JP2010069438A - 押印機、区分機および紙葉類処理方法 - Google Patents

押印機、区分機および紙葉類処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 再投函された郵便物を受取人が転居している郵便物と、そうでない郵便物とに区分することができ、その結果として、紙葉類に対する転居先の調査などの作業を効率化することができる押印機1を提供する。
【解決手段】 紙葉類に対して押印処理を施す押印機1では、紙葉類の画像に対して文字で記載されている宛先情報を認識し、当該紙葉類に印字されている宛先情報を示すバーコードを認識し、文字認識による宛先情報の認識結果とバーコードにより示されている宛先情報の認識結果とが一致する場合には、当該紙葉類の受取人が転居している紙葉類として区分し、文字認識による宛先情報の認識結果とバーコードにより示されている宛先情報の認識結果とが一致しない場合には、バーコードに誤りがある可能性が高いため、当該紙葉類を受取人が転居している紙葉類とは別に区分する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば、紙葉類に記載されている住所情報などの宛先情報を文字認識処理により認識するOCR部と紙葉類に印字される宛先情報を示すバーコードを認識するBCR部とを有する押印機、区分機および紙葉類処理方法などに関する。
従来、郵便物などの紙葉類を宛先情報に基づいて区分する区分システムが実用化されている。このような区分システムでは、宛先情報をコード化したバーコードが郵便物に印字される。区分装置では、上記バーコードに基づいて郵便物を区分する処理を行う。しかしながら、種々の理由で、郵便物が所望の宛先の人物以外へ配達されることがある。たとえば、宛名の人物が転居している場合、郵便物が宛名の人物とは異なる人物へ配達されることがある。また、区分システムにおける区分処理の過程で宛先情報が誤認識などがあったた場合、郵便物が誤った宛先に配達されることがある。
このような誤配達された郵便物は、ポストに再投函されることが多い。ポストに再投函された郵便物は、新規で投函された郵便物と一緒に区分システムで処理される。この場合、再投函された郵便物には、住所情報に対応するバーコードが既に印字されている。このため、再投函された郵便物は、既に印字されているバーコードで再度区分処理される可能性が高くなる。このような郵便物は、再投函されたにも関わらず、前回の配達時と同様に同じ住所に配達される可能性が高い。
従来の区分システムには、宛名(人物名)まで読み取って、人物名と転居先の住所情報とを対応づけた転居データベースと比較する処理を行う方法も提案されている。このような処理を行う場合、再投函された郵便物に既に印字されているバーコードに対する認識結果を無効にする仕組みが必要となる。ただし、単純にバーコードの認識結果を無効にしてしまうと、再投函された郵便物には、バーコードが2重に印字されてしまうこともありうる。バーコードが2重印字された郵便物は、道順に区分する処理などにおいては排除される。しかしながら、排除された郵便物に印字されているバーコードは、オペレータが直接的に理解することはできない。このため、オペレータは、排除された郵便物が、宛名の人物の転居によって再投函されたか、バーコードの印字内容が間違っていたかを知ることが困難である。
一般には、排除された郵便物は、オペレータの手作業による区分処理を行われる。ただし、通常の運用形態では、バーコードが印字してある郵便物は、基本的に転居による誤配達である可能性が高い。このため、オペレータは、全ての排除された郵便物に対して転居データベースを用いた転居先の調査を行うことが多い。このような場合、バーコードの印字内容が間違っていた郵便物についても、同様の処理(転居データベースによる転居先の調査)が行われるため、無駄な作業が発生することになる。
上記のように、再投函された郵便物に対しては、一般には、宛名として記載されている氏名を特定し、その人物の転居先を転居データベースを用いて調査する運用を行うことが多い。一方、バーコードが印字済みの書状を再処理するような処理を行う場合、誤ったバーコード情報を使用しないようにバーコードをオフするという手法も提案されている(たとえば、特許文献1)。特許文献1では、特に、区分機において郵便番号が記載されていない郵便物、あるいは、郵便番号の誤記郵便物等を効率良く処理する方法の1つとしてバーコードをオフするという手法を提案している。しかしながら、特許文献1には、再投函された郵便物に対する処理方法については開示されていない。
特開2000−33341号公報。
この発明の一形態としては、紙葉類に対する再区分処理を効率化することができる押印機、区分機、および、紙葉類の処理方法を提供することを目的とする。
この発明の一形態としての押印機は、紙葉類に対して押印処理を施すものにおいて、紙葉類に文字で記載されている宛先情報を認識する文字認識手段と、前記紙葉類に印字されている宛先情報を示すバーコードを認識するバーコード認識手段と、前記文字認識手段による文字認識結果と前記BCR処理手段によるバーコードの認識結果とが一致する場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分する第1の区分手段と、前記文字認識手段による文字認識結果と前記BCR処理手段によるバーコードの認識結果とが一致しない場合、当該紙葉類を前記第1の区分手段により区分される紙葉類とは分離して区分する第2の区分手段とを有する。
この発明の一形態としての区分機は、紙葉類を宛先情報に基づいて区分するものにおいて、紙葉類の画像から文字で記載されている宛先情報を認識する文字認識手段と、前記紙葉類に印字されている宛先情報を示すバーコードを認識するバーコード認識手段と、前記文字認識手段による文字認識結果と前記BCR処理手段によるバーコードの認識結果とが一致する場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分する第1の区分手段と、前記文字認識手段による文字認識結果と前記BCR処理手段によるバーコードの認識結果とが一致しない場合、当該紙葉類の画像と前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とをコーディング装置へ転送する画像転送手段と、前記コーディング装置により前記文字認識結果が宛先情報として選択された場合、当該紙葉類を前記第1の区分手段により区分される紙葉類とは分離して区分する第2の区分手段と、前記コーディング装置により前記バーコードの認識結果が宛先情報として選択された場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分する第3の区分手段とを有する。
この発明の一形態としての紙葉類処理方法は、紙葉類に対して押印処理を施す押印機に用いられる方法であって、紙葉類に文字で記載されている宛先情報を文字認識し、前記紙葉類に印字されている宛先情報を示すバーコードを認識し、前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とが一致する場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分し、前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とが一致しない場合、当該紙葉類を前記宛先となる人物が転居している紙葉類とは分離して区分する。
この発明の一形態としての紙葉類処理方法は、紙葉類を宛先情報に基づいて区分する区分機に用いられる方法であって、紙葉類の画像から文字で記載されている宛先情報を文字認識し、前記紙葉類に印字されている宛先情報を示すバーコードを認識し、前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とが一致する場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分し、前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とが一致しない場合、当該紙葉類の画像と前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とをコーディング装置へ転送し、前記コーディング装置により前記文字認識結果が宛先情報として選択された場合、当該紙葉類を前記宛先となる人物が転居している紙葉類とは分離して区分し、前記コーディング装置により前記バーコードの認識結果が宛先情報として選択された場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分する。
この発明の一形態によれば、紙葉類に対する再区分処理を効率化することができる押印機、区分機、および、紙葉類処理方法を提供できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態に係る紙葉類処理装置としての紙葉類取り揃え押印機(以下、単に押印機とも称する)1の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、押印機1全体の外観構成を示す図である。
図1及び図2に示すような紙葉類取り揃え押印機1は、操作員により供給された紙葉類に付与されている後納印、料額計器、あるいは切手等の料額印を検出することにより、紙葉類の表裏を揃え、さらに、切手等に印を押印し、紙葉類の種別(例えば、普通郵便物や速達郵便物)ごとに区分するものである。なお、以下の説明では、料額印が付与されている面を紙葉類の表面とし、その反対側の面(料額印が付与されていない面)を紙葉類の裏面とする。
図1に示すように、押印機1は、制御部10、供給部11、BCR(バーコードリーダ)部12、OCR(光学式文字認識)部13、料額印検出部14、反転部15、押印部16、区分部17および操作部18を有している。この押印機1内では、紙葉類が、上記供給部11、OCR部12、BCR部13、料額印検出部14、反転部15、押印部16、区分部17の順に、図示しない搬送路を介して搬送されるようになっている。
まず、上記供給部11には、操作員により紙葉類が供給される。この際、操作員は、紙葉類の表裏を揃えることなく供給部11に供給するようになっている。上記供給部11は、供給された紙葉類を1枚づつ取出して図示しない搬送路へ紙葉類を供給する。これにより、上記供給部11に供給された紙葉類は、図示しない搬送路を介して1枚づつOCR部12に搬送される。
上記OCR部12は、搬送路上を搬送される紙葉類に記載されている文字情報を認識するものである。上記OCR部12は、搬送路上を搬送される紙葉類の画像を読取る読取部12aと読み取った画像から文字を認識する認識部12bとにより構成される。上記読取部12aは、搬送される紙葉類の表面と裏面とを読取るようになっている。例えば、上記読取部12aは、搬送される紙葉類の表面の画像を読取るスキャナと紙葉類の裏面を読取るスキャナとで構成される。上記読取部12aで読取られた紙葉類の表面と裏面の2つの画像は、認識部12bへ送られる。また、上記認識部12bは、上記読取部12aにより読み取った両面の画像に対してそれぞれ文字認識を行う。上記認識部12bによる文字認識処理の結果としては、文字認識の結果とともに、宛先となる住所などの文字が記載されている面が判定される。なお、上記認識部12bは、CPUなどの制御素子が制御プログラムを実行することにより実現される機能であっても良い。
上記BCR部13は、搬送路上を搬送される紙葉類からバーコードを読取るものである。上記BCR部13は、バーコードの画像を読み取る読取部13aと、読取部13aにより読み取った画像からバーコードを認識する認識部13bとを有する。バーコードが特殊インクで紙葉類に印字される運用形態では、上記BCR部13の読取部13aは、特殊インクの画像を読み取るスキャナで構成される。また、上記BCR部13の読取部13aは、搬送される紙葉類の表面と裏面とを読取るようになっている。例えば、上記BCR部13の読取部は、搬送される紙葉類の表面の画像を読取るスキャナと紙葉類の裏面を読取るスキャナとで構成される。なお、上記認識部13bは、CPUなどの制御素子が制御プログラムを実行することにより実現される機能であっても良い。
上記料額印検出部14は、搬送路上を搬送される紙葉類に付与されている料額印を検出する処理を行う。上記料額印検出部14は、搬送路上を搬送される紙葉類の画像を読取る読取部14aと読み取った画像から料額印を検出する検出部14bとにより構成される。上記読取部14aは、搬送される紙葉類の表面と裏面とを読取るようになっている。なお、上記読取部14aは、上記読取部12aと共通化するようにしても良い。上記読取部13aで読取られた紙葉類の表面と裏面の2つの画像は、上記検出部14bへ送られる。
上記検出部14bは、上記読取部13aにより読み取った紙葉類の2面分の画像に対して料額印を検出する。この検出部14bは、料額印の検出結果を制御部10へ供給するようになっている。例えば、上記検出部14bは、料額印が検出されたか否かを示す情報、料額印が検出された面を示す情報、及び検出された料額印の位置を示す情報などを処理結果として制御部10へ供給するようになっている。なお、上記検出部14bは、CPUなどの制御素子が制御プログラムを実行することにより実現される機能であっても良い。
上記制御部10は、上記料額印検出部14から供給された処理結果に基づいて、料額印の種類を判別したり、料額印としての切手の認識処理等を行って、当該紙葉類の対する処理を判断する。例えば、上記制御部10は、料額印が検出された面を示す情報及び料額印が検出された位置を示す情報に基づいて、現在の搬送状態のままで上記押印部16にて当該紙葉類の料額印に押印が可能か否かを判断する。この判断により当該紙葉類に押印が可能であると判断した場合、上記制御部10は、当該紙葉類を反転部15で反転させることなく、現在の搬送状態のままで押印部16へ搬送させる。また、現在の搬送状態では当該紙葉類に押印が不可能であると判断した場合、上記制御部10は、当該紙葉類を上記反転部15で反転させて、上記押印部16へ搬送するように制御する。
また、上記検出部14bは、検出された料額印を認識する料額印認識機能(切手認識機能)も有している。上記検出部14bは、検出された料額印の画像と図示しない辞書に記憶されている料額印の画像パターンとのパターン認識処理を行うことにより料額印の種類及び額面等を認識する。上記検出部14bによる料額印の認識結果に基づいて、上記制御部10は、当該紙葉類の種別を判断する。例えば、上記制御部10は、上記料額印検出部14にて検出した料額印の額面に基づいて紙葉類の種別を判断する。この判断結果は、上記制御部10から上記区分部17へ供給される。
上記反転部15には、上記料額印検出部14により処理された紙葉類が図示しない搬送路を介して搬送される。上記反転部15は、上記制御部10による制御に基づいて当該紙葉類の向きなどを取り揃えるための反転処理を行う。例えば、上記料額印検出部14から反転部15に紙葉類が搬送されるまでに、上記制御部10では、当該紙葉類を反転させるか否かを判断するようになっている。これにより、上記反転部15では、上記制御部10による制御に従って、紙葉類に対する反転処理を実行する。すなわち、上記反転部15では、上記制御部10による制御に従って、料額印に押印可能な状態にして紙葉類を押印部16に搬送する。
上記押印部16には、上記反転部15から紙葉類が搬送路を介して搬送される。また、上記押印部16には、上記制御部10から切手等の料額印の位置を示す情報が供給される。これにより、上記押印部16は、当該紙葉類の料額印の位置に押印処理を行う。
上記区分部17には、図示しない複数の集積部(区分口)が設けられている。上記区分部17は、押印部16にて押印処理された紙葉類が図示しない搬送路を介して搬送される。また、上記区分部17には、上記制御部10から紙葉類の種別を示す情報が供給される。これにより、上記区分部17は、当該紙葉類を種別ごとに区分処理する。
次に、紙葉類を宛先情報に基づいて区分する区分機2について説明する。
図3は、本実施の形態に係わる紙葉類処理装置としての区分機2の概略構成を示す図である。また、図4は、区分機2全体の外観構成例を示す図である。
この区分機2は、図3及び図4に示すように、区分機本体(本体)3とVCS(ビデオコーディングシステム)4とから構成されている。上記読取区分機本体3は、紙葉類の区分先を示す情報(宛先情報)を認識して区分するものである。また、上記VCS4は、上記区分機2にて宛先情報が認識できなかった紙葉類の宛先情報を上記区分機2とは異なる認識処理により認識したり、オペレータのコーディング作業により入力したりするものである。
上記区分機本体3は、図1に示すように、前面にオペレーションパネル30が設けられている。上記オペレーションパネル30は、タッチパネル内蔵の表示装置などにより構成される。上記オペレーションパネル30は、オペレータ(操作員)が処理モードや処理開始を指定したり、区分機の動作状態などを表示したりするものである。
上記区分機本体3には、第1面に区分先を示す情報としての数字や文字などが書き込まれ、あるいは印刷された複数通(複数枚)の紙葉類を、この第1面が同一方向を向くように揃えて立位で収容する供給部31を備えている。上記供給部31は、紙葉類を所定の取出位置へ順次供給する。この供給部31は、紙葉類を主搬送路32に沿って所定の間隔で一通づつ取出す取出部(図示しない)が配設されている。
上記供給部31に供給される紙葉類には、その第1面に区分先を示す情報に対応した文字情報が記載されたもの以外に、大口の区分先に予め決められているカスタマコード、紙葉類の宛先情報を示す宛先バーコード、または、後述するOCR処理で宛先情報の文字認識ができなかった紙葉類に付与される識別情報(書状ID)としてのIDバーコードなどが記載されたものがある。尚、これらの各コードは、バーコード化した情報として紙葉類の第1面に付与されるものである。
上記供給部31に供給されている紙葉類は、一定間隔で取出されて、一定速度で搬送する主搬送路32により一定の搬送間隔(ピッチ)で搬送される。主搬送路32上を搬送される紙葉類は、機械処理が不可能な異物の場合には排除され、機械処理が可能な紙葉類のみが搬送される。
主搬送路32上には、BCR(バーコード読取)部33、OCR部34、BCW(バーコードプリンタ)部35、および、区分部36が設けられている。これらの各部は、各紙葉類に対する搬送状態などの処理状況に応じた区分制御部37による制御に基づいて動作する。
上記BCR部33は、主搬送路32上を搬送される紙葉類の第1面に印字されているIDバーコードあるいは宛先バーコードなどのバーコードを認識する処理を行うものである。上記BCR部33は、読取部33aと認識部33bとにより構成される。上記読取部33aは、バーコードの画像を読み取るためのものである。上記認識部33bは、読取部33aにより読み取った画像からバーコードを検出し、検出したバーコードを認識処理する機能を有している。上記BCR部33によるバーコードの認識結果は、認識制御部38へ供給される。
上記OCR部34は、主搬送路32上の紙葉類の画像を読取り、読み取った画像から区分先を示す情報を認識処理するものである。上記OCR部34は、スキャナ部34aと認識部34bとにより構成される。スキャナ部34aは、紙葉類上の画像を光学的に読み取るものである。上記OCR部34の認識部34bには、スキャナ部34aから紙葉類の宛先情報が記載されている第1面を光学的に読み取った画像が供給される。
すなわち、上記認識部34bは、供給された紙葉類の画像から紙葉類の宛先情報を認識する。たとえば、上記認識部34bは、読み取られた画像から宛先領域を検出し、その宛先領域から宛先情報となる文字を切り出して文字認識を行い、図示しない文字辞書および住所辞書と比較してマッチング法などによって宛先情報の認識を行う。また、上記認識部34bは、処理対象の紙葉類に対する宛先領域が予め設定されている場合、その設定された宛先領域に基づいて紙葉類の画像における宛先情報を認識する。
上記認識部34bによる認識の可否を含むOCR認識処理結果は、上記認識制御部38へ供給される。上記認識部34bでは、区分機本体3内を搬送される紙葉類が区分可能な所定時間内に認識結果を認識制御部38へ通知するようになっている。たとえば、上記認識部34bは、紙葉類の画像から宛先情報が認識できなかった場合、紙葉類の画像に対する付帯情報として紙葉類の大きさ、文字の大きさ、文字の向き、区分先を示す情報の表記方向、文字種、認識深度、VCS4による処理が必要な箇所を示す情報等のOCR情報(宛先種別データ)を生成し、生成したOCR情報を認識制御部38へ供給するようにしても良い。この場合、上記認識制御部38は、上記OCR部34による処理結果としての付帯情報を上記VCS4へ送信する。これにより、上記VCS4では、上記OCR部34による処理結果としての付帯情報を活用してコーディング作業が行われる。
上記BCW部35は、必要に応じて紙葉類の第1面にIDバーコード、あるいは、宛先バーコードを印刷するものである。たとえば、上記OCR部34により宛先情報が認識できた紙葉類に対して、上記BCW部35は、その宛先情報をバーコード化した宛先バーコードを印刷する。また、上記OCR部34により宛先情報が認識できなかった紙葉類に対して、上記BCW部35は、上記認識制御部38から与えられる識別情報をバーコード化したIDバーコードを印刷する。つまり、上記BCW部35は、宛先情報が認識できた紙葉類にはその認識結果を宛先バーコードとして印刷し、宛先情報が認識できなかった紙葉類にはIDバーコードを印刷する。
すなわち、上記宛先バーコードは、OCR認識結果としての宛先情報そのものを示すバーコードであり、上記IDバーコードは、当該紙葉類を識別するための識別情報を示すバーコードである。上記IDバーコードで示す紙葉類の識別情報は、上記VCS4において打鍵入力された宛先情報と紙葉類とを対応づけるための情報である。言い換えると、上記IDバーコードが印刷されている紙葉類は、VCS4による処理対象となる紙葉類である。
このBCW部35の紙葉類の搬送方向の下流側には、主搬送路32上を搬送されてきた紙葉類が区分先に応じて区分される区分部36が設けられている。この区分部36は、複数の段、複数の列に区画された複数の区分ポケット(図示しない)から構成されている。各ポケットは、区分先ごとに対応して設定されており、宛先情報あるいは機械コードに基づいて、紙葉類が宛先情報に対応したポケットに順次集積される。また、区分部36には、区分先が認識できなかった紙葉類が集積されるVCS排除ポケット(図示しない)が設けられている。このVCS排除ポケットに集積された紙葉類は、宛先情報がVCS4にて入力された後に、上記供給部31に再供給され、当該紙葉類のIDコードと上記VCS4にて入力された宛先情報とに基づいて再区分されるようになっている。
次に、VCS4について説明する。
上記VCS4は、図3に示すように、画像蓄積分配装置41および複数のビデオコーディング端末(以下、VCDと称する)42などから構成されている。
上記画像蓄積分配装置41は、上記区分機本体3で宛先情報が認識できなかった紙葉類の画像などを各VCD42へ配信し、上記各VCD42による宛先情報の打鍵入力結果を上記区分機本体3へ返す制御を行うものである。上記画像蓄積分配装置41には、上記区分機本体3におけるOCR部34、区分制御部37及び認識制御部38が接続されている。上記画像蓄積分配装置41は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)と同様な構成を有し、画像制御部43及び記憶部44を有している。上記画像制御部43は、上記OCR部34で認識できなかった紙葉類の画像に当該紙葉類の識別情報(書状ID)を対応づけて上記記憶部44に蓄積し、上記記憶部44に蓄積した紙葉類の画像を各VCD42へ配信する制御を行う。
上記VCD42は、ディスプレイあるいはキーボードなどにより構成される。上記VCD42は、例えば、PCと同様な構成を有している。上記VCD42では、上記画像蓄積分配装置41から分配される紙葉類の画像をディスプレイなどの表示部に表示する。表示部に紙葉類の画像を表示した状態において、上記VCD42では、オペレータがキーボードとしての操作部により区分先を示す情報を入力する。上記VCD42による入力結果は、当該紙葉類の識別情報(書状ID)と対応づけて上記画像蓄積分配装置41へ返される。また、上記画像蓄積分配装置41は、上記VCD42からの入力結果を当該紙葉類の識別情報と対応づけて区分制御部37へ供給する。
また、上記VCS4には、区分装置内のOCR部(オンラインOCR)34とは別の認識アルゴリズムを用いて紙葉類の画像に対する宛先情報の文字認識処理を行うオフラインOCR(図示しない)を設けるようにしても良い。区分装置内のOCR部(オンラインOCR)34では、処理時間の制約が厳しい。これに対して、オフラインOCRでは、処理時間の制約が緩和される。このため、オフラインOCRには、オンラインOCRとは異なる処理時間がかかる高度な認識アルゴリズムが適用できる。このように、VCS4では、オフラインOCRを設けることによりVCD42によるオペレータの打鍵入力作業を軽減させる運用形態も実現可能である。なお、オフラインOCRによる宛先情報の認識が成功した場合、その認識結果は、VCD42による打鍵入力結果と同様に取り扱うことが可能である。
次に、上記のような区分装置で区分処理された紙葉類としての郵便物を再度区分処理する状況について説明する。
紙葉類としての郵便物は、様々な理由によって誤配達が発生する。誤配達された郵便物は、ポストに再投函されることが多い。ポストに再投函された郵便物は、新規で投函された郵便物に混ざった状態で郵便物処理システムで処理される。以下、誤配達の理由と再投函される郵便物の特徴とについて説明する。
郵便物が誤配達(再投函)される理由としては、次のような理由が挙げられる。
・郵便物に宛名として記載されている受取人が転居している。
・OCR処理における認識により誤ったバーコードが印字されている。
・VCDオペレータの打鍵ミスにより誤ったバーコードが印字されている。
上記のように、誤ったバーコード情報が印字されている場合、オペレータ(人物)にはバーコード情報を直接的に解読することができない。このため、人間が見た目で誤配達の原因を特定するのは困難である。
そこで、本実施の形態では、再投函される郵便物に対するBCR処理による認識結果とOCR処理による認識結果とを比較することにより、誤配達の原因を判定(推定)する。たとえば、上記のような理由により再投函される郵便物は、以下のような場合に分類されると考えられる。
(1)OCR認識結果とBCR認識結果とが一致する場合。
BCR認識結果とOCR認識結果とが一致する場合、郵便物に記載されている宛先情報に対する処理は、誤っていない(正しい)と考えられる。従って、このような場合、正当な受取人が転居してしまっていることが推定される。このような場合、正当な受取人でない当該宛先情報の住所における新たな住人が当該郵便物を受け取ったために、当該郵便物がポストへ再投函された可能性が高いと予想される。
(2−1)OCR認識結果とBCR認識結果とが異なり、かつ、VCS処理のためのIDバーコード(もしくはそれに相当するもの)が無い場合。
このようにOCR認識結果とBCR認識結果とが異なる場合、郵便物に誤ったバーコードが印字されている可能性が高いと考えられる。上記IDバーコードが無いということは、当該郵便物にはVCS処理がされなかった事を示している。このため、当該郵便物に誤ったバーコードが印字された原因としては、VCDへの誤打鍵ではなく、区分装置内でのオンライン処理に起因する可能性が高いと考えられる。つまり、上記(2)の理由であると考えられる。この場合、当該郵便物に対しては、転居データベースで転居先を調査する前に、バーコードの印字内容が正しいか確認するのが効率的であると考えられる。
(2−2)OCR認識結果とBCR認識結果とが異なり、かつ、VCS処理のためのIDバーコード(もしくはそれに相当するもの)が有る場合。
この場合も、OCR認識結果とBCR認識結果とが異なるため、郵便物に誤ったバーコードが印字されている可能性が高いと考えられる。ただし、上記IDバーコードが有るということは、当該郵便物にはVCS処理がされている事を示している。このため、当該郵便物に誤ったバーコードが印字された原因としては、オペレータによるVCDへの誤打鍵もしくはオフラインOCRの誤読の可能性が高いと考えられる。この場合、当該郵便物に対しては、転居データベースで転居先を調査する前に、バーコードの印字内容と住所情報とが正しいか確認するのが効率的であると考えられる。
(3−1)OCR認識結果が得られず、かつ、IDバーコード(もしくは相当するもの)が有る場合。
この場合も、当該郵便物にはVCS処理がされているため、受取人が転居している可能性が高いと考えられる。このため、転居データベースで優先的に検索するのが効率的であると考えられる。
(3−2)OCR認識結果が得られず、かつ、IDバーコード(もしくは相当するもの)が無い場合。
この場合、当該郵便物は、区分装置による機械的な処理が不可能なものである可能性が高い。この場合、オペレータの目視による確認が必要であると考えられる。
上記のような種々の判定によれば、再投函された郵便物を効率的に処理するための区分処理が可能となる。
以下、上記のような判定手法を押印機1あるいは区分機2に適用した場合の処理例について説明するものとする。
まず、上記押印機1における処理例について説明する。
上記のように、押印機1は、VCS4を具備していない。このため、オペレータに対して紙葉類の画像とOCR認識結果とBCR認識結果とを目視により確認することを要求することができない。このため、上記押印機1では、再投函された郵便物(つまり、バーコードが印字されている郵便物)を転居メールと要確認メールとに区分するものとする。ここで、転居メールとは、宛先情報の受取人が転居している可能性が高いと推測される郵便物である。要確認メールは、誤ったバーコードが印字されている可能性が高いと推測される郵便物である。
図5は、押印機1での郵便物に対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
まず、オペレータは、郵便物を供給部11に供給した状態において操作部18により処理の開始を指示する。押印機1の動作が開始されると、供給部11は、郵便物を1枚づつ取出し、図示しない搬送路により搬送させる。上記供給部11から取り出された郵便物は、上記OCR部12へ搬送される。
上記OCR部12は、当該郵便物に対するOCR処理(OCR認識処理)を行う(ステップS11)。上記OCR処理では、まず、読取部12aが郵便物の画像を読み取る。上記認識部12bは、上記読取部12aにより読み取った郵便物の画像に対して文字認識処理を施す。このような処理により宛先情報らしい情報が認識結果として得られた場合、上記認識部12bは、OCR認識処理が成功したものとする。このようなOCR部12によるOCR認識処理の結果は、上記制御部10へ通知される。
当該郵便物は、さらに、上記BCR部13へ搬送される。上記BCR部13は、当該郵便物に印字されているバーコードを認識するBCR処理(BCR認識処理)を行う(ステップS12)。上記BCR部13では、まず、上記読取部13aが郵便物上においてバーコードの印字に用いられるインクにより形成された画像を読み取る。上記認識部13bは、上記読取部13aにより読み取った郵便物上の画像からバーコードを検出する処理を行う。バーコードが検出されると、上記認識部13bは、検出したバーコードに対して認識処理を行う。このようなBCR部13によるBCR認識処理の結果は、上記制御部10へ通知される。
なお、上記BCR処理によりバーコードが検出されなかった場合、上記制御部10は、当該郵便物を新規に投函された郵便物として処理する。新規に投函された郵便物に対する処理として、押印機1は、料額印検出処理、押印処理および区分処理などを行う。
上記OCR認識処理の結果と上記BCR認識処理の結果とが通知されると、上記制御部10は、当該郵便物の画像に対するOCR認識処理が成功したか否かを判断する(ステップS13)。この判断によりOCR認識処理が失敗したと判断した場合、つまり、上記OCR認識処理により宛先情報が認識できなかった場合(ステップS13、YES)、上記制御部10は、さらに、上記BCR認識処理の結果により当該郵便物からIDバーコードが検出されているか否かを判断する(ステップS14)。
この判断によりIDバーコードが検出されていると判断した場合、つまり、OCR認識不可でかつIDバーコード有りの場合(ステップS14、YES)、上記制御部10は、当該郵便物に対してVCS処理が施されているため、当該郵便物が受取人の転居により再投函された郵便物である可能性が高いと推定する。この場合、上記制御部10は、当該郵便物を区分部17において転居メールとして区分するように各部を制御する(ステップS15)。
また、上記判断によりIDバーコードが検出されていないと判断した場合、つまり、OCR認識不可でかつIDバーコード無しの場合(ステップS14、NO)、上記制御部10は、当該郵便物に対してはVCS処理も施されていないため、当該郵便物が機械的な処理不能な郵便物である可能性が高いと推定する。この場合、上記制御部10は、当該郵便物を区分部17において要確認メールとして区分するように各部を制御する(ステップS16)。
上記判断によりOCR認識処理が成功したと判断した場合(ステップS13、NO)、上記制御部10は、上記OCR認識処理の結果と上記BCR認識処理の結果とが一致するか否かを判断する(ステップS17)。この判断により上記OCR認識処理の結果と上記BCR認識処理の結果とが一致すると判断した場合(ステップS17、YES)、上記制御部10は、当該郵便物に対する宛先情報の認識結果が正しい可能性が高いため、当該郵便物が受取人の転居により再投函された郵便物である可能性が高いと推定する。この場合、上記制御部10は、当該郵便物を区分部17において転居メールとして区分するように各部を制御する(ステップS15)。
また、上記判断により上記OCR認識処理の結果と上記BCR認識処理の結果とが一致しないと判断した場合(ステップS17、NO)、上記制御部10は、さらに、上記BCR認識処理の結果により当該郵便物からIDバーコードが検出されているか否かを判断する(ステップS18)。
この判断によりIDバーコードが検出されていると判断した場合、つまり、OCR認識処理の結果とBCR認識処理の結果とが異なり、かつ、IDバーコード有りの場合(ステップS18、YES)、上記制御部10は、当該郵便物に対して実施されたVCS処理で誤打鍵が有った可能性が高く、当該郵便物には誤打鍵による誤ったバーコードが印字されている郵便物である可能性が高いと推定する。この場合、上記制御部10は、当該郵便物を区分部17において要確認メールとして区分するように各部を制御する(ステップS19)。
また、上記判断によりIDバーコードが検出されていないと判断した場合、つまり、OCR認識処理の結果とBCR認識処理の結果とが異なり、かつ、IDバーコード無しの場合(ステップS18、NO)、上記制御部10は、当該郵便物に対して実施された区分装置内のOCR処理が誤認識であった可能性が高く、当該郵便物には誤認識による誤ったバーコードが印字されている郵便物である可能性が高いと推定する。この場合も、上記制御部10は、当該郵便物を区分部17において要確認メールとして区分するように各部を制御する(ステップS20)。
上記のような処理によれば、OCR認識処理の結果、BCR認識処理の結果、および、IDバーコードの有無に基づいて、再投函された郵便物を、受取人が転居された可能性が高い転居メールと、誤ったバーコードが印字されている可能性が高い要確認メールとに区分することができる。この結果として、再投函された郵便物を効率よく処理できるように区分することが可能となる。
なお、要確認メールとして集積された郵便物については、OCR認識処理の結果およびBCR認識処理の結果を別の端末装置からプリントアウトするようにしても良い。この場合、オペレータは、目視でOCR認識処理の結果およびBCR認識処理の結果を比較しつつ当該郵便物を確認することが可能となる。
また、要確認メールとして区分される郵便物は、さらに、細かく区分するようにして良い。たとえば、上記ステップS20で区分装置内のOCRによる誤読と判定された郵便物と、上記ステップS19でVCDでの誤打鍵と判定された郵便物と、上記ステップS16で処理不能と判定された郵便物とは、それぞれ別の区分口に区分するようにしても良い。この場合、要確認メールとされる郵便物をさらに予想される要因ごとに分類でき、確認作業が効率化することが見込めまれる。
また、転居メールと集積された郵便物については、別の端末装置が転居データベースにアクセスして、転居先一覧をプリントアウトする機能を追加することも可能である。この場合、転居メールとして集積された郵便物について転居データベースを用いて調査する作業を効率化することが可能となる。
次に、上記区分機2における処理例について説明する。
上記のように、区分機2は、VCS4を具備している。このため、オペレータに対して紙葉類の画像とOCR認識結果とBCR認識結果とを目視により確認することを要求することができる。このため、上記区分機2では、OCR認識結果とBCR認識結果とが異なる場合、当該紙葉類の画像とOCR認識結果とBCR認識結果とをVCSへ転送し、当該紙葉類の宛先情報をVCD42によりオペレータに目視確認させる。
なお、このような再投函された紙葉類に対する処理モードは、上記オペレーションパネル30を操作することにより設定される。たとえば、再投函された郵便物については区分部36に専用の区分口を設定する。これにより、再投函された郵便物は一旦専用の区分口に集積される。この区分口に集積された紙葉類を再度供給部31に供給することにより、再投函された郵便物専用の区分処理が実行できる。この場合、再投函された郵便物は、想定される要因ごとに区分される。たとえば、再投函された郵便物は、転居メールあるいは誤読及び誤打鍵メールに区分される。また、再投函された郵便物のうちIDバーコードが印字されていない郵便物には、IDバーコードを印字し、既にIDバーコードが印字されている郵便物については、そのIDバーコードを再利用する。これにより、再投函された各郵便物は、識別情報(書状ID)により識別可能となり、VCD42による選択結果と対応付けが可能となる。
図6は、区分機2における各種のデータの流れを示す図である。
図6に示すように、BCR部33によるBCR認識処理結果とOCR部34によるOCR認識処理結果とは、認識制御部38へ供給される。上記認識制御部38は、BCR部33およびOCR部34による処理結果をVCS4へ転送する場合、当該郵便物の識別情報(書状ID)に対応づけて、BCR認識処理結果とOCR認識処理結果とを画像蓄積分配装置41へ転送する。ここで、郵便物の識別情報としての書状IDは、当該郵便物にIDバーコードとして印刷される情報である。また、上記認識制御部38は、当該紙葉類に対する区分先を示す判定フラグを区分制御部37へ供給する。これにより、上記区分制御部37は、当該紙葉類を区分制御する。
一方、上記画像蓄積分配装置41は、上記認識制御部38から書状IDに対応づけたBCR認識処理結果とOCR認識処理結果とを受信するとともに、OCR部34あるいは図示しない区分機本体3内の画像記憶部から書状IDに対応づけられた当該紙葉類の画像データを取得する。上記画像蓄積分配装置41は、書状IDで対応づけられるたBCR認識処理結果とOCR認識処理結果と当該紙葉類の画像データとを各VCD42へ配信する。各VCD42は、配信された各情報を表示部に表示し、オペレータによる入力を受け付ける。各VCD42は、オペレータが入力した情報を書状IDに対応づけて画像蓄積分配装置41へ返信する。上記画像蓄積分配装置41は、VCD42でオペレータが入力した結果を書状IDに対応づけて区分制御部37へ送信する。これにより、上記区分制御部37では、書状IDで特定される各紙葉類をVCD42でオペレータが入力した情報に基づいて区分制御する。
次に、区分機2における再投函された郵便物に対する処理の流れについて説明する。
図7は、区分機2における再投函された郵便物に対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
まず、供給部11にセットされた再投函された郵便物は、1枚づつ取出されて搬送路32により搬送される。上記供給部11から取り出された郵便物は、まず、上記BCR部33へ搬送される。上記BCR部33は、当該郵便物に印字されているバーコードを認識するBCR処理(BCR認識処理)を行う(ステップS31)。上記BCR部33では、まず、上記読取部33aが郵便物上においてバーコードの印字に用いられるインクにより形成された画像を読み取る。上記認識部33bは、上記読取部33aにより読み取った郵便物上の画像からバーコードを検出する処理を行う。バーコードが検出されると、上記認識部33bは、検出したバーコードに対して認識処理を行う。このようなBCR部33によるBCR認識処理の結果は、上記認識制御部38へ通知される。
さらに、当該郵便物は、上記OCR部34へ搬送される。上記OCR部34は、当該郵便物に対するOCR処理(OCR認識処理)を行う(ステップS32)。上記OCR処理では、まず、スキャナ部34aが郵便物の画像を読み取る。上記認識部34bは、上記スキャナ部34aにより読み取った郵便物の画像に対して文字認識処理を施す。このような文字認識処理により宛先情報らしい情報が認識結果として得られた場合、上記認識部34bは、OCR認識処理が成功したものとする。このようなOCR部34によるOCR認識処理の結果は、上記認識制御部38へ通知される。
上記OCR認識処理の結果と上記BCR認識処理の結果とが通知されると、上記認識制御部38は、当該郵便物の画像に対するOCR認識処理が成功したか否かを判断する(ステップS33)。この判断によりOCR認識処理が失敗したと判断した場合、つまり、上記OCR認識処理により宛先情報が認識できなかった場合(ステップS33、YES)、上記認識制御部38は、当該郵便物に関する情報(書状IDに対応づけたOCR認識処理結果とBCR認識処理結果と当該郵便物の読取り画像)を上記VCS4へ転送する処理を行う(ステップS34)。これらの情報は、上記VCS4において、上記画像蓄積分配装置41に蓄積される。
また、上記判断によりOCR認識処理が成功したと判断した場合(ステップS33、NO)、上記認識制御部38は、上記OCR認識処理の結果と上記BCR認識処理の結果とが一致するか否かを判断する(ステップS35)。この判断により上記OCR認識処理の結果と上記BCR認識処理の結果とが一致すると判断した場合(ステップS35、YES)、上記認識制御部38は、当該郵便物に対する宛先情報の認識結果が正しい可能性が高いため、当該郵便物が受取人の転居により再投函された郵便物である可能性が高いと推定する。この場合、上記認識制御部38は、上記区分制御部37へ当該郵便物を転居メールとする判定フラグを供給することにより当該郵便物を区分部36において転居メールとして区分するように各部を制御する(ステップS36)。
また、上記判断により上記OCR認識処理の結果と上記BCR認識処理の結果とが一致しないと判断した場合(ステップS35、NO)、上記認識制御部38は、当該郵便物に関する情報(書状IDに対応づけたOCR認識処理結果とBCR認識処理結果と読取り画像)を上記VCS4へ転送する処理を行う(ステップS34)。これらの情報は、上記VCS4において、上記画像蓄積分配装置41に蓄積される。
上記画像蓄積分配装置41は、上記認識制御部38により供給されたOCR認識処理結果およびBCR認識処理結果を当該郵便物の読取り画像とともに、各VCD42へ配信する。各VCD42は、OCR認識処理結果、BCR認識処理結果、および、読取り画像を表示した状態において、OCR認識処理結果あるいはBCR認識処理結果の何れか正しい方をオペレータに選択させる。このオペレータによる選択結果は、画像蓄積分配装置41へ返される。VCD42からの選択結果が得られると、上記画像蓄積分配装置41は、当該選択結果を当該郵便物の書状IDに対応づけて区分制御部37へ供給する。
上記区分制御部37は、上記画像蓄積分配装置41からVCD42でのオペレータによる選択結果としてBCR認識処理結果が正しい宛先情報として選択された場合(ステップS37、BCR)、当該書状IDの郵便物を区分部36において転居メールとして区分するように各部を制御する(ステップS36)。つまり、BCR認識処理結果が選択されたことは、バーコードの印字内容が正しいことがオペレータにより確認されたことを意味する。このような場合、当該郵便物に対する宛先情報の認識には誤りがないため、当該郵便物の受取人が転居している可能性が高くなる。このため、BCR認識処理結果が選択された場合は、転居メールとして処理するのが効率的である。
これに対して、上記画像蓄積分配装置41からVCD42でのオペレータによる選択結果としてOCR認識処理結果が正しい宛先情報として選択された場合(ステップS37、OCR)、上記区分制御部37は、当該書状IDの郵便物を区分部36において要確認メールとして区分するように各部を制御する(ステップS38)。つまり、OCR認識処理結果が選択されたことは、バーコードの印字内容に誤り(誤読あるいは誤打鍵)があることがオペレータにより確認されたことを意味する。このような場合、当該郵便物に対する宛先情報として印字されているバーコード自体に誤りがあるため、当該郵便物を正しい宛先情報を再区分するのが効率的であると考えられる。なお、このように、バーコードの印字内容に誤り(誤読あるいは誤打鍵)があると判定された場合、当該郵便物におけるバーコードを消去する処理を行うようにしても良い。
上記のような処理によれば、BCR認識処理結果およびOCR認識処理結果が一致する場合、当該郵便物を転居メールとして区分し、BCR認識処理結果およびOCR認識処理結果が一致しない場合、VCSによりBCR認識処理結果あるいはOCR認識処理結果の何れか正しい方をオペレータに選択させる。オペレータがBCR認識処理結果を選択した場合(つまり、BCR認識処理結果およびOCR認識処理結果が不一致で、かつ、BCR認識処理結果が正しい場合)、当該郵便物を転居メールとして区分し、オペレータがOCR認識処理結果を選択された場合(つまり、BCR認識処理結果およびOCR認識処理結果が不一致で、かつ、OCR認識処理結果が正しい場合)、当該郵便物を要確認メールとして区分する。これにより、受取人が転居された可能性が高い転居メールと、誤ったバーコードが印字されている可能性が高い要確認メールとに区分することができる。この結果として、再投函された郵便物を効率よく処理できるように区分することが可能となる。
なお、転居メールとして集積された郵便物については、別の端末装置が転居データベースにアクセスして、転居先一覧をプリントアウトする機能を追加することも可能である。この場合、転居メールとして集積された郵便物について転居データベースを用いて調査する作業を効率化することが可能となる。
図1は、実施の形態に係る紙葉類処理装置としての紙葉類取り揃え押印機の概略構成を示すブロック図である。 図2は、押印機の外観構成を示す図である。 図3は、実施の形態に係わる紙葉類処理装置としての区分機の概略構成を示す図である。 図4は、区分機の外観構成例を示す図である。 図5は、押印機での郵便物に対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図6は、区分機における各種のデータの流れを示す図である。 図7は、区分機における再投函された郵便物に対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…押印機、2…区分機、3…区分機本体、4…VCS、10…制御部、11…供給部、12…OCR部、13…BCR部、14…料額印検出部、15…反転部、16…押印部、17…区分部、18…操作部、30…オペレーションパネル、31…供給部、32…主搬送路、33…BCR部、34…OCR部、35…BCW部、36…区分部、37…区分制御部、38…認識制御部、41…画像蓄積分配装置、42…ビデオコーディング端末(VCD)。

Claims (6)

  1. 紙葉類に対して押印処理を施す押印機において、
    紙葉類に文字で記載されている宛先情報を認識する文字認識手段と、
    前記紙葉類に印字されている宛先情報を示すバーコードを認識するバーコード認識手段と、
    前記文字認識手段による文字認識結果と前記BCR処理手段によるバーコードの認識結果とが一致する場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分する第1の区分手段と、
    前記文字認識手段による文字認識結果と前記BCR処理手段によるバーコードの認識結果とが一致しない場合、当該紙葉類を前記第1の区分手段により区分される紙葉類とは分離して区分する第2の区分手段と、
    を有することを特徴とする押印機。
  2. さらに、前記文字認識手段による文字認識処理で宛先情報が認識できず、かつ、前記バーコード認識手段により当該紙葉類から打鍵入力された宛先情報を示すバーコードが検出された場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分する第3の区分手段を有する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の押印機。
  3. 前記第2の区分手段は、さらに、前記バーコード認識手段により打鍵入力された宛先情報を示すバーコードが検出された紙葉類と、前記打鍵入力された宛先情報を示すバーコードが検出されなかった紙葉類とを分けて区分する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の押印機。
  4. 紙葉類を宛先情報に基づいて区分する区分機において、
    紙葉類の画像から文字で記載されている宛先情報を認識する文字認識手段と、
    前記紙葉類に印字されている宛先情報を示すバーコードを認識するバーコード認識手段と、
    前記文字認識手段による文字認識結果と前記BCR処理手段によるバーコードの認識結果とが一致する場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分する第1の区分手段と、
    前記文字認識手段による文字認識結果と前記BCR処理手段によるバーコードの認識結果とが一致しない場合、当該紙葉類の画像と前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とをコーディング装置へ転送する画像転送手段と、
    前記コーディング装置により前記文字認識結果が宛先情報として選択された場合、当該紙葉類を前記第1の区分手段により区分される紙葉類とは分離して区分する第2の区分手段と、
    前記コーディング装置により前記バーコードの認識結果が宛先情報として選択された場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分する第3の区分手段と、
    を有することを特徴とする区分機。
  5. 紙葉類に対して押印処理を施す押印機に用いられる紙葉類処理方法であって、
    紙葉類に文字で記載されている宛先情報を文字認識し、
    前記紙葉類に印字されている宛先情報を示すバーコードを認識し、
    前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とが一致する場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分し、
    前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とが一致しない場合、当該紙葉類を前記宛先となる人物が転居している紙葉類とは分離して区分する、
    ことを特徴とする紙葉類処理方法。
  6. 紙葉類を宛先情報に基づいて区分する区分機に用いられる紙葉類処理方法であって、
    紙葉類の画像から文字で記載されている宛先情報を文字認識し、
    前記紙葉類に印字されている宛先情報を示すバーコードを認識し、
    前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とが一致する場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分し、
    前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とが一致しない場合、当該紙葉類の画像と前記文字認識結果と前記バーコードの認識結果とをコーディング装置へ転送し、
    前記コーディング装置により前記文字認識結果が宛先情報として選択された場合、当該紙葉類を前記宛先となる人物が転居している紙葉類とは分離して区分し、
    前記コーディング装置により前記バーコードの認識結果が宛先情報として選択された場合、当該紙葉類を宛先となる人物が転居している紙葉類として区分する、
    ことを特徴とする紙葉類処理方法。
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