JP5039684B2 - サイレンサー - Google Patents

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Description

本願発明は、ガスタービンの排気経路に設けられるサイレンサーに関するものである。
一般に、ガスタービンの排気経路においては、排気経路を流れる排気ガスによって発生する騒音を低減するためにサイレンサーが用いられている。このようなサイレンサーの消音方式としては、吸音型、共鳴型、拡張型、複合型を挙げることができ、騒音の特長に合わせて各消音方式が適宜選択される。
例えば、吸音型のサイレンサーとしては、下記特許文献1のものがある。このサイレンサーは、排気ガス通過用の多孔質筒体と、この多孔質筒体の周囲に形成された複数の共鳴室と、この共鳴室を多孔質筒体側の内側共鳴室及び多孔質筒体から離間した外側共鳴室に分割する多孔質隔壁とを備えており、この多孔質隔壁の多孔質筒体に対する設置位置が共鳴室毎に相違するように構成されている。すなわち、多孔質筒体を通過する排気ガスの騒音のうち、内側共鳴室の高さと内側共鳴室の高さとに適合した周波数の音が「共鳴現象」によってそれぞれ吸音されると共に、多孔質隔壁の多孔質筒体からの設置位置が各共鳴室に相違することにより各共鳴室が吸音する周波数の音がそれぞれ異なり、広い周波数の音を吸音するようになっている。
また、拡張型のサイレンサーとしては、図6に示すものが知られている。図6に示すサイレンサー101は、比較的に大型のものであって、排気経路から排気ガスGを導入する内筒120と、この内筒120の先端側を囲繞する周壁132及び内筒120の挿入孔133aが形成された端壁133を備え、内筒120と接合された外筒130と、この外筒130の外面130aに設けられて外筒130の耐久性を向上させる複数の補強リブ140と、外筒130の内面130bに設けられた断熱材150とを備えたものである。
特開平8−1528898号公報
ところで、図6に示すサイレンサー101は、ガスタービンの起動時において、内筒120が排気ガスGに直接晒されて昇温するのに対して、外筒130が外気に晒されながら断熱材150を介して昇温することとなるため、両者の温度が大きく異なるものとなる。このため、内筒120及び外筒130の熱変形量の差分が大きくなって、両者の接合部に大きな熱応力が発生し、この熱応力による変形で安定的に消音性能を発揮することが困難になるという問題があった。
本願発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、安定的に消音性能を発揮することができるサイレンサーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本願発明は、ガスタービンの排気経路に設けられるサイレンサーであって、前記排気経路から排気ガスを導入する内筒と、該内筒のうち少なくとも先端側の一部を囲繞する周壁及び挿通孔が設けられた端壁を備え、前記挿通孔に前記内筒が径方向に間隙を有した状態で挿通された外筒と、該外筒の内面を覆う断熱材とから構成されてなり、前記内筒及び前記外筒は、前記径方向に相対移動可能に支持されることを特徴とする。
この構成によれば、外筒の挿通孔に内筒が径方向に間隙を有した状態で挿通され、内筒と外筒とが径方向に相対移動可能に支持されているので、一方が他方に拘束されずに熱変形する。これにより、内筒と外筒とに熱変形量の差があったとしても、熱応力が発生しないので、熱応力に起因する変形の発生を抑止することができる。従って、消音性能の低下を抑止することができ、安定的に消音性能を発揮することができる。
また、前記断熱材は、前記端壁の内端から前記径方向に延在して前記間隙を閉塞する延設断熱部を備え、該延設断熱部を支持すると共に、前記内筒及び前記外筒の少なくとも一方に対して前記径方向に相対移動可能な可動被覆板を備えることを特徴とする。
この構成によれば、間隙を閉塞する延設断熱部と、この延設断熱部を支持する可動被覆板を備えるので、内筒と外筒とが熱変形により相対移動したとしても、延設断熱部が可動被覆板に継続支持される。これにより、内筒と外筒との間隙から排気ガスが漏出するのを防止することができる。
また、前記内筒及び前記外筒を前記排気経路上流側に設けられた部材から独立支持する支持機構を備えることを特徴とする。
この構成によれば、内筒及び外筒を、排気経路上流側に設けられた部材から独立支持する支持機構を備えるので、内筒及び外筒を支持するために排気経路上流の部材の強度を大きくする必要がなく、また、既存の設備に付加的に設置することが可能となる。
本願発明に係るサイレンサーによれば、外筒の挿通孔に内筒が径方向に間隙を有した状態で挿通され、内筒と外筒とが径方向に相対移動可能に支持されているので、一方が他方に拘束されずに熱変形する。これにより、内筒と外筒とに熱変形量の差があったとしても、熱応力が発生しないので、熱応力に起因する変形の発生を抑止することができる。従って、消音性能の低下を抑止することができ、安定的に消音性能を発揮することができる。
以下、図面を参照し、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る排気経路Rを示す概略図である。
図1に示すように、排気経路Rは、ガスタービン90の後方排気室90aに直結された第一円形排気ダクト91と、この第一円形排気ダクト91にエクスパンション92を介して接続された第二円形ダクト93と、この第二円形ダクト93にエクスパンション94を介して接続された矩形ダクト95と、この矩形ダクト95に接続された排ガスボイラ接続口96と、この排ガスボイラ接続口96の上方に接続された上流側消音器97と、この上流側消音器97の上方に付加的に接続されたサイレンサー1とから概略構成されている。このような構成により、排気経路Rは、水平方向に延在した後に屈曲して鉛直方向に延在するように構成されている。
図2は、本実施の形態に係るサイレンサー1の縦断面図である。
図2に示すように、サイレンサー1は、内筒20と、外筒30と、外筒30の外面30aに設けられた複数の補強リブ40と、外筒30の内面30bに設けられた断熱材50と、内筒20及び外筒30を径方向に相対移動可能に支持する支持機構60と、内筒20及び上流側消音器97と外部とを封止する封止機構70とを備えている。
内筒20は、両端部が開放されたものであって、筒内が上流側消音器97に連通して排気ガスGを下方から上方に向けて導くものである。この内筒20の材質としては、例えば、ステンレス鋼を用いることができる。
内筒20は、内筒20の下端部における外面20aから径方向外方に突出して等間隔環状配置された複数の突部20cと、比較的に短く切断されたH鋼材で構成されてフランジ部が突部20cの下面に面接合された接続体20dとを備えている。
なお、この内筒20の上方には、複数の貫通孔が形成された多孔板からなる整流部21が設けられている。
外筒30は、内筒20と同軸配置されたものであり、内筒20の下端部以外の大部分を径方向に間隔を空けた状態で囲繞する周壁32と、この周壁32の下端32a及び上端32bとにそれぞれ連接された中空円板状の下端壁(端壁)33及び上端壁34と、内筒20の流路断面と略同大の流路断面を有し、上端壁34の内縁から上方に向かって延在する煙突部35とを備えている。
下端壁33には、外筒30の中心軸上に内筒20よりも大径の挿通孔33aが形成されており、この挿通孔33aに内筒20が径方向に間隙Cを有した状態で挿通されている。この状態においては、外筒30の上端壁34が、内筒20の整流部21よりも上方に位置するようになっている。
この外筒30の材質としては、例えば、軟鋼を用いることができる。
このような構成の内筒20及び外筒30は、後述の支持機構60によって径方向に相対移動可能に支持されている。
複数の補強リブ40は、外筒30の外面30aに設けられている。
各補強リブ40は、三本のH形鋼が接合されて構成されており、それぞれ一方のフランジ部の端面を外面30aに密着させた状態で配設されている。各補強リブ40は、延在方向を外筒30の径方向に向けて下端壁33の内縁から外縁を超えて延設された下リブ40aと、この下リブ40aの径方向外方側における端部に接合され、延在方向を鉛直方向に向けて周壁32の両端に亘って延設された鉛直リブ40bと、この鉛直リブ40bの上端部に接合され、延在方向を外筒30の径方向に向けて上端壁34の外縁から煙突部35の基端部35aまで延設された上リブ40cとから構成されている。
このような補強リブ40が、外筒30の周方向に複数、等間隔環状配置されることで、外筒30の補強が図られている。
断熱材50は、外筒30の内面30bを被覆する外筒断熱部50aと、下端壁33の内縁から内筒20の外周まで径方向に延設されて、内筒20と外筒30との間隙Cを閉塞する延設断熱部50bとを備えている。
図3は、サイレンサー1の要部拡大図であって、図2におけるP拡大図である。
断熱材50は、図2に示すように、三つの断熱層が積層されて概略構成されている。この断熱材50には、例えば、生体溶解性ファイバーやロックウールを用いることができ、弾性を有するものが好適である。
外筒断熱部50aは、全面に亘って磁性材料で形成された固定被覆板52で表面が覆われ、この固定被覆板52と共にピン55で外筒30に固定されている。
また、延設断熱部50bは、上面及び下面が複数の可動被覆板53で覆われている。
図4は、可動被覆板53の上面図である。
図4に示すように、可動被覆板53は、上面視が扇形の板状部材であり、面方向外方にせり出した円弧縁53aに沿って等間隔に三つ形成された長孔53bと、他方の円弧縁53cに沿って等間隔に三つの形成された円孔53dとを有している。
長孔53bは、長径が径方向に向くように形成されており、短径がピン55のピン径よりも僅かに大きく構成されている。
なお、可動被覆板53の径方向の長さLは、間隙Cの径方向の長さと、外筒30と内筒20との径方向の熱伸び量の差分の最大量とを加えた長さよりも大きくされている。
このような可動被覆板53は、延設断熱部50bの上面及び下面のそれぞれにおいて、複数枚が周方向に連設されており、全体として環状に並べられている。より具体的には、隣接する可動被覆板53の側縁部が互いに重なるように連続して設けられて、延設断熱部50bの上面及び下面をそれぞれ被覆しており、図3に示すように、長孔53bを固定被覆板52の内縁部に重ねている。
このような可動被覆板53は、円孔53dにボルト56が挿通されて内筒20の外周にボルト止めされている。一方、長孔53bには外筒30に固定されたピン55が挿通されており、このピン55により可動被覆板53の周方向の移動が拘束されると共に、径方向にスライド可能となっている。
支持機構60は、図1及び図2に示すように、床面Fから上方の下リブ40aに延びる複数の脚部61と、この脚部61の上端61aに接合されて下端壁33の下方において環状に延在する外筒支持盤部62と、脚部61の側部から径方向内方に延出する内筒支持盤部63とを備えている。外筒支持盤部62及び内筒支持盤部63には、外筒30及び内筒20を相対移動可能に支持する台座64が設けられている。
台座64は、図2に示すように、各接続体20dの下部に一つ、各下リブ40aの下部に二つずつ配設されている。この台座64は、基台65と、この基台65の両側部に二つずつ設けられて接続体20d(図3において不図示)及び下リブ40aを径方向に直動可能かつ周方向に拘束する一対のスライド部材66とを備えている。
図5は、図3におけるQ矢視図である。
基台65は、方形板状に形成された部材が積層されてなり、外筒支持盤部62又は内筒支持盤部63に固定されて、接続体20dを介して内筒20が、下リブ40aを介して外筒30が載置されている。
一対のスライド部材66は、基端部が固定されて基台65に立設された基部66aと、この基部66aの先端側から接続体20d又は下リブ40a側に延びた腕部66bとをそれぞれ備えている。
これら一対のスライド部材66は、接続体20d又は下リブ40aを挟んで、腕部66bを互いに向けた状態で固定されており、この二つの腕部66bと基台65とで接続体20d又は下リブ40aの下側のフランジ部を挟むようになっている。
このような構成により、支持機構60は、内筒20及び外筒30を、径方向に摺動可能に、かつ、周方向に拘束した状態で支持している。すなわち、内筒20及び30は、被支持部が径方向に拘束されない自由支持となる。
図3に戻って、封止機構70は、上流側消音器97の上端から径方向外方に延出した中空円盤部材71と、内筒20の下端部における内面20bから径方向内方側に突出した環状部材72と、この環状部材72の下面72aに固定され、中空円盤部材71と環状部材72との間を封止する環状封止部材73とを備えている。
この封止機構70は、内筒20を支持機構60に支持させた場合に、環状封止部材73が中空円盤部材71に押圧されるようになっている。
次に、上記の構成からなるサイレンサー1の動作について説明する。
まず、図1に示すように、ガスタービンが起動されると排気経路Rを排気ガスGが流れ始める。この排気ガスGは、比較的に高温(約600℃)のものである。
排気ガスGは、図2に示すように、上流側消音器97から内筒20の筒内に流入し、この筒内を上方に向けて流れ、整流部21を介して内筒20の上端の開口部から流れ出て、内筒20と外筒30との間の空間に流入する。
この排気ガスGは、内筒20の外面20aと断熱材50に接触する。この際、内筒20及び外筒30の間隙Cを延設断熱部50bが閉塞しているため、排気ガスGが間隙Cから外部に漏出することはない。
内筒20と外筒30との間の空間に流入した排気ガスGは、煙突部35に流入して最終的にサイレンサー1の外部へと流出していく。
このようにして、高温の排気ガスGが連続的にサイレンサー1内に流れるため、ガスタービン起動直後は、内筒20及び外筒30の温度が時間の経過と共に上昇していく。
内筒20及び外筒30の温度上昇により、内筒20及び外筒30が径方向及び軸方向にそれぞれ熱膨張し、支持機構60上の各支持位置が熱膨張分だけ径方向に移動する。この移動と共に、間隙Cに設けられた延設断熱部50bと可動被覆板53とが、内筒20の移動量と外筒30の移動量との差分だけ径方向にスライドする。
これら内筒20、外筒30並びに延設断熱部50b及び可動被覆板53の動作について、以下詳細に説明する。
内筒20は、図2に示すように、内面20bが筒内を流れる排気ガスGと、外面20aが内筒20と外筒30との間の径方向の空間に流出した排気ガスGと、それぞれ直接的に接触することにより、急速に温度が上昇していく。すなわち、内筒20は、軸方向及び径方向に急激に熱膨張する。
内筒20は、図3に示すように、径方向外方への熱膨張に応じて、台座64上において接続体20dを径方向外方に摺動させる。すなわち、内筒20の被支持部が径方向に拘束されない自由支持であるため、この被支持部が内筒20の熱膨張分だけ径方向外方へと移動する。
内筒20は、外面20aに固定された可動被覆板53を、外筒30に固定されたピン55に長孔53bを沿わせて、内筒20の熱膨張分だけ径方向外方に移動させる。なお、内筒20と可動被覆板53との径方向における相対的位置は不変である。
また、延設断熱部50bを径方向外方の外筒断熱部50a側に押し付ける。
この内筒20の移動により、環状部材72を介して環状封止部材73が中空円盤部材71に押圧された状態で径方向外方に移動する。すなわち、内筒20及び上流側消音器97と外部とを継続して封止する。
一方、外筒30は、図2に示すように、排気ガスGと接触せずに断熱材50を介して、内面30bが間接的に暖められ、内筒20と比べて徐々に温度が上昇していく。すなわち、外筒30は、軸方向及び径方向に徐々に熱膨張する。
なお、補強リブ40は、内筒20からの接触熱伝導によって温度が上昇していくが、外筒30が断熱材50によって徐々に昇温していくために外筒30と補強リブ40との接合部に発生する熱応力は非常に小さいものとなる。
外筒30は、径方向外方への熱膨張に応じて、台座64上において径方向外方に下リブ40aを摺動させる。すなわち、外筒30の被支持部が外筒30の熱膨張分だけ径方向外方へと移動する。
外筒30の移動に伴って、外筒30に固定されたピン55が移動する。すなわち、このピン55が長孔53bに沿って、外筒30の熱膨張分だけ径方向外方に移動すると共に、延設断熱部50bを径方向外方の外筒断熱部50a側に引き付ける。
上述したように、可動被覆板53は、内筒20との相対的位置が不変であり、内筒20の径方向の熱膨張の分だけ径方向外方に移動するが、外筒30も熱膨張によって径方向外方へと移動する。このため、内筒20と外筒30の径方向における熱膨張量の差分だけ間隙Cが縮小される。
この際、内筒20と外筒30との間に間隙Cが形成されているため、内筒20と外筒30の径方向における熱膨張により両者に熱応力が発生することがない。
また、内筒20の軸方向の熱膨張により、下端壁33の内縁に対して内筒20に設けられたボルト56の鉛直方向の位置が上方に移動し、可動被覆板53と延設断熱部50bとが径方向内方に向けて上方に傾く。
この際、内筒20と外筒30との間に間隙Cが形成されているため、内筒20の軸方向の熱膨張により両者に熱応力が発生することがない。
このようにして、内筒20と外筒30とに熱応力が発生しないため、熱応力による変形が生じることなく、安定的に消音性能を発揮する。
以上説明したように、本実施形態によれば、外筒30の挿通孔33aに内筒20が径方向に間隙Cを有した状態で挿通され、内筒20と外筒30とが径方向に相対移動可能に支持されているので、内筒20と外筒30とに熱伸び量の差が発生したとしても、一方が他方に拘束されずに熱変形する。これにより、内筒20及び外筒30が相互干渉して熱応力が発生することなく、熱応力による変形の発生を防止することができる。従って、内筒20及び外筒30の変形に伴って消音性能が低下することを抑制することができるので、安定的に消音性能を発揮することができる。
また、本実施形態によれば、間隙Cを閉塞する延設断熱部50bと、この延設断熱部50bを支持すると共に移動可能な可動被覆板53を備えるので、内筒20と外筒30とが熱変形により相対移動したとしても、延設断熱部50bが可動被覆板53に継続支持される。これにより、内筒20と外筒30の間隙Cから排気ガスGが漏出することを防止することができる。
また、本実施形態によれば、内筒20及び外筒30を排気経路上流を構成する上流側消音器97から独立支持する支持機構60を備えるので、内筒20及び外筒30を支持するために、排気経路上流を構成する部材の強度を大きくする必要がなく、また、既存の設備に付加的に設置することが可能となる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本願発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述した実施の形態では、可動被覆板53と内筒20との相対位置を固定したが、外筒30と可動被覆板53との相対位置を固定する構成としてもよい。また、相対位置を完全に固定する必要はなく、一定の可動範囲を超えた後に相対位置が固定される構成としてもよい。
本願発明の実施形態に係る排気経路Rを示す概略図である。 本願発明の実施形態に係るサイレンサー1の縦断面図である。なお、図2において、理解容易のために内筒20及び外筒30の厚さ寸法を誇張して示している。 本願発明の実施形態に係るサイレンサー1の要部拡大図であって、図1におけるP拡大図である。 本願発明の実施形態に係る可動被覆板53の上面図である。 本願発明の実施形態に係る可動機構60の概略構成図であって、図3におけるQ矢視図である。 従来の拡張型のサイレンサー101を示す図であって、サイレンサー101の縦断面図である。
符号の説明
1…サイレンサー
20…内筒
30…外筒
30a…外面
30b…内面
32…周壁
33…下端壁
33a…挿通孔
40…補強リブ
50…断熱材
50b…延設断熱部
53…可動被覆板
60…支持機構
90…ガスタービン
97…上流側消音器(排気経路上流側に設けられた部材)
C…間隙
G…排気ガス
R…排気経路

Claims (3)

  1. ガスタービンの排気経路に設けられるサイレンサーであって、
    前記排気経路から排気ガスを導入する内筒と、
    該内筒のうち少なくとも先端側の一部を囲繞する周壁及び挿通孔が設けられた端壁を備え、前記挿通孔に前記内筒が径方向に間隙を有した状態で挿通された外筒と、
    該外筒の内面を覆う断熱材とから構成されてなり、
    前記内筒及び前記外筒は、前記径方向に相対移動可能に支持されることを特徴とするサイレンサー。
  2. 前記断熱材は、前記端壁の内端から前記径方向に延在して前記間隙を閉塞する延設断熱部を備え、
    該延設断熱部を支持すると共に、前記内筒及び前記外筒の少なくとも一方に対して前記径方向に相対移動可能な可動被覆板を備えることを特徴とする請求項1に記載のサイレンサー。
  3. 前記内筒及び前記外筒を前記排気経路上流側に設けられた部材から独立支持する支持機構を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のサイレンサー。
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