JP2010076161A - 液体噴射装置の回復方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液体を吐出するノズル5を有するノズル面4をワイピング機構3によってワイピングすることで、ノズル面4に付着した固着物を除去する。このワイピング動作の前に、キャッピング機構2によってノズル面4を覆うことで密閉空間を形成する。この密閉空間に、温湿度雰囲気供給装置7から湿度及び温度を調整した雰囲気を雰囲気導入口8を経て導入し、ノズル面4に結露を発生させる。結露によって固着物を膨潤させた状態で、ノズル面4をワイピング機構3によってワイピングする。
【選択図】図1
Description
(実験例1)
実施例1の装置を用いて、PVA0.1wt%、金属錯体0.2wt%を溶質として含んだインクを用いて実験を行った。まず該インクのドット描画を、ヘッドの計40ノズルを使用し、インク吐出周波数500Hzで2時間連続して行った。その後ノズル面を観察したところ、インクミストがノズル面全面に細かな固着物として付着しているのが確認された。ここで、描画したインクドットのうち、描画開始2秒後及び2時間後のそれぞれ計40ドット(40ノズル吐出分)について、着弾狙い位置からの着弾位置ズレ量及びドット径、ドット膜厚を計測した。インクドット位置の計測については、ソキア製精密自動2次元座標測定機(商品名)を、またドット径及びドット膜厚の計測にはビーコ製AFM(商品名)を用いた。
(実験例2)
実施例2の回復装置を用いて、実験例1と同様のインク及び同様の手法を用いて実験を行った。ノズル面にインクミストが固着した状態で実施例2のキャッピング状態となるように動作制御した際、密閉空間内の雰囲気は温度29℃、湿度40%であった。なおここで、前記雰囲気の水蒸気分圧は約12mmHgである。続いて温度制御機構にて、ノズル面の温度を12度にするように制御した。ここで、ノズル面の温度12℃における飽和水蒸気圧は約11mmHgである。ノズル面の温度を12℃に制御した状態で15秒間経過させたところ、水分がノズル面の固着物に結露しており、また固着物以外の部分にはほとんど結露していないことが確認された。
(実験例3)
実施例3の回復装置を用いて、実験例1と同様のインク及び同様の手法で実験を行った。本実験例においては、ノズル面の温度Tnは温度制御機構にて常時23℃となるように制御し、温湿度雰囲気供給装置は、温度32℃、相対湿度60%の雰囲気を常時供給可能な状態に設定した。ノズル面にインクミストが固着した状態でキャッピング状態に動作制御した後、温湿度雰囲気供給装置より前記温度及び湿度に設定した雰囲気を密閉空間に供給した。この状態で雰囲気の供給を15秒間行ったところ、水分がノズル面上の固着物に結露しており、固着物以外の部分にはほとんど結露していないことが確認された。
本実施例において、密閉空間9は溶剤雰囲気供給装置16と雰囲気導入口8を介して連結されている。溶剤雰囲供給装置16の一例を図10に示す。図10において、溶剤雰囲気生成槽20の溶剤17はヒーター21により加熱されている。加熱により生じた溶剤雰囲気は溶剤雰囲気生成槽20へと供給されるドライエアーと共にミキサー18へと送られる。ミキサー18では溶剤雰囲気生成槽20より供給される溶剤雰囲気と、他の系統から供給されるドライエアーを任意の比率で混合し、所定の溶剤濃度の気体を生成する。ミキサー18で生成された気体は、雰囲気温度制御機構19にて所定の溶剤蒸気分圧となるように気体温度を制御し、密閉空間9へと供給される。
(実験例4)
実施例4の回復装置を用いて、実験例1と同様のインク及び同様の手法を用いて実験を行った。固着物を膨潤させる溶剤としてIPAを用いた。本実験例において、ノズル面の温度は温度制御機構によって18℃となるように制御した。ここで18℃における飽和IPA蒸気圧は約27mmHgとなる。一方、溶剤雰囲気供給装置は、温度30℃、IPA濃度4vol%の雰囲気を常時供給可能な状態に設定した。雰囲気のIPA蒸気分圧は約30mmHgである。ノズル面にインクミストが固着した状態でキャッピング状態に動作制御した後、溶剤雰囲気供給装置より前記温度・IPA濃度に設定した雰囲気を密閉空間に供給した。この状態で雰囲気の供給を15秒間行ったところ、IPAがノズル面上の固着物に凝縮しており、また固着物以外の部分にはほとんど凝縮していないことが確認された。
2 キャッピング機構
3 ワイピング機構
4 ノズル面
5 ノズル
6 温度検知機構
7 温湿度雰囲気供給装置
8 雰囲気導入口
9 密閉空間
10 コントローラ
14 温度制御機構
15 温湿度検知機構
16 溶剤雰囲気供給装置
Claims (15)
- 液体を噴射するノズル面を清浄化するための液体噴射装置の回復方法において、
前記ノズル面に接触する雰囲気中の水分を前記ノズル面に結露させる結露工程と、
水分を結露させた前記ノズル面をワイピングするワイピング工程と、を有することを特徴とする液体噴射装置の回復方法。 - 前記結露工程において、前記ノズル面に接触する雰囲気の水蒸気分圧を、前記ノズル面の温度における飽和水蒸気圧よりも高くすることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の回復方法。
- 前記結露工程において、前記ノズル面に接触する雰囲気の水蒸気分圧と、前記ノズル面の温度における飽和水蒸気圧との蒸気圧差を10mmHg以下に制御することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置の回復方法。
- 前記結露工程において、前記ノズル面に接触する雰囲気の水蒸気分圧が、前記ノズル面の温度における飽和水蒸気圧よりも高くなるように、雰囲気の温度及び湿度を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体噴射装置の回復方法。
- 前記結露工程において、前記ノズル面に接触する雰囲気の水蒸気分圧が、前記ノズル面の温度における飽和水蒸気圧よりも高くなるように、前記ノズル面の温度を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体噴射装置の回復方法。
- 液体を噴射するノズル面を清浄化するための液体噴射装置の回復方法において、
前記ノズル面に接触する雰囲気中の溶剤を前記ノズル面に凝縮させる凝縮工程と、
溶剤を凝縮させた前記ノズル面をワイピングするワイピング工程と、を有することを特徴とする液体噴射装置の回復方法。 - 前記凝縮工程において、前記ノズル面に接触する雰囲気中の溶剤は、前記ノズル面から噴射する液体の溶剤成分と同じであることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置の回復方法。
- 前記凝縮工程において、前記ノズル面に接触する雰囲気の溶剤蒸気分圧を、前記ノズル面の温度における飽和溶剤蒸気圧よりも高くすることを特徴とする請求項6又は7に記載の液体噴射装置の回復方法。
- 前記凝縮工程において、前記ノズル面に接触する雰囲気の溶剤蒸気分圧と、前記ノズル面の温度における飽和溶剤蒸気圧との蒸気圧差を10mmHg以下に制御することを特徴とする請求項8に記載の液体噴射装置の回復方法。
- 前記凝縮工程において、前記ノズル面に接触する雰囲気の溶剤蒸気分圧が、前記ノズル面の温度における飽和溶剤蒸気圧よりも高くなるように、雰囲気の温度及び溶剤濃度を制御することを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の液体噴射装置の回復方法。
- 前記凝縮工程において、前記ノズル面に接触する雰囲気の溶剤蒸気分圧が、前記ノズル面の温度における飽和溶剤蒸気圧よりも高くなるように、前記ノズル面の温度を制御することを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の液体噴射装置の回復方法。
- 液体を噴射するノズル面を清浄化するための液体噴射装置の回復装置において、
前記ノズル面をキャッピングして密閉空間を形成するためのキャッピング機構と、
前記密閉空間に、温度及び湿度を調整した雰囲気を供給するための温湿度雰囲気供給装置と、
前記ノズル面の温度を検知するための温度検知機構と、
前記ノズル面の温度に基づいて前記温湿度雰囲気供給装置を制御し、前記密閉空間の雰囲気中の水分を前記ノズル面に結露させるための制御部と、
前記ノズル面をワイピングするためのワイピング機構と、を有することを特徴とする液体噴射装置の回復装置。 - 液体を噴射するノズル面を清浄化するための液体噴射装置の回復装置において、
前記ノズル面をキャッピングして密閉空間を形成するためのキャッピング機構と、
前記密閉空間に、溶剤を含む雰囲気を供給するための溶剤雰囲気供給装置と、
前記ノズル面の温度を制御するための温度制御機構と、
前記溶剤雰囲気供給装置及び前記温度制御機構を制御し、前記密閉空間の雰囲気中の溶剤を前記ノズル面に凝縮させるための制御部と、
前記ノズル面をワイピングするためのワイピング機構と、を有することを特徴とする液体噴射装置の回復装置。 - 液体を噴射するノズル面を清浄化するための液体噴射装置の回復装置において、
前記ノズル面をキャッピングして密閉空間を形成するためのキャッピング機構と、
前記密閉空間に、温度及び湿度を調整した雰囲気を供給するための温湿度雰囲気供給装置と、
前記ノズル面の温度を制御するための温度制御機構と、
前記温湿度雰囲気供給装置及び前記温度制御機構を制御し、前記密閉空間の雰囲気中の水分を前記ノズル面に結露させるための制御部と、
前記ノズル面をワイピングするためのワイピング機構と、を有することを特徴とする液体噴射装置の回復装置。 - 液体を噴射するノズル面を清浄化するための液体噴射装置の回復装置において、
前記ノズル面をキャッピングして密閉空間を形成するためのキャッピング機構と、
前記密閉空間の雰囲気の温度及び湿度を検知するための温湿度検知機構と、
前記ノズル面の温度を制御するための温度制御機構と、
前記密閉空間の雰囲気の温度及び湿度に基づいて前記温度制御機構を制御し、前記密閉空間の雰囲気中の水分を前記ノズル面に結露させるための制御部と、
前記ノズル面をワイピングするためのワイピング機構と、を有することを特徴とする液体噴射装置の回復装置。
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JP2008245126A JP2010076161A (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 液体噴射装置の回復方法及び装置 |
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