JP2010071449A - 断熱二重構造体の製造方法およびその断熱二重構造体 - Google Patents

断熱二重構造体の製造方法およびその断熱二重構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】十分な剛性を確保できる真空二重構造体を製造し、希望の全長に容易に対応可能とする。
【解決手段】錐形筒状をなす内側部材20の外面にコア材29を配設した後、このコア材29の外面に外側部材24を配設し、または、錐形筒状をなす外側部材24の内面にコア材29を配設した後、このコア材29の内面に内側部材20を配設し、前記内側部材20と外側部材24の両端開口部を互いに密封状態で固着し、これらの間の密閉空間28に前記コア材29を圧縮状態で配設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気ポットの内容器の外側に配設される真空二重ジャケットや、真空二重パイプなどの筒状をなす断熱二重構造体の製造方法およびその断熱二重構造体に関するものである。
近年の寒冷地では、水道管を川岸間に架設する場合、外気の影響を受けて内部の水が凍結しないように真空2重パイプが使用されている(特許文献1参照)。また、電気ポットでは、内容器内のお湯の保温性能を向上するために、内容器の外側に円筒状をなす真空二重ジャケットが配設されている(特許文献2参照)。
これらの断熱二重構造体は、円筒状をなす内側部材と外側部材とを備え、これらの両端開口部を密封状態に接合し、その接合部間に密閉空間を形成したものである。この断熱二重構造体は、内側部材内と外側部材外との断熱性能が極めて良好であるため、種々の分野で使用することができる。
しかし、この断熱二重構造体は、直径が30cm未満の比較的小さいものである場合には、内側部材または外側部材の表面に周方向に延びるビード加工を施すことにより、剛性を確保することは可能であるが、30cmを越える大きいものを製造する場合には、剛性の確保が極めて困難である。
ここで、剛性を確保するための構成としては、内側部材および外側部材の肉厚を厚くすることが考えられる。しかし、この場合には、断熱二重構造体の重量が重くなるため、使途によっては採用できない。しかも、熱伝導度が増えるため、断熱性能が低下するという問題がある。
他の構成としては、内側部材と外側部材との間の密閉空間に、コア材を配設することが考えられる。しかし、内側部材と外側部材とはそれぞれ円筒状をなすため、これらの間にコア材を圧縮した状態で隙間なく配設することはできない。よって、十分な剛性や外観を確保することはできない。
特許2911094号公報 特許4083156号公報
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、十分な剛性を確保できる断熱二重構造体の製造方法を提供することを第1の課題とするものである。また、希望の全長に容易に対応可能な断熱二重構造体を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の断熱二重構造体の製造方法は、錐形筒状をなす内側部材の外面にコア材を配設した後、このコア材の外面に外側部材を配設し、または、錐形筒状をなす外側部材の内面にコア材を配設した後、このコア材の内面に内側部材を配設し、前記内側部材と外側部材の両端開口部を互いに密封状態で固着し、これらの間の密閉空間に前記コア材を圧縮状態で配設する構成としている。
この製造方法では、内側部材および外側部材が錐形筒状をなすため、内側部材の外面にコア材を配設した状態でコア材の外面に外側部材を配設することにより、または、外側部材の内面にコア材を配設した状態でコア材の内面に内側部材を配設することにより、これらの間にコア材を隙間なく圧縮して配設することができる。よって、十分な剛性および外観を確保することができる。その結果、筒状をなす大型の断熱二重構造体を確実に製造することができる。
そして、この方法により製造した断熱二重構造体は、一端に位置する第1内側開口部が他端に位置する第2内側開口部より開口面積が大きい錐形筒状の内側部材と、一端に位置する第1外側開口部が他端に位置する第2外側開口部より開口面積が大きい錐形筒状をなし、前記第1外側開口部が内側部材の第1内側開口部の外面に密封状態で固着されるとともに、前記第2外側開口部が内側部材の第2内側開口部の外面に密封状態で固着され、前記内側部材との両端開口部間に所定幅の密閉空間を形成する外側部材と、前記内側部材と外側部材との間の密閉空間に圧縮状態で配設したコア材と、からなるものである。
この断熱二重構造体は錐形状をなすため、その外周面の傾斜角度を調整して製造することにより、大径の開口部に他の断熱二重構造体の小径の開口部を差し込んで接続することができる。その結果、断熱二重構造体の製造時に、軸方向の寸法を小さくしても、接続により希望の全長を得ることができる。しかも、コア材により十分な剛性が得られるため、内側部材および外側部材の肉厚をできる限り薄くすることが可能である。その結果、全体の軽量化を図ることが可能である。また、熱伝導度を低減できるため、断熱性能を向上できる。
この断熱二重構造体では、前記内側部材の第1内側開口部に段状をなす接続部を設けるとともに、前記外側部材の第2外側開口部に前記接続部を接続可能な被接続部を設けることが好ましい。このようにすれば、2以上の断熱二重構造体を容易かつ確実に接続することができる。
この場合、前記接続部および被接続部は、第1内側開口部および第2外側開口部の開口端から前記密閉空間の形成領域にかけて階段状に設けることが好ましい。このようにすれば、第1の断熱二重構造体のコア材と、第2の断熱二重構造体のコア材とを内外に重畳させることができる。これにより、接続状態で全長にかけてコア材が存在しない部分が形成されることを防止できる。その結果、断熱性能が低下することを防止できる。
また、前記密閉空間内は、前記内側部材または外側部材に設けた排気孔から真空排気され、この排気孔が封止されたものであることが好ましい。このようにすれば、内側部材内と外側部材外の断熱性能を更に向上できる。
本発明の断熱二重構造体の製造方法では、錐形状をなす内側部材と外側部材との間にコア材を隙間なく圧縮して配設することができる。よって、十分な剛性および外観を確保することができる。その結果、筒状をなす開口面積が大きい大型の断熱二重構造体を確実に製造することができる。
そして、このように製造した断熱二重構造体は、その外周面の傾斜角度を調整して製造することにより、大径の開口部に他の断熱二重構造体の小径の開口部を差し込んで接続することができる。その結果、断熱二重構造体の製造時に、軸方向の寸法を小さくしても、接続により希望の全長を得ることができる。そして、製造時には全長が短い断熱二重構造体を製造することにより、その製造作業性および精度を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る断熱二重構造体である筒状断熱部材10を示す。この筒状断熱部材10は、下端に位置する第1開口部11の開口面積が、上端に位置する第2開口部12の開口面積より大きい円錐筒形状のものである。この筒状断熱部材10は、図2に示すように、第1の筒状断熱部材10Aの第1開口部11から、同一形状をなす他の第2の筒状断熱部材10の第2開口部12を差し込むことにより。互いの側壁部13,13を内外に重畳させて接続可能としている。
この筒状断熱部材10は、内周壁を構成する内側部材20と、外周壁を構成する外側部材24と、これらの内部に配設したコア材29とを備えている。
前記内側部材20は、肉厚が0.2〜1mmのステンレス鋼板からなり、下端に位置する第1内側開口部21が上端に位置する第2内側開口部22より開口面積が大きい円錐形筒状のものである。そして、本実施形態の内側部材20には、下端部に外向きに屈曲した拡径部23が設けられている。この拡径部23は、直交方向外向きに屈曲した屈曲部23aと、他の部分と平行に延びる接合部23bとからなる。
前記外側部材24は、肉厚が0.2〜1mmのステンレス鋼板からなり、内側部材20と同様に、下端に位置する第1外側開口部25が上端に位置する第2外側開口部26より開口面積が大きい錐形筒状のものである。この外側部材24を側面から見た状態では、壁面の傾斜角度が内側部材20の壁面の傾斜角度と同一になるように形成されている。そして、本実施形態の外側部材24には、上端部に内向きに屈曲した縮径部27が設けられている。この縮径部27は、直交方向内向きに屈曲した屈曲部27aと、他の部分と平行に延びる接合部27bとからなる。
そのうち、内側部材20の第1内側開口部21の外径、即ち拡径部23の外径と、外側部材24の第1外側開口部25の内径とは、同一に形成されている。また、内側部材20の第2内側開口部22の外径と、外側部材24の第2外側開口部26の内径、即ち縮径部27の内径とは、同一に形成されている。そして、これら内側部材20の第1内側開口部21と外側部材24の第1外側開口部25、および、内側部材20の第2内側開口部22と外側部材24の第2外側開口部26は、それぞれシーム溶接により密閉状態で固着(接合)されている。これにより、これらの両端開口部21,25,22,26間には、内側部材20の中間部分、拡径部23の屈曲部23a、外側部材24の中間部分、および、縮径部27の屈曲部27aで囲繞された所定幅の密閉空間28が形成されている。
前記コア材29は、グラスウールやセラミックウールなどの圧縮性を有するもので、内側部材20と外側部材24との間の密閉空間28に圧縮状態で配設されている。本実施形態のコア材29は、円錐筒形状をなす密閉空間28に収まるように切断した扇形状の板体により構成されている。そして、図4に示すように、このコア材29の一面から対向する他面にかけた肉厚Tは、密閉空間28の隙間、即ち、内側部材20と外側部材24との間の寸法Sより厚く形成されている。また、最も小さい先端の外径D1は、外側部材24の第1外側開口部25の内径D2より小さく形成されている。
また、本実施形態の筒状断熱部材10には、密閉空間28の内部に位置するように、この密閉空間28内で発生したガスを吸着することにより所望の真空度を維持するためのゲッター(図示せず)が配設されている。さらに、外側部材24の壁面には、下端寄りの所定位置に排気孔31が形成されている。この排気孔31の周囲にはチップ管32が配設され、溶接により接合されている。このチップ管32は、密閉空間28を排気して真空にした後に封じ切られ、金属製のチップカバー33が被着されている。
このように構成した筒状断熱部材10は、図2に示すように、第1の筒状断熱部材10Aの開口面積が大きい第1開口部11内に、他の第2の筒状部材Bを開口面積が小さい第2開口部12の側から差し込むことにより接続することができる。そして、これらの重畳代は、側壁部13の傾斜角度の調整により、設定(変更)することができる。即ち、高い断熱性能を得るには、各筒状断熱部材10A,10Bの傾斜角度を大きくすることにより重畳代を多くする。一方、容易に長い全長を得るには、傾斜角度を小さくすることにより重畳代を少なくする。
次に、本実施形態の筒状断熱部材10の製造方法について説明する。
まず、内側部材20は、扇型形状に打ち抜いたステンレス鋼板を円錐筒状に巻いて、軸方向に沿って突き合わせた端縁をTIG(Tungsten Inert Gas)溶接によって接合する。ついで、開口面積が大きい第1内側開口部21の側の端部に拡管加工を施して、外径が外側部材24の内径より僅かに小さい拡径部23を設けることにより形成される。
同様に、外側部材24は、内側部材20より大きい曲率の扇型形状に打ち抜いたステンレス鋼板を円錐筒状に巻いて、軸方向に沿って突き合わせた端縁をTIG溶接によって接合する。ついで、開口面積が小さい第2外側開口部26の側の端部に縮管加工を施して、外径が内側部材20の外径より僅かに大きい縮径部27を設ける。さらに、外周部の一部に打抜加工を施して排気孔31を形成し、この排気孔31の周囲にチップ管32を接合することにより形成される。
次に、図3および図4に示すように、扇形形状に打ち抜いたコア材29を内側部材20の外面に巻き付けた後、このコア材29の外面に外側部材24を被せる。この際、圧縮可能なコア材29にゲッターを位置決めすることにより、コア材29と内側部材20との間、または、コア材29と外側部材24との間にゲッターを配設する。なお、コア材29は、内側部材20に巻き付けた状態で、その外面を針金などによって位置決めしてもよい。
その後、内側部材20の内側開口部21,22と、外側部材24の外側開口部25,26とが揃うように外側部材24を内側部材20に向けて押圧する。これにより、密閉空間28の寸法Sより肉厚Tが厚いコア材29は、内側部材20と外側部材24との間に所定圧力で圧縮された状態で、密閉空間28に収容される。この際、本実施形態では、内側部材20の下端に位置する第1内側開口部21に、外向きに突出する拡径部23を設けているため、この拡径部23の屈曲部23a上にコア材29が係止した状態をなす。そのため、外側部材24の押圧作業時には、コア材29が装着位置から脱落することはない。
このようにして内側部材20の内側開口部21,22と外側部材24の外側開口部25,26とを揃えると、これらを互いにシーム溶接により密封状態で接合する。そして、外方に突出したチップ管32に排気装置を接続し、内側部材20と外側部材24とで閉じられた空間内を所定圧力まで真空引きしながら、ゲッターが活性化する温度まで加熱する。その後、チップ管を封じ切ってチップカバー33を取り付ける。なお、真空排気時には、排気孔31の周囲にコア材29が存在するが、本実施形態のコア材29は、グラスウールやセラミックウールからなるため、排気効率を阻害することなく、各繊維間の隙間から効率的に排気を行うことができる。
このように、本発明の製造方法によって製造した筒状断熱部材10は、内側部材20および外側部材24を錐形筒状としているため、内側部材20の外面にコア材29を配設した状態でコア材29の外面に外側部材24を配設することにより、これらの間にコア材29を隙間なく圧縮して配設することができる。そのため、直径が30cmを越える大型の筒状断熱部材10を製造する場合でも、内側部材20および外側部材24の肉厚を厚くすることなく、全体の剛性および外観を十分に確保することができる。
また、この筒状断熱部材10は、円錐筒状をなすため、前述のように直径が大きい第1開口部11に直径が小さい第2開口部12の側を差し込むことにより接続し、希望の全長を得ることができる。即ち、筒状断熱部材10を製造する際には、筒状断熱部材10単体の全長は、必ずしも長くする必要はない。そして、製造時には、軸方向の寸法を小さく形成することにより、製造作業性を大幅に向上できるとともに、製造ロスの可能性を低減できる。その結果、生産性を大幅に向上できる。
さらに、本実施形態の筒状断熱部材10は、コア材29により十分な剛性が得られるため、内側部材20および外側部材24の肉厚をできる限り薄くすることが可能である。その結果、筒状断熱部材10全体の軽量化を図ることが可能である。また、熱伝導度を低減できるため、断熱性能を向上できる。しかも、本実施形態では、密閉空間28内を真空排気した真空二重構造体としているため、内側部材20内と外側部材24外の断熱性能を更に向上できる。
そして、この筒状断熱部材10は、特許文献1のように水道管として使用したり、特許文献2のように電気ポットの内容器の断熱部材として使用することができる。しかも、直径が大きく、かつ、接続により希望に応じて全長を調整できるため、小型の炉の断熱壁として使用することも可能であり、その使用可能な範囲を大幅に広げることができる。
図5は第2実施形態の筒状断熱部材10A,10Bを示す。この第2実施形態では、第1内側開口部21に形成した拡径部23、および、第2外側開口部26に形成した縮径部27を、互いに接続可能な接続部および被接続部として利用可能とした点で、第1実施形態と相違している。
即ち、第2実施形態では第1実施形態と同様に、内側部材20には、下端の第1内側開口部21に拡径部23が設けられている。また、外側部材24には、上端の第2外側開口部26に縮径部27が設けられている。そして、内側部材20の拡径部23の内径、具体的には屈曲部23aと接合部23bとの屈曲位置間の内径寸法d1と、外側部材24の縮径部27の外径、具体的には屈曲部27aの外側縁間の外径寸法d2とは、略同一になるように形成されている。即ち、内側部材20の拡径部23の内径d1と外側部材24の縮径部27の外径d2とが略同一になるように、筒状断熱部材10の側壁部13の傾斜角度を設定している。
この第2実施形態では、第1実施形態と同様に、第1の筒状断熱部材10Aに第2の筒状断熱部材10Bを接続する際には、第1の筒状断熱部材10Aの第1開口部11に、第2の筒状断熱部材10Bを第2開口部12の側から差し込む。これにより、第1の筒状断熱部材10Aの接続部である拡径部23に、第2の筒状断熱部材10Bの被接続部である縮径部27が嵌合する。そして、これら拡径部23および縮径部27はそれぞれ段状をなすため、第1の筒状断熱部材10Aの拡径部23の接合部23bが第2の筒状断熱部材10Bの側壁部13の外面に沿って延び、第2の筒状断熱部材10Bの縮径部27の接合部27bが第1の筒状断熱部材10Aの側壁部13の内面に沿って延びる。
そのため、この第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができるうえ、複数の筒状断熱部材10を容易かつ確実に接続することができる。
図6は第3実施形態の筒状断熱部材10A,10Bを示す。この第3実施形態では、第2実施形態と同様に、拡径部23および縮径部27を接続部および被接続部として利用可能とし、更に、これら拡径部23および縮径部27を2段の階段状に形成することにより、断熱性能を向上できるようにした点で、第2実施形態と相違している。
即ち、第3実施形態では、第2実施形態と同様に、側壁部13を、拡径部23と縮径部27とが係合可能な傾斜角度で形成している。そして、拡径部23は、第1内側開口部21の開口端から、密閉空間28の形成領域にかけて階段状に設けられている。具体的には、拡径部23は、直交方向外向きに屈曲した第1屈曲部23a−1と、該第1屈曲部23a−1に対して直交方向下向きに屈曲した第2屈曲部23a−2と、該第2屈曲部23a−2に対して直交方向外向きに屈曲した第3屈曲部23a−3と、該第3屈曲部23a−3に対して直交方向下向きに屈曲した接合部23bとからなる。同様に、縮径部27は、第2外側開口部26の開口端から、密閉空間28の形成領域にかけて階段状に設けられている。具体的には、縮径部27は、直交方向内向きに屈曲した第1屈曲部27a−1と、該第1屈曲部27a−1に対して直交方向上向きに屈曲した第2屈曲部27a−2と、該第2屈曲部27a−2に対して直交方向内向きに屈曲した第3屈曲部27a−3と、該第3屈曲部27a−3に対して直交方向上向きに屈曲した接合部27bとからなる。
この第3実施形態の筒状断熱部材10A,10Bを接続する際には、第2実施形態と同様に容易かつ確実に接続することができる。しかも、この第3実施形態の接続状態では、接続部である拡径部23および被接続部である縮径部27が密閉空間28にかけて延びる階段状をなすため、第1の筒状断熱部材10Aのコア材29と、第2の筒状断熱部材10Bのコア材29とが、内外(径方向)に重なり合う領域を形成することができる。そのため、接続状態では、全長にかけてコア材29が存在しない部分がない。その結果、断熱性能が低下することを防止できる。
なお、本発明の真空二重構造体およびその製造方法は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、内側部材20の外面にコア材29を配設し、その外面に外側部材24を配設する製造工程としたが、外側部材24の内面にコア材29を配設し、その内面に内側部材20を配設してもよい。
また、前記実施形態では、接続部を拡径部23により構成し、被接続部を縮径部27により構成したが、専用の接続部および被接続部を形成してもよいうえ、その形状は希望に応じて変更が可能である。
さらに、前記実施形態では、コア材29を密閉空間28全体にかけて配設するように構成したが、周方向に所定間隔をもって複数箇所に配設する構成としてもよい。
そして、前記実施形態では、筒状断熱部材10を円錐筒状に形成したが、平面視円形状に限られず、楕円や多角形などの非円形状をなす錐形筒状としてもよい。
勿論、前記実施形態では、断熱二重構造体として密閉空間28内を真空排気して断熱性能を高めた真空二重構造体としたが、密閉空間28内を真空排気しないものであってもよい。
本発明の第1実施形態の筒状断熱部材を示す斜視図である。 図1の筒状断熱部材の接続状態を示す断面図である。 筒状断熱部材の製造方法を示す斜視図である。 図3の状態を示す断面図である。 第2実施形態の筒状断熱部材の接続状態を示す断面図である。 第3実施形態の筒状断熱部材の接続状態を示す断面図である。
符号の説明
10,10A,10B…筒状断熱部材
20…内側部材
21…第1内側開口部
22…第2内側開口部
23…拡径部(接続部)
24…外側部材
25…第1外側開口部
26…第2外側開口部
27…縮径部(被接続部)
28…密閉空間
29…コア材

Claims (5)

  1. 錐形筒状をなす内側部材の外面にコア材を配設した後、このコア材の外面に外側部材を配設し、または、錐形筒状をなす外側部材の内面にコア材を配設した後、このコア材の内面に内側部材を配設し、
    前記内側部材と外側部材の両端開口部を互いに密封状態で固着し、これらの間の密閉空間に前記コア材を圧縮状態で配設することを特徴とする断熱二重構造体の製造方法。
  2. 一端に位置する第1内側開口部が他端に位置する第2内側開口部より開口面積が大きい錐形筒状の内側部材と、
    一端に位置する第1外側開口部が他端に位置する第2外側開口部より開口面積が大きい錐形筒状をなし、前記第1外側開口部が内側部材の第1内側開口部の外面に密封状態で固着されるとともに、前記第2外側開口部が内側部材の第2内側開口部の外面に密封状態で固着され、前記内側部材との両端開口部間に所定幅の密閉空間を形成する外側部材と、
    前記内側部材と外側部材との間の密閉空間に圧縮状態で配設したコア材と、
    からなることを特徴とする断熱二重構造体。
  3. 前記内側部材の第1内側開口部に段状をなす接続部を設けるとともに、前記外側部材の第2外側開口部に前記接続部を接続可能な被接続部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の断熱二重構造体。
  4. 前記接続部および被接続部は、第1内側開口部および第2外側開口部の開口端から前記密閉空間の形成領域にかけて階段状に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の断熱二重構造体。
  5. 前記密閉空間内は、前記内側部材または外側部材に設けた排気孔から真空排気され、この排気孔が封止されたものであることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の断熱二重構造体。
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