JP4100453B2 - 光ディスク及び光ディスク用紫外線硬化型組成物 - Google Patents

光ディスク及び光ディスク用紫外線硬化型組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4100453B2
JP4100453B2 JP2007135335A JP2007135335A JP4100453B2 JP 4100453 B2 JP4100453 B2 JP 4100453B2 JP 2007135335 A JP2007135335 A JP 2007135335A JP 2007135335 A JP2007135335 A JP 2007135335A JP 4100453 B2 JP4100453 B2 JP 4100453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
acrylate
group
butylcatechol
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007135335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008004255A (ja
Inventor
大介 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2007135335A priority Critical patent/JP4100453B2/ja
Publication of JP2008004255A publication Critical patent/JP2008004255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4100453B2 publication Critical patent/JP4100453B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

本発明は、基板上に、少なくとも光反射層と光透過層とが形成され、前記光透過層を通してレーザー光により記録又は再生を行う光ディスクに関する。特に、370nm〜430nmの範囲内に発振波長を有する半導体レーザー(以下ブルーレーザーと称す)により記録又は再生を行う光ディスクに関する。
近年、情報技術の発展により大容量の情報記録の伝達が可能になった。これに伴い、大容量となる映像、音楽、コンピューターデータ等を記録及び再生出来る高密度大容量の光ディスクが要求されている。
高密度記録媒体として伸長を見せているDVD(Digital Versatile Disc)は厚さ0.6mmの2枚の基板を接着剤で貼り合わせた構造を有している。DVDにおいては高密度化を達成するため、CD(Compact Disc)に比べ短波長の650nmのレーザーを用い、光学系も高開口数化している。
しかし、HDTV(high definition television)に対応した高画質の映像等を記録または再生する為には更なる高密度化が必要となる。DVDの次世代に位置する更なる高密度記録の方法及びその光ディスクの検討が行われており、DVDよりも更に短波長のブルーレーザー及び高開口数の光学系を用いる新しい光ディスク構造による高密度記録方式が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
この新しい光ディスクはポリカーボネート等のプラスチックで形成される透明又は不透明の基板上に記録層を形成し、次いで記録層上に約100μmの光透過層を積層してなり、該光透過層を通して記録光又は再生光が、あるいはその両方が入射する構造の光ディスクである。この光ディスクの光透過層には、生産性の観点から、紫外線硬化型組成物を使用することがもっぱら研究されている。
このような、ブルーレーザーにより記録又は再生を行う光ディスクとして、円形基板上に情報記録層及び光反射層を形成し、更に紫外線硬化型樹脂を塗布し、硬化させて光透過層を積層した光ディスクが提案されている。該技術では、光透過層形成材料としてカチオン重合性紫外線硬化型組成物が使用されている(特許文献1及び特許文献2参照)。しかしながら、カチオン重合性紫外線硬化型組成物は、紫外線照射により光反射層を腐食させやすいルイス酸を発生するため、光ディスクを長期間保存する場合の安定性が得られ難い欠点がある。光反射膜に用いる材料としては、400nm前後で高い反射率が求められることから、銀又は銀を主成分とする合金が使用されている。銀又は銀を主成分とする合金は化学物質による腐食等の化学変化を起こしやすいため、光反射層を形成する材料として銀又は銀を主成分とする合金を用いた場合、これに接する光透過層用の材料としてカチオン重合性紫外線硬化型組成物を用いることは好ましくない。
カチオン重合性紫外線硬化型組成物に換えて、通常のラジカル重合系である(メタ)アクリレート化合物と光重合開始剤を主成分とする紫外線硬化型組成物を使用した光ディスクの例が提案されている(特許文献3参照)。当該技術は、ウレタン(メタ)アクリレートとトリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレートを含有し、ブルーレーザーにより記録又は再生を行う光ディスクに適し、硬化収縮率が低く、低吸水性及び透明性に優れた活性エネルギー線硬化型組成物を開示するものである。しかし、光反射膜として銀又は銀合金を使用した光ディスクに当該組成物を適用した場合には、高温高湿環境下に長時間放置された後に腐食が発生したり、蛍光灯に曝露することにより光ディスクの反射率が低下する問題があった。
ところで、ブルーレーザー用の光ディスクではないが、貼り合わせ型の光ディスクに使用される紫外線硬化型組成物として、1分子中に1個の水酸基を含有する(メタ)アクリレートと二塩基酸無水物の反応物であるハーフエステル化合物と1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂との反応物と反応性希釈剤と光重合開始剤を含有する光ディスク貼り合わせ用紫外線硬化性接着剤組成物に関する技術が開示されている(特許文献4参照)。当該技術は、銀等からなる半透明反射膜を有する貼り合わせ型光ディスクにおいて、高い耐久性(信頼性)を有する接着剤組成物を提供することを目的としており、高温高湿環境下に放置した後も反射膜の外観変化が発生しないことが報告されている。しかしながら、当該技術は、ブルーレーザー用の光ディスクに関するものではなく、貼り合わせ型の光ディスク、例えばDVD−9等に関するものである。
紫外線硬化型組成物は、硬化時に発生する収縮のため基板に反りが発生し易い問題があるが、2枚の基板を紫外線硬化型組成物の接着層により貼り合わせるDVDの構成においては、紫外線硬化型組成物が硬化する際の歪みは、接着層の両側の基板の剛性により抑えられる。一方で、ブルーレーザー用光ディスクにおいては、光透過層の一面には、基板を備えた厚い構造が形成されるが、他の一面には剛直な基板は積層されておらず、表面コート層等の比較的薄い層が形成されるのが通常である。また、DVDの接着剤層は50μm程度の厚みであるが、ブルーレーザー用光ディスクの光透過膜は、更に厚い100μm前後の層厚で形成される。従って、DVD用の接着剤層として使用されていた紫外線硬化型組成物を、ブルーレーザー用の光ディスクとして、単に転用した場合には、大きく反りが生じる場合があった。
また、従来のCDやDVDにおいても、紫外線硬化型組成物による保護コート層や貼り合わせの接着剤層を光が透過して、情報の読取や書込が行われていたが、当該紫外線硬化型組成物の硬化物により形成される層は、CDでは約7μm程度、DVDでは50μm程度の膜厚であったことから、多少の反りが発生した場合であっても、情報の読取や書込に対して悪影響を及ぼすことが少なかった。しかし、ブルーレーザー用の光ディスクの光透過層として使用する場合には、膜厚が厚いため、わずかに反りを発生した場合でも読み取りエラーが生じ易くなり、最悪の場合、読み取り不能となってしまう場合も生じる。このため、紫外線硬化型組成物をブルーレーザー用光ディスクの光透過層として使用する場合には、反りの問題が顕著に生じるものであった。
実際に、前記特許文献4の実施例として開示されている2−アクリロイルオキシエチルフタレートとビスフェノールA型のエポキシ樹脂の反応物を含有する紫外線硬化型組成物をブルーレーザー用の光ディスクの光透過層として適用した場合には、無視できない大きな反りを示すものであった。
日経エレクトロニクス(日経BP社)、1999年、8、9号、p.47〜53 特開平11−191240号公報 特開2002−92948号公報 特開2003−119231号公報 特開2003−206449号公報
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、光透過層を通してレーザー光により記録又は再生を行う光ディスクとして、ディスクの反りの発生を極力抑え、耐久性、耐光性に優れた光ディスク及び該光ディスクの光透過層として有用な紫外線硬化型組成物を提供することにある。特に、本発明の目的は、上記課題を解決したブルーレーザー光により記録又は再生を行う光ディスクを提供することにある。
本発明者らは硬化時に発生する歪みを緩和することができる分子構造を有するオリゴマーを検討し、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物と二塩基酸無水物から得られるハーフエステル化合物と、エポキシ樹脂とを反応させて得られるエポキシアクリレート樹脂を含有する紫外線硬化型組成物が目的とする特性を有すること、当該紫外線硬化型組成物を光透過層とする光ディスクが反りの低減を実現でき、良好な特性を発現することを見出した。
すなわち本発明は、基板上に、少なくとも光反射層と光透過層とが形成され、前記光透過層を通してレーザー光により記録又は再生を行う光ディスクであって、
前記光透過層が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)と二塩基酸無水物(a2)から得られるハーフエステル化合物(A)と、エポキシ樹脂(B)とを反応させて得られるエポキシアクリレート樹脂とを含有する紫外線硬化型組成物の硬化物からなり、前記光透過層の膜厚が50〜150μmである光ディスクを提供するものである。
また、本発明は、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)と二塩基酸無水物(a2)から得られるハーフエステル化合物(A)と、エポキシ樹脂(B)とを反応させて得られるエポキシアクリレート樹脂を含有する光ディスク用紫外線硬化型樹脂組成物を提供するものである。
本発明の光ディスク用紫外線硬化型組成物で使用するエポキシアクリレート樹脂は、該組成物の硬化膜の弾性率を低く抑えることができ、硬化時に生じた硬化膜内の歪みを緩和することができる。そのため、反りの小さい光ディスクを得ることができる。また、本発明で使用するエポキシアクリレート樹脂は、剛直な環状構造を有し、且つ耐熱性の高いエステル構造から構成される。よって、銀又は銀合金反射膜の光ディスクにおいて、該組成物を光透過層として使用した場合に、優れた耐久性や耐光性を得ることができる。したがって、本発明の光ディスクは光透過層の膜厚の厚いブルーレーザー用光ディスクとして最適である。
[光ディスク用紫外線硬化型組成物]
本発明の光ディスク用紫外線硬化型組成物は、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)と二塩基酸無水物(a2)から得られるハーフエステル化合物(A)と、エポキシ樹脂(B)とを反応させて得られるエポキシアクリレート樹脂を含有するものである。
なお、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸のことであり、アクリル酸又はメタクリル酸の誘導体についても同様である。
前記エポキシアクリレート樹脂は、下記の反応工程で製造することが好ましい。
第一段の反応として、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)の水酸基と、二塩基酸無水物(a2)とを、(a1)の水酸基と二塩基酸無水物(a2)のモル比が0.9〜1.1、好ましくは等モルにて反応させてハーフエステル化合物(A)を得る。
第二段の反応として、得られたハーフエステル化合物(A)とエポキシ樹脂(B)とを、ハーフエステル化合物(A)のカルボキシル基とエポキシ樹脂(B)のグリシジル基とを、モル比が0.9〜1.1、好ましくは等モルにて反応させる。
この第1段反応は禁止剤の存在下、反応温度60〜120℃、好ましくは70〜100℃で反応する事が望ましい。60℃以下では反応時間が長くなり、120℃以上ではヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)の不飽和二重結合の重合が起きやすくなる。第2段の反応は、60℃以下では反応時間が長くなり、120℃以上ではヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)の不飽和二重結合の重合が起きやすくなるため、禁止剤の存在下、反応温度60〜120℃、好ましくは70〜100℃で反応する事が望ましい。グリシジル基の開環触媒として公知任意の触媒を用いる事が出来る。トリエチレンジアミン、又はトリnブチルアミン等の三級アミン類、及び、トリフェニルフォスファイト、亜燐酸エステル、又はトリフェニルホスフィン等のホスフィン類などがその代表例として挙げる事が出来る。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)は、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートにラクトンを開環付加して得られる。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、及び4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。ラクトンとしては、β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、及びε−カプロラクトン等が挙げられる。
なかでも、1モルの2−ヒドロキシエチルアクリレートに2〜10モルのε−カプロラクトンが付加した化合物が好ましく、1モルの2−ヒドロキシエチルアクリレートに2〜5モルのε−カプロラクトンが付加した化合物が特に好ましい。
二塩基酸無水物(a2)としては、フタル酸無水物、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物及びその誘導体、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物及びその誘導体、1,2,3,4−テトラヒドロフタル酸無水物及びその誘導体、2,3,4,5−テトラヒドロフタル酸無水物及びその誘導体、ヘキサヒドロフタル酸無水物及びその誘導体、琥珀酸無水物及びその誘導体、モノアルキル琥珀酸無水物及びその誘導体、ジアルキル琥珀酸無水物及びその誘導体、マレイン酸無水物及びその誘導体、モノアルキルマレイン酸無水物及びその誘導体、並びにジアルキルマレイン酸無水物及びその誘導体が挙げられる。中でもフタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、又はヘキサヒドロフタル酸無水物を用いることが好ましい。
エポキシ樹脂(B)としては、特に構造が限定されるものではないが、例えば、ビスフェノ−ル型エポキシ樹脂類、ノボラック型エポキシ樹脂類、脂環式エポキシ樹脂類、グリシジルエステル類、グリシジルエステル類、グリシジルアミン類、複素環式エポキシ樹脂類、及び臭素化エポキシ樹脂類などが挙げられる。
上記のビスフェノ−ル型エポキシ樹脂類としては、ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂の2級水酸基にε−カプロラクトン付加したラクトン変性エポキシ樹脂、ビスフェノ−ルF型エポキシ樹脂、及びビスフェノ−ルS型エポキシ樹脂等;上記のノボラック型エポキシ樹脂としては、フェノ−ルノボラック型エポキシ樹脂、クレゾ−ルノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノ−ルAノボラック型エポキシ樹脂、及びジシクロペンタジエンノボラック型エポキシ樹脂等;上記脂環式エポキシ樹脂としては、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレ−ト、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレ−ト、及び1−エポキシエチル−3,4−エポキシシクロヘキサン等;前記グリシジルエステル類としては、フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ダイマ−酸グリシジルエステル等;前記グリシジルアミン類としては、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルP−アミノフェノ−ル、及びN,N−ジグリシジルアニリン等;並びに、前記複素環式エポキシ樹脂としては、1,3−ジグリシジル−5,5−ジメチルヒダントイン、及びトリグリシジルイソシアヌレ−ト等が挙げられる。
中でも、ビスフェノ−ル型エポキシ樹脂がコストパーフォマンスに優れ、取りわけビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂が、接着力、耐久性などの性能とコストに優れ、好ましい。
エポキシアクリレート樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した重量平均分子量(Mw)は900〜8000であることが好ましい。また、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比率(Mw/Mn)は、1.3〜2.8であることが好ましく、1.4〜2.0であることがより好ましい。
本発明の光ディスク用紫外線硬化型組成物は、上記エポキシアクリレート樹脂を含有することにより、硬化膜の弾性率を低く抑えることができ、硬化時に生じた硬化膜内の歪みを緩和することができるため、反りの小さい光ディスクを得ることができる。また、上記エポキシアクリレート樹脂が、剛直な環状構造を有し、且つ耐熱性の高いエステル構造から構成されることから、銀又は銀合金反射膜の光ディスクにおいて、該組成物を光透過層として使用した場合に、優れた耐久性や耐光性を得ることができる。
本発明の光ディスク用紫外線硬化型組成物は、その粘度を25℃において500〜3000mPa・s、好ましくは500〜2500mPa・sとすることで、100μm前後の厚い光透過層とした場合であっても、均一な膜を形成することができる。
本発明の紫外線硬化型組成物は、紫外線を照射した後の硬化膜の弾性率が、100〜2000MPa(25℃)となるように調整することが好ましい。中でも200〜1500MPaとなる組成であることがより好ましい。弾性率がこの範囲となる組成であると、硬化時の歪みが緩和され易く、高温高湿環境下に長時間曝されても反りの変化量が少ない光ディスクを得ることができる。
本発明の光ディスク用紫外線硬化型組成物中には、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)と二塩基酸無水物(a2)から得られるハーフエステル化合物(A)と、エポキシ樹脂(B)とを反応させて得られるエポキシアクリレート樹脂を、紫外線硬化型組成物全体に対して10〜80質量%含有することが好ましく、20〜70質量%含有することが好ましい。
本発明の光ディスク用紫外線硬化型組成物としては、常温〜40℃において、液状であるものを用いるとスピンコーター等での膜形成が容易となるため好ましい。また、溶媒は用いない方が好ましく、用いたとしても極力少量に留めるのがよい。
本発明の紫外線硬化型組成物中には公知のラジカル重合性モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、及び熱重合開始剤等を用いる事が出来る。
ラジカル重合性モノマーとしては、ラジカル重合可能なモノマーであれば、特に制限がなく使用できる。例えば、単官能(メタ)アクリレートとしては、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシー3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチルテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、及びカプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチルー2−エチルー1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、又はポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキルエーテル(メタ)ポリアクリレート類;ノルボルナンジメタノールジアクリレート、ノルボルナンジエタノールジ(メタ)アクリレート、ノルボルナンジメタノールにエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド2モル付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジエタノールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールにエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド2モル付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、ペンタシクロペンタデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ペンタシクロペンタデカンジエタノールジ(メタ)アクリレート、ペンタシクロペンタデカンジメタノールにエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド2モル付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、又はペンタシクロペンタデカンジエタノールにエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド2モル付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート等の脂環構造を有するモノマー類;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ビス(2−アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ビス(2−アクリロイルオキシプロピル)ヒドロキシプロピルイソシアヌレート、ビス(2−アクリロイルオキシブチル)ヒドロキシブチルイソシアヌレート、ビス(2−メタクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ビス(2−メタクリロイルオキシプロピル)ヒドロキシプロピルイソシアヌレート、ビス(2−メタクリロイルオキシブチル)ヒドロキシブチルイソシアヌレート、トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、トリス(2−アクリロイルオキシプロピル)イソシアヌレート、トリス(2−アクリロイルオキシブチル)イソシアヌレート、トリス(2−メタクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、トリス(2−メタクリロイルオキシプロピル)イソシアヌレート、又はトリス(2−メタクリロイルオキシブチル)イソシアヌレート等のイソシアヌレート構造を有するモノマー類;ジペンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性アルキル化リン酸(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、又はビニルエーテルモノマー等を挙げることができる。
また、前記ラジカル重合性不飽和モノマーの1種もしくは2種以上を用いることができる。
弾性率を低く抑えるためには、単官能のモノマーが好ましく、特に単官能アクリレートが好ましい。更に、メトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、及びテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートが、柔軟性の点で好ましい。
本発明で使用することのできるオリゴマーとしては、例えば、ポリエーテル骨格のウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル骨格のウレタン(メタ)アクリレート、若しくはポリカーボネート骨格のウレタン(メタ)アクリレートなどのポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル骨格のポリオールに(メタ)アクリル酸をエステル化したポリエステル(メタ)アクリレート、又はポリエーテル骨格のポリオールに(メタ)アクリル酸をエステル化したポリエーテル(メタ)アクリレート等の活性エネルギー線硬化性オリゴマーの1種もしくは2種以上を用いる事が出来る。
本発明における紫外線硬化型組成物に含まれる紫外線硬化性化合物全量中の単官能(メタ)アクリレートの含有量としては、3〜40質量%であることが好ましく、5〜30質量%であることが好ましい。2官能(メタ)アクリレートの含有量としては、5〜50質量%であることが好ましく、10〜40質量%であることが更に好ましい。また、3官能以上の(メタ)アクリレートの含有量は、20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることが好ましい。なお、3官能以上の(メタ)アクリレートの含有量の下限値は、好ましくは5質量%である。1〜3官能の(メタ)アクリレートの比率は、使用する(メタ)アクリレートの種類に応じて適宜調整すればよく、上記範囲内にて調整することで、塗付時の粘度や、硬化後の架橋密度を好適な範囲とすることができ、硬化物に高い硬度を付与できると共に硬化物の反りを低減できる。
光重合開始剤としては、公知慣用のものがいずれも使用できるが、分子開裂型または水素引き抜き型のものが本発明で使用する光重合開始剤として好適である。本発明に使用する光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインイソブチルエーテル、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ベンジル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、又は2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン等の分子開裂型や、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イソフタルフェノン、又は4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルスルフィド等の水素引き抜き型の光重合開始剤を使用することができる。
また、増感剤として、例えば、トリメチルアミン、メチルジメタノールアミン、トリエタノールアミン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、N,N−ジメチルベンジルアミン、及び4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等が使用でき、更に、前記の光重合性化合物と付加反応を起こさないアミン類を併用することもできる。もちろん、これらは、紫外線硬化性化合物への溶解性に優れ、かつ紫外線透過性を阻害しないものを選択して用いることが好ましい。また、紫外線硬化型樹脂組成物には、必要に応じて、添加剤として、界面活性剤、レベリング剤、熱重合禁止剤、ヒンダードフェノール、ホスファイト等の酸化防止剤、及びヒンダードアミン等の光安定剤を使用することもできる。
本発明の光ディスク用紫外線硬化型組成物は、光ディスクを高温高湿環境下により長時間放置した場合に、反射膜の腐食、反射率の低下、或いはエラーの増加を防止するために、式(1)で表される化合物を用いることができる。
Figure 0004100453
(式(1)中、R1、R2、R3、R4及びRはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜8のアルコキシル基、カルボキシル基、式(2)
Figure 0004100453
(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルケニル基を表す。)で表される基、又は、置換基としてカルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシル基若しくはアルコキシル基を有していても良い炭素数1〜24のアルキル基若しくはアルケニル基を表し、R、R、R、R及びRの中の少なくともひとつは水酸基である。)
前記式(1)で表される化合物としては種々の構造の化合物があるが、中でも下記式(3)で表される没食子酸又は没食子酸エステルであることが好ましい。
Figure 0004100453
(式(3)中、Rは、水素原子、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルケニル基を表す。)
上記アルキル基及びアルケニル基は分岐状又は直鎖状であって良く、上記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であることが好ましい。
は水素原子、又は無置換の炭素数1〜20の分岐鎖を有していてもよいアルキル基であることが好ましく、水素原子、又は無置換の炭素数1〜8の分岐鎖を有していてもよいアルキル基であることがより好ましい。更に、水素原子、又は無置換の炭素数1〜4のアルキル基であることが特に好ましい。
没食子酸エステルとしては、具体的には、没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸イソプロピル、没食子酸イソペンチル、没食子酸オクチル、没食子酸ドデシル、没食子酸テトラデシル、没食子酸ヘキサデシル、及び没食子酸オクタデシル等がある。式(3)で表される化合物としては、没食子酸を使用することが好ましい。没食子酸は、市販品として、例えば、大日本製薬(株)製が容易に入手可能である。
また、前記式(1)で表される化合物としては、下記式(4)で表される化合物も好ましい。
Figure 0004100453
(式(4)中、R、R、R10及びR11はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルコキシル基、置換基として−COOH、−COOR12、−OCOR13若しくは−OR14を有していても良い炭素数1〜24のアルキル基、又は置換基として−COOH、−COOR12、−OCOR13若しくは−OR14を有していても良い炭素数1〜24のアルケニル基を表す(式中、R12、R13、及びR14はそれぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜8のアルケニル基を表す。)。)
式(4)中、R、R、R10及びR11は、具体的には、(i)水素原子、(ii)フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子等のハロゲン原子、(iii)メトキシ、エトキシ、ブトキシ、又はオクチロキシ等のアルコキシル基、(iv)メチル、ブチル、ヘキシル、オクチル、ラウリル又はオクタデシル等のアルキル基、(v)エテニル、プロペニル又は2−ブテニル等のアルケニル基、及び(vi)4−カルボキシブチル、2−メトキシカルボニルエチル、メトキシメチル、エトキシメチル等のその他の置換基が挙げられる。
式(4)で表される化合物中で好ましいのは、カテコール、3−sec−ブチルカテコール、3−tert−ブチルカテコール、4−sec−ブチルカテコール、4−tert−ブチルカテコール、3,5−ジ−tert−ブチルカテコール、3−sec−ブチル−4−tert−ブチルカテコール、3−tert−ブチル−5−sec−ブチルカテコール、4−オクチルカテコール及び4−ステアリルカテコールであり、より好ましいのは、カテコール及び4−tert−ブチルカテコールである。特に4−tert−ブチルカテコールを使用することが好ましい。4−tert−ブチルカテコールの市販品としては、例えば、大日本インキ化学工業(株)製DIC TBC−5Pがある。
更に、前記式(1)で表される化合物としては、下記式(5)及び式(6)で表される化合物も好ましい。
Figure 0004100453
(式中、R15、R16、R17及びR18はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルコキシル基、置換基として−COOH、−COOR12、−OCOR13若しくは−OR14を有していても良い炭素数1〜24のアルキル基、又は置換基として−COOH、−COOR12、−OCOR13若しくは−OR14を有していても良い炭素数1〜24のアルケニル基を表す(式中、R12、R13、及びR14はそれぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜8のアルケニル基を表す。)。)
Figure 0004100453
(式中、R19、R20、R21及びR22はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルコキシル基、置換基として−COOH、−COOR12、−OCOR13若しくは−OR14を有していても良い炭素数1〜24のアルキル基、又は置換基として−COOH、−COOR12、−OCOR13若しくは−OR14を有していても良い炭素数1〜24のアルケニル基を表す(式中、R12、R13、及びR14はそれぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜8のアルケニル基を表す。)。)
式(5)中のR15、R16、R17及びR18、並びに、式(6)中のR19、R20、R21及びR22としては、具体的には、水素原子、メチル基、プロピル基、ヘキシル基、ノニル基、ドデシル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、iso−ヘキシル基、及びtert−オクチル基等が挙げられる。
式(5)で表される化合物の中で好ましいのは、ハイドロキノン、2−ヒドロキシハイドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、2,5−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブチル)ハイドロキノン又は2,5−ビス(1,1−ジメチルブチル)ハイドロキノンである。また、式(6)で表される化合物中で好ましいのは、レソルシノール(benzene-1,3-diol)及びオルシノール(5-methylbenzene-1,3-diol)である。これらの中では、式(5)で表される化合物の方が式(6)で表される化合物よりも好ましく、式(5)で表される化合物の中でもハイドロキノン(benzene-1,4-diol)及び2−ヒドロキシハイドロキノン(benzene-1,2,4-triol)を使用することがより好ましい。また、式(1)で表される化合物として、本発明で使用することが好ましいその他の化合物としてはピロガロール(1,2,3-trihydroxybenzene)がある。
上記式(3)〜式(6)で表される化合物の中で、式(3)で表される没食子酸又は没食子酸エステル及び式(5)で表されるハイドロキノン系化合物は、高温高湿環境下における耐久性を特に向上させることができ、式(1)で表される化合物の中でも特に好ましい化合物である。また、式(3)及び式(5)で表される化合物の中では没食子酸が最も好ましい化合物である。
式(1)で表される化合物の紫外線硬化型組成物中への添加量としては、紫外線硬化型組成物全体に対して、0.05〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%である。0.3〜7質量%であることが更に好ましく、1〜5質量%であることが特に好ましい。
式(1)で表される化合物を使用した紫外線硬化型組成物による硬化皮膜は、特に、銀又は銀を主成分とする合金を反射膜として使用した光ディスクが、蛍光灯等の室内灯、例えば、中心波長領域が500〜650nmの光源に晒された場合でも、エラーの増加や反射率の低下等を防止することができる。
[光ディスク]
本発明の光ディスクは、基板上に、少なくとも光反射層と光透過層とが形成され、前記光透過層を通してレーザー光により記録又は再生を行う光ディスクである。このような光ディスクとしては、ブルーレイディスクやHD−DVD(High-Definition Digital Versatile Disc)などがあるが、本発明においてはブルーレイディスクが特に好適である。本発明の光ディスクは、光透過層として、上記した光ディスク用紫外線硬化型組成物を使用することにより、高温高湿下でも反りが生じにくく、銀又は銀合金を反射膜として使用した場合であっても、優れた耐久性や耐光性を得ることができるため、良好に情報の記録・再生を行うことができる。
本発明の光ディスクにおける光透過層は、レーザー光の発振波長が370〜430nmであるブルーレーザーを効率良く透過する層であり、100μmの厚さにおいて405nmの光の透過率が85%以上であることが好ましく、90%以上であることが特に好ましい。
光透過層の厚みは50〜150μmの範囲であり、75〜150μmであることが特に好ましい。光透過層の厚みは、通常、約100μmに設定されるが、厚みは光透過率や信号の読み取り及び記録に大きく影響を及ぼすため、十分な管理が必要である。光透過層は、当該厚さの硬化層単層で形成されていても、複数層が積層されていてもよい。
光反射層としては、レーザー光を反射し、記録・再生が可能な光ディスクを形成できるものであればよく、例えば、金、銀、銅、アルミニウムなどの金属若しくはその合金、又はシリコンなどの無機化合物を使用できる。なかでも、400nm近傍の光の反射率が高いことから銀又は銀を主成分とする合金を使用することが好ましい。光反射層の厚さは、10〜60nm程度の厚さとすることが好ましい。
基板としては、ディスク形状の円形樹脂基板を使用でき、当該樹脂としてはポリカーボネートを好ましく使用できる。光ディスクが再生専用の場合には、基板上に情報記録を担うピットが光反射層と積層される表面に形成される。
また、書込可能な光ディスクの場合には、光反射層と光透過層との間に情報記録層が設けられる。情報記録層としては、情報の記録・再生が可能であればよく、相変化型記録層、光磁気記録層、あるいは有機色素方記録層のいずれであってもよい。
情報記録層が相変化型記録層である場合には、当該情報記録層は通常、誘電体層と相変化膜から構成される。誘電体層は、相変化層に発生する熱を緩衝する機能、ディスクの反射率を調整する機能を求められ、ZnSとSiOの混合組成が用いられる。相変化膜は、膜の相変化により非晶状態と結晶状態で反射率差を生じるものであり、Ge−Sb−Te系、Sb−Te系、Ag−In−Sb−Te系合金を用いることができる。
本発明の光ディスクは、情報記録部位が二以上形成されていても良い。例えば、再生専用光ディスクの場合には、ピットを有する基板上に、第一の光反射層、第一の光透過層が積層され、当該第一の光透過層上には他の層を積層し、当該層上に第二の光反射層、第二の光透過層を形成してもよい。この場合には第一の光透過層やこれに積層する他の層上にピットが形成される。また、記録・再生可能な光ディスクの場合は、基板上に、情報記録層、光反射層及び光透過層とが積層された構成を有するものであるが、当該光透過層上に更に、第二の光反射層、第二の情報記録層、及び第二の光透過層を形成して二層の情報記録層を有する構成、あるいは、同様に層を積層して三層以上の情報記録層を有する構成としてもよい。複数層を積層する場合には、各層の層厚さの和が上記の厚さになるように適宜調整すればよい。
また、本発明の光ディスクにおいては、光透過層が最表面の層とすると製造工程が簡略化されるため好ましい。また、表面硬度の調整が容易となるため、光透過層の更に表層に表面コート層を設けることも好ましい。
本発明の光ディスクには、再生専用のディスクと、記録・再生可能なディスクがある。再生専用のディスクは、1枚の円形樹脂基板を射出成形する際に、情報記録層であるピットを設け、次いで該情報記録層上に光反射層を形成し、更に、該光反射層上に光ディスク用紫外線硬化型組成物をスピンコート法等により塗布した後、紫外線照射により硬化させて光透過層を形成することにより製造することができる。また、記録・再生可能なディスクは、1枚の円形樹脂基板上に光反射層を形成し、次いで相変化膜、又は光磁気記録膜等の情報記録層を設け、更に、該光反射層上に光ディスク用紫外線硬化型組成物をスピンコート法等により塗布した後、紫外線照射により硬化させて光透過層を形成することにより製造することができる。
光反射層上に塗布した光ディスク用紫外線硬化型組成物を紫外線照射することにより硬化させる場合、例えばメタルハライドランプ、高圧水銀灯などを用いた連続光照射方式で行うこともできるし、USP5904795記載の閃光照射方式で行うこともできる。効率よく硬化出来る点で閃光照射方式がより好ましい。
紫外線を照射する場合、積算光量は0.05〜1J/cmとなるようにコントロールするのが好ましい。積算光量は0.05〜0.8J/cmであることがより好ましく、0.05〜0.6J/cmであることが特に好ましい。本発明の光ディスクに使用する光ディスク用紫外線硬化型組成物は、積算光量が少量であっても、十分に硬化し、光ディスク端面や表面のタックが発生せず、更に光ディスクの反りや歪みが発生しない。
本発明の光ディスクは、硬化後に100±10μmとなるように光透過層を形成した際の硬化前後の反りの変化が1°以内であることが好ましい。また、80℃85%RH96時間の高温高湿環境下での曝露前後において、光透過層側から測定する405nmの光の正反射率の変化は小さければ小さい程良く、1%以内であることが好ましい。また、照度5000ルクスにて7日間蛍光灯に暴露される前後において、光透過層側から測定する405nmの光の正反射率の変化は小さければ小さい程良く、3%以内であることが好ましい。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例における「部」は、特に断りがない限り、質量部を意味する。
<合成例−1>
還流冷却管、空気導入管、及び温度計を備えた攪拌機付き反応器に、プラクセルFA2D(ダイセル化学(株)製 2−ヒドロキシエチルアクリレートのε−カプロラクトン2モル付加物)を505部、無水フタル酸を217部、及びメトキノン0.5部加えて攪拌しながら90℃まで昇温した。9時間90℃で反応後、エピクロン850(大日本インキ化学工業(株)製ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量276g/当量)を276部、トリフェニルホスフィンを2部加えて95℃5時間反応して、酸価0.8KOHmg/g、粘度(25℃、Pa・s)132のエポキシアクリレート樹脂<J−1>を得た。
<合成例−2>
還流冷却管、水を分離するデカンター及び空気導入管、並びに温度計を備えた攪拌機付き反応器に、YD−8125(東都化成(株)製ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量173g/当量)を346部、とライトエステルHOA−MPL(無水フタル酸と2−2−ヒドロキシエチルアクリレートのハーフエステル 共栄社化学(株)製)501.6部、メトキノン0.4部、トリフェニルホスフィン2部加えて98℃5時間反応して、酸価0.9KOHmg/g、半固形のエポキシアクリレート樹脂<h−1>を得た。
<合成例−3>
ポリブタジエングリコールPB G−1000(日本曹達(株)製)903部、ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫0.2部、メトキノン0.7部に、イソホロンジイソシアネート289部を反応させた後、2−ヒドロキシエチルアクリレート151部を加えて70℃で反応して、ウレタンアクリレート<h−2>を得た。
<紫外線硬化型組成物の調製>
下記表1に示した組成により配合した各組成物を60℃で3時間加熱、溶解して、各紫外線硬化型組成物を調製した。なお、表1における組成の数値は質量部を表す。
表1中の化合物は以下の通りである。
J−2:「CNUVE151」 (サートマー製 ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物と二塩基酸無水物から得られるハーフエステル化合物と、エポキシ樹脂とを反応させて得られるエポキシアクリレート樹脂)
EOTMPTA:「アロニックスM−350」(東亜合成製 トリメチロールプロパントリエトキシトリアクリレート)
BP4EA:「ライトアクリレートBP4EA」(共栄社化学(株)製)
DPGDA:「ミラマーM−222」(美源製 ジプロピレングリコールジアクリレート)
TPGDA:美源製 トリプロピレングリコールジアクリレート
TCDDA:「ミラマーM−260」(美源製 トリシクロデカンジメチロールジメタクリレート)
HPNDA:第一工業製薬(株)製 ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート
M−313:「アロニックスM−313」(東亞合成製 イソシアヌル酸EO変性ジ及びトリアクリレート
PHE:大阪有機化学工業(株)製 フェノキシエチルアクリレート
THFA:大阪有機化学工業(株)製 テトラフルフリルアクリレート
TCA:「FA−513A」(日立化成工業(株)製 トリシクロデカニルアクリレート)
PM−2:日本化薬(株)製 メタクリロイルオキシエチルホスフェート
Irg.184:「イルガキュア184」(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)
DBE:N−ジメチルアミノ安息香酸エチル
没食子酸:3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸(式(3)における置換基Rが水素原子の化合物)
<光ディスクサンプルの作製及び反りの測定>
表面に情報を担うピットを有し、直径120mm、厚さ1.1mmの光ディスク基板を準備し、その光ディスク基板のピット面側に銀を主成分とするビスマスとの合金を20〜40nmの膜厚でスパッタした後、この光ディスク基板の反りを測定し、硬化前の反り測定値を得た。反りは、Dr.Schwab社製「Argus Blu」を用いて、ディスクの中心より半径24mmから58mmまでラジアル方向の反りを全面走査することによって測定し、半径44mmから45mmの範囲の平均の反り角度を反り測定値とした。次に、各紫外線硬化型組成物(実施例1〜4、比較例1、2)をそれぞれ滴下した後、スピンコーターにより光透過層の厚さが硬化後に100±10μmになるように塗布し、コールドミラー付きメタルハライドランプ(120W/cm)を用いて照射量500mJ/cm(アイグラフィックス社製光量計UVPF−36)の紫外線を照射、硬化して光ディスクサンプルを得た。光ディスクサンプルの反りを再び測定し、硬化後の反り測定値を得た。硬化前後の反りの測定値から、硬化前後の反り変化量を求めた。硬化前後の反りの変化が1°以内であった場合には○、1°を越えた場合には×とした。
<光ディスクの耐久性及び反射率の評価>
上記と同様に得られた光ディスクサンプルについて、エスペック株式会社製「PR−2PK」を使用して、80℃85%RH96時間の高温高湿環境下での曝露(耐久試験)を行った。試験前後のサンプルについて、光透過層の側から、分光光度計「UV−3100」(島津製作所(株)製)で405nmにおける正反射率を測定した。試験前後の反射率の変化が1%以内であった場合には○、1%を越えた場合には×とした。
<光ディスクの耐光性(蛍光灯曝露試験)及び反射率の評価>
上記と同様に得られた光ディスクサンプルの各々について蛍光灯下における曝露試験を実施し、耐光性を評価した。40Wの蛍光灯(三菱電気製、ネオルミスーパーFLR40SW/M(40ワット))2本を同一平面上に並列させ、中央の蛍光灯から15cmの位置に光ディスクの光透過層側が蛍光灯に対向するように配置して、照度5000ルクスにて蛍光灯の曝露試験を行った。7日間の曝露を行い、その前後の各サンプルの反射率を上記と同様に測定した。試験前後の反射率の変化が3%以内であった場合には○、3%を越えた場合には×とした。
また、反射率の測定結果を、耐久試験前後の反射率を耐久試験前−耐久試験後の差によって表した。実施例1〜4のサンプルは差が小さく、高温高湿環境下での耐久試験においても良好な結果を示した。
<弾性率の測定方法>
紫外線硬化型組成物を、ガラス板上に硬化塗膜が100±10μmになるように塗布した後、メタルハライドランプ(コールドミラー付き、ランプ出力120W/cm)を用いて窒素雰囲気中で500mJ/cmで硬化させた。この硬化塗膜の弾性率をティー・エイ・インストルメント(株)社の自動動的粘弾性測定装置で測定し、25℃における動的弾性率E’を弾性率とした。
各組成物を用いて作製した実施例及び比較例の光ディスクの試験結果を表1に示す。
Figure 0004100453
本発明の合成例J−1のエポキシアクリレート樹脂を用いることにより、実施例1〜4のように、硬化後の初期反りが十分に低い結果が得られ、また、耐久性、耐光性にも優れることが判る。一方、比較例1は、耐久性、耐光性に優れるものの、合成例h−1のエポキシアクリレート樹脂のために、弾性率が高くなり、反りも悪化した。また、比較例2については、弾性率が低く、反りも良好であるが、耐久性、耐光性が不十分な結果となることが判る。

Claims (12)

  1. 基板上に、少なくとも光反射層と光透過層とが形成され、前記光透過層を通してレーザー光により記録又は再生を行う光ディスクであって、
    前記光透過層が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)と二塩基酸無水物(a2)から得られるハーフエステル化合物(A)と、エポキシ樹脂(B)とを反応させて得られるエポキシアクリレート樹脂を含有する紫外線硬化型組成物の硬化物からなり、前記光透過層の膜厚が50〜150μmであることを特徴とする光ディスク。
  2. 前記紫外線硬化型組成物が、式(1)
    Figure 0004100453
    (式中、R、R、R、R4及びRはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜8のアルコキシル基、カルボキシル基、式(2)
    Figure 0004100453
    (式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルケニル基を表す。)で表される基、又は、置換基としてカルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシル基若しくはアルコキシル基を有していても良い炭素数1〜24のアルキル基若しくはアルケニル基を表し、R、R、R、R4及びRの中の少なくともひとつは水酸基である。)で表される化合物を含有する請求項1に記載の光ディスク。
  3. 前記式(1)で表される化合物が、式(3)
    Figure 0004100453
    (式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルケニル基を表す。)で表される化合物である請求項2に記載の光ディスク。
  4. 前記式(1)で表される化合物が、カテコール、3−sec−ブチルカテコール、3−tert−ブチルカテコール、4−sec−ブチルカテコール、4−tert−ブチルカテコール、3,5−ジ−tert−ブチルカテコール、3−sec−ブチル−4−tert−ブチルカテコール、3−tert−ブチル−5−sec−ブチルカテコール、4−オクチルカテコール、4−ステアリルカテコール、ハイドロキノン、2−ヒドロキシハイドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、2,5−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブチル)ハイドロキノン、2,5−ビス(1,1−ジメチルブチル)ハイドロキノン、レソルシノール、オルシノール又はピロガロールである請求項2又は3に記載の光ディスク。
  5. 前記光反射層が、銀又は銀を主成分とする合金からなる請求項1〜4のいずれかに記載の光ディスク。
  6. 前記光反射層と前記光透過層との間に、情報記録層を有する請求項1〜5のいずれかに記載の光ディスク。
  7. ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)と二塩基酸無水物(a2)から得られるハーフエステル化合物(A)と、エポキシ樹脂(B)とを反応させて得られるエポキシアクリレート樹脂を含有することを特徴とする光ディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  8. 前記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのラクトン付加物(a1)が、1モルの2−ヒドロキシエチルアクリレートに2〜10モルのε−カプロラクトンが付加した化合物である請求項7に記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。
  9. 前記エポキシアクリレート樹脂の重量平均分子量(Mw)が900〜8000であり、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比率(Mw/Mn)が1.3〜2.8である請求項7又は8に記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。
  10. 式(1)
    Figure 0004100453
    (式中、R1、R2、R3、R4及びRはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜8のアルコキシル基、カルボキシル基、式(2)
    Figure 0004100453
    (式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルケニル基を表す。)で表される基、又は、置換基としてカルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシル基若しくはアルコキシル基を有していても良い炭素数1〜24のアルキル基若しくはアルケニル基を表し、R1、R2、R3、R4及びRの中の少なくともひとつは水酸基である。)で表される化合物を含有する請求項7〜9のいずれかに記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。
  11. 前記式(1)で表される化合物が、式(3)
    Figure 0004100453
    (式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良い炭素数1〜20のアルケニル基を表す。)で表される化合物である請求項10に記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。
  12. 前記式(1)で表される化合物が、カテコール、3−sec−ブチルカテコール、3−tert−ブチルカテコール、4−sec−ブチルカテコール、4−tert−ブチルカテコール、3,5−ジ−tert−ブチルカテコール、3−sec−ブチル−4−tert−ブチルカテコール、3−tert−ブチル−5−sec−ブチルカテコール、4−オクチルカテコール、4−ステアリルカテコール、ハイドロキノン、2−ヒドロキシハイドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、2,5−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブチル)ハイドロキノン、2,5−ビス(1,1−ジメチルブチル)ハイドロキノン、レソルシノール、オルシノール又はピロガロールである請求項10又は11に記載の光ディスク用紫外線硬化型組成物。
JP2007135335A 2006-05-24 2007-05-22 光ディスク及び光ディスク用紫外線硬化型組成物 Active JP4100453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007135335A JP4100453B2 (ja) 2006-05-24 2007-05-22 光ディスク及び光ディスク用紫外線硬化型組成物

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006144042 2006-05-24
JP2007135335A JP4100453B2 (ja) 2006-05-24 2007-05-22 光ディスク及び光ディスク用紫外線硬化型組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008004255A JP2008004255A (ja) 2008-01-10
JP4100453B2 true JP4100453B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=39008493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007135335A Active JP4100453B2 (ja) 2006-05-24 2007-05-22 光ディスク及び光ディスク用紫外線硬化型組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4100453B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5240502B2 (ja) * 2008-03-21 2013-07-17 Dic株式会社 光ディスク用紫外線硬化型組成物及び光ディスク
JP5098783B2 (ja) * 2008-04-30 2012-12-12 Dic株式会社 光ディスク用紫外線硬化型組成物および光ディスク
CN102365318A (zh) 2009-03-27 2012-02-29 昭和电工株式会社 透明复合材料
JP5971285B2 (ja) * 2014-07-14 2016-08-17 大日本印刷株式会社 表示機器、及び、携帯端末

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008004255A (ja) 2008-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI398481B (zh) 光碟及光碟用紫外線硬化型組成物
JP4100453B2 (ja) 光ディスク及び光ディスク用紫外線硬化型組成物
EP2068319A1 (en) Ultraviolet-curable composition for optical disk and optical disk
JP4305576B2 (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物および光ディスク
JP4225370B2 (ja) 光透過層用紫外線硬化型組成物および光ディスク
TWI406278B (zh) 光碟
JP2006257342A (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物及びそれを用いた光ディスク
JP4513003B2 (ja) 光ディスク
JP2009032302A (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物及び光ディスク
JP4140654B2 (ja) 光ディスク
JP4840538B2 (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物及び光ディスク
JP5278345B2 (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物および光ディスク
JPWO2012157200A1 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物
JP4438744B2 (ja) 光ディスク用活性エネルギー線硬化型組成物及びそれを用いた光ディスク
JP2010015688A (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物及び光ディスク
JP2010009743A (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物及び光ディスク
JPWO2011093063A1 (ja) ブルーレイディスク、それ用紫外線硬化型樹脂組成物、及び硬化物
JP4311343B2 (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物
JP5098783B2 (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物および光ディスク
JP2008123565A (ja) 光ディスク
JP2012203917A (ja) 光透過層用光硬化性組成物、光ディスク及び光ディスクの製造方法
JP4640618B2 (ja) 光ディスク及び光透過層用活性エネルギー線硬化型組成物
JP2006179111A (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物及びそれを用いた光ディスク
WO2013175754A1 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物及びブルーレイディスク
JP2009032303A (ja) 光ディスク用紫外線硬化型組成物及び光ディスク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080109

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080109

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20080214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080310

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4100453

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250