JP2010075667A - スロットゲーム用の回転リールのリール帯に両面接着テープを貼り付ける装置 - Google Patents

スロットゲーム用の回転リールのリール帯に両面接着テープを貼り付ける装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転リールのリール帯に対する両面接着テープの貼付精度が向上する装置を提供すること。
【解決手段】第1支持部3との間隔がリール帯の短辺方向の寸法となるように第2支持部5(メインフレーム5aとサブフレーム5d)をシャフト1l,1nのスラスト方向に移動させて、リール帯104を装置に挿入するだけで、第1及び第2繰り出し機構7,9のテープリール12,13から繰り出された第1及び第2両面接着テープを、リール帯の両端部分に同時に貼り付けることができる。これにより、熟練した作業者でなくても両面接着テープをリール帯の所望の部分に精度良く貼り付けて、高品質の回転リールを製造できるリール帯を容易に得られるようにすることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、スロットゲームに用いる回転リールのリール帯に両面接着テープを貼り付ける装置に関する。
米国特許第4138114号明細書(特許文献1)には、それぞれの周面にシンボルが描かれた複数の回転リールを回転及び停止させることで単位ゲーム(スロットゲーム)を行うスロットマシンが開示されている。
このスロットマシンに代表されるような、複数の回転リールを用いたスロットマシンにおいては、新たな内容及び配置のシンボルを表面に描いたリール帯を各回転リールの周面に取り付けることで、各回転リールのシンボルの内容や配置を実質的に容易に変更することができる。
複数の回転リールを用いるスロットマシンにおいては、単位ゲームにおいて回転リールの回転を停止させた結果、表示窓を通して見ることのできる各回転リールの周面上のシンボルがどのような組み合わせになったかによって、ペイアウトを発生させるか否かが決定される。そのため、複数の回転リールを用いたスロットマシンにおいては、回転させた各回転リールを停止させた後に、表示窓を通して見える状態にあるシンボルを各回転リールについて検出する必要がある。
このようなシンボルの検出に関して、米国特許第4138114号明細書には、シンボルと共にそのシンボルを検出するためのバイナリコードによるマーキングを各回転リールに描くことが開示されている。
したがって、米国特許第4138114号明細書の各回転リールに、上述したリール帯を取り付けて、各回転リールのシンボルの内容や配置を変更する場合には、リール帯のシンボルの位置と回転リールのマーキングの位置とがずれないように、回転リールにリール帯を精度良く取り付ける必要がある。
リール帯の回転リールへの取り付けが精度良く行われないと、回転リールの停止後にマーキングのバイナリコードを読み取って検出したシンボルの内容が、実際に表示窓に表示されているシンボルの内容と一致しなくなる。この不一致が発生すると、ペイアウトが誤って発生したり、発生すべきペイアウトが発生しなくなったりする。
回転リールに対するリール帯の取り付けに関して、日本国公開特許特開平10−277202号公報(特許文献2)や日本国公開特許特開2002−17945号公報(特許文献3)には、回転リールにリール帯を貼り付けることが開示されている。また、日本国公開特許特開2002−17945号公報には、リール帯の両側縁と終端にスクリーン印刷によって接着層を形成することが開示されている。
米国特許第4138114号明細書 特開平10−277202号公報 特開2002−17945号公報
スクリーン印刷による接着層は、リール帯の所望の領域に均一な厚さの接着層を精度良く形成できる点で有利である。但し、リール帯の製造原価を大きく高騰させることから、製造原価率の圧縮が強く要請される現時点では余り現実的な製造法ではない。現時点では専ら、リール帯の所望の領域に一方の接着面を貼り付けた両面接着テープによって、リール帯を回転リールに貼り付ける製造法が、現実的なリール帯の回転リールに対する貼り付け方法として認識されている。
リール帯を回転リールに精度良く取り付けるには、リール帯の所望の領域に対して両面接着テープを精度良く貼り付ける必要がある。それが満たされないと、リール帯が回転リールに歪んで取り付けられてしまうことがある。リール帯を回転リールに精度良く取り付ける作業を手作業によって実現することは、非常に熟練を要し困難を極めるものとなる。
本発明は、回転リールのリール帯に対する両面接着テープの貼付精度が向上する装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成する請求項1に記載した本発明は、
下記構成を有する装置であり、
ベースと、
前記ベース上において、スロットゲーム用の回転リールの長尺のリール帯を該リール帯の長辺方向に移送する移送ステージと、
前記ベースに取り付けられた第1支持部と、
前記第1支持部に設けられて前記移送ステージに対向して配置される第1繰り出し機構であって、
前記移送ステージにより移送される前記リール帯の短辺方向の一端部分に該リール帯の前記長辺方向の全体に亘って取り付けられる第1両面接着テープを繰り出す第1繰り出し機構と、
前記ベースに移動可能に支持された第2支持部であって、
前記第1支持部との間で前記移送ステージにより前記長辺方向に移送される前記リール帯の前記短辺方向において、前記ベースに移動可能に支持された第2支持部と、
前記第2支持部に設けられて前記移送ステージに対向して配置される第2繰り出し機構であって、
前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向の他端部分に該リール帯の前記長辺方向の全体に亘って取り付けられる第2両面接着テープを繰り出す第2繰り出し機構と、
を備え、
前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向の寸法に前記第1支持部との間隔が一致する位置に、前記第2支持部を前記ベースに対して移動させることで、前記第1支持部と前記第2支持部との間で前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向の両端部分に、前記第1繰り出し機構が繰り出した前記第1両面接着テープと前記第2繰り出し機構が繰り出した前記第2両面接着テープとがそれぞれ貼り付けられる。
請求項1に記載した本発明の装置では、第1支持部との間隔がリール帯の短辺方向の寸法に一致するように第2支持部をベースに対して移動させて、リール帯を移送ステージによりその長辺方向に移送させると、第1支持部の第1繰り出し機構から繰り出された第1両面接着テープと、第2支持部の第2繰り出し機構から繰り出された第2両面接着テープとが、リール帯の短辺方向の両端にそれぞれ貼り付けられる。
このため、熟練した作業者でなくても両面接着テープをリール帯の両端部分に精度良く貼り付けて、高品質の回転リールを製造できるリール帯を容易に得られるようにすることができる。
本発明の装置によれば、熟練した作業者でなくても両面接着テープをリール帯の両端部分に精度良く貼り付けて、高品質の回転リールを製造できるリール帯を容易に得ることができる。
本発明の一実施形態に係る装置を用いて両面接着テープを貼り付けたリール帯を有するスロットマシンの回転リールの概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る装置により両面接着テープの貼付作業を行うリール帯の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る装置によりリール帯の取付作業を行う回転リールの概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る装置の正面図である。 本発明の一実施形態に係る装置の背面図である。 本発明の一実施形態に係る装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係る装置の第2繰り出し機構における両面接着テープの繰り出し経路を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る装置の第2繰り出し機構の要部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係る装置の側面図である。
まず、本実施形態の装置を用いて両面接着テープの貼り付けが行われるリール帯について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る装置を用いて両面接着テープを貼り付けたリール帯を有するスロットマシンの回転リールの概略構成を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る装置により取付作業を行うリール帯の概略構成を示す図である。図3は、本発明の一実施形態に係る装置によりリール帯の取付作業を行う回転リールの概略構成を示す斜視図である。
図1に示す3つの回転リール103の周面には、その全周を覆うリール帯104がそれぞれ取り付けられている。このリール帯104は、図2に示すように展開した状態で、長尺の長方形を呈している。
図1に示す回転リール103へのリール帯104の取り付けは、リール帯104の裏面を回転リール103の周面に接着することによって実行することができる。そのために、リール帯104の裏面には、図2に示すように、短辺方向の一端104a及び他端104bの各部分にそれぞれ両面接着テープ106a,106bが貼り付けられている。
回転リール103は、図3に示すように、第1及び第2の2つのリールホイール103a,103gを有している。第1リールホイール103aは、中央のハブ103cとの間を放射線状に接続する6本のスポーク103bを有している。ハブ103cの中央にはDカットされた軸孔103dが貫設されている。第1及び第2の各リールホイール103a,103gはそれぞれフランジ103e,103h(第1環状部、第2環状部)を有している。各フランジ103e,103hは、リール帯104の短辺方向における一端104a及び他端104bの各部分に貼り付けられた両面接着テープ106a,106bに対応する幅で、それぞれ形成されている。
図1に示すように、リール帯104の表面には、回転リール103の回転方向に一定の間隔をおいて、複数のシンボル105が描かれている。また、この実施形態では、リール帯104の表面に、シンボル105に代えてブランクが一部配置されている。したがって、リール帯104のシンボル105は、必ずしも等間隔で配置されているとは限らない。尤も、リール帯104のシンボル105が等間隔で配置されている場合でも、本実施形態に係る後述の図5に示す装置を用いて、回転リール103のリール帯104の一端104a及び他端104bの各部分に、両面接着テープ106a,106bをそれぞれ貼り付けることができる。
次に、リール帯104の一端104a及び他端104bの各部分に両面接着テープをそれぞれ貼り付けるのに用いられる本実施形態の装置について、図4乃至図12を参照して説明する。図4及び図5は、本発明の一実施形態に係る装置の概略構成を示す斜視図である。図6は、本発明の一実施形態に係る装置の正面図である。図7は、本発明の一実施形態に係る装置の背面図である。図8は、本発明の一実施形態に係る装置の平面図である。図9は、本発明の一実施形態に係る装置の第2繰り出し機構における両面接着テープの繰り出し経路を示す説明図である。図10は、本発明の一実施形態に係る装置の第2繰り出し機構の要部を示す斜視図である。図11及び図12は、本発明の一実施形態に係る装置の側面図である。
図4に正面側から見た斜視図で示す本実施形態の装置は、ベース1と、このベース1上において前記リール帯104を移送する移送ステージ2と、ベース1に取り付けられた第1支持部3と、ベース1に移動可能に支持された第2支持部5と、第1支持部3に設けられた第1繰り出し機構7と、第2支持部5に支持された第2繰り出し機構9とを備えている。
前記ベース1は、対向して配置された一対の側板1a,1bと、これら側板1a,1b間を連結するシャフト1c,1d(図5参照)とを有している。これら側板1a,1bには、シャフト1c,1dと平行する2本のロールシャフト1e,1fの両端が、それぞれ軸支されている。
前記側板1a,1bの正面側の端部間には、リール帯104が挿入されるガイドテーブル11が取り付けられている。このガイドテーブル11上には、ガイドフレーム11a,11bが設けられている。ガイドフレーム11a,11bは、ガイドテーブル11から挿入されるリール帯104の一端104a及び他端104bを、リール帯104の長辺方向にそれぞれ案内する。ガイドフレーム11aはガイドテーブル11に対する位置が固定されている。ガイドフレーム11bはガイドテーブル11に対する位置を、上述したシャフト1c,1dのスラスト方向と平行する方向に変更することができる。ガイドフレーム11bのガイドテーブル11に対する位置の調整は、マイクロメータヘッド11cの操作により行う。このマイクロメータヘッド11cの操作により、ガイドフレーム11a,11bの間隔をリール帯104の短辺方向の寸法に合わせることができる。
図9に示すように、前記移送ステージ2は、ベース1の側板1a,1b間に配設されたロールシャフト1e,1fに架け渡された搬送ベルト2aと、搬送ベルト2aを周回させるためのモータ2b及びベルトプーリ機構2cとを有している。図7に示すように、モータ2bは、後述する第1支持部3に取り付けられている。ベルトプーリ機構2cも同様に、第1支持部3に支持させることができる。移送ステージ2の搬送ベルト2aは、モータ2bによって周回されることで、ガイドテーブル11から挿入されたリール帯104をその長辺方向に移送する。
図7に示すように、前記第1支持部3は、前記ベース1の一方の側板1aの上部に取り付けられた板状の部材によって形成されている。ベース1の側板1aの上方には、側板1a及び第1支持部3の各一部と対向して側板1gが配置されている。この側板1gと側板1aとには、シャフト1c,1dと平行するロールシャフト1hの両端が、それぞれ軸支されている。ロールシャフト1hには、図4に示すように、プーリ1iが取り付けられている。また、第1支持部3には、図9に示すように、プーリ1iと対をなすプーリ1jが回転可能に支持されている。これらのプーリ1i,1jにはガイドベルト1kが架け渡されている。
図4に示すように、前記第1支持部3と前記側板1gとは、シャフト1l,1nによって連結されている。シャフト1lの周面の一部には、ストッパ孔1mが複数形成されている。各ストッパ孔1mは、シャフト1lのスラスト方向に等間隔をおいて配置されている。
前記第2支持部5は、メインフレーム5aとサブフレーム5dとを有している。これらのメインフレーム5a及びサブフレーム5dは、シャフト1l,1nに対してそれらのスラスト方向にそれぞれ移動可能に支持されている。
メインフレーム5aは、シャフト1lのストッパ孔1mの一つと係脱可能なストッパ5bを有している。このストッパ5bは、ストッパ孔1mとの係合時に、シャフト1lのスラスト方向におけるメインフレーム5aのシャフト1lに対する移動を規制し、ストッパ孔1mとの非係合時に、シャフト1lのスラスト方向におけるメインフレーム5aのシャフト1lに対する移動を許容する。また、メインフレーム5aにはマイクロメータヘッド5cが取り付けられている。
サブフレーム5dは、第1支持部3と略対称な板状部材によって形成されている。サブフレーム5dのメインフレーム5aに対する、シャフト1lのスラスト方向における間隔は、マイクロメータヘッド5cの操作によって調整することができる。また、サブフレーム5dの第1支持部3側の面には、図9に示すプーリ1oが回転可能に支持されている。このプーリ1oは、図4に示すプーリ1iと共にロールシャフト1hに取り付けられた、図5に示すプーリ1pと対をなすものである。これらのプーリ1o,1pにはガイドベルト1rが架け渡されている。
前記第1繰り出し機構7は、図8に示すように、第1支持部3のサブフレーム5d側に配置されている。この第1繰り出し機構7は、図5に示すように、第1支持部3に一部固着されたリールホルダ7aを有している。図8に示すように、前記第2繰り出し機構9は、サブフレーム5dの第1支持部3側に配置されている。第2繰り出し機構9は、図5に示すように、サブフレーム5dに一部固着されたリールホルダ9aを有している。これらのリールホルダ7a,9aの他、第1繰り出し機構7と第2繰り出し機構9とは、形状及び配置が反転した共通の要素をそれぞれ有している。ここでは、第2繰り出し機構9を例に取って、リールホルダ9a以外の要素について説明する。
図9に示すように、第2繰り出し機構9は、前記リールホルダ9aの他、リールホルダ9aに取り付けたテープリール13から繰り出される第2両面接着テープ15の通過経路に配置されたテーパローラ9b,9c、繰り出しローラ9d、下刃9e、上刃9f、貼付ガイド9g、及び、ニップローラ9hを有している。また、図10に示すように、第2繰り出し機構9は、貼付ローラ9iと高さ調整ねじ9jとを有している。貼付ガイド9gと貼付ローラ9iは、図9に示すように、移送ステージ2の搬送ベルト2aにより移送されるリール帯104の他端104b(図2、図3参照)の直上に位置する。
テーパローラ9b,9cは、互いに逆方向にローラ面を傾斜させたものであり、第2両面接着テープ15の搬送位置をその幅方向において矯正する。これらテーパローラ9b,9cを通過した第2両面接着テープ15は、図9に示すように、繰り出しローラ9dから下刃9e及び上刃9fの間を通過して貼付ガイド9gに至る。図10に示すように、貼付ガイド9gの先端に達した第2両面接着テープ15は、貼付ローラ9iによって押圧されてリール帯104の他端104bに貼り付けられる。貼付ガイド9gの先端における第2両面接着テープ15のリール帯104に対する押圧力は、高さ調整ねじ9jにより貼付ローラ9iの搬送ベルト2aに対する相対位置を変えることで、調整することができる。
リール帯104への第2両面接着テープ15の貼り付けが終わった場合は、リール帯104の搬送が停止された後に、ニップローラ9hがスイングして繰り出しローラ9dとの間に第2両面接着テープ15を挟み込み、この状態で、上刃9fを下刃9e側に移動させて第2両面接着テープ15をカットする。
図5に示す第1繰り出し機構7には、図9、図10を参照して説明したテーパローラ9b,9c、繰り出しローラ9d、下刃9e、上刃9f、貼付ガイド9g、ニップローラ9h、貼付ローラ9i、及び、高さ調整ねじ9jと同様の、テーパローラ7b,7c、繰り出しローラ7d、下刃7e、上刃7f、貼付ガイド7g、ニップローラ7h、貼付ローラ7i、及び、高さ調整ねじ7jが、反転形状及び反転配置で設けられる。
テープリール12から繰り出された後、テーパローラ7b,7cを通過した第1両面接着テープ14は、図9に示すように、繰り出しローラ7dから下刃7e及び上刃7fの間を通過して貼付ガイド7gに至る。図10に示すように、貼付ガイド7gの先端に達した第1両面接着テープ14は、貼付ローラ7iによって押圧されてリール帯104の一端104a(図2、図3参照)に貼り付けられる。貼付ガイド7gの先端における第1両面接着テープ14のリール帯104に対する押圧力は、高さ調整ねじ7jにより貼付ローラ7iの搬送ベルト2aに対する相対位置を変えることで、調整することができる。
リール帯104への第1両面接着テープ14の貼り付けが終わった場合は、リール帯104の搬送が停止された後に、ニップローラ7hがスイングして繰り出しローラ7dとの間に第1両面接着テープ14を挟み込み、この状態で、上刃7fを下刃7e側に移動させて第1両面接着テープ14をカットする。
以上に説明した構成を有する本実施形態の装置を用いて、リール帯104の短辺方向の一端104a及び他端104bの各部分に第1及び第2両面接着テープ14,15それぞれ貼り付ける場合は、まず、ガイドテーブル11のガイドフレーム11aに対するガイドフレーム11bの位置を、マイクロメータヘッド11cの操作によって、リール帯104の短辺方向の寸法に調整する。また、第2支持部5のサブフレーム5dを第1支持部3からおおよそリール帯104の短辺方向の寸法だけ離れた位置に移動させ、ストッパ5bをシャフト1lの最寄りのストッパ孔1mに係合させて、メインフレーム5aをシャフト1lのスラスト方向に対して固定させる。そして、マイクロメータヘッド5cの操作によって、サブフレーム5dをメインフレーム5aに対してシャフト1lのスラスト方向に移動させて、第1支持部3とサブフレーム5dとの間隔をリール帯104の短辺方向の寸法に合わせる。
次に、第1及び第2両面接着テープ14,15の貼付面である裏面を上に向けて、2つのガイドフレーム11a,11bの間にセットしたリール帯104を、ガイドテーブル11から搬送ベルト2aに向けて挿入する。そして、図6に示す電源スイッチ17をONにしてモータ2bを始動させる。すると、第1及び第2繰り出し機構7,9のテープリール12,13から繰り出されて貼付ガイド7g,9gの先端に達した第1及び第2両面接着テープ14,15の一方の接着面が、貼付ローラ7i,9iにより押圧されて、搬送ベルト2a上を搬送されるリール帯104の一端104a及び他端104bの各部分に圧接される。この状態で、リール帯104が搬送ベルト2aによってさらに搬送されることで、第1及び第2両面接着テープ14,15が、リール帯104の先端から順次、図2に示す両面接着テープ106a,106bのように貼り付けられる。
なお、リール帯104の一端104a及び他端104bの各部分に一方の接着面が貼り付けられた第1及び第2両面接着テープ14,15の他方の接着面は、離型フィルムによって被覆されているので、搬送中に貼付ローラ7i,9iに貼り付くことはない。
このように構成された本実施形態の装置によれば、第1支持部3との間隔がリール帯104の短辺方向の寸法となるように第2支持部5(メインフレーム5aとサブフレーム5d)をシャフト1l,1nのスラスト方向に移動させて、リール帯104を装置に挿入するだけで、第1及び第2繰り出し機構7,9から繰り出された第1及び第2両面接着テープ14,15をリール帯104の一端104a及び他端104bの各部分に、同時に貼り付けることができる。これにより、熟練した作業者でなくても両面接着テープをリール帯の所望の部分に精度良く貼り付けて、高品質の回転リールを製造できるリール帯を容易に得られるようにすることができる。
なお、メインフレーム5aとサブフレーム5dとを第2支持部5に設け、メインフレーム5aに対してサブフレーム5dをシャフト1lのスラスト方向に相対移動可能とする構成は、省略してもよい。しかし、本実施形態のようにこれらの構成を設け、メインフレーム5aをストッパ5bをシャフト1lのストッパ孔1mに対する係脱によって、シャフト1lのスラスト方向に対する移動を規制、許容するための構成を設けることは、以下に示す理由で有用である。
即ち、シャフト1lのストッパ孔1mに対するストッパ5bの係合を解除して、メインフレーム5aとサブフレーム5dとを側板1g側に移動させれば、第1支持部3と第2支持部5との間隔を広げて、第2繰り出し機構9のメンテナンスを行いやすくすることができる。この場合、メインフレーム5aに対するサブフレーム5dの相対位置を、マイクロメータヘッド5cの操作によって調整したままにしておけば、解除前と同じストッパ孔1mにストッパ5bを係合させて、シャフト1lのスラスト方向におけるメインフレーム5aの位置決めを行うだけで、サブフレーム5dをリール帯104の短辺方向の寸法に応じた適切な位置に、容易に戻すことができる。
また、本実施形態では、スロットマシンの回転リールのリール帯を取り付けるのに使用する装置を例に取って説明した。しかし、本発明は、リール帯の両端を2つのリールホイールにそれぞれ取り付けるスロットゲーム用の回転リールであれば、スロットマシン以外で用いる回転リールを製造する装置にも広く適用可能である。
上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、方法等を推考することは容易であると思われる。したがって、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。したがって、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
1 ベース
1a 側板
1b 側板
1c シャフト
1d シャフト
1e ロールシャフト
1f ロールシャフト
1g 側板
1h ロールシャフト
1i プーリ
1j プーリ
1k ガイドベルト
1l シャフト
1m ストッパ孔
1n シャフト
1o プーリ
1p プーリ
1r ガイドベルト
2 移送ステージ
2a 搬送ベルト
2b モータ
2c ベルトプーリ機構
3 第1支持部
5 第2支持部
5a メインフレーム
5b ストッパ
5c マイクロメータヘッド
5d サブフレーム
7 第1繰り出し機構
7a リールホルダ
7b テーパローラ
7c テーパローラ
7d 繰り出しローラ
7e 下刃
7f 上刃
7g 貼付ガイド
7h ニップローラ
7i 貼付ローラ
7j 高さ調整ねじ
9 第2繰り出し機構
9a リールホルダ
9b テーパローラ
9c テーパローラ
9d 繰り出しローラ
9e 下刃
9f 上刃
9g 貼付ガイド
9h ニップローラ
9i 貼付ローラ
9j 高さ調整ねじ
11 ガイドテーブル
11a ガイドフレーム
11b ガイドフレーム
11c マイクロメータヘッド
12 テープリール
13 テープリール
14 第1両面接着テープ
15 第2両面接着テープ
17 電源スイッチ
103 回転リール
103a 第1リールホイール
103b スポーク
103c ハブ
103d 軸孔
103e フランジ(第1環状部)
103g 第2リールホイール
103h フランジ(第2環状部)
104 リール帯
104a リール帯短辺方向一端
104b リール帯短辺方向他端
105 シンボル
106a 両面接着テープ
106b 両面接着テープ

Claims (2)

  1. 下記構成を有する装置、
    ベースと、
    前記ベース上において、スロットゲーム用の回転リールの長尺のリール帯を該リール帯の長辺方向に移送する移送ステージと、
    前記ベースに取り付けられた第1支持部と、
    前記第1支持部に設けられて前記移送ステージに対向して配置される第1繰り出し機構であって、
    前記移送ステージにより移送される前記リール帯の短辺方向の一端部分に該リール帯の前記長辺方向の全体に亘って取り付けられる第1両面接着テープを繰り出す第1繰り出し機構と、
    前記ベースに移動可能に支持された第2支持部であって、
    前記第1支持部との間で前記移送ステージにより前記長辺方向に移送される前記リール帯の前記短辺方向において、前記ベースに移動可能に支持された第2支持部と、
    前記第2支持部に設けられて前記移送ステージに対向して配置される第2繰り出し機構であって、
    前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向の他端部分に該リール帯の前記長辺方向の全体に亘って取り付けられる第2両面接着テープを繰り出す第2繰り出し機構と、
    を備え、
    前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向の寸法に前記第1支持部との間隔が一致する位置に、前記第2支持部を前記ベースに対して移動させることで、前記第1支持部と前記第2支持部との間で前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向の両端部分に、前記第1繰り出し機構が繰り出した前記第1両面接着テープと前記第2繰り出し機構が繰り出した前記第2両面接着テープとがそれぞれ貼り付けられる。
  2. 請求項1記載の装置であって、
    前記第2支持部は、
    前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向において、前記ベースに移動可能にそれぞれ支持されたメインフレーム及びサブフレームと、
    前記メインフレームに設けられて前記ベースと係脱するストッパであって、
    前記ベースとの係合時に、前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向における、前記メインフレームの前記ベースに対する移動を規制し、
    前記ベースとの非係合時に、前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向における、前記メインフレームの前記ベースに対する移動を許容するストッパと、
    前記メインフレームと前記サブフレームとの間に介設された間隔調整機構であって、
    前記移送ステージにより移送される前記リール帯の前記短辺方向における、前記サブフレームの前記メインフレームに対する相対位置を変化させる間隔調整機構と、
    を備えており、
    前記第2繰り出し機構は、前記サブフレームに設けられている。
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