JP2010070444A - ミミズの糞土入り米ぬかペレットの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】みみずの糞土を米糠と混合して小型ペレット化することにより、米糠の脱油による急速な品質劣化を防止し、肥料の効果を持続させ、長期保存を可能にして、風雨時にも耕作地に散布しやすく、米糠の除草効果並びに施肥料効果もあげ、農作業の省労力化にもつなげるペレットの製造方法の提供。
【解決手段】主原料であるみみずの糞土に米糠及び添加物を混合して、水を加えて撹拌し、直径約5mm、長さ5mmから15mm以下のペレット状に形成加工し、乾燥させた小型ペレット状有機質肥料を製造する。
【選択図】なし

Description

技術の分野
本発明は、ミミズの糞土を主要成分とし、固形化のために米糠および添加物を混合することにより、それぞれの特質を活かした栄養分の高い施肥材をペレット形状に成形した有機質肥料(表−1)の製造方法に関するものである。
近年、食の安心・安全性についての意識が高まり、更には、おいしい農作物づくりのため、化学薬品や肥料を極力省いた自然農法や有機栽培による、環境保全および消費から再生産につながる食物連鎖による循環型社会の構築が叫ばれ、農業技術の改良と普及が着実に進んでいる。この有機栽培として、有機成分の豊富に含有するミミズの糞土や米糠を野菜畑や果樹園の肥料並びに水田の抑草剤として活用する農法が広く普及してきた。
ミミズは、いん操と称せられるように土中の水分と餌を食べ、糞尿を出して動き回るだけの小さな生物であり、糞に多分な養分が含まれているため、自然栽培をする上で大変貴重な肥料であるが、糞上の均質性と安定量の確保が難しい。そのため、堆肥、少量追肥物など用途が限られていた。
ミミズの糞土には粘性がないことからそのもののみで成形化することが難しいことと、大量に確保することが難しいことから、動物性、植物性有機物の中で、肥料としての養分が高く、増量材となる物質として米糠が適していると考え、取扱い易く作業性が良い生成体を作成した。
米糠は、もみ又は玄米を精白するときに出る玄米の外皮や胚芽の部分であり、窒素、リン酸、カリなどを多量に含んだ有機質肥料として注目されているとともに水面の酸素や光の遮断抑制のため水田の抑草作用があることから草取り作業の省労力化および育苗に大いに寄与している。
米糠自身は粉末状のため、保存管理が難しく油脂分脱脂などの特性劣化が進むため、できるだけ早くに加工が必要となるが、上記素材を用いてペレット化することにより、特性劣化が遅延し保管環境条件(温度・湿度)の緩和が図れ、長期保存性につながった。
このような状況の下に、農事園芸用有機質肥料の製造を目的とした各種ペレット製造機が−般化し、ペレットが容易に作られるようになり、ミミズの糞土に米糠を混合したペレットの製造を試みた。
米糠には新鮮なものと古い米糠が混在し、古いものは凝固しにくく、ペレット製造機械の吐出口からの射出が不安定な状況となる。そのため、保管期間の経過に応じた水分調合など様々な対応を経験的に行っている。
まず、効能成分の高いミミズの糞土を米糠に加え混合体ペレットを製作するに際し、米糠の経時的劣化による製造条件のバラツキ、水分調合、練り具合、吐出圧力などの条件を経験的に組合せて管理せねばならず、安定製造に大きな課題があった。
自然界でミミズの糞土を安定的に、かつ、大量に確保することは非常に困難である。
ミミズの糞土に米糠の一種である無洗米米糠を混合し、更につなぎ材として粘着性の強い植物の粉末を水とともに添加して混練することにより解決した。
特につなぎ材の選択については、栽培中や収穫後の野菜、穀類および果実に化学薬品等の成分が残留することを防ぐために藻類(繊維質が豊富でミネラルを沢山含む根昆布)、野菜類(栄養価が高く加熱しても粘着力が落ちないおくら)等を用いた。
ミミズを養殖するにあたり、果汁工場から排出される汚泥を餌として与えたところ、均質な糞土を大量に採取できるようになった。
ミミズの糞土入り米糠ペレット(みみぬかペレット)は地温を高める効果があるため、目的、対象作物および施肥時期に合わせた有機肥料とするため、ミミズの糞と米糠との配合比率を変えて製造(表−2)する。
使用例を挙げると
(1)春秋季は、地温が低いため、ミミズの糞土量を減らし、米糠量を増量して製作する。
(2)夏季は、地温が高いため、ミミズの糞土量を増量し、米糠量を減量して製作する。
(3)消雪材用は、太陽熱の吸収をよくするためミミズの糞土を増量して黒色を強く製作する。
ミミズの糞土を多く混入するとペレット状に固形化することが難しいことから、米糠として無洗米々糠を混入するとともに、つなぎ材として粘着性の有する素材を配合し、つなぎ作用の効能を高め、水分調合監視などの製造条件を緩和にすることによって、製造条件の幅を広げることができた。
ペレット製造課程で木酢液を添加することにより、製造中のショウジョ蠅やアマビラの群衆を寄せつけず、保存中および施肥後の小動物や防虫害効果をもたらし施肥効果もあがった。
材料一回分として米糠50%、無洗米米糠15%、ミミズの糞土19%、水11%、つなぎ材2%、木酢液3%の割合の容量を用意する。つなぎ材は、根昆布またはオクラをミキサーで粉砕し、水と攪拌しながら木酢液を混入する。
次に、混練するプロセスであるが、米糠加水混合装置に前記用意した米糠、無洗米米糠とミミズ糞土を投入してよく攪拌する。そこへつなぎ材および木酢液の水溶液を加え攪拌し、団子状になった部材をペレットマシン装置に供給した後、圧縮・押圧を加え、数ミリ径の小孔からミンチ状に射出(絞出し)したものを回転刃で、自動的に5から10mmのペレトサイズに裁断する。その後、乾燥させてから所定の容器(サイズ別の袋)に詰めて出来あがる。
4月上旬に長さ20mの畝に元肥としてミミズの糞土入り米糠ペレット(みみぬかペレット)を2kg投入し、ささげ豆を蒔いたところ、7日目に発芽し、同ペレットを施肥しなかった耕地より1〜3日早い結果を得た。
そこで、5月に地温測定を実施(表−3)したところ、みみぬかペレットを散布した耕地の地中温度(深さは地表から15〜20cm)は、他の耕地と比較して3日目あたりから地温が2℃〜3℃高く、40日経過あたりで、上昇変化はみられなくなった。
みみぬかペレットは、ミミズの糞土の混合により、全体的に黒みをおびており、太陽光の吸収が良いことから消雪効果があり、雪上に散布することにより融雪を促進すると共に融雪時の水分をみみぬかペレトが吸収して分解し地中に浸透するため、施肥効果をもたらし、春先の肥料散布の一助となって省労力化面でも効果を上げている。
無臭ニンニクを栽培する業者にミミズの糞土入り米糠ペレットを使って試験栽培を依頼した結果、「成長もよく、昨年と比較して、20ないし30%増収した。期待通りだった」と喜ばれた。
ミミズの糞土入り米糠ペレット栽培者および購入者の声。
(1)大根 辛味がなく甘味があって早く煮えてジューシー。老人会に煮て持って行ったところ好評で全部食べてくれた。こんなこと初めてだ。
(2)馬鈴薯 収穫された芋は平均大粒のものが多く小芋が少なかった。
(3)里芋 小芋(新芋)が多くて、芋も甘味があっておいしかった。
(4)長ねぎ 白身の部分が太く良いものが収穫できた。また食べて美味しかった。
(5)玉ねぎ 平均して玉伸びもよく小粒のものが少なかった。また辛味もなく調理中目が痛くなかったと家内に喜ばれた。
(6)あづま菊 花の色が見事、あづま菊ってこんなに綺麗だったかしら、お店に飾るから10束頂戴。
その他、ペレットが欲しい、美味しかったからまた買いに来た、今度は何時即売会をやるのか、来年も即売会をやって欲しい、等々期待する声も多く寄せられた。
農作業を営みながら食の安心・安全を目標にミミズの糞土入り米糠ペレットを考案し、実際に同ペレットを使って野菜や果樹を栽培し、同ペレットの扱い易さ、効能、そして食の安心安全に加えて、果樹や野菜が甘味を増し、ジューシーでうまいことを実感した。
また同ペレットを利用した生産者や即売会を通じて購入された方々から、寄せられた声も上記の通り好評であるにつけ、利用可能性も高く評価できたので目標達成のため、そしてうまい物作りのために研鑚する。
Figure 2010070444
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Claims (2)

  1. 本発明は、主原料であるみみずの糞土に米糠及び添加物を混合して、水を加えて攪拌し、直径約5mm、長さ5mmから15mm以下のペレット状に形成加工し、乾燥させた有機質肥料(以下みみぬかペレットと称する。)である。
    米糠をみみずの糞土と混合してペレット化したことにより、米糠の脱油による急速な品質の劣化を防止することができ、品質の安定化が図られたことにより、肥料としての効果が持続し、長期保存が可能になった。([表1]成分分析表参照)
    その上、同ペレットは小型に形成してあるため、多少の風雨時にも影響されることなく耕作地に散布しやすい。更に、米糠の抑草効果を引き出すためにマルチの穴全体を覆うようにみみぬかペレットを敷詰めたところ、抑草効果並びに施肥料効果もあげることができ、農作業の省労力化につながった。
  2. みみぬかペレットの原料である米糠は、水分を吸収すると発酵が始まり発熱する作用があるため、耕作地にみみぬかペレットを散布し、耕運機で攪拌することにより、同ペレットは、地中に混入して発熱し地温を高める効果がある。([表3]地温比較実測表参照)よって、地温の低い春季及び秋季の種蒔きには、1日から3日程発芽が早く成長が良い等の好条件を呈するが、夏蒔き野菜の種蒔きは、とうもろこしの様に高温を好む野菜の種蒔き以外は、発芽率も20%と低い。
    また、みみずの糞土の色彩は、黒土色に近く太陽光の熱吸収が良いことから、2月の下旬から3月の上旬にかけて積雪約20cmの雪上にみみずの糞土40%・米糠29%及び無洗米糠15%混合のみみぬかペレットを散布したところ、降雪日がなかったこともあって5日から1週間早く消雪し、植物の成長も良好であったことを確認した。よって、上記の各条件を満たすために使用用途に合わせて米糠とみみずの糞土の混合比率を変えたみみぬかペレッット([表2]用途別材料比率表参照)を製造することにより、用途の幅を広げることができた。
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