JP2010079999A - 光ディスク用紫外線硬化型組成物および光ディスク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光ディスクの最外層に使用する組成物であって、テトラヒドロフランとメチルテトラヒドロフランとの共重合ポリエーテルポリオール(a)と、分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物(b)と、ヒドロキシル基および(メタ)アクリロイル基を有する化合物(c)とからなるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)を含有し、前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)の含有量が0.1〜15質量%である光ディスク用紫外線硬化型組成物により、組成物の気泡性や液切れ性を悪化させることなく好適に相溶し、好適にスリップ剤として作用することにより優れた滑り性を実現できる。
【選択図】 なし
Description
ート化合物および水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する組成物が開示されている(特許文献3参照)。しかし、当該接着剤組成物の硬化被膜は好適な滑り性が得られないため、厚膜の光透過層として光ディスクの最外層に適用できないものであった。
テトラヒドロフランとメチルテトラヒドロフランとの共重合ポリエーテルポリオール(a)、分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物(b)、および、ヒドロキシル基と(メタ)アクリロイル基とを有する化合物(c)からなるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)を含有し、前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)の含有量が0.1〜15質量%である光ディスク用紫外線硬化型組成物を提供するものである。
本発明に使用するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)は、テトラヒドロフランとメチルテトラヒドロフランとの共重合ポリエーテルポリオール(a)、分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物(b)、および、ヒドロキシル基と(メタ)アクリロイル基とを有する化合物(c)からなるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーである。
本発明に使用する共重合ポリエーテルポリオール(a)は、テトラヒドロフランとメチルテトラヒドロフランとの共重合により得られるポリエーテルポリオールである。メチルテトラヒドロフランとしては、2−メチルテトラヒドロフラン及び3−メチルテトラヒドロフランのいずれであってもよく、これらを併用しても良い。本発明においては、共重合ポリエーテルポリオール(a)を使用することにより、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)が塗膜の表面ないしその近傍に偏在し、スリップ剤として作用することにより優れた滑り性を実現できる。更に、当該ポリエーテルポリオール部分はウレタン(メタ)アクリレート(X)の骨格の一部として組成物中に包含されるため、無機微粒子やシラン化合物のように起泡性や液切れ性を悪化させることなく、好適に光ディスク用組成物中に相溶する。
分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物としては、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、シクロヘキサンジイソシアネート、ビス(イソシアナトシクロヘキシル)メタン、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネートなどのポリイソシアネート類が挙げられる。なかでも、分子内に2個のイソシアネート基を有するジイソシアネート化合物を好ましく使用でき、特にトリレンジイソシアネートは、色相の悪化が無く、かつ光線透過性も低下することがないため特に好ましい。
ヒドロキシル基と(メタ)アクリロイル基とを有する化合物としては、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等があり、さらにこれらの(メタ)アクリレートと2個以上のヒドロキシル基を有する化合物とを反応させて得られる化合物でも良い。あるいは2個以上のヒドロキシキル基を有する化合物と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる化合物でも良く、例えばグリシジルエーテル化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応物、グリコール化合物のモノ(メタ)アクリレート体等が挙げられる。
本発明の紫外線硬化型組成物には、上記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)以外のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーや、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー等の他の(メタ)アクリレートオリゴマーを含有してもよい。なかでも、高い弾性率を得やすく、最外層として好適な硬化被膜を形成しやすいことから、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーを好ましく使用できる。
で表される構造単位の少なくとも一種と、
式(3)〜(4)
で表される構造単位とからなり、
前記式(1)で表される構造単位中のY1が、式(1)〜(2)で表される他の構造単位のZ1〜Z3のいずれか又は式(3)中のZ4に結合し、
前記式(2)で表される構造単位中のY2〜Y3が、それぞれ水素原子、あるいは、式(1)〜(2)で表される他の構造単位のZ1〜Z3のいずれか又は式(3)中のZ4に結合し、
前記式(1)〜(2)で表される構造単位中のZ1〜Z3が、それぞれ式(1)〜式(2)で表される他の構造単位中のY1〜Y3のいずれか又は式(4)中のY4と結合した分岐エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー(E1)を使用することが好ましい。
で表されるエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー(E2)とのエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー混合物として使用されても良い。通常、分岐エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー(E1)の製造時に、式(5)で表されるエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー(E2)が生成するため、両者の混合物を使用することが製造工程上有利である。
で表される分岐エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーを有することが反応制御が容易となるため好ましい。なかでも、X6〜X8がC(CH3)2であり、R11〜R16が水素原子のものが、安価に製造できると共に反応制御が容易となるため特に好ましい。
(1−1)芳香族二官能エポキシ樹脂のジアクリレート(A2)、
(1−2)(1−2−1)芳香族二官能エポキシ樹脂のモノアクリレート(A1)
および/または
(1−2−2)前記(A1)および(A2)以外の
芳香族二官能エポキシ樹脂(B)、
および
(1−3)リン系触媒(C)
を含有する混合物中の芳香族二官能エポキシ樹脂のジアクリレート(A2)中の水酸基とアクリロイル基とを、或いは、芳香族二官能エポキシ樹脂のジアクリレート(A2)および芳香族二官能エポキシ樹脂のモノアクリレート(A1)中の水酸基とアクリロイル基とを反応させて水酸基、アクリロイル基およびエポキシ基を有する分岐エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー中間体(e1)を含有する反応混合物を得た後、該反応混合物と不飽和モノカルボン酸とを混合し、該反応混合物中の分岐エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー中間体(e1)のエポキシ基と前記不飽和モノカルボン酸中のカルボキシル基とを反応させて得ることができる。
テトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂等のビフェノール型エポキシ樹脂;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂;ジシクロペンタジエン変性の芳香族二官能エポキシ樹脂;ジヒドロキシナフタレン類をエポキシ化してなるジヒドロキシナフタレン型エポキシ樹脂;芳香族二価カルボン酸のグリシジルエステル型樹脂;キシレノールから誘導された二官能エポキシ樹脂、ナフタレンアラルキルエポキシ樹脂;これら芳香族二官能エポキシ樹脂をジシクロペンタジエンで変性したエポキシ樹脂;これら芳香族二官能エポキシ樹脂をジカルボン酸類で変性したエステル変性エポキシ樹脂等が挙げられる。
で表される基であり、D1はそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を表す。]
で表される基であり、D2はそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を表す。]
で表される基であり、B2は、式(x)
で表される基であり、C1は、式(xi)
又は、式(xii)
で表される基であり、D3はそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を表す。]
本発明においては、エポキシ(メタ)アクリレートやウレタン(メタ)アクリレートと併用して、一分子中に一の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートモノマー(以下、単官能(メタ)アクリレートと略記する)や、一分子中に二個の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートモノマー(以下、二官能の(メタ)アクリレートと略記する。)、更には一分子中に三以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートモノマー(以下、多官能の(メタ)アクリレートと略記する。)を使用することで、所望の粘度、硬化後の弾性率を有する組成物を得ることができる。
本発明の光透過層用紫外線硬化型組成物中には、エポキシ(メタ)アクリレートおよび上記単官能、二官能又は多官能(メタ)アクリレートの以外に、公知の光重合開始剤、及び熱重合開始剤等を用いる事が出来る。
本発明の光ディスクは、最外層として、上記紫外線硬化型組成物を使用することにより、好適な滑り性を実現できるため、傷が付きにくく、また指紋等による汚染が生じた際にもふき取りが容易となる。上記紫外線硬化型組成物は、基板上に、少なくとも光反射層と光透過層とが形成され、ブルーレーザーにより記録再生が可能な光ディスクにおいて、最外層が前記光透過層である場合に、当該光透過層として好適に使用できる。
以下、本発明の光ディスクの具体例として、単層型光ディスク及び二層型光ディスクの具体的構成の一例を以下に示す。
まず、ポリカーボネート樹脂を射出成形することによって、記録トラック(グルーブ)と呼ばれるレーザー光をトラッキングするための案内溝を有する基板1を作製する。次に基板1の記録トラック側の表面に、銀合金などをスパッタまたは蒸着することにより光反射層2を成膜する。この上に本発明の紫外線硬化型組成物を塗布し、ディスクの片面または両面から紫外線を照射して、紫外線硬化型組成物を硬化させ、光透過層3を形成し、図1の光ディスクを作製する。
まず、ポリカーボネート樹脂を射出成形にすることによって、記録トラック(グルーブ)と呼ばれるレーザー光をトラッキングするための案内溝を有する基板1を作製する。次に、基板1の記録トラック側の表面に、銀合金などをスパッタまたは蒸着することにより光反射層6を成膜する。
〔ウレタンアクリレート(UA1)の合成〕
撹拌機、ガス導入管、コンデンサーおよび温度計を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート444部、ジブチル錫ジアセテート、スミライザーBHT〔住友化学工業(株)製酸化防止剤〕およびメトキノン〔精工化学工業(株)製重合禁止剤〕を加え、均一に混合しながら徐々に昇温した。60℃に達したところで、ヒドロキシエチルアクリレート(計算分子量;116)を232部加えて3時間反応した後、PTG−L2000〔テトラヒドロフランとメチルテトラヒドロフランとの共重合により得られるポリエーテルポリオール、数平均分子量;2000、保土谷化学(株)製〕2000部を加え、80℃で3時間反応させ、ウレタンアクリレート(UA1)〔オリゴマー/酢酸ブチル=70/30%希釈時のガードナー粘度;V−W(25℃)、ガードナーカラー;1以下、重量平均分子量;10,219〕を得た。
〔ウレタンアクリレート(UA2)の合成〕
撹拌機、ガス導入管、コンデンサーおよび温度計を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート444部、ジブチル錫ジアセテート、スミライザーBHT〔住友化学工業(株)製酸化防止剤〕およびメトキノン〔精工化学工業(株)製重合禁止剤〕を加え、均一に混合しながら徐々に昇温した。60℃に達したところで、ヒドロキシエチルアクリレート(計算分子量;116)を232部加えて3時間反応した後、PTG−L3000〔テトラヒドロフランとメチルテトラヒドロフランとの共重合により得られるポリエーテルポリオール、数平均分子量;3000、保土谷化学(株)製〕3000部を加え、80℃で3時間反応させ、ウレタンアクリレート(UA2)〔オリゴマー/酢酸ブチル=70/30%希釈時のガードナー粘度;Y―Z2(25℃)、ガードナーカラー;1以下、重量平均分子量;15,442〕を得た。
〔エポキシアクリレート(EA1)の合成〕
温度計、攪拌機および環流冷却器を備えたフラスコに、フェノキシエチルアクリレート65.5gを入れ、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量189g/当量;大日本インキ化学工業株式会社製EPICLON850)189gを溶解し、重合禁止剤としてハイドロキノン0.1gを加えた後、アクリル酸50.7g(0.7mol)を仕込んだ。触媒としてトリフェニルホスフィン0.48gを添加し、攪拌を行いながら2時間で130℃まで昇温した。130℃で6時間保持した後、酸価が0mg/KOHになった事を確認した後、80℃まで降温してアクリル酸22.2g(0.3mol)を仕込んだ。1時間で再び130℃まで昇温してトリフェニルホスフィン0.48gを添加し4時間保持後、分岐エポキシアクリレート(EA1)を含有する淡黄色透明の樹脂状の反応混合物(酸価=0.2mg/KOH、酢酸ブチル希釈粘度(反応混合物/酢酸ブチル=80/20)=U2−V、エポキシ当量=15,000)を得た。
各サンプルについて、ガラス板上に硬化塗膜が100±10μmになるように塗布した後、高圧水銀灯(コールドミラー付き、ランプ出力120W/cm)を用いて窒素雰囲気中で1,000mJ/cm2で硬化させた。この硬化塗膜の弾性率をティー・エイ・インストルメント(株)社の自動動的粘弾性測定装置で測定し、25℃における動的弾性率E’を弾性率とした。
直径120mm、厚さ1.2mmの光ディスク基板を準備し、銀を主成分とするビスマスとの合金を20〜40nmの膜厚でスパッタした後、該金属反射膜上に、表2の各紫外線硬化型組成物をスピンコーターで膜厚が硬化後に100±10μmになるように塗布し、コールドミラー付き高圧水銀灯120W/cmを用いて照射量500mJ/cm2(アイグラフィックス社製光量計UVPF−36)の紫外線を2回照射、硬化して試験用ディスクサンプルを得た。
各サンプルで作製した光ディスクについて24時間放置後、HEIDON社製 トライボギアミューズを用い、静摩擦係数を測定した。
実施例及び比較例にて調整した組成物を500Paまで減圧した後5分間静置したときの液表面に発生する泡を目視で評価した。静置後に起泡による塗工欠陥が生じないものを○、塗工欠陥が生じたものを×とした。
実施例及び比較例にて調整した組成物の濁りを目視にて評価した。濁りが観察されないものを○、濁りが観察されたものを×とした。
ディスクへのコーティングに際して、紫外線硬化型組成物滴下・塗工後にディスク中心部キャップを外すプロセスでの液切れを評価した。キャップを外す際にディスク塗工面への液の飛散による塗工欠陥が生じなかったものを○、生じたものを×とした。
・UA1:合成例1にて合成したウレタンアクリレート
・UA2:合成例2にて合成したウレタンアクリレート
・EA1:合成例3にて合成したエポキシアクリレート
・EA2:ビスフェノールA型エポキシアクリレート「VR77」 昭和高分子(株)製
・UA3:ウレタンアクリレートオリゴマー「フォトマー6019」(G−PPG/IPDI/HEA,G−PPG:グリセリン変性したプロピレングリコールジアクリレート、IPDI:イソホロンジイソシアネート、HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレートを表す) コグニスジャパン製
・UA4:ウレタンアクリレートオリゴマー「フォトマー6008」(G−PPG/H12MDI/HEA,G−PPG:グリセリン変性したプロピレングリコールジアクリレート、H12MDI:水添ジフェニルメタンジイソシアネート、HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレートを表す) コグニスジャパン製
・BPE4−A:4モルのEO変性ビスフェノールAジアクリレート 第一工業製薬(株)製
・HPN:ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート
・PHE:フェノキシエチルアクリレート
・ACMO:アクリロイルモルホリン 興人(株)製
・KAYARAD MANDA:ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート 日本化薬(株)製
・Irg184:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン チバジャパン社製
・Irg369:2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホルノフェニル)−ブタン−1−オン チバジャパン社製
・PM−2:エチレンオキシド変性リン酸メタクリレート(日本化薬(株)製)
・GA:没食子酸(大日本住友製薬(株)製)
・TEGO Rad 2200N:反応性ポリシロキサン、degussa製、
・ビスコート3PA:トリス[2−(メタ)アクリロイルオキシエチル]ホスフェート 大阪有機化学工業(株)製
SH6062:γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン 東レ・ダウ・コーニング・シリコーン(株)製、
比較例1はウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)を含有していないために静摩擦係数が高いものであった。比較例2はウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)の代わりにシリコーン系スリップ剤を含有しており、静摩擦係数は良好な結果が得られてはいるが、起泡性、相溶性(濁り)、液切れが悪いものであった。比較例3はウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)を30部含有しており、静摩擦係数が比較的高く、また弾性率は低くなった。比較例4は、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する組成物であるが、その含有量が多いため静摩擦係数が高いものであった。更に粘度が低いために100±10μmになるように塗布すると均一な膜厚を形成できなかった。
2 光反射層
3 紫外線硬化型組成物の光透過層
5 光反射層
6 紫外線硬化型組成物の光透過層
Claims (7)
- 光ディスクの最外層に使用する紫外線硬化型組成物であって、
テトラヒドロフランとメチルテトラヒドロフランとの共重合ポリエーテルポリオール(a)と、分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物(b)と、ヒドロキシル基および(メタ)アクリロイル基を有する化合物(c)とからなるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)を含有し、前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(X)の含有量が0.1〜15質量%であることを特徴とする光ディスク用紫外線硬化型組成物。 - 前記ポリエーテルポリオール(a)が、2−メチルテトラヒドロフラン及び3−メチルテトラヒドロフランの少なくとも一種と、テトラヒドロフランとのポリエーテルポリオールである請求項1に記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。
- 前記ポリエーテルポリオールの水酸基価から算出される数平均分子量が500〜5000である請求項1又は2に記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。
- エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーを10〜40質量%含有する請求項1〜3のいずれかに記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。
- 前記エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーが、
式(1)〜(2)
で表される構造単位の少なくとも一種と、
式(3)〜(4)
で表される構造単位とからなり、
前記式(1)で表される構造単位中のY1が、式(1)〜(2)で表される他の構造単位のZ1〜Z3のいずれか又は式(3)中のZ4に結合し、
前記式(2)で表される構造単位中のY2〜Y3が、それぞれ水素原子、あるいは、式(1)〜(2)で表される他の構造単位のZ1〜Z3のいずれか又は式(3)中のZ4に結合し、
前記式(1)〜(2)で表される構造単位中のZ1〜Z3が、それぞれ式(1)〜式(2)で表される他の構造単位中のY1〜Y3のいずれか又は式(4)中のY4と結合した分岐エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー(E1)である請求項4に記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。 - 紫外線照射により硬化させた硬化物の弾性率が、1500〜4000MPaである請求項1〜5のいずれかに記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。
- 基板上に、光反射層及び光透過層が順に積層され、前記光透過層側からブルーレーザーを入射して情報の再生を行う光ディスクであって、
前記光透過層が、請求項1〜6のいずれかに記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物の硬化物からなることを特徴とする光ディスク。
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