法を変化させることができるため、平面視矩形状の一辺の長さ寸法が相互に異なるコネクタに使用することが可能となる。すなわち、位置決め部材の汎用性がさらに向上し、その製造コスト削減をさらに図ることができる。
また、前記位置決め部材の少なくとも前記他端部側は、電気的な絶縁材料によって形成されていることが好ましい。
この場合には、雄型コネクタを雌型コネクタに挿し込む際に、端子ピンが平坦内面や傾斜案内面を含む矩形貫通孔の他端部側に接触しても、端子ピン間で電気的な短絡が発生することを防止できる。
また、本発明の位置決め構造は、基台の搭載面に搭載された請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の位置決め部材と、当該位置決め部材の収容空間に収容されるように前記搭載面に搭載された前記雌型コネクタとを備え、前記傾斜案内面が、前記搭載面から突出する前記雌型コネクタの先端部の上方に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、雄型コネクタを雌型コネクタに挿し込む際には、雄型コネクタを雌型コネクタに対して位置決めすることができる。
また、端子ピンが雌型コネクタの先端部に当接することも防止できるため、端子ピンの保護を図ることができ、さらに、雌型コネクタの先端部が導電性を有していても、複数の端子ピンの間で電気的な短絡が発生することも防止できる。
さらに、本発明の位置決め部材は、雌型コネクタを配した基台の搭載面さえあれば何処でも設けることが可能であるため、汎用性の高い位置決め構造として構成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1〜9に示すように、第1実施形態に係る位置決め部材10は、平面視矩形状に形成された雌型コネクタ2に対してこれに対応する形状の雄型コネクタ3を挿し込む際に、雄型コネクタ3の端子ピン5を雌型コネクタ2の挿入孔4に対して位置決めするものであり、平面視矩形状の矩形貫通孔11を有する筒状に形成されている。
位置決め部材10を構成する矩形貫通孔11の貫通方向(Z軸方向)の一端部側(矩形貫通孔11のうちZ軸の負方向側)は、雌型コネクタ2を挿入して収容する収容空間12とされている。そして、この収容空間12よりも矩形貫通孔11の他端部側(矩形貫通孔11のうちZ軸の正方向側)には、複数の傾斜案内面13が形成されている。
複数の傾斜案内面13は、矩形貫通孔11を構成する四つの平坦内面11aにそれぞれ形成されており、矩形貫通孔11の他端部側から一端部側(Z軸負方向)に向かうにしたがって、矩形貫通孔11の内方側に傾斜している。
なお、相対する一対の平坦内面11aに形成された一対の傾斜案内面13のうち収容空間12側に位置する端部間の距離は、相対する一対の平坦内面11aの対面方向に関して、互いに反対側に向く雄型コネクタ3の一対の側面間の距離に対して同等、或いは、僅かに長く設定されている。
さらに具体的に説明すると、この位置決め部材10は、板状に形成されてX軸方向に沿って延びる一対の長辺側壁部15と、板状に形成されてY軸方向に沿って延びる一対の短辺側壁部16とから構成されている。そして、この位置決め部材10は、矩形貫通孔11の周方向に分割された2つの弧状部材20A,20Bを連結することで構成され、これら2つの弧状部材20A,20Bは互いに同一形状を呈している。
すなわち、各弧状部材20A,20Bは、樹脂等の電気的な絶縁材料により平面視略L字状に屈曲された板状に形成されており、それぞれ前述した長辺側壁部15及び短辺側壁部16を1つずつ備えている。そして、各弧状部材20A,20Bの屈曲部分からY軸方向に延びる短辺側壁部16の先端部分には、短辺側壁部16の厚さ方向に貫通するスリット状の係合孔18が形成されている。また、各弧状部材20A,20Bの屈曲部分からX軸方向に延びる長辺側壁部15の先端部分には係合突起17が形成されている。
2つの弧状部材20A,20Bは、互いの係合孔18に係合突起17を挿通・係合させることで互いに連結され、位置決め部材10として構成される。すなわち、本実施形態においては、各弧状部材20A,20Bに形成された係合孔18及び係合突起17によって、2つの弧状部材20A,20Bを相互に連結する連結機構21が構成されている。
そして、前述した傾斜案内面13は、長辺側壁部15の長手方向(X軸方向)の両端に2つ形成され、また、短辺側壁部16の長手方向(Y軸方向)の中途部に1つ形成されている。そして、各傾斜案内面13は、長辺側壁部15や短辺側壁部16に略コ字状の切欠き22を形成し、この切欠き22に囲まれた折り曲げ壁部23を矩形貫通孔11の内方側に折り曲げることで形成される。
さらに、この位置決め部材10において、長辺側壁部15の長手方向の両端部には、矩形貫通孔11の一端部側から矩形貫通孔11の外側に突出する載置板部25が形成されている。
また、長辺側壁部15の長手方向の中途部には、矩形貫通孔11の一端部側から矩形貫通孔11の内側に屈曲し、さらにZ軸方向に沿って矩形貫通孔11の下方側(Z軸の負方向側)に屈曲する断面略L字状の段差板部26が形成されている。
以上のように構成される位置決め部材10の収容空間12には、以下に説明する雌型コネクタ2が収容される。
雌型コネクタ2は、平面視矩形状に形成されており、その一対の長辺の長手方向の中途部には、側方に突出して雄型コネクタ3に係合する係合部31が一対形成されている。各係合部31は、金属材料によって形成されており、雌型コネクタ2のうち挿入孔4が開口する先端面よりも上方(Z軸の正方向)にも突出している。
この雌型コネクタ2は、例えば電子機器等の筺体や建物の壁部等の基台33の搭載面33a上に搭載されている。さらに詳述すれば、基台33は雌型コネクタ2よりも幅広の平面視矩形状に形成された孔34を備えており、雌型コネクタ2はこの孔34の長辺方向(X軸方向)に跨るように搭載されている。なお、この搭載状態においては、平面視で雌型コネクタ2の係合部31と孔34の長辺との間に隙間が形成されている。
そして、位置決め部材10は、基台33の搭載面33aに搭載された雌型コネクタ2を収容空間12に収容するように、基台33の搭載面33aに搭載される。
この際には、雌型コネクタ2の係合部31と基台33の孔34の長辺との隙間に段差板部26を通過させると共に基台33の孔34に挿入する。なお、一対の段差板部26間の距離は、孔34の幅方向の寸法に対して一致する、あるいは、僅かに小さくなるように予め設定されており、これによって、基台33の搭載面33aに対する位置決め部材10の搭載位置が位置決めされる。また、この際には、両面テープ等の接着剤を介して位置決め部材10の載置板部25を基台33の搭載面33aに接着する。
以上のように基台33に搭載された位置決め部材10及び雌型コネクタ2は、雄型コネクタ3の端子ピン5を雌型コネクタ2の挿入孔4に対して位置決めするための位置決め構造40をなしている。なお、この構造においては、位置決め部材10の傾斜案内面13が、基台33の搭載面33aから突出する雌型コネクタ2の先端部よりも上方に配置されている。
以上のように構成された位置決め構造40に対して、雄型コネクタ3を雌型コネクタ2に挿し込む際には、雄型コネクタ3を矩形貫通孔11の他端部側からこの矩形貫通孔11に挿入すればよい。
そして、この挿入の際に、例えば雄型コネクタ3が雌型コネクタ2に対して挿し込み方向(Z軸の負方向)に直交する方向(例えばY軸方向)にずれている場合には、Y軸方向に対面する一の平坦内面11aに対向する雄型コネクタ3の一の側面の端部が、一の平坦内面11aに形成された傾斜案内面13に当接する。このため、この当接状態から雄型コネクタ3をさらに挿し込み方向に移動させると、雄型コネクタ3が傾斜案内面13によって矩形貫通孔11の内方に案内されることになる。そして、このように案内された雄型コネクタ3は、その一の側面の反対側に位置する他の側面が、一の平坦内面11aに対向する他の平坦内面11aに形成された傾斜案内面13に当接するため、結果として、雌型コネクタ2に対する雄型コネクタ3のずれを解消することができる。
また、挿入の際に、例えば図8に示すように、端子ピン5の長手方向が挿し込み方向に対して傾斜している場合でも、前述と同様に、雄型コネクタ3の一の側面の端部が、これに対向する一の平坦内面11aに形成された傾斜案内面13に当接するため、雄型コネクタ3が傾斜案内面13によって矩形貫通孔11の内方に案内されることになる。そして、このように案内された雄型コネクタ3は、その一の側面の反対側に位置する他の側面が、他方の平坦内面11aに形成された傾斜案内面13にも当接するため、結果として、端子ピン5の長手方向が挿し込み方向に一致するように雄型コネクタ3の向きを偏向することができる。
そして、上記実施形態による位置決め部材10及び位置決め構造40によれば、雄型コネクタ3の四つの側面に対向する全ての平坦内面11aに傾斜案内面13が形成されているため、雄型コネクタ3を雌型コネクタ2に挿し込む際に、雄型コネクタ3が雌型コネクタ2に対して挿し込み方向の直交方向のいずれの方向にずれていても、雌型コネクタ2に対する雄型コネクタ3のずれを解消することができる。また、挿し込み方向に対して端子ピン5が傾斜する向きに係わらず、端子ピン5の長手方向が挿し込み方向に一致するように雄型コネクタ3の向きを偏向することもできる。したがって、雄型コネクタ3を雌型コネクタ2に挿し込む際には、雄型コネクタ3を雌型コネクタ2に対して位置決めすることができ、結果として、図9に示すように、雄型コネクタ3を雌型コネクタ2に挿し込むことができる。
また、傾斜案内面13は、挿入孔4が開口する雌型コネクタ2の先端部よりも矩形貫通孔11の他端部側に配されているため、端子ピン5が雌型コネクタ2の先端部に接触する前に雄型コネクタ3のずれや端子ピン5の向きを修正することができる。したがって、端子ピン5が雌型コネクタ2の先端部に当接することを防止し、端子ピン5の保護を図ることができる。
さらに、上記実施形態のように雌型コネクタ2の先端部に導電性を有する係合部31が形成されていても、端子ピン5が係合部31に接触することを防止できるため、複数の端子ピン5の間で電気的な短絡が発生することも防止できる。
また、位置決め部材10は、雌型コネクタ2を配した基台33の搭載面33aさえあれば何処でも設けることが可能であるため、汎用性の高い位置決め構造40として構成することができる。
さらに、位置決め部材10が2つの弧状部材20A,20Bによって構成されているため、筒状の位置決め部材10を一体に成形する場合と比較して容易に製造することができる。また、2つの弧状部材20A,20Bが同一形状に形成されているため、位置決め部材10の製造コストの削減を図ることができる。
また、位置決め部材10が電気的な絶縁材料によって形成されているため、雄型コネクタ3を雌型コネクタ2に挿し込む際に、端子ピン5が平坦内面11aや傾斜案内面13を含む矩形貫通孔11の他端部側に接触しても、端子ピン5間で電気的な短絡が発生することを防止できる。
次に、本発明に係る第2実施形態について図10〜15を参照して説明する。なお、この実施形態に係る位置決め部材の大略構成は、第1実施形態の位置決め部材10と同様であるため、第1実施形態の位置決め部材10と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図10〜15に示すように、この実施形態に係る位置決め部材60は、第1実施形態の位置決め部材10と同様に、板状に形成されてX軸方向に沿って延びる一対の長辺側壁部61と、板状に形成されてY軸方向に沿って延びる一対の短辺側壁部62とから構成されている。なお、各傾斜案内面63は、矩形貫通孔11の一端部に周方向全体にわたって形成されており、矩形貫通孔11の平坦内面11aよりも矩形貫通孔11の径方向外側に広がるように形成されている。
そして、この位置決め部材60は、各長辺側壁部61の中途部において2つの弧状部材65A,65Bに分割されており、各弧状部材65A,65Bは、平面視略コ字状に屈曲された板状に形成されている。すなわち、この実施形態において、各弧状部材65A,65Bは、1つの短辺側壁部62とその両端から突出する2つの長辺側壁部61の一部(以下、連結側壁部67A,67Bと呼ぶ)を備えて構成されている。
2つの連結側壁部67A,67Bのうち第一連結側壁部67Aには、その平坦内面11aから窪むと共に第一連結側壁部67Aの突出方向の先端部から短辺側壁部62側に向けて延びる軌道用溝68が形成されている。また、第二連結側壁部67Bの突出方向の先端部には、軌道用溝68に挿入可能な断面L字状の板状突起69が形成されている。さらに、軌道用溝68の形成部分及び板状突起69には、長辺側壁部61の厚さ方向に貫通する円形状の連結貫通孔71,72がそれぞれ形成されている。
なお、軌道用溝68に形成される連結貫通孔71は1つである。また、板状突起69に形成される連結貫通孔72は複数(逗子例では2つ)であり、これら複数の連結貫通孔72は板状突起69の突出方向に並べて形成されている。
2つの弧状部材65A,65Bは、互いの軌道用溝68に板状突起69を挿入させると共に、軌道用溝68及び板状突起69の連結貫通孔71,72に同一の固定用ピン80を挿通させることで互いに連結され、位置決め部材60として構成されることになる。
すなわち、本実施形態においては、各弧状部材65A,65Bに形成された軌道用溝68及び板状突起69によって、2つの弧状部材65A,65Bを相互に連結する連結機構82が構成されている。また、これら軌道用溝68及び板状突起69は、矩形貫通孔11の相対する一対の辺の長さ寸法が変化するように、2つの弧状部材65A,65Bを相互に摺動可能とする摺動機構83を構成している。
以上のように構成される本実施形態の位置決め部材60は、第1実施形態と同様に、基台33の搭載面33aに搭載することが可能であり、基台33に搭載された雌型コネクタ2と共に雄型コネクタ3の端子ピン5を雌型コネクタ2の挿入孔4に対して位置決めするための位置決め構造90を構成することができる。
したがって、本実施形態の位置決め部材60及びこれを用いた位置決め構造90では、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、本実施形態の位置決め部材60によれば、2つの弧状部材65A,65Bを摺動機構83により相互に摺動させると共に、固定用ピン80を挿通させる板状突起69の連結貫通孔72を適宜選択することで、矩形貫通孔11を構成する一対の長辺側壁部61の長さ寸法を変化させることができる。このため、平面視で矩形貫通孔11の一辺の長さ寸法が相互に異なるコネクタ2,3に使用することが可能となる。すなわち、位置決め部材60の汎用性がさらに向上し、その製造コスト削減をさらに図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されることはなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、位置決め部材10,60は、その全体が電気的な絶縁材料によって形成されることに限らず、少なくとも雄型コネクタ3の端子ピン5が接触する可能性のある矩形貫通孔11の他端部側のみが電気的な絶縁材料によって形成されていればよい。
なお、矩形貫通孔11の一端部側には、雌型コネクタ2の収容空間12とされていることから、端子ピン5が接触する可能性はない。したがって、例えば位置決め部材10,60を導電性材料によって形成すると共に、矩形貫通孔11の他端部側に位置する平坦内面11a及び傾斜案内面13,63に電気的な絶縁材料を塗布してもよい。
本発明の第1実施形態である位置決め部材を示す上面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 図1のB−B矢視断面図である。 図1のC−C矢視断面図である。 本発明の第1実施形態である位置決め構造を示す上面図である。 図5のD−D矢視断面図で示す位置決め構造に対して雄型コネクタを取り付ける前の状態を示す概略側面図である。 図5のE−E矢視断面図で示す位置決め構造に対して雄型コネクタを取り付ける前の状態を示す概略断面図である。 図7に示す位置決め構造に対して雄型コネクタを取り付ける際に、端子ピンの長手方向が挿し込み方向に対して傾斜している状態を示す概略断面図である。 図7に示す位置決め構造に対して雄型コネクタを取り付けた状態を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態である位置決め部材を2つの弧状部材に分割した状態を示す上面図である。 図10の位置決め部材を側方から見た状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態である位置決め部材において、2つの弧状部材を連結した状態を示す上面図である。 図12の位置決め部材を側方から見た状態を示す側面図である。 図12のF−F矢視断面図である。 図12のG−G矢視断面図である。 従来のコネクタの位置決め構造の一例を示す断面図である。
符号の説明
2 雌型コネクタ
3 雄型コネクタ
4 挿入孔
5 端子ピン
10 位置決め部材
11 矩形貫通孔
11a 平坦内面
12 収容空間
13 傾斜案内面
20A,20B 弧状部材
21 連結機構
33 基台
33a 搭載面
40 位置決め構造
60 位置決め部材
63 傾斜案内面
65A,65B 弧状部材
82 連結機構
83 摺動機構
90 位置決め構造

Claims (5)

  1. 平面視矩形状の雄型コネクタを雌型コネクタに挿し込む際に、前記雄型コネクタに備える端子ピンを、前記雌型コネクタに形成されて前記端子ピンを挿入する挿入孔に対して位置決めする位置決め部材であって、
    平面視矩形状の矩形貫通孔を有する筒状に形成されて、当該矩形貫通孔の貫通方向の一端部側が前記雌型コネクタを挿入して収容する収容空間とされ、
    前記矩形貫通孔を構成する四つの平坦内面には、前記矩形貫通孔の他端部側から一端部側に向かうにしたがって前記矩形貫通孔の内方側に傾斜する傾斜案内面がそれぞれ形成され、
    当該傾斜案内面が、前記収容空間よりも前記矩形貫通孔の他端部側に配されていることを特徴とする位置決め部材。
  2. 前記矩形貫通孔の周方向に分割された2つの弧状部材によって構成され、
    これら2つの弧状部材が、互いに同一形状を呈すると共に、連結機構によって相互に連結されることを特徴とする請求項1に記載の位置決め部材。
  3. 平面視で前記矩形貫通孔の相対する一対の辺の長さ寸法が変化するように、前記2つの弧状部材を相互に摺動可能とする摺動機構を備えることを特徴とする請求項2に記載の位置決め部材。
  4. 少なくとも前記他端部側が、電気的な絶縁材料によって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の位置決め部材。
  5. 基台の搭載面に搭載された請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の位置決め部材と、当該位置決め部材の収容空間に収容されるように前記搭載面に搭載された前記雌型コネクタとを備える位置決め構造であって、
    前記傾斜案内面が、前記搭載面から突出する前記雌型コネクタの先端部の上方に配置されていることを特徴とする位置決め構造。
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