JP2010080143A - 蓄電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電デバイスの外包材の熱溶着部が外部リードや外部導体等に接触して短絡するのを防止することが可能な構造を有する蓄電デバイスを提供する。
【解決手段】リチウムイオン二次電池1の外包材20は電池要素10を取り囲み、単一の可撓性フィルムの一方端部と他方端部とを重ね合わせることによって筒状体27を形成している。内面層21と外面層23とを熱溶着することによって第1の熱溶着部24が筒状体27の一方の開口部28から他方の開口部29まで延在するように筒状体27の外周部に形成されている。内面層21同士を熱溶着することによって第2の熱溶着部25が筒状体の一方と他方の開口部28、29に形成されている。第2の接続端子部材32は筒状体27の一方と他方の開口部28、29の上に延在せず、筒状体27の外周部に沿って外方へ突出するように延在し、接続部材33、34は筒状体27の外周部に設けられている。
【選択図】図3

Description

この発明は、リチウムイオン二次電池、リチウム二次電池、ポリマー二次電池、電気二重層キャパシタなどの蓄電デバイスに関するものである。
従来から、たとえば、リチウムイオン二次電池等の蓄電デバイスに関しては、多様な用途の拡大に伴って、小型化、軽量化、薄型化、形状の自由度等の要求が高まっている。
そこで、このような要求に応えることができるように、蓄電要素を収容する可撓性の外包材を形成するために多層構造のラミネートフィルムが従来から用いられている。ラミネートフィルムは、蓄電要素に面する内面層と、中間層と、外部に面する外面層とから構成される。内面層は、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の耐電解液性とヒートシール性に優れた熱可塑性樹脂からなる。中間層は、たとえば、アルミニウム箔等の可撓性と強度に優れた金属箔からなる。外面層は、たとえば、ポリアミド系樹脂等の電気絶縁性に優れた絶縁樹脂からなる。
このようなラミネートフィルムからなる外包材の中にシート状の内部電極対と電解液とを封入して、軽量かつ薄型で可撓性を有し、小型化や軽量化が可能なシート状リチウムイオン二次電池の電極引出構造が、たとえば、特開2003−151529号公報(以下、特許文献1という)で提案されている。
図9は特許文献1に開示されたシート状リチウムイオン二次電池を示す斜視図、図10は図9のX−X線における部分断面図である。なお、図10は正極リード側の断面を示すものであるが、負極リード側も構造上は正極リード側と同じである。以下では正極リード側を中心に説明する。
図9と図10に示すように、シート状リチウムイオン二次電池1000では、ラミネートフィルムからなる可撓性の袋状外包体1020は、内面層1021と、中間層1022と、外面層1023とから構成される。袋状外包体1020は、複数のシート状の正電極と複数のシート状の負電極とをセパレータを介して交互に積層して形成されたシート状の内部電極対1011と、電解液とを内部に密封状態に収容する。
袋状外包体1020の内部には、内部電極対1011の各正電極を連結する正極側の内部リード1032と、内部電極対1011の各負電極を連結する負極側の内部リード(1042、図示せず)とが配置されている。正極側の外部リード1030が、袋状外包体1020を挟んで正極側の内部リード1032に相対応する袋状外包体1020の外側に配置され、負極側の外部リード1040が、袋状外包体1020を挟んで負極側の内部リード(1042)に相対応する袋状外包体1020の外側に配置されている。
リベット1031、1041は、それぞれ、内部リード1032、(1042)と外部リード1030、1040との間を電気的に接続するために配置されている。具体的には、リベット1031、1041は、それぞれ、袋状外包体1020を気密に貫通して、一端側が袋状外包体1020の内側に位置する内部リード1032、(1042)に接続されるとともに、他端側が袋状外包体1020の外側に位置する外部リード1030、1040に接続されている。
内部リード1032、(1042)と袋状外包体1020との間、および、外部リード1030、1040と袋状外包体1020との間には、リベット1031、1041が貫通する袋状外包体1020の貫通孔をシールするためのシール部材1051、1052が介在されている。なお、袋状外包体1020の周辺部にはヒートシール部(熱溶着部ともいう)1024が形成されている。
特開2003−151529号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシート状リチウムイオン二次電池においては、以下のような問題が生じる恐れがある。
2枚のラミネートフィルムを重ね合わせることにより、袋状外包体1020の四方周辺部にはヒートシール部1024が形成されている。この場合、ヒートシール部1024の端部、すなわち、ラミネートフィルムを構成する内面層1021と中間層1022と外面層1023の端面が露出している。特に中間層1022はアルミニウム箔等の金属箔からなるので、露出している金属箔の端面が外部リード1030、1040の突出部に接触して短絡する恐れがある。
また、外部リード1030、1040の突出部の側と反対側で露出している金属箔の端面が、電池パックの外部導体等に接触して短絡する恐れがある。
そこで、この発明の目的は、上述のような従来技術の問題点に鑑みて、リチウムイオン二次電池等の蓄電デバイスの外包材の熱溶着部が外部リードや外部導体等に接触して短絡するのを防止することが可能な構造を有する蓄電デバイスを提供することである。
この発明に従った蓄電デバイスは、蓄電要素と、蓄電要素を収容する外包材と、蓄電要素の正極および負極のそれぞれに電気的に接続された正極接続端子および負極接続端子とを備える。正極接続端子および負極接続端子のそれぞれは、外包材の内側に配置され、蓄電要素の正極および負極のそれぞれに電気的に接続された第1の接続端子部材と、外包材の外側に配置された第2の接続端子部材と、外包材を貫通し、第1および第2の接続端子部材を電気的に接続する接続部材とを含む。外包材は、蓄電要素を取り囲み、単一の可撓性フィルムの一方端部と他方端部とを重ね合わせることによって筒状体を形成している。可撓性フィルムは、蓄電要素に面する側に位置付けられ、合成樹脂からなる内面層と、当該蓄電デバイスの外側に位置付けられ、合成樹脂からなる外面層と、内面層と外面層との間に介在し、金属からなる中間層とを含む。
重ね合わせられた可撓性フィルムの一方端部と他方端部にて対向する可撓性フィルムの内面層と外面層または内面層とを熱溶着することによって、第1の熱溶着部が筒状体の一方の開口部から他方の開口部まで延在するように筒状体の外周部に形成されている。筒状体の一方と他方の開口部にて対向する可撓性フィルムの内面層同士を熱溶着することによって、第2の熱溶着部が筒状体の一方と他方の開口部に形成されている。
第2の接続端子部材は、筒状体の一方と他方の開口部の上に延在せず、筒状体の外周部に沿って外方へ突出するように延在している。接続部材は、筒状体の外周部に設けられている。
このように構成された本発明の蓄電デバイスにおいては、第1の熱溶着部が、外包材によって形成された筒状体の外周部に位置付けられているので、第1の熱溶着部にて露出している可撓性フィルムの端面、特に金属からなる中間層の端面は、筒状体の外周部の上に存在する。一方、第2の接続端子部材は、筒状体の外周部に沿って外方へ突出するように延在している。このため、第1の熱溶着部にて露出している金属からなる中間層の端面に、第2の接続端子部材の突出している部分が接触するのを防止することができる。
また、本発明の蓄電デバイスにおいては、第2の熱溶着部が筒状体の一方と他方の開口部に位置付けられているので、第1の熱溶着部にて露出している可撓性フィルムの端面、特に金属からなる中間層の端面は、筒状体の一方と他方の開口部に存在する。一方、第2の接続端子部材の突出している部分は、筒状体の一方と他方の開口部の上に延在していない。このため、第2の熱溶着部にて露出している金属からなる中間層の端面に、第2の接続端子部材の突出している部分が接触するのを防止することができる。
さらに、本発明の蓄電デバイスにおいては、第1の熱溶着部は、筒状体の一方の開口部から他方の開口部まで延在するように筒状体の外周部に位置付けられているので、外包材の周辺部に存在しない。これに対して、第2の熱溶着部は、筒状体の一方と他方の開口部に位置付けられているので、外包材の周辺部に位置付けられることになるが、外包材の両端部に存在する。このため、熱溶着部は、外包材の四方周辺部の一部である両端部に存在する。これにより、電池パックの外部導体等に接触する可能性のある熱溶着部の箇所を減らすことができる。
以上のことから、蓄電デバイスの外包材の熱溶着部が第2の接続端子部材等の外部リードや外部導体に接触して短絡するのを防止することが可能になる。
この発明の蓄電デバイスにおいて、接続部材は、第1の熱溶着部に設けられていることが好ましい。
このように構成することにより、蓄電デバイスの外包材の熱溶着部が第2の接続端子部材等の外部リードや外部導体に接触して短絡するのを防止することができるだけでなく、接続部材が第1と第2の接続端子部材を介して外包材を押圧して挟持することによって、外包材の第1の熱溶着部における密着性と封止性を高めることができる。
以上のようにこの発明によれば、蓄電デバイスの外包材の熱溶着部が第2の接続端子部材等の外部リードや外部導体に接触して短絡するのを防止することが可能になる。
以下、この発明の蓄電デバイスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の蓄電デバイスの第1の実施の形態であるリチウムイオン二次電池の電池要素を示す断面図、図2は本発明の蓄電デバイスの第1の実施の形態であるリチウムイオン二次電池を示す平面図、図3は図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図、図4は図2のIV−IV線に沿った方向から見た部分断面図である。なお、図3、図4は正極側の断面を示しているが、負極側も正極側と同様であるので、以下では正極側を中心に説明する。
図1〜図4を参照して、本発明の蓄電デバイスの一つの実施の形態であるリチウムイオン二次電池について以下に説明する。
図1に示すように、電池要素10では、複数の短冊状の正極11と複数の短冊状の負極12とが、複数の短冊状のセパレータ13を介して、交互に積層されて形成されている。
ここで、正極11は、正極集電体111の両面に正極活物質112が積層されて形成されている。一例として、正極集電体111はアルミニウムからなり、正極活物質112はコバルト酸リチウム複合酸化物(LCO)からなる。
一方、負極12は、負極集電体121の両面に負極活物質122が積層されて形成されている。一例として、負極集電体121は銅からなり、負極活物質122は炭素材料からなる。
なお、複数の正極11を構成する複数の正極集電体111の端部が集約された正極集端部113は、後述する正極接続端子30に電気的に接続されており、複数の負極12を構成する複数の負極集電体121の端部が集約された負極集端部123は、後述する負極接続端子40に電気的に接続されている。
図2に示すように、蓄電デバイスの一例であるリチウムイオン二次電池1は、蓄電要素の一例として図1に示された電池要素10を収容する外包材20を備える。また、リチウムイオン二次電池1は、電池要素10の正極集端部113に電気的に接続された正極接続端子30と、電池要素10の負極集端部123に電気的に接続された負極接続端子40とを備える。
図3と図4に示すように、外包材20は、電池要素10に面する内面側に位置付けられ、合成樹脂からなる内面層21と、リチウムイオン二次電池1の外側に位置付けられた外面層23と、内面層21と外面層23との間に介在し、金属からなる中間層22とから構成される単一のフィルム、すなわち、三層構造のラミネートフィルムで形成されている。内面層21は、一例として、ヒートシール可能な熱可塑性樹脂であるポリプロピレンからなり、厚みが30〜120μmである。中間層22は、一例として、アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔からなり、厚みが30〜50μmである。外面層23は、一例として、ナイロン(登録商標)からなり、厚みが20〜40μmである。
図2と図3に示すように、外包材20は、電池要素10を取り囲み、一枚のラミネートフィルムの一方端部と他方端部とを重ね合わせることによって扁平形状の筒状体27を形成している。重ね合わせられたラミネートフィルムの一方端部と他方端部にて対向するラミネートフィルムの内面層21と外面層23とを熱溶着(ヒートシール)することによって、第1の熱溶着部24が筒状体の一方の開口部28から他方の開口部29まで延在するように筒状体27の外周部に形成されている。具体的には、図3において、上側(外側)に位置する一方の外包材20の内面層21と、下側(内側)に位置する他方の外包材20の外面層23とを熱溶着することによって、第1の熱溶着部24が、紙面に対して垂直方向に延びるように筒状体27の外周部の一部に形成されている。なお、この場合、内面層21と外面層23はともにヒートシール可能な熱可塑性樹脂(ポリプロピレンなど)からなるのが好ましい。また、この実施の形態では、図3に示すように、上側(外側)に位置する一方の外包材20の端部は、第2の接続端子部材32が突出する方向の側において第1の熱溶着部24の箇所で露出しているが、この形態に限定されるものではない。例えば、図3では下側(内側)に位置する他方の外包材20の端部を、上側(外側)に位置付けて、第2の接続端子部材32が突出する方向の側と反対側において、すなわち、第2の接続端子部材32の根元側において他方の外包材20の端部が露出するようにしてもよい。
一方、図2と図4に示すように、筒状体27の一方の開口部28と他方の開口部29にて対向するラミネートフィルムの内面層21同士を熱溶着することによって、第2の熱溶着部25が筒状体27の一方の開口部28と他方の開口部29に形成されている。
このようにして外包材20の内部に電池要素10が収容され、外包材20は第1の熱溶着部24と第2の熱溶着部25にて密封されている。ラミネートフィルムは、軽量でかつ優れた可撓性を有し、外部からの水分等に対して優れた遮断機能とシール性を有するものである。
図2〜図3に示すように、正極接続端子30は、外包材20の内側に配置され、電池要素10の正極集端部113に電気的に接続され、板状の内部リードである第1の接続端子部材31と、外包材20の外側に配置された外部リードである第2の接続端子部材32と、貫通孔201、202を通じて外包材20を貫通するとともに、貫通孔311、312を通じて第1の接続端子部材31を貫通し、貫通孔321、322を通じて第2の接続端子部材32を貫通することにより、第1の接続端子部材31および第2の接続端子部材32を電気的に接続する二つの接続部材33、34とを備えている。第1の接続端子部材31および第2の接続端子部材32は、外包材20を挟むように配置されている。
この実施の形態では、第2の接続端子部材32は、図2と図4に示すように筒状体27の一方の開口部28の上に延在せず、図2と図3に示すように筒状体27の外周部に沿って外方へ突出するように延在している。図2〜図4に示すように、接続部材33、34は、筒状体27の外周部に設けられており、この実施の形態では、筒状体27の外周部のうち、第1の熱溶着部24の箇所に設けられている。
第1の接続端子部材31には、それぞれ、平面形状が円形状の貫通孔311、312が形成されている。第2の接続端子部材32には、それぞれ、平面形状が円形状の貫通孔321、322が形成されている。
第1の接続端子部材31の貫通孔311と第2の接続端子部材32の貫通孔321とが対向するとともに、第1の接続端子部材31の貫通孔312と第2の接続端子部材32の貫通孔322とが対向している。
接続部材33は、芯部331と、芯部331の一方端に形成され、芯部331の外径よりも相対的に大きな外径を有する内側鍔部332と、芯部331の他方端に形成され、芯部331の外径よりも相対的に大きな外径を有する外側鍔部333とを有している。外側鍔部333は予め形成されたものであり、内側鍔部332は後述するかしめ止めによって形成される。
第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32は、電池要素10の長さ方向の端部において、外包材20を介して互いに対向するように配置されている。
なお、外包材20の外表面に接触しない側の第2の接続端子部材32の端部には、組電池のバスバーや外部負荷等と接続するための貫通孔323が形成されている。
以上のように構成されているので、接続部材33の内側鍔部332および外側鍔部333を貫通孔311、321にそれぞれ係合させるとともに、接続部材34の内側鍔部342および外側鍔部343を貫通孔312、322にそれぞれ係合させることにより、対向する第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32との間に外包材20を挟持するように配置することができる。
外側鍔部333は、芯部331の端部に予め所定の大きさで形成されたものであるが、内側鍔部332は、後述する接続部材33のかしめ止めにより、芯部331の先端部が軸方向に押し潰されることによって新たに形成されたものである。外側鍔部333は幅が大きく厚みが均一で外表面が平坦なのに比べると、内側鍔部332は幅と厚みが小さく、外表面には凹凸を有している。
芯部331は、かしめ止めした際に芯部331が軸方向に押圧されることにより、芯部331の直径が大きくなっている。ただし、第1の接続端子部材31の貫通孔311の内径は変わらない。これは後述する第1の接続端子部材31、第2の接続端子部材32、および、接続部材33、34の材質の違いにも影響される。これにより、芯部331には、貫通孔321の近傍に直径が異なる段差部が形成される。貫通孔321の近傍にある第2の接続端子部材32の部分が段差部に係合されることにより、接続部材33と第2の接続端子部材32との確実な接触が図られ、接触抵抗の低減に寄与することができる。
なお、第1の接続端子部材31の材質を変えることによって第1の接続端子部材31側の芯部にも段差部を形成することができる。
接続部材33において外側鍔部333が芯部331と予め一体的に形成されているのに加えて、内側鍔部332もかしめ止めされるリベット構造であることから、芯部331と一体的に形成されることになり、たとえば、ボルトナット等による締結構造や樹脂等による接着構造に比べて、外表面となる外側鍔部333を経て外部から水分が進入するのをより効果的に防ぐことができる。これにより、正極接続端子30の優れたシール性、導電性を実現することができる。また、接触抵抗を低減することができるとともに、熱膨張係数の違いによる熱変形を防止することができる。
第1の接続端子部材31は、比較的厚みのある板状の部材であって、複数の正極集電体111の端部が集約された正極集端部113の厚みと同等かそれよりも大きくなるように、たとえば、0.3〜3mmに設定されている。また、第1の接続端子部材31は、正極集電体111と同じ材質のアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成されている。
第2の接続端子部材32は、比較的厚みのある板状の部材であって、第1の接続端子部材31の厚みと同等で、たとえば、0.3〜3mmに設定されている。また、第2の接続端子部材32は、銅または銅合金により形成されている。なお、第2の接続端子部材32を銅または銅合金で形成すると、高電圧下での使用における接触抵抗を低減させる上で好ましい。
接続部材33は、芯部331の断面形状が円形状であって、その直径が2〜6mmに設定されている。また、接続部材33は、第1の接続端子部材31と同じ材質のアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成されている。
なお、接続部材34も、接続部材33と同様にして、芯部341とその両端に内側鍔部342および外側鍔部343を有している。
第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32の長手方向の寸法は、ほぼ同じであるとともに、電池要素10の幅方向の寸法とほぼ同じである。また、第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32の幅方向の寸法は、ほぼ同じである。第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32の厚み方向の寸法もほぼ同じである。
第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32は、長さ方向に互いにずらした状態で対向されており、第2の接続端子部材32の一方端部が外包材20の面方向に沿って突出するように配置されている。第2の接続端子部材32の突出した一方端部において、組電池のバスバーや外部負荷等と電気的に接続される。
このように、本発明の一つの実施の形態であるリチウムイオン二次電池1では、第2の接続端子部材32は、外包材20の第2の熱溶着部25から突出して外部に引き出されたものではなく、外包材20の主平面上からその面方向に沿って外部に引き出されたものである。
なお、図2に示される負極接続端子40も、上述した正極接続端子30と同様の構造を有する。図2に示すように、正極接続端子30と同様にして、負極接続端子40においても、第2の接続端子部材42には、接続部材43、44が配置されている。外包材20の外表面に接触しない側の第2の接続端子部材42の端部には、組電池のバスバーや外部負荷等と電気的に接続するための貫通孔423が形成されている。この実施の形態では、第2の接続端子部材42は、図2に示すように筒状体27の他方の開口部29の上に延在せず、図2に示すように筒状体27の外周部に沿って外方へ突出するように延在している。図2に示すように、接続部材43、44は、筒状体27の外周部に設けられている。
負極側の第1の接続端子部材(41)(図示せず)は、比較的厚みのある板状の部材であって、複数の負極集電体121の端部が集約された負極集端部123の厚みと同等かそれよりも大きくなるように、たとえば、0.3〜3mmに設定されており、負極集電体121と同じ材質の銅または銅合金により形成されている。また、負極側の第2の接続端子部材42は、比較的厚みのある板状の部材であって、第1の接続端子部材(41)の厚みと同等で、たとえば、0.3〜3mmに設定されている。さらに、第2の接続端子部材42は、銅または銅合金により形成されている。
負極側の接続部材43、44は、負極側の第1の接続端子部材(41)および第2の接続端子部材42と同じ材質の銅または銅合金で形成されている。第1の接続端子部材(41)および第2の接続端子部材42と接続部材43、44に同じ材質を用いることにより、接触抵抗を低減することができるとともに、熱膨張係数の違いによる熱変形を防止することができる。
図3と図4に示されるように、第1の接続端子部材31、外包材20、第2の接続端子部材32、および、接続部材33、34で囲まれる空間にはシール部材51、52が設けられている。すなわち、第1の接続端子部材31と外包材20との間には、接続部材33、34の芯部331、341の周囲で貫通孔201、202の一部を充填するようにシール部材51が設けられている。第2の接続端子部材32と外包材20との間には、接続部材33、34の芯部331、341の周囲で貫通孔201、202の一部を充填するようにシール部材52が設けられている。シール部材51、52は外包材20の内面層21と同様の材質、たとえば、ポリプロピレンからなる。このシール部材51、52により、接続部材33、34の周りにおけるシール性と絶縁性を向上させることができる。
以上のように構成されたリチウムイオン二次電池1は、要約すれば、電池要素10と、電池要素10を収容する外包材20と、電池要素10の正極11および負極12のそれぞれに電気的に接続された正極接続端子30および負極接続端子40とを備える。正極接続端子30および負極接続端子40のそれぞれは、外包材20の内側に配置され、電池要素10の正極11および負極12のそれぞれに電気的に接続された第1の接続端子部材31、41と、外包材20の外側に配置された第2の接続端子部材32、42と、外包材20を貫通し、第1および第2の接続端子部材31および32、41および42を電気的に接続する接続部材33、34、43、44とを含む。外包材20は、電池要素10を取り囲み、単一の可撓性フィルムの一方端部と他方端部とを重ね合わせることによって筒状体27を形成している。可撓性フィルムは、電池要素10に面する側に位置付けられ、合成樹脂からなる内面層21と、当該リチウムイオン二次電池1の外側に位置付けられ、合成樹脂からなる外面層23と、内面層21と外面層23との間に介在し、金属からなる中間層22とを含む。
重ね合わせられた可撓性フィルムの一方端部と他方端部にて対向する可撓性フィルムの内面層21と外面層23とを熱溶着することによって、第1の熱溶着部24が筒状体27の一方の開口部28から他方の開口部29まで延在するように筒状体27の外周部に形成されている。筒状体27の一方と他方の開口部28、29にて対向する可撓性フィルムの内面層21同士を熱溶着することによって、第2の熱溶着部25が筒状体の一方と他方の開口部28、29に形成されている。
第2の接続端子部材32、42は、筒状体27の一方と他方の開口部28、29の上に延在せず、筒状体27の外周部に沿って外方へ突出するように延在している。接続部材33、34、43、44は、筒状体27の外周部に設けられている。
このように構成されたリチウムイオン二次電池1においては、第1の熱溶着部24が、外包材20によって形成された筒状体27の外周部に位置付けられているので、第1の熱溶着部24にて露出している可撓性フィルムの端面、特に金属からなる中間層22の端面は、筒状体27の外周部の上に存在する。一方、第2の接続端子部材32、42は、筒状体27の外周部に沿って外方へ突出するように延在している。このため、第1の熱溶着部24にて露出している金属からなる中間層22の端面に、第2の接続端子部材32、42の突出している部分が接触するのを防止することができる。
また、第2の熱溶着部25が筒状体27の一方と他方の開口部28、29に位置付けられているので、第1の熱溶着部24にて露出している可撓性フィルムの端面、特に金属からなる中間層22の端面は、筒状体27の一方と他方の開口部28、29に存在する。一方、第2の接続端子部材32、42の突出している部分は、筒状体27の一方と他方の開口部28、29の上に延在していない。このため、第2の熱溶着部25にて露出している金属からなる中間層22の端面に、第2の接続端子部材32、42の突出している部分が接触するのを防止することができる。
さらに、第1の熱溶着部24は、筒状体27の一方の開口部28から他方の開口部29まで延在するように筒状体27の外周部に位置付けられているので、外包材20の周辺部に存在しない。これに対して、第2の熱溶着部25は、筒状体27の一方と他方の開口部28、29に位置付けられているので、外包材20の周辺部に位置付けられることになるが、外包材20の両端部に存在する。このため、熱溶着部は、外包材20の四方周辺部の一部である両端部に存在する。これにより、電池パックの外部導体等に接触する可能性のある熱溶着部の箇所を減らすことができる。
以上のことから、リチウムイオン二次電池1の外包材20の熱溶着部が第2の接続端子部材32、42等の外部リードや外部導体に接触して短絡するのを防止することが可能になる。
また、この実施の形態では、接続部材33、34、43、44は、第1の熱溶着部24に設けられている。このように構成することにより、リチウムイオン二次電池1の外包材20の熱溶着部が第2の接続端子部材32、42等の外部リードや外部導体に接触して短絡するのを防止することができるだけでなく、接続部材33、34、43、44が第1と第2の接続端子部材31、32、41、42を介して外包材20を押圧して挟持することによって、外包材20の第1の熱溶着部24における密着性と封止性を高めることができる。
図5は、本発明の蓄電デバイスの第2の実施の形態であるリチウムイオン二次電池において図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図である。
図5に示すように、第2の接続端子部材32は、第1の熱溶着部24が形成される箇所の筒状体27の外周部ではなく、第1の熱溶着部24が形成されない箇所の筒状体27の外周部に設けられてもよい。この実施の形態では、第2の接続端子部材32が設けられる筒状体27の外周部と反対側の外周部に第1の熱溶着部24が形成されている。
図6は、本発明の蓄電デバイスの第3の実施の形態であるリチウムイオン二次電池において図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図である。
図6に示すように、図3に示された第1の熱溶着部24と異なった形態で第1の熱溶着部26が形成されている。この実施の形態では、ラミネートフィルムの一方端部と、ラミネートフィルムの折り返された他方端部とを重ね合わせることにより対向するラミネートフィルムの内面層21同士を熱溶着することによって、第1の熱溶着部26が筒状体の一方の開口部28から他方の開口部29まで延在するように筒状体27の外周部に形成されている。具体的には、図6において、上側(外側)に位置する一方の外包材20の内側に面する内面層21と、下側(内側)に位置し、ラミネートフィルムの端部を折り返すことによって外側に面するように位置付けられた外包材20の内面層21とを熱溶着することによって、第1の熱溶着部26が、紙面に対して垂直方向に延びるように筒状体27の外周部の一部に形成されている。そして、第2の接続端子部材32が、第1の熱溶着部26が形成される箇所の筒状体27の外周部に設けられている。
図7は、本発明の蓄電デバイスの第4の実施の形態であるリチウムイオン二次電池において図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図である。
図7に示すように、第2の接続端子部材32が、第1の熱溶着部26が形成される箇所の筒状体27の外周部ではなく、第1の熱溶着部26が形成されない箇所の筒状体27の外周部に設けられてもよい。この実施の形態では、第2の接続端子部材32が設けられる筒状体27の外周部と反対側の外周部に第1の熱溶着部26が形成されている。
図8は、本発明の蓄電デバイスの第5の実施の形態であるリチウムイオン二次電池において図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図である。
図8に示すように、第2の接続端子部材32が、第1の熱溶着部24が形成される筒状体27の外周部と同じ側の外周部であって、第1の熱溶着部24が形成された箇所から離れた別の箇所の筒状体27の外周部に設けられてもよい。なお、この場合、図8に示す第1の熱溶着部24の箇所にて上側(外側)に位置する一方の外包材20の端部が、下側(内側)に位置する他方の外包材20の端部から剥離して、筒状体27の外周部から離れて、第2の接続端子部材32の突出する方向の側へ延在しないように留意する必要がある。
なお、図5〜図8で示される実施の形態においてその他の構成は、図1〜図4で示される第1の実施の形態と同様である。
上記の第1〜第5の実施形態では、電池要素10は、短冊状の正極、短冊状のセパレータおよび短冊状の負極の積層体、いわゆる枚葉構造の積層体から構成されているが、長尺状のセパレータを九十九折りして、短冊状の正極と短冊状の負極とを交互に介在させることによって構成してもよい。また、電池要素の構造として、長尺状の正極、長尺状のセパレータおよび長尺状の負極を巻回してなる巻回型構造を採用してもよい。たとえば、巻回軸に沿って正極、負極の集電体の端部を互いに反対方向に引き出して、その引き出し部に上記の実施形態のような正極接続端子、負極接続端子を電気的に接続すれば、本発明の構成を適用することができる。
上記の第1〜第5の実施形態では、蓄電要素としてリチウムイオン二次電池1の電池要素10に適用した例を説明したが、リチウム二次電池、ポリマー二次電池などの電池要素に適用してもよく、電気二重層キャパシタなどの蓄電デバイスに用いられる蓄電要素に適用してもよく、蓄電要素は特に限定されない。
図1に示されるセパレータ13としては、特に限定されるべきものではなく、従来から公知のものを用いることができる。なお、本発明においては、セパレータは、その名称によって限定されるべきものではなく、セパレータの代わりにセパレータとしての機能(役割)を有するような固体電解質やゲル状電解質を用いてもよい。また、アルミナやジルコニアなどの無機材料を含有させたセパレータを用いてもよい。
正極活物質112としては、コバルト酸リチウム複合酸化物(LCO)以外に、マンガン酸リチウム複合酸化物(LMO)、ニッケル酸リチウム複合酸化物(LNO)を用いてもよい。また、正極活物質112としてLNMCOといった3元系材料やLMNO,LMCO,LNCOといった2元系材料を用いてもよい。さらに、正極活物質112は、これらの主材料を混合したものでもよい。正極活物質112は、LiFePOといったオリビン系材料でもよい。
負極活物質122の炭素材料としては、グラファイトやハードカーボンなどが用いられる。また、負極活物質122は、これらの主材料を混合したものでもよい。負極活物質122はチタン酸リチウムのようなセラミックや合金系材料でもよい。
上記の第1〜第5の実施形態では、外包材20として三層構造からなるラミネートフィルムを用いているが、外包材20の内面層21と中間層22との間、中間層22と外面層23との間に接着層を介在させてもよい。また、中間層22の内側に複数層からなる内面層21を配置してもよい。中間層22の外側に複数層からなる外面層23を配置してもよい。中間層22を多層構造にしてもよい。中間層22の材質としては、水分などに対してバリア性を有し、可撓性と強度に優れた金属であればよく、ステンレス鋼、ニッケルまたはニッケル合金、銅または銅合金、鉄または鉄合金などでもよい。中間層22としては、予め箔状または薄板状に形成されたものを用いてもよいが、薄膜やめっき層によって形成されたものでもよい。
内面層21は、耐電解液性とヒートシール性に優れた熱可塑性樹脂であればよく、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、アイオノマー等の樹脂でもよい。外面層23は、電気絶縁性に優れた絶縁樹脂であればよく、ポリエステル(PETなど)、その他のポリアミド等の樹脂でもよい。
上記の第1〜第5の実施形態では、正極側の第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32とは異なる材質であるが、同じ材質でもよい。たとえば、第2の接続端子部材32の材質を第1の接続端子部材31の材質と同様にアルミニウムまたはアルミニウム合金にした場合には、軽量化の面で有利である。
負極側の第1の接続端子部材(41)と第2の接続端子部材42とは同じ材質であるが、異なる材質でもよい。銅または銅合金からなる第2の接続端子部材42の表面上にニッケルめっきや錫めっきを施してもよい。
第2の接続端子部材32の形状については、自由な形状を採用することが可能である。上記の実施形態では、第2の接続端子部材32の形状として、直線方向に延在する平板状を採用しているが、平板状に限定されず、外包材20の外表面に接触しない側の端部、すなわち、図2〜図8に示される貫通孔323が形成される側の端部を鍵状に屈曲させたり、円弧状に湾曲させたり、あるいは、二股に分岐させたりしてもよい。また、第2の接続端子部材32の長さ方向の寸法、幅方向の寸法、厚み方向の寸法は、図3〜図8に示されるように全体にわたって均一でなくてもよく、たとえば、どこか一箇所に肉薄部、肉厚部を形成してもよい。
第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32の長手方向の寸法、幅方向の寸法、厚み方向の寸法、これらの寸法の大小関係については、上記の実施形態に限定されず、任意に設定することができる。たとえば、第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32の材質が異なる場合には、長手方向の寸法、幅方向の寸法、または、厚み方向の寸法を第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32とで異ならせた方がよい場合もあり、これらの寸法は第1の接続端子部材31と第2の接続端子部材32の材質の許容電流等に応じて適宜設定される。
上記の第1〜第5の実施形態のように正極接続端子30の第2の接続端子部材32と負極接続端子40の第2の接続端子部材42とを同一方向に引き出すものに限定されず、第2の接続端子部材32と第2の接続端子部材42を互いに反対方向に引き出したり、非対称な方向に引き出してもよい。
接続部材33、34の内側鍔部332、342を第1の接続端子部材31の貫通孔311、312に係合させる手段としては、かしめ止めに限らず、ネジやボルトナット止め、超音波溶接、レーザー溶接等の手段を採用してもよい。
第1の接続端子部材31の内側鍔部332、342の外表面の凹凸を平坦化するために、かしめ止めした後にプレス加工してもよい。また、第1の接続端子部材31の内側鍔部332、342の外表面にレーザー溶接、樹脂コーティング、半田付けなどを施してもよい。
上記の第1〜第5の実施形態では、正極接続端子30側に2個の接続部材33、34、負極接続端子40側に2個の接続部材43、44を設けているが、個数については特に限定されない。ただし、リチウムイオン二次電池1が、たとえば、激しい振動を伴う用途に用いられた場合には、振動による第2の接続端子部材32、42の回転を防止するためには、接続部材の数は、正極接続端子30側、負極接続端子40側のそれぞれにおいて、少なくとも2個以上であることが好ましい。また、接続部材33と34、43と44の間隔は、任意であるが、激しい振動にも耐えうる充分な機械的強度が得られるように適宜設定される。
上記の第1〜第5の実施形態では、芯部331、341の断面形状は円形であるが、たとえば、多角形状などでもよい。芯部331、341の断面形状が多角形状であれば、振動による接続部材33、34の回転を防止するのに有効である。また、芯部331、341の直径は同じでなくてもよい。
また、外包材20の内面層21の損傷を防止するために、第1の接続端子部材31の表面に面取り加工や曲面加工を施しておくことが好ましい。
シール部材51、52は、耐電解液性とシール性に優れた熱可塑性樹脂であればよく、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ナイロン、アイオノマー等の樹脂でもよい。
また、シール部材51、52は、上記のような絶縁樹脂でもよいが、天然ゴムや合成ゴムのような弾性材料でもよい。これにより、芯部331、341の周りにおける応力緩和を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものであることが意図される。
本発明の蓄電デバイスは、自動車や二輪車などの激しい振動を伴う用途で用いられるものに適している。すなわち、特許文献1の従来例に開示されるような、外包材の熱溶着されたヒートシール部から接続端子を突出させる構造、言い換えれば、外包材同士が化学的に接合されることにより、接続端子を挟持する構造では、外部からの激しい振動により、電池要素と接続端子も激しく振動し、ヒートシール部のシール性の低下が生じる恐れがある。これに対して、本発明の蓄電デバイスでは、接続端子の第1の接続端子部材と第2の接続端子部材とが機械的・電気的に接合されるとともに、第1の接続端子部材と第2の接続端子部材との間で外包材を挟持する構造であるので、外部からの激しい振動に対しても外包材を強固に保持するとともに高いシール性を維持し、かつ、簡易な構成で高い絶縁性も維持することができる。したがって、本発明の蓄電デバイスは、100V以上の高電圧下、たとえば、500〜1000Vで用いられるのに適している。
本発明の蓄電デバイスの第1の実施の形態であるリチウムイオン二次電池の電池要素を示す断面図である。 本発明の蓄電デバイスの第1の実施の形態であるリチウムイオン二次電池を示す平面図である。 図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図である。 図2のIV−IV線に沿った方向から見た部分断面図である。 本発明の蓄電デバイスの第2の実施の形態であるリチウムイオン二次電池において図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図である。 本発明の蓄電デバイスの第3の実施の形態であるリチウムイオン二次電池において図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図である。 本発明の蓄電デバイスの第4の実施の形態であるリチウムイオン二次電池において図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図である。 本発明の蓄電デバイスの第5の実施の形態であるリチウムイオン二次電池において図2のIII−III線に沿った方向から見た断面図である。 従来のシート状リチウムイオン二次電池を示す斜視図である。 図9のX−X線における部分断面図である。
符号の説明
1:リチウムイオン二次電池、10:電池要素、11:正極、12:負極、20:外包材、24,26:第1の熱溶着部、25:第2の熱溶着部、27:筒状体、28,29:開口部、30:正極接続端子、40:負極接続端子、31,41:第1の接続端子部材、32,42:第2の接続端子部材、33,34,43,44:接続部材、113:正極集端部、123:負極集端部。

Claims (2)

  1. 蓄電要素と、前記蓄電要素を収容する外包材と、前記蓄電要素の正極および負極のそれぞれに電気的に接続された正極接続端子および負極接続端子とを備えた蓄電デバイスであって、
    前記正極接続端子および前記負極接続端子のそれぞれは、前記外包材の内側に配置され、前記蓄電要素の正極および負極のそれぞれに電気的に接続された第1の接続端子部材と、前記外包材の外側に配置された第2の接続端子部材と、前記外包材を貫通し、前記第1および第2の接続端子部材を電気的に接続する接続部材とを含み、
    前記外包材は、前記蓄電要素を取り囲み、単一の可撓性フィルムの一方端部と他方端部とを重ね合わせることによって筒状体を形成しており、
    前記可撓性フィルムは、前記蓄電要素に面する側に位置付けられ、合成樹脂からなる内面層と、当該蓄電デバイスの外側に位置付けられ、合成樹脂からなる外面層と、前記内面層と前記外面層との間に介在し、金属からなる中間層とを含み、
    前記重ね合わせられた前記可撓性フィルムの一方端部と他方端部にて対向する前記可撓性フィルムの内面層と外面層または内面層とを熱溶着することによって、第1の熱溶着部が前記筒状体の一方の開口部から他方の開口部まで延在するように前記筒状体の外周部に形成され、前記筒状体の一方と他方の開口部にて対向する前記可撓性フィルムの内面層同士を熱溶着することによって、第2の熱溶着部が前記筒状体の一方と他方の開口部に形成され、
    前記第2の接続端子部材は、前記筒状体の一方と他方の開口部の上に延在せず、前記筒状体の外周部に沿って外方へ突出するように延在し、前記接続部材は、前記筒状体の外周部に設けられている、蓄電デバイス。
  2. 前記接続部材は、前記第1の熱溶着部に設けられている、請求項1に記載の蓄電デバイス。
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