JP5558065B2 - 区分装置、区分情報の認識方法および区分情報の認識プログラム - Google Patents

区分装置、区分情報の認識方法および区分情報の認識プログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば、カスタマバーコードおよび文字で示される住所情報が記載された郵便物を区分する郵便物区分機のように、紙葉類上に記載されたバーコードおよび文字により区分情報を認識して区分する区分装置、区分情報の認識方法、および、区分情報の認識処理を行わせるための認識プログラムに関する。
従来、区分装置では、紙葉類に記載されている郵便番号や住所情報等の区分先を示す文字を文字認識する文字認識部と、予め区分先などの区分情報に対応して設定されているバーコード情報(カスタマバーコード)を読み取るカスタマバーコード認識部とを有するものがある。このような区分装置では、文字認識部およびカスタマバーコード認識部による認識結果に基づいて紙葉類を区分している。
また、従来、文字認識部による認識結果とカスタマバーコード認識部による認識結果とを用いて、区分情報の認識精度を高めようとする試みがなされている。例えば、特開2002−52366号公報では、バーコード検出位置を元に住所の記載位置を推定することが記載されている。しかしながら、特開2002−52366号公報に開示されるものは、バーコード情報が誤っている場合を想定しておらず、十分な認識精度が得られないこともあると考えられる。
また、特開2000−15184号公報には、カスタマバーコードの認識結果としての区分情報を住所データベースと照合し、認識結果が住所データベースに区分情報として存在しなかった場合、文字認識部による認識結果を用いてカスタマバーコードの認識結果を補正するものが記載されている。しかしながら、特開2000−15184号公報に開示されるものは、バーコード情報が誤っている場合は想定しているが、住所データベースとの照合により誤っているか否かの判定をしており、誤った認識結果であってもそれが住所データベースに存在すれば誤認識と判断することができない。
特開2002−52366号公報 特開2000−15184号公報
この発明の一形態は、高い精度で区分情報を認識できる区分装置、区分情報の認識方法および区分情報の認識プログラムを提供することを目的とする。
この発明の一形態としての区分装置は、区分情報の少なくとも一部がバーコードおよび文字で記載されている紙葉類を区分処理するものにおいて、紙葉類にバーコードで記載される情報に関連付けた区分情報の正解候補を格納するテーブルと、紙葉類の画像を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取った紙葉類の画像から検出されるバーコードが示す情報を認識するバーコード認識手段と、前記読取手段により読み取った紙葉類の画像から検出される文字を認識する文字認識手段と、前記バーコード認識手段によるバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補を前記テーブルから抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出した各正解候補の区分情報が正解であるか否かを前記文字認識手段による文字認識により判定する確認手段と、前記確認手段により正解である判定した正解候補の区分情報に基づいて紙葉類を区分する区分手段とを有する。
この発明の一形態としての区分情報の認識方法は、区分情報の少なくとも一部がバーコードおよび文字で記載されている紙葉類に対する区分情報の認識方法であって、紙葉類の画像を読み取り、この読み取った紙葉類の画像から検出されるバーコードが示す情報を認識し、このバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補を、紙葉類にバーコードで記載される情報に関連付けた区分情報の正解候補を格納しているテーブルから抽出し、前記抽出した各正解候補の区分情報が正解であるか否かを文字認識処理により確認し、前記確認により正解であると判定した正解候補の区分情報に基づいて当該紙葉類を区分する。
この発明の一形態としての区分情報の認識プログラムは、区分情報の少なくとも一部がバーコードおよび文字で記載されている紙葉類に対する区分情報の認識プログラムであって、紙葉類の画像を読み取る機能と、この読み取った紙葉類の画像から検出されるバーコードが示す情報を認識する機能と、このバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補を、紙葉類にバーコードで記載される情報に関連付けた区分情報の正解候補を格納しているテーブルから抽出する機能と、前記抽出した各正解候補の区分情報が正解であるか否かを文字認識処理により確認する機能と、前記確認により正解であると判定した正解候補の区分情報に基づいて当該紙葉類を区分する機能とをコンピュータに実行させる。
この発明の一形態によれば、高い精度で区分情報を認識できる区分装置、区分情報の認識方法および区分情報の認識プログラムを提供することができる。
図1は、本実施の形態に係わる区分装置としての区分システムの概略構成を示す図である。 図2は、区分システムが処理対象とする紙葉類の例を示す図である。 図3は、正解候補テーブルの構成例を示す図である。 図4は、第1の区分方法による区分情報の認識処理を説明するためのフローチャートである。 図5は、第1の区分方法による正解候補テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。 図6は、VCSで確定された区分情報による正解候補テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。 図7は、第3の区分方法が適用される区分システムの構成例を示す。 図8は、転居者に関する情報に基づく正解候補テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係わる区分装置としての区分システム1の概略構成を示す図である。
この区分システム1は、紙葉類に文字で記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分する紙葉類処理装置である。
区分システム1は、図1に示すように、区分機本体(本体)2とVCS(ビデオコーディングシステム)3とから構成されている。上記区分機本体2は、紙葉類を住所情報などにより区分処理するものである。また、上記VCS3は、上記区分機本体2にて住所情報が判別できなかった紙葉類の住所情報をオペレータのコーディング作業により入力するものである。
上記区分機本体2は、図1に示すように、前面にオペレーションパネル10が設けられている。上記オペレーションパネル10は、タッチパネル内蔵の表示装置などにより構成される。上記オペレーションパネル10では、オペレータ(操作員)が処理モードや処理開始を指定したり、区分機の動作状態などを表示したりする。
上記区分機本体2は、紙葉類を供給する供給部11を有する。上記供給部11は、紙葉類を所定の間隔で一通ずつ搬送路12へ供給する。
上記供給部11に収容される紙葉類には、郵便番号、住所、宛名などの宛先(区分先)を示す情報(以下、単に区分情報あるいは宛先情報とも称する)が文字で記載されている。また、上記供給部11に収容される紙葉類には、カスタマバーコードを呼ばれる区分情報(宛先情報)を示すバーコードが印刷されるもののある。さらに、上記供給部11に供給される紙葉類には、紙葉類の区分情報を示す宛先バーコード、あるいは、紙葉類を識別するための識別情報(ID情報)を示すIDバーコードが人間の目では直接的には視認できない特殊インク(蛍光インク)でプリントされるものもありうる。なお、宛先バーコードあるいはIDバーコードは、本区分機あるいは別の区分機でプリントされるものである。また、IDバーコードは、後述するOCR処理で区分情報の文字認識ができなかった紙葉類に付与される。
搬送路12上には、BCR(バーコードリーダ)13、認識部14、BCW(バーコードライタ)15、および、区分部16が設けられている。これらの各部は、各紙葉類に対する搬送状態などの処理状況に応じた区分制御部17による制御に基づいて動作する。
上記BCR13は、搬送路12上を搬送される紙葉類に特殊インク(蛍光インク)でプリントされている宛先バーコードあるいはIDバーコードを読み取るものである。上記BCR13は、バーコードの画像を読み取る読取部と、この読取部による読取画像におけるバーコードを認識する認識部を有する。上記BCR13によるバーコードの認識結果は、区分制御部17へ供給される。
上記認識部14は、紙葉類の区分情報を認識するものである。上記認識部14は、スキャナ21、バーコード認識部22、文字認識部23、判別部24および辞書データベース(DB)25などを有している。スキャナ21は、搬送路12上の紙葉類の画像を読取る。上記スキャナ21は、紙葉類上の画像を光学的に読み取る。上記スキャナ21は、バーコード認識部22および文字認識部23に接続される。スキャナ21で読み取った画像は、バーコード認識部22および文字認識部23に供給される。
上記バーコード認識部22は、カスタマバーコードで付与されている区分情報を認識する。たとえば、上記バーコード認識部22は、上記スキャナ21により読み取った紙葉類の画像からカスタマバーコードを検索し、カスタマバーコードが検出された場合に当該カスタマバーコードで示される区分情報を認識する。上記文字認識部23は、文字で記載されている区分情報を認識する。たとえば、上記文字認識部23は、辞書DB25に登録されている辞書データを参照して上記スキャナ21により読み取った紙葉類の画像から文字で示される区分情報を認識する。
上記バーコード認識部22および文字認識部23は、上記判別部24に接続される。上記バーコード認識部22による認識結果および上記文字認識部23による認識結果は、上記判別部24へ供給される。上記判別部24は、上記バーコード認識部22による認識結果および上記文字認識部23による認識結果を総合的に判定し、紙葉類に対する区分情報の認識結果を決定する。この判別部24による区分情報の認識結果は、区分制御部17へ供給される。上記判別部24は、たとえば、CPU、各種メモリおよび各種インターフェースを有する電子計算機(コンピュータ)を同様なハードウエア構成を有するもので実現できる。この場合、上記判別部24による各処理は、プログラムをCPUが実行することにより実現できる。なお、上記判別部24における処理内容については、後で詳細に説明する。
上記BCW15は、紙葉類に宛先バーコードあるいはIDバーコードを蛍光インクでプリントする。たとえば、上記BCW15は、上記認識部14による区分情報の認識が成功した場合、認識結果としての区分情報をバーコード化した宛先バーコードを蛍光インクでプリントする。また、上記BCW15は、上記認識部18による区分情報の認識が成功した場合、当該紙葉類を識別するための識別情報(書状ID)をバーコード化したIDバーコードを蛍光インクでプリントする。つまり、上記BCW15は、区分情報が認識できた紙葉類には宛先バーコードをプリントし、区分情報が認識できなかった紙葉類にはIDバーコードをプリントする。なお、後述するVCS3で特定される区分情報(打鍵入力される区分情報)は、書状IDに対応づけて保存される。このため、VCS3で区分情報が特定された紙葉類については、IDバーコードに対応する区分情報を判別することで区分情報に基づく区分が可能となる。
上記BCW15の紙葉類の搬送方向の下流側には、紙葉類が住所情報に応じて区分する区分部16が設けられている。この区分部16は、複数の段、複数の列に区画された複数の区分ポケット(図示しない)から構成されている。各ポケットは、区分先ごとに対応して設定されており、住所情報あるいは機械コードに基づいて、紙葉類が住所情報に対応したポケットに順次集積される。また、区分部16には、区分先が認識できなかった紙葉類が集積されるVCS排除ポケット(図示しない)が設けられている。このVCS排除ポケットに集積された紙葉類は、住所情報がVCS3にて入力された後に、上記供給部11に再供給され、当該紙葉類のIDコードと上記VCS3にて入力された住所情報とに基づいて再区分されるようになっている。
次に、VCS3について説明する。
上記VCS3は、図1に示すように、画像蓄積分配装置31および複数のビデオコーディング端末(以下、VCDと称する)32などから構成されている。
上記画像蓄積分配装置31は、上記区分機本体2で住所情報が認識できなかった紙葉類の画像を各VCD32へ配信し、上記各VCD32による住所情報の打鍵入力結果を上記区分機本体2へ返す処理を行う。上記画像蓄積分配装置31は、上記区分機本体2に接続されている。上記画像蓄積分配装置31は、例えば、CPU、各種メモリおよび各種インターフェースを有するパーソナルコンピュータ(PC)で構成される。上記画像蓄積分配装置31は、上記認識部14で住所情報が認識できなかった紙葉類の画像に当該紙葉類の識別情報(書状ID)を対応づけて記憶し、記憶した紙葉類の画像を各VCD32へ配信する。
上記VCD32は、ディスプレイ(表示部)あるいはキーボード(操作部)などを有する。上記VCD32は、例えば、PCにより構成される。上記VCD32では、上記画像蓄積分配装置31から分配される紙葉類の画像をディスプレイに表示する。紙葉類の画像を表示した状態において、上記VCD32では、オペレータがキーボードにより住所情報を入力する。上記VCD32による入力結果は、当該紙葉類の識別情報(書状ID)と対応づけて上記画像蓄積分配装置31へ返される。また、上記画像蓄積分配装置31は、上記VCD32からの入力結果を当該紙葉類の識別情報(書状ID)と対応づけて区分機本体2へ供給する。これにより、区分機本体2では、紙葉類に付与したIDバーコードに対応する区分情報が得られる。
次に、認識部14により認識する区分情報について説明する。
図2は、当該区分システム1が処理対象とする紙葉類の例を示す図である。
図2に示す例では、区分情報を示す文字列とともに、バーコードが紙葉類にプリントされている。図2に示すバーコードは、カスタマバーコードと称されるものである。カスタマバーコードは、区分先を特定するための情報(区分情報)がバーコード化された情報である。つまり、カスタマバーコードは、文字で記載された区分情報と同様な区分情報を示すバーコードである。
たとえば、区分情報としての住所情報は、「郵便番号」、「番地」、「号」および「部屋番号」の組合せで表される。このため、「郵便番号」、「番地」、「号」および「部屋番号」を示す数字をコード化したものが、カスタマバーコードとして利用可能である。図2に示す例では、郵便番号が「123−4567」、番地が「112」、号が「5」である。このため、「1234567112−5」という数字列がカスタマバーコードとしてバーコード化されている。
従って、区分システムでは、紙葉類に印刷されているカスタマバーコードを正確に認識すれば、正確な区分情報が認識でき、正確に区分できるはずである。しかしながら、実際には、紙葉類に印刷されているカスタマバーコードを正確に認識しても、正確に紙葉類を区分できない場合がある。カスタマバーコードが正確な区分先を示していない場合としては、以下のような場合が考えられる。
(A)宛先の記載が間違っている場合
例えば、正しくは「1−12−5」だが、誤って「−」が抜けていることで、表記が「112−5」となっている場合がある。また、正しくは「122−5」だが、数字が1文字誤っていることで、表記が「112−5」となっている場合がある。このように記載された区分情報が間違っている場合、誤った区分情報(「112−5」)もデータベースに存在すると、当該紙葉類は、誤区分されてしまう。このような誤区分を防ぐためには、カスタマバーコードでは表現されない文字で記載されたマンション名、ビル名、氏名、会社名などの情報を確認のために読み取る必要がある。
(B)同一住所にマンションあるいは家が複数存在する場合
「112−5」にマンションあるいは家が2つ建っている場合がある。例えば、「123−4567 ○○市○区○○○○町112−5 ABCマンション203号室 ○○ 太郎」と、「123−4567 ○○市○区○○○○町112−5 XYZマンション203号室 ×× 芝男」の2つは異なる区分情報である。しかしながら、これらの区分情報は、カスタマバーコードとしてコード化すると、同じコード「1234567112−5−203」になってしまう。このような2つの区分情報を区別するためには、カスタマバーコードでは表現されない、文字で記載されたマンション名、ビル名、氏名あるいは会社名などの情報を読み取る必要がある。
(C)転出あるいは転入した住所である場合
転出したことを示す転居届が提出されている場合、旧住所が記載されている紙葉類も新住所として区分する必要がある。この場合、カスタマバーコードだけでは、旧居住者宛か現居住者宛かを区別することができない。これを区別するためには、カスタマバーコードでは表現されない文字で記載された氏名あるいは会社名などを読み取る必要がある。
上述したように、カスタマバーコードを正確に認識しただけでは、誤区分となる可能性がある。このため、本区分システムでは、カスタマバーコードだけでは、誤区分されるような紙葉類も確実に区分できる区分方法を適用する。以下、本区分システムに適用される区分方法の例について説明するものとする。
まず、第1の区分方法について説明する。
第1の区分方法では、区分機本体2の認識部14には、カスタマバーコードの認識結果に対する正解候補を正解候補テーブル26に格納しておく。カスタマバーコードの認識結果が得られた場合、認識部14は、当該認識結果に対応する正解候補を正解候補テーブル26から抽出する。正解候補テーブル26から正解候補を抽出すると、認識部14は、抽出した各正解候補が確からしいかを文字で記載された区分情報に対する文字認識処理によりそれぞれ確認(ベリファイ)する。
各正解候補に対する確認結果は、たとえば、各正解候補に対する確信度として得られる。この場合、最大となる確信度が所定の閾値以上であるか否かにより正しい認識結果であるか否かを判定することが可能である。このような確認処理により正しいという確信が得られた正解候補が存在した場合、認識部14は、その正解候補を紙葉類に対する区分情報の認識結果として出力する。これにより、カスタマバーコードの認識結果は、正解候補テーブル26に格納されている情報により補正することが可能となる。
さらに、上記正解候補テーブル26は、テーブル更新手段として機能する判別部24により随時更新される。たとえば、カスタマバーコードの認識結果に対応する正解候補から確からしい区分情報(認識結果)が得られた場合、上記正解候補テーブル26では、当該正解候補に対して正解となった頻度がカウントアップされる。また、カスタマバーコードの認識結果に対応する正解候補から確からしい区分情報(認識結果)が得られなかった場合、判別部24は、文字認識部23による区分情報全体に対する文字認識処理により確からしい区分情報(認識結果)を判別する。この結果として得られた区分情報は、当該カスタマバーコードの認識結果に対応づけて正解候補テーブル26に登録される。
図3は、正解候補テーブル26の構成例を示す図である。
図3に示すように、正解候補テーブル26には、1つのカスタマバーコードの認識結果(読取結果)に対して、複数の正解候補と各正解候補の頻度とが格納される。図3に示す例では、「1234567112−5」という1つのカスタマバーコードの認識結果に対して、4つの正解候補(「12345671−12−5」、「1234567122−5」、「1234567112−5Z1」、「1234567112−5Z2」)が格納されている。さらに、各正解候補(「12345671−12−5」、「1234567122−5」、「1234567112−5Z1」、「1234567112−5Z2」)には、それぞれ正解となった回数を示す頻度(「21」、「12」、「398」、「431」)が格納されている。
このような正解候補テーブル26によれば、カスタマバーコードの認識結果に対応する正解候補が簡単に抽出できる。本第1の区分方法では、上記のような正解候補テーブル26を用いてカスタマバーコードの認識結果の補正を行うともに、区分情報の認識結果に基づく正解候補テーブル26の更新処理を行う。
次に、第1の区分方法としての処理の流れについて説明する。
図4は、第1の区分方法による区分情報の認識処理を説明するためのフローチャートである。図4に示す例では、カスタマバーコードが付与されている紙葉類に対する区分情報の認識処理であることを想定している。
すなわち、カスタマバーコードが付与された紙葉類が認識部14のスキャナ21による画像読取り位置に搬送されてくると、スキャナ21は、搬送路12を搬送される紙葉類の画像を読み取る(ステップS11)。スキャナ21により紙葉類の画像が得られると、バーコード認識部22では、紙葉類の画像からカスタマバーコードを検出し、検出したカスタマバーコードが示す区分情報を認識する(ステップS12)。カスタマバーコードの認識結果は、バーコード認識部22から判別部24へ通知される。
上記判別部24は、カスタマバーコードの認識結果に対応する正解候補を上記正解候補テーブル26から抽出する(ステップS13)。この正解候補の抽出処理では、カスタマバーコードの認識結果に対応する全ての正解候補を抽出するようにしても良いし、カスタマバーコードの認識結果に対応する正解候補のうち所定数以上の頻度の正解候補を抽出するようにしても良い。
上記正解候補テーブル26から正解候補を抽出すると、判別部24は、上記文字認識部23を用いて各正解候補が正解らしいか否かを確認するベリファイ処理を行う(ステップS14)。ベリファイ処理では、たとえば、文字認識部23の文字認識処理により各正解候補について正解らしさを示す確信度を判定する。確信度は、紙葉類の画像に文字で記載されている区分情報が正解候補であるらしさを示すものである。たとえば、確信度は、紙葉類に文字で記載されている区分情報と正解候補との類似度であっても良いし、上記類似度を正解候補の頻度で重み付けしたものであっても良い。
各正解候補の確信度が得られると、判別部24は、各正解候補の確信度に基づいて認識結果として採用する正解候補が存在するか否かを決定する(ステップS15)。たとえば、最大となった確信度が所定の閾値以上であれば、判別部24は、当該確信度の正解候補を認識部14における最終的な区分情報の認識結果として採用する(ステップS15、YES)。この場合(ステップS15、YES)、判別部24は、所定の閾値以上となった最大確信度の正解候補を当該認識部14における区分情報の認識結果として出力する(ステップS16)。当該認識部14の最終的な認識結果としての区分情報を出力した場合、判別部24は、当該認識結果に基づく正解候補テーブルの更新処理を行う(ステップS20)。
また、最大となった確信度が所定の閾値未満であれば、判別部24は、区分情報の認識結果として採用できる正解候補がないと判断する(ステップS15、NO)。この場合(ステップS15、NO)、判別部24は、文字認識部23により紙葉類の画像全体に対する文字認識での区分情報の認識処理を行う(ステップS17)。この区分情報の認識処理は、区分情報全体を文字認識するものである。上記文字認識部23は、文字認識による区分情報の認識結果に確信度を付与して判別部24へ通知する。
上記文字認識部23から区分情報の認識結果と確信度とを取得すると、判別部24は、上記文字認識部23の文字認識により得られた区分情報の確信度が所定の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS18)。この判断により文字認識により得られた区分情報の確信度が所定の閾値以上であると判断した場合(ステップS18、YES)、判別部24は、上記文字認識部23により得られた区分情報を当該認識部14における最終的な区分情報の認識結果として出力する(ステップS18)。当該認識部14の最終的な認識結果としての区分情報を出力した場合、判別部24は、当該認識結果に基づく正解候補テーブル26の更新処理を行う(ステップS20)。
また、上記判断により文字認識により得られた区分情報の確信度が所定の閾値未満であると判断した場合(ステップS18、NO)、判別部24は、当該紙葉類の区分情報が認識できなかったものとする判断する。この場合、判別部24は、当該認識部14における最終的な区分情報の認識結果として区分情報が認識できなかった旨を出力する(ステップS19)。
次に、上記ステップS20としての正解候補テーブル26の更新処理について説明する。
図5は、上記ステップS20の正解候補テーブル26の更新処理を説明するためのフローチャートである。
カスタマバーコードが検出された紙葉類に対する認識結果としての区分情報が確定すると、判別部24は、カスタマバーコードの認識結果と認識結果としての区分情報との組合せが正解候補テーブル26に存在するか否かを判断する(ステップS21)。
カスタマバーコードの認識結果と認識結果としての区分情報との組合せが正解候補テーブル26に存在しないと判断した場合(ステップS21、NO)、判別部24は、確定した区分情報を当該カスタマバーコードの認識結果に対応する正解候補として正解候補テーブル26に追加登録する(ステップS22)。上記正解候補テーブル26に認識結果としての区分情報を正解候補として追加登録した場合、判別部24は、当該正解候補に対する頻度を「1」に設定する(ステップS23)。
また、カスタマバーコードの認識結果と認識結果としての区分情報との組合せが正解候補テーブル26に存在すると判断した場合(ステップS21、NO)、判別部24は、当該カスタマバーコードの認識結果に対応する認識結果としての区分情報となった正解候補の頻度を「+1」(インクリメント)する(ステップS23)。
上記のように、第1の区分方法では、カスタマバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補をテーブルに保存しておき、カスタマバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補をテーブルから抽出し、抽出した正解候補が正しいか否かを文字認識で確認することにより正しい区分情報を特定するようにしたものである。さらに、カスタマバーコードの認識結果に対する正しい区分情報として判定されるごとに各正解候補に対する頻度データをカウントアップするようにしたものである。
このような第1の区分方法によれば、誤ったカスタマバーコードが付与されていたり、カスタマバーコードだけでは表現しきれない区分情報であったりする場合でも、正しい区分情報を容易に判別することができる。さらに、第1の区分方法によれば、文字認識処理などを用いて確定された区分情報に基づいてテーブルが更新されるため、当該区分システム1が稼動すれするほどテーブルの精度および区分情報の認識精度を高めることが可能である。
次に、第2の区分方法について説明する。
この第2の区分方法では、VCS(ビデオコーディングシステム)3でオペレータが入力した区分情報を正解の区分情報として正解候補テーブル26の更新を行うものである。
第2の区分方法は、図1に示すように、VCS3を有する区分システム1により実現される。第2の区分方法の区分システム1では、区分機本体2の認識部14が確からしい区分情報を特定できなかった場合(確信度が所定閾値以上の区分情報が特定できなかった場合)にはVCS3で確定された区分情報に基づいて正解候補テーブル26を更新し、区分機本体2の認識部14が確からしい区分情報を特定できた場合(確信度が所定閾値以上の区分情報が特定できた場合)には、上記第1の区分方法に同様な処理により正解候補テーブル26を更新する。
すなわち、スキャナ21により読み取った紙葉類の画像のうち確からしい区分情報が認識できなかった紙葉類の画像は、当該紙葉類の識別情報(書状ID)を対応づけたVCS配信情報として、区分機本体2からVCS3へ送信される。この際、カスタマバーコードの認識結果は、カスタマバーコードの認識結果も付帯情報としてVCS配信情報に付与するようにしても良い。また、カスタマバーコードの認識結果は、当該紙葉類の識別情報(書状ID)とともに区分機本体2側(例えば認識部14内の図示しないメモリ)で保存しておくようにしても良い。
区分機本体2から紙葉類の画像が供給されたVCS3では、当該紙葉類の画像に基づくオペレータの区分情報の入力作業が行われる。VCS3で入力された区分情報は、紙葉類の識別情報(書状ID)に対応づけたVCS入力情報として区分機本体2へ供給される。区分機本体2では、VCS3から得られる区分情報に基づいて紙葉類を再区分するとともに、当該紙葉類のカスタマバーコードの認識結果とVCS3からの区分情報とを対応づけることにより、正解候補テーブル26を更新する処理を行う。
次に、第2の区分方法としての処理の流れについて説明する。
まず、第2の区分方法では、区分機本体2の認識部14は、上述した第1の区分方法と同様に、図4に示すような流れの処理で紙葉類の区分情報の認識処理を行う。特に、第2の区分方法において、十分な確信度の区分情報(正解候補)が得られた場合(ステップS15、YES)に判別部24が正解候補テーブル26の更新を行う点は、第1の区分方法と同様である。
ただし、第2の区分方法では、十分な確信度の区分情報が得られなかった場合(ステップS18、NO)、判別部24は、ステップS19の処理として、認識結果として区分情報が確定できなかったことを出力するとともに、区分情報をオペレータに入力させるためのVCS配信情報(紙葉類の画像、書状IDおよびカスタマバーコードの認識結果)をVCS3へ供給するものとする。また、第2の区分方法としては、カスタマバーコードの認識結果に応じた正解候補から十分な確信度の区分情報が得られた場合(ステップS15、NO)、文字認識による宛先認識処理(ステップS17及びS18)を行わずに、上記VCS配信情報を生成してVCS3へ供給するようにしても良い。
このような区分機本体2における処理に対して、VCS3は、オペレータによる区分情報の入力処理が行われる。すなわち、VCS3では、区分機本体2からのVCS配信情報が画像蓄積分配装置31に蓄積される。画像蓄積分配装置31は、VCS配信情報を各VCD32へ分配する。VCD32では、画像蓄積分配装置31から供給されたVCS配信情報に含まれる紙葉類の画像を表示装置に表示して、オペレータからの区分情報の入力作業を受け付ける。この場合、表示装置には、紙葉類の画像だけでなく、カスタマバーコードの認識結果などの情報も表示するようにしても良い。
オペレータにより区分情報が入力されると、VCD32は、入力された区分情報を書状IDに対応づけて画像蓄積分配装置31へ返す。画像蓄積分配装置31は、VCD32で入力された区分情報を当該紙葉類の書状IDなどの情報と対応づけたVCS入力情報を区分機本体2へ送信する。これにより、区分機本体2では、VCS3で確定された区分情報を当該紙葉類の書状IDにより特定できる。また、第2の区分方法として、上記VCS3からVCS入力情報を取得した区分機本体2の認識部14は、VCS3で確定された区分情報による正解候補テーブル26の更新も行う。
次に、第2の区分方法としてのVCS3で確定された区分情報による正解候補テーブル26の更新処理について説明する。
図6は、VCS3で確定された区分情報による正解候補テーブル26の更新処理を説明するためのフローチャートである。
上記VCS3からVCS入力情報を取得すると、区分機本体2の認識部14では、当該紙葉類におけるカスタマバーコードの認識結果とVCS3で入力された区分情報との組合せと特定する。たとえば、各紙葉類におけるカスタマバーコードの認識結果は、当該紙葉類の識別情報(書状ID)と対応づけて図示しないメモリに蓄積しておくようにすれば良いし、VCS配信情報としてVCS3へ供給してVCS入力情報とともにVCS3から返されるようにしても良い。
カスタマバーコードの認識結果とVCS3で入力された区分情報との組合せが確定すると、上記認識部14の判別部24は、VCS3で入力された区分情報が当該紙葉類のカスタマバーコードの認識結果に対する正解候補として正解候補テーブル26に存在するか否かを判断する(ステップS31)。
上記判断によりVCS3で入力された区分情報が当該紙葉類のカスタマバーコードの認識結果に対する正解候補として正解候補テーブル26に存在しないと判断した場合(ステップS31、NO)、判別部24は、VCS3で入力された区分情報を当該カスタマバーコードの認識結果に対応する正解候補として正解候補テーブル26に追加登録する(ステップS32)。上記正解候補テーブル26にVCS3で入力された区分情報を正解候補として追加登録した場合、上記判別部24は、当該正解候補に対する頻度を「1」に設定する(ステップS33)。
また、VCS3で入力された区分情報が当該紙葉類のカスタマバーコードの認識結果に対する正解候補として正解候補テーブル26に存在すると判断した場合(ステップS31、NO)、上記判別部24は、当該正解候補の頻度を「+1」(インクリメント)する(ステップS33)。
上記のように、第2の区分方法では、カスタマバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補をテーブルに保存しておき、カスタマバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補をテーブルから抽出し、抽出した正解候補が正しいか否かを文字認識で確認することにより正しい区分情報を特定する。このような処理で確からしい区分情報が得られなかった場合、紙葉類の区分情報をVCS3で確定する処理を行い、VCS3で確定された区分情報を各紙葉類のカスタマバーコードの認識結果に対応づけた正解候補として上記テーブルを更新するようにしたものである。
このような第2の区分方法によれば、誤ったカスタマバーコードが付与されていたり、カスタマバーコードだけでは表現しきれない区分情報であったりする場合でも、テーブルに記憶されている正解候補から正しい区分情報を容易に判別することができる。さらに、第2の区分方法によれば、VCSで確定された区分情報に基づいて上記テーブルが更新されるため、当該区分システム1が稼動すれするほどテーブルの精度および区分情報の認識精度を高めることが可能である。
次に、第3の区分方法について説明する。
この第3の区分方法では、区分情報に含まれる一部の情報(例えば、転居等により住所)が変更されたことを示すデータベースを用いてカスタマバーコードの認識結果を補正するものである。ここでは、転居により住所が変更となった人物の宛先(区分情報)を示す転居者情報データベースによりカスタマバーコードの認識結果を補正するものとする。
図7は、第3の区分方法が適用される区分システムの構成例を示している。
図7に示す区分システムは、図1に示す区分システムに転居者情報データベース41を追加した構成となっている。転居者情報データベース41以外の構成は、図1に示す区分システムの各部の構成を同様であるため、それらの箇所には同一箇所に同一符号を付して詳細な説明を省略するものとする。
上記転居者情報データベース41は、転居者からの申し出に応じて随時更新されるものである。転居者情報データベース41は、転居者の名称(氏名、会社名など)に対応づけて、転居元の住所と転居先の住所とが格納されている。さらに、転居者情報データベース41には、転居者の名称に対応づけて転居元の住所における現在の居住者の名称を格納しておくようにしても良い。
このような転居者情報データベース41に登録されている転居者情報に基づく更新処理では、正解候補テーブル26には、転居元の住所を示すカスタマバーコードの認識結果に対して、正解候補の1つとして転居先の住所を含む区分情報を追加登録することが可能となる。このような正解候補テーブル26を用いて第1の区分方法による区分情報の認識処理を行えば、転居元の住所がカスタマバーコードの認識結果として得られた場合、正解候補として転居先の住所を含む区分情報が得られる。
このような場合、判別部24は、文字認識により得られる宛先の名称(氏名或は会社名など)に基づいて転居先の住所を含む区分情報が正解であるか否かを判定できる。たとえば、宛先の名称(氏名或は会社名など)が転居者であると判定された場合、判別部24は、転居先の住所を含む区分情報が正解であると判定できる。すなわち、紙葉類の区分情報を認識する区分システムでは、転居者情報に基づいて正解候補テーブル26を更新することによって区分情報の認識精度が向上するものと考えられる。
次に、第3の区分方法としての処理の流れについて説明する。
まず、第3の区分方法では、区分機本体2の認識部14は、上述した第1の区分方法と同様に、図4に示すような流れの処理で紙葉類の区分情報の認識処理を行う。また、第3の区分方法では、第2の区分方法と同様な正解候補テーブル26の更新処理も行うようにしても良い。このような第1、第2の区分方法が適用された区分システムにおいて、第3の区分方法では、さらに、転居者情報データベース41を適宜チェックすることにより、転居者に関する情報を正解候補テーブル26に反映させる処理を行うものである。
図8は、転居者に関する情報に基づく正解候補テーブル26の更新処理を説明するためのフローチャートである。
図8に示すような転居者に関する情報に基づく正解候補テーブル26の更新処理は、転居者情報データベース41への書込みがあった場合に行うものとする。ただし、図8に示す処理は、任意のタイミングで実行可能である。たとえば、図8に示す正解候補テーブル26の更新処理は、定期的に行うようにしても良いし、オペレータによる指示に応じて行うようにしても良い。
すなわち、区分機本体2の認識部14において、判別部24は、転居者情報データベース41に新しい転居者情報が存在するか否かをチェックする(ステップS41)。たとえば、新しい転居者情報は、前回の転居者情報に基づく正解候補テーブルの更新処理時から現在までの間に登録された転居者情報を転居者情報データベース41から検索することにより検出される。たとえば、新しい転居者情報は、転居者情報データベース41に転居者情報の登録日時を記憶しておき、その登録日時が前回の転居者情報に基づく正解候補テーブルの更新日時以降であるか否かにより判定される。
上記判断により新しい転居者情報が存在すると判断した場合(ステップS41、YES)、判別部24は、新しい転居者情報を転居者情報データベース41から読出し、読み出した新しい転居者情報に基づいて正解候補テーブル26を更新する(ステップS42)。転居者情報に基づく正解候補テーブル26の更新処理では、判別部24は、転居元の住所情報を示すカスタマバーコードに対する正解候補として転居先の住所情報を登録する。つまり、カスタマバーコードの認識結果が転居元の住所である場合には正解候補として転居先の住所情報が得られるように、正解候補テーブル26が更新される。
ここで、カスタマバーコードが住所情報のみを反映しており、宛先の名称(氏名或は会社名等)が反映されていないものとする。このような場合、転居者宛の紙葉類には、転居元の住所を示すカスタマバーコードがプリントされている可能性が高いことが想定される。すなわち、転居元の住所を示すカスタマバーコードの正解候補としては、転居先の住所を含む区分情報を登録しておくのが好ましい。従って、新しい転居者情報を転居者情報データベース41から抽出すると、判別部24は、転居元の住所を示すカスタマバーコードに対応して転居先の住所を含む区分情報を正解候補として正解候補テーブル26に追加登録する。ただし、転居者情報に基づく正解候補テーブル26の更新処理では、当該正解候補に対する頻度が初期値の「0」として設定される。
上記のように、第3の区分方法では、転居者の転居元の住所を示すカスタマバーコードに対する正解候補として転居先の住所を含む区分情報を正解候補テーブルに追加登録するものである。このような情報を登録した正解候補テーブル26では、カスタマバーコードの認識結果が転居元の住所であっても、当該カスタマバーコードの認識結果に対する正解候補として転居先の住所を含む区分情報が得られる。この結果として、区分システムでは、転居元の住所を示すカスタマバーコードがプリントされている紙葉類であっても、転居先の住所を含む区分情報を正しい区分情報として確定しやすくすることができ、高い精度で区分情報の認識を行うことができる。
1…区分システム、2…区分機本体、3…VCS、10…オペレーションパネル、11…供給部、12…搬送路、13…BCR、14…認識部、15…BCW、16…区分部、17…区分制御部、18…認識部、21…スキャナ、22…バーコード認識部、23…文字認識部、24…判別部、25…辞書データベース(DB)、26…正解候補テーブル、31…画像蓄積分配装置、32…ビデオコーディング端末(VCD)、41…転居者情報データベース。

Claims (8)

  1. 区分情報の少なくとも一部がバーコードおよび文字で記載されている紙葉類を区分処理する区分装置において、
    紙葉類にバーコードで記載される情報に関連付けた区分情報の正解候補を格納するテーブルと、
    紙葉類の画像を読み取る読取手段と、
    この読取手段により読み取った紙葉類の画像から検出されるバーコードが示す情報を認識するバーコード認識手段と、
    前記読取手段により読み取った紙葉類の画像から検出される文字を認識する文字認識手段と、
    前記バーコード認識手段によるバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補を前記テーブルから抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出した各正解候補の区分情報が正解であるか否かを前記文字認識手段による文字認識により判定する確認手段と、
    前記確認手段により正解である判定した正解候補の区分情報に基づいて紙葉類を区分する区分手段と、
    を有する区分装置。
  2. 前記確認手段は、前記文字認識手段による文字認識処理により各正解候補について正解らしさを示す確信度を算出し、算出した確信度のうち最大となった確信度が所定の閾値以上であれば確信度が最大となった正解候補を正解と判定し、算出した確信度の全てが所定の閾値未満であれば正解候補がないと判定する、
    前記請求項1に記載の区分装置。
  3. 前記テーブルは、各正解候補に対して正解と判定された頻度を示す情報を格納し、
    さらに、前記確認手段により正解であると判定された正解候補に対応する頻度を更新する更新手段を有する、
    前記請求項1又は2の何れか1項に記載の区分装置。
  4. さらに、前記抽出手段により抽出した各正解候補に正解と判定される区分情報がない場合、前記文字認識手段により文字で記載されている区分情報全体を認識する処理手段と、
    前記処理手段により確からしい区分情報が得られた場合、前記バーコード認識手段によるバーコードの認識結果と前記処理手段により得られた区分情報との組合せに基づいて前記テーブルを更新する更新手段と、を有する、
    前記請求項1乃至3の何れか1項に記載の区分装置。
  5. さらに、前記抽出手段により抽出した各正解候補に正解と判定される区分情報がない場合、当該紙葉類の区分情報を入力するコーディング手段と、
    前記バーコード認識手段によるバーコードの認識結果と前記コーディング手段により入力された区分情報との組合せに基づいて前記テーブルを更新する更新手段と、を有する、
    前記請求項1乃至4の何れか1項に記載の区分装置。
  6. さらに、区分情報の少なくとも一部に含まれる住所情報が変更された転居者に関する転居者情報を格納するデータベースと、
    前記データベースに新規に登録された転居者情報に基づいて転居先の住所情報を含む区分情報を正解候補として前記テーブルに追加する更新手段と、を有する、
    前記請求項1乃至5の何れか1項に記載の区分装置。
  7. 区分情報の少なくとも一部がバーコードおよび文字で記載されている紙葉類に対する区分情報の認識方法であって、
    紙葉類の画像を読み取り、
    この読み取った紙葉類の画像から検出されるバーコードが示す情報を認識し、
    このバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補を、紙葉類にバーコードで記載される情報に関連付けた区分情報の正解候補を格納しているテーブルから抽出し、
    前記抽出した各正解候補の区分情報が正解であるか否かを文字認識処理により確認し、
    前記確認により正解であると判定した正解候補の区分情報に基づいて当該紙葉類を区分する
    区分情報の認識方法。
  8. 区分情報の少なくとも一部がバーコードおよび文字で記載されている紙葉類に対する区分情報の認識プログラムであって、
    紙葉類の画像を読み取る機能と、
    この読み取った紙葉類の画像から検出されるバーコードが示す情報を認識する機能と、
    このバーコードの認識結果に対応する区分情報の正解候補を、紙葉類にバーコードで記載される情報に関連付けた区分情報の正解候補を格納しているテーブルから抽出する機能と、
    前記抽出した各正解候補の区分情報が正解であるか否かを文字認識処理により確認する機能と、
    前記確認により正解であると判定した正解候補の区分情報に基づいて当該紙葉類を区分する機能と、
    コンピュータに実行させる区分情報の認識プログラム。
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