JP5039684B2 - サイレンサー - Google Patents
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すなわち、本願発明は、ガスタービンの排気経路に設けられるサイレンサーであって、前記排気経路から排気ガスを導入する内筒と、該内筒のうち少なくとも先端側の一部を囲繞する周壁及び挿通孔が設けられた端壁を備え、前記挿通孔に前記内筒が径方向に間隙を有した状態で挿通された外筒と、該外筒の内面を覆う断熱材とから構成されてなり、前記内筒及び前記外筒は、前記径方向に相対移動可能に支持されることを特徴とする。
この構成によれば、間隙を閉塞する延設断熱部と、この延設断熱部を支持する可動被覆板を備えるので、内筒と外筒とが熱変形により相対移動したとしても、延設断熱部が可動被覆板に継続支持される。これにより、内筒と外筒との間隙から排気ガスが漏出するのを防止することができる。
この構成によれば、内筒及び外筒を、排気経路上流側に設けられた部材から独立支持する支持機構を備えるので、内筒及び外筒を支持するために排気経路上流の部材の強度を大きくする必要がなく、また、既存の設備に付加的に設置することが可能となる。
図1は、本実施の形態に係る排気経路Rを示す概略図である。
図1に示すように、排気経路Rは、ガスタービン90の後方排気室90aに直結された第一円形排気ダクト91と、この第一円形排気ダクト91にエクスパンション92を介して接続された第二円形ダクト93と、この第二円形ダクト93にエクスパンション94を介して接続された矩形ダクト95と、この矩形ダクト95に接続された排ガスボイラ接続口96と、この排ガスボイラ接続口96の上方に接続された上流側消音器97と、この上流側消音器97の上方に付加的に接続されたサイレンサー1とから概略構成されている。このような構成により、排気経路Rは、水平方向に延在した後に屈曲して鉛直方向に延在するように構成されている。
図2に示すように、サイレンサー1は、内筒20と、外筒30と、外筒30の外面30aに設けられた複数の補強リブ40と、外筒30の内面30bに設けられた断熱材50と、内筒20及び外筒30を径方向に相対移動可能に支持する支持機構60と、内筒20及び上流側消音器97と外部とを封止する封止機構70とを備えている。
内筒20は、内筒20の下端部における外面20aから径方向外方に突出して等間隔環状配置された複数の突部20cと、比較的に短く切断されたH鋼材で構成されてフランジ部が突部20cの下面に面接合された接続体20dとを備えている。
なお、この内筒20の上方には、複数の貫通孔が形成された多孔板からなる整流部21が設けられている。
この外筒30の材質としては、例えば、軟鋼を用いることができる。
このような構成の内筒20及び外筒30は、後述の支持機構60によって径方向に相対移動可能に支持されている。
各補強リブ40は、三本のH形鋼が接合されて構成されており、それぞれ一方のフランジ部の端面を外面30aに密着させた状態で配設されている。各補強リブ40は、延在方向を外筒30の径方向に向けて下端壁33の内縁から外縁を超えて延設された下リブ40aと、この下リブ40aの径方向外方側における端部に接合され、延在方向を鉛直方向に向けて周壁32の両端に亘って延設された鉛直リブ40bと、この鉛直リブ40bの上端部に接合され、延在方向を外筒30の径方向に向けて上端壁34の外縁から煙突部35の基端部35aまで延設された上リブ40cとから構成されている。
このような補強リブ40が、外筒30の周方向に複数、等間隔環状配置されることで、外筒30の補強が図られている。
断熱材50は、図2に示すように、三つの断熱層が積層されて概略構成されている。この断熱材50には、例えば、生体溶解性ファイバーやロックウールを用いることができ、弾性を有するものが好適である。
また、延設断熱部50bは、上面及び下面が複数の可動被覆板53で覆われている。
図4に示すように、可動被覆板53は、上面視が扇形の板状部材であり、面方向外方にせり出した円弧縁53aに沿って等間隔に三つ形成された長孔53bと、他方の円弧縁53cに沿って等間隔に三つの形成された円孔53dとを有している。
長孔53bは、長径が径方向に向くように形成されており、短径がピン55のピン径よりも僅かに大きく構成されている。
なお、可動被覆板53の径方向の長さLは、間隙Cの径方向の長さと、外筒30と内筒20との径方向の熱伸び量の差分の最大量とを加えた長さよりも大きくされている。
基台65は、方形板状に形成された部材が積層されてなり、外筒支持盤部62又は内筒支持盤部63に固定されて、接続体20dを介して内筒20が、下リブ40aを介して外筒30が載置されている。
これら一対のスライド部材66は、接続体20d又は下リブ40aを挟んで、腕部66bを互いに向けた状態で固定されており、この二つの腕部66bと基台65とで接続体20d又は下リブ40aの下側のフランジ部を挟むようになっている。
このような構成により、支持機構60は、内筒20及び外筒30を、径方向に摺動可能に、かつ、周方向に拘束した状態で支持している。すなわち、内筒20及び30は、被支持部が径方向に拘束されない自由支持となる。
この封止機構70は、内筒20を支持機構60に支持させた場合に、環状封止部材73が中空円盤部材71に押圧されるようになっている。
まず、図1に示すように、ガスタービンが起動されると排気経路Rを排気ガスGが流れ始める。この排気ガスGは、比較的に高温(約600℃)のものである。
この排気ガスGは、内筒20の外面20aと断熱材50に接触する。この際、内筒20及び外筒30の間隙Cを延設断熱部50bが閉塞しているため、排気ガスGが間隙Cから外部に漏出することはない。
このようにして、高温の排気ガスGが連続的にサイレンサー1内に流れるため、ガスタービン起動直後は、内筒20及び外筒30の温度が時間の経過と共に上昇していく。
これら内筒20、外筒30並びに延設断熱部50b及び可動被覆板53の動作について、以下詳細に説明する。
また、延設断熱部50bを径方向外方の外筒断熱部50a側に押し付ける。
なお、補強リブ40は、内筒20からの接触熱伝導によって温度が上昇していくが、外筒30が断熱材50によって徐々に昇温していくために外筒30と補強リブ40との接合部に発生する熱応力は非常に小さいものとなる。
外筒30の移動に伴って、外筒30に固定されたピン55が移動する。すなわち、このピン55が長孔53bに沿って、外筒30の熱膨張分だけ径方向外方に移動すると共に、延設断熱部50bを径方向外方の外筒断熱部50a側に引き付ける。
この際、内筒20と外筒30との間に間隙Cが形成されているため、内筒20と外筒30の径方向における熱膨張により両者に熱応力が発生することがない。
この際、内筒20と外筒30との間に間隙Cが形成されているため、内筒20の軸方向の熱膨張により両者に熱応力が発生することがない。
例えば、上述した実施の形態では、可動被覆板53と内筒20との相対位置を固定したが、外筒30と可動被覆板53との相対位置を固定する構成としてもよい。また、相対位置を完全に固定する必要はなく、一定の可動範囲を超えた後に相対位置が固定される構成としてもよい。
20…内筒
30…外筒
30a…外面
30b…内面
32…周壁
33…下端壁
33a…挿通孔
40…補強リブ
50…断熱材
50b…延設断熱部
53…可動被覆板
60…支持機構
90…ガスタービン
97…上流側消音器(排気経路上流側に設けられた部材)
C…間隙
G…排気ガス
R…排気経路
Claims (3)
- ガスタービンの排気経路に設けられるサイレンサーであって、
前記排気経路から排気ガスを導入する内筒と、
該内筒のうち少なくとも先端側の一部を囲繞する周壁及び挿通孔が設けられた端壁を備え、前記挿通孔に前記内筒が径方向に間隙を有した状態で挿通された外筒と、
該外筒の内面を覆う断熱材とから構成されてなり、
前記内筒及び前記外筒は、前記径方向に相対移動可能に支持されることを特徴とするサイレンサー。 - 前記断熱材は、前記端壁の内端から前記径方向に延在して前記間隙を閉塞する延設断熱部を備え、
該延設断熱部を支持すると共に、前記内筒及び前記外筒の少なくとも一方に対して前記径方向に相対移動可能な可動被覆板を備えることを特徴とする請求項1に記載のサイレンサー。 - 前記内筒及び前記外筒を前記排気経路上流側に設けられた部材から独立支持する支持機構を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のサイレンサー。
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