JP2010072085A - 画像形成装置、画像形成装置の駆動制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の駆動制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】像担持体の駆動源の速度が変更されたときに色ズレが生じないようにする。
【解決手段】複数の感光体1M〜1Kと、感光体上に可視像を形成する現像器5M〜5Kと、感光体のそれぞれに担持された可視像を中間転写ベルト8の表面に重ね合わせて転写する1次転写バイアスローラと、中間転写ベルト上の可視像を検知する光学センサユニットと、予め定められた可視像をそれぞれの感光体上に形成し、中間転写ベルトの表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの感光体に対する像形成開始タイミングを補正し、それぞれの可視像の重ね合わせズレを低減するタイミング補正処理及び感光体の駆動速度制御を行う制御部と、を備え、感光体と現像器は異なる駆動源によって独立して駆動され、制御部は相対する感光体に対する速度比率が常に一定となるように現像器の速度も変更する。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数の像担持体のそれぞれに形成した可視像を中間転写ベルトや記録紙などの転写体に重ね合わせて転写して重ね合わせ像を得る複写機、ファクシミリ、プリンタ、これらの機能を複合して有するデジタル複合機等の画像形成装置、この画像形成装置で実行される感光体、現像器、転写装置、塗布装置などの各駆動部の駆動制御方法、及びこの駆動制御方法をコンピュータによって実行するためのコンピュータプログラムに関する。
この種の画像形成装置としては、例えば像担持体として、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック(以下、それぞれY,M,C,Kと記す)のそれぞれの色に対応する4つの感光体を備えタンデム型画像形成装置が知られている。この形式の画像形成装置では、これらの感光体上にそれぞれ個別に形成したY,M,C,Kトナー像を、転写体たる中間転写ベルトに重ね合わせて転写することによって、多色画像を形成することができる。そこで、このような形式のものは間接転写方式のタンデム型画像形成装置と称されている。この形式の最も代表的な例としては、各感光体をそれぞれ個別の駆動モータで駆動する構成を採用する構成となっていて、それぞれの駆動モータを個別に調整するものである。また、同様の間接転写方式のタンデム型画像形成装置として特許文献1に記載の画像形成装置が知られている。この特許文献1記載の画像形成装置は、移動する表面に可視像を担持する3つ以上の像担持体と、それら像担持体のうち、少なくとも第1像担持体に伝達するための駆動力を発揮する第1駆動源と、該第1像担持体とは異なる2つ以上の像担持体に伝達するための駆動力を発揮する第2駆動源と、画像情報に基づいて、それぞれの像担持体に可視像を形成する可視像形成手段と、それぞれの像担持体に担持された可視像を転写体の表面に重ね合わせて転写する転写手段と、該転写体の表面上の可視像を検知する像検知手段と、予め定められた可視像をそれぞれの像担持体に形成して該転写体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの像担持体に対する像形成開始タイミングを補正して、それぞれの可視像の重ね合わせズレを低減するタイミング補正処理を実施する制御手段と、を備える画像形成装置において、上記タイミング補正処理による補正後の上記像形成開始タイミングに基づいて、該像形成開始タイミングでも残ってしまう可視像の重ね合わせズレ量を算出し、該重ね合わせズレ量に基づいて、上記第1駆動源の駆動速度と上記第2駆動源の駆動速度とをそれぞれ個別に決定する駆動速度個別決定処理と、該第1駆動源及び第2駆動源をそれぞれ該駆動速度個別決定処理で決定した駆動速度で駆動しながら上記画像情報に基づく画像を形成する画像形成処理とを実施するように、上記制御手段を構成したものである。
この発明は、寿命の観点から、最も使うK像担持体と他の3つの像担持体とで駆動モータを分けたときの、色ズレの微調整の技術に関するものである。
なお、関連する技術として、特許文献1の他に特許文献2ないし7に記載された発明も知られている。
特開2008−139614号公報 特開2008−107449号公報 特開2008−020730号公報 特開2007−219209号公報 特開2007−298593号公報 特開2007−316580号公報 特開2007−316608号公報
従来、像担持体と現像装置、クリーニング装置、塗布装置が同一駆動源にて駆動されていれば問題なかったが、像担持体と現像装置、クリーニング装置、塗布装置が別の駆動源で駆動される場合に、像担持体の駆動モータの速度が変更され、像担持体と現像装置、クリーニング装置、塗布装置が狙いの速度比からずれてしまうという不具合があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、像担持体と現像装置、クリーニング装置、塗布装置が別の駆動源で駆動される場合に、像担持体の駆動源の速度が変更されたときに現像、クリーニング、または塗布の駆動源の速度も変更し、速度比率を一定に保つことにより、各現像、クリーニング、または塗布の条件を安定させるようにすることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、色合わせのために像担持体を駆動するモータの速度を変更した場合には、現像装置、クリーニング装置、塗布装置を駆動するモータの速度も変更し、像担持体と現像装置、クリーニング装置、塗布装置が常に狙いの速度比を保つように制御することを特徴とする。
具体的には、第1の手段は、複数の像担持体と、前記像担持体に対して所定の処理を施す処理手段と、前記各像担持体のそれぞれに担持された可視像を転写体の表面に重ね合わせて転写する転写手段と、前記該転写体の表面上の可視像を検知する像検知手段と、予め定められた可視像をそれぞれの像担持体に形成して該転写体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの像担持体に対する像形成開始タイミングを補正し、それぞれの可視像の重ね合わせズレを低減するタイミング補正処理、及び前記像担持体の駆動速度制御を行う制御手段と、を備えた画像形成装置において、前記像担持体と前記処理手段は異なる駆動源によって独立して駆動され、前記制御手段は、相対する像担持体に対する速度比率が常に一定となるように前記処理手段の速度も変更することを特徴とする。
第2の手段は、複数の像担持体と、前記像担持体に所定の処理を施す処理手段と、前記各像担持体のそれぞれに担持された可視像を転写体の表面に重ね合わせて転写する転写手段と、前記該転写体の表面上の可視像を検知する像検知手段と、予め定められた可視像をそれぞれの像担持体に形成して該転写体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの像担持体に対する像形成開始タイミングを補正し、それぞれの可視像の重ね合わせズレを低減するタイミング補正処理、及び前記像担持体の駆動速度制御を行う制御手段と、を備えた画像形成装置の駆動速度制御方法において、相対する像担持体に対する速度比率が常に一定となるように前記像担持体とは異なる駆動源によって駆動される前記処理手段の速度も変更することを特徴とする。
第3の手段は、複数の像担持体と、前記像担持体に所定の処理を施す処理手段と、前記各像担持体のそれぞれに担持された可視像を転写体の表面に重ね合わせて転写する転写手段と、前記該転写体の表面上の可視像を検知する像検知手段と、予め定められた可視像をそれぞれの像担持体に形成して該転写体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの像担持体に対する像形成開始タイミングを補正し、それぞれの可視像の重ね合わせズレを低減するタイミング補正処理、及び前記像担持体の駆動速度制御をコンピュータによって実行するためのコンピュータプログラムにおいて、相対する像担持体に対する速度比率が常に一定となるように前記像担持体とは異なる駆動源によって駆動される前記処理手段の速度も変更する手順を備えていることを特徴とする。
なお、第1ないし第3の手段において、前記処理手段が、前記像担持体上に可視像を形成する現像手段、前記像担持体上の残可視像を除去するクリーニング手段、及び前記像担持体上に平滑剤を塗布する塗布手段のうちの1つである。
また、第1の手段において、前記複数の像担持体をそれぞれ個別に一様帯電する帯電手段と、それぞれの帯電手段に対応する像担持体とが1つのユニットとして共通の保持体に保持され、一体的に着脱可能なプロセスカートリッジとして構成されていることを特徴とする。
なお、第1ないし第3の手段において、前記制御手段は、例えば、前記タイミング補正処理による補正後の上記像形成開始タイミングに基づいて、該像形成開始タイミングでも残ってしまう可視像の重ね合わせズレ量を算出し、該重ね合わせズレ量に基づいて、像担持体の駆動速度をそれぞれ個別に決定する駆動速度個別決定処理と、それぞれ前記駆動速度個別決定処理で決定した駆動速度で駆動しながら上記画像情報に基づく画像を形成する画像形成処理と、を実行するように構成することができる。
また、後述の実施形態では、像担持体は感光体1M,1C,1Y,1K、現像手段は現像器5M,5C,5Y,5Kに、転写体は中間転写ベルト8に、転写手段は1次転写バイアスローラ9M,9C,9Y,9Kに、像検知手段は光学センサユニット136に、制御手段は制御部150(CPU150a)に、駆動源はモータ90M,90C,90Y,90K、91M,91C,91Y,91K、92M,92C,92Y,92Kに、画像形成装置はプリンタ50に、クリーニング手段はドラムクリーニング装置2M,2C,2Y,2Kに、帯電手段は帯電装置(4M,4C,4Y−不図示)4Kに、プロセスユニットは6M,6C,6Y,6Kに、プロセスカートリッジは符号200に、それぞれ対応する。
本発明によれば、像担持体の駆動源の速度が変更されたときに、像担持体上に対して所定の処理を施す処理手段の速度を、相対する像担持体に対する速度比率が常に一定となるように制御するので、現像、クリーニング、または塗布の駆動源の速度も変更し、速度比率を一定に保つことにより、各現像、クリーニング、または塗布の条件を安定することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置としての電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の概略構成を示す図である。同図において、このプリンタ50は、マゼンタ,シアン,イエロー,ブラック(以下、M,C,Y,Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6M,6C,6Y,6Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のM,C,Y,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
図2はKトナー像を生成するためのK用のプロセスユニット6Kを示す図である。同図に示すように、K用のプロセスユニット6Kは像担持体たるドラム状の感光体1K、ドラムクリーニング装置2K、除電装置(不図示)、帯電装置4K、現像器5K等を備えている。このプロセスユニット6Kは、プリンタ50本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電装置4Kは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動される感光体1Kの表面を暗中にて一様帯電する。感光体1Kの一様帯電した表面は、レーザ光Lによって露光走査されてK静電潜像を担持する。このK静電潜像は、図示しないKトナーと磁性キャリアとを含有するK現像剤を用いる現像器5Kによって可視像たるKトナー像として現像される。そして、後述する中間転写ベルト8上に中間転写される。
ドラムクリーニング装置2Kは、中間転写工程を経た後の感光体1Kの表面に残留したKトナーを除去する。また、上記除電装置は、クリーニング後の感光体1Kの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色用のプロセスユニット6M,6C,6Yにおいても、同様にして感光体1M,1C,1Y上に可視像たるM,C,Yトナー像が形成され、これらは中間転写ベルト8上に重ね合わせて中間転写される。
現像器5Kは、そのケーシングの開口から一部露出させるように配設された現像ロール51Kを有している。また、互いに平行配設された2つの搬送スクリュウ55K、ドクタブレード52K、トナー濃度センサ(以下、Tセンサという)56Kなども有している。
現像器5Kのケーシング内のK現像剤は、2つの搬送スクリュウ55Kによって撹拌搬送されながら摩擦により帯電し、現像ロール51Kの表面に担持される。そして、ドクタブレード52Kによって現像材の層厚が規制された後、K用の感光体1Kに対向する現像領域に搬送され、ここで感光体1K上のK静電潜像にKトナーを付着させる。Kトナーの現像によってKトナーを消費したK現像剤は、現像ロール51Kの回転に伴ってケーシング内に戻される。他色MCYのプロセスユニットも同様の構成である。
先に示した図1において、プロセスユニット6M,6C,6Y,6Kの図中下方には、光書込ユニット7が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット7は、図示しない外部のパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて変調されたレーザ光Lにより、プロセスユニット6M,6C,6Y,6Kにおけるそれぞれの感光体1M,1C,1Y,1Kを走査する。この走査により、感光体1M,1C,1Y,1K上にM,C,Y,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー上での反射によって主走査方向に偏向させながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体1M,1C,1Y,1Kに照射する。
光書込ユニット7の図中下側には、給紙トレイ(給紙カセット)26、これらに組み込まれた給紙ローラ27など有する紙収容手段が配設されている。給紙トレイ26は、シート状の記録媒体である用紙Pを複数枚重ねて収納しており、それぞれの一番上の用紙Pには給紙ローラ27が当接している。給紙ローラ27が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転すると、一番上の用紙Pが給紙路(搬送路)70に向けて送り出される。
この給紙路70の最下流側付近には、レジストローラ28が配設されている。レジストローラ28は、用紙Pをニップに当接させた状態で保持し、用紙Pに転写する画像先端とタイミングを合わせて後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
プロセスユニット6M,6C,6Y,6Kの図中上方には、無端状の中間転写ベルト8を張架しながら移動させる転写手段としての転写ユニット15が配設されている。この転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、2次転写バイアスローラ19、クリーニング装置10などを備えている。また、4つの1次転写バイアスローラ9M,9C,9Y,9K、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、これら7つのローラに張架されながら、少なくともいずれか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに回転移動する。
1次転写バイアスローラ9M,9C,9Y,9Kは、この中間転写ベルト8を感光体1M,1C,1Y,1Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。1次転写バイアスローラ9M,9C,9Y,9Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。
中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってM,C,Y,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1M,1C,1Y,1K上のM,C,Y,Kトナー像が順次重ね合わされて中間転写(1次転写)される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重畳されたトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
ベルトループ内側に配設された上記2次転写バックアップローラ12は、ベルトループ外側に配設された2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで用紙Pに一括して2次転写され、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8上には、用紙Pに転写されなかった残トナーが付着している。これは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。2次転写ニップで4色トナー像が一括2次転写された用紙Pは、搬送路71を経由して定着装置20に送られる。
定着装置20は、内部にハロゲンランプ等の発熱源を有する定着ローラ20aと、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ20bとによって定着ニップを形成している。定着装置20内に送り込まれた用紙Pは、未定着トナー像担持面を定着ローラ20aに密着させるようにして定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化し、用紙Pに浸透することによりフルカラー画像が定着される。
定着装置20内でフルカラー画像が定着された用紙Pは、定着装置20を出た後、排紙路(搬送路)72と反転前搬送路73との分岐点にさしかかる。この分岐点には、第1切替爪75が揺動可能に配設されており、その揺動動作によって用紙Pの進路を切り替える。具体的には、爪の先端を反転前搬送路73に近づける方向に動かすことにより、用紙Pの進路を排紙路72に向かう方向にする。また、爪の先端を反転前搬送路73から遠ざける方向に動かすことにより、用紙Pの進路を反転前搬送路73に向かう方向にする。
第1切替爪75によって排紙路72に向かう進路が選択されている場合には、用紙Pは排紙路72から排紙ローラ対100を経由した後、機外へと排紙されて、プリンタ50の筐体上面に設けられたスタックトレイ50a上にスタックされる。これに対し、第1切替爪75によって反転前搬送路73に向かう進路が選択されている場合には、用紙Pは反転前搬送路73を経て、反転ローラ対21のニップに進入する。反転ローラ対21は、ローラ間に挟み込んだ用紙Pをスタックトレイ50aに向けて搬送するが、用紙Pの後端をニップに進入させる直前で、ローラを逆回転させる。この逆転により、用紙Pがそれまでとは逆方向に搬送されるようになり、用紙Pの後端側が反転搬送路74内に進入する。
反転搬送路74は、鉛直方向上側から下側に向けて湾曲した形状になっており、搬送路内に第1反転搬送ローラ対22、第2反転搬送ローラ対23、第3反転搬送ローラ対24を有している。用紙Pは、これらローラ対のニップを順次通過しながら搬送されることによって、その表裏を反転させる。表裏反転後の用紙Pは、上述の給紙路70に戻された後、再び2次転写ニップに至る。そして、今度は、画像非担持面を中間転写ベルト8に密着させながら2次転写ニップに進入して、その画像非担持面に中間転写ベルトの第2の4色トナー像が一括2次転写される。この後、転写後搬送路71、定着装置20、排紙路72、排紙ローラ対100を経由して、機外のスタックトレイ50a上にスタックされる。このような反転搬送により、用紙Pの両面にフルカラー画像が形成される。
転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタックトレイ50aとの間には、ボトル支持部31が配設されている。このボトル支持部31は、M,C,Y,Kトナーを収容するトナー収容部としてのトナーボトル32M,32C,32Y,32Kを搭載している。トナーボトル32M〜32Kは、互いに水平よりも少し傾斜した角度で並ぶように配設され、Y、M、C、Kという順で配設位置が高くなっている。トナーボトル32M〜32K内のM,C,Y,Kトナーは、それぞれ図示しないM,C,Y,K用のトナー搬送装置により、プロセスユニット6M〜6Kの各現像器に適宜補給される。これらのトナーボトル32M〜32Kは、プロセスユニット6M〜Kとは独立してプリンタ50本体に脱着可能である。
感光体1M〜1Kは、それぞれ、図示しない軸受けにより、回転中心に設けられた回転軸を中心にして回転可能に支持されている。感光体1M〜1Kの回転軸にはそれぞれ、図示しない感光体ギヤが固定されており、図示しない原動側のギヤに噛み合いながら、感光体とともに回転する。
転写ユニット15の図中右上には、中間転写ベルト8の幅方向に所定の間隔で並ぶ2つの図示しない反射型フォトセンサを具備する光学センサユニット136が、中間転写ベルト8の上部張架面と所定の間隙を介して対向するように配設されている。なお、この光学センサユニット136は色ズレを補正するために使用する色ズレ補正用のセンサである。
図3は本実施形態に係るプリンタ50の制御構成(電気回路)の一部を示すブロック図である。同図においてバス94には、プロセスユニット6M,6C,6Y,6K、光書込ユニット7、Y感光体モータ90Y,M感光体モータ90M,C感光体モータ90C,K感光体モータ90K、給紙トレイ26、レジストモータ92、データ入力ポート68、転写ユニット15、操作表示部93、光学センサユニット136、制御部150などが接続されている。
レジストモータ92は、上述したレジストローラ28の駆動源である。また、データ入力ポート68は、外部の図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報を受信するものである。また、制御部150はプリンタ50全体の駆動制御を司り、CPU150a、RAM150a、ROM150bなどが設けられている。CPU150aはROM150bに格納されているプログラムコードをRAM150aに展開し、当該RAMをワークエリアとして使用しながら前記プログラムコードに沿った処理を行うことにより、必要な制御を実行する。また、操作表示部93は、タッチパネル、あるいは液晶パネル及び複数のタッチキーから構成され、制御部150の制御によって様々な情報を表示したり、操作者からの入力情報を制御部150に送ったりする。
図4は、中間転写ベルト8の一部を、光学センサユニット136とともに示す斜視図である。本プリンタの制御部150は、図示しない電源スイッチがONされた直後や、所定時間が経過する毎などの所定のタイミングで、タイミング補正処理を行うようになっている。このタイミング補正処理では、中間転写ベルト8の幅方向の一端部と他端部とにそれぞれ、複数のトナー像からなる位置ズレ検知用画像PVが形成される。一方、中間転写ベルト8の上方には、第1光学センサ137と第2光学センサ138とからなる像検知手段としての光学センサユニット136が配設されている。
第1光学センサ137は、発光手段から発した光を集光レンズに通した後、中間転写ベルト8の表面で反射させ、その反射光を受光手段で受光する。そして、受光量に応じた電圧を出力する。中間転写ベルト8の幅方向における一端部に形成された位置ズレ検知用画像PV内のトナー像が、第1光学センサ137の直下を通過する際には、第1光学センサ137の受光手段による受光量が大きく変化する。これにより、第1光学センサ137は、トナー像を検知して受光手段からの出力電圧値を大きく変化させる。同様にして、第2光学センサ138は、中間転写ベルト8の幅方向における他端部に形成された位置ズレ検知用画像PV内の各トナー像を検知する。このように、第1光学センサ137や第2光学センサ138を有する光学センサユニット136は、位置ズレ検知用画像PV内の各トナー像を検知する像検知手段として機能している。なお、発光手段としては、トナー像を検出するために必要な反射光を作り得る光量をもつLED等が用いられている。また、受光手段としては、多数の受光素子が直線状に配列されたCCDなどが用いられている。
本プリンタの制御部150は、タイミング補正処理を開始すると、まず、図4に示したように、中間転写ベルト8の幅方向の両端部にそれぞれ位置ズレ検知用画像PVを形成する。そして、それぞれの位置ズレ検知用画像PV内の各トナー像を光学センサユニット136によって検知する。次いで、その検知タイミングに基づいて、各トナー像における主走査方向(レーザ光による走査方向)の位置、副走査方向(ベルト移動方向)の位置、主走査方向の倍率誤差、主走査方向からのスキューをそれぞれ把握する。
なお、中間転写ベルト8上に形成された位置ズレ検知用画像PVは、ベルトの無端移動に伴って光学センサユニット136との対向位置まで搬送される途中で、2次転写バイアスローラ(図1の19)との対向位置を通過する。このとき、2次転写バイアスローラが中間転写ベルト8に当接して2次転写ニップを形成していると、ベルト上の位置ズレ検知用画像PVが2次転写ローラに接触してローラ表面に転移してしまう。そこで、制御部150は、タイミング補正処理を実施する際には、それに先立って、図示しないローラ接離機構を駆動して、2次転写バイアスローラを中間転写ベルト8から離間させる。これにより、位置ズレ検知用画像PVの2次転写バイアスローラへの転移を回避する。
位置ズレ検知用画像PVとしては、図5に示すようなシェブロンパッチと呼ばれるラインパターン群を形成する。この位置ズレ検知用画像PVは、M,C,Y,Kの各色のトナー像を主走査方向(感光体表面上でのレーザ移動方向)から約45[°]傾けた姿勢で、副走査方向に対応するベルト移動方向に所定ピッチで並べたものである。このような位置ズレ検知用画像PV内のM,C,Yトナー像について、Kトナー像との検知時間差を読み取っていく。同図では、図紙面における上下方向が主走査方向に相当し、左右方向が副走査方向に相当している。そして、位置ズレ検知用画像PV内においては、同図における左から順に、M,C,Y,Kトナー像が並んだ後、これらとは姿勢が90[°]異なっているM,C,Y,Kトナー像が更に並んでいる。
本プリンタ50では、M,C,Y,Kのうち、Kを基準色としている。制御部150は、基準色となるKトナー像の検知タイミングと、M,C,Yトナー像の検知タイミングとの検知時間差tmk、tck、tykについての実測値と理論値との差に基づいて、Kトナー像と、M,C,Yトナー像との副走査方向におけるズレ量を求める。そのズレ量は、各色トナー像の中間転写ベルト上における重ね合わせズレ量に比例している。よって、前述のズレ量に求めることで、各色トナー像の重ね合わせズレ量を間接的に求めていることになる。そして、そのズレ量に基づいて、光書込ユニット(7)のポリゴンミラー1面おき、即ち、1走査ラインピッチを1単位として、各感光体に対する光書込開始タイミングを補正することで、各色トナー像の副走査方向の重ね合わせズレを抑える。また、姿勢が90[°]異なる同色の2つのトナー像の検知時間差tk、ty、tc、tmについての実測値と理論値との差に基づいて、各色トナー像の主走査方向におけるズレ量を求める。各色トナー像の主走査方向からの傾き(スキュー)については、ベルト両端部間での副走査方向ズレ量の差に基づいて求めることができる。そして、その結果に基づいて、光書込ユニット(7)内の図示しないトロイダルレンズの傾きを調整する図示しないレンズ傾き調整機構を駆動することで、各色トナー像の主走査方向からの傾きズレを低減する。これらの補正は、Kを基準として、Y,C,Mのパラメータを変更することで行われる。
図6は、本プリンタの制御部150によって実施されるタイミング補正処理の処理内容を示すフローチャートである。タイミング補正処理では、まず、感光体を含むプロセスユニットを駆動するプロセス駆動モータの駆動が開始された後(ステップa:以下、ステップをSと記す)、上述の光学センサユニット136がONされる(Sb)。次いで、上述した位置ズレ検知用画像PVが中間転写ベルト8上に形成された後(Sc)、それが光学センサユニット136によって検知される(Sd)。そして、光学センサユニット136がOFFされた後(Se)、位置ズレ検知用画像PVの検知結果に基づいて、M,C,Yについてそれぞれスキュー補正量、主走査位置補正量、副走査位置補正量、主走査倍率誤差補正量及び主走査偏差補正量が求められる(Sf、Sg)。その後、各種補正量に基づいて、主走査位置補正、副走査位置補正(光書込開始タイミング補正)、主走査倍率誤差補正、主走査偏差補正及びスキュー補正がなされる(Sh、Si)。
図7は、C用の光書込系の部材をC用の感光体1Cとともに示す斜視図である。同図において、光書込ユニットのポリゴンミラー7aは、正6面体の2つのミラー部を上下方向に2段重ねた構造になっており、図示しないポリゴンモータによって図中反時計回り方向に回転駆動される。C用の感光体1Cは、ポリゴンミラー7aよりも図中矢印A方向に所定の距離だけずれた位置に配設されている。なお、図示しないM用の感光体は、C用の感光体1Cよりも更に図中矢印A方向に所定の距離だけずれた位置に配設されている。また、図示しないY用の感光体は、ポリゴンミラー7aよりも図中矢印B方向(矢印Aとは正反対の方向)に所定の距離だけずれた位置に配設されている。また、図示しないK用の感光体は、Y用の感光体よりも更に図中矢印B方向に所定の距離だけずれた位置に配設されている。
C用のレーザ発振器7cからは、ポリゴンミラー7aの下段のミラー部に向けてC用の書込光が照射される。この書込光は、複数のレンズを経由した後に、ポリゴンミラー7aの下段のミラー部における6面のミラーのうち、いずれか1つの面で反射する。その後、複数のレンズや反射ミラー7xを経由してC用の感光体1Cの表面上に至る。ポリゴンミラー7aが回転していることにより、C用の書込光のポリゴンミラー7a上における反射角度は主走査方向に変化する。これにより、C用の書込光は、感光体1Cの表面上において、感光体軸線方向(主走査方向と同じ方向)における一端側から他端側に向けて移動する。これにより、主走査方向における光走査がなされる。但し、書込光の主走査方向における位置が感光体1Cの他端付近までくると、ポリゴンミラー7aにおける書込光の反射面がそれまでの面から隣の面に変化する。これにより、書込光は再び感光体1Cの表面上を主走査方向の一端側から他端側に向けて移動するようになる。一端側から他端側に向けての移動が1回終了する毎に、感光体1Cに対する主走査方向1ライン分の光走査が行われる。そして、それぞれの1ライン分の走査は、副走査方向(感光体表面移動方向)に約1ドット分ずつずれて行われるため、光書込開始タイミングが1ライン走査に要する時間の単位で補正されることで、副走査方向における書込開始位置が1ドットの長さ単位で補正される。
なお、図示しないM用のレーザ発振器から発せられた図示しないM用の書込光は、ポリゴンミラー7aにおける上段のミラー部で反射する。そして、C用の感光体1Cやこれの真上に位置している反射ミラー7xよりも上方の位置を通過した後、図示しないM用の反射ミラーを経てM用の感光体に至る。また、図示しないY用のレーザ発振器から発せられた図示しないY用の書込光は、ポリゴンミラー7aの下段のミラー部におけるC書込光反射面とは反対側の反射面で反射した後、図示しないY用の反射ミラーを経て図示しないY用の感光体に至る。また、図示しないK用のレーザ光発振器から発せられた図示しないK用の書込光は、ポリゴンミラー7aの上段のミラー部におけるM書込光反射面とは反対側の反射面で反射する。そして、図示しないY用の反射ミラーよりも上方の位置を通過した後、図示しないK用の反射ミラーを経てK用の感光体に至る。
図8は、各色トナー像の重ね合わせズレの1つの例を説明するための模式図である。同図において、Dは、M,C,Y,Kの1ドットの直径寸法を示している。また、M、C、Y又はKという記号を囲んでいる丸印は、それぞれM、C、Y、K用の静電潜像の書込開始位置を示している。丸い形状をしているが、1ドットを示すものではない。M,C,Y,Kの図示しない1ドットは、直径がDと同じ大きさに形成される。また、Cについては、実線の丸印と、点線の丸印とが描かれているが、実線の丸印はタイミング補正処理で補正される前の光書込開始タイミングでの書込開始位置を示しており、点線の丸印は補正後の光書込開始タイミングでの書込開始位置を示している。また、M,C,Y,K用の光書込は、互いに異なるM,C,Y,K用の感光体に対してなされるが、それら感光体間でのドットの相対的位置ズレを示しているため、同図では各色の光書込開始位置を同一の平面状に示している。また、同図における矢印Cは、各感光体の表面移動方向を示している。
同図において、MやYの光書込開始位置は、それぞれ基準色のKの光書込開始位置よりも感光体表面移動方向の下流側にずれている。より詳しくは、Mの光書込開始位置は、「(3D)/8」ドットだけ下流側にずれている。また、Yの光書込開始位置は、「(2D)/8」ドットだけ下流側にずれている。これに対し、補正前の光書込開始タイミングによるCの光書込開始位置(実線丸印)は、「D+(D/4)」ドットだけ、基準色のKの光書込開始位置よりも感光体表面移動の上流側にずれている。これはD/2ドットを超えるズレ量である。4色全体における重ね合わせズレ量の最大値も、K−C間と同じ「D+(D/4)」ドットとなる。
そこで、本プリンタ50の制御部15は、このような場合には、タイミング補正処理において、Cの光書込開始タイミングを、1ライン走査に要する時間分だけそれまでよりも遅らせるように補正する。すると、点線丸印で示されるように、K−C間の重ね合わせズレ量がD/8ドットまで低減される。そして、4色全体における最大重ね合わせズレ量がK−M間の「(3D)/8」ドットまで低減される。その低減量は、「(7D)/8」ドットにもなり、光書込開始タイミングの補正がかなり有効に働いていることがわかる。
同図に示すように、補正後の光書込開始タイミングによるM,C,Yの光書込開始位置が、いずれもKの光書込開始位置よりも感光体表面移動方向の下流側にずれている場合には、M,C,Y用の感光体の線速を、K用の感光体の線速よりも遅くすることで、Kに対するM,C,Y,Kの重ね合わせズレ量を更に低減することが可能である。具体的には、本プリンタ50では、M,C,Y,K用の感光体に対する感光体周方向の光書込位置が互いに同じになっているため、各感光体1M〜1Kに線速差がなければ、各色に対応する静電潜像は、それぞれ光書込位置を通過してから1次転写ニップに進入するまでに要する時間が互いに同じになる。一方、上述した第2プロセス駆動モータの駆動速度を基準速度よりも遅くして、M,C,Y用の感光体1M,1C,1Yの線速を、K用の感光体1Kの線速よりも遅くしたとする。すると、M,C,Y用の静電潜像が光書込位置を通過してから1次転写ニップに進入するまでに要する時間は、K用の静電潜像のものよりも長くなる。そして、M,C,Yのトナー像がそれぞれ正規のタイミングよりも遅れて中間転写ベルト8に転写されるようになり、それぞれの先端位置が線速差に応じた量だけ本来の位置よりも感光体表面移動方向の上流側にシフトする。これにより、M,C,Yトナー像のKトナー像に対する重ね合わせズレ量が更に低減される。
本プリンタ50の制御部150は、タイミング補正処理を実施した後には、画像情報に基づく画像を形成するための画像形成処理を実施するのに先立って、第2プロセス駆動モータの駆動速度を、第1プロセス駆動モータとは別に決定する駆動速度個別決定処理を実施する。そして、必要に応じて、基準速度で駆動するK用の感光体1Kと、M,C,Y用の感光体1M,1C,1Yとに線速差を設ける。より詳しくは、例えば、補正後の各色の光書込開始位置が同図に示すようになった場合、即ち、M,C,Yの光書込開始位置がいずれもK用の光書込開始位置よりも感光体表面移動方向の下流側になった場合には、次のようにする。
まず、補正後の光書込開始タイミングで第1像担持体たるK用の感光体1Kに形成されるKトナー像と、補正後の光書込開始タイミングでM,C,Y用の感光体1M,1C,1Yにそれぞれ形成されるM,C,Yトナー像との重ね合わせズレ量(光書込開始位置のズレ量と同じ)をそれぞれ算出する。次いで、それら重ね合わせズレ量の算出結果のうち、最大値と最小値との中間値を算出する。図8の例では、K−M間の重ね合わせズレ量が最大値(3D/8ドット)となり、K−C間の重ね合わせズレ量が最小値(D/8ドット)となるので、中間値の算出結果は「(1.5D)/8」ドットとなる。
次いで、この中間値に対応する分だけ、M,C,Y用の感光体1M,1C,1Kの線速をK用の感光体1Kの線速よりも遅くし得る第2プロセス駆動モータの駆動速度を決定する。そして、その後の画像形成処理にて、このようにして決定した駆動速度で第2プロセス駆動モータを駆動しつつ、第1プロセス駆動モータを標準の駆動速度で駆動しながら、各色トナー像を形成する。これにより、図9に示すように、線速差を設けない場合に発生する「(3D)/8」ドットという最大重ね合わせズレ量を、「(1.5D)/8」ドットまで低減することができる。即ち、線速差を設けない場合の半分まで最大重ね合わせズレ量を低減することができる。
なお、図9における点線の丸印は、補正後の光書込開始タイミングで、K用の感光体1KとM,C,Y用の感光体1M,1C,1Yとに線速差を設けない場合におけるトナー像の先端位置を示している。また、実線の丸印は、補正後の光書込開始タイミングで、K用の感光体1KとM,C,Y用の感光体1M,1C,1Yとに線速差を設けた場合におけるトナー像の先端位置を示している。
補正後の光書込開始タイミングによるM,C,Yの光書込開始位置が、図8に示した例とは逆に、いずれもK用の光書込開始位置よりも感光体表面移動方向の下流側になったとする。この場合、制御部150は、駆動速度個別決定処理において、上述の中間値に対応する分だけ、M,C,Y用の感光体の線速をK用の感光体の線速よりも速くし得る第2プロセス駆動モータの駆動速度を決定する。これにより、M,C,Yトナー像の先端位置を本来よりも感光体表面移動方向の下流側にずらして、線速差を設けない場合の半分まで最大重ね合わせズレ量を低減することができる。
図10は、各プロセスユニットの中間転写ベルトに対する配置の状態を示す図である。同図において、各像担持体としてのドラム状の感光体1K,1C,1M,1Yが各々独立して駆動され、現像手段としての現像器5K,5C,5M,5K、クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置2K,2C,2M,2Kもそれぞれ独立駆動されている。また、ドラムクリーニング装置2K,2C,2M,2Kはステアリン酸亜鉛を像担持体に塗布する塗布装置でも良い。ここで、具体的な例を挙げると、色合わせ調整により、各感光体1K,1C,1M,1Kを駆動するモータ90K,90C,90M,90Kの速度を、調整前後で、それぞれ感光体1Kを0%、感光体1Cを−0.1%、感光体1Mを+0.1%、感光体1Yを+0.15%と変更した場合には、現像器5K,5C,5Y,5Kを駆動するモータ91K,91C,91M,91Yの速度も、それぞれモータ91Kを0%、モータ91Cを−0.1%、モータ91Mを+0.1%、モータ91Yを+0.15%と変更するように制御する。クリーニング装置2K,2C,2M,2Kを駆動するモータ92K,92C,92M,92Yについても同様である。なお、現像器5K,5C,5Y,5Kを駆動するモータ91K,91C,91M,91Yも図示はしていないが図3のバス94に接続され、クリーニング装置2K,2C,2M,2Kを駆動するモータ92K,92C,92M,92Yもバス94に接続され、CPU150aによって制御される。
図示してはいないが、感光体1Kと現像器5Kが同一モータ、感光体1C,1M,1Yが同一モータ、現像器5C,5M,5Yが同一モータという構成もある。つまり、1つでも感光体1とその他の現像器5、クリーニング装置2、塗布装置の駆動モータが別であれば本実施形態の構成を適用することができる。
図11は図2のプロセスユニットの他の例を示す図である。図11において、プロセスカートリッジ200は、感光体ユニット200A及び現像ユニット200Bの2つのユニットを備えている。なお、図2では、感光体ユニット200Aと現像ユニット200Bは一体的な構造として1つのユニットとして構成されているが、この場合でも1つの筐体内に納めれば1つのユニットとして構成することもできる。
感光体ユニット200Aは、感光体1Kと、帯電装置4Kと、クリーニング装置2Kとを備えている。帯電装置4Kはクリーニングローラ4Kaを備え、帯電ローラの表面に接触して汚れを取り除き、帯電ローラの汚れを防止する。
ドラムクリーニング装置2Kは、クリーニングブレード2Kaとトナー搬送用オーガ2Kbを備え、転写されずに感光体1Kに残ったトナーを、クリーニングブレード2Kaにより除去し、トナー搬送オーガ2Kbにより、不図示の収容部に搬送する。
現像ユニット200Bは図2で示したものと同様であり、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。なお、現像ユニット200Bは、現像ケース58Kの開口から一部露出させるように配設された現像ローラ51K、搬送スクリュウ55K、現像ドクタ52K、トナー濃度センサ56Kを備え、図1に示すトナーボトル32Kから、搬送スクリュウ55Kの上部のスペース59Kにトナーが補給される。
このプロセスカートリッジ200には、それをプリンタ50の本体に対して着脱する際の基準として、感光体1Kの両端部のフランジに設けた穴を位置決め主基準部とするとともに、本体側フレームの手前側と奥側に図示せぬ位置決め従基準部をそれぞれ設け、感光体ユニット200Aをプリンタ50本体に装着する際に、それらの基準部と本体に設けた係合部により、感光体ユニット200Aを所定の装着位置に確実に位置決めできるようにしている。これにより、感光体1Kは、感光体1Kの上方に配設された転写ユニット15の中間転写ベルト8に確実に接触して転写位置としての転写ニップを形成する。
なお、本実施形態では、タンデム型のカラーレーザプリンタの場合について説明したが、本発明は、黒トナーを用いるトナー像形成部を1組備えたモノクロのレーザプリンタにも適用できるものである。また、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置にも適用できる。
以上のように、本実施形態によれば、
1)感光体1と現像器5の駆動源(モータ)が別々である場合に、色ズレ補正のために感光体1の速度を変更したときに、現像器5のモータ91の速度も感光体1のモータ90と同様に変更することにより、作像条件を一定に保持することが可能となり、これにより、感光体1上の可視像を安定して現像することができる。
2)感光体1とクリーニング装置2の駆動源(モータ)が別々である構成の場合に、色ズレ補正のために感光体1の速度を変更したときに、クリーニング装置2のモータ92の速度も、感光体1のモータ90と同様に変更することにより、クリーニング条件を一定に保持することが可能となり、これにより、感光体1を安定してクリーニングすることができる。
3)感光体1と塗布装置の駆動源(モータ)が別々である構成の場合に、色ズレ補正のために、感光体1の速度を変更したときに、塗布装置のモータの速度も、感光体1のモータ90と同様に変更することにより、塗布速度を一定に保持することが可能になり、これにより、感光体1上に平滑剤を安定して供給することができる。
等の効果を奏する。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る画像形成装置としての電子写真方式のプリンタの概略構成を示す図である。 Kトナー像を生成するためのK用のプロセスユニットを示す図である。 本実施形態に係るプリンタの制御構成の一部を示すブロック図である。 中間転写ベルトの一部を、光学センサユニットとともに示す斜視図である。 中間転写ベルト上に形成される位置ズレ検知用画像を示す拡大模式図である。 タイミング補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 C用の光書込系の部材をC用の感光体とともに示す斜視図である。 各色トナー像の重ね合わせズレの一例を説明するための模式図である。 補正後の光書込開始タイミングを採用した場合の例を説明するための模式図である。 各プロセスユニットの中間転写ベルトに対する配置の状態を示す図である。 図2のプロセスユニットの他の例を示す図である。
符号の説明
1M,1C,1Y,1K 感光体
2M,2C,2Y,2K ドラムクリーニング装置
4K 帯電装置
5M,5C,5Y,5K 現像器
6M,6C,6Y,6K プロセスユニット
8 中間転写ベルト
9M,9C,9Y,9K 1次転写バイアスローラ
50 プリンタ
90M,90C,90Y,90K、91M,91C,91Y,91K、92M,92C,92Y,92K モータ
136 光学センサユニット
150 制御部
150a CPU
200 プロセスカートリッジ

Claims (7)

  1. 複数の像担持体と、
    前記像担持体に対して所定の処理を施す処理手段と、
    前記各像担持体のそれぞれに担持された可視像を転写体の表面に重ね合わせて転写する転写手段と、
    前記該転写体の表面上の可視像を検知する像検知手段と、
    予め定められた可視像をそれぞれの像担持体に形成して該転写体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの像担持体に対する像形成開始タイミングを補正し、それぞれの可視像の重ね合わせズレを低減するタイミング補正処理、及び前記像担持体の駆動速度制御を行う制御手段と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体と前記処理手段は異なる駆動源によって独立して駆動され、
    前記制御手段は、相対する像担持体に対する速度比率が常に一定となるように前記処理手段の速度も変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記処理手段が、
    前記像担持体上に可視像を形成する現像手段、
    前記像担持体上の残可視像を除去するクリーニング手段、
    前記像担持体上に平滑剤を塗布する塗布手段、
    のうちの1つであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    前記複数の像担持体をそれぞれ個別に一様帯電する帯電手段と、それぞれの帯電手段に対応する像担持体とが1つのユニットとして共通の保持体に保持され、一体的に着脱可能なプロセスカートリッジとして構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数の像担持体と、
    前記像担持体に所定の処理を施す処理手段と、
    前記各像担持体のそれぞれに担持された可視像を転写体の表面に重ね合わせて転写する転写手段と、
    前記該転写体の表面上の可視像を検知する像検知手段と、
    予め定められた可視像をそれぞれの像担持体に形成して該転写体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの像担持体に対する像形成開始タイミングを補正し、それぞれの可視像の重ね合わせズレを低減するタイミング補正処理、及び前記像担持体の駆動速度制御を行う制御手段と、
    を備えた画像形成装置の駆動速度制御方法において、
    相対する像担持体に対する速度比率が常に一定となるように前記像担持体とは異なる駆動源によって駆動される前記処理手段の速度も変更することを特徴とする画像形成装置の駆動制御方法。
  5. 請求項4記載の画像形成装置の駆動制御方法において、
    前記処理手段が、
    前記像担持体上に可視像を形成する現像手段、
    前記像担持体上の残可視像を除去するクリーニング手段、
    前記像担持体上に平滑剤を塗布する塗布手段、
    のうちの1つであることを特徴とする画像形成装置の駆動制御方法。
  6. 複数の像担持体と、
    前記像担持体に所定の処理を施す処理手段と、
    前記各像担持体のそれぞれに担持された可視像を転写体の表面に重ね合わせて転写する転写手段と、
    前記該転写体の表面上の可視像を検知する像検知手段と、
    予め定められた可視像をそれぞれの像担持体に形成して該転写体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの像担持体に対する像形成開始タイミングを補正し、それぞれの可視像の重ね合わせズレを低減するタイミング補正処理、及び前記像担持体の駆動速度制御をコンピュータによって実行するためのコンピュータプログラムにおいて、
    相対する像担持体に対する速度比率が常に一定となるように前記像担持体とは異なる駆動源によって駆動される前記処理手段の速度も変更する手順を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
  7. 請求項6記載のコンピュータプログラムにおいて、
    前記処理手段が、
    前記像担持体上に可視像を形成する現像手段、
    前記像担持体上の残可視像を除去するクリーニング手段、
    前記像担持体上に平滑剤を塗布する塗布手段、
    のうちの1つであることを特徴とするコンピュータプログラム。
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