JP2010075005A - 減速機構付モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】出力軸に大きな反力が加わった場合であっても、当該反力から減速機構付モータの構成部品を保護することができる減速機構付モータの提供。
【解決手段】ウォームホイール40を、ウォームに噛み合うギヤ歯41aを有する第1回転部材41と、第1回転部材41に対して相対回転可能な第2回転部材42とから形成し、第1回転部材41と第2回転部材42との間に、出力軸を介して第2回転部材42に伝達される反力が所定値以上のときに第2回転部材42の相対回転を許容するクラッチ部材43を設けた。ウォームとギヤ歯41aとの噛み合い部分等に無理な力が加わるのを防止することができるので、ワイパモータ10の構成部品を確実に保護することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウォームおよびウォームホイールよりなる減速機構を備えた減速機構付モータに関する。
従来、小型でありながら大きな出力が得られる駆動源としては、ウォームおよびウォームホイールよりなる減速機構を備えた減速機構付モータが知られており、この減速機構付モータは、例えば、自動車等の車両に搭載されるワイパ装置の駆動源として用いられている。ワイパ装置に用いられる減速機構付モータは、車室内等に設けられる操作スイッチを操作することにより作動し、ウィンドシールド上に設けられたワイパ部材を揺動運動させるようになっている。
このようなワイパ装置に用いられる減速機構付モータとしては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたモータ装置(減速機構付モータ)は、ハウジングケース内に回転自在にウォームホイールを収容しており、ウォームホイールのギヤ歯には、モータの出力軸(アマチュアシャフト)に一体に形成したウォームが噛み合わされている。さらに、ハウジングケース内には、セクタギヤおよびピニオンギヤが収容されており、ピニオンギヤには、ワイパ部材が固定される回転軸(出力軸)が設けられている。セクタギヤおよびピニオンギヤは、ウォームおよびウォームホイールの回転運動を、回転軸の揺動運動に変換する運動変換機構を形成しており、これにより、モータの出力軸を回転駆動することで回転軸が揺動駆動され、ひいては回転軸に固定されたワイパ部材をウィンドシールド上で揺動運動させることができる。
特許第3550049号公報(図1)
しかしながら、上述の特許文献1に記載された減速機構付モータによれば、出力軸に大きな反力が加わった場合に、当該反力から減速機構付モータの構成部品を保護することができなかった。つまり、例えば、ワイパ装置の作動中に車両の天井に降り積もった雪がウィンドシールド上に落雪した場合等においては、ウォームやウォームホイール等のギヤ部品のギヤ歯が欠損する等の問題が起こり得る。ギヤ部品の噛み合い部分に大きな反力が加わってギヤ歯が欠損した場合には、減速機構付モータから異音が発生したり、ギヤ同士の噛み合いがずれてワイパ部材のウィンドシールドに対する位置精度が低下したりするという問題が生じる。
そこで、このようなギヤ歯の欠損を防止すべく、ギヤ部品の剛性を高めることが考えられる。しかし、このような対策は、減速機構付モータの大型化や重量増大等を招き、減速機構付モータの小型化というニーズに反することになる。
本発明の目的は、出力軸に大きな反力が加わった場合であっても、当該反力から減速機構付モータの構成部品を保護することができる減速機構付モータを提供することにある。
本発明の減速機構付モータは、ウォームと一体回転するアマチュアシャフトを備えたモータ部と、前記ウォームにより回転するウォームホイールおよび前記ウォームホイールの回転を出力する出力軸を備えたギヤ部とを有する減速機構付モータであって、前記ウォームホイールを形成し、前記ウォームと噛み合わされるギヤ歯を有する第1回転部材と、前記ウォームホイールを形成し、前記第1回転部材に対して相対回転可能な第2回転部材と、前記第2回転部材の回転中心から偏心した位置に設けられる偏心軸と、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に設けられ、前記偏心軸から伝達される反力が所定値以上のときに前記第2回転部材の相対回転を許容するクラッチ部材と、前記出力軸と前記偏心軸との間に設けられ、前記偏心軸の回転運動を前記出力軸の揺動運動に変換する運動変換機構とを備えることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、ウォームと一体回転するアマチュアシャフトを備えたモータ部と、前記ウォームにより回転するウォームホイールを備えたギヤ部とを有する減速機構付モータであって、前記ウォームホイールを形成し、前記ウォームと噛み合わされるギヤ歯を有する第1回転部材と、前記ウォームホイールを形成し、前記第1回転部材に対して相対回転可能な第2回転部材と、前記第2回転部材の回転中心に設けられる出力軸と、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に設けられ、前記出力軸から伝達される反力が所定値以上のときに前記第2回転部材の相対回転を許容するクラッチ部材とを備えることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記クラッチ部材を、前記各回転部材の対向面のいずれか一方に設けられる凹部と、前記各回転部材の対向面のいずれか他方に設けられて前記各回転部材の相対回転に伴い前記凹部内に出入り自在な駒部材と、前記駒部材の背面に設けられて前記駒部材を前記凹部に向けて押圧する押圧部材とから形成することを特徴とする。
本発明によれば、ウォームホイールを、ウォームに噛み合うギヤ歯を有する第1回転部材と、第1回転部材に対して相対回転可能な第2回転部材とから形成し、第1回転部材と第2回転部材との間に、出力軸を介して第2回転部材に伝達される反力が所定値以上のときに第2回転部材の相対回転を許容するクラッチ部材を設けたので、ウォームとギヤ歯との噛み合い部分等に無理な力が加わるのを防止することができる。したがって、減速機構付モータの構成部品を確実に保護することが可能となる。
本発明によれば、クラッチ部材を、各回転部材の対向面のいずれか一方に設けられる凹部と、各回転部材の対向面のいずれか他方に設けられて各回転部材の相対回転に伴い凹部内に出入り自在な駒部材と、駒部材の背面に設けられて駒部材を凹部に向けて押圧する押圧部材とから形成するので、クラッチ部材を各回転部材のデッドスペースに配置することができ、各回転部材の径方向寸法の増大を抑えることができる。
以下、本発明の第1実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は第1実施の形態に係るワイパモータの構造を説明する説明図を、図2は図1のA−A線に沿う断面図を、図3は図2の破線円B部を拡大した拡大図を、図4はウォームホイールの構造を説明する分解斜視図を、図5(a),(b),(c)はクラッチ部材の動作を説明する動作説明図をそれぞれ表している。
図1に示すように、減速機構付モータとしてのワイパモータ10は、自動車のリヤハッチ(図示せず)に搭載されるものであり、ワイパモータ10は、リヤハッチに装着されたウィンドシールドを払拭するワイパ部材(いずれも図示せず)を揺動駆動するようになっている。ワイパモータ10は、モータ部20とギヤ部30とを備えており、当該モータ部20とギヤ部30とは、複数の締結ネジ11によって一体化(ユニット化)されている。
モータ部20は、磁性材料よりなる鋼板をプレス加工等することにより有底筒状に形成されたヨーク21を備えており、ヨーク21の内部には、一対の永久磁石22が対向配置されている。各永久磁石22の内側には、コイルが巻装されるスロット(いずれも図示せず)を有するアマチュアコア23が回転自在に設けられており、アマチュアコア23の回転中心には、鋼材よりなるアマチュアシャフト24が貫通して固定されている。
アマチュアシャフト24のアマチュアコア23に近接する部分には、コンミテータ25が固定されており、コンミテータ25には、アマチュアコア23に巻装されたコイルの端部が電気的に接続されている。コンミテータ25の外周部には、一対のブラシ26が摺接するようになっており、各ブラシ26はバネ部材27によってそれぞれコンミテータ25に所定圧で押圧されている。これにより、各ブラシ26にコントローラ(図示せず)から駆動電流を供給することでアマチュアコア23に回転力(電磁力)が発生し、アマチュアシャフト24が所定の回転数・回転トルクで回転するようになっている。
アマチュアシャフト24の先端側(図中左側)はヨーク21の外部に延ばされており、アマチュアシャフト24の先端側には、減速機構としてのウォーム28が一体に形成されている。ウォーム28は、アマチュアシャフト24の先端側を、ロールダイスを備えた転造装置により転造加工することで、アマチュアシャフト24に一体成形されている。
ギヤ部30は、溶融したアルミ材料等を鋳造加工することにより有底状に形成されたギヤケース31を備えており、ギヤケース31の内部には、減速機構としてのウォームホイール40が回転自在に収容されている。ウォームホイール40は、図2に示すように、プラスチック等の樹脂材料により所定形状に形成された第1回転部材41および第2回転部材42を備えており、第1回転部材41と第2回転部材42との間には、クラッチ部材43が設けられている。
第1回転部材41は、ウォームホイール40の外郭を形成しており、略有底筒状に形成されている。第1回転部材41の外周部分には、所定ピッチのギヤ歯41aが一体に形成されており、ギヤ歯41aには、アマチュアシャフト24のウォーム28が噛み合わされている。これにより、第1回転部材41はウォーム28の回転を減速して高トルク化し、この高トルク化された回転を出力するようになっている。
第1回転部材41の回転中心には支持孔41bが一体に設けられており、支持孔41bは、ギヤケース31の底部に固定された支持ピン32に回動自在に装着されている。これにより、第1回転部材41は支持ピン32に対して相対回転可能となっている。第1回転部材41の内側における底部には、図3および図4に示すように、クラッチ部材43を形成する駒部材44の先端側が出入りする凹部41cが形成されており、凹部41cの外周部には、駒部材44の先端側の出入りを案内する所定角度に傾斜したテーパ面41dが設けられている。
第2回転部材42は略円柱形状に形成されており、第1回転部材41よりも小径となって第1回転部材41の内側に配置されている。第2回転部材42の回転中心には支持孔42aが一体に設けられており、支持孔42aは、ギヤケース31の支持ピン32に回動自在に装着されている。これにより、第2回転部材42は支持ピン32および第1回転部材41の双方に対して相対回転可能となっている。
第2回転部材42の第1回転部材41との対向面には、第1回転部材41の凹部41cに向けて開口する有底状の収容部42bが設けられている。収容部42bは、第2回転部材42の比較的大きなデッドスペース、つまり支持孔42aから所定距離偏心した位置に設けられている。ここで、第1回転部材41の凹部41cと第2回転部材42の収容部42bは、各回転部材41,42のデッドスペースの位置に応じて、各支持孔41b,42aから任意の離れた位置に偏心させて設けることができる。
収容部42bには、当該収容部42bの深さ寸法よりも短い長さ寸法に設定された有底筒状の駒部材44が装着されている。駒部材44は、収容部42bに対して出入り自在に設けられており、駒部材44の先端側(底部側)は、第1回転部材41の凹部41cに臨んでいる。駒部材44の先端側における外周部には、凹部41cのテーパ面41dの傾斜角度と略同じ傾斜角度に設定されたテーパ面44aが形成されており、テーパ面44aの傾斜方向への長さ寸法は、テーパ面41dの傾斜方向への長さ寸法よりも長い長さ寸法に設定されている。これにより、駒部材44は、各回転部材41,42が相対回転する際に、凹部41c内に容易に出入りできるようになっている。
駒部材44の背面側(図中上側)と収容部42bの底部との間には、所定のセット荷重で予め圧縮変形されたコイルスプリング(押圧部材)45が設けられている。コイルスプリング45は、駒部材44を所定の押圧力で凹部41cに向けて押圧するようになっており、これにより、各回転部材41,42の相対回転に対して所定の回転抵抗を付与できるようになっている。
コイルスプリング45のセット荷重は、各回転部材41,42の相対回転を許容する際に必要とされる回転抵抗の大きさに基づいて設定され、本実施の形態においては、最も剛性の低い樹脂材料よりなる第1回転部材41のギヤ歯41aの破壊強度以下となるよう設定されている。これにより、第2回転部材42から伝達される反力(外力)が大きくなってギヤ歯41aが欠損する前に、各回転部材41,42の相対回転が許容される。ここで、凹部41c,駒部材44およびコイルスプリング45によってクラッチ部材43を構成している。
第2回転部材42の支持孔42aから所定距離偏心した位置には、ピン孔42cが一体に設けられている。ピン孔42cは、第2回転部材42の周方向に沿って収容部42bと所定間隔を持って配置されており、ピン孔42cには、偏心軸46が装着されている。偏心軸46は、第2回転部材42の回転中心から偏心した位置に設けられて第2回転部材42の回転中心の周囲を回転するようになっている。
偏心軸46には、板状に形成された第1リンク部材47の一端側が回転自在に連結されている。また、偏心軸46の先端部(図中上側)には、プラスチック等の樹脂材料により略タブレット状に形成された第1キャップ部材48が装着されている。ここで、第1キャップ部材48は、第1リンク部材47の偏心軸46からの脱落を防止するとともに、ギヤケース31の開口側(図中上側)を覆うよう装着されるカバー部材(図示せず)に略抵抗無く摺接するようになっている。これにより、ワイパモータ10の動作抵抗が増大するのを抑制している。
図1に示すように、ギヤケース31の図中左側には、ウォームホイール40に隣接して出力軸49が設けられている。出力軸49の基端側はギヤケース31の内部に配置され、出力軸49の先端側はギヤケース31の外部に延出されている。出力軸49の基端側には、板状に形成された第2リンク部材50の一端側が固定されており、第2リンク部材50の他端側は出力軸49の回転に伴って出力軸49の周囲を回転するようになっている。
第1リンク部材47の他端側および第2リンク部材50の他端側は、図示しない連結ピンを介してそれぞれ回転自在に連結されており、これにより各リンク部材47,50は、連結ピンを中心に屈曲可能となっている。ここで、連結ピンの先端部には、プラスチック等の樹脂材料により略タブレット状に形成された第2キャップ部材51が装着されている。第2キャップ部材51は、各リンク部材47,50の連結ピンからの脱落を防止するとともに、図示しないカバー部材に略抵抗無く摺接するようになっている。これにより、ワイパモータ10の動作抵抗が増大するのを抑制している。
偏心軸46と出力軸49との間に設けられる第1リンク部材47および第2リンク部材50は、本発明における運動変換機構を構成している。図1の実線矢印に示すように、第1リンク部材47の一端側、つまり偏心軸46がウォームホイール40の回転に伴って回転すると、第1リンク部材47の他端側が、出力軸49および第2リンク部材50により移動方向が規制されて揺動する(図1中破線矢印)。これにより、ウォームホイール40の回転運動が出力軸49の揺動運動に変換されて、ウォームホイール40の回転を出力軸49から出力することができる。なお、出力軸49のギヤケース31外に延出された先端部には、ワイパ部材を構成するワイパアームの基端側(アームヘッド,図示せず)が固定されるようになっている。
次に、以上のように構成したワイパモータ10の動作について、図5を用いて詳細に説明する。
図5(a)に示すように、出力軸49に所定値以上の反力(外力)が負荷されていない通常状態においては、駒部材44の先端側は、コイルスプリング45の付勢力により凹部41c内に入り込んでおり、各回転部材41,42は共回りして一体回転するようになっている。これにより、ウィンドシールド上でワイパ部材を揺動運動させて、ウィンドシールドに付着した雨水等を払拭することができる。
例えば、ウィンドシールド上に落雪等があり、ワイパ部材の移動が規制されると、図中白抜矢印に示すように、過大な負荷Fが出力軸49に反力として伝達される。すると、図5(b)に示すように、第1回転部材41と第2回転部材42とが相対回転するようになり、第2回転部材42が矢印M1方向に移動するとともに、第1回転部材41が矢印M2の方向に移動する。このとき、モータ部20によってウォーム28の回転は継続されている。その後、各回転部材41,42の相対回転に伴って、駒部材44のテーパ面44aと凹部41cのテーパ面41dとが接触点CPにおいて部分的に当接し、テーパ面44aがテーパ面41dを乗り上げる。そして、駒部材44がコイルスプリング45の付勢力に抗して矢印M3の方向に移動する。
各回転部材41,42の相対回転が継続されると、図5(c)に示すように、凹部41c内から駒部材44が完全に排出されて、駒部材44の先端部と第1回転部材41の底部とが摺接するようになる。これにより、第1回転部材41と第2回転部材42とが空回りして、出力軸49に伝達された過大な負荷Fが、ギヤ歯41aに伝達されるのを防止することができる。
その後、ウォーム28の回転を停止させた状態のもとで、運転者等によりウィンドシールド上の落雪等を除去すると、出力軸49への過大な負荷Fが開放される。そして、ウォーム28を再び回転させることにより、暫く第1回転部材41が第2回転部材42に対して空回りして、駒部材44の先端側がコイルスプリング45の付勢力により凹部41c内に入り込む。これにより、出力軸49に所定値以上の反力(外力)が負荷されていない通常状態に復帰することができる。
以上詳述したように、第1実施の形態に係るワイパモータ10によれば、ウォームホイール40を、ウォーム28に噛み合うギヤ歯41aを有する第1回転部材41と、第1回転部材41に対して相対回転可能な第2回転部材42とから形成し、第1回転部材41と第2回転部材42との間に、出力軸49を介して第2回転部材42に伝達される反力が所定値以上のときに第2回転部材42の相対回転を許容するクラッチ部材43を設けたので、ウォーム28とギヤ歯41aとの噛み合い部分等に無理な力が加わるのを防止することができる。したがって、ワイパモータ10の構成部品を確実に保護することが可能となる。
また、第1実施の形態に係るワイパモータ10によれば、クラッチ部材43を、第1回転部材41の対向面に設けた凹部41cと、第2回転部材42の対向面に設けられて各回転部材41,42の相対回転に伴い凹部41c内に出入り自在な駒部材44と、駒部材44の背面に設けられて駒部材44を凹部41cに向けて押圧するコイルスプリング45とから形成したので、クラッチ部材43を各回転部材41,42のデッドスペースに配置することができる。したがって、各回転部材41,42の径方向寸法の増大を抑えることができ、ワイパモータ10の大型化を回避することができる。
さらに、第1実施の形態に係るワイパモータ10によれば、過大な負荷Fに対抗するためにワイパモータ10を形成する構成部品の剛性を高める必要が無いので、必要最小限の剛性を確保した構成部品を用いることができる。したがって、ワイパモータ10の製造コストの上昇を抑えることができるとともに、ワイパモータ10の軽量化を図ることも可能となる。
次に、本発明の第2実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部材については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6は第2実施の形態に係るウォームホイールの構造を説明する断面図を表している。
図6に示すように、第2実施の形態に係るワイパモータ10は、上述の第1実施の形態に比してウォームホイールおよびクラッチ部材の構造が異なっている。第2実施の形態に係るウォームホイール60の外郭形状については、第1実施の形態に係るウォームホイール40の外郭形状と同一の形状となっている。
ウォームホイール60を形成する第1回転部材61には、駒部材44を収容する収容部42bが一体に設けられている。駒部材44の背面側(図中下側)と収容部42bの底部との間には、所定のセット荷重で予め圧縮変形された中空のゴムばね(押圧部材)62が設けられている。また、ウォームホイール60を形成する第2回転部材63は、略有底筒状に形成されており、第2回転部材63の内側における底部には、駒部材44の先端側が出入りする凹部41cが形成されている。つまり、第2実施の形態に係るクラッチ部材は、第1実施の形態に係るクラッチ部材43に比して、図中上下方向に反転させた配置関係となっている。
以上のように構成した第2実施の形態に係るワイパモータ10においても、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。これに加え、第2実施の形態に係るワイパモータ10によれば、コイルスプリング45に代えてゴムばね62を用いるので、圧縮変形時等に生じる作動音を抑制することができ、また、ゴムばね62が接触する駒部材44および収容部42bの偏摩耗等を抑制することができる。なお、第2実施の形態においては、中空のゴムばね62を用いたが、必要となるセット荷重に応じて中実のゴムばねや他の形状のゴムばねを用いることもできる。
次に、本発明の第3実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部材については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は第3実施の形態に係るワイパモータの構造を説明する説明図を表している。
図7に示すように、第3実施の形態に係るワイパモータ10は、上述の第1実施の形態に比して運動変換機構の構成が異なっている。具体的には、第1実施の形態の第1リンク部材47に代えてセクタギヤ70を採用し、第1実施の形態の第2リンク部材50に代えてピニオンギヤ71を採用している。また、セクタギヤ70とピニオンギヤ71との間には、セクタギヤ70とピニオンギヤ71との噛み合いがずれないようにするための連結板72が設けられている。
第3実施の形態に係る運動変換機構の動作について説明すると、ウォームホイール40の回転に伴ってセクタギヤ70の一端側(図中右側)が回転すると、セクタギヤ70の他端側(図中左側)がピニオンギヤ71および連結板72により移動方向が規制されて揺動する。これにより、ウォームホイール40の回転運動が出力軸49の揺動運動に変換されて、ウォームホイール40の回転を出力軸49から出力することができる。
以上のように構成した第3実施の形態に係るワイパモータ10においても、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。また、第3実施の形態においては、セクタギヤ70およびピニオンギヤ71を採用して第1実施の形態に比してギヤ部品の数が増加しているが、セクタギヤ70およびピニオンギヤ71のギヤ歯の欠損等についても確実に防止することができる。
次に、本発明の第4実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部材については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8は第4実施の形態に係るワイパモータの構造を説明する説明図を、図9は図8のC−C線に沿う断面図をそれぞれ表している。
図8および図9に示すように、第4実施の形態に係るワイパモータ10は、上述の第1実施の形態に比して運動変換機構を省略した点が異なっている。第4実施の形態に係るワイパモータ10は、自動車のフロント側に設けられるワイパ装置(図示せず)の駆動源として用いられるものであり、具体的には、第2回転部材42の回転中心に出力軸49の基端側(図中上側)を固定し、出力軸49の先端側(図中下側)をギヤケース31の外部に延出させている。なお、運動変換機構の省略に伴い、ピン孔42cおよび偏心軸46についても省略されている。
出力軸49の先端側には、ワイパ装置を構成する運動変換機構としてのリンク機構(図示せず)の一端側が取り付けられ、リンク機構の他端側にはワイパ部材が固定されるピボット軸(図示せず)が取り付けられるようになっている。これにより、出力軸49の回転運動がリンク機構によりピボット軸の揺動運動に変換されて、ウィンドシールド上でワイパ部材を揺動運動させ、ウィンドシールドに付着した雨水等を払拭することができる。
以上のように構成した第4実施の形態に係るワイパモータ10においても、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、クラッチ部材43を1つ設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、クラッチ部材43を2つ以上設けることもできる。この場合、複数設けるクラッチ部材を、互いに支持ピン32の径方向にずらした位置に配置するようにし、これにより、各クラッチ部材を所定位置(通常状態)に復帰させることが可能となる。
また、上記各実施の形態においては、本発明における減速機構付モータを、自動車のフロント側およびリヤ側に搭載されるワイパモータ10に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、航空機や鉄道車両,建設機械等のワイパモータや、他の用途に使用される減速機構付モータに適用することもできる。
さらに、上記各実施の形態においては、ワイパモータ10のモータ部として、一対のブラシ26を備えたモータ部20を採用したものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、ブラシを備えないブラシレスのモータ部を採用することもできる。
第1実施の形態に係るワイパモータの構造を説明する説明図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図2の破線円B部を拡大した拡大図である。 ウォームホイールの構造を説明する分解斜視図である。 (a),(b),(c)は、クラッチ部材の動作を説明する動作説明図である。 第2実施の形態に係るウォームホイールの構造を説明する断面図である。 第3実施の形態に係るワイパモータの構造を説明する説明図である。 第4実施の形態に係るワイパモータの構造を説明する説明図である。 図8のC−C線に沿う断面図である。
符号の説明
10 ワイパモータ(減速機構付モータ)
11 締結ネジ
20 モータ部
21 ヨーク
22 永久磁石
23 アマチュアコア
24 アマチュアシャフト
25 コンミテータ
26 ブラシ
27 バネ部材
28 ウォーム
30 ギヤ部
31 ギヤケース
32 支持ピン
40 ウォームホイール
41 第1回転部材(ウォームホイール)
41a ギヤ歯
41b 支持孔
41c 凹部(クラッチ部材)
41d テーパ面
42 第2回転部材(ウォームホイール)
42a 支持孔
42b 収容部
42c ピン孔
43 クラッチ部材
44 駒部材(クラッチ部材)
44a テーパ面
45 コイルスプリング(押圧部材,クラッチ部材)
46 偏心軸
47 第1リンク部材(運動変換機構)
48 第1キャップ部材
49 出力軸
50 第2リンク部材(運動変換機構)
51 第2キャップ部材
60 ウォームホイール
61 第1回転部材(ウォームホイール)
62 ゴムばね(押圧部材,クラッチ部材)
63 第2回転部材(ウォームホイール)
70 セクタギヤ(運動変換機構)
71 ピニオンギヤ(運動変換機構)
72 連結板
F 負荷(反力)

Claims (3)

  1. ウォームと一体回転するアマチュアシャフトを備えたモータ部と、前記ウォームにより回転するウォームホイールおよび前記ウォームホイールの回転を出力する出力軸を備えたギヤ部とを有する減速機構付モータであって、
    前記ウォームホイールを形成し、前記ウォームと噛み合わされるギヤ歯を有する第1回転部材と、
    前記ウォームホイールを形成し、前記第1回転部材に対して相対回転可能な第2回転部材と、
    前記第2回転部材の回転中心から偏心した位置に設けられる偏心軸と、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に設けられ、前記偏心軸から伝達される反力が所定値以上のときに前記第2回転部材の相対回転を許容するクラッチ部材と、
    前記出力軸と前記偏心軸との間に設けられ、前記偏心軸の回転運動を前記出力軸の揺動運動に変換する運動変換機構とを備えることを特徴とする減速機構付モータ。
  2. ウォームと一体回転するアマチュアシャフトを備えたモータ部と、前記ウォームにより回転するウォームホイールを備えたギヤ部とを有する減速機構付モータであって、
    前記ウォームホイールを形成し、前記ウォームと噛み合わされるギヤ歯を有する第1回転部材と、
    前記ウォームホイールを形成し、前記第1回転部材に対して相対回転可能な第2回転部材と、
    前記第2回転部材の回転中心に設けられる出力軸と、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に設けられ、前記出力軸から伝達される反力が所定値以上のときに前記第2回転部材の相対回転を許容するクラッチ部材とを備えることを特徴とする減速機構付モータ。
  3. 請求項1または2記載の減速機構付モータにおいて、前記クラッチ部材を、前記各回転部材の対向面のいずれか一方に設けられる凹部と、前記各回転部材の対向面のいずれか他方に設けられて前記各回転部材の相対回転に伴い前記凹部内に出入り自在な駒部材と、前記駒部材の背面に設けられて前記駒部材を前記凹部に向けて押圧する押圧部材とから形成することを特徴とする減速機構付モータ。
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