JP2010069800A - インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】接着部分から十分に気泡を除去することができるインクジェットヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】インクジェットヘッドの製造方法は、粒状のスペーサ27を混入させた接着剤16aを第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との間に介在させ、第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との距離がスペーサ27の直径に等しくなるようにこれらを加圧するとともに、硬化温度まで昇温することで接着剤16aを硬化させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、液滴を吐出して用紙に画像を形成するインクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッドに関する。
例えば、接着剤中に気泡が残留しないようにしたインクジェットヘッドの製造方法が開示されている。この製造方法では、接着剤を予熱して粘度を低くした状態で、接着剤を圧電部材の接着面に塗布する。これによって、塗布した接着剤の厚みを薄くして接着剤中に残留する気泡を少なくする。また、接着剤を圧電部材の間に塗布した後に、圧電部材を真空装置内に入れて接着剤中から気泡を脱泡する。さらに、接着剤を挟んで接合させた後に、その部材を接合方向に加圧する。これによって、接着剤の厚みを一層薄くして接着剤中に気泡が残留しないようにする(例えば、特許文献1参照)。
同様に、接着剤中に気泡が残留しないようにしたインクジェットヘッドの製造方法で、他の例が開示されている。この製造方法では、第1の基材と第2の基材との間の接着面に、接着剤を格子状のパターンで配置する。この接着剤の間には、気泡が配置される。そして、接着剤の硬化温度未満の温度にこれらを加熱し、真空装置によって減圧状態にして気泡を溶解する。さらに、接着面方向に均一に圧力をかけて、その後、接着剤の硬化温度以上の第2の温度で加熱する。こうして、接着剤を硬化して第1の基材と第2の基材とを一体化する(例えば、特許文献2参照)。
なお、微細な構造を有するインクジェットヘッドでは、加工や接着プロセスにおいて、ミクロンオーダの精度が必要とされており、ヘッドを構成する部材同士の接着にも、気泡なく均一な厚みで部材同士を接着することが必要である。接着剤中に気泡が残留すると、ノズル毎の液の吐出量にばらつきを生じたり、圧電体に位置ずれを生じてこれを加工する際に圧電体の破損を生じたりする不具合が起こる可能性がある。
特開平9−123466号公報 特開2006−36865号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明のように、接着剤を予熱して粘度を低下させた状態では、硬化剤の溶解等が始まり徐々に硬化反応が開始する可能性がある。このため、接着剤が不安定となり、接着剤の耐久性が低下する問題がある。また、特許文献2に記載の発明では、接着剤を格子状のパターンにすることで、かえって気泡が残存しやすくなっており、その後に加圧したとしても接着剤から気泡を十分に除去できない可能性がある。さらに、特許文献1、2の記載された発明は、いずれも真空装置を必要としており、製造工程および製造装置の複雑化と製造コストの上昇とを招いている。
本発明の目的は、接着部分から十分に気泡を除去することができるインクジェットヘッドの製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るインクジェットヘッドの製造方法は、粒状のスペーサを混合した接着剤を第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との間に介在させ、前記第1のヘッド構成部材と前記第2のヘッド構成部材との距離が前記スペーサの直径に等しくなるようにこれらを近づける方向に加圧するとともに硬化温度まで昇温することで前記接着剤を硬化させる。
前記目的を達成するため、本発明の他の形態に係るインクジェットヘッドの製造方法は、第1の硬化剤と、粒状をなした第2の硬化剤と、を混合した接着剤を第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との間に介在させ、前記第1のヘッド構成部材と前記第2のヘッド構成部材との距離が前記第2の硬化剤の直径に等しくなるようにこれらを近づける方向に加圧するとともに前記第1の硬化剤の融点以上で前記第2の硬化剤の融点以下の温度に昇温し、所定時間経過後に前記加圧状態のまま前記第2の硬化剤の融点以上の温度に昇温することで前記接着剤を硬化させる。
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るインクジェットヘッドは、複数のノズルを有するノズルプレートと、前記ノズルに対応する複数の圧力室と、この圧力室に隣接して設けられるとともに前記圧力室を加圧して前記ノズルから液を吐出させる駆動素子と、を有する圧電体と、前記圧電体が接着される基板と、前記圧電体と前記基板との間に介在されるとともにこれらを接着する接着剤層と、を具備し、前記接着剤層は、粒状のスペーサを含有するとともに、前記圧電体と前記基板とを接着する際に、前記圧電体と前記基板と近づける方向に加圧されることにより、前記スペーサの直径と同等の厚み寸法に形成される。
本発明によれば、接着部分から十分に気泡を除去することができるインクジェットヘッドの製造方法を提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。実施形態に係るインクジェット記録装置は、用紙などのシート状記録媒体に対して液滴を吐出して、この記録媒体上に文字や画像を印刷する。
インクジェットヘッド11は、第1のヘッド構成部材である基板12と、基板12に接着された枠部材13と、枠部材13に接着されたノズルプレート14と、枠部材13の内側の位置で基板12に接着された第2のヘッド構成部材である圧電体15と、基板12と圧電体15との間に介在された接着剤層16と、圧電体15を駆動するためのヘッド駆動用のプリント回路板と、を有している。インクジェットヘッド11は、基板12、枠部材13、およびノズルプレート14で囲まれた空間に、共通液室17を有している。共通液室17は、後述する各圧力室18に連通している。また、プリント回路板の図示は省略している。
ノズルプレート14は、方形のポリイミド製のフィルムで形成されている。ノズルプレート14は、一対のノズル列21を有している。各ノズル列21は、複数のノズル22を含んでいる。基板12は、例えば、セラミックス材料によって方形板状に形成されている。基板12は、孔でそれぞれ構成される供給口23および排出口24を有している。
圧電体15は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)製の板状の第1の圧電部材15Aおよび第2の圧電部材15Bを互いの分極方向を対向させるように張り合わせて形成されている。圧電体15は、断面台形の板状に形成されている。圧電体15は、その表面から溝状に切削形成される複数の圧力室18と、各圧力室18の両側部に設けられる駆動素子である側壁25と、を有している。圧電体15は、ノズルプレート14上のノズル列21に対応するように基板12に接着される。圧力室18および側壁25は、それぞれノズル22に対応するように形成されている。
インクジェットヘッド11は、さらに、圧電体15の各側壁25の表面および圧力室18の底部に形成される電極26を有している。電極26は、圧力室18内で圧電体15に密着するように設けられている。インクジェットヘッド11は、電極26と上記したヘッド駆動用のプリント回路板とを接続するための配線を有しているが、配線の図示を省略している。
接着剤層16は、例えば、熱硬化型のエポキシ系接着剤で構成されている。接着剤層16には、図3〜図5に示すように、粒状のスペーサ27が含有されている。図5に示すように、接着剤層16の厚み寸法は、スペーサ27の直径にほぼ等しくなっている。
スペーサ27は、例えば、シリカ粒子やガラス粒子等の標準粒子で構成されている。このスペーサ27は、例えば、5〜10μmの範囲内の直径(粒径)を有しており、互いの直径が均一になっている。また、接着剤層16の厚み寸法は、スペーサ27の直径にほぼ等しくなっている。
上記構成のインクジェットヘッド11をプリンタに搭載して、このプリンタで印刷処理を行うには、プリンタのインクタンクからインクジェットヘッド11に液(インク)を供給する必要がある。液の供給は、供給口23を介して行われ、インクタンクから流出した液は、供給口23を経由して圧力室18内に満たされる。圧力室18内で使用されなかった液は、排出口24によってインクタンクに回収される。
また、この状態で、ユーザがプリンタに対して印刷を指示すると、プリンタの制御部は、インクジェットヘッド11に対して印字信号をヘッド駆動用のプリント回路板に出力する。印刷信号を受けたプリント回路板は、配線および電極26を介して駆動パルス電圧を側壁25に印加する。これにより、左右一対の側壁25は、シェアモード変形を行って湾曲するように離反する。そして、これらを初期位置に復帰させて圧力室18内の圧力を高くすることで、ノズル22から液滴が勢い良く吐出される。
続いて、図3〜図5を参照して、本実施形態のインクジェットヘッド11の製造方法について説明する。まず、基板12に対して一対の圧電体15を接着する。このとき、一対の圧電体15は、図示しない治具によって基板12に対して位置決めされている。
図3に示すように、基板12に対して例えばスクリーン印刷によって接着剤16aを塗布する。接着剤16aの塗布方法は、スクリーン印刷に限定されるものはなく、ディスペンサ法などでもよい。この接着剤16aの塗布面積は、基板12と圧電体15とが接着される接着部の面積よりも小さくなっている。また、この接着剤16aを塗布する際には、実際に接着剤層16となる際の厚みよりも例えば2倍以上の厚みで塗布される。接着剤16aは、粒状のスペーサ27が含有した熱硬化型のエポキシ系接着剤である。この接着剤16aは、予め脱泡処理がなされている。
図4に示すように、接着剤16aを塗布した基板12に対して圧電体15を当接させる。そして、図5に示すように、例えばプレス装置や接着加圧治具などを利用して、基板12と圧電体15とを近づける方向に加圧する。これによって、接着剤16a中に残存している気泡28を外に押し出すようにする。また、加圧するのと同時に、接着剤16aの硬化する推奨硬化温度、例えば本実施形態のエポキシ系接着剤では120℃に保持して、2〜3時間放置する。こうして、気泡28が残留せずに接着剤の硬化がなされ、接着剤層16が形成される。接着剤層16の厚みは、スペーサ27の直径にほぼ等しくなる。
このように基板12に接着された圧電体15に対して圧力室18となる溝を形成する。この溝加工は、例えば、ICウェハーの切断等に用いられているダイシングソーのダイヤモンドホイールを用いる。続いて、溝の内面に電極26を形成するとともに、基板12上に第1の実施形態と同様の配線を形成する。電極26および配線は、例えば、無電解メッキによって形成された例えばニッケル薄膜で構成されている。
さらに、レーザを照射してパターニングを行って、電極26、および配線の以外の部位からニッケル薄膜を除去する。このノズルプレート14にレーザを照射してノズル22を形成する。基板12上の配線に接続するようにプリント回路板を基板12に固定する。基板12に対して図示しないインクケースを接着して、インクジェットヘッド11の製造工程が終了する。なお、本実施形態は、第1のヘッド構成部材の一例として基板12を用い、第2のヘッド構成部材の一例として圧電体15を用いているが、これに限定されるものではなく、第1の圧電部材15Aを第1のヘッド構成部材とし、第2の圧電部材15Bを第2のヘッド構成部材として、本発明を適用してもよい。
以上が、インクジェットヘッド11の第1の実施形態である。第1の実施形態のインクジェットヘッドの製造方法によれば、粒状のスペーサ27を混合した接着剤16aを第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との間に介在させ、第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との距離がスペーサ27の直径に等しくなるようにこれらを近づける方向に加圧するとともに、硬化温度まで昇温することで接着剤16aを硬化させる。
この構成によれば、接着剤16aが加圧状態で硬化されるため、接着剤16a中に気泡28が残留することがない。これによって、ノズル22毎の液の吐出量が均一化されるとともに、側壁25、圧力室18、ひいては電極26の位置精度を向上することができる。これによって、インクジェットヘッド11の信頼性を向上できると共に、インクジェットヘッド11の製造時の歩留りを向上することができる。また、製造工程において真空装置を利用した脱泡処理を必要としないので、製造工程を簡略化できるだけでなく、製造に用いられる装置の構成も簡単になり、製造コストを低減することができる。
また、接着剤16aは、予め脱泡処理がなされている。この構成によれば、接着剤16a中に気泡28が残留してしまう可能性をより一層低減することができる。
さらに、接着剤16aは、第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材とが接着される部分の面積よりも小さい面積で、第1のヘッド構成部材および第2のヘッド構成部材のいずれか一方に塗布される。この構成によれば、接着剤16aは、接着工程の初期において、初めから薄く広げたものに比して、厚み寸法が大きくなる。このため、接着の初期において、接着剤16aが外気に触れる表面積が大きくなるので、この外気にふれる部分を利用して、接着剤16a中に残留する気泡28を効率よく外部に放出することができる。これによって、初めから薄く塗り広げたものに比して、接着剤16a中に残留する気泡28の量を少なくすることができる。また、上記の構成によれば、第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材とを近づけるように加圧する際に、接着剤16aのはみ出し量を少なくすることができる。
続いて、図6、図7を参照して、インクジェットヘッドの第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のインクジェットヘッド11は、その外観および主要な構成において、図1、図2に示す第1の実施形態のものと共通しているが、接着剤16aの組成およびインクジェットヘッド11の製造方法が第1の実施形態と異なっている。このため、主として第1の実施形態とは異なるインクジェットヘッドの製造方法について説明し、共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態の接着剤31aは、使用される箇所が第1の実施形態とは異なり、圧電体15の第1の圧電部材15Aと第2の圧電部材15Bとの接着に用いられる。この接着剤31aは、熱硬化型のエポキシ系接着剤であり、種類の異なる第1の硬化剤32と第2の硬化剤33とが混合されている。第1の硬化剤32は、直径(粒径)が5〜10μmの粒状をなしており、互いに均一な直径を有している。第1の硬化剤32は、例えば、融点が70℃になっている。一方、第2の硬化剤33は、第1の硬化剤32と同様に直径が5〜10μmの粒状をなしており、互いに均一な直径を有している。第2の硬化剤33は、例えば、融点が120℃になっている。もっとも、第1の硬化剤32に関しては、粒状をなしている必要はなく、初めから液状のものを用いても良い。
第2の実施形態のインクジェットヘッドの製造方法では、まず、第1のヘッド構成部材ある第1の圧電部材15Aと、第2のヘッド構成部材である第2の圧電部材15Bとを接着して、圧電部材同士の分極方向が対向する圧電体15を形成する。
第1の圧電部材15Aに対して例えばスクリーン印刷によって接着剤31aを塗布する。この接着剤31aの塗布面積は、第1の圧電部材15Aと第2の圧電部材15Bとが接着される接着部の面積よりも小さくなっている。また、この接着剤31aを塗布する際には、実際に接着剤層31となる際の厚みよりも約2倍以上の厚みで塗布される。この接着剤31aは、予め脱泡処理がなされている。
図6に示すように、接着剤31aを塗布した第1の圧電部材15Aに対して第2の圧電部材15Bを当接させる。そして、図7に示すように、例えばプレス装置や接着加圧治具などを利用して、第1の圧電部材15Aと第2の圧電部材15Bとを近づける方向に加圧する。これによって、接着剤31a中に残存している気泡28を外に押し出すようにする。また、加圧するのと同時に、第1の硬化剤32の融点である70℃以上の温度、すなわち本実施形態では、例えば70℃で30分から1時間放置して、接着剤31aの硬化を徐々に促進する。このとき、この工程においては、第2の硬化剤33は溶解しないので、上記加圧状態において、接着剤層31の厚み寸法は、第2の硬化剤33の直径にほぼ等しくなる。続いて、第1の圧電部材15Aと第2の圧電部材15Bとを加圧した状態のまま、第1の圧電部材15Aおよび第2の圧電部材15Bを、第2の硬化剤33の融点である120℃以上の温度、すなわち本実施形態では、例えば120℃で2〜3時間放置する。こうして、第2の硬化剤33が溶融され、気泡28が残留せずに接着剤31aの硬化がなされて接着剤層31が形成される。なお、上記のように加圧した状態で第2の硬化剤33が溶融する温度にしたとしても、第1の硬化剤32によってすでに接着剤31aの硬化がある程度なされているため、接着剤層31が押しつぶされてしまうことはない。接着剤層31の厚み寸法は、第2の硬化剤33の直径とほぼ等しくなるように形成される。
このように形成した圧電体15を基板12に接着する。これ以降の工程は第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態によれば、インクジェットヘッドの製造方法は、第1の硬化剤32と、粒状をなした第2の硬化剤33と、を混合した接着剤31aを第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との間に介在させ、第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との距離が第2の硬化剤33の直径に等しくなるようにこれらを近づける方向に加圧するとともに第1の硬化剤32の融点以上で第2の硬化剤33の融点以下の温度に昇温し、所定時間経過後に加圧状態のまま第2の硬化剤33の融点以上の温度に昇温することで接着剤31aを硬化させる。
この構成によれば、まず、第1の硬化剤32が溶融され、接着剤31aの硬化が徐々になされる。このとき、第2の硬化剤33の溶融はなされないので、第2の硬化剤33は、粒状の形態を維持する。また、第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材とを近づける方向に加圧しているため、これらの間の距離は、第2の硬化剤33の直径にほぼ等しくなる。これに伴って、接着剤31a中の気泡28が外部に排出される。一方、その後、第2の硬化剤33の融点以上の温度に昇温され、第2の硬化剤33が溶融して、さらに接着剤31aの硬化が促進される。なお、第2の硬化剤33が溶融したとしても、第1の硬化剤32によって接着剤31aの硬化がある程度促進されているため、加圧状態のまま第2の硬化剤33の溶融を行っても、接着剤31aが押しつぶされて外に押し出されてしまうことがない。
また、本実施形態によれば、接着剤31a中から気泡28が除去されるので、ノズル22毎の液の吐出量が均一化されるとともに、側壁25、圧力室18、電極26の位置精度を向上することができる。なお、第2の実施形態では、第1のヘッド構成部材の一例として第1の圧電部材15Aを用い、第2のヘッド構成部材の一例として第2の圧電部材15Bを用いているが、これに限定されるものではない。基板12を第1のヘッド構成部材とし、圧電体15を第2のヘッド構成部材として、本発明を適用してもよい。
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。このほか、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
第1の実施形態に係るインクジェットヘッドの一部を破断して示す斜視図。 図1に示すインクジェットヘッドの圧電体の周囲を拡大して示す断面図。 図1に示すインクジェットヘッドの製造工程を示す断面図。 図3に示すインクジェットヘッドの製造工程のうち、次の工程を示す断面図。 図4に示すインクジェットヘッドの製造工程の次の工程を示す断面図。 第2の実施形態のインクジェットヘッドの製造工程を示す断面図。 図6に示すインクジェットヘッドの製造工程の次の工程を示す断面図。
符号の説明
11…インクジェットヘッド、12…基板、14…ノズルプレート、15…圧電体、15A…第1の圧電部材、15B…第2の圧電部材、16…接着剤層、16a…接着剤、18…圧力室、22…ノズル、25…側壁、26…電極、27…スペーサ、31…接着剤層、31a…接着剤、32…第1の硬化剤、33…第2の硬化剤

Claims (7)

  1. ノズルから液を吐出するインクジェットヘッドの製造方法であって、粒状のスペーサを混合した接着剤を第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との間に介在させ、前記第1のヘッド構成部材と前記第2のヘッド構成部材との距離が前記スペーサの直径に等しくなるようにこれらを近づける方向に加圧するとともに硬化温度まで昇温することで前記接着剤を硬化させることを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 前記接着剤は、予め脱泡処理がなされていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 前記接着剤は、前記第1のヘッド構成部材と前記第2のヘッド構成部材とが接着される部分の面積よりも小さい面積で、前記第1のヘッド構成部材および前記第2のヘッド構成部材のいずれか一方に塗布されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  4. ノズルから液を吐出するインクジェットヘッドの製造方法であって、第1の硬化剤と、粒状をなした第2の硬化剤と、を混合した接着剤を第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との間に介在させ、前記第1のヘッド構成部材と前記第2のヘッド構成部材との距離が前記第2の硬化剤の直径に等しくなるようにこれらを近づける方向に加圧するとともに前記第1の硬化剤の融点以上で前記第2の硬化剤の融点以下の温度に昇温し、所定時間経過後に前記加圧状態のまま前記第2の硬化剤の融点以上の温度に昇温することで前記接着剤を硬化させることを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 前記接着剤は、予め脱泡処理がなされていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 前記接着剤は、前記第1のヘッド構成部材と前記第2のヘッド構成部材とが接着される部分の面積よりも小さい面積で、前記第1のヘッド構成部材および前記第2のヘッド構成部材のいずれか一方に塗布されることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  7. 複数のノズルを有するノズルプレートと、
    前記ノズルに対応する複数の圧力室と、この圧力室に隣接して設けられるとともに前記圧力室を加圧して前記ノズルから液を吐出させる駆動素子と、を有する圧電体と、
    前記圧電体が接着される基板と、
    前記圧電体と前記基板との間に介在されるとともにこれらを接着する接着剤層と、
    を具備し、
    前記接着剤層は、粒状のスペーサを含有するとともに、前記圧電体と前記基板とを接着する際に、前記圧電体と前記基板と近づける方向に加圧されることにより、前記スペーサの直径と同等の厚み寸法に形成されることを特徴とするインクジェットヘッド。
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