JP2010074395A - Tv放送受信用チューナモジュール及びそれを備えたtv放送受信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】強電力信号が入力された場合でも良好な受信が行えるTV放送受信用チューナモジュールを提供する。
【解決手段】アノードがRF信号ライン側に接続され、カソードがグランド電位に接続されるPINダイオードD1と、PINダイオードD1のアノードとモジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードA1との間に設けられる抵抗素子R1とを備えるTV放送受信用チューナモジュール。
【選択図】図2

Description

本発明は、TV放送受信用チューナモジュール及びそれを備えたTV放送受信機器に関し、特に、増幅器一体型アクティブアンテナと接続されるのに好適なTV放送受信用チューナモジュール及びそれを備えたTV放送受信機器に関する。
従来の一般的なTV放送受信用チューナモジュールの構成を、ワンセグチューナモジュールを例に挙げて説明する。ワンセグチューナモジュールは、各TV放送局より送信されるワンセグ放送の中の1局を選局し、希望の番組を受信させるための回路を搭載したモジュールである。
従来のワンセグチューナモジュールの構成例を図1に示す。図1に示すワンセグチューナモジュール100は、RF_IC200とOFDM復調IC300の2つのIC(Integrated Circuit)を備えている。
ワンセグ放送信号は、アンテナ1からワンセグチューナモジュール100のRF_IN端子に入力され、ワンセグ放送信号の帯域であるUHF帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ2を介しRF_IC200内のRF_VGA回路3に入力される(RF_IN端子からRF_ICの入力端子までの信号ラインをRF信号ラインという)。
RF_VGA回路3は、強電力のワンセグ放送信号が入力された場合でも、RF_VGA回路自身及び後段の回路によって処理される信号が歪まないようにするためにゲインを制御する可変利得増幅回路である。基本的には、ワンセグチューナモジュール100内に搭載されている後段のOFDM復調IC300から出力される制御信号(RF_AGC電圧)によってRF_VGA回路3は適切なゲインとなり、歪による受信劣化を防ぐことが可能となる。ただし、RF_VGA回路には自身で受信電力検波機能(検波回路4)を持ち合わせているものも有り、RF_VGA回路(RF_VGA回路3及び検波回路(DET)4)だけで自動的にゲインを最適化するものもある。
RF_VGA回路3によって適切な信号レベルとなったワンセグ放送信号は、ミキサ回路5及び6によって、後段のOFDM復調回路300にて取り扱いが容易となるIF信号に変換される。ミキサ回路5及び6は、基本的にはスーパーヘテロダイン方式を使用しており、受信すべきワンセグ放送信号とそのワンセグ放送信号周波数の中間周波数だけ下側又は上側の局部発振信号とを入力し、その差成分であるIF信号を生成して出力する。IF信号は、PLL部(局部発振周波数のM分周と水晶発振子14の発振周波数のN分周との差に応じた誤差信号を出力するPLL回路13、水晶振動子14、及び誤差信号を直流化するループフィルタ15)が局部発振周波数を常に一定に保つことにより、常に一定の周波数に保たれ、多くは1MHz以下の信号となるため、OFDM復調IC300にて復調することが容易となる。
図1に示す構成では、ミキサ回路が2つ(ミキサ回路5及び6)設けられ、ミキサ回路の後段にはポリフェーズフィルタ7が設けられている。ポリフェーズフィルタ7は、スーパーヘテロダイン方式のミキサ回路では避けられないイメージ妨害を除去するために設けられる。IF信号を1MHz以下とした場合、イメージ妨害周波数が放送信号の受信帯域内に入ってくるため、ポリフェーズフィルタ7を設けないと、受信感度が悪化し、最悪の場合は受信自体が不可能となる。
また、図1に示す構成では、局部発振信号を発生する電圧制御発振器が2つ(電圧制御発振器10及び11)設けられている。このような構成を採用したのは、一方の電圧制御発振器を低域周波数用とし、他方の電圧制御発振器を高域周波数用とすることで、発振帯域が狭くて安価な電圧制御発振器でUHFの全帯域をカバーするためである。
スイッチ12は、選局に応じて、電圧制御発振器10及び11のいずれか一方の局部発振信号を選択して分周器16に供給する。分周器16は、局部発振信号を2分周したものを、バッファアンプ17を介してミキサ回路5に、バッファアンプ18を介してミキサ回路6に、それぞれ供給する。図1に示すモジュールでは、位相雑音性能改善のため局部発振信号周波数を2倍の周波数で発振させているため、分周器16を設けている。
ミキサ回路5及び6から出力されたIF信号は、ポリフェーズフィルタ7及びIFフィルタ8を介し、IF_VGA回路9へと入力される。ポリフェーズフィルタ7及びIFフィルタ8は、IF信号以外の不要なノイズを除去するもので、後段のIF_VGA回路9などで不要なノイズを増幅させないようにしている。
IF_VGA回路9はゲイン制御可能な可変利得増幅回路である。基本的にはワンセグチューナモジュール100内に搭載されている後段のOFDM復調IC300から出力される制御信号(IF_AGC電圧)によってIF_VGA回路9は適切なゲインとなり、OFDM復調IC300での復調動作において最良の復調性能が得られるよう動作する。
ワンセグチューナモジュールの多くは、図1に示すワンセグチューナモジュール100のように、RF_ICとOFDM復調ICと周辺回路とによって構成される。そして、RF_ICは、図1に示すチューナモジュール100のRF_IC200のように、RF_VGA回路からIF_VGA回路までの機能を含む場合が多い。
OFDM復調IC300は、RF_IC200から出力されたIF信号をOFDM復調する回路である。このOFDM復調IC300から出力されるトランスポートストリーム出力信号(TS出力信号)は、ワンセグチューナモジュール100の後段に接続されるバックエンドIC(デジタル復号回路)にて復号されて映像信号、音声信号、及びデータとなり、その映像信号やデータを液晶パネルモジュールなどに出力すればその映像信号やデータに応じた映像やデータ情報をユーザが見ることができ、その音声信号をスピーカなどに出力すればその音声信号に応じた音声をユーザが聞くことができる。
最近では、デジタル復号はPC(Personal Computer)などによるソフトウエア復号の場合も有り、バックエンドICを必要とせず、ユーザが映像や音声を視聴する事も可能である。
また、図1に示すワンセグチューナモジュール100は、I2Cバス通信によってセット側のホストICやPCから制御することができる高周波モジュールである。
特開平1−89624号公報
カーナビなどのTV放送受信機器の場合、感度改善のため増幅器一体型アクティブアンテナを使用する場合がある。車のフロントガラスなどにフィルム状のエレメント(導電体)を貼り付けアンテナとして使用する場合、エレメントだけでは十分な受信性能が取れないので、増幅器一体型アクティブアンテナではエレメントにゲイン15dB程度の増幅器を取り付けている。増幅器一体型アクティブアンテナを使用することにより、弱電界エリアにおける感度の大幅な改善が可能となる。
しかしながら、増幅器一体型アクティブアンテナは、15dBのゲインを有しているため、逆に東京タワー下などの強電界エリアでは歪みなどの原因により受信障害を引き起こす要因ともなる。
東京タワー下で、フィルム状のエレメントのみのアンテナを使用した場合、そのアンテナに接続されるチューナモジュールには0dBm程度のTV放送信号が入力される。これに対して、東京タワー下で、増幅器一体型アクティブアンテナを使用した場合、その増幅器一体型アクティブアンテナに接続されるチューナモジュールには+15dBm程度もの強電力TV放送信号がチューナモジュールに入力されることになり、チューナモジュール内部のRF_VGA回路で歪みが発生し、受信状態が悪化し、最悪の場合は受信自体が不可能となる。
本発明は、上記の状況に鑑み、強電力信号が入力された場合でも良好な受信が行えるTV放送受信用チューナモジュール及びそれを備えたTV放送受信機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るTV放送受信用チューナモジュールは、アノードがRF信号ライン側に接続され、カソードがグランド電位に接続されるPINダイオードと、前記PINダイオードのアノードとモジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードとの間に設けられる第1の抵抗素子とを備える構成としている。
このような構成によると、強電界エリアでは、モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードの直流電圧を高くして、歪みの発生を抑制し、逆に弱電界エリアでは、モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードの直流電圧を低くして、受信感度の劣化を最小限に抑える事が可能となる。したがって、強電力信号が入力された場合でも良好な受信が行える。
また、前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードを、モジュールに内蔵されているICの設定可能なポートとしてもよい。さらに、前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードを、モジュールに内蔵されているICのDAC(Digital to Analog Converter)出力ポートとしてもよい。
また、よりレベルが高い強電力信号が入力された場合でも良好な受信が行えるように、前記RF信号ライン上に第2の抵抗素子を設けてもよい。
また、前記第1の抵抗素子の影響による受信感度の劣化を抑制するために、前記PINダイオードのアノードと前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードとの間に前記第1の抵抗素子及びコイル素子からなる直列接続体を設けてもよい。
また、チューナモジュールの入力信号のレベルに応じて、前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードにおける電圧を制御する制御部を備えるようにしてもよい。これにより、強電界エリア、弱電界エリアのいずれであるかをユーザが気にする必要がなくなる。
また、受信感度が瞬間的に劣化することを防止するために、前記制御部が、或る一定値を所定の時間以上超えた、及び/又は、下回ったチューナモジュールへの入力レベルに応じて、前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードにおける電圧を制御するようにしてもよい。
また、上記目的を達成するために本発明に係るTV放送受信機器は、上記いずれかの構成のTV放送受信用チューナモジュールを備えるようにする。
本発明に係るTV放送受信用チューナモジュールの構成によると、強電界エリアでは、モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードの直流電圧を高くして、歪みの発生を抑制し、逆に弱電界エリアでは、モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードの直流電圧を低くして、受信感度の劣化を最小限に抑える事が可能となる。したがって、強電力信号が入力された場合でも良好な受信が行える。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明に係るチューナモジュールの構成を、ワンセグチューナモジュールを例に挙げて説明する。
本発明に係るワンセグチューナモジュールの一構成例は、図1に示す従来のワンセグチューナモジュールに、図2に示す回路を追加した構成である。
図1に示す従来のワンセグチューナモジュール100のRF_IN端子−バンドパスフィルタ2間の信号ラインを取り除いて図2に示す回路を追加する場合、図2に示す回路の端部X1がRF_IN端子に接続され、図2に示す回路の端部X2がバンドパスフィルタ2の入力側に接続される。また、図1に示す従来のワンセグチューナモジュール100のバンドパスフィルタ2−RF_IC200間の信号ラインを取り除いて図2に示す回路を追加する場合、図2に示す回路の端部X1がバンドパスフィルタ2の出力側に接続され、図2に示す回路の端部X2がRF_IC200の入力端子に接続される。いずれの場合でも、図2に示す回路の端部X1−端部X2間のラインはRF信号ラインの一部となる。
図2に示す回路は、アノードがRF信号ライン側に接続され、カソードがグランド電位に接続されるPIN(p-intrinsic-n)ダイオードD1と、PINダイオードD1のアノードとワンセグモジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードA1(以下、電圧ノードA1と略す)との間に設けられる抵抗素子R1とを備えている。
また、図2に示す回路は、電圧ノードA1の直流電圧が図2に示す回路外のRF信号ラインに伝送されることを防止する直流阻止用コンデンサC1及びC2を端部X1−端部X2間のライン上に備え、さらに、一端が電圧ノードA1に接続され他端がグランド電位に接続されるノイズ低減用バイパスコンデンサC3を備えている。
ここで、電圧ノードA1の直流電圧を高くすると、抵抗素子R1を介してPINダイオードD1に直流電流が流れ、PINダイオードD1の高周波抵抗が減少するため、RF信号ラインのインピーダンスが下がり、RF信号ラインを伝送する信号は減衰する。逆に、電圧ノードA1の直流電圧を低くすると、PINダイオードD1に直流電流が流れないため、PINダイオードD1は小容量のコンデンサと等価となるため、RF信号ラインを伝送する信号は減衰しない。
したがって、東京タワー下などの強電界エリアでは、電圧ノードA1の直流電圧を高くして、チューナモジュール内部のRF_VGA回路3での歪みの発生を抑制し、逆に弱電界エリアでは、電圧ノードA1の直流電圧を低くして、受信感度の劣化を最小限に抑える事が可能となる。
本発明に係るチューナモジュールの基本構成は、従来のチューナモジュールに、PINダイオードD1と抵抗素子R1の2個の素子を追加するだけで実現することができるので、安価で小スペースでの対策が可能である。さらに、PINダイオードD1は対グランドに1個のみ接続されているため、RF信号ラインの周波数特性もフラットにする事が可能である。
実際の構成では、PINダイオードD1に東芝製JDP2S08SCを用い、抵抗素子R1の抵抗値を2.2[kΩ]とし、電圧ノードA1の直流電圧を2[V]に設定としたところ、PINダイオードD1による信号減衰と増幅器一体型アクティブアンテナの約15dBの増幅とが相殺され、東京タワー下においても良好な受信状態であった。また、電圧ノードA1の直流電圧を0[V]に設定とした場合は、受信感度の劣化も無く、弱電界エリアの受信状態に劣化はなかった。
電圧ノードA1は、例えば、ワンセグチューナモジュール内部ICであるRF_IC200又はOFDM復調IC300の汎用ポートを用い、ICでのレジスタ設定により当該汎用ポートの電圧を変更することで実現することができる。すなわち、既存のICを用い製品価格を上げることなく電圧ノードA1を実現することが可能である。
また、電圧ノードA1として用いるRF_IC200又はOFDM復調IC300の汎用ポートをDAC(Digital to Analog Converter)出力ポートとする事により、電圧ノードA1の直流電圧の値を細かく設定する事が可能となる。例えば、ICに8bitのDAC回路が内蔵されていれば、256段階の電圧設定が可能となる。
PINダイオードD1に東芝製JDP2S08SCを用い、抵抗素子R1の抵抗値を2.2[kΩ]とした構成において、電圧ノードA1の直流電圧を1.5[V]に設定とした場合はPINダイオードD1による信号減衰と約10dBの増幅との相殺が、電圧ノードA1の直流電圧を2.5[V]に設定とした場合はPINダイオードD1による信号減衰と約20dBの増幅との相殺が可能であった。
したがって、電圧ノードA1として用いるRF_IC200又はOFDM復調IC300の汎用ポートをDAC出力ポートとした場合、様々なゲインの増幅器一体型アクティブアンテナに対してソフト(DAC出力のレジスタ値)で対応可能となるので、汎用性が高く、より効果的に強電界エリアでの歪みの発生を抑制することができる。
しかしながら、増幅器一体型アクティブアンテナのゲインが20dB以上と高い場合、図2に示す回路では減衰量が足りなくなる事態が生じ得る。そのような事態が想定される場合には、図3に示すように、RF信号ラインに抵抗素子R2を追加し、減衰量を多く取るようにすればよい。これにより、ゲインが20dB以上の増幅器一体型アクティブアンテナにも対応が可能となる。
また、RF信号ラインのインピーダンスが非常に高い場合、電圧ノードA1の直流電圧を0[V]にしても抵抗素子R1の影響で受信感度が劣化することが希にある。そのようなときには、図4に示すように、インダクタンス値が大きいコイルL1を抵抗素子R1とRF信号ラインとの間に設け、抵抗素子R1の影響による受信感度の劣化を抑制するとよい。
TV放送受信用チューナモジュールは、図1で示すようにRFVGA回路の部分に入力レベルを確認するための検波回路(DET)が内蔵されている構成のものが多い。このような構成のTV放送受信用チューナモジュールは、入力レベルをソフト的に値を読み取る事が可能であり、チューナモジュールに入ってくる信号レベルを等価的に判定する事が可能である。
そこで、上述した本発明に係るワンセグチューナモジュールにおいて、検波回路(DET)4が確認している入力レベルと正の相関があるRFAGCレジスタ値を使用し、ワンセグチューナモジュールの入力信号レベルが或る一定値(第1閾値)を3秒間以上超えた場合、電圧ノードA1の直流電圧を高くして東京タワー下などの強電界エリアでの歪みの発生を抑制し、また、ワンセグチューナモジュールの入力信号レベルが或る一定値(第2閾値)を3秒間以上下回る場合、電圧ノードA1の直流電圧を低くして弱電界エリアでの受信感度の劣化を最小限に抑えるようにするとよい。
このような制御を行う事により、強電界エリア、弱電界エリアのいずれであるかをユーザが気にする必要がなくなる。
ビル影などの影響により、ワンセグチューナモジュールの入力信号レベルが瞬時に変化する場合があるが、そのたびに電圧ノードA1の直流電圧の値を切替えると、その切り替えによるレベル変化により受信感度が瞬間的に劣化する場合が考えられる。そのため、上記制御では、ワンセグチューナモジュールの入力信号レベルが或る一定値を3秒間以上超えた場合に電圧ノードA1の直流電圧を高くし、また、ワンセグチューナモジュールの入力信号レベルが或る一定値を3秒間以上下回る場合に電圧ノードA1の直流電圧を低くするようにして、瞬時のレベル変動は感知しないようにしている。
ここで、上記制御を実行するためのRF_IC200の動作フローチャートを図5に示す。RF_IC200が図5に示す動作フローチャートに従って動作する場合、RF_IC200の汎用ポートを電圧ノードA1として用いる。
RF_IC200は、図5に示す動作フローチャートに従って動作を1秒毎に行う。
まず、RF_IC200の制御部は、RFAGCレジスタ値を読み込み(ステップS10)、RFAGCレジスタ値が200より大きいか否かを判定する(ステップS20)。
RFAGCレジスタ値が200より大きければ(ステップS20のYES)、RF_IC200の制御部は、パラメータP1が0であるか否かを判定する(ステップS30)。なお、パラメータP1は、RFAGCレジスタ値が200を超えてから継続して超えている間は1以上となり、それ以外は0となるパラメータである。
RFAGCレジスタ値が200より大きくなければ(ステップS20のNO)、RF_IC200の制御部は、RFAGCレジスタ値が125以下であるか否かを判定する(ステップS40)。
RFAGCレジスタ値が125以下であれば(ステップS40のYES)、RF_IC200の制御部は、パラメータP2が0であるか否かを判定する(ステップS50)。なお、パラメータP2は、RFAGCレジスタ値が125以下になってから継続して125以下である間は1以上となり、それ以外は0となるパラメータである。
ステップS30の判定でパラメータP1が0であれば(ステップS30のYES)、RF_IC200の制御部は、パラメータP1を1とし、カウント値CNTを1とし、パラメータP2を0とし(ステップS60)、ステップS110に移行する。なお、カウント値CNTは、RFAGCレジスタ値が200を超えた時から、または、RFAGCレジスタ値が125以下になった時から、何秒間その状態が継続しているかをカウントするためのカウント値である。
ステップS30の判定でパラメータP1が0でなければ(ステップS30のNO)、RF_IC200の制御部は、パラメータP1を1つ増加させ、カウント値CNTを1つ増加させ、パラメータP2を0とし(ステップS70)、ステップS110に移行する。
ステップS50の判定でパラメータP2が0であれば(ステップS50のYES)、RF_IC200の制御部は、パラメータP2を1とし、カウント値CNTを1とし、パラメータP1を0とし(ステップS80)、ステップS110に移行する。
ステップS50の判定でパラメータP2が0でなければ(ステップS50のNO)、RF_IC200の制御部は、パラメータP2を1つ増加させ、カウント値CNTを1つ増加させ、パラメータP1を0とし(ステップS90)、ステップS110に移行する。
ステップS40の判定でRFAGCレジスタ値が125以下でなければ(ステップS40のNO)、RF_IC200の制御部は、パラメータP1を0とし、カウント値CNTを1とし、パラメータP2を0とし(ステップS100)、ステップS110に移行する。
ステップS110において、RF_IC200の制御部は、カウント値CNTが3より大きいか否かを判定する。カウント値CNTが3より大きければ(ステップS110のYES)、RF_IC200の制御部は、パラメータP1が0であるか否かを判定する(ステップS120)。一方、カウント値CNTが3より大きくなければ(ステップS110のNO)、RF_IC200の制御部は、フローチャート動作を終了する。
ステップS120の判定でパラメータP1が0であれば(ステップS120のYES)、RF_IC200の制御部は、電圧ノードA1の直流電圧が高くなるように、電圧ノードA1の直流電圧設定用レジスタ値の設定を行い(ステップS140)、ステップS160に移行する。
ステップS120の判定でパラメータP1が0でなければ(ステップS120のNO)、RF_IC200の制御部は、パラメータP2が0より大きいか否かを判定する(ステップS130)。パラメータP2が0であれば(ステップS130のYES)、RF_IC200の制御部は、電圧ノードA1の直流電圧が低くなるように、電圧ノードA1の直流電圧設定用レジスタ値の設定を行い(ステップS150)、ステップS160に移行する。一方、パラメータP2が0でなければ(ステップS130のNO)、直接ステップS160に移行する。
ステップS160において、RF_IC200の制御部は、パラメータP1、カウント値CNT、パラメータP2をそれぞれ0とし、フローチャート動作を終了する。
図5に示すフローチャートでは、ステップS110での判定基準を3秒としているが、この時間を長くとる事により、一層安定した制御が可能となる。しかしながら、長くし過ぎると車などの高速移動手段に対処できなくなるため、最大でも10秒程度が適切である。また、図5に示すフローチャートでは、“RFAGCレジスタ値”をその時点の値として処理を行っているが、“RFAGCレジスタ値”を3秒程度の移動平均値として処理する事により、動作をより安定させる事も可能である。
なお、上述した実施形態ではワンセグチューナモジュールを例に挙げて説明したが、他のTV放送受信用チューナモジュールであってもよい。また、本発明に係るTV放送受信機器は、例えば、増幅器一体型アクティブアンテナと、本発明に係るTV放送受信用チューナモジュールと、デジタル復号部と、表示部及び音声出力部とが順に接続された構成である。
は、従来のワンセグチューナモジュールの構成例を示す図である。 は、本発明に係るチューナモジュールの特徴部分の構成例を示す図である。 は、本発明に係るチューナモジュールの特徴部分の他の構成例を示す図である。 は、本発明に係るチューナモジュールの特徴部分の更に他の構成例を示す図である。 は、RF_ICの動作フローチャートである。
符号の説明
1 アンテナ
2 バンドパスフィルタ
3 RF_VGA回路
4 検波回路(DET)
5、6 ミキサ回路
7 ポリフェーズフィルタ
8 IFフィルタ
9 IF_VGA回路
10、11 電圧制御発振器
12 スイッチ
13 PLL回路
14 水晶振動子
15 ループフィルタ
16 分周器
17、18 バッファアンプ
100 ワンセグチューナモジュール
200 RF_IC
300 OFDM復調IC
A1 ワンセグチューナモジュール内部の電圧制御可能な電圧ノード
C1、C2 直流阻止用コンデンサ
C3 ノイズ低減用バイパスコンデンサC3
D1 PINダイオード
L1 コイル
R1、R2 抵抗素子

Claims (8)

  1. アノードがRF信号ライン側に接続され、カソードがグランド電位に接続されるPINダイオードと、
    前記PINダイオードのアノードとモジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードとの間に設けられる第1の抵抗素子とを備えることを特徴とするTV放送受信用チューナモジュール。
  2. 前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードが、モジュールに内蔵されているICの設定可能なポートである請求項1に記載のTV放送受信用チューナモジュール。
  3. 前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードが、モジュールに内蔵されているICのDAC(Digital to Analog Converter)出力ポートである請求項2に記載のTV放送受信用チューナモジュール。
  4. 前記RF信号ライン上に第2の抵抗素子を設けている請求項1〜3のいずれか1項に記載のTV放送受信用チューナモジュール。
  5. 前記PINダイオードのアノードと前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードとの間に前記第1の抵抗素子及びコイル素子からなる直列接続体が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のTV放送受信用チューナモジュール。
  6. チューナモジュールの入力信号のレベルに応じて、前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードにおける電圧を制御する制御部を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載のTV放送受信用チューナモジュール。
  7. 前記制御部が、或る一定値を所定の時間以上超えた、及び/又は、下回ったチューナモジュールへの入力レベルに応じて、前記モジュール内部の電圧制御可能な電圧ノードにおける電圧を制御する請求項6に記載のTV放送受信用チューナモジュール。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のTV放送受信用チューナモジュールを備えることを特徴とするTV放送受信機器。
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