JP2010078187A - 空調装置用冷媒拡散器及びそれを用いた空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本空調装置用冷媒拡散器は、エバボレータを具備する蒸気圧縮式ヒートポンプ装置の該エバボレータに設ける冷媒拡散器であって、上記冷媒拡散器は、上記エバボレータの配管の冷媒導入口側端部内に設けられ、該配管の軸方向を軸として平板が捻られている螺旋形状体であることを特徴とする。これにより冷媒7が配管21の内壁面の略全体に接触するようになるため、配管21の内壁面と冷媒7とが接触する面積が増加し、従来よりもエバボレータによる熱交換の効率を大きく改善することができる。
【選択図】図1
Description
このエバボレータの熱交換の効率を上げるには様々な方法が検討されており、その一つとして冷媒と配管とが接触する面積を増やすことができる構造が検討されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。また、また、外気と配管とが接触する面積を増やすことができる構造が検討されている(例えば、特許文献3を参照)。
また、特許文献2は、配管の内壁を多孔質にして冷媒を浸透させることによって冷媒と配管とが接触する面積が増加し、熱交換の効率が上がることを提案している。
特許文献3は、配管に周設されているフィンを配管の周に沿って螺旋状に配設することによって外気との接触面積を増加させて、熱交換の効率が上がることを提案している。
また、特許文献1及び2に示す配管の全ての内壁面に螺旋状の溝や多孔質物等を設ける方法は、通常の管材をそのまま使用することができず煩雑な配管の加工が必要となる。更に、配管の外周に螺旋状のフィンを設けたりすることは、通常のエバボレータの構造を大きく変更する必要があるため煩雑である。
本発明は、上記の従来の問題を解決するものであり、通常のエバボレータに大きな変更を加えることなく、エバボレータの配管とその中を流れる冷媒との接触面積を増大させてエバボレータによる熱交換の効率を大きく改善することができる空調装置用冷媒拡散器及びそれを用いた空調装置を提供することを目的とする。
1.エバボレータを具備する蒸気圧縮式ヒートポンプ装置の該エバボレータに設ける冷媒拡散器であって、上記冷媒拡散器は、上記エバボレータの配管の冷媒導入口側端部内に設けられ、該配管の軸方向を軸として平板が捻られている螺旋形状体であることを特徴とする空調装置用冷媒拡散器。
2.上記冷媒拡散器のピッチは、6〜13mmである上記1.記載の空調装置用冷媒拡散器。
3.上記冷媒拡散器の全長は、15〜100mmである上記2.記載の空調装置用冷媒拡散器。
4.上記蒸気圧縮式ヒートポンプ装置は、車載用の冷凍機及び冷蔵機用である上記1.乃至上記3.のいずれかに記載の空調装置用冷媒拡散器。
5.エバボレータを具備する蒸気圧縮式ヒートポンプ装置の該エバボレータに設ける空調装置であって、上記空調装置は、上記エバボレータの配管の冷媒導入口側端部内に設けられ、該配管の軸方向を軸として平板が捻られている螺旋形状体である冷媒拡散器が設けられていることを特徴とする空調装置。
6.上記冷媒拡散器のピッチは、6〜15mmである上記5.記載の空調装置。
7.上記冷媒拡散器の全長は、15〜100mmである上記6.記載の空調装置。
8.上記冷媒拡散器は、はんだ付けにより上記配管内に設けられている上記5.乃至上記7.のいずれかに記載の空調装置。
9.上記蒸気圧縮式ヒートポンプ装置は、車載用の冷凍機及び冷蔵機用である上記5.乃至上記8.のいずれかに記載の空調装置。
本発明の空調装置用冷媒拡散器及びそれを用いた空調装置は上記問題に着目し、図5に例示するように、エバボレータ2の配管21の冷媒導入口側端部22内に、配管の軸方向に螺旋の軸が位置する螺旋形状体である冷媒拡散器3を設けることにより、冷媒導入口から導入される冷媒7が螺旋状に回転することにより拡散し、配管21の内壁面の略全体に接触するようになるため、配管21の内壁面と冷媒7とが接触する面積が増加し、従来よりもエバボレータによる熱交換の効率を大きく改善することができる。
また、冷媒拡散器は、冷媒導入口に挿入した状態で配設することができ、エバボレータの配管全体を変更する必要がない。更に、冷媒の流通を大きく妨げることがないため、コンプレッサ等の設計を変える必要がない。これらの理由のため、通常のエバボレータ及び空調装置の設計を大きく変更を加える必要がない。また、既存の空調装置のエバボレータの冷媒導入口に冷媒拡散器を設けても熱交換の効率改善の効果があり、本発明を容易に導入することができる。
また、冷媒拡散器の全長を所定範囲にする場合は、エバボレータの配管の冷媒導入口側端部への配設を容易に行うことができ、既存の空調装置のエバボレータの冷媒導入口に冷媒拡散器を設けても熱交換の効率改善の効果があり、本発明を容易に導入することができる。
更に、冷媒拡散器をはんだ付けにより設ける場合は、エバボレータの配管の冷媒導入口側端部への配設を容易に行うことができ、既存の空調装置のエバボレータの冷媒導入口に冷媒拡散器を設けても熱交換の効率改善の効果があり、本発明を容易に導入することができる。
また、車載用の冷凍機及び冷蔵機用である場合は、車載用の冷凍機等は搭載する場所が狭いため、エバボレータが小さく、冷媒の流れが速くなりがちであるため、本発明を用いることにより冷媒拡散器による拡散の効果がより得られることができる。
本発明の空調装置用冷媒拡散器及びそれを用いた空調装置は、エバボレータを具備する蒸気圧縮式ヒートポンプ装置のエバボレータに設ける空調装置であって、冷媒拡散器は、エバボレータの配管の冷媒導入口側端部内に設けられ、配管の軸方向を軸として平板が捻られている螺旋形状体であることを特徴とする。
冷媒拡散器の材質は、配管及び接続管内を流れる冷媒に侵されず、且つ冷媒の流れの向きを螺旋状に変えることができればよく、銅、アルミニウム及び鉄等の金属等及びその合金、樹脂等を用いることができる。
また、冷媒拡散器をエバボレータに取り付ける位置は、図2に例示するように、エバボレータ2の冷媒を流す配管21のうち、冷媒が接続管6から導入される位置である冷媒導入口に冷媒拡散器3を設けるのが好ましい。冷媒拡散器3によって拡散する冷媒が配管21の全体に渡るためである。また、冷媒拡散器は、エバボレータの配管の「冷媒導入口側端部」に設けられていればよく、図2に例示するように、冷媒拡散器3が冷媒導入口に接するように設けられていてもよいし、冷媒拡散器3が配管21のより奥であって冷媒導入口と接触しない位置に設けられていてもよい。更に、冷媒拡散器3が配管21と接続管6との間にまたがるように設けられていてもよい。
図1に示すように、本実施例の空調装置1は、エバボレータ2と、コンデンサ4と、コンプレッサ5とを接続管6で接続した構成である。また、図1及び2に示すように、エバボレータ2内の配管21の冷媒導入口側端部22には冷媒拡散器3が設けられている。
冷媒拡散器3は図3に示すように、幅が約6mm、厚さが1mmの銅製平板を全長が30mmとなるように捻って作製した螺旋状体である。尚、図3に示す冷媒拡散器3のピッチは10.0mmである。また、ピッチがそれぞれ12.5、10.0、8.3、7.5及び6.0mm(捻った回数が1.2、1.5、1.8、2.0及び2.5回)の冷媒拡散器3を作製し、それぞれ実施例1〜5とした。
また、冷却能力が−29℃を維持する設定で約3kWである冷凍機に、冷媒拡散器3を設けて本発明の空調装置を得た。より詳しくは、エバボレータ2の内径が約6mmの冷媒導入口から冷媒拡散器3を挿入し、その後、冷媒拡散器3の長辺と、配管21の冷媒導入口側端部22の内壁面とをはんだ付けして冷媒拡散器3を配管21内に固定し、次いで、管径が約4mmの接続管6を接続した。
Claims (9)
- エバボレータを具備する蒸気圧縮式ヒートポンプ装置の該エバボレータに設ける冷媒拡散器であって、
上記冷媒拡散器は、上記エバボレータの配管の冷媒導入口側端部内に設けられ、該配管の軸方向を軸として平板が捻られている螺旋形状体であることを特徴とする空調装置用冷媒拡散器。 - 上記冷媒拡散器のピッチは、6〜13mmである請求項1記載の空調装置用冷媒拡散器。
- 上記冷媒拡散器の全長は、15〜100mmである請求項2記載の空調装置用冷媒拡散器。
- 上記蒸気圧縮式ヒートポンプ装置は、車載用の冷凍機及び冷蔵機用である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の空調装置用冷媒拡散器。
- エバボレータを具備する蒸気圧縮式ヒートポンプ装置の該エバボレータに設ける空調装置であって、
上記空調装置は、上記エバボレータの配管の冷媒導入口側端部内に設けられ、該配管の軸方向を軸として平板が捻られている螺旋形状体である冷媒拡散器が設けられていることを特徴とする空調装置。 - 上記冷媒拡散器のピッチは、6〜15mmである請求項5記載の空調装置。
- 上記冷媒拡散器の全長は、15〜100mmである請求項6記載の空調装置。
- 上記冷媒拡散器は、はんだ付けにより上記配管内に設けられている請求項5乃至7のいずれか一項に記載の空調装置。
- 上記蒸気圧縮式ヒートポンプ装置は、車載用の冷凍機及び冷蔵機用である請求項5乃至8のいずれか一項に記載の空調装置。
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- 2008-09-24 JP JP2008244801A patent/JP2010078187A/ja active Pending
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